JPH08108824A - 自動車用盗難防止装置 - Google Patents

自動車用盗難防止装置

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JPH08108824A
JPH08108824A JP24503294A JP24503294A JPH08108824A JP H08108824 A JPH08108824 A JP H08108824A JP 24503294 A JP24503294 A JP 24503294A JP 24503294 A JP24503294 A JP 24503294A JP H08108824 A JPH08108824 A JP H08108824A
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JP
Japan
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code
chip
key
engine
ignition switch
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Application number
JP24503294A
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English (en)
Inventor
Shiro Nakamura
司朗 中村
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 他人にIDコードを知られる事で自動車を盗
まれる事を確実に防止する。 【構成】 キー1のICチップ4から送られるIDコー
ドと通信モジュール8を構成するシステム制御回路内に
記憶されたIDコードとが一致した場合にのみ、イモビ
ライザ制御部9によりエンジンの始動を可能にする。上
記IDはエンジンの始動操作を行う毎に変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係る自動車用盗難防止
装置は、不正規のキーによる自動車のエンジンの始動を
不可能にする事で、自動車の盗難防止を図るものであ
る。
【0002】
【従来の技術】不正規のキーによるエンジンの始動を不
可能にする技術として従来から、特開昭64−5624
9号公報に記載されたものが知られている。この公報に
記載された技術は、キーの摘み内に送信器を設け、この
送信器から発信される信号中に含まれるIDコードと自
動車側に設けた制御器内に記憶されたIDコードとが一
致した場合にのみ、エンジンの始動を可能にするもので
ある。従って、仮に合鍵を造った場合でも、上記IDコ
ードを知られない限り、自動車のエンジンを始動する事
はできない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載された従来技術の場合には、送信器から発信さ
れる信号中のIDコードは常に同じままである。この
為、例えばキーを放置した間、或は他人に貸与した間に
IDコードを解読され、同じIDコードを発信するキー
を複製された場合には、盗難防止装置が機能しない。本
発明はこの様な事情に鑑みて、仮にその時点でのIDコ
ードを解読された場合でも、盗難防止装置の効果を維持
すべく発明したものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の自動車用盗難防
止装置は、挿入部及びこの挿入部の端部に固定された摘
み部を有するキーと、このキーの摘み部に装着されたI
Cチップと、自動車側に設けられたキーシリンダを有
し、このキーシリンダに上記キーの挿入部を挿入した状
態で上記摘み部をひねる事により操作自在なイグニショ
ンスイッチと、このイグニションスイッチの近傍位置に
設けられたアンテナと、このアンテナと上記ICチップ
との間で通信を行わせる通信モジュールと、この通信モ
ジュールからの指令信号に基づいてエンジン始動の可否
を制御するイモビライザ制御部とを備える。
【0005】そして、上記通信モジュールは上記アンテ
ナに電磁波を発生させる事で上記ICチップの電源部に
電圧を発生させる電界発生回路と、上記ICチップとの
間でIDコードを含む信号のやり取りを行う送受信回路
と、この送受信回路及び上記電界発生回路を制御し、更
に上記イモビライザ制御部に指令信号を送るシステム制
御回路とを備える。
【0006】更に、このシステム制御回路は、上記キー
シリンダにキーの挿入部が差し込まれ、且つ上記イグニ
ションスイッチがアクセサリー位置に切り換えられた状
態で上記電界発生回路によりアンテナから電磁波を発生
させると共に、上記送受信回路が上記ICチップから受
け入れた信号中に含まれるIDコードが予め記憶してい
たIDコードと一致した場合にのみ、上記イモビライザ
制御部にエンジンの始動を可能にすべき指令信号を送
る。
【0007】これと共に上記システム制御回路は、上記
送受信回路により上記ICチップに新たなIDコードを
含む信号を送り、この新たなIDコードを上記ICチッ
プに書き込むと共に、この新たなIDコードを自ら記憶
する。
【0008】
【作用】上述の様に構成される本発明の自動車用盗難防
止装置の場合、キーの摘み部に装着したICチップから
発信される信号中に含まれるIDコードと通信モジュー
ルのシステム制御回路内に記憶されたIDコードとが一
致した場合にのみ、エンジンの始動を可能にする。更に
本発明の自動車用盗難防止装置の場合には、エンジンの
始動操作を行う度にIDコードが変わる。従って、一度
IDコードを知られた場合でも、その後一度でもエンジ
ンの始動操作を行ってさえいれば、解読されたIDコー
ドを悪用したエンジンの始動は不可能になる。
【0009】
【実施例】図1〜4は本発明の第一実施例を示してい
る。キー1は、挿入部2と、この挿入部2の端部に固定
された摘み部3とを有する。このうちの挿入部2には、
挿入方向に亙る凹溝を形成すると共に、外周縁部に波形
を形成している。これらの構成は、従来から一般的に使
用されている自動車用キーと同様である。特に、本発明
の自動車用盗難防止装置を構成するキー1の場合には、
上記摘み部3にICチップ4を装着して(埋め込んで)
いる。このICチップ4は、通信機能及び記憶機能を有
する。
【0010】一方、自動車側のダッシュボード部分に設
けられたイグニションスイッチ5は、キーシリンダ6を
有する。このキーシリンダ6には上記キー1の挿入部2
を挿入自在である。そして、上記イグニションスイッチ
5は、上記キーシリンダ6に上記挿入部2を挿入した状
態で上記摘み部3をひねる事により、操作自在である。
即ち、上記挿入部2はキーシリンダ6に、イグニション
スイッチ5がOFF位置の状態で挿入される。そして、
この状態から上記摘み部3を時計方向にひねれば上記イ
グニションスイッチ5が、アクセサリー(ACC)位置
を経てON位置になり、更に時計方向にひねれば、始動
(START)位置になってスタータモータ(STAR
TER)が駆動される。
【0011】この様なイグニションスイッチ5の近傍位
置にはアンテナ7が設けられている。このアンテナ7
は、上記ICチップ4との間で通信を行うものである
為、数cm(例えば2〜3cm)程度の電波到達距離を確保
できるものであれば良い。この様なアンテナ7と上記I
Cチップ4との間での通信は、通信モジュール8により
行われる。又、この通信モジュール8は、上記ICチッ
プ4との間の通信に基づいて、イモビライザ制御部9に
指令信号を送る。そして、このイモビライザ制御部9
は、この様な通信モジュール8からの指令信号に基づい
て、エンジン始動の可否を制御する。
【0012】図示の実施例の場合にこのイモビライザ制
御部9は、上記指令信号に基づいて、燃料ポンプのモー
タ(フュエルモータ)、イグニションスイッチ、スター
タモータを制御する。即ち、上記通信に基づいてエンジ
ンの始動が可とされない限り、燃料ポンプのモータを駆
動せず、イグニションスイッチをOFFし、スタータモ
ータを起動させない。この結果、エンジンの始動が不能
になる。尚、これらフュエルモータ、イグニションスイ
ッチ、スタータモータのうち、何れか1個のみの制御で
もエンジンの始動を不可能にできるが、3個を制御する
事で、より盗難防止効果が向上する。
【0013】上記通信モジュール8は、電界発生回路と
送受信回路とシステム制御回路とを備える。このうちの
電界発生回路は、上記アンテナ7に電磁波を発生させる
事により、上記ICチップ4の電源部に電圧を発生させ
る。即ち、上記電界発生回路により上記アンテナ7が、
エネルギとして例えば125kHz の電磁波を発生させる
と、上記ICチップ4の電源部が共振して電圧を発生さ
せる。そして、この電圧により、上記ICチップ4がア
ンテナ7との間で通信可能になる。又、上記送受信回路
は、上記ICチップ4との間でIDコードを含む信号の
やり取りを行う。更に、上記システム制御回路は、上記
送受信回路及び電界発生回路を制御し、更に上記イモビ
ライザ制御部9に指令信号を送る。
【0014】このシステム制御回路は、上記キーシリン
ダ6にキー1の挿入部2が差し込まれ、且つ上記イグニ
ションスイッチ5がACC位置に切り換えられた状態
で、上記電界発生回路によりアンテナ7から、前記12
5kHz の電磁波を発生させる。又、上記システム制御回
路は、電磁波を発生させると共に、上記送受信回路が上
記ICチップ4から受け入れた信号中に含まれるIDコ
ードを、予め記憶していたIDコードと比較する。そし
て、これら両IDコードが一致した場合にのみ、前記イ
モビライザ制御部9にエンジンの始動を可能にすべき指
令信号を送る。これと共に上記システム制御回路は、上
記送受信回路により上記ICチップ4に新たなIDコー
ドを含む信号を送り、この新たなIDコードを上記IC
チップ4に書き込むと共に、この新たなIDコードを自
ら記憶する。
【0015】上述の様に構成される本発明の自動車用盗
難防止装置の作用に就いて、図2〜4のフローチャート
により説明する。尚、第一実施例を示す図2〜4のフロ
ーチャートは、フュエルモータ、イグニションスイッ
チ、スタータモータの操作によりエンジンの始動を不能
にする操作を、常時閉(ノーマルクローズ)のリレース
イッチにより行う事を前提として記載している。
【0016】先ず、ステップ1ではイグニションスイッ
チ5がACC位置になっているか否か(ACCがONか
否か)を判定する。キー1の挿入部2がキーシリンダ6
に差し込まれただけで、イグニションスイッチ5が未だ
ACC位置になっていない場合には、ステップ2で、ダ
ッシュボード部分に設置した第一の赤色発光ダイオード
(第一のLED(R))を点滅させる。始動開始時に
は、必ずステップ1からステップ2を経てステップ3に
移る。
【0017】ステップ3では、再びイグニションスイッ
チ5がACC位置になっているか否かを判定する。そし
て、イグニションスイッチがACC位置になっている
(ACCがONである)と判定された場合には、次のス
テップ4に移る。このステップ4では、イグニション
(IG)用のリレースイッチと、フュエルポンプ用のリ
レースイッチと、スタータモータ用のリレースイッチと
を、何れもONする。上述の様に、これら各リレースイ
ッチはノーマルクローズ型である。従って、これら各リ
レースイッチは、ONされる事で接点を開く。この結
果、このステップ4を経過した時点では、イグニション
スイッチがOFFされてエンジン内の燃料の点火が不能
になると共に、フュエルポンプが起動不能になってエン
ジンへの燃料送り込みが行われなくなり、且つ、スター
タモータが起動不能になって、エンジンの起動を行えな
くなる。
【0018】又、キー1の操作によりイグニションスイ
ッチ5がアクセサリー位置に切り換えられると(上記ス
テップ3でACCがONであると判定される状態で
は)、前記ICチップ4(PIT)とアンテナ7との間
で通信が行われる。そして、このICチップ4内に書き
込まれているIDコードが前記送受信回路を介して、前
記システム制御回路に送り込まれ、このシステム制御回
路中の判定部に、このIDコードが読み込まれる。
【0019】そこで上記システム制御回路の判定部は、
次のステップ5で、上記ICチップ4から発信される信
号中に含まれるIDコードと、この判定部の記憶素子に
記憶されたIDコードとが一致するか否かを判定する。
そして、これら両IDコード同士が一致しないと判定さ
れる場合には、上記各リレースイッチをOFFする事な
く(エンジンを始動可能にする事なく)ステップ6に移
り、このステップ6で、ダッシュボード部分に設置した
第二の赤色発光ダイオード(第二のLED(R))を点
滅させる。
【0020】この様に上記各リレースイッチをONして
エンジンの始動を不能にする状態は、キー1の操作によ
りイグニションスイッチ5がOFFされるまで続く。即
ち、両IDコード同士が不一致の場合には、ステップ7
でイグニションスイッチ5がON位置でないと判定さ
れ、更にステップ8でACC位置でもないと判定された
場合にのみ、次のステップ9で上記各リレーがOFFさ
れる。但し、この状態では、上記キー1によりイグニシ
ョンスイッチ5がOFF位置となっている為、不正なキ
ーによりエンジンが始動する事はない。
【0021】一方、前記ステップ5で、ICチップ4か
ら送り込まれたIDコードと上記判定部に記憶されてい
るIDコードとが一致した場合には、ステップ10に移
り、このステップ10でIDコードの書き換えを行う。
即ち、本発明を実施する場合には、2進法で例えば24
桁の固定IDコードと、同じく24桁の変動IDコード
とを設ける。このうちの固定IDコードは変化させない
が、変動IDコードはエンジンの始動操作を行う度に変
化させる。上記判定部は、これら固定IDコードと変動
IDコードとの両方が一致しない限り、IDコードが一
致したとは判定しない。この様な変動IDコードを得る
為に上記システム制御回路には、乱数回路を組み込んで
いる。
【0022】上記ステップ10では、この様な乱数回路
により得られた新たな変動IDコードを、前記ICチッ
プ4と上記判定部とに書き込む。そして、この様にして
ICチップ4に書き込んだ新たな変動IDコードを、前
記送受信回路を介して、直ちに上記判定部に読み込む。
そして、次のステップ11で、この様にICチップ4側
から読み込んだ新たな変動IDコードと、直接判定部に
書き込まれた新たな変動IDコードとが一致するか否か
を判定する。これら両変動IDコードが不一致になる場
合には、何れかの部分が故障若しくは誤動作したと考え
られるので、前記ステップ5で元々ICチップ4側のI
Dコードと判定部側のIDコードとが一致しないと判定
される場合と同様に、前記ステップ6に移る。そして、
キー1の操作に基づきイグニションスイッチ5がOFF
位置になった事を条件に、前記各リレースイッチをOF
Fする。この場合にエンジンを始動させるには、修理す
るか、或は後述する合鍵を使用するかしなければならな
い。
【0023】一方、上記ステップ11で、ICチップ4
側から読み込んだ新たな変動IDコードと直接判定部に
書き込まれた新たな変動IDコードとが一致すると判定
された場合には、次のステップ12に移る。この様にス
テップ12に移る状態では、ICチップ4及び判定部に
記憶されたIDコードのうち、変動IDコードが、始動
操作開始時とは異なった新たなIDコードとなってい
る。この新たなIDコードは、次の始動操作時に、前記
ステップ5部分で、一致するか否かを判定される。
【0024】又、上記ステップ12では、ダッシュボー
ド部分に設置した緑色発光ダイオード(LED(G))
を点灯すると共に、前記各リレースイッチをOFFす
る。この結果、これら各リレースイッチの接点が閉じら
れ、エンジンが始動可能な状態となる。そして、ステッ
プ13でイグニションスイッチ5がONされたと判定さ
れる場合には、エンジンの始動が行われたと判定される
ので、ステップ14で上記緑色発光ダイオード(LED
(G))を消灯する。エンジンが始動した後は、上記ス
テップ13でイグニションスイッチ5がON位置から外
れ(エンジンが停止され)、更にステップ15で、AC
C位置からも外れてOFF位置になったと判定された場
合に、前記ステップ1に戻る。
【0025】本発明の自動車用盗難防止装置は、上述の
様に機能する事で、キー1の摘み部3に装着したICチ
ップ4から発信される信号中に含まれるIDコード(固
定IDコード+変動IDコード)と通信モジュール8の
システム制御回路内に記憶されたIDコードとが一致し
た場合にのみ、エンジンの始動を可能にする。更に本発
明の自動車用盗難防止装置の場合には、エンジンの始動
操作を行う度にIDコードが変わる。従って、一度ID
コードを知られた場合でも、その後一度でもエンジンの
始動操作を行ってさえいれば、解読されたIDコードを
悪用したエンジンの始動は不可能になる。尚、正規の合
鍵を使用可能にする為には、前記判定部に、親鍵及び合
鍵の数だけのIDコードを記憶しておく。エンジンの始
動操作により変えるIDコードは、始動に使用されたキ
ーのIDコードのみで、他のキーのIDコードは変えな
い。従って、前記ICチップ4から送り出されるコード
中には、IDコードだけでなく、各キー毎に固有の識別
コードを含ませる。
【0026】次に、図5〜7は本発明の第二実施例を示
している。上述した第一実施例が、フュエルモータ、イ
グニションスイッチ、スタータモータの機能を停止させ
る事によりエンジンの始動を不能にする操作を、常時閉
のリレースイッチにより行う様に構成していたのに対し
て、本実施例の場合には、これらリレースイッチを省略
する代わりに、エンジン制御用のコンピュータ(ECC
S)に指令信号を送る事で、エンジンの始動を不能にす
る様にしている。これに合わせて、通信モジュール8の
システム制御回路と、イモビライザ制御部9を構成する
ECCSとの間でもIDコードのやり取りを行う様にし
ている。
【0027】ECCSに指令信号を送る場合の作用も、
ステップ1〜11に関しては、上述した第一実施例とほ
ぼ同様である。但し、本実施例の場合、ステップ4で
は、上記各リレースイッチをONする代わりにECCS
をOFFする事で、エンジンの始動を不能にする。又、
ステップ7でイグニションスイッチ5がON位置でない
と判定され、更にステップ8でACC位置でもないと判
定された場合に、ステップ9で上記ECCSをONす
る。
【0028】一方、本実施例に於けるステップ16〜1
9は、上述した第一実施例のステップ12〜15に対応
する。但し、本実施例のステップ16では、上述の第一
実施例のステップ12で上記各リレースイッチをOFF
する事でエンジンの始動を可能にしていたのに対し、E
CCSをONする事でエンジンの始動を可能にしてい
る。
【0029】本実施例が第一実施例と最も異なる点は、
ステップ12〜15を新たに設けた点にある。即ち、ス
テップ11で、ICチップ4側から判定部に読み込んだ
新たな変動IDコードと、直接判定部に書き込まれた新
たな変動IDコードとが一致すると判定された場合に
は、次のステップ12で、ECCSの記憶部に書き込ま
れている第二のIDコードが前記システム制御回路に送
り込まれ、このシステム制御回路中の第二の判定部に、
この第二のIDコードが読み込まれる。そこで上記シス
テム制御回路の第二の判定部は、次のステップ13で、
上記ECCSから送り込まれた第二のIDコードと、こ
の第二の判定部の記憶素子に記憶された第二のIDコー
ドとが一致するか否かを判定する。この結果、これら第
二のIDコード同士が不一致の場合には、ECCSが積
み換えられた等、盗難の予備的行為が行われた可能性が
あるので、ステップ6に移り、エンジンの始動を不能に
する。
【0030】一方、上記ステップ13で、上記ECCS
から送り込まれた第二のIDコードと、第二の判定部の
記憶素子に記憶された第二のIDコードとが一致すると
判定された場合には、ステップ14に移り、システム制
御回路に組み込まれた乱数回路により得られた、新たな
第二の変動IDコードを、上記ECCSの記憶部と上記
システム制御回路の第二の判定部とに書き込む。そし
て、この様にしてECCSの記憶部に書き込んだ新たな
第二の変動IDコードを、直ちに上記第二の判定部に読
み込む。そして、次のステップ15で、この様にECC
S側から読み込んだ新たな第二の変動IDコードと、直
接判定部に書き込まれた新たな第二の変動IDコードと
が一致するか否かを判定する。これら両第二の変動ID
コードが不一致になる場合には、何れかの部分が故障若
しくは誤動作したと考えられるので、上記ステップ6に
移る。そして、キー1の操作に基づきイグニションスイ
ッチ5がOFF位置になった事を条件に、前記ECCS
をONする。この場合にエンジンを始動させるには、E
CCSの交換を含む修理をしなければならない。
【0031】
【発明の効果】本発明の自動車用盗難防止装置は、以上
に述べた通り構成され作用するが、キー側に設けたID
コードを解読される事で不正に自動車を始動させられる
可能性が殆どなくなるので、盗難防止効果が著しく向上
する。又、本発明の実施に使用されるICチップ付のキ
ーは、従来から一般的に使用されているリモコン式ドア
ロック装置の送信器に比べて遥かに(例えば1/10程
度)低コストである。又、キー側には電池等を設けず、
通信の為の電源は自動車のバッテリーを使用する為、電
池切れの心配がない。又、ICチップとアンテナとの間
の通信距離は2〜3cmと極く短い為、電波強度は極く弱
くて済み、車外の者にこの電波を捕捉される可能性が殆
どない。従って、近くにいる他人に新たなIDコードを
解読される可能性はなく、この面からも盗難防止効果が
大きい。更に、IDコードを含む通信は、非接触で行わ
れる為、接点の劣化による通信不良の可能性もなくせ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車用盗難防止装置の構成を示すブ
ロック図。
【図2】第一実施例の作用を示すフローチャート。
【図3】図2の鎖線aよりも上側部分の拡大図。
【図4】同じく下側部分の拡大図。
【図5】第二実施例の作用を示すフローチャート。
【図6】図5の鎖線bよりも上側部分の拡大図。
【図7】同じく下側部分の拡大図。
【符号の説明】
1 キー 2 挿入部 3 摘み部 4 ICチップ 5 イグニションスイッチ 6 キーシリンダ 7 アンテナ 8 通信モジュール 9 イモビライザ制御部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入部及びこの挿入部の端部に固定され
    た摘み部を有するキーと、このキーの摘み部に装着され
    たICチップと、自動車側に設けられたキーシリンダを
    有し、このキーシリンダに上記キーの挿入部を挿入した
    状態で上記摘み部をひねる事により操作自在なイグニシ
    ョンスイッチと、このイグニションスイッチの近傍位置
    に設けられたアンテナと、このアンテナと上記ICチッ
    プとの間で通信を行わせる通信モジュールと、この通信
    モジュールからの指令信号に基づいてエンジン始動の可
    否を制御するイモビライザ制御部とを備え、 上記通信モジュールは上記アンテナに電磁波を発生させ
    る事で上記ICチップの電源部に電圧を発生させる電界
    発生回路と、上記ICチップとの間でIDコードを含む
    信号のやり取りを行う送受信回路と、この送受信回路及
    び上記電界発生回路を制御し、更に上記イモビライザ制
    御部に指令信号を送るシステム制御回路とを備え、 このシステム制御回路は、上記キーシリンダにキーの挿
    入部が差し込まれ、且つ上記イグニションスイッチがア
    クセサリー位置に切り換えられた状態で上記電界発生回
    路によりアンテナから電磁波を発生させると共に、上記
    送受信回路が上記ICチップから受け入れた信号中に含
    まれるIDコードが予め記憶していたIDコードと一致
    した場合にのみ、上記イモビライザ制御部にエンジンの
    始動を可能にすべき指令信号を送り、 これと共に上記システム制御回路は、上記送受信回路に
    より上記ICチップに新たなIDコードを含む信号を送
    り、この新たなIDコードを上記ICチップに書き込む
    と共に、この新たなIDコードを自ら記憶する、 自動車用盗難防止装置。
JP24503294A 1994-10-11 1994-10-11 自動車用盗難防止装置 Pending JPH08108824A (ja)

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US08/540,073 US5734330A (en) 1994-10-11 1995-10-06 Anti-theft car protection device
GB9520577A GB2294144B (en) 1994-10-11 1995-10-09 Anti-theft car protection device
DE19537901A DE19537901A1 (de) 1994-10-11 1995-10-11 Diebstahlschutzvorrichtung für Kraftfahrzeuge

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