JPH08107814A - 椅 子 - Google Patents

椅 子

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JPH08107814A
JPH08107814A JP6246394A JP24639494A JPH08107814A JP H08107814 A JPH08107814 A JP H08107814A JP 6246394 A JP6246394 A JP 6246394A JP 24639494 A JP24639494 A JP 24639494A JP H08107814 A JPH08107814 A JP H08107814A
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JP
Japan
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chair
sea
seat
rope
seat surface
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JP6246394A
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English (en)
Inventor
Shugo Sugiyama
修吾 杉山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 誤って海に落としても容易に拾い上げること
ができ、更に、人が海に落ちた場合には、救命具として
も利用し得る椅子を提供すること。 【構成】 椅子1は、座面枠3に取り外し可能に嵌め込
まれた座面5を備える。この座面5は、水に対する比重
のきわめて小さい合成樹脂発泡体にて形成されているた
め、椅子1全体が水に浮く。また、座面5にはロープ1
9の一端が結び付けられ、ロープ19の他端にはフック
21が設けられている。椅子1の使用時には、収納ケー
ス23からロープ19を引き出して、釣舟に固定された
構造物にフック21が連結される。これにより、椅子1
を誤って海に落としても、ロープ19を手繰って椅子1
を拾い上げることができる。更に、海に落ちた人を救助
する場合、座面5だけを外して海に投げ入れることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水に浮く椅子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、魚釣りの際には、釣人が腰掛ける
ために、折り畳み式の椅子等が利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、釣舟のデッ
キに椅子を置き、そこに腰掛けて釣りを行っている様な
場合、例えば、釣舟が急に揺れて傾いたり、釣人が立ち
上がった拍子に、椅子を誤って海の中に落としてしまう
ことがあった。
【0004】しかし、従来の椅子は、すぐに水中へ沈ん
でしまうため、簡単に拾い上げることはできなかった。
また、海に沈む前に拾い上げようと、慌てて舟から身を
乗り出したりすると、椅子どころか人が海に落ちる危険
性もあった。そこで本発明は、誤って海に落としても容
易に拾い上げることができ、更に、人が海に落ちた場合
には、救命具としても利用し得る椅子を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段,及び作用】上述の目的を
達成するため、本発明の椅子は、請求項1記載の通り、
水に浮くように全体の体積と重量との関係が調整された
椅子本体と、該椅子本体の所定位置に一端が固定された
紐状部材と、該紐状部材の他端に設けられ、適当な場所
への連結が可能な連結部材とを備えたことを特徴とす
る。
【0006】本発明の椅子は、例えば、釣舟に固定され
ている構造物等、海に引き込まれないような適当な場所
に連結部材を連結して使用される。こうすると、椅子本
体を誤って海等に落とした場合でも、椅子本体が紐状部
材につながれた状態で水に浮いているので、紐状部材を
手繰って椅子本体を拾い上げることができる。
【0007】なお、水に浮くようにするには、全体の体
積と重量との関係を調整し、椅子本体の見かけ上の比重
を水よりも小さくする。見かけ上の比重を小さくするに
は、水よりも比重の小さい材料を使うのはもちろん、水
よりも比重の大きい材料であっても、内部に空洞を設け
るなどすればよい。また、紐状部材としては、例えばロ
ープ、ワイヤ、チェーン等を挙げることができ、全体と
して柔軟に変形する紐状のものであれば何でもよい。更
に、連結部材としては、例えば棒状物の任意の位置に引
っかけ得るフック類、棒状物の端部等に引っかけ得るリ
ング類、適当な場所を挟み込んでその位置に固定できる
クリップ類等を挙げることができ、適当な場所に連結で
き、紐状部材を介して引っ張られても、容易に連結が外
れなければ何でもよい。
【0008】ところで、本発明の椅子は、海等に引き込
まれない適当な場所につながれているので、海に人が落
ちたような場合には、とっさに海に投げ入れれば救命具
としても利用し得る。しかし、救命具としての利用を積
極的に考えると、背もたれや脚等は邪魔になる恐れもあ
る。
【0009】そこで、請求項2記載の通り、中空構造又
は軽量な物質を充填した構造にされると共に、前記椅子
本体から取り外し可能な座面を備え、該座面に、前記紐
状部材の前記一端が固定されているとよい。ここで、中
空構造とは、例えばブロー成形の如き方法にて形成され
るもので、特に内部に水が浸入しないものである。又、
軽量な物質を充填した構造とは、独立気泡を含有する合
成樹脂の発泡体等で中実構造にされたもので、内部に水
が浸入しないものであれば、中空構造物に合成樹脂発泡
体を注入したものであっても、型枠を使って合成樹脂発
泡体を成形したものであってもよい。
【0010】この請求項2記載の椅子によれば、特に、
救命具として利用する場合には、座面だけを取り外して
海等に投げ入れればよい。こうすれば、座面だけが紐状
部材につながれた状態で水に浮いているので、海に落ち
た人がつかまろうとした時、背もたれや脚等が邪魔にな
ることはなく、紐状部材を手繰れば座面につかまってい
る人を救助できる。
【0011】また、この場合、請求項3記載のように、
前記座面が、環状にされているとよい。環状の座面であ
れば、海に落ちた人が環の中に腕を突っ込んでつかまる
こともできるので、握力が弱くてもつかまりやすい。更
に、請求項4記載の通り、前記紐状部材を収納すると共
に、当該紐状部材の前記他端を引き出し可能な収納ケー
スを、前記椅子本体に備えると便利である。
【0012】この様に構成された椅子によれば、紐状部
材は収納ケースに収納され、紐状部材を適当な場所へ連
結する際には、収納ケースから紐状部材の他端が引き出
される。したがって、紐状部材を必要な長さだけ引き出
して適当な場所に連結できるので、長い紐状部材を用い
ても通常の使用時には紐状部材が邪魔にならない。
【0013】特に、請求項5記載の通り、前記椅子本体
には、前記座面が嵌め込まれる円筒状の凹部を有する座
面枠が設けられ、前記円筒状の凹部の底面には、更に凹
部が形成されて前記収納ケースとされ、該収納ケースの
底面には、前記紐状部材の前記他端を引き出すための孔
が形成されていると、座面を取り外せば、座面枠内の凹
部に紐状部材がまとまって収まっているので、座面を救
命具として海等に投げ入れる際には、紐状部材がきわめ
て取り出しやすい。
【0014】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。実施例としての椅子1は、図1(a),同図
(b)に示す通り、座面枠3に取り外し可能に嵌め込ま
れた座面5と、座面枠3に対しピン7を軸に回動可能に
取り付けられた背もたれ9と、座面枠3に対しピン11
を軸に回動可能に取り付けられた前脚13と、座面枠3
に対しピン15を軸に回動可能に取り付けられた後脚1
7とを備え、特に、座面5が、水に対する比重がきわめ
て小さくて内部に水が浸透しない軟質な合成樹脂発泡体
(実施例では軟質ポリスチレンフォーム)にて形成さ
れ、水よりも比重の大きい硬質な合成樹脂(実施例では
ABS樹脂)にて形成された座面枠3,背もたれ9,前
脚13,後脚17等をも含めた状態で、全体として水に
浮くようにされている。
【0015】また、座面5に一端が結び付けられたロー
プ19と、ロープ19の他端に設けられたフック21
と、座面枠3の下部に一体成形され、内部にロープ19
を収納する収納ケース23とを備えている。次に、上記
構成について更に詳しく説明する。
【0016】座面5は、図2(a)に示す通り、環状に
されている。そして、この環状の座面5を嵌め込むた
め、座面枠3には、図1(b),図2(b)に示す通
り、下方へ円筒状に突出する座面収納部31が形成され
ている。また、座面5は、三方に延びる溝33を有し、
この溝33に合わせて上記ロープ19が結び付けられて
いる。更に、座面5は、係合凹部35a,35bを有
し、ここに座面枠3に形成された係合凸部37a,37
bが引っかかり、常時は座面5が座面枠3から外れない
ようになっている。ここで、係合凸部37aは、図3に
示す通り、薄板をU字状に曲げてなるバネ部37cの先
端に設けられており、バネ部37cのU字を潰すように
摘むと、係合凸部37aは係合凹部35aから外れる。
こうして、係合凹部35aと係合凸部37aとの係合を
解くと、座面5を座面枠3から取り外すことができる。
【0017】背もたれ9は、図4に実線で示す展開位置
から、二点鎖線で示す折り畳み位置へ回動させることが
できる。また、前脚13,および後脚17も、図4に実
線で示す展開位置から、二点鎖線で示す折り畳み位置
へ、それぞれ回動させることができる。そして、前脚1
3,後脚17には、それぞれを展開位置において固定す
るため、固定ネジ41が設けられている。この固定ネジ
41は、図5に示す状態において、後脚17に螺合する
と共に、先端部41aが座面枠3の位置決め孔3aに嵌
まり込んでおり、後脚17の回動を規制している。ここ
で、固定ネジ41を反時計周りに回すと、固定ネジ41
が図示左方へ移動し、先端部41aが位置決め孔3aか
ら抜け出す。この結果、後脚17を自由に回動させるこ
とができるようになる。また、固定ネジ41の先端部4
1a側にはEリング43を嵌め込んで、固定ネジ41を
緩めた際に後脚17から抜け落ちるのを防止してある。
なお、前脚13に設けられた固定ネジ41も、同様の構
造にて前脚13の回動を規制している。
【0018】更に、後脚17には、図1(b)に示した
通り、ピン45を軸に回動可能に設けられた補助脚47
が設けられている。この補助脚47は、この椅子1に座
っている人が、背もたれ9にもたれ掛かった場合に、後
脚17の下端を軸にして椅子1が後ろへ転倒するのを防
止するために設けた転倒防止部材である。この様な補助
脚47が設けてあると、本実施例の椅子1を釣舟のデッ
キ上で使用する際に、特にその効果を発揮する。すなわ
ち、この様な補助脚47が無いごく一般的な椅子によれ
ば、例えば波のうねりが大きくて釣舟が不意に予想外の
方向へ傾いたり揺れたりした場合、特に急に後方へ傾い
た場合に、釣人が自分の足で体を支えるといったことが
できず、釣人が椅子ごと転倒して怪我をしたり、海へ転
落したりする恐れがあった。そのため、この様な危険を
防止するには、釣人が常に前かがみとなって前方に体重
をかけて座るなど、楽な姿勢をとることができなかっ
た。この点、本実施例の椅子1では、補助脚47によっ
て後方への転倒が防止されているので、安心して楽な姿
勢で座ることができる。なお、この補助脚47について
も、図4に示した通り折り畳むことができる。これは、
椅子1の携帯時に補助脚47が邪魔にならないようにす
るためである。したがって、携帯を考慮しない据置型の
椅子とするならば、補助脚を折り畳めなくしてもよい。
また、後方への転倒以外に側方への転倒をも防止するな
らば、補助脚が側方へ突出していても良い。
【0019】加えて、前脚13,後脚17,補助脚47
の各下端には、図1(b)に示した通り、ゴム製の滑り
止め部材49a,49b,49cが設けてある。フック
21は、図3に示した通り、つまみ21aのスライド操
作によりピン21bがスライドする構造で、ピン21b
は内蔵するコイルバネ(図示略)により付勢され、常時
はフック21の開口21cを閉じている。そして、つま
み21aをスライドさせて開口21cを開くと、フック
21を適当な棒状物等に引っかけることができる。
【0020】収納ケース23は、図1(b),図2
(b)に示す通り、座面枠3の座面収納部31の底面の
一部を、更に下方へ円筒状に突出させて形成されてい
る。そして、収納ケース23の中央部には、引出孔51
が形成され、ここからロープ19を引き出すことができ
る。
【0021】以上のように構成された椅子1は、釣舟の
デッキ上の所望の場所に設置され、収納ケース23から
ロープ19を引き出して、釣舟に固定された手すりや梯
子などといった構造物にフック21を連結して使用され
る。こうすれば、何らかの原因により、椅子1を誤って
海に落としても、椅子1がロープ19につながれた状態
で水に浮いているので、ロープ19を手繰って椅子1を
拾い上げることができる。
【0022】また、ロープ19は、収納ケース23から
必要な長さだけ引き出して使われるので、長いロープ1
9であっても、通常の使用時には最低限しか邪魔になら
ない。更に、海に落ちた人を救助する場合、座面5だけ
を外して海に投げ入れることができるので、海へ投げ込
む際にも海の中でつかまる際にも、背もたれや脚が邪魔
にならない。また、座面5を外すとロープ19は収納ケ
ース23からまとめて取り出せるので、緊急を要する救
助活動を即座に実行できる。なお、上述の通り、ロープ
19はフック21によって釣舟に連結されているので、
ロープ19自体が海に引き込まれてしまったりせず、確
実な救助活動を行うことができる。
【0023】また更に、座面5が環状になっているの
で、溺れた人が環の中に腕を突っ込んででもつかまるこ
とができ、握力が弱くてもつかまりやすい。以上本発明
の実施例を説明したが、本発明はこれに限定されず、本
発明の要旨を逸脱しない範囲内の種々なる態様を採用す
ることができる。
【0024】例えば、実施例では、座面5をきわめて軽
量な合成樹脂発泡体からなる中実構造のものとしたが、
これ以外に、中空構造のものや、中空構造のものに合成
樹脂発泡体を充填して中実構造にしたもの等でも良い。
また、実施例では、ロープ19を用いたが、その他チェ
ーン等であっても良く、柔軟で軽量な紐状のものであれ
ば何でもよい。
【0025】更に、実施例では、特定の形状のフック2
1を示したが、リングやクリップ等、適当な場所に連結
でき、ロープ19に荷重がかかっても容易に連結が外れ
なければ何でもよい。
【0026】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、椅子を誤っ
て海等に落とした場合でも、容易に椅子を拾い上げるこ
とができるので、釣用の椅子としてきわめて便利であ
る。また、海に人が落ちた場合には、救命具として代用
することもできる。
【0027】特に、請求項2記載の椅子によれば、救命
具として利用する場合に、背もたれや脚等が邪魔になら
ないので望ましい。また、請求項3記載の椅子によれ
ば、溺れた人がつかまりやすいので、更に望ましい。
【0028】更に、請求項4記載の椅子によれば、通常
の使用時には紐状部材が邪魔にならないので便利であ
る。加えて、請求項5記載の椅子によれば、救命具とし
て海等に投げ入れる際に、紐状部材がまとめて取り出し
やすいので、迅速な救助活動ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例としての椅子を示し、(a)はその正
面図、(b)は(a)にA−A線で示す切断面における
断面図である。
【図2】 実施例としての椅子を示し、(a)はその平
面図、(b)はその底面図である。
【図3】 係合凸部と係合凹部との関係およびフックの
形状などを示すための拡大断面図である。
【図4】 実施例の椅子の折り畳み状態を示す側面図で
ある。
【図5】 後脚の一部を拡大した拡大断面図である。
【符号の説明】
1・・・椅子、3・・・座面枠、5・・・座面、7,1
1,15,45・・・ピン、13・・・前脚、17・・
・後脚、19・・・ロープ、21・・・フック、23・
・・収納ケース、31・・・座面収納部、33・・・
溝、35a,35b・・・係合凹部、37a,37b・
・・係合凸部、37c・・・バネ部、41・・・固定ネ
ジ、43・・・Eリング、47・・・補助脚、51・・
・引出孔。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水に浮くように全体の体積と重量との関
    係が調整された椅子本体と、 該椅子本体の所定位置に一端が固定された紐状部材と、 該紐状部材の他端に設けられ、適当な場所への連結が可
    能な連結部材とを備えたことを特徴とする椅子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の椅子において、 中空構造又は軽量な物質を充填した構造にされると共
    に、前記椅子本体から取り外し可能な座面を備え、 該座面に、前記紐状部材の前記一端が固定されているこ
    とを特徴とする椅子。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の椅子において、 前記座面が、環状にされていることを特徴とする椅子。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の椅子において、 前記紐状部材を収納すると共に、当該紐状部材の前記他
    端を引き出し可能な収納ケースを、前記椅子本体に備え
    たことを特徴とする椅子。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の椅子において、 前記椅子本体には、前記座面が嵌め込まれる円筒状の凹
    部を有する座面枠が設けられ、 前記円筒状の凹部の底面には、更に凹部が形成されて前
    記収納ケースとされ、 該収納ケースの底面には、前記紐状部材の前記他端を引
    き出すための孔が形成されていることを特徴とする椅
    子。
JP6246394A 1994-10-12 1994-10-12 椅 子 Pending JPH08107814A (ja)

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JP (1) JPH08107814A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100375702C (zh) * 2004-09-21 2008-03-19 武汉理工大学 船舶救生椅系统
JP2014100247A (ja) * 2012-11-19 2014-06-05 Takashi Takeuchi 筏ベンチ

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