JPH08112660A - 複数個取り遠心鋳造装置 - Google Patents

複数個取り遠心鋳造装置

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JPH08112660A
JPH08112660A JP27427194A JP27427194A JPH08112660A JP H08112660 A JPH08112660 A JP H08112660A JP 27427194 A JP27427194 A JP 27427194A JP 27427194 A JP27427194 A JP 27427194A JP H08112660 A JPH08112660 A JP H08112660A
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JP
Japan
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pouring
gutter
molten metal
runner
partition wall
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JP27427194A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Takayama
紘明 高山
Yuzo Kadani
勇蔵 甲谷
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Eagle Industry Co Ltd
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Eagle Industry Co Ltd
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  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶融金属Mの計量及び複数の型への注湯を一
度に正確に行って、鋳造製品に対する後工程を不要とす
ることにより生産性を向上させる。 【構成】 傾斜状態で回転され入子型121 〜12n
有する回転鋳型1と、その内周の注湯樋2を備え、注湯
樋2は、上流の流し込み口211と、傾斜による溢流作
用によって溶融金属Mがそれぞれ定量充填される注湯室
231 〜23n と、そこから溶融金属Mを注湯樋2の回
転によって入子型121 〜12n へ注湯する注湯口22
1 〜223n を有し、仕切壁213に溢流路が形成さ
れる計量樋21と、底壁に各入子型121 〜12n と対
応する注湯口2231 〜223n を有する流し樋22に
2分割され、計量樋21と流し樋22が互いに軸方向摺
動されるのに伴って、注湯室231 〜23n を画成する
計量樋21側の仕切壁213と流し樋22の仕切壁22
2が互いに接離される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遠心鋳造法により複数
の管状物体あるいはリング状物体を一度に成形するため
の遠心鋳造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、遠心鋳造法による管状物体あ
るいはリング状物体の成形は工業的規模で行われてお
り、遠心鋳造装置としては、回転鋳型がほぼ垂直な軸心
の周りに回転される竪型遠心鋳造装置や、ほぼ水平な軸
心の周りに回転される横形遠心鋳造装置が知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の遠心鋳造装
置は、竪型及び横形いずれの鋳造方式でも個々の鋳型に
個別の注湯行程によって溶融金属を順次注湯して行く一
個取り鋳型が殆どであるが、近年、小径のリング状鋳造
品の需要が増大しており、このような小径品を一個取り
鋳型を用いて成形していたのでは、製品の個数分だけ注
湯行程が繰り返されることになるので生産能率が上がら
ず、しかも各鋳型への注湯量の誤差による製品寸法のバ
ラツキが大きいといった問題がある。そこで、各鋳型の
賦形空間を適当な湯通路で連結することによって、特定
の鋳型に注湯された溶融金属が、前記湯通路を介して他
の複数の鋳型へ流し込まれる複数個取りとすることが考
えられるが、このような複数個取りにした場合は、製品
同士が前記湯通路に形成される湯バリを介して連続した
状態に鋳造されるため、その切断作業等の後工程が必要
であり、生産性を向上させることが困難であった。
【0004】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その技術的課題とするところは、溶融金属
の計量及び複数の型への注湯を一度に正確に行って、鋳
造品に対する後工程を不要とすることにより生産性を向
上させることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明に係る複数個取り遠心鋳造装置は、水平面に対し
て傾斜した軸心の周りに回転され内周に製品形状を賦形
する複数の入子型が軸方向に並んで配置された円筒状の
回転鋳型と、この回転鋳型の内周に同心的に挿通される
と共に前記軸心の周りに前記回転鋳型と独立的に回転さ
れる注湯樋とを備え、この注湯樋は、前記傾斜による上
流側の端部に設けられた流し込み口と、前記各入子型と
対応して軸方向に並んだ複数の注湯室と、前記各注湯室
を画成する各仕切壁の所定の高さに形成されて各注湯室
を連通する溢流路と、前記各注湯室の外周壁の低位置側
の端部にそれぞれ形成され前記各入子型の内周に臨む注
湯口とを有するものである。また、この複数個取り遠心
鋳造装置の一層好ましい例においては、前記注湯樋が、
各注湯室の一部である計量用の複数の湯溜めブロックが
形成された計量樋と、前記各注湯室の一部である複数の
湯流しブロック及びこの各湯流しブロックに対応した底
壁の注湯口を有する流し樋とに円周方向2分割され、こ
の計量樋と流し樋が幅方向両縁同士で互いに軸方向摺動
自在に摺り合わされると共に、この摺動に伴って前記計
量樋側の仕切壁と前記流し樋の仕切壁側が互いに接離さ
れるものである。
【0006】
【作用】注湯樋は回転鋳型と同心であって、すなわち水
平面に対して傾斜した状態にあるため、注湯口が上向き
となるようにこの注湯樋の周方向の向きを設定しておい
てから、上流側(高い方)の端部の流し込み口から注湯
樋内に溶融金属を注入すると、この溶融金属は、まず最
も高い側の最初の注湯室内に流れ込む。そしてこの注湯
室内に貯留される溶融金属のレベルが下流側(低い側)
の仕切壁の溢流路の高さを超えると、この溢流路を介し
て前記注湯室よりも低い側に隣接した次の注湯室内に流
れ込み、以下同様にして各注湯室に上流側から順次定量
充填されて行く。注湯樋内の全ての注湯室に溶融金属が
定量充填されたら、この注湯樋を軸心を中心として反転
させて前記注湯口を下向きにすることにより、各注湯室
内の溶融金属は、その外周で回転されている回転鋳型の
各入子型内に、前記各注湯口を介して注湯される。
【0007】また、注湯樋が計量樋と流し樋とに円周方
向2分割されたものにおいては、まず注湯口を有する流
し樋が上側、仕切壁に溢流路が形成された計量樋が下側
となるようにこの注湯樋の周方向の向きを設定すると共
に、前記計量樋と流し樋を互いに軸方向にずらして計量
樋の仕切壁と流し樋の仕切壁とを互いに開放状態とした
うえで、流し込み口から計量樋内に溶融金属を供給する
と、この溶融金属は、まず計量樋の最も高い側の最初の
湯溜めブロック内に流れ込む。そして、この湯溜めブロ
ック内に貯留される溶融金属のレベルがその下流側の溢
流路の高さを超えると、この溢流路を介して前記湯溜め
ブロックよりも低い側に隣接した次の湯溜めブロック内
に流れ込み、以下同様にして全ての湯溜めブロックに上
流側から順次定量充填されて行く。全ての湯溜めブロッ
クに溶融金属が定量充填されたら、計量樋と流し樋をそ
の双方の仕切壁が互いに密接するように軸方向に摺動さ
せると共に、流し樋が下側、計量樋が上側となるように
軸心を中心として反転させることにより、各湯溜めブロ
ック内の溶融金属は、この湯溜めブロックと共に注湯室
を形成している流し樋側の湯流しブロックへ移動し、注
湯樋の外周で回転されている回転鋳型の各入子型内に、
各注湯口を介して注湯される。
【0008】
【実施例】図1は、本発明に係る複数個取り遠心鋳造装
置の第一の実施例を軸心を通る平面で切断して示す軸方
向一部を省略した断面図で、図中参照符号1は円筒状の
回転鋳型、参照符号2はこの回転鋳型1の内周に挿通さ
れた注湯樋である。
【0009】回転鋳型1は、外殻円筒11と、その内周
にそれぞれ仕切板13及び入子押さえ14を介して軸方
向に並んで配置された複数の入子型121 ,122 ,・・
・ ,12n と、これら各入子型121 〜12n 、仕切板
13,13,・・・ 及び入子押さえ14,14,・・・ を外
殻円筒11に対して軸方向両側から抜け止め固定する端
板15とからなり、これら各部材は、鉄系の耐熱材料で
製作されている。外殻円筒11は、複数のローラ3によ
って軸心O−O’の周りに回転自在に、かつ水平面Hに
対して傾斜角度θをなして支持されている。また、前記
ローラ3上を低い方へ向かって回転鋳型1が滑落するの
を防止するため、外殻円筒11の低い方の端面11a
は、スラストベアリング4によって支持されている。
【0010】注湯樋2は回転鋳型1に同心的に挿通され
ており、したがってその軸心も水平面に対して傾斜角度
θをなしている。この注湯樋2は、計量樋21と流し樋
22に周方向2分割されており、すなわちこの計量樋2
1と流し樋22を円筒状に組み合わせたものである。計
量樋21及び流し樋22は例えば保温性及び耐火性に優
れた黒鉛材からなり、また必要ならば軸方向両端をガス
バーナで加熱する等、適当な加熱手段により保温性を維
持する。
【0011】計量樋21は、図2に示すようにちょうど
竹を二つ割りしたような形状であって、傾斜角度θによ
る上流側の端部に設けられた流し込み口211と、回転
鋳型1の各入子型121 ,122 ,・・・ ,12n と対応
して軸方向に並んだ半円筒状の湯溜めブロック212
1 ,2122 ,・・・ ,212n と、これら各湯溜めブロ
ック2121 ,2122 ,・・・ ,212n を画成する略
半円形状の仕切壁213,213,・・・ と、これら各仕
切壁213の上端部に切欠形成された溢流溝214と、
傾斜角度θによる下流側の端部の過剰湯排出部215を
有する。また、流し樋22も、図3に示すようにちょう
ど竹を二つ割りしたような形状であって、前記各湯溜め
ブロック2121 ,2122 ,・・・ ,212n と対応し
て軸方向に並んだ半円筒状の湯流しブロック2211
2212 ,・・・ ,221n と、これら各湯流しブロック
2211 ,2212 ,・・・ ,221n を画成する略半円
形状の仕切壁222,222,・・・ と、前記傾斜角度θ
による各湯流しブロック2211 ,2212 ,・・・ ,2
21n の低い方の端部の底壁に開設された注湯口223
1 ,2232 ,・・・ ,223n を有する。
【0012】先に述べたように、上述の計量樋21と流
し樋22は互いに円筒状に組み合わされて注湯樋2を形
成しており、計量樋21の幅方向両縁216と流し樋2
2の幅方向両縁224同士は、互いに軸方向摺動自在に
摺り合わされている。そしてこの組み合わせ状態におい
て、計量樋21側の各湯溜めブロック2121 〜212
n とこれに対応する流し樋22側の各湯流しブロック2
211 〜221n からなる複数の注湯室231 ,23
2 ,・・・ ,23n が形成される。また、流し樋22の各
仕切壁222の上端部は、この流し樋22の幅方向両縁
224よりも高く突出しており、図4の注湯動作説明図
に示すように、計量樋21の各仕切壁213の側面と密
接可能となっている。
【0013】上述の構成を有するこの実施例の複数個取
り遠心鋳造装置を用いて複数の鋳造品を一度に成形する
には、まず図1に示すように、注湯樋2を軸心O−O’
の周りに適宜回転させて、流し樋22が上側、計量樋2
1が下側となるようにこの注湯樋2の周方向の向きを設
定すると共に、計量樋21と流し樋22を互いに軸方向
にずらすことによって、計量樋21の仕切壁213と流
し樋22の仕切壁224とを互いに非接触状態とする。
一方、回転鋳型1は、ローラ3,3を回転させることに
よって、所要の回転数で回転させておく。この実施例の
遠心鋳造装置において、健全な鋳造品を鋳造し得る回転
鋳型1の回転数と製品内径との関係は、次式で表され
る。 N=C/r1/2 但し、N:回転数(rpm) C:溶融金属材料による定数(鋳鉄の場合1800〜2
500) r:製品内径の1/2
【0014】この状態で、流し込み口211から計量樋
21内に図示されていないとりべ等によって溶融金属M
を供給すると、この溶融金属Mは、まず計量樋21の最
も上流側の湯溜めブロック2121 に流れ込む。そし
て、図2に示すように、この湯溜めブロック2121
に貯留されて行く溶融金属Mのレベルが湯溜めブロック
2121 の下流側の仕切壁213における溢流溝214
の高さを超えると、この溢流溝214からオーバーフロ
ーした溶融金属Mが、隣接した2番目の湯溜めブロック
2122 に流れ込み、やがてこの湯溜めブロック212
2 の下流側の仕切壁213における溢流溝214からオ
ーバーフローして更に3番目の湯溜めブロック2123
に流れ込む。このようにして、溶融金属Mは、各湯溜め
ブロック2121 〜212n に上流側から順次定量充填
され、最も下流側の湯溜めブロック212n からオーバ
ーフローした過剰な溶融金属Mは、過剰湯排出部215
から落下し、図示されていない回収手段によって回収さ
れる。
【0015】各湯溜めブロック2121 〜212n に貯
留される溶融金属Mの量は、各湯溜めブロック2121
〜212n の大きさと、溢流溝214の高さと、注湯樋
2の傾斜角度θによって決まり、これによって定量化さ
れる。傾斜角度θは、好ましくは5〜10°程度であ
る。
【0016】過剰湯排出部215からの溶融金属Mの落
下によって、注湯樋2内部の全ての湯溜めブロック21
1 ,2122 ,・・・ ,212n (注湯室231 ,23
2 ,・・・ ,23n )に溶融金属Mが定量充填されたこと
が確認されたら、計量樋21と流し樋22をその双方の
仕切壁213,224同士が互いに密接するように軸方
向に摺動させることによって、各注湯室231 ,23
2 ,・・・ ,23n 間を遮断し、注湯樋2を、流し樋22
が下側、計量樋21が上側となるように、軸心O−O’
を中心として反転させる。すると、仕切壁213,22
4同士の密接によって、各注湯室231 ,232 ,・・・
,23n 間が遮断されているため、図4に示すよう
に、計量樋21及び流し樋22の回転移動に伴い、各注
湯室231 ,232 ,・・・ ,23n 内の溶融金属Mは下
流側へ漏れることなくそれぞれ湯溜めブロック2121
〜212n 側から湯流しブロック2211 〜221n
へ相対的に移動され、これら各湯流しブロック221
1 ,2212 ,・・・ 221n の低い方の端部底壁に開設
された注湯口2231 ,2232 ,・・・ ,223n
ら、その外周で回転されている回転鋳型1の各入子型1
1 ,122 ,・・・ ,12n 内に注湯される。
【0017】注湯された溶融金属Mは、遠心力によって
各入子型121 ,122 ,・・・ ,12n 内の全周に均一
に賦形され、所定時間(数分)の経過と共に放熱硬化す
る。硬化後は、回転鋳型1を外し、その軸方向両端の端
板15の固定を解除して外殻円筒11の内周から入子型
121 ,122 ,・・・ ,12n 、仕切板13,13,・・
・ 及び入子押さえ14,14,・・・ を分離して鋳造品を
取り出す。
【0018】この実施例によれば、回転鋳型1の各入子
型121 ,122 ,・・・ ,12n の内周空間に注湯樋2
が存在していることによって、前記内周空間における空
気の流通が抑えられるので、各入子型121 ,122
・・・ ,12n 内での鋳造過程での酸化による鋳造欠陥を
減少させることができる。また、予め注湯樋2内にアル
ゴンや水素等の還元性ガスを流通させておくことによっ
て、溶融金属Mの酸化による鋳造欠陥を更に効果的に抑
制することができる。
【0019】次に、図5は本発明の第二の実施例を、回
転鋳型を除去して部分的に示すものである。すなわちこ
の実施例においては、注湯樋2’をほぼ竹筒状とし、軸
方向に並んだ注湯室231',232',・・・ を画成してい
る仕切壁241 ,242 ,・・・ の互いに対応する所定の
位置にそれぞれ溢流孔251 ,252 ,・・・ を開設する
と共に、外周壁26に各注湯室231',232',・・・ の
それぞれ低いほうの端部に臨んで互いに同一の位相上に
注湯口271 ,272 ,・・・ を開設した構成を有する。
なお、この注湯樋2’も、製作上は、例えば竹筒を二つ
割りにしたような形状のものを竹筒状に組立て一体化し
た構造を有する。
【0020】この第二の実施例の遠心鋳造装置を用いて
複数の鋳造品を一度に成形するには、図5に示すよう
に、注湯口271 ,272 ,・・・ が上向きとなるように
注湯樋2’の周方向の向きを設定した状態で、傾斜角度
θが与えられていることによる上流側(図中右側)の図
示されていない流し込み口から溶融金属Mを供給する。
これによって、溶融金属Mは、まず最も上流側の注湯室
231'に流れ込んで貯留され、そのレベルが注湯室23
1'の下流側の仕切壁241 における溢流孔25の高さを
超えることによってオーバーフローした溶融金属Mは、
隣接した2番目の注湯室232 に流れ込み、やがてこの
注湯室232 の下流側の仕切壁242 における溢流孔2
5からオーバーフローして更に3番目の注湯室233
流れ込む。このようにして、溶融金属Mは、各注湯室2
1',232',・・・ に上流側から順次定量充填され、過
剰な溶融金属Mは、最も下流側の図示されていない過剰
湯排出部から落下し、回収手段によって回収される。
【0021】前記過剰湯排出部からの溶融金属Mの落下
によって、注湯樋2’内部の全ての注湯室231',23
2',・・・ に溶融金属Mが定量充填されたことが確認され
たら、図6に示すように、注湯口271 ,272 ,・・・
が下向きとなるように注湯樋2’を軸心O−O’を中心
として反転させることによって、各注湯室231',23
2',・・・ 内の溶融金属Mは、注湯口271 ,272 ,・・
・ からその外周で回転されている回転鋳型の各入子型
(図示省略)内に注湯される。
【0022】この実施例においては、注湯口271 ,2
2 ,・・・ を上向きにして各注湯室231',232',・・
・ に溶融金属Mを定量充填する図5の状態から、注湯樋
2’を反転させて図6の状態に移行させる過程で、溢流
孔251 ,252 ,・・・ が図5に示された位置よりも低
くなるようなことがないように、その開設位置が設定さ
れる必要がある。すなわち、図5の状態から図6の状態
に注湯樋2’を回転させるのに伴って、溢流孔251
252 ,・・・ の高さが低くなると、注湯室231',23
2',・・・ に定量充填された溶融金属Mが、注湯口27
1 ,272 ,・・・から回転鋳型の各入子型へ注湯される
前に溢流孔251 ,252 ,・・・ から下流側へ漏れてし
まうからである。
【0023】なお、本発明は、図示の実施例に限定され
るものではない。例えば回転鋳型1の構成は、鋳造使用
とする製品の断面形状等に応じて適宜に変更されるもの
であり、また、第一実施例における溢流溝214や仕切
壁224の上端部の形状等も種々のものが考えられる。
【0024】
【発明の効果】本発明に係る複数個取り遠心鋳造装置に
よれば、次のような効果を実現することができる。 (1) 多数の鋳型への注湯が、一回の注湯行程で行われる
ので、個々の鋳型に個別の注湯行程によって溶融金属を
順次注湯して行く一個取り遠心鋳造装置に比較して、注
湯に要する時間が著しく短縮される。 (2) 注湯樋に供給された溶融金属が、この注湯樋内部に
画成された各注湯室に定量充填されるので、各鋳型への
注湯量の誤差による製品寸法のバラツキを小さくして切
削等の後工程を不要にすることができる。 (3) 鋳造された複数の製品が湯バリで連結された状態に
はならないので、湯バリの切断作業等の後工程が不要で
ある。 (4) 鋳造過程での材料の酸化による鋳造欠陥が減少す
る。したがって、生産性を著しく向上すると共に、安定
した鋳造製品を量産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複数個取り遠心鋳造装置の第一実
施例を軸心を通る平面で切断して示す軸方向一部を省略
した断面図である。
【図2】上記第一実施例における計量樋を示す部分的な
斜視図である。
【図3】上記第一実施例における流し樋を示す部分的な
斜視図である。
【図4】上記第一実施例における注湯樋の各注湯室から
回転鋳型の各入子型への注湯過程を示す動作説明図であ
る。
【図5】本発明に係る複数個取り遠心鋳造装置の第二実
施例を回転鋳型を除去して部分的に示す溶融金属定量充
填時の説明図である。
【図6】上記第二実施例を回転鋳型を除去して部分的に
示す注湯時の説明図である。
【符号の説明】
1 回転鋳型 121 〜12n 入子型 2 注湯樋 21 計量樋 211 流し込み口 213,224 仕切壁 214 溢流溝(溢流路) 2231 〜223n 注湯口 22 流し樋 231 〜23n 注湯室 2’ 注湯樋 231',232',233' 注湯室 241 ,242 仕切壁 251 ,252 溢流孔(溢流路) 26 外周壁 271 ,272 注湯口 M 溶融金属

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平面に対して傾斜した軸心の周りに回
    転され内周に製品形状を賦形する複数の入子型が軸方向
    に並んで配置された円筒状の回転鋳型と、 この回転鋳型の内周に同心的に挿通されると共に前記軸
    心の周りに前記回転鋳型と独立的に回転される注湯樋
    と、を備え、この注湯樋は、 前記傾斜による上流側の端部に設けられた流し込み口
    と、 前記各入子型と対応して軸方向に並んだ複数の注湯室
    と、 前記各注湯室を画成する各仕切壁の所定の高さに形成さ
    れて各注湯室を連通する溢流路と、 前記各注湯室の外周壁の低位置側の端部にそれぞれ形成
    され前記各入子型の内周に臨む注湯口と、を有すること
    を特徴とする複数個取り遠心鋳造装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、 注湯樋が、各注湯室の一部である計量用の複数の湯溜め
    ブロックが形成された計量樋と、前記各注湯室の一部で
    ある複数の湯流しブロック及びこの各湯流しブロックに
    対応した底壁の注湯口を有する流し樋とに円周方向2分
    割され、 この計量樋と流し樋は幅方向両縁同士で互いに軸方向摺
    動自在に摺り合わされると共に、この摺動に伴って前記
    計量樋側の仕切壁と前記流し樋の仕切壁側が互いに接離
    されることを特徴とする複数個取り遠心鋳造装置。
JP27427194A 1994-10-14 1994-10-14 複数個取り遠心鋳造装置 Pending JPH08112660A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113510236A (zh) * 2021-04-16 2021-10-19 西安交通大学 一种定量多工位自动浇注机及其工作方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113510236A (zh) * 2021-04-16 2021-10-19 西安交通大学 一种定量多工位自动浇注机及其工作方法

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