JPH08109922A - 冷却ロール及び2ピース缶用ラミネート金属板製造装置 - Google Patents

冷却ロール及び2ピース缶用ラミネート金属板製造装置

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JPH08109922A
JPH08109922A JP6275861A JP27586194A JPH08109922A JP H08109922 A JPH08109922 A JP H08109922A JP 6275861 A JP6275861 A JP 6275861A JP 27586194 A JP27586194 A JP 27586194A JP H08109922 A JPH08109922 A JP H08109922A
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JP
Japan
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cooling roll
roll
water
water supply
temperature
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JP6275861A
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Tadashi Fujii
正 藤井
Hiroshi Inasawa
弘志 稲沢
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Toyo Kohan Co Ltd
Original Assignee
Toyo Kohan Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F5/00Elements specially adapted for movement
    • F28F5/02Rotary drums or rollers

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 缶胴缶底一体型の缶用のラミネート金属板製
造装置で用いる冷却ロールの構造を簡単にしてコストを
低下し、また熱伝達率を向上して小型化する。 【構成】 それぞれ精密定量ポンプ11a,11b,1
1cにより独立に給水量を制御される給水管9a,9
b,9cをそれぞれ別個の位置12a,12b,12c
に配設し、それぞれの給水管から、大気圧で、水を、滴
下又は噴霧状に供給して、冷却ロール1の内面に当接さ
せて蒸発させる。この蒸気は冷却ロール1の右側に設け
られた蒸気排出経路10aにより排出されて、大気中に
放出される。冷却ロール1内部は大気圧であり、冷却ロ
ール1の円筒状部6に外側から大気の圧力が作用しない
ので、冷却ロール1の円筒状部6の肉厚を薄くして、熱
伝達率を向上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ストリップを冷却す
るための冷却ロールおよび胴底一体型缶(2ピース缶、
以下2ピース缶という)用ラミネート金属板製造装置に
関する。また、連続焼鈍炉の冷却領域において走行スト
リップを冷却する冷却ロールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、樹脂フィルムを一面又は両面にラ
ミネートしたラミネート鋼板をブランク(円板)取りし
て、このブランクを深絞りプレスして、2ピース缶用部
材を製造することが考えられている。これにより、既に
樹脂フィルムが貼り付けられているので、深絞りプレス
後に2ピース缶用部材の内面及び/又は外面に改めて樹
脂を塗布又は貼り付けることを省くことができる。
【0003】ところで、上記により2ピース缶用部材を
製造する場合、ブランクの缶底部に相当する部分は深絞
りプレスではあまり強くはしごかれないので、即ち結晶
配向度の変化があまりないので、深絞り前に既に一定の
高い結晶配向度を得ておく必要があり、また、その周囲
の缶胴部に相当する部分は、深絞りプレスで強くしごか
れるので、高温で樹脂フィルムと金属板とが接着されて
十分に密着している必要がある。なお、高温で樹脂フィ
ルムと金属板とを接着すると、結晶配向度が低下する
が、深絞りプレスでの強いしごきにより、結晶配向度を
高くすることができる。なお、十分な耐デンティング性
(缶にへこみが生じたとき、フィルムにクラックが入り
にくいことを示す耐衝撃性の指標)を得るためには高い
結晶配向度が必要であるが、胴底の双方とも結晶配向度
が高いので、胴底の双方とも十分な耐デンティング性を
得ることを可能にしている。
【0004】上記により2ピース缶用部材を製造する製
造装置として、図2に示すように、金属薄板51を加熱
ロール52で結晶配向度を低くすることが可能な高い温
度に加熱し、次に、加熱された金属薄板51を、円筒外
面に2ピース缶の缶底部に対応する位置に凸部を有する
冷却ロール53に当接させて、凸部と当接する部分を、
結晶配向度を低くする温度未満であってかつ樹脂フィル
ム54の接着に必要な温度以上に低下させて、その後、
樹脂フィルムがラミネートされる、2ピース缶用ラミネ
ート金属板製造装置50を用いることができる。この製
造装置は、一旦全てを高い第1の温度に上げた後、ブラ
ンクの缶底部に対応する部分を冷却ロールで第2の温度
に冷却するものであり、全てを第2の低い温度に上昇さ
せた後、ブランクの缶胴部を第1の温度まで加熱する場
合に比して、より、ブランクの缶胴部の温度を全周に亘
って均一にすることが可能であることが予想される。な
お、このように考える理由は、図2の製造装置50によ
ると、一旦全てを高い第1の温度に上げた後、凸型冷却
ロール53は缶胴部には接触しないので、凸型冷却ロー
ル53の当接後に缶胴部の温度が変わることは少ないこ
とが予想されるからである。なお、凸型冷却ロール53
が当接した後、缶底部の温度が不均一に低下することが
考えられるが、缶底部の温度の不均一に対しては大きな
許容範囲が許される。
【0005】そして冷却ロールを、製造装置内に組み込
んで利用可能にするためには、構造が簡単で製作コスト
が低いことが好ましい。また小型であることが好まし
く、即ち熱伝達率が高いことが好ましい。
【0006】この要件を満たす冷却ロールとして、本出
願人は、図3の冷却ロールを開示した(特開平6−13
7319号公報)。これは、中空ロール101内に螺旋
管104を軸方向に収容し、螺旋管104の両端を支持
軸102,103に形成した通路106,107を介し
て外部と連通させ、中空ロール101内に蒸発,凝縮を
繰り返す液体108を減圧封入し、通路106,107
を通じて螺旋管104内に冷却水,温水又は水蒸気を流
す構成である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記構成
の冷却ロールは、中空ロール101内に液体108を減
圧封入するために、気密構造としなければならず、従っ
て所定の複雑な構造を要し、またコスト高になる。
【0008】また、液体108からなる作動流体を中空
ロール101の円筒内面と螺旋管104との間で、蒸
発,凝縮を繰り返して、冷却を行うため、即ち、円筒内
面と螺旋管104との2箇所の熱のやり取りの箇所を経
て、冷却を行うため、冷却能力即ち熱伝達率がその分、
小さくなるという欠点がある。又部分的に冷却力を変化
させることが出来ないという欠点もある。
【0009】ところで、2ピース缶用ラミネート金属板
製造装置に用いる冷却ロールは、通常、200ないし3
00°Cの温度を数十度ないし百数十度程度下げるため
に用い、即ち、100°Cの温度以上の領域での冷却で
あり、水を作動流体として用いる場合には、大気圧でも
十分に蒸発可能である。
【0010】そこで本発明はこのような点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、気密構造を必要とせず、
また熱伝達率を高くすることが可能な、水を作動流体と
して用いた冷却ロールおよび2ピース缶用ラミネート金
属板製造装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の冷却ロールは、中空ロールと、中空ロール
の円筒内面に、水を滴下又は噴霧状に供給するために、
配設された給水装置と、蒸気を排出する蒸気排出経路と
を有する。
【0012】給水装置は、それぞれ給水量が独立に制御
される、複数の、滴下又は噴霧状に水を供給する給水管
が、それぞれ、中空ロール内の別個の位置に配設されて
いることが好ましい。
【0013】給水装置の給水量は、滴下又は噴霧状に供
給された水が中空ロールの円筒内面に接触すると直ちに
蒸発可能な量であることが好ましい。
【0014】また、中空ロールの円筒面の肉厚を薄く形
成していることが好ましい。
【0015】上記目的を達成するために、本発明は、金
属薄板を加熱ロールで結晶配向度を低くすることが可能
な高い温度に加熱し、次に、加熱された金属薄板を、円
筒外面に2ピース缶の缶底部に対応する位置に凸部を有
する冷却ロールに当接させて、凸部と当接する部分を、
結晶配向度を低くする温度未満であってかつ樹脂フィル
ムの接着に必要な温度以上に低下させて、その後、樹脂
フィルムがラミネートされる、2ピース缶用ラミネート
金属板製造装置において、この冷却ロールに、第1,
2,3又は4項に記載の冷却ロールが用いられる。
【0016】
【作用】給水装置から、水が、滴下又は噴霧状に、10
0°Cより高い温度に熱せられている中空ロールの円筒
内面に、大気圧で、供給され、この水は大気圧で100
°Cに熱せらせて、蒸発し、蒸気排出経路から中空ロー
ルの外部へ排出される。中空ロールは100°Cより高
い温度に熱せられているので、水を大気圧で蒸発させる
ことを可能にしている。この蒸気は中空ロールの外部へ
排出された後、そのまま大気へ放出してもよく、また大
気圧状態で、冷却して水に戻してもよい。水が蒸発して
大きな気化熱を奪うのと引き替えに冷却ロールが冷却さ
れる。
【0017】給水装置が、それぞれ給水量が独立に制御
される、複数の、滴下又は噴霧状に水を供給する給水管
を、それぞれ、中空ロール内の別個の位置に配設するこ
とにより構成されている場合には、中空ロールのそれぞ
れの位置の加熱温度に応じてそれぞれの位置の給水量が
制御され、また中空ロールのそれぞれの位置の冷却温度
に応じてそれぞれの位置の給水量が制御される。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0019】本発明の冷却ロール1は、図1(a)に示
す構造である。即ち、中空ロール2,給水装置3,蒸気
排出経路4を有している。
【0020】中空ロール2は、図1(a)(b)(c)
に示すように、円筒状部6を有しており、その厚みは薄
く形成され、またその径を小さくしている。本発明の中
空ロール2は内部が減圧されることがないので、即ち中
空ロール2に外側から大気からの圧力が作用することが
なく、このように円筒状部6を薄くすることを可能にし
ている。また、円筒状部6を薄くすることによって、熱
伝導によって熱が伝わる長さ(肉厚)を短くすることが
できるので、本発明の冷却ロール1の熱伝達率を向上す
ることを可能にしている。上記により、さらに後述する
ことにより、本発明の冷却ロール1の熱伝達率が向上す
るので、円筒状部6の径を小さくすることを可能にして
いる。円筒状部6の外面7には、2ピース缶の缶底部に
対応する位置に凸部8を有している。凸部8の配置間隔
は、ブランク取りが可能な間隔になっている。凸部8は
同図(c)に示すように同一円周上に等角度で3個配置
されており、これが、本実施例では、同図(b)に示す
ように、3列だけ配置されている。中空ロール2は両端
部に、被支持部材10が固定されており、被支持部材1
0はボールベアリング5の内筒に嵌入して固定され、ボ
ールベアリング5の外筒(図示省略)は所定の固定部材
(図示省略)により固定され、これにより中空ロール2
は回転自在に支持される。被支持部材10は軸方向に沿
って中空部10aを有している。
【0021】給水装置3は、図1(a)に示すように、
給水量が独立に制御される、3本の給水管9a,9b,
9cがそれぞれ、中空ロール内の別個の位置に配設され
ている。即ち、3本の給水管9a,9b,9cは、それ
ぞれ、別個の精密定量ポンプ11a,11b,11cに
接続されて端を発しており、その後まとめられて、保護
管12内を通り、後にそれぞれ鉛直下向きに曲げられ
て、それぞれの所定の位置12a,12b,12cに対
向している。なお、保護管12は、中空ロール2の軸線
に沿って配置されており、固定部材13により固定され
ている。本実施例では、水を、下方部がより広がった形
状の円錐状に、滴下供給可能なように、給水管9a,9
b,9cの先端の形状16a,16b,16cが定めら
れている。各滴下位置12a,12b,12cは、3列
の凸部8を最も効率的に冷却可能な位置に、定められ
る。各位置12a,12b,12cにおいて、滴下され
た水が円筒内面14に接触すると直ちに蒸発可能なよう
に、かつ3列の凸部8それぞれの温度を所定の値にする
ことができるように、精密定量ポンプ11a,11b,
11cのそれぞれの給水量が精密に制御される。なお、
水は井戸水,水道水等をそのまま精密定量ポンプ11
a,11b,11cに接続して、或いは一度水槽等に蓄
えてこれより精密定量ポンプ11a,11b,11cに
接続して、用い、従って水の温度は例えば25°C等、
水の沸点100°Cよりかなり低い温度になっている。
このように、それぞれ独立に制御される複数の給水管を
それぞれ、別個の位置に配設しているので、それぞれの
給水管を制御することにより、本実施例の冷却ロール
は、中空ロールの軸方向全幅に亘って、任意の望む温度
を設定することが可能になっている。また、精密定量ポ
ンプ11a,11b,11cのそれぞれの給水量を精密
に制御して、滴下された水が円筒内面14に接触すると
直ちに蒸発可能なようにしてあるので、滴下される水に
対して、滴下された水を熱を与えて蒸気にして直ちに滴
下位置から立ち退かせ続けることができる。したがっ
て、滴下された水が暫く中空ロール2内の底部に溜まっ
ている場合に比して、熱の伝達速度が非常に大きくな
り、即ち、この冷却ロール1では大きな熱伝達率を得る
ことができる。加えて、滴下された水は、例えば25°
C等の温度から、沸点100°Cの温度までまず上昇す
るので、これに要する熱量も滴下された水が奪うことが
でき、従ってこれによっても本実施例の冷却ロール1の
熱伝達率を更に向上している。
【0022】蒸気排出経路4は、図1(a)に示すよう
に、被支持部材10の中空部10aを通じて行われるよ
うになっている。本実施例では、右側の被支持部材10
の中空部10aを通じて蒸気の排出が行われ、即ち、給
水管9a,9b,9cが導き入れられる側とは反対側の
被支持部材10の中空部10aを通じて蒸気の排出が行
われる。この側(右側)の被支持部材10の中空部10
aには、ロータリジョイントを介して蒸気排出管(図示
省略)が接続され、この蒸気排出管は蒸気の排出に差支
えない場所に導かれており、かつその先端口(図示省
略)はそのまま開口しており、中空ロール2内から被支
持部材10の中空部10a,蒸気排出管を経て導かれて
きた蒸気は、蒸気排出管の先端口からそのまま大気中へ
放出される。また、左側の被支持部材10の中空部10
aから蒸気が排出しないように、左側の被支持部材10
の中空部10aの左端部には、蓋17が被支持部材10
に取り付けてある。
【0023】本発明の冷却ロール1は、後述する2ピー
ス缶用ラミネート金属板製造装置50において、従来の
冷却ロール53と取り替えて用いられる。
【0024】本発明の冷却ロール1は、このように、中
空ロール2内に給水装置3により水を供給し、発生した
蒸気は蒸気排出経路4により導いて大気中へ放出するの
みであるので、構成が極めて簡単であり、低コストで製
作される。
【0025】2ピース缶用ラミネート金属板製造装置5
0には、図2に示すように、金属薄板51の流れにした
がって、加熱ロール52,従来の冷却ロール53に代わ
って用いられる本発明の冷却ロール1,これをバックア
ップするテンションロール56,樹脂フィルム54,ラ
ミネートロール57,ラミネートロールのバックアップ
ロール58,クエンチ水59が配置されている。
【0026】本実施例はこのように構成されており、金
属薄板51は、加熱ロール52で結晶配向度を低くする
ことが可能な高い温度に加熱され、次に、加熱された金
属薄板51は、本発明の冷却ロール1に当接される。冷
却ロール1では、各精密定量ポンプ11a,11b,1
1cにより、各給水管9a,9b,9cへ精密な水量が
送られており、この各水量は、所定の滴下位置12a,
12b,12cで滴下されている。冷却ロール1の凸部
8が加熱された金属薄板51に当接し、これにより冷却
ロール1は熱を受けて、各滴下位置において、滴下され
た水を直ちに蒸発して、それらの蒸気は蒸気排出経路を
通じて大気中に排出される。そして、凸部8が当接した
金属薄板51の部分が、精密に、結晶配向度を低くする
温度未満であってかつ樹脂フィルム54の接着に必要な
温度以上に冷却され、この後、ラミネートロール57に
より樹脂フィルム54がラミネートされ、その後、クエ
ンチ水に浸漬処理され、2ピース缶用ラミネート金属板
が製造される。製造されたラミネート金属板は、凸部8
が当接した部分を中心にしてブランク取りが行われ、こ
のブランクに、深絞りプレスが施され、ブランクの凸部
8が当接した部分が缶底部となり、その周囲が円筒状に
プレスされて缶胴部となり、これにより2ピース缶用部
材が製造される。
【0027】上記実施例では水を鉛直下方に円錐状に滴
下して供給するとしたが、水は噴霧状に供給してもよ
い。これにより熱伝達率を更に向上させることができ
る。また、水は、鉛直下方以外の方向に供給してもよ
い。
【0028】また、上記実施例では蒸気をそのまま大気
中へ放出するとしたが、水槽内に導いて再び水に換え、
この状態で捨てたり、或いはこの水を再び給水管9a,
9b,9cに送ってもよい。なおこの場合においても、
凝縮は大気圧で行うことができるので、その装置構成は
簡単である。
【0029】更に、上記実施例では3個の給水管9a,
9b,9cをそれぞれ所定の位置12a,12b,12
cに配置したが、その設計に応じて、3個以外の数とし
てもよいことは無論である。
【0030】更にまた、上記実施例の2ピース缶用ラミ
ネート金属板製造装置50では、冷却ロール1は、金属
薄板51に直接当接するが、本発明の冷却ロールは、金
属薄板51に当接する当接ロールに対して冷却ロールを
当接させるようにした、2ピース缶用ラミネート金属板
製造装置に対しても、即ち冷却ロールを用いて、当接ロ
ールを介して間接的に金属板を冷却するようにした2ピ
ース缶用ラミネート金属板製造装置に対しても用いるこ
とができる(図示省略)。そして、金属薄板51に当接
する当接ロールの外面に凸部8が設けられている場合に
は、冷却ロールの円筒外面には、凸部8は設けられてい
なくてもよい(図示省略)。
【0031】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、構
成が極めて簡単であり、低コストで製作することができ
る。また中空ロールの円筒状部の肉厚を薄くすることが
でき、熱伝達率を向上して中空ロールの円筒状部の径を
小さくすることができる。これらにより、本発明の冷却
ロールは、2ピース缶用ラミネート金属板製造装置に十
分に組み込むことが可能になる。
【0032】給水装置を、それぞれ給水量が独立に制御
される、複数の、滴下又は噴霧状に水を供給する給水管
を、それぞれ、中空ロール内の別個の位置に配設するこ
とにより構成すると、中空ロールの幅方向の各位置の冷
却温度を精密に制御することが可能になる。
【0033】給水装置の給水量を、滴下又は噴霧状に供
給された水が中空ロールの円筒内面に接触すると直ちに
蒸発可能な量にすることにより、熱伝達率を向上するこ
とが可能になる。又、水がロール端より流れ出すという
問題も解決できる。
【0034】又、連続焼鈍炉の冷却領域での走行ストリ
ップの冷却に、本発明の冷却ロールを用いると効果的に
ストリップを冷却できる。すなわち、連続焼鈍炉の冷却
領域でのデフレクターロールは、ストリップが接触して
いる幅のみ高温になり、熱膨張によりロールクラウンが
大きくなって、ストリップが蛇行するなどの問題点を、
本発明の冷却ロールを用いることによって、熱膨張によ
るロールクラウンの変化のない冷却ロールを提供でき、
解決できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷却ロールの一実施例であり、同図
(a)は正面断面説明図,同図(b)は中空ロール部の
正面図,同図(c)は同図(b)のA−A線断面図であ
る。
【図2】2ピース缶用ラミネート金属板製造装置の一例
の概念図である。
【図3】従来の冷却ロールの一例を示す正面断面図であ
る。
【符号の説明】
1 冷却ロール 2 中空ロール 3 給水装置 4 蒸気排出経路 7 円筒外面 8 凸部 9a、9b、9c 給水管 14 円筒内面 51 金属薄板 52 加熱ロール 54 樹脂フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F28D 15/02 B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空ロールと、 上記中空ロールの円筒内面に、水を滴下又は噴霧状に供
    給するために、配設された給水装置と、 蒸気を排出する蒸気排出経路と、 を有する冷却ロール。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記給水装置は、そ
    れぞれ給水量が独立に制御される、複数の、上記滴下又
    は噴霧状に水を供給する給水管が、それぞれ、上記中空
    ロール内の別個の位置に配設されていることを特徴とす
    る冷却ロール。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、上記給水装置
    の給水量は、上記滴下又は噴霧状に供給された水が上記
    中空ロールの円筒内面に接触すると直ちに蒸発可能な量
    であることを特徴とする冷却ロール。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3において、上記中空
    ロールの円筒面の肉厚が薄く形成されていることを特徴
    とする冷却ロール。
  5. 【請求項5】 金属薄板を加熱ロールで結晶配向度を低
    くすることが可能な高い温度に加熱し、次に、上記加熱
    された金属薄板を、円筒外面に胴底一体型缶の缶底部に
    対応する位置に凸部を有する冷却ロールに当接させて、
    上記凸部と当接する部分を、上記結晶配向度を低くする
    温度未満であってかつ樹脂フィルムの接着に必要な温度
    以上に低下させて、その後、樹脂フィルムがラミネート
    される、胴底一体型缶用ラミネート金属板製造装置にお
    いて、 この冷却ロールに、請求項1,2,3又は4に記載の冷
    却ロールが用いられることを特徴とする2ピース缶用ラ
    ミネート金属板製造装置。
JP6275861A 1994-10-13 1994-10-13 冷却ロール及び2ピース缶用ラミネート金属板製造装置 Pending JPH08109922A (ja)

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