JPH08108739A - 車両用空気調和装置 - Google Patents

車両用空気調和装置

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JPH08108739A
JPH08108739A JP6244285A JP24428594A JPH08108739A JP H08108739 A JPH08108739 A JP H08108739A JP 6244285 A JP6244285 A JP 6244285A JP 24428594 A JP24428594 A JP 24428594A JP H08108739 A JPH08108739 A JP H08108739A
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refrigerant
cooling water
heat exchanger
compressor
electric
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JP6244285A
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Sunao Sugasawa
直 菅沢
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Denso Corp
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NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00642Control systems or circuits; Control members or indication devices for heating, cooling or ventilating devices
    • B60H1/00814Control systems or circuits characterised by their output, for controlling particular components of the heating, cooling or ventilating installation
    • B60H1/00878Control systems or circuits characterised by their output, for controlling particular components of the heating, cooling or ventilating installation the components being temperature regulating devices
    • B60H1/00899Controlling the flow of liquid in a heat pump system
    • B60H1/00921Controlling the flow of liquid in a heat pump system where the flow direction of the refrigerant does not change and there is an extra subcondenser, e.g. in an air duct
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    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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    • F02B1/02Engines characterised by fuel-air mixture compression with positive ignition
    • F02B1/04Engines characterised by fuel-air mixture compression with positive ignition with fuel-air mixture admission into cylinder
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電動冷媒圧縮機18と冷媒水熱交換器19と
の間を結ぶ接続配管を廃止し、その接続配管からの放熱
ロスを抑えると共に、電動冷媒圧縮機18の電動モータ
部62の排熱を暖房用熱源に利用することにより暖房効
率を向上する。 【構成】 電動冷媒圧縮機18の密閉型ハウジング60
に形成された凸部70と冷媒水熱交換器19の密閉型ハ
ウジング80に形成された凹部91とを脱着自在に接続
し、さらに凸部70内に電動冷媒圧縮機18の吐出口2
1を形成し、凹部91に吐出口21に連通する連通口9
2を形成した。そして、電動冷媒圧縮機18に電動モー
タ部62の排熱を冷却水に吸収する冷却水路66を設
け、冷却水路66を通過した冷却水を冷媒水熱交換器1
9の冷却水流路82内に導いて冷媒水熱交換器19内で
高温の冷媒と熱交換させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばエンジン冷却
水を有しない電気自動車や空冷式ガソリンエンジン搭載
車等の車室内の空調に利用される車両用空気調和装置に
関するものである。
【0002】
【先行の技術】従来より、例えば電気自動車のようなエ
ンジン冷却水からの排熱を利用して車室内の暖房ができ
ない車両用空気調和装置では、密閉型電動冷媒圧縮機を
利用したヒートポンプサイクルを採用し、冷暖房等を行
っている。また、本出願人は、近年のコスト低減の要求
により、従来のエンジン車用のヒータユニットなどを流
用する目的で、エンジン冷却水系の暖房部品(例えばヒ
ータコア、ヒータホース等)を使用可能なシステム(特
願平6−75541号、従来の技術ではない)を提案し
ている。そして、このようなエンジン冷却水系を利用し
たシステムでは、冷媒と水等を熱交換させるために、溝
付二重管、シェル・アンド・チューブ式熱交換器、ある
いはオイルクーラなどに利用される熱交換器に改造を施
した物などの、種々の冷媒水熱交換器が利用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のエン
ジン冷却水系を利用したシステムにおいては、電動冷媒
圧縮機と冷媒水熱交換器とが独立し別ユニットとして設
置されているため、その間を結ぶホースまたはチューブ
などの冷媒配管が必要であるのに加え、電動冷媒圧縮機
のモータ部の排熱を利用できなかった。また、冷媒配管
からの放熱もあり、コストおよび性能面で不利であっ
た。
【0004】請求項1に記載の発明の目的は、冷媒圧縮
機と冷媒液体熱交換器との間を結ぶ冷媒配管を廃止し、
その冷媒配管からの放熱ロスを抑えてコストパフォーマ
ンスに優れる車両用空気調和装置を提供することにあ
る。請求項2に記載の発明の目的は、電動冷媒圧縮機の
モータ部の排熱を利用することにより熱効率の良好な車
両用空気調和装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、車室内へ送風するためのダクトと、このダクト内を
流れる空気と内部に循環する液体とを熱交換させる室内
熱交換器を有する液体回路と、端面に高温の冷媒を吐出
する吐出口を有する冷媒圧縮機、およびこの冷媒圧縮機
の端面に脱着可能に取り付けられ、前記冷媒圧縮機の吐
出口より吐出された高温の冷媒と前記室内熱交換器へ向
かう液体とを熱交換させる冷媒液体熱交換器を有する冷
凍サイクルとを備えた技術手段を採用した。
【0006】請求項2に記載の発明によると、前記冷媒
圧縮機は、通電により作動する電動冷媒圧縮機であっ
て、冷媒を圧縮する冷媒圧縮部、この冷媒圧縮部を回転
駆動するモータ部、およびこのモータ部の作動に伴って
発生する排熱を液体に吸収させる液体通路を有すること
を特徴とする。請求項3に記載の発明によると、前記冷
媒圧縮機は、内部に前記吐出口が形成された嵌合部を有
し、前記冷媒液体熱交換器は、内部に前記吐出口に連通
する連通口が形成され、前記嵌合部に嵌め合わされる被
嵌合部を有し、前記嵌合部と前記被嵌合部との間に冷媒
の漏洩を防ぐシール材を有することを特徴とする。
【0007】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、冷媒圧縮機で
圧縮され吐出口より吐出された高温の冷媒は冷媒液体熱
交換器内に流入して、液体回路内を循環する液体と熱交
換する。このとき、液体は冷媒液体熱交換器を通過する
際に高温の冷媒と熱交換することにより加熱された後
に、ダクト内の室内熱交換器へ流入する。室内熱交換器
内に流入した液体はダクト内を流れる空気と熱交換する
ことにより、空気を加熱する。そして、液体に加熱され
た空気が車室内に送り込まれることにより車室内の暖房
がなされる。
【0008】さらに、冷媒圧縮機と冷媒液体熱交換器と
がそれぞれ脱着可能な構造を有し、一体化可能とするこ
とで、冷媒圧縮機と冷媒液体熱交換器との間を結ぶ冷媒
配管を廃止することが可能となる。請求項2に記載の発
明によれば、電動冷媒圧縮機のモータ部の排熱を液体通
路を通過する際に吸熱した液体を冷媒液体熱交換器内に
流入させ、冷媒液体熱交換器にて電動冷媒圧縮機の冷媒
圧縮部から吐出された高温の冷媒と熱交換させて液体が
加熱され、この加熱された液体が暖房熱源に利用され
る。
【0009】
【実施例】
〔実施例の構成〕次に、この発明の車両用空気調和装置
を電気自動車用空気調和装置に適用した実施例に基づい
て説明する。図1は電気自動車用空気調和装置を示した
図である。この電気自動車用空気調和装置1は、所謂電
気自動車用マニュアルエアコンまたは電気自動車用オー
トエアコンとして利用されるものである。
【0010】電気自動車用空気調和装置1は、車室内へ
空気を送るためのダクト2、このダクト2内において空
気流を発生させる送風機3、冷媒が循環する冷凍サイク
ル(ヒートポンプサイクル)4、冷却水が循環する冷却
水サイクル5、および車載電源(バッテリ)6の電力に
より作動し各空調機器をコントロールする図示しない電
子制御装置(以下ECUと呼ぶ)等から構成されてい
る。
【0011】ダクト2は、電気自動車の車室内の前方側
に配設されている。そのダクト2の最も風上側は、内外
気切替箱を構成する部分で、内気導入口7および外気導
入口8を有している。さらに、内気導入口7および外気
導入口8の内側には、内外気切替手段としての内外気切
替ダンパ9が回動自在に取り付けられている。
【0012】また、ダクト2の風下側には、デフ吹出
口、フェイス吹出口およびフット吹出口等の各吹出口
(図示せず)が設けられている。そして、各吹出口の内
側には、吹出口切替手段としてのモード切替ダンパ(図
示せず)が回動自在に取り付けられている。
【0013】送風機3は、ダクト2の風上側に設置され
ているスクロールケーシング、このスクロールケーシン
グ内において回転自在に支持されたブロワ、およびこの
ブロワを回転させるブロワモータ等から構成されてい
る。この送風機3は、ブロワモータによって回転速度が
制御されるもので、内気導入口7または外気導入口8の
いずれか開かれた導入口から車室内空気(以下内気と略
す)または車室外空気(以下外気と略す)を吸引して車
室内へ送風する送風手段である。
【0014】冷凍サイクル4は、所謂アキュームレータ
式の冷凍サイクル、アキュームレータ式のヒートポンプ
サイクルであって、熱交換器一体型冷媒圧縮装置10、
室外熱交換器11、暖房用減圧手段12、冷房用減圧手
段13、冷媒蒸発器14、アキュームレータ15、冷媒
流路切替弁16、17およびこれらを接続する冷媒配管
等から構成されている。
【0015】熱交換器一体型冷媒圧縮装置10は、電動
冷媒圧縮機18と冷媒水熱交換器19とを一体化したも
のである。電動冷媒圧縮機18は、吸入口20より吸入
したガス冷媒を圧縮して高温、高圧のガス冷媒を吐出口
21より吐出する電動式のコンプッレッサである。冷媒
水熱交換器19は、電動冷媒圧縮機18の吐出口21よ
り吐出された高温、高圧のガス冷媒と冷却水サイクル5
内を循環する冷却水とを熱交換させて冷却水を加熱し、
冷媒を凝縮させるコンデンサとして働く。
【0016】室外熱交換器11は、車室外、例えば電気
自動車の走行風を受け易い場所に設置されている。この
室外熱交換器11は、暖房モード時に暖房用減圧手段1
2で減圧された低温、低圧の気液二相状態の冷媒と電動
ファン22により吹き付けられる外気とを熱交換させて
冷媒を蒸発させるエバポレータとして働く。また、室外
熱交換器11は、冷房モード時に冷媒水熱交換器19よ
り流入した高圧の冷媒と電動ファン(冷却ファン)22
により吹き付けられる外気とを熱交換させて冷媒を凝縮
させるコンデンサとして働く。
【0017】暖房用減圧手段12は、キャピラリチュー
ブ、オリフィス、膨張弁等よりなり、暖房モード時に内
部を冷媒が流れる。この暖房用減圧手段12は、内部を
流れる冷媒を減圧して気液二相状態の冷媒にする。冷房
用減圧手段13は、キャピラリチューブ、オリフィス、
膨張弁等よりなり、冷房モード時に内部を冷媒が流れ
る。この冷房用減圧手段13は、内部を流れる冷媒を減
圧して気液二相状態の冷媒にする。
【0018】冷媒蒸発器14は、ダクト2の通風路を塞
ぐように設置されている。この冷媒蒸発器14は、冷房
モード時に冷房用減圧手段13で減圧された低温、低圧
の気液二相状態の冷媒と送風機3の作用により通過する
空気とを熱交換させて空気を冷却すると共に冷媒を蒸発
させるエバポレータ(冷却手段)として働く。
【0019】アキュームレータ15は、内部に流入した
冷媒を液冷媒とガス冷媒とに分離してガス冷媒のみ電動
冷媒圧縮機18に供給する気液分離器として働く。な
お、気液分離器として、レシーバを使用しても良い。こ
のレシーバの設置場所は、冷媒水熱交換器19と暖房用
減圧手段12との間に接続し、室外熱交換器11と冷房
用減圧手段13との間に接続するようにすると良い。
【0020】冷媒流路切替弁16、17は、冷凍サイク
ル4内の冷媒の流れ方向を切り替える電磁式の冷媒流路
切替手段であって、バイパス管路23、24にそれぞれ
設けられている。冷媒流路切替弁16、17は、通電さ
れると開弁し、通電が停止されると閉弁する。バイパス
管路23は、冷房用迂回流路であって、冷房モード時お
よび除湿モード時に暖房用減圧手段12より冷媒を迂回
させる冷媒流路である。また、バイパス管路24は、暖
房モード時に冷房用減圧手段13より冷媒を迂回させる
冷媒流路である。
【0021】冷却水サイクル5は、本発明の液体回路で
あって、前述の電動冷媒圧縮機18と一体化された冷媒
水熱交換器19、排熱回収部31、ヒータコア32、ラ
ジエータ33、ウォータポンプ34、水流路切替弁3
5、36およびこれらを接続する水配管等から構成され
た冷却水回路、温水回路である。この実施例では、冷却
水サイクル5内を循環する冷却水として不凍液(例えば
エチレングリコール水溶液)を利用している。なお、暖
房モード時には冷却水を温水と呼んでも良い。車室内の
冷暖房に利用する冷却水として純水や他の水溶液を利用
しても良い。
【0022】排熱回収部31は、冷却水サイクル5の回
路中に接続されており、電気自動車の走行用モータ3
7、この走行用モータ37の回転速度を制御する走行用
インバータ38や、DC−DCコンバータ39等の発熱
を伴う電気部品、電子部品を冷却する。また、排熱回収
部31は、冷却水に熱量を供給する働き、つまり電気部
品、電子部品の作動に伴う排熱を冷却水に回収する。な
お、排熱回収部31内の冷却水の水温を検出するための
水温センサを設けて、排熱を回収した冷却水の水温が設
定温度以上に上昇した際にラジエータ33で冷却水を冷
却するようにしても良い。
【0023】ヒータコア32は、本発明の室内熱交換器
であって、ダクト2内において冷媒蒸発器14より風下
側に設置され、すなわち、ダクト2の吹出口切替箱を構
成するヒータユニットケース内に設置されている。この
ヒータコア32は、高温に加熱された冷却水とダクト2
内を流れる空気とを熱交換させて空気を加熱する。この
ヒータコア32の空気の入口部および出口部には、ヒー
タコア32を通過する空気量とヒータコア32を迂回す
る空気量とを調節して車室内へ吹き出す吹出空気の温度
を調整する吹出温度調整手段としてのエアミックスダン
パ32aが回動自在に取り付けられている。
【0024】ラジエータ33は、冷却水を冷却する冷却
手段であって、車室外、例えば電気自動車の走行風を受
け易い場所に設置され、冷却水をヒータコア32を設け
た放熱流路40から迂回させる冷却流路41に接続され
ている。このラジエータ33は、高温の冷却水と冷却フ
ァン42により送られている冷却風や走行風とを熱交換
させて冷却水を所定温度(例えば70℃〜85℃)以下
となるように冷却する。
【0025】図2および図3はウォータポンプ34の一
例を示した図である。ウォータポンプ34は、冷却水サ
イクル5内に冷却水を循環させる循環流発生手段であっ
て、本例では電動ポンプが使用されている。このウォー
タポンプ34は、外殻を形成するモータハウジング4
3、このモータハウジング43内に回転自在に支持され
た回転軸(シャフト)44、この回転軸44の先端部に
取り付けられたインペラ(羽根車)45、回転軸44を
駆動する電動モータ46等より構成されている。
【0026】モータハウジング43には、冷却水を吸い
込む吸込部47、および冷却水を吐出する吐出部48が
一体形成されている。また、モータハウジング43の内
部には、インペラ45の回転により冷却水に循環流を発
生させるポンプ部49が形成されている。電動モータ4
6は、モータケース50の内周面に固定された界磁極と
してのマグネット51、およびブラシ52が摺接するコ
ンミテータ53を有するアーマチュア54等から構成さ
れている。なお、モータハウジング43とモータケース
50とは、3つのねじ55により締結することにより連
結している。また、モータハウジング43と回転軸44
との間には、冷却水の漏れを防止するシール材56が装
着されている。
【0027】水流路切替弁35、36は、冷却水サイク
ル5内の冷却水の流れ方向を切り替える電磁式の液体流
路切替手段、温水流路切替手段、冷却水流路切替手段で
あって、放熱流路40および冷却流路41にそれぞれ設
けられている。水流路切替弁35、36は、通電される
と開弁し、通電が停止されると閉弁する電磁弁である。
なお、放熱流路40および冷却流路41は、運転モード
と冷却水の水温により選択される液体流路であって、暖
房モード時には放熱流路40、冷房モード時には冷却流
路41、除湿モード時には冷却水の水温と要求吹出温度
とにより片側または両側に選択される。
【0028】次に、熱交換器一体型冷媒圧縮装置10の
構造を図4ないし図6に基づいて詳細に説明する。この
熱交換器一体型冷媒圧縮装置10は、上述したように、
電動冷媒圧縮機18および冷媒水熱交換器19により構
成されている。電動冷媒圧縮機18は、内部と外部とを
気密的に区隔する密閉型ハウジング60、この密閉型ハ
ウジング60内に設けられた冷媒圧縮部61、およびこ
の冷媒圧縮部61を回転駆動する駆動部としての電動モ
ータ部62等から構成されている。
【0029】また、電動冷媒圧縮機18は、ECUの出
力信号に基づいて電動モータ部62の回転速度を制御す
る回転速度制御手段としてのエアコン用インバータ63
(図1参照)を備えている。そして、電動モータ部62
は、エアコン用インバータ63によって車載電源6から
印加される電力が連続的あるいは段階的に可変制御され
る。したがって、電動冷媒圧縮機18の冷媒圧縮部61
は、回転磁界の周波数の変化による電動モータ部62の
回転速度の変化によって、冷媒吐出容量を変化させて冷
凍サイクル4内を循環する冷媒の循環量を調節すること
により、冷媒水熱交換器19の放熱能力、冷媒蒸発器1
4の冷房能力、室外熱交換器11の放熱能力または吸熱
能力を制御する。
【0030】密閉型ハウジング60は、密閉容器で、金
属または樹脂により円筒状に形成され、円筒部分の筒方
向の両端部が閉塞されている。密閉型ハウジング60の
円筒部分の外周には、前述した電動冷媒圧縮機18の吸
入口20が円筒部分を貫通するように形成されている。
この吸入口20には、円管状の入口パイプ64a、およ
びこの入口パイプ64aの先端に組み付けられたゴムホ
ース64b等よりなる低圧配管64が接続されている。
また、低圧配管64の端部は、ダルマ型ジョイント65
aや取付ボルト65b等の接続具65により密閉型ハウ
ジング60の外周に固定されている。
【0031】そして、密閉型ハウジング60の円筒部分
の外周には、冷却水路66へ冷却水を流入させる冷却水
入口67が形成されている。この冷却水入口67には、
入口パイプ68aが外方へ突出するように一体成形され
ている。この入口パイプ68aの先端には、ウォータポ
ンプ34の吐出部48と電動冷媒圧縮機18の冷却水入
口67とを接続するゴムホース68bが接続されてい
る。なお、入口パイプ68aとして、密閉型ハウジング
60に対して別途設けられたものを用いても良い。
【0032】冷却水路66は、本発明の液体通路であっ
て、冷却水を冷媒圧縮部61の周囲および電動モータ部
62の周囲を巡るように循環させるための通路である。
この冷却水路66は、電動冷媒圧縮機18の作動時に冷
媒圧縮部61および電動モータ部62で発生する排熱を
回収することにより、冷媒圧縮部61および電動モータ
部62を冷却する。
【0033】また、密閉型ハウジング60の冷媒水熱交
換器19側端部(一端部)には、密閉型ハウジング60
の内部と外部を区隔する円板状の区隔壁69が形成され
ている。この密閉型ハウジング60の区隔壁69の中心
部分には、前述の電動冷媒圧縮機18の吐出口21が区
隔壁69を貫通するように形成されている。なお、区隔
壁69の中心部分には、冷媒水熱交換器19との対向面
(一端面)から冷媒水熱交換器19側に突出した円柱状
の凸部70が形成されている。
【0034】凸部70は、本発明の嵌合部であって、図
6に示したように、内部に吐出口21を形成しており、
且つ外周に溝部70aを周設している。この外周溝70
aには、電動冷媒圧縮機18と冷媒水熱交換器19との
間からの冷媒の漏洩を防止するシール材としてのOリン
グ71が装着されている。また、吐出口21の隣には、
冷媒水熱交換器19を電動冷媒圧縮機18より取り外し
た場合に高圧配管88を接続するための取付ボルト89
b(図7参照)が螺合するボルト穴69aが形成されて
いる。
【0035】また、密閉型ハウジング60の区隔壁69
には、冷却水路66から冷媒水熱交換器19へ冷却水を
流出させる冷却水出口72が形成されている。この冷却
水出口72内には、電動冷媒圧縮機18と冷媒水熱交換
器19とを接続する出口パイプ73aが差し込まれてい
る。この出口パイプ73aは、冷却水出口72内に溶接
または圧入等により固定されている。なお、出口パイプ
73aは区隔壁69に一体成形されていても良い。
【0036】区隔壁69の外周には、電動冷媒圧縮機1
8と冷媒水熱交換器19とを接合する(一体化させる)
ためのフランジ部74が外方へ突出するように一体成形
されている。このフランジ部74は、円環板状に形成さ
れており、図6に示したように取付ボルト75の複数の
ボルト穴74aが適当な間隔で形成されている。取付ボ
ルト75の軸部の先端部には、ナット75aが締め付け
られている。
【0037】一方、冷媒水熱交換器19は、内部と外部
とを気密的に区隔する密閉型ハウジング80、およびこ
の密閉型ハウジング80内に設けられた冷媒冷却器81
等から構成されている。密閉型ハウジング80は、密閉
容器で、金属または樹脂により円筒状に形成され、円筒
部分の筒方向の両端部が閉塞されている。密閉型ハウジ
ング80の内周と冷媒冷却器81との間には、内部を冷
却水が流れる冷却水流路82が形成されている。この冷
却水流路82は、冷媒冷却器81の周囲を巡るように形
成されている。
【0038】冷媒冷却器81は、熱導電性に優れるアル
ミニウム合金等の金属により形成され、冷媒水熱交換器
19の熱交換器本体を構成するもので、冷媒が蛇行して
流れるようにチューブおよびタンクを配設している。こ
の冷媒冷却器81内には、冷却水流路82内を流れる冷
却水と熱交換させるための冷媒流路83が形成されてい
る。
【0039】密閉型ハウジング80の電動冷媒圧縮機1
8に対して逆側の端部(一端部)には、密閉型ハウジン
グ80の内部と外部を区隔する円板状の区隔壁84が形
成されている。この密閉型ハウジング80の区隔壁84
の外周寄りには、冷却水流出口85および冷媒流出口8
6が区隔壁84を貫通するように形成されている。
【0040】冷却水流出口85は、密閉型ハウジング8
0内の冷却水流路82内の冷却水を排熱回収部31へ流
出させる開口部分である。この冷却水流出口85には、
出口パイプ87aが外方へ突出するように一体成形され
ている。この出口パイプ87aの先端には、冷媒水熱交
換器19の冷却水流出口85と排熱回収部31の入口部
とを接続するゴムホース87bが接続されている。な
お、出口パイプ87aとして、密閉型ハウジング80に
対して別途設けられたものを用いても良い。
【0041】冷媒流出口86は、冷媒冷却器81の冷媒
流路83内の冷媒を暖房用減圧手段12またはバイパス
管路23へ流出させる開口部分である。この冷媒流出口
86には、円管状の出口パイプ88a、およびこの出口
パイプ88aの先端に組み付けられたゴムホース88b
等よりなる高圧配管88が接続されている。また、高圧
配管88の端部は、ダルマ型ジョイント89aや取付ボ
ルト89b等の接続具89により密閉型ハウジング80
の区隔壁84に固定されている。
【0042】また、密閉型ハウジング80の電動冷媒圧
縮機18側の端部(他端部)には、密閉型ハウジング8
0の内部と外部を区隔する円板状の区隔壁90を有して
いる。この区隔壁90の対向面(他端面)は、密閉型ハ
ウジング60の区隔壁69の対向面(一端面)に気密的
に接続されている。なお、区隔壁90の中心部分には、
凹部91が形成されている。
【0043】凹部91は、本発明の被嵌合部であって、
密閉型ハウジング60の凸部70が嵌め込まれる。この
凹部91より区隔壁90の内側部分には、電動冷媒圧縮
機18の吐出口21に連通する連通口92が凹部91よ
り内径が小さくなるように形成されている。この連通口
92は、電動冷媒圧縮機18の吐出口21と略同一の内
径を有し、その吐出口21より吐出された高温の冷媒を
冷媒配管を通すことなく直接冷媒冷却器81の冷媒流路
83内に流入させるための開口部分である。
【0044】また、密閉型ハウジング80の区隔壁90
には、電動冷媒圧縮機18の冷却出口72から冷却水流
路82内に冷却水を流入させる冷却水入口93が形成さ
れている。この冷却水入口93内には、電動冷媒圧縮機
18と冷媒水熱交換器19とを接続する入口パイプ94
aが差し込まれている。この入口パイプ94aは、一端
部が冷却水入口93内に溶接または圧入等により固定さ
れ、他端部(先端部)が出口パイプ73a内に嵌め合わ
されている。そして、入口パイプ94aの先端部外周と
出口パイプ73aの先端部内周との間には、電動冷媒圧
縮機18と冷媒水熱交換器19との間からの冷却水の漏
洩を防止するシール材としてのOリング95が装着され
ている。なお、入口パイプ94aは区隔壁90に一体成
形されていても良い。
【0045】区隔壁90の外周には、密閉型ハウジング
60のフランジ部74に当接する円環状のフランジ部9
6が外方へ突出するように一体成形されている。このフ
ランジ部96は、円環板状に形成されており、取付ボル
ト75の複数のボルト穴96aが適当な間隔で形成され
ている。
【0046】〔実施例の組付方法〕次に、この実施例の
電動冷媒圧縮機18と冷媒水熱交換器19との組付方法
を図1ないし図6に基づいて簡単に説明する。
【0047】電動冷媒圧縮機18の密閉型ハウジング6
0の区隔壁69の冷却水出口72内に出口パイプ73a
を先端部を突出させた状態で固定した後に、凸部70の
外周に形成された外周溝70a内にOリング71を嵌め
合わせる。また、冷媒水熱交換器19の密閉型ハウジン
グ80の区隔壁90の冷却水入口93内に入口パイプ9
4aを先端部を突出させた状態で固定した後に、入口パ
イプ94aの先端部の外周にOリング95を嵌め合わせ
る。
【0048】そして、密閉型ハウジング60の区隔壁6
9の凸部70を密閉型ハウジング80の区隔壁90の凹
部91内に差し込み、区隔壁90の入口パイプ94aを
区隔壁69の冷却水出口72内に固定された出口パイプ
73a内に差し込みながら、密閉型ハウジング60の区
隔壁69の対向面と密閉型ハウジング80の区隔壁90
の対向面とを重ね合わせる。
【0049】そして、フランジ部74、96に適当な間
隔で形成された複数のボルト穴74a、96aを貫通す
るように複数の取付ボルト75をそれぞれボルト穴74
a、96a内に差し込み、ナット75aを取付ボルト7
5の先端部に嵌め合わせて、工具により取付ボルト75
とナット75aを締め付けることによって、電動冷媒圧
縮機18と冷媒水熱交換器19とが着脱自在に組み付け
られる。
【0050】〔実施例の作用〕次に、この実施例の電気
自動車用空気調和装置1の作用を図1ないし図6に基づ
いて簡単に説明する。
【0051】(冷房モード)冷房モード時には冷媒流路
切替弁16が開弁され、冷媒流路切替弁17が閉弁さ
れ、冷凍サイクル4内を図1に矢印Cで示した方向に冷
媒が流れる。したがって、電動冷媒圧縮機18の冷媒圧
縮部61より吐出された高温、高圧のガス冷媒は、密閉
型ハウジング60の区隔壁69の中心部分に形成された
吐出口21→密閉型ハウジング80の区隔壁90の中心
部分に形成された連通口92を通って冷媒配管を通るこ
となく、直接冷媒水熱交換器19の冷媒冷却器81内に
形成された冷媒流路83内に流入することで、放熱ロス
が抑えられる。
【0052】そして、高温、高圧のガス冷媒は、冷媒冷
却器81の冷媒流路83内を通過する際に、ウォータポ
ンプ34の作用により密閉型ハウジング80内の冷却水
流路82に送られてくる冷却水と熱交換して凝縮液化さ
れる。さらに、冷却水流路82を通過した冷媒は、密閉
型ハウジング80の区隔壁84の外周寄りに形成された
冷媒流出口86→出口パイプ88aとゴムホース88b
からなる高圧配管88を通って、バイパス管路23内に
流入する。そして、冷媒は、バイパス管路23を通過し
た後に室外熱交換器11に流入して、その内部を通過す
る際に電動ファン22の作用により送風される冷却風と
熱交換して凝縮液化される。
【0053】次に、液冷媒は、冷房用減圧手段13を通
過する際に減圧され低温の霧状の冷媒(気液二相状態の
冷媒)となる。低温の霧状の冷媒は、ダクト2内の冷媒
蒸発器14内に流入して送風機3の作用により吹き付け
られる空気と熱交換して蒸発気化した後にアキュームレ
ータ15内に流入する。
【0054】そして、アキュームレータ15にて冷媒が
気液分離されガス冷媒のみ、ゴムホース64bと入口パ
イプ64aからなる低圧配管64を通って吸入口20よ
り電動冷媒圧縮機18の冷媒圧縮部61に吸入される。
一方、冷媒蒸発器14にて冷媒の蒸発熱により冷却され
た空気は、主にセンタフェイス吹出口より車室内へ吹き
出されることにより車室内が冷房される。
【0055】このとき、電気自動車の走行用モータ37
や走行用インバータ38等の電気部品や電子部品を冷却
する必要がある場合は当然のこと、その必要がない時で
も、水流路切替弁36を開弁し、水流路切替弁35を閉
弁し、排熱回収部31で電気部品や電子部品の排熱を回
収した冷却水をウォータポンプ34の作用によりラジエ
ータ33へ循環させることにより冷却水を走行風により
冷却する。
【0056】これにより、冷媒水熱交換器19に入る冷
却水は排熱回収部31にて外気温よりやや加熱されてお
り、冷媒水熱交換器19も冷凍サイクル4のコンデンサ
として働くので冷房性能が向上する。なお、電気自動車
が停止状態あるいは低速走行によりラジエータ33にて
充分に冷却水を冷却する走行風が得られない場合は、冷
却ファン42を作動させ強制冷却するようにする。
【0057】(暖房モード)暖房モード時には冷媒流路
切替弁16が閉弁され、冷媒流路切替弁17が開弁さ
れ、冷凍サイクル4内を図1に矢印Hで示した方向に冷
媒が流れる。したがって、電動冷媒圧縮機18より吐出
された高温、高圧のガス冷媒は、吐出口21→連通口9
2を通って冷媒配管を通ることなく、直接冷媒水熱交換
器19の冷媒冷却器81内に形成された冷媒流路83内
に流入することで、放熱ロスが抑えられる。
【0058】そして、高温、高圧のガス冷媒は、冷媒冷
却器81の冷媒流路83内を通過する際に、冷却水流路
82内を循環する冷却水と熱交換して凝縮液化して放熱
し、冷却水を加熱する。さらに、冷媒流路83を通過し
た冷媒は、高圧配管88を通って暖房用減圧手段12内
に流入する。
【0059】次に、液冷媒は、暖房用減圧手段12を通
過する際に減圧され低温の霧状の冷媒(気液二相状態の
冷媒)となる。低温の霧状の冷媒は、室外熱交換器11
内に流入して走行風と熱交換して蒸発気化した後に開弁
状態の冷媒流路切替弁17を通ってアキュームレータ1
5内に流入する。
【0060】そして、アキュームレータ15にて冷媒が
気液分離されガス冷媒のみ低圧配管64を通って吸入口
20より電動冷媒圧縮機18の冷媒圧縮部61に吸入さ
れる。なお、電気自動車が停止状態または定速走行によ
り室外熱交換器11にて充分に冷媒を蒸発器気化させる
走行風が得られない場合は、電動ファン22を作動させ
るようにする。
【0061】一方、冷却水サイクル5では、水流路切替
弁36が閉弁され、水流路切替弁35が開弁される。し
たがって、ウォータポンプ34を運転することにより、
ウォータポンプ34の吐出部48より吐出された冷却水
は、ゴムホース68b→入口パイプ68a→冷却水入口
67を通って電動冷媒圧縮機18内の冷却水路66内に
流入する。
【0062】そして、冷却水路66を通過する際に冷媒
圧縮部61および電動モータ部62の発熱(排熱)を吸
収することにより加熱された冷却水は、冷却水出口72
→出口パイプ73a→入口パイプ94a→冷却水入口9
3を通って冷却水配管を通ることなく、すなわち、放熱
ロスすることなく、冷媒水熱交換器19内の冷却水流路
82内に直接流入する。さらに、冷媒冷却器81の冷媒
流路83内を流れる高温、高圧のガス冷媒と熱交換して
ガス冷媒の高温の保有熱を吸収して加熱される。
【0063】この加熱された冷却水は、冷却水流出口8
5→出口パイプ87a→ゴムホース87bを通って排熱
回収部31内に流入して排熱回収部31を通過する際に
さらに加熱され、ダクト2内のヒータコア32内に流入
して送風機3の作用により吹き付けられる空気と熱交換
して空気が温風となる。この温風は、主にフット吹出口
より車室内へ吹き出されることにより車室内が暖房され
る。
【0064】(除湿モード)除湿モード時には、冷房モ
ードと同様にして冷媒流路切替弁16が開弁され、冷媒
流路切替弁17が閉弁され、冷凍サイクル4内を図1に
矢印Dで示した方向に冷媒が流れる。これにより、送風
機3の作用により冷媒蒸発器14に吹き付けられた空気
は冷却される。そして、空気中の水分が凝縮され冷媒蒸
発器14のフィン等に付着することにより空気が除湿さ
れる。この除湿された空気は、ヒータコア32内の冷却
水と熱交換して加熱され、車室内に低湿度の温風が吹き
出される。
【0065】〔実施例の効果〕以上のように、電動冷媒
圧縮機18と冷媒水熱交換器19が一体化したため、そ
の間を結ぶ接続配管(冷媒配管、高圧配管)が省略さ
れ、高温、高圧となったガス冷媒が直接冷媒水熱交換器
19内に配管部分で放熱ロスおよび圧力損失がない状態
で流入する。また、電動冷媒圧縮機18に接する状態で
冷媒水熱交換器19が設置され、電動冷媒圧縮機18の
冷媒圧縮部61や電動モータ部62の発熱量も冷却水側
へ供給されることなどにより、暖房効率がさらに向上す
る。
【0066】また、上述のように、電動冷媒圧縮機18
と冷媒水熱交換器19との間を結ぶ接続配管(冷媒配
管、高圧配管)が省略され、且つ電動冷媒圧縮機18と
冷媒水熱交換器19を一体化したことで、電気自動車な
どに搭載する際にコンパクト化した分だけ簡単に脱着可
能となるのに加え、部品点数が減りコストパフォーマン
スにも優れたものとなる。
【0067】さらに、搭載対象となる電気自動車等が、
特開平5−319077号公報などで開示された従来の
技術のヒートポンプサイクルを採用したものだとした場
合のように冷却水サイクルが存在しないものでも、電動
冷媒圧縮機18の区画壁69に形成された円柱状の凸部
70がOリング71をシール材に利用したバルジ形状と
されている。このため、図7に示したように、円管状の
出口パイプ88aおよびゴムホース88b等よりなる高
圧配管88を、吐出口21を形成した円柱状の凸部70
に接続することによって、電動冷媒圧縮機18と冷媒水
熱交換器19を取り外した状態で単独で使用することが
できる。したがって、電動冷媒圧縮機18と冷媒水熱交
換器19を一体化したシステムや、電動冷媒圧縮機18
を単独で使用するシステムなどのような両システムに対
応した汎用性の高い電動冷媒圧縮機18を提供すること
ができる。
【0068】〔変形例〕この実施例では、本発明を電気
自動車用空気調和装置に適用したが、本発明を空冷式ガ
ソリンエンジン、水冷式ガソリンエンジンやディーゼル
エンジンを搭載した車両用空気調和装置に適用しても良
い。なお、冷却水としては純水や、各種金属の防食のた
めの防食添加剤を添加した水溶液、ロングライフクーラ
ント等を利用しても良い。
【0069】この実施例では、冷媒流路切替手段として
冷媒流路切替弁16、17を設けたが、冷媒流路切替手
段として三方弁や四方弁を設けても良い。この実施例で
は、水流路切替手段として水流路切替弁35、36を設
けたが、水流路切替手段として三方弁や四方弁を設けて
も良い。
【0070】この実施例では、暖房用熱源として排熱回
収部31を利用したが、寒冷地仕様の暖房用熱源として
燃焼式ヒータや、電気ヒータを内蔵した電気温水加熱器
を利用しても良い。また、冷却水の循環量をウォータポ
ンプ34や流量調整弁等で調整することにより、車室内
へ吹き出す空気の吹出温度を制御しても良い。また、排
熱回収部31にて排熱を回収する電気部品、電子部品と
して電動冷媒圧縮機18の電動モータ部62、電動ファ
ン22、冷却ファン42、エアコン用インバータ63等
を用いても良い。
【0071】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、冷媒圧縮機と
冷媒液体熱交換器との間を結ぶ冷媒配管を廃止すること
により、冷媒配管からの放熱ロスを抑えることができ
る。また、冷媒圧縮機と冷媒液体熱交換器との間を結ぶ
冷媒配管が不要となることにより、部品点数が減少しコ
ストパフォーマンスに優れる。請求項2に記載の発明
は、電動冷媒圧縮機のモータ部の排熱を液体通路を通過
する際に吸熱して暖房熱源とすることにより熱効率を向
上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示した構成図である。
【図2】この発明の実施例のウォータポンプを示した縦
断面図である。
【図3】この発明の実施例のウォータポンプを示した横
面図である。
【図4】この発明の実施例の冷媒水熱交換器を一体化し
た電動冷媒圧縮機を示した斜視図である。
【図5】図4の冷媒水熱交換器を一体化した電動冷媒圧
縮機を示した断面図である。
【図6】図4の冷媒水熱交換器と電動冷媒圧縮機の接続
部を示した断面図である。
【図7】冷媒水熱交換器を取り外した状態の電動冷媒圧
縮機を示した斜視図である。
【符号の説明】
1 電気自動車用空気調和装置 2 ダクト 3 送風機 4 冷凍サイクル 5 冷却水サイクル(液体回路) 10 熱交換器一体型冷媒圧縮装置 18 電動冷媒圧縮機 19 冷媒水熱交換器(冷媒液体熱交換器) 20 吸入口 21 吐出口 31 排熱回収部 32 ヒータコア(室内熱交換器) 33 ラジエータ 60 密閉型ハウジング 61 冷媒圧縮部 62 電動モータ部(モータ部) 66 冷却水路(液体通路) 70 凸部(嵌合部) 71 Oリング(シール材) 80 密閉型ハウジング 81 冷媒冷却器 82 冷却水流路 83 冷媒流路 91 凹部(被嵌合部) 92 連通口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)車室内へ送風するためのダクトと、 (b)このダクト内を流れる空気と内部に循環する液体
    とを熱交換させる室内熱交換器を有する液体回路と、 (c)端面に高温の冷媒を吐出する吐出口を有する冷媒
    圧縮機、およびこの冷媒圧縮機の端面に脱着可能に取り
    付けられ、前記冷媒圧縮機の吐出口より吐出された高温
    の冷媒と前記室内熱交換器へ向かう液体とを熱交換させ
    る冷媒液体熱交換器を有する冷凍サイクルとを備えた車
    両用空気調和装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の車両用空気調和装置にお
    いて、 前記冷媒圧縮機は、通電により作動する電動冷媒圧縮機
    であって、冷媒を圧縮する冷媒圧縮部、この冷媒圧縮部
    を回転駆動するモータ部、およびこのモータ部の作動に
    伴って発生する排熱を液体に吸収させる液体通路を有す
    ることを特徴とする車両用空気調和装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の車両用空
    気調和装置において、 前記冷媒圧縮機は、内部に前記吐出口が形成された嵌合
    部を有し、 前記冷媒液体熱交換器は、内部に前記吐出口に連通する
    連通口が形成され、前記嵌合部に嵌め合わされる被嵌合
    部を有し、 前記嵌合部と前記被嵌合部との間に冷媒の漏洩を防ぐシ
    ール材を有することを特徴とする車両用空気調和装置。
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