JPH08117294A - 床ズレ防止マット - Google Patents

床ズレ防止マット

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Publication number
JPH08117294A
JPH08117294A JP6260453A JP26045394A JPH08117294A JP H08117294 A JPH08117294 A JP H08117294A JP 6260453 A JP6260453 A JP 6260453A JP 26045394 A JP26045394 A JP 26045394A JP H08117294 A JPH08117294 A JP H08117294A
Authority
JP
Japan
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air
bag
mat
bags
prevention mat
Prior art date
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Pending
Application number
JP6260453A
Other languages
English (en)
Inventor
Akizo Takeuchi
明三 竹内
Toshimichi Hioki
利通 日置
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HAIBITSUKUSU KK
Okamoto Industries Inc
Original Assignee
HAIBITSUKUSU KK
Okamoto Industries Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by HAIBITSUKUSU KK, Okamoto Industries Inc filed Critical HAIBITSUKUSU KK
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Publication of JPH08117294A publication Critical patent/JPH08117294A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】全体を上下二重構造のものとすることによっ
て、床ズレを防止する。 【構成】第1と第2の可撓性シート11・12の組につ
いて、閉曲線となる二つの上側溶着帯によって溶着する
ことにより、櫛歯状となって互いに入り込みながら床ズ
レ防止マットの上側にて横方向に連なる二つの上側空気
袋21・22と、第2と第3の可撓性シート12・13
の組について、閉曲線となる二つの下側溶着帯によって
溶着することにより、櫛歯状となって互いに入り込みな
がら床ズレ防止マットの下側にて横方向に連なる二つの
下側空気袋23・24とを備える。空気袋21・22及
び23・24を斜線等の形状とするとともに、これらの
空気袋21・22と23・24とが、平面的にみた場合
に互いに交差し合うものとして構成し、かつ、空気袋2
1・22及び23・24内にそれぞれ空気を給送すべく
接続したエア供給装置とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長期間寝た状態にある
人の床ズレを防止するマットに関し、特に空気圧によっ
て身体のマッサージを行えるようにして床ズレを防止す
るようにしたマットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】床ズレを防止するためのものは、従来よ
り種々なものが提案されてきているが、例えば、特開昭
48−74360号公報には、快適感を著しく高めると
ともに、皮膚発疹及び床ズレの発生を実質的に減少する
ことを目的としてなされた「ベッドのパッド」が提案さ
れている。
【0003】この「ベッドのパッド」は、図5の(イ)
〜(ハ)に示すようなものであるが、上記公報の記載か
らすると、「可撓保持体上に敷かれた可撓弾力性、多孔
性のシートを有し、上記保持体は上記シートの下面に空
気を供給し、よってベッドパッドに空気を通して患者に
快適感を与える」ものであり、「保持体は、例えば可撓
プラスチック管からなりえ、上記管は上面に多数の孔を
有し、多孔性シートの下に、巻いた、または分岐管を有
する形に置かれ、上記管の一端は閉鎖され、他端は小さ
なエアコンプレッサ等に連結される」ものである。そし
て、この特開昭48−74360号公報にて提案されて
いる「ベッドのパッド」によれば、同公報の第2頁左上
欄の記載からすると、「患者と多孔性パッドとの間の面
に空気流を与え、よって可撓性のある快適な保持を与
え、皮膚の発疹及び床ズレの発生を防止する。空気は、
シートの各部に種々な変形運動が与えられる」ことにな
るものである。
【0004】しかしながら、この特開昭48−7436
0号公報の「ベッドのパッド」では、空気がコンプレッ
サ等によって供給される保持体上に「可撓弾力性、多孔
性のシート」を敷くものであるから、保持体によるマッ
サージ効果がシートによって減殺されるものであると考
えられるものである。
【0005】そこで、例えば特公平4−24060号公
報にて「床擦れ防止用マット」が提案されている。この
床擦れ防止マットは、上記公報の特許請求の範囲に記載
されているように、「可撓性シートから構成した3つの
袋状体を連ねてマット本体を構成し、これらの袋状体の
夫々にエアー給入口を設け、こらの3つの袋状体のうち
2つの袋状体を交互に膨縮させるエアー供給手段を設
け、残りの袋状体に多数のエアー噴出孔を設け、残りの
袋状体にエアーを連続的に供給するエアー連続供給手段
を設けると共にエアー供給を停止する手段もしくはエア
ー供給量を任意に変更する調節手段を設けて成ることを
特徴とする床擦れ防止用マット」であり、「合理的な構
成により、身体で噴出孔をふさぐことがなく、マッサー
ジ作用は勿論、エアー噴出による乾燥作用を確実に行う
ことできながら、これら両作用を選択的に使い分けるこ
とができ、そのうえ好みの硬さに設定して、好みの量の
エアー噴出を行うことができ、効果的な床擦れ予防と治
療とを行うことができる床擦れ防止用のマットを提供す
ることを目的」としてなされたものである。
【0006】ところで、この従来の「床擦れ防止用マッ
ト」は、図6及び図7に示すように、多数のエアー噴出
孔4を設けた袋状体1bが細く蛇行しながら一本の連続
したものとして構成してあるため、その一部に使用者の
臀部等が載せられて大きな力が加わった場合には、この
袋状体1bも可撓性シートによって平面的なものに形成
してあることもあって、その力の加わった部分が潰れて
しまうことがあり得る。そうなると、この潰れた部分の
後流側となる袋状体1bにはエアー供給がなされなくな
ることになって、エアー供給によるマッサージ作用を確
実に行うことができなくなってしまうものである。何故
なら、袋状体1bにはその一端からのみエアー供給がな
されているものであり、しかもこの袋状体1bを、使用
者の身体の全体マッサージを行うべく広い部分にて蛇行
させなければならないからである。
【0007】また、この従来の「床擦れ防止用マット」
においては、使用者の体重が掛かった場合に、上述した
袋状体1bにおけるのと同様に、他の2本の袋状体1a
においても潰れる部分が生ずる、所謂「底つき現象」を
生ずることがある。何故なら、このマットは、ビニール
シート等の可撓性シートによって各袋状体1a及び1b
を連なったものとして形成してあり、しかもこれら3つ
の袋状体1.1.1を、図7に示したように、「一重」
のものとして連ねて、言わば平面的なマット本体を構成
しているからである。
【0008】換言すれば、可撓性シートからなる3つの
袋状体1.1.1を連ねて構成されるマット本体は、寝
た状態の人体を面的に支えるものであるから、人体面に
対して広い面積のものとして構成しなければならない
し、このような広い面積のマット本体に対して人体の重
力が均等かつ平面的に加わることは少ないのであり、結
果として、この「床擦れ防止用マット」の使用時におい
て、そのマット本体は部分的に力が加えられることにな
る。このため、力が加えられた部分において、可撓性シ
ートからなる袋状体が潰れて「底つき現象」を生ずるの
である。
【0009】一旦「底つき現象」が生ずると、各袋状体
中にエアーを供給しても、底つき現象が生じた部分を膨
張させる前にその他の部分に空気が流れてしまうから、
袋状体が破裂してしそうなくらいの圧力のエアーを供給
してやらないと、この「底つき現象」が生じた部分を完
全に膨張させることができなくなる。従って、この従来
の「床擦れ防止用マット」では、マッサージ作用を確実
に行えなくなる場合があることになるのである。
【0010】さらに重要なことは、この特公平4−24
060号公報にて提案されている「床擦れ防止用マッ
ト」においても、前述した特開昭48−74360号公
報にて提案されている「ベッドのパッド」においても、
袋状体または保持体にエアー噴出のための孔が形成して
あって、このエアー噴出孔からエアーを噴出させること
により、使用者の身体の乾燥を行うようにしている。確
かに、長期間寝たままの人の身体の下からエアーを噴出
するようにしてやれば、身体を乾燥させて発疹等の発生
を防止することができるが、そのようなエアー噴射を直
接身体に受けることが嫌いな人もいるし、あるいは身体
へのエアー噴射が害になる場合もある。しかも、噴射エ
アーを加熱しておかないと、冬期においては使用者が寒
く感じて使用できないことになってしまう。特に、エア
ー噴出と、このエアーによるマッサージ効果の両方を一
つの袋状体または保持体で行なう場合には、エアー噴出
が行えなければ、マッサージ作用もできないことになっ
てしまって、結局使用できないものとなってしまうので
ある。
【0011】そこで、本発明者等は、この種の可撓性シ
ートからなる床ズレ防止用マットにおいて、「底つき現
象」を生じないようにしながら、十分なマッサージ効果
を発揮するにはどうしたらよいかについて種々検討を重
ねてきた結果、要するにマット本体を立体的なものとし
て構成することが良い結果を生むことを新規に知見し
て、本発明を完成したのである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な経緯に基づいてなされたもので、その解決しようとす
る課題は、床ズレ防止マットにおいて使用時に底つき現
象が生じないようにしながら、十分なマッサージ効果を
発揮することである。
【0013】そして、本発明の目的とするところは、全
体を言わば上下二重構造のものとすることによって、底
つき現象を生じさせないようにすることができて、使用
者の身体に対するマッサージ作用を確実に行うことがで
き、これによって使用者の床ズレを確実に防止すること
のできる床ズレ防止マットを、簡単な構成によって提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明の採った手段は、実施例において使用する
符号を付して説明すると、「上から順に重ねた状態とな
る第1〜第3可撓性シート11・12・13を、その所
定箇所にて互いに溶着することにより構成される床ズレ
防止マット100であって、第1と第2の可撓性シート
11・12の組について、閉曲線となる二つの上側溶着
帯15a・15bによって溶着することにより、櫛歯状
となって互いに入り込みながら当該床ズレ防止マット1
00の上側にて横方向に連なる二つの上側空気袋21・
22と、第2と第3の可撓性シート12・13の組につ
いて、閉曲線となる二つの下側溶着帯16a・16bに
よって溶着することにより、櫛歯状となって互いに入り
込みながら当該床ズレ防止マット100の下側にて横方
向に連なる二つの下側空気袋23・24とを備えて、各
上側空気袋21・22及び各下側空気袋23・24を斜
線あるいはこれを組み合わせたジグザグ形状のものとす
るとともに、これらの上側空気袋21・22と下側空気
袋23・24とが、平面的にみた場合に互いに交差し合
うものとして構成し、かつ、各上側空気袋21・22及
び各下側空気袋23・24内にそれぞれ空気を給送すべ
く接続したエア供給装置30とを備えたことを特徴とす
る床ズレ防止マット100」である。
【0015】すなわち、この床ズレ防止マット100
は、櫛歯状に形成されて互いに入り込みながら横方向に
連なる二つの上側空気袋21・22と、同じく櫛歯状に
形成されて互いに入り込みながら横方向に連なる二つの
下側空気袋23・24とを、各可撓性シート11〜13
の周囲を溶着して上下に配置することにより、各上側空
気袋21・22内の空気層と、各下側空気袋23・24
内の空気層との合計二段の空気層を言わば立体的に構成
したものである。
【0016】
【作用】以上のように構成した本発明の作用について、
実施例に示した床ズレ防止マット100を中心に説明す
る。
【0017】まず、この床ズレ防止マット100は、3
枚の可撓性シート11〜13を上から順に重ねてマット
本体10を構成しているものであるから、上側空気袋2
1・22及び各下側空気袋23・24内に空気を供給し
ていない場合には、この床ズレ防止マット100のマッ
ト本体10は、薄い平板状のものとなるものである。従
って、この平板状のマット本体10は、これを構成して
いる各シートの可撓性を利用して全体を巻くか折り畳む
ことにより、その容積を非常に小さくし得るものとなっ
ているのであり、梱包や保管あるいは運搬作業が容易に
行えるものとなっているのである。
【0018】さて、このようなマット本体10を使用す
るには、図4に示すように、各接続口17(以下の実施
例では合計4個ある)に接続管32を接続して、エア供
給装置30からの空気を分配器31を介して、上側空気
袋21・22及び下側空気袋23・24内に供給すれ
ば、図3に示すように、このマット本体10は二層の空
気層を重ねた所謂マット状のものとなるのである。そし
て、エア供給装置30あるいは分配器31の作用によっ
て、上側第1空気袋21及び上側第2空気袋22に対し
てエア供給とエア排出とを交互に繰り返して行うように
するとともに、下側第1空気袋23及び下側第2空気袋
24に対してはその中の圧力が一定となるようなエア供
給のみを行う。
【0019】以上の操作によって、当該マット本体10
の上面側においては、上側第1空気袋21または上側第
2空気袋22が交互に膨張または収縮することにより、
使用者に対するマッサージ効果が発揮されるのである。
【0020】この際に重要なことは、使用者に対するマ
ッサージ作用を発揮している上側空気袋21・22は、
その直下にある下側空気袋23・24によって弾発的に
支えられた状態となっていることである。つまり、上側
空気袋21・22は、所定の弾力を有したものとなって
いる下側空気袋23・24によって支えられているので
あるから、この上側空気袋21・22に使用者による体
重が局所的に加わったとしても、その力が下側空気袋2
3・24により干渉されてしまうため、上側空気袋21
・22における「底つき現象」は全く生じないものとな
っているのである。
【0021】特に、各上側空気袋21・22及び下側空
気袋23・24の形状を、斜線あるいはこれを組み合わ
せたジグザグ形状のものとするとともに、これらの上側
空気袋21・22と下側空気袋23・24とが、平面的
にみた場合に互いに交差し合うものとして構成したか
ら、各上側空気袋21・22の下側空気袋23・24に
よる支持が平面的ではなく立体的になされることにな
り、上側空気袋21・22に局所的な重力が加えられた
としても、その力は各下側空気袋23・24によって分
散されてしまうのである。
【0022】換言すれば、図5または図6の従来のもの
にあっては、使用者の体重が局所的に加わった場合に
は、その部分における袋状体1において底つき現象が生
じてしまうのであるが、本発明の床ズレ防止マット10
0においては、仮に上側空気袋21・22に局所的な力
が加えられてこれが潰れようとしても、上述した状態の
下側空気袋23・24によって上側空気袋21・22の
言わば「退避場所」が用意されているため、上側空気袋
21・22が完全に潰れてしまうことはないのである。
【0023】また、下側空気袋23・24においては、
上側空気袋21・22と同様に櫛歯状で互いに入り込む
ものとしたことによって、単なる平面的な空気層を上側
空気袋21・22の下側に介在させるのではなく、上側
空気袋21・22とは形状の異なる言わば空気柱をマッ
ト本体10の下面にて横方向に連なったものとしてある
から、各下側空気袋23・24間であってマット本体1
0の下方となる部分にある程度の自由な空間を積極的に
多数形成するものとなっている。従って、これら多数の
自由空間が使用時のマット本体10の下方に存在するこ
とになって、下側空気袋23・24による弾発作用が確
実に発揮されることになるのであり、上側空気袋21・
22における底つき現象が確実に防止されるのである。
【0024】勿論、この床ズレ防止マット100は、図
5または図6に示した従来のもののように、エアー噴出
を積極的に行うものではないから、エアー噴出による悪
寒を使用者が感じることがないことは当然である。な
お、この床ズレ防止マット100では、櫛歯状となって
互いに入り込んだ上側第一空気袋21及び上側第二空気
袋22が使用時に交互に膨張・収縮するものであるか
ら、これにより、使用者と当該床ズレ防止マット100
との間に空気が出入りすることになる。従って、これら
の上側第一空気袋21及び上側第二空気袋22の膨張・
収縮によって、使用者のある程度の乾燥がなされるもの
である。
【0025】以上の通り、この床ズレ防止マット100
においては、その上側空気袋21・22において「底つ
き現象」が生ずることはないのであり、上側空気袋21
・22によるマッサージ作用は、常に確実になされるの
である。
【0026】
【実施例】以上のように構成した床ズレ防止マット10
0を、図面に示した実施例に従って説明すると、図1〜
図4には、本発明に係る床ズレ防止マット100が示し
てあり、特に図1ではその平面図(イ)と、エア供給装
置30等を省略してマット本体10のみとした床ズレ防
止マット100の底面図(ロ)が示してある。この床ズ
レ防止マット100は、例えば図3または図4に示した
ように、ビニール等の可撓性シート11〜13を上から
順に重ねた状態となるようにして、それぞれの所定箇所
にて互いに溶着して構成したマット本体10と、このマ
ット本体10に接続管32を介して接続される分配器3
1及びエア供給装置30を有しているものである。
【0027】そして、このマット本体10は、まず第1
と第2、及び第2と第3の可撓性シート11・12及び
12・13のそれぞれの組について、閉曲線となる二つ
の上側溶着帯15a・15b及び二つの下側溶着帯16
a・16bによって溶着することにより、櫛歯状となっ
て互いに入り込みながら当該床ズレ防止マット100の
上側及び下側にてそれぞれ横方向に連なる二つの上側空
気袋21・22及び二つの下側空気袋23・24を、上
下二段にした状態で有しているものである。
【0028】すなわち、このマット本体10は、最上側
となる第1可撓性シート11とその下側の第2可撓性シ
ート12とを、図3及び図4に示したように、上側第1
溶着帯15a及び上側第2溶着帯15bによってそれぞ
れ部分的に溶着して構成したものであり、これによっ
て、図1の(イ)に示したように、櫛歯状であって互い
に入り込みながら横方向に連なる二つの上側第1空気袋
21及び上側第2空気袋22が形成してあるものなので
ある。これら各上側第1空気袋21及び上側第2空気袋
22は、その中に空気を充填して膨らまされるものであ
るから、それぞれが櫛歯状となる一つの連続した袋とな
っているものである。そのようなものとするために、上
側第1溶着帯15a及び上側第2溶着帯15bは、図1
の(イ)に示したように、閉曲線、つまり「一筆書き」
され得るループ状のものとなっているのである。勿論、
ループ状といっても、これによって形成される上側第1
空気袋21及び上側第2空気袋22は、全体的には互い
に入り込む櫛歯状のものとなることは前述した通りであ
る。
【0029】本実施例の上側空気袋21・22は、後述
するエア供給装置30及び分配器31によって、交互に
空気の充填及び排出がなされるものである。換言すれ
ば、本実施例の上側空気袋21・22は、使用者の身体
に近接しながら、そのマッサージ作用を行うためのもの
である。なお、本実施例における上側第1空気袋21及
び上側第2空気袋22は、直径が5cm程度以上のもの
となるようにしてある。そして、各上側空気袋21・2
2中に供給されるべきエア供給装置30による空気圧
は、22mmHg程度のものであり、図6に示した従来
のものが25〜30mmHgの空気圧であることに比較
すれば、本発明に係る各上側空気袋21・22は柔らか
いものとなっている。従って、これらの各上側空気袋2
1・22は、使用者を柔らかく支えることができて、使
用者の床ズレ防止を確実に果たすものとなっているもの
である。
【0030】同様に、最下面となる第3可撓性シート1
3とその上側の第2可撓性シート12とは、図1の
(ロ)に示したように、閉曲線となっている下側第1溶
着帯16a及び下側第2溶着帯16bによって部分的に
溶着されるものであって、これにより、櫛歯状であって
互いに入り込みながら横方に連なる二つの下側第1空気
袋23及び下側第2空気袋24が形成してある。これら
の下側第1空気袋23及び下側第2空気袋24は、その
中に空気を充填して膨らませるものである。
【0031】本実施例の上側空気袋21・22は、後述
するエア供給装置30及び分配器31によって、交互に
空気の充填及び排出がなされるものであることは上述し
た通りであるが、下側空気袋23・24の方は、エア供
給装置30等によって一定の圧力の空気が充填されるの
みのものである。換言すれば、本実施例の上側空気袋2
1・22は、使用者の身体に近接しながら、そのマッサ
ージ作用を行うためのものであり、下側空気袋23・2
4はこの上側空気袋21・22を下から一定の圧力で弾
力的に支えるためのものなのである。
【0032】また、このマット本体10においては、図
1の(イ)と(ロ)の比較から理解できるように、各上
側空気袋21・22及び各下側空気袋23・24を斜線
あるいはこれを組み合わせたジグザグ形状のものとする
とともに、これらの上側空気袋21・22と下側空気袋
23・24とが、平面的にみた場合に互いに交差し合う
ものとして構成してあるものである。このようにしたの
は、使用者の上側空気袋21・22による支持を、使用
者の身長に比して長くなった線上において行えるように
して、上側空気袋21・22によるマッサージ効果を高
めるためであり、このような上側空気袋21・22に対
して言わば反対方向のものとなるようにした下側空気袋
23・24によって、上側空気袋21・22の弾力的な
支持をより確実にして、上側空気袋21・22の底つき
現象を極力少なくするためである。
【0033】また、以上のような上側空気袋21・22
及び下側空気袋23・24に対しては、図4に示したよ
うに、各接続口17がそれぞれ設けてあり、これら各接
続口17を介してエアを外部から供給し得るようにして
ある。つまり、各接続口17にはそれぞれ接続管32が
連結されるのであり、各接続管32に対しては分配器3
1及びエア供給装置30を介してエアが供給されるもの
である。そのために、これらのエア供給装置30及び分
配器31は、前述したような機能を発揮するように、従
来公知の方法・構成で以って形成してあるものであり、
そのような機能をエア供給装置30自体が有したもので
あれば、分配器31が不要となることは言うまでもな
い。
【0034】なお、上記実施例では、中間になる第2可
撓性シート12として完全な一枚物を使用した例が示し
てあるが、この第2可撓性シート12としては、二枚で
あっても実質的に一枚物となるものを採用して実施して
もよいものである。換言すれば、第2可撓性シート12
として二枚の可撓性シートを採用して、一方に第1可撓
性シート11を溶着し他方に第3可撓性シート13を溶
着して、最終的に一枚の第2可撓性シート12とすべく
一体化(周縁のみでもよい)して実施してもよいもので
ある。このようにすれば、第1可撓性シート11と第2
可撓性シート12、第2可撓性シート12と第3可撓性
シート13の各溶着作業を別々に行うことができて、製
造上有利だからである。
【0035】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明においては、
上記実施例にて例示した如く、「上から順に重ねた状態
となる第1〜第3可撓性シート11・12・13を、そ
の所定箇所にて互いに溶着することにより構成される床
ズレ防止マット100であって、第1と第2の可撓性シ
ート11・12の組について、閉曲線となる二つの上側
溶着帯15a・15bによって溶着することにより、櫛
歯状となって互いに入り込みながら当該床ズレ防止マッ
ト100の上側にて横方向に連なる二つの上側空気袋2
1・22と、第2と第3の可撓性シート12・13の組
について、閉曲線となる二つの下側溶着帯16a・16
bによって溶着することにより、櫛歯状となって互いに
入り込みながら当該床ズレ防止マット100の下側にて
横方向に連なる二つの下側空気袋23・24とを備え
て、各上側空気袋21・22及び各下側空気袋23・2
4を斜線あるいはこれを組み合わせたジグザグ形状のも
のとするとともに、これらの上側空気袋21・22と下
側空気袋23・24とが、平面的にみた場合に互いに交
差し合うものとして構成し、かつ、各上側空気袋21・
22及び各下側空気袋23・24内にそれぞれ空気を給
送すべく接続したエア供給装置30とを備えたこと」に
その構成上の特徴があり、これにより、全体を言わば二
重構造のものとすることによって、底つき現象を生じさ
せないようにすることができて、使用者の身体に対する
マッサージ作用を確実に行うことができ、これによって
使用者の床ズレを確実に防止することのできる床ズレ防
止マットを、簡単な構成によって提供することができる
のである。
【0036】また、本発明においては、各上側空気袋2
1・22を斜線あるいはこれを組み合わせたジグザグ形
状のものとして構成したことにその構成上の特徴があ
り、これにより、各空気袋の形状を特定することによっ
て、底つき現象の発生を確実に防止することができる床
ズレ防止マットを提供することができるのである。
【0037】さらに、この床ズレ防止マット100は、
エアー噴射作用をすることがないから、使用者に悪寒を
感じさせることがなく、冬の寒い日であってもマッサー
ジ効果を十分発揮させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る床ズレ防止マットを示すもので、
(イ)は平面図、(ロ)は底面図である。
【図2】同床ズレ防止マットを示す側面図である。
【図3】同床ズレ防止マットを示すものであって、図1
の1−1線に沿ってみた部分拡大断面図である。
【図4】同床ズレ防止マットを示すものであって、図1
の2−2線に沿ってみた部分拡大断面図である。
【図5】従来の床擦れ防止用マットの平面図(イ)、部
分拡大断面図(ロ)及び部分拡大平面図(ハ)である。
【図6】従来の他の床擦れ防止用マットの斜視図であ
る。
【図7】図6の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
100 床ズレ防止マット 10 マット本体 11 第1可撓性シート 12 第2可撓性シート 13 第3可撓性シート 15a 上側第1溶着帯 15b 上側第2溶着帯 16a 下側第1溶着帯 16b 下側第2溶着帯 17 接続口 21 上側第1空気袋 22 上側第2空気袋 23 下側第1空気袋 24 下側第2空気袋 30 エア供給装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上から順に重ねた状態となる第1〜第3可
    撓性シートを、その所定箇所にて互いに溶着することに
    より構成される床ズレ防止マットであって、 前記第1と第2の可撓性シートの組について、閉曲線と
    なる二つの上側溶着帯によって溶着することにより、櫛
    歯状となって互いに入り込みながら当該床ズレ防止マッ
    トの上側にて横方向に連なる二つの上側空気袋と、 前記第2と第3の可撓性シートの組について、閉曲線と
    なる二つの下側溶着帯によって溶着することにより、櫛
    歯状となって互いに入り込みながら当該床ズレ防止マッ
    トの下側にて横方向に連なる二つの下側空気袋とを備え
    て、 前記各上側空気袋及び各下側空気袋を斜線あるいはこれ
    を組み合わせたジグザグ形状のものとするとともに、こ
    れらの上側空気袋と下側空気袋とが、平面的にみた場合
    に互いに交差し合うものとして構成し、 かつ前記各上側空気袋及び各下側空気袋内にそれぞれ空
    気を給送すべく接続したエア供給装置とを備えたことを
    特徴とする床ズレ防止マット。
JP6260453A 1994-10-25 1994-10-25 床ズレ防止マット Pending JPH08117294A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010125280A (ja) * 2008-12-01 2010-06-10 Kyushu Hitachi Maxell Ltd エアマット
JP5331007B2 (ja) * 2007-12-03 2013-10-30 株式会社モルテン エアマット

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