JPH08110A - 芝生パレット - Google Patents

芝生パレット

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Publication number
JPH08110A
JPH08110A JP6135764A JP13576494A JPH08110A JP H08110 A JPH08110 A JP H08110A JP 6135764 A JP6135764 A JP 6135764A JP 13576494 A JP13576494 A JP 13576494A JP H08110 A JPH08110 A JP H08110A
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JP
Japan
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water
lawn
pallet
lawn grass
natural
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Application number
JP6135764A
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English (en)
Inventor
Atsushi Shotaka
淳 昇高
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Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Publication date
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Publication of JPH08110A publication Critical patent/JPH08110A/ja
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  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
  • Road Paving Structures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】野球やサッカーを行う多目的ドームなどで、人
工芝を天然芝生に取り替える作業を行うために、天然芝
生を植生したパレットを移動運搬する際に、天然芝生が
枯れないようにパレットの底部に蓄えられた水がこぼれ
ないようにして、移動運搬作業を迅速に行えるようにす
る。 【構成】パレット13の底部に形成された空洞部37に
は、水39を含ませたスポンジ41が入れられる。この
水39は揚水材47である布の毛細管現象により揚水さ
れ、天然芝生29に供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、天然芝生の移動を行
うために用いられる芝生パレットの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば野球、サッカー、および各種イベ
ントなどを行う多目的ドームにおいて、サッカーを行う
場合には、それまで例えば野球に使用されていた人工芝
を天然芝生に取り替える必要がある。この取り替えは、
外部であらかじめ育成していた天然芝生を多目的ドーム
の中へ移動させて行う。そして、従来は、所定の広さに
カットした多数枚の天然芝生を敷地の上に敷き詰めた
り、あるいは木の皮地で数センチの厚さに形成した層の
上に天然芝生を育成させたものを、育成地から、カーペ
ットのように巻き取って移動し、カーペットを巻き戻す
ようにして敷き詰める方法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、天然芝生の育
成地からの移動運搬が煩雑であり、例えば運搬用トラッ
クなどに余り早い時期に積み込んでおくと、天然芝生が
枯れたり腐ったりするおそれがある。また、枯れたり腐
ったりしないように、育成地に天然芝生をぎりぎりまで
寝かしておくと、予定の時間までに取り替えが行いにく
くなる。これらのことから、人工芝を天然芝生に取り替
える作業は、短時間のうちに行わなければならない。
【0004】特に、天然芝生を植生したパレットを敷き
詰めることで、人工芝を天然芝生に取り替えることも考
えられる。その場合に、パレットの底部に水を蓄えて天
然芝生を長持ちさせることもできる。しかし、このパレ
ットを運搬する際に水がこぼれてしまうおそれがあっ
た。
【0005】この発明は、以上の問題点を解決するため
になされたもので、人工芝を天然芝生に取り替える際に
用いられるパレットから、パレット内に蓄えた水がこぼ
れにくい前記芝生パレットを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、天然芝生を植生するための芝
生パレットにおいて、パレットの底部に形成した空洞部
と、この空洞部に設けた、水を含ませた水分吸収材と、
水を空洞部から上方に毛細管現象により揚水する揚水部
と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
【作用】請求項1の発明では、この空洞部に蓄えられた
水は水分吸収材に保持されており、運搬の際にパレット
が揺れても水はこぼれにくい。また、水は空洞部から上
方に毛細管現象により揚水される。
【0008】
【実施例】以下、この発明の一実施例を、図1乃至図1
1において説明する。図1に示すように、この実施例の
多目的ドーム1は、屋根3が透光性のあるテフロン膜か
らなる。内部はサッカー等のスポーツ競技、あるいは他
のイベントが行える敷地5を中央に有し、周囲に観客席
7が設けられる。
【0009】図2に示すように敷地5には、敷地5で行
われる競技やイベントの種類に応じて、人工芝あるいは
天然芝生9が敷き詰められる。この敷地の大きさは、例
えば幅Wが70メートル位で、長さLが120メートル
位である。この敷地5に敷き詰められる天然芝生9は、
合計10個の芝生パレット群11に分割される。
【0010】各芝生パレット群11は、例えば幅wが1
0〜20メートル位で、長さsが40メートル〜60メ
ートル位である。
【0011】各芝生パレット群11は、図4乃至図8に
示すように、複数の芝生パレット13が連結されて構成
される。各芝生パレット13は、例えば1.0メートル
×1.0メートル位の大きさである。
【0012】図3に示すように、各芝生パレット群11
は牽引車15によりワイヤ17を介して牽引される。こ
の牽引車15には、芝生パレット群11の下側に配置さ
れたシート19(図4及び図5参照)の下に圧縮空気を
送り込むためのコンプレッサ等の圧送装置21が搭載さ
れている。圧送装置21は布製の送風ダクト23を有
し、この送風ダクト23は、全体が四角形を有する芝生
パレット群11の幅方向中央位置を長手方向に向かっ
て、ほぼ全長に亘り配置されている。送風ダクト23は
布製であるため、圧縮空気が送り込まれないときにはつ
ぶれて平らになり、厚さは非常に薄くなる。この送風ダ
クト23には側面に多数の孔が開いており、圧縮空気2
5をシート19の下面全体に均等に供給する。
【0013】前記シート19は、例えば布製で大きな1
枚ものからなり、圧縮空気の外部への漏れを防ぐ。即
ち、図4および図5に示すように、シート19の周囲は
スカート状になっており、スカートの裾の部分は芝生パ
レット群11の下側へ折り込まれ、網体27によりシー
ト19の裏面に連結されている。これにより、圧縮空気
が供給されると、このスカートの部分は膨らみ圧縮空気
を外部に逃がしにくい形態となる。
【0014】芝生パレット13は二層のパレットになっ
ている。即ち、天然芝生29及び、天然芝生29の根の
部分31を支える土砂33、あるいは土砂に代わる素材
を保持する保持部分35と、この保持部分35の下側即
ち芝生パレット13の底部に形成される空洞部37とを
有する。この空洞部37には、水39と共に水分吸収材
であるスポンジ41が入れられる。水39はスポンジ4
1に含まれると共に、余った部分はスポンジ41の上に
溜められる。土砂33などを支える支持板43には孔4
5が形成され、この孔45に布製の揚水材47が通さ
れ、揚水部49を構成する。揚水材47の下端はスポン
ジ41に挿入され、上端は天然芝生29の土砂33に挿
入される。これにより、揚水材47を介して空洞部37
の水が、毛細管現象により天然芝生29へ供給される。
また、支持板43の下には空気の層50が形成されるの
で、天然芝生29の根腐れなどを防止する働きをする。
【0015】また、隣接した芝生パレット13には導水
材51が渡されている。即ち、布製の導水材51が、一
方の芝生パレット13の空洞部37から隣接する芝生パ
レット13の空洞部37へそれぞれの孔53を介して渡
されている。導水材41の両端は、それぞれの芝生パレ
ット13のスポンジ41に挿入されて、毛細管現象によ
り、溜められた水が減少した芝生パレット13へ、水が
多く残っている芝生パレット13から、水が導かれる。
【0016】隣接する芝生パレット13同士は、ボルト
・ナット57により連結される。このボルト・ナット5
7は長手方向に一定の遊びをもって連結を行っており、
後述するように各芝生パレット13は相互の姿勢をある
程度変えることができる。
【0017】芝生パレット群11は、図3および図9に
示すように、全体として四角形を有するが、この四角形
の端の角から他の端の角へ円弧状にワイヤ59が配設さ
れる。このワイヤ59は、2本が、円弧の向きを逆にし
て、略X字状に交差した状態で配設される。各ワイヤ5
9の端部には、このワイヤ59を引っ張るための金具6
1が取り付けられている。この金具61によりワイヤ5
9を引っ張るためには、ワイヤ59を巻き取るウインチ
62を備えても良いし、ウインチ62によらず前記牽引
車15によりワイヤ59を引っ張っても良い。
【0018】このワイヤ59の上に芝生パレット13が
乗り上げて傾斜してしまわないように、各芝生パレット
13には四隅に脚13A(図6及び図10参照)が設け
られている。この脚13Aの間を通ってワイヤ59が配
設される。
【0019】ワイヤ59は、シート19の上面に設けら
れたワイヤ通路19A(図10参照)を通る。ワイヤ通
路19Aは、布製であり、シート19の言わば二重部分
を形成する。ワイヤ59の中央は、芝生パレット群11
の中央部分に固定する。もっとも、中央部分のみなら
ず、ワイヤ59の長手方向の複数箇所において芝生パレ
ット群11に対する固定を行っても良い。
【0020】次に、図8に示すように、芝生パレット群
11を収納するために収納棚63が用いられる。即ち、
この収納棚63は複数段設けられ、各段の収納棚63は
1枚の芝生パレット群11(図3参照)か、あるいは複
数枚の芝生パレット群11が収納され得る面積を持つ。
これらの収納棚63には、昇降装置65により角度が自
在に変えられる傾斜板67と、別の昇降装置69により
高さが自在に変えられるベルトコンベヤ71とが備えら
れている。ベルトコンベヤ71の表面には所定の間隔ご
とにワイヤ73が係合する係合部75が設けられてい
る。この係合部75に係合されたワイヤ73により、芝
生パレット群11を引き上げて、収納棚63に収納でき
る。
【0021】以下、この実施例の作用について説明す
る。この実施例の多目的ドーム1(図1参照)は、屋根
3がテフロン膜であり透光性を有するので、多目的ドー
ム1内に天然芝生9が敷き詰められた状態であっても、
ある程度の日照が得られ、天然芝生9の保存に適したも
のとなる。
【0022】また、芝生パレット13の空洞部37に蓄
えられた水39は、揚水材47を介して上方に毛細管現
象により揚水され、土砂33に供給され天然芝生29に
与えられる。さらに、水39は空洞部37から隣接する
芝生パレット13の空洞部37へ、導水材51で毛細管
現象により導かれる。これにより、各芝生パレット13
に蓄えられる水39を、芝生パレット13間で共有でき
る。
【0023】そして、例えばサッカー競技が終り天然芝
生9から人工芝への取替えが行われる場合には、牽引車
15(図3参照)により、多目的ドーム1の敷地5から
各芝生パレット群11(図2参照)を搬出する。このと
き牽引車15に搭載した圧送装置21により、送風ダク
ト23を介して、シート19の下に圧縮空気25を送り
込む。これによりシート19の周囲のスカートの部分は
風を受けて膨らむ(図4及び図5参照)。送風ダクト2
3も圧縮空気により略円形断面に膨れる。圧縮空気25
はスカートにより外部に逃げにくいので、シート19を
介して芝生パレット群11を浮上させる。
【0024】この浮上により、芝生パレット群11は敷
地5との摩擦が小さくなる。従って、牽引車15は小さ
な力で牽引を行うことができる。牽引して、芝生パレッ
ト群11を収納棚63(図8参照)の近くに運搬移動し
てきた後に(図8(A)参照)、牽引車15は一度ワイ
ヤ17を外す。ワイヤ17を外すものの、送風ダクト2
3はそのままにし、圧縮空気を送り続ける。この状態
で、別の長いワイヤ73を芝生パレット群11とベルト
コンベヤ71の係合部75に係合させる。ベルトコンベ
ヤ71を図中反時計回りに回転させると、ワイヤ73に
より芝生パレット群11は傾斜板67を引き上げられて
いく。芝生パレット群11の先端がベルトコンベヤ71
の図中左端まできたら、ワイヤ73を更に芝生パレット
群11の深い位置(図中右寄りの位置)に掛け直す。ワ
イヤ73のベルトコンベヤ71に対する係合も、別の係
合部75に対して行う。このようにしてベルトコンベヤ
71を回転させると、更に芝生パレット群11を引き上
げることができる。このようにして芝生パレット群11
を収納棚63に収納できる。1つの段の収納棚63に対
して収納が完了すると、昇降装置65、69を昇降さ
せ、別の段への収納を行う。
【0025】次に、例えば再びサッカー競技が行われる
場合には、収納棚63から芝生パレット群11を引き出
して移動運搬し、人工芝と取り替える。このときは、図
8(B)に示すように、傾斜板67の途中まで登った牽
引車15によりワイヤ17を介して各芝生パレット群1
1を引き出す。このときベルトコンベヤ71は不要であ
るため取り外す。
【0026】このように、収納棚63に対し、芝生パレ
ット群11を引き上げまたは引き出す際に、収納棚63
と傾斜板67との境目、あるいは傾斜板67と敷地5の
境目において、芝生パレット群11は屈曲する。この屈
曲部分では、図7に示すように天然芝生29の土砂33
の部分にクラック77が入ったり(図7(B)参照)、
あるいは土砂33が押されて盛り上がり79を形成する
(図7(C)参照)。このような屈曲は、ボルトナット
57が一定の遊びをもって芝生パレット13の連結を行
っているので、十分に許容される。また、このクラック
77や盛り上がり79は、芝生パレット群11が敷地5
に置かれて平らになると、再び元の状態に戻る。万一、
多少のクラック77や盛り上がり79が残っても、整地
を行うことで容易に復帰できる。
【0027】また、芝生パレット群11は、屈曲しつつ
移動運搬される際に、揺れることになる。しかし、芝生
パレット13の底部の空洞部37に溜められている水3
9は、スポンジ41に含まれ保持されているので、こぼ
れにくい。このため、芝生パレット13から水39がこ
ぼれる心配をせずに、移動運搬作業をすることができ
る。
【0028】このようにして引き出された芝生パレット
群11同士が、隣接して敷き詰められる際に、相互に隙
間80が生じる場合がある(図9参照)。この隙間80
を人手により修正することは困難を伴う。即ち、芝生パ
レット群11は複数の芝生パレット13が連結して構成
されたものであり、隙間80に面する側の芝生パレット
13を移動させようとしても、この芝生パレット13に
連結されている他の芝生パレット13が移動を許さず、
結局多数個の芝生パレット13を同時に移動させなけれ
ばならず、人手による作業では修正が困難である。
【0029】一方この実施例では、円弧状に配設した2
本のワイヤ59のうち1本のワイヤ59の両端を金具6
1を介してウインチ62により引っ張る。引っ張ること
で、ワイヤ59から円弧状の内側に向かって芝生パレッ
ト群11へ力81が働く。即ち、円弧状のワイヤ59は
真っ直ぐに伸びようとする方向へ動き、芝生パレット群
11はワイヤ59から力を受け、芝生パレット群11は
隙間80を閉じる方向に移動する。これにより隙間80
の修正が容易に行われる。なお、芝生パレット群11へ
逆方向の力を働かせ逆方向へ移動しようとする場合に
は、前記2本のワイヤ59のうち他のワイヤ59を引っ
張れば良い。これらの修正作業も、圧縮空気を送り込み
つつ行う。即ち、牽引車15に搭載された圧送装置21
から送風ダクト23(図3参照)を介して圧縮空気をシ
ート19の下に送り込みつつ修正を行えば、芝生パレッ
ト群11と敷地5との摩擦を小さくした状態で修正が行
えるので、ワイヤ59を引っ張る力は小さくて済む。
【0030】以上説明したように、この実施例によれ
ば、芝生パレット群11は、屈曲しつつ移動運搬される
際に、揺れることになる。しかし、芝生パレット13の
底部の空洞部37に溜められている水39は、スポンジ
41に含まれ保持されているので、こぼれにくく、水3
9がこぼれる心配をせずに、移動運搬作業をすることが
でき、作業が容易となる。
【0031】また、芝生パレット13の空洞部37に蓄
えられた水39は、揚水材47を介して、天然芝生29
に確実に与えられる。
【0032】また、水39は隣接する芝生パレット13
へ、導水材51で毛細管現象により導かれ、各芝生パレ
ット13に蓄えられる水39を、芝生パレット13間で
共有できる。換言すれば、水39が残り少なくなったパ
レット13へ、水39が十分に残っているパレット13
から、水39を供給できる。よって、晴天などで天然芝
生29からの水39の蒸発が著しい場合でも、いずれか
の芝生パレット13に水39が残っていれば、全体のい
ずれの天然芝生29も水不足により枯れてしまうことを
防止できる。
【0033】また、シート19の下に圧縮空気を送り込
むことで、多数の芝生パレット13を連結させて構成し
た芝生パレット群11ごと浮上させ、小さな力で牽引し
て移動運搬が行える。よって、各芝生パレット13を1
枚ずつ移動運搬する場合に比べ、はるかに迅速に移動運
搬作業が行える。
【0034】また、圧縮空気を送り込んで芝生パレット
群11と敷地5との摩擦を小さくでき、牽引に必要な力
を小さくできるので、牽引車15が大型化することを防
止でき、作業コストを抑えることができる。
【0035】また、移動運搬が行われた後は、シート1
9や送風ダクト23は折り畳まれて厚さが小さくなるの
で、これらシート19や送風ダクト23をそのままにし
て、芝生パレット群11を敷き詰めまたは収納しておく
ことができる。よって、次の移動運搬作業や取替え作業
の際には、そのまま作業を開始することができる。従っ
て、作業が容易に行われる。
【0036】また、収納棚63に芝生パレット群11を
収納する際には、ベルトコンベヤ71によりワイヤ73
を介して芝生パレット群11を引き上げ収納を行うの
で、収納棚63と収納棚63との間の寸法を十分に小さ
くできる。即ち、この寸法は芝生パレット群11の厚さ
相当があれば良いことになる。このため、小さなスペー
スに多数段の収納棚63を設けることが可能となる。
【0037】また、芝生パレット群11同士の間にでき
た隙間80を、ウインチ62によりワイヤ59の両端を
引っ張ることで、容易に修正できる。よって、芝生パレ
ット群11同士を隙間80なく敷き詰める作業を、容易
に行える。
【0038】また、収納棚63は立体的であり風通しを
良くできるので、余り日照がなくても、例えば1週間程
度であれば天然芝生29を傷めずに保管することができ
る。なお、以上の実施例においては芝生パレット13の
揚水部49は布製の揚水材47を有するものであった
が、他の実施例においては図11に示すように揚水材4
7を有さず、単に空洞部37と天然芝生29の土砂33
とが、空洞部37の側壁に形成された孔83などを介し
て一部接触して構成されるものであっても良い。また、
大きな孔83は形成せず、空洞部37の上面壁や側壁を
透水性の材料で形成しても良い。
【0039】更に、以上の実施例においては芝生パレッ
ト13の一方から他方へ水を導く導水材51を設けるも
のであったが、他の実施例においては必ずしも設ける必
要はなく、図11のように全く設けないものとすること
もできる。
【0040】また、以上の実施例においては水分吸収材
はスポンジ41であったが、他の実施例においては吸水
ポリマーなどのように、水を含んで保持する材料であれ
ばこの発明に採用することができる。
【0041】また、以上の実施例において送風ダクト2
3は1本のみが設けられていたが、他の実施例において
は1本に限らず複数本設けることが可能である。例え
ば、芝生パレット群11の中央を通る送風ダクト23の
みならず、周囲のスカート部に圧縮空気を供給する専用
の送風ダクトを設けても良い。
【0042】また、以上の実施例においては芝生パレッ
ト群11を収納するためのワイヤ73を、ベルトコンベ
ヤ71に設けられた係合部75に係合して、芝生パレッ
ト群11を引き上げるものとしたが、他の実施例におい
ては例えばベルトコンベヤ71を用いずウインチによっ
てワイヤ73を巻き取り、芝生パレット群11を引き上
げるものとしても良い。
【0043】また、以上の実施例においては芝生パレッ
ト群11の隙間80をなくすために配置される円弧状の
ワイヤ59は、シート19に対し一部のみが固定される
ものであったが、他の実施例においてはシート19に対
して長手方向のすべての部分で固定されるものとしても
よい。すべての部分で固定しても、ワイヤ59の両端を
引っ張ることにより芝生パレット群11を移動させるこ
とができ、これにより隙間80を修正できる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、空洞部に蓄えられた水は水分吸収材に保持され
ており、移動運搬の際に芝生パレットが揺れても水はこ
ぼれにくい。従って、芝生パレットの移動運搬を迅速に
行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る多目的ドームの縦断
面図である。
【図2】図1の多目的ドーム内の天然芝生の敷地を示す
平面図である。
【図3】図1の天然芝生の一部を移動運搬している状態
を示す平面図である。
【図4】図3の要部縦断面図である。
【図5】図3の要部拡大斜視図である。
【図6】図5の要部断面図である。
【図7】図6の芝生パレットの移動にともなう動きを示
す図であり、(A)は全体縦断面図、(B)は(A)の
B部拡大図、(C)は(A)のC部拡大図である。
【図8】図7の芝生パレット群を収納棚へ収納する作業
を示す図であり、(A)は収納を行う状態を示す図、
(B)は収納された芝生パレット群を引き出す状態を示
す図である。
【図9】図3の芝生パレット群同士の間にできた隙間を
修正する作業を示す平面図である。
【図10】図9の一部を示す縦断面図である。
【図11】他の実施例に係る芝生パレット群の縦断面図
である。
【符号の説明】
1 多目的ドーム 3 屋根 5 敷地 7 観客席 9 天然芝生 11 芝生パレット
群 13 芝生パレット 15 牽引車 17 ワイヤ 19 シート 21 圧送装置 23 送風ダクト 25 圧縮空気 27 網体 29 天然芝生 31 根の部分 33 土砂 35 保持部分 37 空洞部 39 水 41 スポンジ 43 支持板 45 孔 47 揚水材 49 揚水部 51 導水材 53 孔 57 ボルト・ナッ
ト 59 ワイヤ 61 金具 63 収納棚 65、69 昇降装
置 67 傾斜板 71 ベルトコンベ
ア 73 ワイヤ 75 係合部 77 クラック 79 盛り上がり 80 隙間 81 力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E01C 13/00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然芝生を植生するための芝生パレット
    において、パレットの底部に形成した空洞部と、この空
    洞部に設けた、水を含ませた水分吸収材と、水を空洞部
    から上方に毛細管現象により揚水する揚水部と、を備え
    たことを特徴とする芝生パレット。
JP6135764A 1994-06-17 1994-06-17 芝生パレット Pending JPH08110A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6135764A JPH08110A (ja) 1994-06-17 1994-06-17 芝生パレット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6135764A JPH08110A (ja) 1994-06-17 1994-06-17 芝生パレット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08110A true JPH08110A (ja) 1996-01-09

Family

ID=15159322

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6135764A Pending JPH08110A (ja) 1994-06-17 1994-06-17 芝生パレット

Country Status (1)

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JP (1) JPH08110A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010097579A1 (en) 2009-02-24 2010-09-02 Equaflow Ltd Areas for equestrian activities using structural modules

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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