JPH0811684B2 - アジドを基礎とするガス発生材料からのアジド価の回収法 - Google Patents
アジドを基礎とするガス発生材料からのアジド価の回収法Info
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- JPH0811684B2 JPH0811684B2 JP4249964A JP24996492A JPH0811684B2 JP H0811684 B2 JPH0811684 B2 JP H0811684B2 JP 4249964 A JP4249964 A JP 4249964A JP 24996492 A JP24996492 A JP 24996492A JP H0811684 B2 JPH0811684 B2 JP H0811684B2
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- C06—EXPLOSIVES; MATCHES
- C06B—EXPLOSIVES OR THERMIC COMPOSITIONS; MANUFACTURE THEREOF; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS EXPLOSIVES
- C06B21/00—Apparatus or methods for working-up explosives, e.g. forming, cutting, drying
- C06B21/0091—Elimination of undesirable or temporary components of an intermediate or finished product, e.g. making porous or low density products, purifying, stabilising, drying; Deactivating; Reclaiming
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01B—NON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
- C01B11/00—Oxides or oxyacids of halogens; Salts thereof
- C01B11/16—Perchloric acid
- C01B11/18—Perchlorates
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01B—NON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
- C01B21/00—Nitrogen; Compounds thereof
- C01B21/08—Hydrazoic acid; Azides; Halogen azides
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、搭乗者制止システム
(vehicle occupant restrai
nt system)の製造、特にそれら拘束システム
の製造に際して生じるガス発生材料屑(waste g
as generating material)から
アルカリ金属アジドを回収する方法に関するものであ
る。
(vehicle occupant restrai
nt system)の製造、特にそれら拘束システム
の製造に際して生じるガス発生材料屑(waste g
as generating material)から
アルカリ金属アジドを回収する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】今日、大部分の搭乗者制止システムは、
1成分としてアルカリ金属アジドを含むガス発生材料を
用いる。ガス発生材料はアジドに対する反応体、通常は
金属酸化物、たとえば酸化銅または酸化鉄をも含む。ガ
ス発生材料はさらに水溶性オキシダント、たとえば硝酸
ナトリウムを含む場合がある。過塩素酸カリウムその他
の成分を含有するコーティングをガス発生材料に付与す
ることもできる。ガス発生材料は他の成分、たとえばベ
ントナイト、グラファイトおよびシリカを含む場合もあ
る。
1成分としてアルカリ金属アジドを含むガス発生材料を
用いる。ガス発生材料はアジドに対する反応体、通常は
金属酸化物、たとえば酸化銅または酸化鉄をも含む。ガ
ス発生材料はさらに水溶性オキシダント、たとえば硝酸
ナトリウムを含む場合がある。過塩素酸カリウムその他
の成分を含有するコーティングをガス発生材料に付与す
ることもできる。ガス発生材料は他の成分、たとえばベ
ントナイト、グラファイトおよびシリカを含む場合もあ
る。
【0003】ガス発生材料の製造に際しては、成分を混
合し、目的の形状、たとえばタブレット、グラニュー
ル、またはグレイン(grain)として知られる多孔
円筒に成形する。点火すると、ガス発生材料が窒素ガス
を発生する。ガス発生材料の調製、およびそれらの物質
を造形品に成形する際に、ガス発生材料屑が生じる。ガ
ス発生材料屑はガス発生材料の成形品を取扱う際に、た
とえば造形された材料を包装する際にも生じる可能性が
ある。さらにガス発生材料屑はグレインが一定の試験に
不合格となったために生じる可能性もある。
合し、目的の形状、たとえばタブレット、グラニュー
ル、またはグレイン(grain)として知られる多孔
円筒に成形する。点火すると、ガス発生材料が窒素ガス
を発生する。ガス発生材料の調製、およびそれらの物質
を造形品に成形する際に、ガス発生材料屑が生じる。ガ
ス発生材料屑はガス発生材料の成形品を取扱う際に、た
とえば造形された材料を包装する際にも生じる可能性が
ある。さらにガス発生材料屑はグレインが一定の試験に
不合格となったために生じる可能性もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】アルカリ金属アジドは
高価である。アルカリ金属アジドの廃棄にも経費がかか
る。ガス発生材料屑からアルカリ金属アジドを回収する
方法が求められている。その方法は、経済的であり、か
つアジドをさらにガス発生グレインの製造に際して供給
材料として再生使用しうる一定の規格を満たすアジド製
品を調製しうるものでなければならない。またその方法
は、異なる組成をもつガス発生材料屑を処理しうるもの
でなければならない。さらにその方法は、アジド残留分
を含有せず、かつ再生使用または適切な廃棄に適した副
生流を生成しうるものでなければならない。たとえばナ
トリウムアジドで汚染された金属酸化物または水溶性オ
キシダントの屑材料副生流は、再生使用に不都合な組成
をもち、有害であると考えられるため埋立て廃棄には不
適当となる。
高価である。アルカリ金属アジドの廃棄にも経費がかか
る。ガス発生材料屑からアルカリ金属アジドを回収する
方法が求められている。その方法は、経済的であり、か
つアジドをさらにガス発生グレインの製造に際して供給
材料として再生使用しうる一定の規格を満たすアジド製
品を調製しうるものでなければならない。またその方法
は、異なる組成をもつガス発生材料屑を処理しうるもの
でなければならない。さらにその方法は、アジド残留分
を含有せず、かつ再生使用または適切な廃棄に適した副
生流を生成しうるものでなければならない。たとえばナ
トリウムアジドで汚染された金属酸化物または水溶性オ
キシダントの屑材料副生流は、再生使用に不都合な組成
をもち、有害であると考えられるため埋立て廃棄には不
適当となる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、アルカリ金属
アジドを含有するガス発生材料屑からアルカリ金属アジ
ドを回収する方法にある。ガス発生材料屑はアジドと反
応性である金属酸化物をも含有する。第1工程において
は、ガス発生材料屑をアルカリ金属アジドに対する溶剤
と混合する。これにより下記を含むスラリーが生成す
る:(i)溶剤およびアルカリ金属アジドからなる溶
液、ならびに(ii)金属酸化物。このスラリーを、主
として上記溶液からなる液流と、主として金属酸化物か
らなるスラッジ流に分離する。液流を濾過して残留する
金属酸化物を除去し、次いで結晶化工程で濃縮してアル
カリ金属アジドの結晶を形成させ、これを回収し、再生
使用することができる。
アジドを含有するガス発生材料屑からアルカリ金属アジ
ドを回収する方法にある。ガス発生材料屑はアジドと反
応性である金属酸化物をも含有する。第1工程において
は、ガス発生材料屑をアルカリ金属アジドに対する溶剤
と混合する。これにより下記を含むスラリーが生成す
る:(i)溶剤およびアルカリ金属アジドからなる溶
液、ならびに(ii)金属酸化物。このスラリーを、主
として上記溶液からなる液流と、主として金属酸化物か
らなるスラッジ流に分離する。液流を濾過して残留する
金属酸化物を除去し、次いで結晶化工程で濃縮してアル
カリ金属アジドの結晶を形成させ、これを回収し、再生
使用することができる。
【0006】スラッジ流を再懸濁して、アジドを金属酸
化物から追加抽出し、得られたスラリーを第2分離工程
で再度分離して、濾過ケークまたは遠心分離ケークおよ
び濾液または遠心分離液(centrate)を得るこ
とができる。この濾液または遠心分離液は、ガス発生材
料屑を溶解するために再循環して使用することができ
る。濾過ケークまたは遠心分離ケークは主として金属酸
化物からなり、廃棄または再生使用しうる。
化物から追加抽出し、得られたスラリーを第2分離工程
で再度分離して、濾過ケークまたは遠心分離ケークおよ
び濾液または遠心分離液(centrate)を得るこ
とができる。この濾液または遠心分離液は、ガス発生材
料屑を溶解するために再循環して使用することができ
る。濾過ケークまたは遠心分離ケークは主として金属酸
化物からなり、廃棄または再生使用しうる。
【0007】好ましい溶剤は水である。好ましいガス発
生材料はナトリウムアジド、酸化鉄および/または酸化
銅を含有する。好ましくは、スラリーを液流とスラッジ
流に分離する工程を遠心分離により連続的に実施し、こ
れにより遠心分離液が得られ、これを濾過および濃縮す
る。結晶化工程ののち、アルカリ金属アジド結晶を好ま
しくは遠心分離して、結晶から液体を除去する。次いで
結晶を乾燥させる。
生材料はナトリウムアジド、酸化鉄および/または酸化
銅を含有する。好ましくは、スラリーを液流とスラッジ
流に分離する工程を遠心分離により連続的に実施し、こ
れにより遠心分離液が得られ、これを濾過および濃縮す
る。結晶化工程ののち、アルカリ金属アジド結晶を好ま
しくは遠心分離して、結晶から液体を除去する。次いで
結晶を乾燥させる。
【0008】ガス発生材料がアルカリ金属アジドのほか
に少なくとも1種の水溶性オキシダントを含む場合、結
晶化操作は下記により実施することが好ましい:(a)
液流を第1濃縮工程において濃縮して、アルカリ金属ア
ジドの純粋な結晶および母液が得られ;(b)この母液
をさらに濃縮し、母液からアジド結晶を追加分離し、こ
の濃縮により母液から若干の水溶性オキシダントをも分
離し;そして(c)(a)または(b)からの母液を冷
却により分別結晶化して、母液から水溶性オキシダント
を選択的に結晶化させる。可溶性成分の特性に応じて、
上記工程を異なる順序で実施してもよい。
に少なくとも1種の水溶性オキシダントを含む場合、結
晶化操作は下記により実施することが好ましい:(a)
液流を第1濃縮工程において濃縮して、アルカリ金属ア
ジドの純粋な結晶および母液が得られ;(b)この母液
をさらに濃縮し、母液からアジド結晶を追加分離し、こ
の濃縮により母液から若干の水溶性オキシダントをも分
離し;そして(c)(a)または(b)からの母液を冷
却により分別結晶化して、母液から水溶性オキシダント
を選択的に結晶化させる。可溶性成分の特性に応じて、
上記工程を異なる順序で実施してもよい。
【0009】結晶化した水溶性オキシダントをオゾン化
し、水溶性オキシダントと共にある残留アジドを分解
し、次いで廃棄または再生使用することができる。
(b)からのアジドおよび水溶性オキシダントの結晶ブ
レンドを再処理のために再循環することができる。同様
に第2分離工程からの、主として金属酸化物を含む濾過
ケークまたは遠心分離ケークを廃棄または再生使用の前
にオゾン化により処理して、ケーク中の残留アルカリ金
属アジドを分解することができる。次いで残された金属
酸化物ケークを埋立て廃棄または再生使用することがで
きる。
し、水溶性オキシダントと共にある残留アジドを分解
し、次いで廃棄または再生使用することができる。
(b)からのアジドおよび水溶性オキシダントの結晶ブ
レンドを再処理のために再循環することができる。同様
に第2分離工程からの、主として金属酸化物を含む濾過
ケークまたは遠心分離ケークを廃棄または再生使用の前
にオゾン化により処理して、ケーク中の残留アルカリ金
属アジドを分解することができる。次いで残された金属
酸化物ケークを埋立て廃棄または再生使用することがで
きる。
【0010】以下の記載において、添付の図面中で用い
られる2桁の算用数字はプロセスラインを表す。用いら
れる3桁の算用数字は添付の図面中の他の装置を表す。
図面中で用いられる円で囲んだ大文字は、その図のプロ
セスラインと他の図に同様に表示されるプロセスライン
の接続点との接続点を示す。
られる2桁の算用数字はプロセスラインを表す。用いら
れる3桁の算用数字は添付の図面中の他の装置を表す。
図面中で用いられる円で囲んだ大文字は、その図のプロ
セスラインと他の図に同様に表示されるプロセスライン
の接続点との接続点を示す。
【0011】本発明方法は4つの主工程に分けることが
できる−すなわち第1の抽出および溶液清澄化工程、第
2の製品結晶化工程、第3の製品分離および母液回収工
程、ならびに第4の固体処理工程である。以下の記載は
これらの工程それぞれを順次述べる。
できる−すなわち第1の抽出および溶液清澄化工程、第
2の製品結晶化工程、第3の製品分離および母液回収工
程、ならびに第4の固体処理工程である。以下の記載は
これらの工程それぞれを順次述べる。
【0012】本発明を実施するに際して、異なる組成の
ガス発生材料屑を処理する場合、まず1材料につき処理
を行い、次いで順次他の材料につき処理を行う。装置
は、他の材料が処理される間、1材料流を収容する規模
のものである。あるガス発生材料屑に対する貯蔵の規模
および処理期間の長さは、処理を必要とするガス発生材
料の量に依存する。たとえば1材料屑が処理される間、
最高で数週間の処理期間に相当する量の他の材料を貯蔵
することができる。
ガス発生材料屑を処理する場合、まず1材料につき処理
を行い、次いで順次他の材料につき処理を行う。装置
は、他の材料が処理される間、1材料流を収容する規模
のものである。あるガス発生材料屑に対する貯蔵の規模
および処理期間の長さは、処理を必要とするガス発生材
料の量に依存する。たとえば1材料屑が処理される間、
最高で数週間の処理期間に相当する量の他の材料を貯蔵
することができる。
【0013】%はすべて、特に指示しない限り重量%で
ある。
ある。
【0014】予備抽出および溶液清澄化工程 第1図については、容器112内の固体状のガス発生材
料屑がプレミックス容器114に投入される。ライン6
において溶剤がプレミックス容器114に添加される。
また溶剤は後記のように、たとえばライン12bにおい
てプレミックス容器114に再循環される。プレミック
ス容器114に添加される溶剤の合計量は、ガス発生材
料の可溶性成分を溶解するのに必要なものより多い。ラ
イン6において添加するのに必要な溶剤の量は比較的少
なくてよい。本発明方法において好ましい溶剤は水であ
る。しかし他の溶剤を使用しうることは当業者に自明で
あろう。本発明方法を、溶剤としての水につき説明す
る。
料屑がプレミックス容器114に投入される。ライン6
において溶剤がプレミックス容器114に添加される。
また溶剤は後記のように、たとえばライン12bにおい
てプレミックス容器114に再循環される。プレミック
ス容器114に添加される溶剤の合計量は、ガス発生材
料の可溶性成分を溶解するのに必要なものより多い。ラ
イン6において添加するのに必要な溶剤の量は比較的少
なくてよい。本発明方法において好ましい溶剤は水であ
る。しかし他の溶剤を使用しうることは当業者に自明で
あろう。本発明方法を、溶剤としての水につき説明す
る。
【0015】ガス発生材料屑の水溶性成分の例は、アル
カリ金属アジド、たとえばナトリウムアジド、カリウム
アジドおよびリチウムアジド、ならびにアジドと反応性
である水溶性オキシダント、たとえば硝酸アルカリ金属
または硝酸アンモニウム、塩素酸アルカリ金属または塩
素酸アンモニウム、および過塩素酸アルカリ金属または
過塩素酸アンモニウムである。ナトリウムアジドが好ま
しいアルカリ金属アジドであり、硝酸ナトリウムおよび
過塩素酸カリウムが水溶性オキシダントの例である。ガ
ス発生材料屑は水溶性オキシダントの組み合わせを含有
する場合がある。たとえばガス発生材料屑は、ガス発生
材料の造形品屑からの硝酸ナトリウム、およびさらに造
形品のコーティング材料からの過塩素酸カリウムを含有
する場合がある。
カリ金属アジド、たとえばナトリウムアジド、カリウム
アジドおよびリチウムアジド、ならびにアジドと反応性
である水溶性オキシダント、たとえば硝酸アルカリ金属
または硝酸アンモニウム、塩素酸アルカリ金属または塩
素酸アンモニウム、および過塩素酸アルカリ金属または
過塩素酸アンモニウムである。ナトリウムアジドが好ま
しいアルカリ金属アジドであり、硝酸ナトリウムおよび
過塩素酸カリウムが水溶性オキシダントの例である。ガ
ス発生材料屑は水溶性オキシダントの組み合わせを含有
する場合がある。たとえばガス発生材料屑は、ガス発生
材料の造形品屑からの硝酸ナトリウム、およびさらに造
形品のコーティング材料からの過塩素酸カリウムを含有
する場合がある。
【0016】ガス発生材料屑は、アジドと反応して窒素
ガスを発生する不溶性成分、たとえば金属酸化物を含有
する可能性もある。金属酸化物の金属は、アルカリ金属
より低い起電力系列のいずれの金属であってもよい。適
切な金属の例は、鉄、銅、マンガン、スズ、チタンおよ
びニッケルである。好ましい金属酸化物は酸化鉄、たと
えば酸化第1鉄、および酸化銅、たとえば酸化第1銅で
ある。金属酸化物はガス発生材料中に、普通はすべての
アジドと反応するのに必要な化学量論的量よりわずかに
過剰量で存在する。
ガスを発生する不溶性成分、たとえば金属酸化物を含有
する可能性もある。金属酸化物の金属は、アルカリ金属
より低い起電力系列のいずれの金属であってもよい。適
切な金属の例は、鉄、銅、マンガン、スズ、チタンおよ
びニッケルである。好ましい金属酸化物は酸化鉄、たと
えば酸化第1鉄、および酸化銅、たとえば酸化第1銅で
ある。金属酸化物はガス発生材料中に、普通はすべての
アジドと反応するのに必要な化学量論的量よりわずかに
過剰量で存在する。
【0017】ガス発生材料屑は押出し助剤、たとえばベ
ントナイト、強化用繊維、たとえばグラファイト繊維、
および他の成分を含有する場合もある。この種の成分は
普通は水に不溶性であり、存在するとしても少量であ
る。
ントナイト、強化用繊維、たとえばグラファイト繊維、
および他の成分を含有する場合もある。この種の成分は
普通は水に不溶性であり、存在するとしても少量であ
る。
【0018】適切なガス発生組成物の例は下記に記載さ
れる:米国特許第3,895,098号明細書、ジョン
F.ピーツ、1975年7月15日発行、1988年
1月26日に再発行特許第32,584号明細書として
再発行、表題:″窒素ガス発生のための方法および組成
物″。この特許明細書に示されるガス発生組成物には、
ナトリウムアジドとほぼ化学量論的量の酸化銅または酸
化鉄との混合物からなるものが含まれる。
れる:米国特許第3,895,098号明細書、ジョン
F.ピーツ、1975年7月15日発行、1988年
1月26日に再発行特許第32,584号明細書として
再発行、表題:″窒素ガス発生のための方法および組成
物″。この特許明細書に示されるガス発生組成物には、
ナトリウムアジドとほぼ化学量論的量の酸化銅または酸
化鉄との混合物からなるものが含まれる。
【0019】また、米国特許第4,604,151号明
細書、1986年5月8日にグレゴリー・ノウルトンお
よびジョン・ピーツに発行、に示される組成物も使用し
うる。この特許明細書は、″過塩素酸アンモニウム触媒
を含む、窒素ガス発生のための方法および組成物″と題
するものである。
細書、1986年5月8日にグレゴリー・ノウルトンお
よびジョン・ピーツに発行、に示される組成物も使用し
うる。この特許明細書は、″過塩素酸アンモニウム触媒
を含む、窒素ガス発生のための方法および組成物″と題
するものである。
【0020】容器114には、容器114内のスラリー
のpHを10−12.5の範囲に維持してアジ化水素酸
の形成を防止するために、ライン8において水酸化ナト
リウムも添加される。アジ化水素酸は有毒であり、爆発
の可能性がある。12.5という高いpHは、金属酸化
物が酸化銅である場合にアジ化銅の形成を遅延させるた
めにも望ましい。あるいは、ライン6の水を適切なpH
調整のために水酸化ナトリウムと予備混合したのち、こ
の水を容器114に添加してもよい。プレミックス容器
114をライン10において、ベンチュリスクラバーそ
の他、容器114から有害なヒュームまたは粒状物が大
気へ侵入するのを防止する同様な装置へ通気する。
のpHを10−12.5の範囲に維持してアジ化水素酸
の形成を防止するために、ライン8において水酸化ナト
リウムも添加される。アジ化水素酸は有毒であり、爆発
の可能性がある。12.5という高いpHは、金属酸化
物が酸化銅である場合にアジ化銅の形成を遅延させるた
めにも望ましい。あるいは、ライン6の水を適切なpH
調整のために水酸化ナトリウムと予備混合したのち、こ
の水を容器114に添加してもよい。プレミックス容器
114をライン10において、ベンチュリスクラバーそ
の他、容器114から有害なヒュームまたは粒状物が大
気へ侵入するのを防止する同様な装置へ通気する。
【0021】容器114内の混合物は、ガス発生材料屑
の大型粒子を破壊するのに必要な期間、それに十分な強
度で撹拌される。また、プレミックス容器114におい
ては、ガス発生材料屑の水不溶性成分から水溶性成分が
若干浸出する。プロセスのこの工程はバッチ式で実施さ
れる。
の大型粒子を破壊するのに必要な期間、それに十分な強
度で撹拌される。また、プレミックス容器114におい
ては、ガス発生材料屑の水不溶性成分から水溶性成分が
若干浸出する。プロセスのこの工程はバッチ式で実施さ
れる。
【0022】所望により、容器114内へ導入する前に
ガス発生材料屑の固体を、たとえば湿式粉砕により微粉
砕して、ガス発生材料屑の平均粒度を低下させ、水不溶
性成分からの水溶性成分の浸出を促進することができ
る。しかしこのようなガス発生材料屑の微粉砕は、一般
には必要でない。
ガス発生材料屑の固体を、たとえば湿式粉砕により微粉
砕して、ガス発生材料屑の平均粒度を低下させ、水不溶
性成分からの水溶性成分の浸出を促進することができ
る。しかしこのようなガス発生材料屑の微粉砕は、一般
には必要でない。
【0023】容器112に処理のために受け入れるガス
発生材料屑が固体以外の形状である可能性もあると解す
べきである。たとえば、ガス発生材料屑は屑材料の供給
源に応じて溶液またはスラリーの形である可能性があ
る。たとえばガス発生材料の製造において、ある種の処
理または洗浄工程で液状の屑材料が生じる可能性があ
る。
発生材料屑が固体以外の形状である可能性もあると解す
べきである。たとえば、ガス発生材料屑は屑材料の供給
源に応じて溶液またはスラリーの形である可能性があ
る。たとえばガス発生材料の製造において、ある種の処
理または洗浄工程で液状の屑材料が生じる可能性があ
る。
【0024】ガス発生材料の大型粒子が実質的に破壊さ
れた時点で、容器114内のプレミックスはスラリー移
送ポンプ120により主浸出容器116または118へ
移送される。プレミックスはさらに容器116、118
のいずれか一方内で撹拌され、これによりガス発生材料
屑に残存する未溶解の水溶性成分は大部分が不溶性固体
粒子から抽出される。またこの撹拌により、浸出容器1
16、118内のスラリーが本質的に均質な状態に保持
される。これは本発明方法における第1抽出工程であ
る。
れた時点で、容器114内のプレミックスはスラリー移
送ポンプ120により主浸出容器116または118へ
移送される。プレミックスはさらに容器116、118
のいずれか一方内で撹拌され、これによりガス発生材料
屑に残存する未溶解の水溶性成分は大部分が不溶性固体
粒子から抽出される。またこの撹拌により、浸出容器1
16、118内のスラリーが本質的に均質な状態に保持
される。これは本発明方法における第1抽出工程であ
る。
【0025】次いで主浸出容器116、118内のスラ
リーは、スラリーポンプ124によりライン11bを通
してスラリー遠心機122へ供給される。スラリー遠心
機122は連続的に作動し、ポンプ124は遠心機供給
ポンプとして機能する。スラリーは一度に浸出容器11
6、118の一方のみから取出される。
リーは、スラリーポンプ124によりライン11bを通
してスラリー遠心機122へ供給される。スラリー遠心
機122は連続的に作動し、ポンプ124は遠心機供給
ポンプとして機能する。スラリーは一度に浸出容器11
6、118の一方のみから取出される。
【0026】スラリー遠心機122はスラリー混合物を
ライン12の水および溶存水溶性成分からなる遠心分離
液流、ならびにライン14の水不溶性成分からなるスラ
ッジ流に分離する。実際には、容器112からプレミッ
クス容器114へ添加されたガス発生材料屑の各バッチ
は、浸出容器116、118において2回の抽出を受け
る。上記の第1抽出後の第2抽出は、ライン14のスラ
ッジ流を再スラリー化し、遠心機122内での再分離の
ために後記のようにライン17(図1)において浸出容
器116、118へ再循環させることよりなる。
ライン12の水および溶存水溶性成分からなる遠心分離
液流、ならびにライン14の水不溶性成分からなるスラ
ッジ流に分離する。実際には、容器112からプレミッ
クス容器114へ添加されたガス発生材料屑の各バッチ
は、浸出容器116、118において2回の抽出を受け
る。上記の第1抽出後の第2抽出は、ライン14のスラ
ッジ流を再スラリー化し、遠心機122内での再分離の
ために後記のようにライン17(図1)において浸出容
器116、118へ再循環させることよりなる。
【0027】遠心機122からのライン12の遠心分離
液は、ライン12aまたはライン12bのいずれかに分
けられる。ライン12aは第1抽出工程からの遠心分離
液を受容する。ライン12bは第2抽出工程からの遠心
分離液を受容する。第1抽出工程において、遠心機12
2からのライン12a中の遠心分離液は保持容器126
内に採集される。遠心分離液はこの時点で比較的高い濃
度のナトリウムアジドを含有する。第2抽出工程におい
て、遠心機122からのライン12bの遠心分離液は保
持容器150内に採集される。この遠心分離液は若干の
固体を含有する。第2抽出工程が終了した時点で、若干
の固体を含有する遠心分離液はポンプ152によりライ
ン12bにおいてプレミックス容器114へ再循環さ
れ、処理すべき次のバッチのガス発生材料屑と混和され
る。
液は、ライン12aまたはライン12bのいずれかに分
けられる。ライン12aは第1抽出工程からの遠心分離
液を受容する。ライン12bは第2抽出工程からの遠心
分離液を受容する。第1抽出工程において、遠心機12
2からのライン12a中の遠心分離液は保持容器126
内に採集される。遠心分離液はこの時点で比較的高い濃
度のナトリウムアジドを含有する。第2抽出工程におい
て、遠心機122からのライン12bの遠心分離液は保
持容器150内に採集される。この遠心分離液は若干の
固体を含有する。第2抽出工程が終了した時点で、若干
の固体を含有する遠心分離液はポンプ152によりライ
ン12bにおいてプレミックス容器114へ再循環さ
れ、処理すべき次のバッチのガス発生材料屑と混和され
る。
【0028】遠心分離液保持容器126内の第1抽出工
程からの遠心分離液流は、ポンプ160によりライン4
2においてポリッシングフィルター162へ供給され
る。ポリッシングフィルター162はメンブレンフィル
ターであり、遠心分離液を清澄化する機能をもつ。遠心
分離液はフィルターのメンブレンにより透過される。こ
の遠心分離液はライン40bにおいて保持容器126へ
再循環され、こうしてメンブレンフィルターに多数回ポ
ンプ輸送され、ライン44の清澄な透過液を与える。
程からの遠心分離液流は、ポンプ160によりライン4
2においてポリッシングフィルター162へ供給され
る。ポリッシングフィルター162はメンブレンフィル
ターであり、遠心分離液を清澄化する機能をもつ。遠心
分離液はフィルターのメンブレンにより透過される。こ
の遠心分離液はライン40bにおいて保持容器126へ
再循環され、こうしてメンブレンフィルターに多数回ポ
ンプ輸送され、ライン44の清澄な透過液を与える。
【0029】またポリッシングフィルター162は最終
的にライン40に濃縮液を与え、これは固形分が比較的
高い。たとえばライン40の溶液を、固形分約0.05
−1%の初期濃度から固形分約12%の最終濃度に濃縮
することができる。次いでこの濃縮液はライン40aに
よりプレミックス容器114へ再循環される。
的にライン40に濃縮液を与え、これは固形分が比較的
高い。たとえばライン40の溶液を、固形分約0.05
−1%の初期濃度から固形分約12%の最終濃度に濃縮
することができる。次いでこの濃縮液はライン40aに
よりプレミックス容器114へ再循環される。
【0030】製品結晶化工程ならびに製品分離および母
液回収工程 2工程、″製品結晶化工程″ならびに″製品分離および
母液回収工程″を合わせて述べる。図2A、2Bおよび
4において、ライン44(図2A)の透過液は清澄化さ
れた溶液である。円で囲んだ文字″A″は、図2Aのラ
イン44と図1のライン44との接続点を示す。透過液
はライン44aまたは44b(図2A)において2個の
貯蔵槽164もしくは166のいずれかへ、またはライ
ン44cにおいて貯蔵槽168へ流入する。
液回収工程 2工程、″製品結晶化工程″ならびに″製品分離および
母液回収工程″を合わせて述べる。図2A、2Bおよび
4において、ライン44(図2A)の透過液は清澄化さ
れた溶液である。円で囲んだ文字″A″は、図2Aのラ
イン44と図1のライン44との接続点を示す。透過液
はライン44aまたは44b(図2A)において2個の
貯蔵槽164もしくは166のいずれかへ、またはライ
ン44cにおいて貯蔵槽168へ流入する。
【0031】ライン44中の清澄化された透過液に関し
て多重貯蔵槽164、166および168を設ける目的
は、異なる組成の透過液を収容するためである。たとえ
ばガス発生材料屑は乗客側のガス発生材料であってもよ
く、またはガス発生材料屑は運転者側のガス発生材料で
あってもよい。乗客側ガス発生材料の組成は運転者側ガ
ス発生材料の組成と異なる場合がある。たとえば乗客側
ガス発生材料は、主として酸化第1鉄、ナトリウムアジ
ドおよび硝酸ナトリウムからなる可能性がある。乗客側
ガス発生材料は、ガス発生材料造形品のコーティングか
らの過塩素酸カリウムを含む場合もある。運転者側ガス
発生材料は、主として酸化第1銅およびナトリウムアジ
ドからなる可能性がある。また乗客側ガス発生材料の加
工に際して、後記のように不純なナトリウムアジド結晶
が生成するであろう。これらの不純なナトリウムアジド
結晶は貯蔵槽164または166のいずれかに貯蔵さ
れ、次のバッチの乗客側の清澄化された透過液と混合さ
れる。これらの理由から、乗客側の清澄化された透過液
および運転者側の清澄化された透過液のために、別個の
貯蔵槽164、166および168が設けられる。図2
Aに示すように、乗客側透過液(2個の貯蔵槽164、
166)のためには運転者側透過液(1個の貯蔵槽16
8)より多い貯蔵槽が設けられる。
て多重貯蔵槽164、166および168を設ける目的
は、異なる組成の透過液を収容するためである。たとえ
ばガス発生材料屑は乗客側のガス発生材料であってもよ
く、またはガス発生材料屑は運転者側のガス発生材料で
あってもよい。乗客側ガス発生材料の組成は運転者側ガ
ス発生材料の組成と異なる場合がある。たとえば乗客側
ガス発生材料は、主として酸化第1鉄、ナトリウムアジ
ドおよび硝酸ナトリウムからなる可能性がある。乗客側
ガス発生材料は、ガス発生材料造形品のコーティングか
らの過塩素酸カリウムを含む場合もある。運転者側ガス
発生材料は、主として酸化第1銅およびナトリウムアジ
ドからなる可能性がある。また乗客側ガス発生材料の加
工に際して、後記のように不純なナトリウムアジド結晶
が生成するであろう。これらの不純なナトリウムアジド
結晶は貯蔵槽164または166のいずれかに貯蔵さ
れ、次のバッチの乗客側の清澄化された透過液と混合さ
れる。これらの理由から、乗客側の清澄化された透過液
および運転者側の清澄化された透過液のために、別個の
貯蔵槽164、166および168が設けられる。図2
Aに示すように、乗客側透過液(2個の貯蔵槽164、
166)のためには運転者側透過液(1個の貯蔵槽16
8)より多い貯蔵槽が設けられる。
【0032】貯蔵槽164、166および168からの
透過液はいずれもライン50においてポンプ170によ
り熱交換器172へ送られ、ここで透過液は予熱され
る。熱交換器172は間接的な熱交換器である。次いで
この加熱された透過液はライン50において晶析装置1
74へ流入する。晶析装置はライン52の蒸気流、およ
びライン54の高純度結晶を含有する母液を生じる。
透過液はいずれもライン50においてポンプ170によ
り熱交換器172へ送られ、ここで透過液は予熱され
る。熱交換器172は間接的な熱交換器である。次いで
この加熱された透過液はライン50において晶析装置1
74へ流入する。晶析装置はライン52の蒸気流、およ
びライン54の高純度結晶を含有する母液を生じる。
【0033】ライン52の蒸気流は頭上の冷却器220
へ流入し、ここから冷却器受け器222または真空イジ
ェクター224へ流入する。頭上装置はおおまかには一
般的なものであるが、晶析装置が多数の異なるモードで
操作されるのを可能にするものである。たとえば処理す
べき屑材料が運転者側ガス発生材料である場合、晶析装
置へ導くライン50の透過液は主としてナトリウムアジ
ドおよび水であろう。この場合、晶析装置は単純な蒸発
器として機能し、ナトリウムアジドの純粋な結晶を含む
母液をライン54に、水蒸気流をライン52に生じる。
晶析装置は真空下で操作されて、真空イジェクター22
4中に凝縮水が回収されるであろう。
へ流入し、ここから冷却器受け器222または真空イジ
ェクター224へ流入する。頭上装置はおおまかには一
般的なものであるが、晶析装置が多数の異なるモードで
操作されるのを可能にするものである。たとえば処理す
べき屑材料が運転者側ガス発生材料である場合、晶析装
置へ導くライン50の透過液は主としてナトリウムアジ
ドおよび水であろう。この場合、晶析装置は単純な蒸発
器として機能し、ナトリウムアジドの純粋な結晶を含む
母液をライン54に、水蒸気流をライン52に生じる。
晶析装置は真空下で操作されて、真空イジェクター22
4中に凝縮水が回収されるであろう。
【0034】屑材料が主として乗客側ガス発生材料であ
る場合、ライン50中の透過液はナトリウムアジドおよ
び水のほかに、硝酸ナトリウムおよび/または他の水溶
性オキシダント、たとえば過塩素酸カリウムを含む可能
性がある。この場合、晶析装置174は分別結晶化装置
として操作される。この晶析装置は、主としてナトリウ
ムアジドの結晶を含む母液をライン54に、水蒸気流を
ライン52に生じる条件下で操作される。母液は溶存す
るナトリウムアジド、硝酸ナトリウムおよび過塩素酸カ
リウムをも含有する。晶析装置は大気圧で操作され、蒸
気流は冷却器220において凝縮され、凝縮液受け器2
22に採集される。
る場合、ライン50中の透過液はナトリウムアジドおよ
び水のほかに、硝酸ナトリウムおよび/または他の水溶
性オキシダント、たとえば過塩素酸カリウムを含む可能
性がある。この場合、晶析装置174は分別結晶化装置
として操作される。この晶析装置は、主としてナトリウ
ムアジドの結晶を含む母液をライン54に、水蒸気流を
ライン52に生じる条件下で操作される。母液は溶存す
るナトリウムアジド、硝酸ナトリウムおよび過塩素酸カ
リウムをも含有する。晶析装置は大気圧で操作され、蒸
気流は冷却器220において凝縮され、凝縮液受け器2
22に採集される。
【0035】晶析装置174からの母液を含むライン5
4は、2本のライン54aおよび54bに分かれる。晶
析装置174は循環式で操作される。結晶化サイクルに
際しては、ライン54の母液および同伴されたナトリウ
ムアジド結晶の一部がライン54bにおいて、ポンプ1
76により再加熱装置178を通して晶析装置174へ
返送される。母液および同伴されたナトリウムアジド結
晶の一部がライン54aにおいて、遠心機供給ポンプ1
80により遠心機182(図2B)へ送入される。円で
囲んだ文字″H″は、図2Aのライン54aと図2Bの
ライン54aとの接続点を示す。このサイクルは貯蔵槽
164、166、168内の遠心分離液すべてが消費さ
れるまで継続される。
4は、2本のライン54aおよび54bに分かれる。晶
析装置174は循環式で操作される。結晶化サイクルに
際しては、ライン54の母液および同伴されたナトリウ
ムアジド結晶の一部がライン54bにおいて、ポンプ1
76により再加熱装置178を通して晶析装置174へ
返送される。母液および同伴されたナトリウムアジド結
晶の一部がライン54aにおいて、遠心機供給ポンプ1
80により遠心機182(図2B)へ送入される。円で
囲んだ文字″H″は、図2Aのライン54aと図2Bの
ライン54aとの接続点を示す。このサイクルは貯蔵槽
164、166、168内の遠心分離液すべてが消費さ
れるまで継続される。
【0036】遠心機182は好ましくはプッシャー遠心
機であり、これは結晶表面から残液を除去するための水
洗を採用する。プッシャー遠心機にライン56(図2
B)において蒸留水が導入される。あるいはスクリーン
遠心機を採用しうる。遠心機182はライン60の遠心
分離液、ライン58の遠心分離ケークを生じる。
機であり、これは結晶表面から残液を除去するための水
洗を採用する。プッシャー遠心機にライン56(図2
B)において蒸留水が導入される。あるいはスクリーン
遠心機を採用しうる。遠心機182はライン60の遠心
分離液、ライン58の遠心分離ケークを生じる。
【0037】ライン58の遠心分離ケークはナトリウム
アジドの純粋な結晶を含む湿潤ケークである。ナトリウ
ムアジドの結晶はスクリューコンベヤー184に移送さ
れ、これは結晶をナトリウムアジド結晶乾燥機186へ
移送する。好ましくは乾燥機186における乾燥は、ア
ジド結晶の燃焼を防止するために窒素発生装置187か
らの窒素ブランケット下で実施される。結晶は水分約5
重量%から水分約0.04−1%に乾燥される。これに
より、さらにガス発生材料を製造するための規格に適合
するナトリウムアジド供給原料が得られる。
アジドの純粋な結晶を含む湿潤ケークである。ナトリウ
ムアジドの結晶はスクリューコンベヤー184に移送さ
れ、これは結晶をナトリウムアジド結晶乾燥機186へ
移送する。好ましくは乾燥機186における乾燥は、ア
ジド結晶の燃焼を防止するために窒素発生装置187か
らの窒素ブランケット下で実施される。結晶は水分約5
重量%から水分約0.04−1%に乾燥される。これに
より、さらにガス発生材料を製造するための規格に適合
するナトリウムアジド供給原料が得られる。
【0038】この操作に際して、プッシャー遠心機18
2からの母液(遠心分離液)はライン60において受容
槽188へ流入する。遠心分離液は受容槽188からラ
イン90においてポンプ190によりライン94へ送入
され、ここでライン94b(図2A)において再加熱装
置178を通って再処理のために晶析装置へ再循環され
る。円で囲んだ文字″M″は、図2Bのライン94と図
2Aのライン94との接続点を示す。遠心分離液はライ
ン94、94bにおいてライン54bの再循環液と混和
するために再循環され、結晶化によりさらにナトリウム
アジドの結晶が回収される。この再循環は結晶化サイク
ルの終了まで継続される。
2からの母液(遠心分離液)はライン60において受容
槽188へ流入する。遠心分離液は受容槽188からラ
イン90においてポンプ190によりライン94へ送入
され、ここでライン94b(図2A)において再加熱装
置178を通って再処理のために晶析装置へ再循環され
る。円で囲んだ文字″M″は、図2Bのライン94と図
2Aのライン94との接続点を示す。遠心分離液はライ
ン94、94bにおいてライン54bの再循環液と混和
するために再循環され、結晶化によりさらにナトリウム
アジドの結晶が回収される。この再循環は結晶化サイク
ルの終了まで継続される。
【0039】結晶化サイクルに際して、受容槽188お
よびポンプ190からのライン90の遠心分離液の一部
は、槽192内で貯蔵するためにパージとしてライン9
2、61(図2B)において取出すことができる。この
ライン92、61を通るパージはガス発生材料の組成に
よっては晶析装置操作の重要な部分となる可能性があ
り、これについては後に詳述する。
よびポンプ190からのライン90の遠心分離液の一部
は、槽192内で貯蔵するためにパージとしてライン9
2、61(図2B)において取出すことができる。この
ライン92、61を通るパージはガス発生材料の組成に
よっては晶析装置操作の重要な部分となる可能性があ
り、これについては後に詳述する。
【0040】供給槽164、166、168のいずれか
からのバッチを処理する結晶化サイクルが終了した時点
で、母液は次いでポンプ190(図2B)により後記の
数個の保持槽の1つへ送入される。
からのバッチを処理する結晶化サイクルが終了した時点
で、母液は次いでポンプ190(図2B)により後記の
数個の保持槽の1つへ送入される。
【0041】好ましくは母液は結晶化サイクル期間中に
ポンプ190により、ライン90のインラインフィルタ
ー189を通して再循環される。このインラインフィル
ターは母液に同伴するナトリウムアジドの小型結晶を″
S″と表示されるラインにおいて取出し、これはこうし
て回収され、晶析装置供給槽164、166、168へ
再処理のために返送される。所望により、ライン90の
流れはバイパスライン90aにおいてフィルター189
を迂回することができる。
ポンプ190により、ライン90のインラインフィルタ
ー189を通して再循環される。このインラインフィル
ターは母液に同伴するナトリウムアジドの小型結晶を″
S″と表示されるラインにおいて取出し、これはこうし
て回収され、晶析装置供給槽164、166、168へ
再処理のために返送される。所望により、ライン90の
流れはバイパスライン90aにおいてフィルター189
を迂回することができる。
【0042】晶析装置174(図2A)への供給材料が
供給槽168からの運転者側ガス発生材料屑である場
合、それは水およびナトリウムアジドのみを含有する可
能性がある。この場合、晶析装置174は真空蒸発器と
して機能する。供給槽168からの供給液流を処理する
には晶析装置174の数日間の操作を要するであろう。
晶析装置の操作期間中に、ライン54の液体の一部が再
加熱装置178を通して再循環され、その一部がライン
54aにおいて図2Bの遠心機182へ取出される。保
持槽188内の、遠心機からの遠心分離液もライン9
4、94bにおいて再加熱装置178を通して再循環さ
れる。このサイクル中に取出された液流は、ライン52
の晶析装置174からの頭上蒸気流、および遠心機18
2から乾燥機186への結晶流である。この操作は槽1
68からの供給材料すべてが消費されるまで継続され
る。この時点で保持槽188内の母液は溶存ナトリウム
アジドおよび水の希溶液である。母液はライン34にお
いて、遠心機122(図1)からの新たな運転者側遠心
分離液と一緒に槽168(図2A)へ再循環され、次の
サイクルの運転者側ガス発生材料屑の濃縮のために晶析
装置174に受容される。円で囲んだ文字″N″は、図
2Aおよび図2Bのライン34の接続点を示す。
供給槽168からの運転者側ガス発生材料屑である場
合、それは水およびナトリウムアジドのみを含有する可
能性がある。この場合、晶析装置174は真空蒸発器と
して機能する。供給槽168からの供給液流を処理する
には晶析装置174の数日間の操作を要するであろう。
晶析装置の操作期間中に、ライン54の液体の一部が再
加熱装置178を通して再循環され、その一部がライン
54aにおいて図2Bの遠心機182へ取出される。保
持槽188内の、遠心機からの遠心分離液もライン9
4、94bにおいて再加熱装置178を通して再循環さ
れる。このサイクル中に取出された液流は、ライン52
の晶析装置174からの頭上蒸気流、および遠心機18
2から乾燥機186への結晶流である。この操作は槽1
68からの供給材料すべてが消費されるまで継続され
る。この時点で保持槽188内の母液は溶存ナトリウム
アジドおよび水の希溶液である。母液はライン34にお
いて、遠心機122(図1)からの新たな運転者側遠心
分離液と一緒に槽168(図2A)へ再循環され、次の
サイクルの運転者側ガス発生材料屑の濃縮のために晶析
装置174に受容される。円で囲んだ文字″N″は、図
2Aおよび図2Bのライン34の接続点を示す。
【0043】ガス発生材料屑が乗客側ガス発生材料であ
る場合、それはナトリウムアジドのほかに水溶性塩類、
たとえば硝酸ナトリウムおよび過塩素酸カリウムを含む
可能性がある。このような材料についてはおおまかには
上記の運転者側材料の場合と同じ操作サイクルが採用さ
れる。操作サイクルが終了した時点で、希母液はライン
96、96b(図2Aおよび図2Bの接続点″L″を経
由)ならびにライン96b′および96b″において、
槽164または166での貯蔵のために再循環され、次
の抽出および清澄化工程からの透過液と混和される。し
かしこの場合、多数回のガス発生材料屑供給材料からの
ナトリウムアジド抽出により、槽164、166内に貯
蔵された母液中に経時的にこれらの塩類の蓄積が起こる
であろう。従って、母液からこれらの塩類をパージする
ことが必要になる。これは晶析装置174および遠心機
182を上記の普通操作モード以外の多数のモードのう
ちの1モードで操作することにより達成される。以下の
実施例は、このパージを達成するために数種の様式で実
施されるプロセスの操作を示す。
る場合、それはナトリウムアジドのほかに水溶性塩類、
たとえば硝酸ナトリウムおよび過塩素酸カリウムを含む
可能性がある。このような材料についてはおおまかには
上記の運転者側材料の場合と同じ操作サイクルが採用さ
れる。操作サイクルが終了した時点で、希母液はライン
96、96b(図2Aおよび図2Bの接続点″L″を経
由)ならびにライン96b′および96b″において、
槽164または166での貯蔵のために再循環され、次
の抽出および清澄化工程からの透過液と混和される。し
かしこの場合、多数回のガス発生材料屑供給材料からの
ナトリウムアジド抽出により、槽164、166内に貯
蔵された母液中に経時的にこれらの塩類の蓄積が起こる
であろう。従って、母液からこれらの塩類をパージする
ことが必要になる。これは晶析装置174および遠心機
182を上記の普通操作モード以外の多数のモードのう
ちの1モードで操作することにより達成される。以下の
実施例は、このパージを達成するために数種の様式で実
施されるプロセスの操作を示す。
【0044】以下の実施例においてプロセスサイクル
は、遠心機122(図1)からの貯蔵槽164、166
内の遠心分離液バッチを処理するために順次実施される
複数の工程として定義される。
は、遠心機122(図1)からの貯蔵槽164、166
内の遠心分離液バッチを処理するために順次実施される
複数の工程として定義される。
【0045】
【実施例】この実施例は、ナトリウムアジドおよび金属
酸化物のほかに複数の水溶性オキシダントを含むガス発
生材料屑の遠心分離液の一部(図1のライン12a)の
処理を示す。ガス発生材料屑は乗客側の材料であり、こ
の実施例においては硝酸ナトリウムおよび過塩素酸カリ
ウムの双方を含む。硝酸ナトリウムは乗客側屑材料の造
形品に由来する。過塩素酸カリウムは乗客側屑材料のコ
ーティングに由来する。
酸化物のほかに複数の水溶性オキシダントを含むガス発
生材料屑の遠心分離液の一部(図1のライン12a)の
処理を示す。ガス発生材料屑は乗客側の材料であり、こ
の実施例においては硝酸ナトリウムおよび過塩素酸カリ
ウムの双方を含む。硝酸ナトリウムは乗客側屑材料の造
形品に由来する。過塩素酸カリウムは乗客側屑材料のコ
ーティングに由来する。
【0046】遠心機122(図1)のプロセスサイクル
に際して遠心分離液はライン12a内を流れ、次いでラ
イン44における透過液として貯蔵槽164または16
6(図2A)へ流入し、ここに透過液は貯蔵される。透
過液は重量基準で約21.8%のNaN3、約0.7%
のNaNO3、約0.5%のKClO4および約77%の
H2Oからなる。
に際して遠心分離液はライン12a内を流れ、次いでラ
イン44における透過液として貯蔵槽164または16
6(図2A)へ流入し、ここに透過液は貯蔵される。透
過液は重量基準で約21.8%のNaN3、約0.7%
のNaNO3、約0.5%のKClO4および約77%の
H2Oからなる。
【0047】各サイクルの透過液は槽164または16
6内で、先のバッチから得られたパージ再循環の2液流
と混和される。これについては後に詳述する。″パージ
再循環″という語は、これら2液流をプロセスの他の再
循環流と区別し、かつこれらの液流がこのプロセスにお
いてパージモードから生じたことを確認するものであ
る。
6内で、先のバッチから得られたパージ再循環の2液流
と混和される。これについては後に詳述する。″パージ
再循環″という語は、これら2液流をプロセスの他の再
循環流と区別し、かつこれらの液流がこのプロセスにお
いてパージモードから生じたことを確認するものであ
る。
【0048】一方のパージ再循環流(以下、第1パージ
再循環と呼ぶ)は、固体溶解装置200(図2B)から
ライン63により流入する。このパージ再循環流は後記
の第3モードの操作に際して形成される。このパージ再
循環流はポンプ202(図2A)によりライン63aま
たは63bを通って槽164または166へ送入され
る。円で囲んだ文字″I″は、図2Bのライン63と図
2Aのライン63との接続点を示す。このパージ再循環
流は、主として溶存ナトリウムアジド結晶および若干の
溶存過塩素酸カリウム結晶からなる。このパージ再循環
流の量は、遠心機122からの遠心分離液の重量の約6
%である。
再循環と呼ぶ)は、固体溶解装置200(図2B)から
ライン63により流入する。このパージ再循環流は後記
の第3モードの操作に際して形成される。このパージ再
循環流はポンプ202(図2A)によりライン63aま
たは63bを通って槽164または166へ送入され
る。円で囲んだ文字″I″は、図2Bのライン63と図
2Aのライン63との接続点を示す。このパージ再循環
流は、主として溶存ナトリウムアジド結晶および若干の
溶存過塩素酸カリウム結晶からなる。このパージ再循環
流の量は、遠心機122からの遠心分離液の重量の約6
%である。
【0049】他方のパージ再循環流(以下、第2パージ
再循環と呼ぶ)は、ライン96b′または96b″にお
いて槽164または166(図2A)へ流入する。この
パージ再循環流は遠心機182(図2B)および受容槽
188からの濃縮母液の遠心分離液から構成され、第4
モードの操作に際して形成される。濃縮母液はポンプ1
90により槽164または166へ送入される。円で囲
んだ文字″L″は、図2Bのライン96と図2Aのライ
ン96との接続点を示す。濃縮母液は、大部分の量のナ
トリウムアジドおよび硝酸ナトリウムを含有する。この
パージ再循環流の量は、遠心機122からの遠心分離液
の量の約4%である。
再循環と呼ぶ)は、ライン96b′または96b″にお
いて槽164または166(図2A)へ流入する。この
パージ再循環流は遠心機182(図2B)および受容槽
188からの濃縮母液の遠心分離液から構成され、第4
モードの操作に際して形成される。濃縮母液はポンプ1
90により槽164または166へ送入される。円で囲
んだ文字″L″は、図2Bのライン96と図2Aのライ
ン96との接続点を示す。濃縮母液は、大部分の量のナ
トリウムアジドおよび硝酸ナトリウムを含有する。この
パージ再循環流の量は、遠心機122からの遠心分離液
の量の約4%である。
【0050】供給槽164、166はフィルター189
(図2B)からのナトリウムアジド微粒子も、ごく少量
受容する。これについては後述する。供給槽164、1
66内には、これらの供給槽へ再循環されるアジド微粒
子を溶解するのに十分な過剰の水が存在する。
(図2B)からのナトリウムアジド微粒子も、ごく少量
受容する。これについては後述する。供給槽164、1
66内には、これらの供給槽へ再循環されるアジド微粒
子を溶解するのに十分な過剰の水が存在する。
【0051】一定量の希釈用水が供給槽164、166
に添加される。この量は、遠心機122から供給槽へ流
入した透過液の重量の約26%である。
に添加される。この量は、遠心機122から供給槽へ流
入した透過液の重量の約26%である。
【0052】各サイクルにおいて、供給槽164、16
6は貯蔵槽として機能する。遠心機122からの遠心分
離液、および現バッチの処理に由来するパージ液流は次
のサイクルのために貯蔵される。次のサイクルにおい
て、供給材料は供給槽164、166の一方から取出さ
れる。この供給材料はライン50(図2A)において晶
析装置174へポンプ送入される。この実施例では各サ
イクルにおいて晶析装置174は4種類のモードで操作
される。これらのモードはシーケンスである。これを図
4に示す。
6は貯蔵槽として機能する。遠心機122からの遠心分
離液、および現バッチの処理に由来するパージ液流は次
のサイクルのために貯蔵される。次のサイクルにおい
て、供給材料は供給槽164、166の一方から取出さ
れる。この供給材料はライン50(図2A)において晶
析装置174へポンプ送入される。この実施例では各サ
イクルにおいて晶析装置174は4種類のモードで操作
される。これらのモードはシーケンスである。これを図
4に示す。
【0053】晶析装置174の第1モード操作 第1モードは、図4に示すように遠心機122からの透
過液および槽164、166のパージ再循環を処理する
ものである。晶析装置174の第1モード操作の目的
は、槽164、166内の供給材料から純粋なナトリウ
ムアジド結晶の製品流を得ることである。この時点で供
給材料は下記の組成をもつ:約21%のNaN3、約
1.4%のNaNO3、約1.0%のKClO4および約
76.6%の水。
過液および槽164、166のパージ再循環を処理する
ものである。晶析装置174の第1モード操作の目的
は、槽164、166内の供給材料から純粋なナトリウ
ムアジド結晶の製品流を得ることである。この時点で供
給材料は下記の組成をもつ:約21%のNaN3、約
1.4%のNaNO3、約1.0%のKClO4および約
76.6%の水。
【0054】このモードにおいては、晶析装置174は
蒸発モードで分別結晶化装置として操作される。晶析装
置174において水は供給材料から沸騰除去され、蒸発
して頭上ライン52(図2A)へ進入する。供給材料か
らのナトリウムアジドの分別結晶化は、供給材料中のナ
トリウムアジドの濃度が比較的高いこと、ならびにナト
リウムアジド、硝酸ナトリウムおよび過塩素酸カリウム
の相対的溶解性によって可能となる。この分別結晶化工
程において、硝酸ナトリウムおよび過塩素酸カリウムは
溶解状態に保たれる。
蒸発モードで分別結晶化装置として操作される。晶析装
置174において水は供給材料から沸騰除去され、蒸発
して頭上ライン52(図2A)へ進入する。供給材料か
らのナトリウムアジドの分別結晶化は、供給材料中のナ
トリウムアジドの濃度が比較的高いこと、ならびにナト
リウムアジド、硝酸ナトリウムおよび過塩素酸カリウム
の相対的溶解性によって可能となる。この分別結晶化工
程において、硝酸ナトリウムおよび過塩素酸カリウムは
溶解状態に保たれる。
【0055】晶析装置174はプロセスサイクルの大部
分につきこのモードで操作される。たとえば晶析装置1
74はこの第1モードの操作で約120時間操作される
であろう。第1モードの操作に際して晶析装置は下記よ
りなる再循環様式で操作される:(i)スラリーをポン
プ176(図2A)により再加熱装置178を通して晶
析装置174へ返送する;(ii)スラリーの小部分を
ポンプ180によりライン54aにおいて遠心機182
(図2B)へ送入する;および(iii)受容槽188
からの母液をポンプ190によりライン94において再
加熱装置178を通して晶析装置174へ返送する。こ
の再循環に際して、遠心分離ケーク(すなわちNaN3
結晶)流が遠心機182からスクリューコンベヤー18
4(図2B)上へ取出され、これがこの製品流を乾燥機
186へ搬送する。遠心分離工程において、遠心分離ケ
ークは洗浄用水で洗浄され、次いでこれが晶析装置17
4へ再循環される母液に添加される。
分につきこのモードで操作される。たとえば晶析装置1
74はこの第1モードの操作で約120時間操作される
であろう。第1モードの操作に際して晶析装置は下記よ
りなる再循環様式で操作される:(i)スラリーをポン
プ176(図2A)により再加熱装置178を通して晶
析装置174へ返送する;(ii)スラリーの小部分を
ポンプ180によりライン54aにおいて遠心機182
(図2B)へ送入する;および(iii)受容槽188
からの母液をポンプ190によりライン94において再
加熱装置178を通して晶析装置174へ返送する。こ
の再循環に際して、遠心分離ケーク(すなわちNaN3
結晶)流が遠心機182からスクリューコンベヤー18
4(図2B)上へ取出され、これがこの製品流を乾燥機
186へ搬送する。遠心分離工程において、遠心分離ケ
ークは洗浄用水で洗浄され、次いでこれが晶析装置17
4へ再循環される母液に添加される。
【0056】上記のように、受容槽188からの遠心分
離液の一部も第1パージとしてライン92および61を
通して取出され、槽192に貯蔵される(図2Bおよび
4)。槽192へ取出されたパージの量は槽164、1
66の全供給材料の約22%である。第1パージの組成
はサイクルの終了時点でほぼ26%のNaN3、9%の
NaNO3、6%のKClO4および59%の水である。
NaN3が乾燥機186へ取出されたため、これはNa
NO3およびKClO4の相対量がサイクル開始時の供給
材料のものより実質的に高い。
離液の一部も第1パージとしてライン92および61を
通して取出され、槽192に貯蔵される(図2Bおよび
4)。槽192へ取出されたパージの量は槽164、1
66の全供給材料の約22%である。第1パージの組成
はサイクルの終了時点でほぼ26%のNaN3、9%の
NaNO3、6%のKClO4および59%の水である。
NaN3が乾燥機186へ取出されたため、これはNa
NO3およびKClO4の相対量がサイクル開始時の供給
材料のものより実質的に高い。
【0057】遠心機182から得られる遠心分離ケーク
は、本質的にナトリウムアジドからなる湿潤ケークであ
る。1サイクルにおいて得られるアジドの量は、遠心機
122(図1)から槽164、166に貯蔵された遠心
分離液中のアジドの量に本質的に等しい。たとえば槽1
64、166が晶析装置174へナトリウムアジド約9
6.2kg/時(約212ポンド/時)の原料を供給す
る場合、遠心機182からの湿潤ケーク中のナトリウム
アジドの結晶の回収速度も約96.2kg/時(約21
2ポンド/時)である。
は、本質的にナトリウムアジドからなる湿潤ケークであ
る。1サイクルにおいて得られるアジドの量は、遠心機
122(図1)から槽164、166に貯蔵された遠心
分離液中のアジドの量に本質的に等しい。たとえば槽1
64、166が晶析装置174へナトリウムアジド約9
6.2kg/時(約212ポンド/時)の原料を供給す
る場合、遠心機182からの湿潤ケーク中のナトリウム
アジドの結晶の回収速度も約96.2kg/時(約21
2ポンド/時)である。
【0058】スクリューコンベヤー184上の湿潤ケー
ク中の水の量は、前記のように5%以下である。このケ
ーク(NaN3の結晶)は乾燥機186中で0.04−
1%の水分に乾燥される。湿潤ケーク中の硝酸ナトリウ
ムおよび過塩素酸カリウムの量は極めて少なく、それぞ
れ約0.1%以下である。従って乾燥機186から回収
されるナトリウムアジドはさらにガス発生材料の製造に
再生使用するのに適している。
ク中の水の量は、前記のように5%以下である。このケ
ーク(NaN3の結晶)は乾燥機186中で0.04−
1%の水分に乾燥される。湿潤ケーク中の硝酸ナトリウ
ムおよび過塩素酸カリウムの量は極めて少なく、それぞ
れ約0.1%以下である。従って乾燥機186から回収
されるナトリウムアジドはさらにガス発生材料の製造に
再生使用するのに適している。
【0059】この第1モードの操作の終了時、槽16
4、166中のすべての供給材料が消費された時点で、
晶析装置174および遠心機182からの母液は受容槽
188(図2B)へ流入し、ここからポンプ190によ
りライン92、61において、槽192に貯蔵するため
に輸送される(図2Bおよび4)。母液は好ましくはラ
イン90のフィルター189を通してポンプ輸送され、
これにより母液からナトリウムアジド微粒子が取出され
る。次いでナトリウムアジド微粒子は供給槽164、1
66へ再循環され、プロセスの次のサイクルの操作のた
めに供給材料に添加される。
4、166中のすべての供給材料が消費された時点で、
晶析装置174および遠心機182からの母液は受容槽
188(図2B)へ流入し、ここからポンプ190によ
りライン92、61において、槽192に貯蔵するため
に輸送される(図2Bおよび4)。母液は好ましくはラ
イン90のフィルター189を通してポンプ輸送され、
これにより母液からナトリウムアジド微粒子が取出され
る。次いでナトリウムアジド微粒子は供給槽164、1
66へ再循環され、プロセスの次のサイクルの操作のた
めに供給材料に添加される。
【0060】晶析装置の第2モード操作 晶析装置174の第2モード操作の目的は、モード1か
らの槽192(図2Bおよび4)内のパージ流から過塩
素酸カリウムを結晶化し、従ってパージすることであ
る。前記から、槽192内のパージ流中の過塩素酸カリ
ウムおよび硝酸ナトリウムはナトリウムアジドに対して
サイクル開始時より濃縮されていることは明らかであ
る。
らの槽192(図2Bおよび4)内のパージ流から過塩
素酸カリウムを結晶化し、従ってパージすることであ
る。前記から、槽192内のパージ流中の過塩素酸カリ
ウムおよび硝酸ナトリウムはナトリウムアジドに対して
サイクル開始時より濃縮されていることは明らかであ
る。
【0061】槽192内の供給材料は、槽192内の供
給材料の重量に対して約8.7%の水で希釈される。次
いでこの希釈された供給材料は、ポンプ194によりラ
イン62において晶析装置174へ供給される。円で囲
んだ文字″J″は、図2Aのライン62と図2Bのライ
ン62との接続点を示す。
給材料の重量に対して約8.7%の水で希釈される。次
いでこの希釈された供給材料は、ポンプ194によりラ
イン62において晶析装置174へ供給される。円で囲
んだ文字″J″は、図2Aのライン62と図2Bのライ
ン62との接続点を示す。
【0062】晶析装置174は、熱交換器178を冷却
器として用いて、加熱モードではなく冷却モードで操作
され、供給材料を入口温度約75℃(約167°F)か
ら出口温度約51℃(約124°F)にまで冷却する。
過塩素酸カリウムの溶解性はナトリウムアジドの場合よ
り温度感受性が高く、過塩素酸カリウムはこの冷却工程
で供給材料から優先的に結晶化する。冷却は熱交換器1
78において行われるが、結晶化は晶析装置174にお
いて行われる。
器として用いて、加熱モードではなく冷却モードで操作
され、供給材料を入口温度約75℃(約167°F)か
ら出口温度約51℃(約124°F)にまで冷却する。
過塩素酸カリウムの溶解性はナトリウムアジドの場合よ
り温度感受性が高く、過塩素酸カリウムはこの冷却工程
で供給材料から優先的に結晶化する。冷却は熱交換器1
78において行われるが、結晶化は晶析装置174にお
いて行われる。
【0063】晶析装置174からのライン54中のスラ
リーは極めて希薄である。従ってスラリーの一部はライ
ン54aにおいて取出され、次いで遠心機182を迂回
してライン54c(図2B)において受容槽188へ向
けられる。次いでスラリーはポンプ190によりフィル
ター189を通して輸送される。これによりフィルター
189において、主として過塩素酸カリウムの結晶から
なる湿潤固体流、および母液が得られ、母液はライン9
4および94aにおいて槽204a(図2Aおよび4)
へ流入し、ここに貯蔵される。円で囲んだ文字″M″
は、図2Aおよび2Bのライン94の接続点を示す。ス
ラリーの残部はポンプ176によりライン54bにおい
て、冷却器として機能する熱交換器178を通して晶析
装置174へ再循環される。
リーは極めて希薄である。従ってスラリーの一部はライ
ン54aにおいて取出され、次いで遠心機182を迂回
してライン54c(図2B)において受容槽188へ向
けられる。次いでスラリーはポンプ190によりフィル
ター189を通して輸送される。これによりフィルター
189において、主として過塩素酸カリウムの結晶から
なる湿潤固体流、および母液が得られ、母液はライン9
4および94aにおいて槽204a(図2Aおよび4)
へ流入し、ここに貯蔵される。円で囲んだ文字″M″
は、図2Aおよび2Bのライン94の接続点を示す。ス
ラリーの残部はポンプ176によりライン54bにおい
て、冷却器として機能する熱交換器178を通して晶析
装置174へ再循環される。
【0064】晶析装置のこのモードの操作は、槽192
からの供給材料が消費されるまで比較的短期間、たとえ
ば1カ月のサイクルのうち約10−30時間実施される
にすぎない。操作の長さは供給される屑材料中に存在す
る過塩素酸カリウムの量に依存する。
からの供給材料が消費されるまで比較的短期間、たとえ
ば1カ月のサイクルのうち約10−30時間実施される
にすぎない。操作の長さは供給される屑材料中に存在す
る過塩素酸カリウムの量に依存する。
【0065】フィルター189から回収される過塩素酸
カリウム結晶の重量は、槽192から受容される母液中
の過塩素酸カリウムの重量の約5%である。この過塩素
酸カリウム結晶はさらにコーティング材料として再生使
用しうる。
カリウム結晶の重量は、槽192から受容される母液中
の過塩素酸カリウムの重量の約5%である。この過塩素
酸カリウム結晶はさらにコーティング材料として再生使
用しうる。
【0066】槽204a内の母液は、約25%のNaN
3、約8%のNaNO3、約4%のKClO4および約6
3%のH2Oを含有する。
3、約8%のNaNO3、約4%のKClO4および約6
3%のH2Oを含有する。
【0067】処理される屑材料が過塩素酸カリウムを含
有しないか、または少量の過塩素酸カリウムを含有する
にすぎない場合は、プロセス中にこのモードの操作を採
用する必要がないと解される。また槽192内のパージ
流の一部はこのモードを迂回して、直接に第3モードへ
供給されてもよい。
有しないか、または少量の過塩素酸カリウムを含有する
にすぎない場合は、プロセス中にこのモードの操作を採
用する必要がないと解される。また槽192内のパージ
流の一部はこのモードを迂回して、直接に第3モードへ
供給されてもよい。
【0068】晶析装置174の第3モード操作 第2モード操作からの槽204a内の母液は、ライン6
2においてポンプ206により晶析装置174へ供給さ
れる(図2Aおよび4)。このモードの操作の目的は、
母液からさらにナトリウムアジドを回収することであ
る。晶析装置174は蒸発モードで操作される。ライン
50および再循環流中の供給材料は、ヒーター178を
通って約110℃(約230°F)の出口温度に加熱さ
れる。この蒸発モードにおいては、ナトリウムアジドの
結晶化と共に、若干の過塩素酸カリウムの結晶化が起こ
る。
2においてポンプ206により晶析装置174へ供給さ
れる(図2Aおよび4)。このモードの操作の目的は、
母液からさらにナトリウムアジドを回収することであ
る。晶析装置174は蒸発モードで操作される。ライン
50および再循環流中の供給材料は、ヒーター178を
通って約110℃(約230°F)の出口温度に加熱さ
れる。この蒸発モードにおいては、ナトリウムアジドの
結晶化と共に、若干の過塩素酸カリウムの結晶化が起こ
る。
【0069】重量基準で約50%のナトリウムアジド結
晶および約5.2%の過塩素酸カリウム結晶を含有する
スラリーが、ライン54において得られる。このスラリ
ーの主要部分は、ポンプ176によりヒーター178を
通して晶析装置174へ再循環される。スラリーの一部
はライン54aにおいて取出され、洗浄することなく遠
心機182により遠心分離される(図2Bおよび4)。
遠心分離ケークはスクリューコンベヤー198上に受容
され、溶解装置200へ供給され、ここでケークは再溶
解され、ポンプ202によりライン63において(接続
点″I″を通って)供給槽164、166へ、これらの
槽における次のサイクルからの供給材料への添加のため
に、かつ再処理のために再循環される。これは、晶析装
置174の第1モード操作の記述に関して先に述べた第
1パージ再循環流であり、最初の供給材料からさらにナ
トリウムアジドを回収するための手段である。
晶および約5.2%の過塩素酸カリウム結晶を含有する
スラリーが、ライン54において得られる。このスラリ
ーの主要部分は、ポンプ176によりヒーター178を
通して晶析装置174へ再循環される。スラリーの一部
はライン54aにおいて取出され、洗浄することなく遠
心機182により遠心分離される(図2Bおよび4)。
遠心分離ケークはスクリューコンベヤー198上に受容
され、溶解装置200へ供給され、ここでケークは再溶
解され、ポンプ202によりライン63において(接続
点″I″を通って)供給槽164、166へ、これらの
槽における次のサイクルからの供給材料への添加のため
に、かつ再処理のために再循環される。これは、晶析装
置174の第1モード操作の記述に関して先に述べた第
1パージ再循環流であり、最初の供給材料からさらにナ
トリウムアジドを回収するための手段である。
【0070】晶析装置174の第3モード操作は、1カ
月のサイクルのうち約16時間、槽204aからの供給
材料および受容槽188からの再循環母液を16時間の
操作全体において使用して、連続的に実施される。槽1
88からの母液の一部は、同様に連続的にポンプ190
により貯蔵槽204へパージされる。このモードの操作
期間の終了時、槽204aからの供給材料が消費された
時点で、母液はポンプ190により貯蔵槽204へ輸送
される(図2Aおよび4)。好ましくは母液はインライ
ンフィルター189を通してポンプ輸送され、これによ
り少量の微粒子が得られ、これは貯蔵槽164、166
へ再循環される。
月のサイクルのうち約16時間、槽204aからの供給
材料および受容槽188からの再循環母液を16時間の
操作全体において使用して、連続的に実施される。槽1
88からの母液の一部は、同様に連続的にポンプ190
により貯蔵槽204へパージされる。このモードの操作
期間の終了時、槽204aからの供給材料が消費された
時点で、母液はポンプ190により貯蔵槽204へ輸送
される(図2Aおよび4)。好ましくは母液はインライ
ンフィルター189を通してポンプ輸送され、これによ
り少量の微粒子が得られ、これは貯蔵槽164、166
へ再循環される。
【0071】第3モード操作からの貯蔵槽204内に収
容された清澄な母液は、約12%のNaN3、約41%
のNaNO3、約10%のKClO4および約37%の水
を含有する。これはNaN3の濃度と比べて、NaNO3
およびKClO4の濃度が比較的高い。
容された清澄な母液は、約12%のNaN3、約41%
のNaNO3、約10%のKClO4および約37%の水
を含有する。これはNaN3の濃度と比べて、NaNO3
およびKClO4の濃度が比較的高い。
【0072】晶析装置174の第4モード操作 晶析装置174の第4モードの操作の目的は、母液から
硝酸ナトリウムおよび過塩素酸カリウムの混合結晶流を
パージすることである。
硝酸ナトリウムおよび過塩素酸カリウムの混合結晶流を
パージすることである。
【0073】槽204内の清澄な母液は約8.5%の水
(槽内の母液の重量に対して)で希釈され、ライン98
においてポンプ206により晶析装置174へ取出され
る。晶析装置174は熱交換器172、178と連携し
て、熱交換器への入口温度約100℃(約212°
F)、熱交換器からの出口温度約20℃(約68°F)
の冷却モードで操作される。これにより重量基準で約1
4%の硝酸ナトリウム結晶および約8.1%の過塩素酸
カリウム結晶を含有するスラリーが、ライン54におい
て得られる。スラリーの主要部分はポンプ176により
熱交換器178を通して晶析装置174へ再循環され
る。スラリーの一部はライン54aにおいて取出され、
遠心機182(図2B)により洗浄用液流を用いて遠心
分離される。硝酸ナトリウムおよび過塩素酸カリウムの
結晶の湿潤ケークがスクリューコンベヤー198上に得
られる。これらの結晶は後記のように再処理のために貯
蔵される。受容槽188内の母液は、第1モード操作に
関して先に述べた第2パージ再循環流を構成し、ライン
96、96b、96b′および96b″において、接続
点″L″(図2A、2B)を通って供給槽164、16
6へ再循環され(図4参照)、ここで次の抽出および清
澄化工程からの透過液供給材料と混和される。
(槽内の母液の重量に対して)で希釈され、ライン98
においてポンプ206により晶析装置174へ取出され
る。晶析装置174は熱交換器172、178と連携し
て、熱交換器への入口温度約100℃(約212°
F)、熱交換器からの出口温度約20℃(約68°F)
の冷却モードで操作される。これにより重量基準で約1
4%の硝酸ナトリウム結晶および約8.1%の過塩素酸
カリウム結晶を含有するスラリーが、ライン54におい
て得られる。スラリーの主要部分はポンプ176により
熱交換器178を通して晶析装置174へ再循環され
る。スラリーの一部はライン54aにおいて取出され、
遠心機182(図2B)により洗浄用液流を用いて遠心
分離される。硝酸ナトリウムおよび過塩素酸カリウムの
結晶の湿潤ケークがスクリューコンベヤー198上に得
られる。これらの結晶は後記のように再処理のために貯
蔵される。受容槽188内の母液は、第1モード操作に
関して先に述べた第2パージ再循環流を構成し、ライン
96、96b、96b′および96b″において、接続
点″L″(図2A、2B)を通って供給槽164、16
6へ再循環され(図4参照)、ここで次の抽出および清
澄化工程からの透過液供給材料と混和される。
【0074】この母液パージ再循環流の組成は、ナトリ
ウムアジドが比較的高い。このパージ流は約13%のナ
トリウムアジド、約30%の硝酸ナトリウム、約2%の
過塩素酸カリウムおよび約55%の水からなる。この液
流を再循環させることにより、さらにナトリウムアジド
を回収しうる。
ウムアジドが比較的高い。このパージ流は約13%のナ
トリウムアジド、約30%の硝酸ナトリウム、約2%の
過塩素酸カリウムおよび約55%の水からなる。この液
流を再循環させることにより、さらにナトリウムアジド
を回収しうる。
【0075】スクリューコンベヤー198上に取出され
た湿潤ケーク中の硝酸ナトリウムおよび過塩素酸カリウ
ムの結晶の量は、第4モード操作の開始時における槽2
04内の供給材料中の硝酸ナトリウムおよび過塩素酸カ
リウムの重量の約46%である。
た湿潤ケーク中の硝酸ナトリウムおよび過塩素酸カリウ
ムの結晶の量は、第4モード操作の開始時における槽2
04内の供給材料中の硝酸ナトリウムおよび過塩素酸カ
リウムの重量の約46%である。
【0076】所望により、この第4モードの操作におい
て得られた湿潤ケーク流からさらに硝酸ナトリウムおよ
び過塩素酸カリウムを分離し、硝酸ナトリウムおよび過
塩素酸カリウムをさらにガス発生材料の製造に再生使用
するために、晶析装置174を追加モードで操作するこ
とができる。
て得られた湿潤ケーク流からさらに硝酸ナトリウムおよ
び過塩素酸カリウムを分離し、硝酸ナトリウムおよび過
塩素酸カリウムをさらにガス発生材料の製造に再生使用
するために、晶析装置174を追加モードで操作するこ
とができる。
【0077】スクリューコンベヤー198からの遠心分
離ケークがごく少量のナトリウムアジド結晶、ならびに
大量の硝酸ナトリウムおよび過塩素酸カリウム双方を含
有する場合、湿潤ケークを溶解装置200内で再溶解
し、溶解装置200および専用の貯蔵槽(図示されてい
ない)からの溶解結晶溶液を、晶析装置174または別
個の蒸発装置(図示されていない)において処理し、約
16−32℃(60−90°F)に冷却することにより
過塩素酸カリウム結晶を得たのち、約100℃(約21
2°F)で蒸発させることにより硝酸ナトリウム結晶を
得ることができる。いずれの種類の結晶においても少量
の残留ナトリウムアジドは重大ではない。それは、この
過塩素酸カリウム結晶を再溶解ののち、たとえばガス発
生材料のコーティングに再生使用しうるからである。硝
酸ナトリウム結晶は、たとえば乗客側配合物中に再生使
用しうる。過塩素酸カリウムを硝酸ナトリウムから分離
するための分別結晶化は、数カ月に1回実施する必要が
あるにすぎない。
離ケークがごく少量のナトリウムアジド結晶、ならびに
大量の硝酸ナトリウムおよび過塩素酸カリウム双方を含
有する場合、湿潤ケークを溶解装置200内で再溶解
し、溶解装置200および専用の貯蔵槽(図示されてい
ない)からの溶解結晶溶液を、晶析装置174または別
個の蒸発装置(図示されていない)において処理し、約
16−32℃(60−90°F)に冷却することにより
過塩素酸カリウム結晶を得たのち、約100℃(約21
2°F)で蒸発させることにより硝酸ナトリウム結晶を
得ることができる。いずれの種類の結晶においても少量
の残留ナトリウムアジドは重大ではない。それは、この
過塩素酸カリウム結晶を再溶解ののち、たとえばガス発
生材料のコーティングに再生使用しうるからである。硝
酸ナトリウム結晶は、たとえば乗客側配合物中に再生使
用しうる。過塩素酸カリウムを硝酸ナトリウムから分離
するための分別結晶化は、数カ月に1回実施する必要が
あるにすぎない。
【0078】あるいは、コンベヤー198上の湿潤ケー
クが少量のナトリウムアジドで汚染されている場合、こ
れを溶解装置200内で水に溶解し、後記のオゾン化法
によりオゾン化してナトリウムアジドを分解し、次いで
埋立てによる廃棄のために再結晶することができる。
クが少量のナトリウムアジドで汚染されている場合、こ
れを溶解装置200内で水に溶解し、後記のオゾン化法
によりオゾン化してナトリウムアジドを分解し、次いで
埋立てによる廃棄のために再結晶することができる。
【0079】第4モード操作は普通は全プロセスにおい
てごく短期間、たとえば槽204からの供給材料が消費
されるまで、1カ月のサイクルのうち約6時間、実施さ
れる。
てごく短期間、たとえば槽204からの供給材料が消費
されるまで、1カ月のサイクルのうち約6時間、実施さ
れる。
【0080】固体処理工程 図1のライン14のスラッジ流は、遠心機122から固
体移送スクリューコンベヤー128(図3)へ流動す
る。円で囲んだ文字″B″は図1のライン14と図3の
ライン14の接続点を示す。次いでコンベヤー128は
スラッジ流を2個の再懸濁容器130および132のう
ち1個へ移送する。ナトリウムアジドをさらに回収する
ために1回再懸濁されたスラッジは再懸濁容器132へ
移送されるが、予め再懸濁されていないスラッジは再懸
濁容器130へ移送される。
体移送スクリューコンベヤー128(図3)へ流動す
る。円で囲んだ文字″B″は図1のライン14と図3の
ライン14の接続点を示す。次いでコンベヤー128は
スラッジ流を2個の再懸濁容器130および132のう
ち1個へ移送する。ナトリウムアジドをさらに回収する
ために1回再懸濁されたスラッジは再懸濁容器132へ
移送されるが、予め再懸濁されていないスラッジは再懸
濁容器130へ移送される。
【0081】容器130は水の導入ライン16を備えて
おり、水を受容する。容器130は容器130内のスラ
ッジが均一なスラリーに再懸濁されるまで撹拌される。
このスラリーは、ライン17のスラリー再循環ポンプ1
34aにより主混合容器116へ再循環される。円で囲
んだ文字″R″は図3のライン17と図1のライン17
の接続点を示す。この再循環の目的は、遠心機122か
らのライン14中のスラッジに含有される水溶性成分を
さらに回収することである。
おり、水を受容する。容器130は容器130内のスラ
ッジが均一なスラリーに再懸濁されるまで撹拌される。
このスラリーは、ライン17のスラリー再循環ポンプ1
34aにより主混合容器116へ再循環される。円で囲
んだ文字″R″は図3のライン17と図1のライン17
の接続点を示す。この再循環の目的は、遠心機122か
らのライン14中のスラッジに含有される水溶性成分を
さらに回収することである。
【0082】あるいはスラッジが容器132へ移送され
る場合、それをアジドその他の水溶性成分で汚染されて
いる可能性のある、また水不溶性成分を含有する可能性
のあるライン18のプラント水と混和することができ
る。容器132内の混合物は均一なスラリーを得るのに
十分な期間撹拌される。次いでスラリーはポンプ134
によりライン19においてオゾン化装置136へ移送さ
れる。槽残渣(本プロセス以外の屑材料処理領域からの
ものを含む)をオゾン化装置136の上流でライン20
を通してスラリーに添加することができる。オゾン発生
装置(図示されていない)からのライン22におけるオ
ゾンがオゾン化装置136へ導入される。一般にオゾン
発生装置はオゾン/空気混合物を生成するであろう。オ
ゾン対空気の一般的な容量比は約1.2:100であ
る。オゾン化装置136におけるオゾン化は出願中の米
国特許出願第703,910号明細書(1991年5月
22日出願、本出願の譲受人に譲渡)に記載の方法によ
り実施される。
る場合、それをアジドその他の水溶性成分で汚染されて
いる可能性のある、また水不溶性成分を含有する可能性
のあるライン18のプラント水と混和することができ
る。容器132内の混合物は均一なスラリーを得るのに
十分な期間撹拌される。次いでスラリーはポンプ134
によりライン19においてオゾン化装置136へ移送さ
れる。槽残渣(本プロセス以外の屑材料処理領域からの
ものを含む)をオゾン化装置136の上流でライン20
を通してスラリーに添加することができる。オゾン発生
装置(図示されていない)からのライン22におけるオ
ゾンがオゾン化装置136へ導入される。一般にオゾン
発生装置はオゾン/空気混合物を生成するであろう。オ
ゾン対空気の一般的な容量比は約1.2:100であ
る。オゾン化装置136におけるオゾン化は出願中の米
国特許出願第703,910号明細書(1991年5月
22日出願、本出願の譲受人に譲渡)に記載の方法によ
り実施される。
【0083】出願中の米国特許出願第703,910号
明細書に記載されるように、オゾン化装置136は反応
器である。この反応器は、オゾン発生装置からのライン
22のオゾンを反応器へ導入するための底部入口を備え
ていることが好ましい。反応器は、反応器へ導入された
オゾンを反応器内のスラリー全体に分散させるための手
段を提供するバフルを反応器内に備えていることも好ま
しい。オゾン化の前に、かつ必要な場合にはオゾン化に
際して、スラリー成分の沈降または相分離を防止するた
めにスラリーを撹拌してもよい。
明細書に記載されるように、オゾン化装置136は反応
器である。この反応器は、オゾン発生装置からのライン
22のオゾンを反応器へ導入するための底部入口を備え
ていることが好ましい。反応器は、反応器へ導入された
オゾンを反応器内のスラリー全体に分散させるための手
段を提供するバフルを反応器内に備えていることも好ま
しい。オゾン化の前に、かつ必要な場合にはオゾン化に
際して、スラリー成分の沈降または相分離を防止するた
めにスラリーを撹拌してもよい。
【0084】オゾン化はスラリー中のアジドが次式に従
って水中で実質的に完全にニトレートイオン、窒素ガ
ス、ヒドロキシルイオンおよびナトリウムイオンに転化
されるまで実施される: NaN3 + 3O3 → Na+ + NO3 - + N2 + 3O2 (1) 2NaN3 + O3 + H2O → 2Na+ + 2OH- + O2 + 3N2 (2) 反応器内のアジド含有スラリーにオゾンを添加する速
度、またはオゾン化を実施する期間の長さは、ナトリウ
ムアジド中の窒素が実質的にすべてニトレートイオン
(NO3 -)および窒素ガス(N2)に転化されるまでオ
ゾン化を実施すべきであるという以外は、限界はない。
これは、たとえば約7時間半で行われるであろう。
って水中で実質的に完全にニトレートイオン、窒素ガ
ス、ヒドロキシルイオンおよびナトリウムイオンに転化
されるまで実施される: NaN3 + 3O3 → Na+ + NO3 - + N2 + 3O2 (1) 2NaN3 + O3 + H2O → 2Na+ + 2OH- + O2 + 3N2 (2) 反応器内のアジド含有スラリーにオゾンを添加する速
度、またはオゾン化を実施する期間の長さは、ナトリウ
ムアジド中の窒素が実質的にすべてニトレートイオン
(NO3 -)および窒素ガス(N2)に転化されるまでオ
ゾン化を実施すべきであるという以外は、限界はない。
これは、たとえば約7時間半で行われるであろう。
【0085】オゾン化装置136は好ましくは連続的に
操作される。オゾン化装置136はオゾンが環境へ排出
されるのを防止するために、ライン24においてオゾン
分解装置138へ排気される。
操作される。オゾン化装置136はオゾンが環境へ排出
されるのを防止するために、ライン24においてオゾン
分解装置138へ排気される。
【0086】オゾン化装置136からのアジド不含のス
ラリーは保持容器140へ流入する。スラリーは保持容
器140から供給ポンプ142により遠心機144へ供
給される。遠心機144の代わりにフィルタープレスを
用いることができる。遠心機144またはフィルタープ
レスは、スラリーをライン26の金属酸化物含有液流
(再生使用に適し、または廃棄が許容される)、および
ライン28の液流または遠心分離液(遠心分離液受け器
146へ流入する)に分離する。次いでこの遠心分離液
はライン28aにおいてポリシッングフィルター148
に導通され、これにより下水廃棄に適した清澄な透過液
がライン30に得られる。この液流の一部または全部
を、固体溶解またはスラッジ再懸濁のためにアジド回収
設備で使用すべく再循環することもできる。ライン30
aまたは30bの、より濃縮された液流は再処理のため
に保持容器140へ再循環される。
ラリーは保持容器140へ流入する。スラリーは保持容
器140から供給ポンプ142により遠心機144へ供
給される。遠心機144の代わりにフィルタープレスを
用いることができる。遠心機144またはフィルタープ
レスは、スラリーをライン26の金属酸化物含有液流
(再生使用に適し、または廃棄が許容される)、および
ライン28の液流または遠心分離液(遠心分離液受け器
146へ流入する)に分離する。次いでこの遠心分離液
はライン28aにおいてポリシッングフィルター148
に導通され、これにより下水廃棄に適した清澄な透過液
がライン30に得られる。この液流の一部または全部
を、固体溶解またはスラッジ再懸濁のためにアジド回収
設備で使用すべく再循環することもできる。ライン30
aまたは30bの、より濃縮された液流は再処理のため
に保持容器140へ再循環される。
【0087】前記に晶析装置174の第4モード操作に
関して、晶析装置174(図2A)からの湿潤ケークを
プッシャー遠心機182(図2B)での分離ののちオゾ
ン化により処理しうることを述べた。オゾン化によりケ
ーク中の残留アジドが分解され、続いて再結晶され、た
とえば埋立てにより廃棄される。この選択に関しては、
結晶は溶解装置200内で水に溶解され、専門の貯蔵槽
(図示されていない)へ循環される。その際、溶解した
結晶の溶液は定期的に、たとえば数カ月に1回オゾン化
装置136(図3)へ循環され、溶液中の残留アジドが
分解される。次いでこのアジド不含の液流は再結晶され
(単に水の蒸発による)、過塩素酸塩/硝酸塩の固体が
得られ、これは自治体または企業による埋立て廃棄に送
られる。
関して、晶析装置174(図2A)からの湿潤ケークを
プッシャー遠心機182(図2B)での分離ののちオゾ
ン化により処理しうることを述べた。オゾン化によりケ
ーク中の残留アジドが分解され、続いて再結晶され、た
とえば埋立てにより廃棄される。この選択に関しては、
結晶は溶解装置200内で水に溶解され、専門の貯蔵槽
(図示されていない)へ循環される。その際、溶解した
結晶の溶液は定期的に、たとえば数カ月に1回オゾン化
装置136(図3)へ循環され、溶液中の残留アジドが
分解される。次いでこのアジド不含の液流は再結晶され
(単に水の蒸発による)、過塩素酸塩/硝酸塩の固体が
得られ、これは自治体または企業による埋立て廃棄に送
られる。
【0088】上記方法における他の変更および修正は当
業者に周知であろう。たとえばガス発生材料屑の水溶性
成分をプレミックス容器114内で溶解する代わりに、
1選択として固体の向流浸出を採用しうる。
業者に周知であろう。たとえばガス発生材料屑の水溶性
成分をプレミックス容器114内で溶解する代わりに、
1選択として固体の向流浸出を採用しうる。
【0089】プレミックス容器114内で、または向流
浸出により水溶性成分を溶解したのち、プレミックスか
らの水不溶性成分の分離は、遠心機122の採用に加え
て、またはその代わりに、沈降槽内での沈降により行う
ことができる。遠心機122に加えて沈降を採用する場
合、これは好ましくは遠心機122の上流で採用され
る。沈降は遠心機182および144の代わりに、また
はそれらに加えて採用することもできる。
浸出により水溶性成分を溶解したのち、プレミックスか
らの水不溶性成分の分離は、遠心機122の採用に加え
て、またはその代わりに、沈降槽内での沈降により行う
ことができる。遠心機122に加えて沈降を採用する場
合、これは好ましくは遠心機122の上流で採用され
る。沈降は遠心機182および144の代わりに、また
はそれらに加えて採用することもできる。
【0090】第1抽出工程(遠心機122)からの固体
を再循環ポンプ134aにより再懸濁することは必須で
はないが、抽出効率の改善のために望ましい。
を再循環ポンプ134aにより再懸濁することは必須で
はないが、抽出効率の改善のために望ましい。
【0091】晶析装置174は分別結晶化装置として
(この場合、ポリシッングフィルター162からの濾液
はナトリウムアジドのほかに水溶性塩類を含有する)、
または単純な蒸発装置として(この場合、フィルター1
62からの濾液はナトリウムアジドのみを含有する)操
作しうる。処理すべきガス発生材料屑が水溶性成分とし
てナトリウムアジドのみを含有する場合、晶析装置17
4は単純な蒸発装置であってよい。たとえば簡単な真空
蒸発器を採用しうる。
(この場合、ポリシッングフィルター162からの濾液
はナトリウムアジドのほかに水溶性塩類を含有する)、
または単純な蒸発装置として(この場合、フィルター1
62からの濾液はナトリウムアジドのみを含有する)操
作しうる。処理すべきガス発生材料屑が水溶性成分とし
てナトリウムアジドのみを含有する場合、晶析装置17
4は単純な蒸発装置であってよい。たとえば簡単な真空
蒸発器を採用しうる。
【0092】乾燥機186の採用は、ガス発生材料の製
造に用いる乾燥結晶を得る規格を満たすために重要であ
る。しかし湿式法によりガス発生材料を製造ことが提案
されており、その場合は乾燥機186の採用は不必要で
ある。
造に用いる乾燥結晶を得る規格を満たすために重要であ
る。しかし湿式法によりガス発生材料を製造ことが提案
されており、その場合は乾燥機186の採用は不必要で
ある。
【0093】洗浄式遠心機182の代わりに、1選択と
してバッチ濾過/洗浄がある。
してバッチ濾過/洗浄がある。
【0094】オゾン化装置136において金属酸化物か
ら痕跡量の残留アジドを除去することは、再生使用にと
って安全な製品を得るために、または無害な埋立て廃棄
のために必須である。従ってオゾン化は重要である。遠
心機144において洗浄水からアジド不含の金属酸化物
(スラッジ)を分離することは、スラッジ廃棄または再
生使用の負荷を軽減するために極めて好ましい。遠心分
離は好ましいが、沈降槽は低効率、低速の代替法であ
る。他の固体/液体分離装置、たとえばフィルタープレ
ス、ベルトフィルターまたは真空フィルターを採用しう
る。
ら痕跡量の残留アジドを除去することは、再生使用にと
って安全な製品を得るために、または無害な埋立て廃棄
のために必須である。従ってオゾン化は重要である。遠
心機144において洗浄水からアジド不含の金属酸化物
(スラッジ)を分離することは、スラッジ廃棄または再
生使用の負荷を軽減するために極めて好ましい。遠心分
離は好ましいが、沈降槽は低効率、低速の代替法であ
る。他の固体/液体分離装置、たとえばフィルタープレ
ス、ベルトフィルターまたは真空フィルターを採用しう
る。
【0095】以上の本発明の好ましい形態の説明から、
当業者は改良、変更および修正をなしうるであろう。当
業者がなしうる範囲内のこれらの改良、変更および修正
は、特許請求の範囲の記載に包含されるものとする。
当業者は改良、変更および修正をなしうるであろう。当
業者がなしうる範囲内のこれらの改良、変更および修正
は、特許請求の範囲の記載に包含されるものとする。
【図1】本発明の予備抽出および溶液清澄化工程を示す
フローダイヤグラムである。
フローダイヤグラムである。
【図2】図2Aは本発明の製品結晶化プロセスを示すフ
ローダイヤグラムである。図2Bは本発明の製品分離お
よび母液回収工程を示すフローダイヤグラムである。
ローダイヤグラムである。図2Bは本発明の製品分離お
よび母液回収工程を示すフローダイヤグラムである。
【図3】固体の再生使用または廃棄のための本発明の固
体処理工程を示すフローダイヤグラムである。
体処理工程を示すフローダイヤグラムである。
【図4】図2Aの結晶化プロセスにおける多様なモード
の操作を示す模式的フローダイヤグラムである。
の操作を示す模式的フローダイヤグラムである。
112 容器 114 プレミックス容器 116,118 主浸出容器 120,124,152,170,176,180,1
90 ポンプ 122,144,182 遠心機 126,150,160 保持容器 148,162,189 フィルター 164,166,168,192,204,204a
貯蔵槽 172 熱交換器 174 晶析装置 220 冷却器 222 冷却器受け器 224 真空イジェクター 178 再加熱装置 128,184,198 スクリューコンベヤー 186 乾燥機 187 窒素発生装置 140,188 受容(保持)槽 200 固体溶解装置 134a,134,142,202,206 ポンプ 130,132 再懸濁容器 136 オゾン化装置 138 オゾン分解装置 146 遠心分離液受け器 2桁の算用数字 プロセスライン 円で囲んだ大文字 その図のプロセスラインと他の図に
同様に表示されるプロセスラインとの接続点
90 ポンプ 122,144,182 遠心機 126,150,160 保持容器 148,162,189 フィルター 164,166,168,192,204,204a
貯蔵槽 172 熱交換器 174 晶析装置 220 冷却器 222 冷却器受け器 224 真空イジェクター 178 再加熱装置 128,184,198 スクリューコンベヤー 186 乾燥機 187 窒素発生装置 140,188 受容(保持)槽 200 固体溶解装置 134a,134,142,202,206 ポンプ 130,132 再懸濁容器 136 オゾン化装置 138 オゾン分解装置 146 遠心分離液受け器 2桁の算用数字 プロセスライン 円で囲んだ大文字 その図のプロセスラインと他の図に
同様に表示されるプロセスラインとの接続点
Claims (35)
- 【請求項1】 アルカリ金属アジドおよび該アジドと反
応性である金属酸化物を含有するガス発生材料であって
該ガス発生材料の組成が変動する可能性のあるものから
アルカリ金属アジドを回収するための、下記工程を含む
方法: (a)一定量のガス発生材料を供給し; (b)該ガス発生材料を該アルカリ金属アジドに対する
溶剤であって金属酸化物がそれに不溶性であるものと混
合して、アルカリ金属アジドの溶液および金属酸化物を
含むスラリーとなし; (c)該スラリーを、該溶液を含む液流と該金属酸化物
を含むスラッジ流に分離し、そして (d)液流を濃縮してアルカリ金属アジドの結晶を得る
工程を含む方法。 - 【請求項2】 ガス発生材料がガス発生材料屑である、
請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 金属酸化物を含まない透過性物質を得る
ために、液流を濃縮前にメンブレンフィルターで濾過す
る、請求項1に記載の方法。 - 【請求項4】 溶剤が水である、請求項3に記載の方
法。 - 【請求項5】 アジドがナトリウムアジドであり、オキ
シダントが金属酸化物である、請求項4に記載の方法。 - 【請求項6】 濃縮を溶剤の蒸発により実施する、請求
項1に記載の方法。 - 【請求項7】 濃縮を晶析装置中で実施する、請求項6
に記載の方法。 - 【請求項8】 ガス発生材料がアルカリ金属アジドのほ
かに溶剤可溶性塩類を含有し、晶析装置が分別結晶化装
置である、請求項7に記載の方法。 - 【請求項9】 塩類が硝酸塩、塩素酸塩、過塩素酸塩、
およびそれらの組み合わせよりなる群から選ばれる、請
求項8に記載の方法。 - 【請求項10】 水分の低い液流を得るために結晶を遠
心分離する、請求項7に記載の方法。 - 【請求項11】 遠心機が洗浄式遠心機である、請求項
10に記載の方法。 - 【請求項12】 結晶を乾燥させる、請求項10に記載の
方法。 - 【請求項13】 乾燥を不活性雰囲気下で実施する、請
求項12に記載の方法。 - 【請求項14】 乾燥を真空下で実施する、請求項12
に記載の方法。 - 【請求項15】 アジドを追加回収するために、スラッ
ジ流を追加溶剤で洗浄し、そして分離工程へ再循環させ
る、請求項1に記載の方法。 - 【請求項16】 スラッジ流に含有される残留アジドを
分解するために、スラッジ流を水と混合し、そしてオゾ
ンと反応させる、請求項1に記載の方法。 - 【請求項17】 スラリーを液流とスラッジ流に分離す
る工程を遠心機により実施する、請求項1に記載の方
法。 - 【請求項18】 スラリーのpHをpH10−12.5
に調整する、請求項1に記載の方法。 - 【請求項19】 濃縮を晶析装置中で行い、さらに (i)液流をメンブレンフィルターに導入して清澄な透
過液となし;そして (ii)メンブレンフィルターから得られた透過液を上記
の晶析装置に導入する工程を含む、請求項1に記載の方
法。 - 【請求項20】 透過液を結晶化前に予熱する、請求項
19に記載の方法。 - 【請求項21】 アルカリ金属アジドおよび該アジドと
反応性である金属酸化物を含有するガス発生材料屑であ
って該材料屑がナトリウムアジドのほかに少なくとも1
種の水溶性オキシダントを含有するものからアルカリ金
属アジドを回収するための、下記工程を含む方法: (a)一定量のガス発生材料屑を供給し; (b)該ガス発生材料屑を水と混合し、該アジドおよび
水溶性オキシダントを溶解してスラリーとなし; (c)該スラリーを、該アジドおよび水溶性オキシダン
トを含有する液流と該金属酸化物を含有するスラッジ流
に分離し; (d)液流を第1濃縮工程において濃縮して該アジドの
純粋な結晶を生成させ、該結晶を回収し、この濃縮工程
により母液が得られ; (e)この母液をさらに濃縮し、母液から該アジドおよ
び水溶性オキシダントの結晶のブレンドを分離して、濃
縮された母液が得られ;そして (f)この濃縮された母液から水溶性オキシダントを結
晶化させるために、母液を冷却により、または蒸発によ
り分別結晶化する方法。 - 【請求項22】 水溶性オキシダントが硝酸ナトリウム
および過塩素酸カリウムからなる、請求項21に記載の
方法。 - 【請求項23】 工程(e)の結晶ブレンドを再循環さ
せて、工程(d)の液流と混和する、請求項21に記載
の方法。 - 【請求項24】 工程(e)の結晶ブレンドを再循環さ
せる前に水に溶解する、請求項22に記載の方法。 - 【請求項25】 工程(f)の母液を再循環させて、工
程(d)の液流と混和する、請求項21に記載の方法。 - 【請求項26】 工程(d)において回収されたアジド
の純粋な結晶を乾燥させる、請求項21に記載の方法。 - 【請求項27】 工程(f)の水溶性オキシダントを再
溶解およびオゾン化して水溶性オキシダントと共にある
アジドを分解し、そして該水溶性オキシダントを再結晶
化して埋め立てに使用するかまたは廃棄する、請求項2
1に記載の方法。 - 【請求項28】 工程(d)および(e)の濃縮工程を
蒸発により実施する、請求項21に記載の方法。 - 【請求項29】 金属酸化物、アルカリ金属アジド、な
らびに本質的に硝酸ナトリウムおよび過塩素酸カリウム
からなる水溶性オキシダントのブレンドを含有するガス
発生材料屑からアルカリ金属アジドを回収するための、
下記工程を含む方法: (a)一定量のガス発生材料屑を供給し; (b)該ガス発生材料屑を水と混合して、該アジドおよ
び水溶性オキシダントを溶解してスラリーとなし; (c)該スラリーを、該アジドおよび水溶性オキシダン
トを含有する液流と、該金属酸化物を含有するスラッジ
流に分離し; (d)液流を第1濃縮工程において濃縮して該アジドの
純粋な結晶を生成させ、該結晶を回収し、この濃縮工程
により母液が得られ; (e)この母液を冷却して、母液から過塩素酸カリウム
を分別結晶化し; (f)母液をさらに濃縮して、該アジドおよび過塩素酸
カリウムの結晶ブレンド、ならびに硝酸ナトリウムを濃
縮含有する母液が得られ;そして (g)この濃縮された母液を冷却および/または濃縮し
て、母液から硝酸ナトリウムおよび過塩素酸カリウムを
分別結晶化させる方法。 - 【請求項30】 硝酸ナトリウムおよび過塩素酸カリウ
ムの結晶を再溶解して供給材料を調製し、該供給材料を
分別結晶化して硝酸ナトリウムの結晶および過塩素酸カ
リウムの結晶を得る、請求項29に記載の方法。 - 【請求項31】 工程(f)の結晶ブレンドを再循環さ
せて、工程(d)の液流と混和する、請求項29に記載
の方法。 - 【請求項32】 工程(f)の結晶ブレンドを再循環さ
せる前に水に溶解する、請求項31に記載の方法。 - 【請求項33】 工程(d)において回収されたアジド
の純粋な結晶を乾燥させる、請求項29に記載の方法。 - 【請求項34】 工程(g)の硝酸ナトリウムおよび過
塩素酸カリウムの結晶を再溶解してオゾン化してアジド
を分解し、そして該硝酸ナトリウムおよび過塩素酸カリ
ウムを再結晶化するか、または埋立に使用する、請求項
29に記載の方法。 - 【請求項35】 工程(d)および(f)の濃縮工程を
蒸発により実施する、請求項29に記載の方法。
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