JPH08106462A - 入力誤り修復支援装置 - Google Patents

入力誤り修復支援装置

Info

Publication number
JPH08106462A
JPH08106462A JP6263137A JP26313794A JPH08106462A JP H08106462 A JPH08106462 A JP H08106462A JP 6263137 A JP6263137 A JP 6263137A JP 26313794 A JP26313794 A JP 26313794A JP H08106462 A JPH08106462 A JP H08106462A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
character string
reading
input
input error
conversion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6263137A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4080007B2 (ja
Inventor
Minoru Nitta
実 新田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JustSystems Corp
Original Assignee
JustSystems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JustSystems Corp filed Critical JustSystems Corp
Priority to JP26313794A priority Critical patent/JP4080007B2/ja
Publication of JPH08106462A publication Critical patent/JPH08106462A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4080007B2 publication Critical patent/JP4080007B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Machine Translation (AREA)
  • Document Processing Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力誤り修復支援装置において、利用者が入
力誤りを迅速に修正できるようにする。 【構成】 入力された読み文字列を解析して前記読み文
字列に対する解析結果を記憶手段312に格納する解析
部311と、前記読み文字列を辞書4を索引してかな漢
字変換文字列に変換するかな漢字変換実行部32と、前
記解析部311での解析結果及び前記かな漢字変換実行
部32での変換結果に基づき前記入力された読み文字列
を検査し、検査値が閾値以上であれば入力誤りの可能性
が高いと判断して前記読み文字列の中から入力誤り推定
文字を摘出する入力誤り摘出部31Aと、特定キーの入
力により前記入力誤り摘出部で摘出された入力誤り推定
文字の位置にカーソルを移動させる入力誤り指摘部31
Bとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力誤りの修復を容易
にできるようにした入力誤り修復支援装置に関し、特
に、入力された読み文字列をかな漢字変換文字列に変換
するに際して、利用者が入力誤りを迅速に修正できると
共に、修復した方が適切と認められる入力誤りについて
は自動的に修復するようにした入力誤り修復支援装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】かな漢字変換などのデータ変換装置にお
いては、従来、入力した際に入力誤りがあった場合、操
作者が変換結果を見て正しい文字列を入力し直してい
た。入力の誤りを修正する場合、打ち間違えた箇所にカ
ーソルを移動して文字の挿入や削除をして修正するの一
般的だが、入力文字列をクリアする機能を有している装
置では、「カーソル移動+文字の挿入削除」の代わり
に、「クリアキー」により入力文字列をクリアした後、
入力文字列を全て再入力する操作者が意外に多い。これ
は、「カーソル移動+文字の挿入削除」により修正する
と、文書作成時の思考を中断してしまうためであり、上
記のような「クリアキー+再入力」により入力誤りを修
正するのは、特に、入力の速い操作者に顕著である。
【0003】このように、入力誤りの修正は煩わしい操
作や効率の悪い操作を伴い、また修正ミスも生じがちで
ある。入力誤りの種類は多様であり、操作者の熟練度や
入力方式(ローマ字入力,かな入力)によっても異なる
が、誤りの種類によっては自動的に訂正することが可能
である。そこで、最近では、誤りやすいと思われるケー
スを対象として入力誤りを自動的に訂正するようにした
ものが実現されている。
【0004】入力誤りを自動訂正するようにした装置の
例としては、例えば、カナ入力時に拗音と清音とを間違
えて入力した場合などの誤り(シフトキーの操作ミス)
を想定して、その誤りを判断して自動訂正するようにし
たカナ漢字変換装置がある。このカナ漢字変換装置は、
入力されたカナ系列に対応する漢字熟語が辞書に存在し
なかったときに、入力されたカナ系列に含まれる拗音・
促音を清音に又は清音を拗音・促音に変換して辞書を再
検索し、対応する漢字熟語が存在すればその漢字熟語を
出力するようにしたものである。例えば、操作者が「学
校」を誤って「がつこう」と入力した場合、「つ」が
「っ」に変換されて辞書が再検索され、辞書に存在する
「学校」が出力される。同様に、半濁音や濁音について
も、相互変換するための変換テーブルに収容(例えば、
「ぱ」と「ば」の対応を収容)しておくことにより、上
記処理が行なわれる(特公昭59-18729号公報参照)。
【0005】また、入力誤りを自動訂正するようにした
装置の他の例としては、キーボード入力時に隣接キーを
間違えて入力した場合の誤りを想定して、その誤りを自
動訂正するようにしたものもある。この入力誤り自動訂
正装置は、キーボードの配列を予め記憶しておき、入力
された文字列を漢字に変換する際、辞書の見出し語と比
較して誤入力文字を判定し、誤入力文字と判定したとき
に、誤入力文字と置き換える文字の候補を、誤入力文字
のキーに隣接するキー(左,右,左上,右上のキー等)
に割り当てられている文字から順に選択し、選択された
文字に置き換えられた文字列を辞書の見出し語と再度比
較するようにしたものである。例えば、操作者が「うれ
しう」と入力した場合、「うれしう」に最も近い辞書の
見出し語の文字列データ「うれしい」と比較して異なる
部分の文字「う」を取り出し、ローマ字入力方式では、
「U」のキーに隣接するキー(Y,I,7,8,H,
J)から置き換える文字の候補を順に選択し、「うれし
Y」,「うれしい」というように順次置き換えて比較
し、辞書の見出し語に存在する「うれしい」にて“かな
漢字変換”が行なわれる(特開平4-85660号公報参
照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般的な誤
入力の種類は、次の(a) 〜(c) に分類される。(a) 挿入
誤り:ここで言う“挿入誤り”とは、例えば、「acc
ept」と入力すべきところを誤って「acceep
t」というように、余分な文字を挿入して入力するミス
を言う。(b) 削除誤り:ここで言う“削除誤り”とは、
例えば、「accept」と入力すべきところを誤って
「acept」というように、必要な文字を削除して入
力するミスを言う。(c) 置換誤り:ここで言う“置換誤
り”とは、例えば、「accept」と入力すべきとこ
ろを誤って「acsept」というように、誤った文字
に置き換えて入力するミスを言う。これらの入力誤りの
中で、それぞれの占める割合は、(c) の“置換誤り”が
最も多く、(a) の“挿入誤り”、(b) の“削除誤り”と
続くが、利用者が多いと思われる「ローマ字入力」にお
いては、同一キーの連続入力の頻度が高いため、「英
字、かな入力」と比較した場合に「挿入、削除誤り」の
割合が増加する。また、「ローマ字入力」では同一キー
の連続入力を起因とした特徴的な誤入力パターンが存在
する。
【0007】上述したカナ漢字変換装置では、かな入力
時のシフトキーの操作ミスを対象としたもので、シフト
キーを用いる場合の誤入力に対しては有効であり、一
方、上述した入力誤り自動訂正装置では、キーを押す位
置の操作ミスを対象としたもので、隣接キーを間違えて
押した場合の誤入力に対しては有効であった。しかしな
がら、いずれもキーボードの一つのキーの打ち間違い、
すなわち入力された一文字を訂正するようにしたもので
あって、上記のような“挿入誤り”や“削除誤り”によ
る入力文字の過不足による入力誤りや“置換誤り”にお
ける各種の入力誤りに対しては自動的に誤りを修復して
正しく変換することはできなかった。そのため、従来の
自動訂正方法や装置では自動修復できるものがごく一部
の誤入力に限られ、自動訂正とはいうものの全体の各種
誤入力に対する修復率は低かった。さらに、いずれもの
装置においても、変更した読みが辞書に存在すれば無条
件に変換してしまうので、自動訂正の対象文字によって
は訂正結果が適切とならないケースが生じる危険性を含
んでいた。
【0008】また、入力誤りの自動修復機能を備えてい
ない装置では、上述したように、「カーソル移動+文字
の挿入削除」或いは「クリアキー+再入力」により入力
誤りを修正していたために、煩わしい操作や効率の悪い
再入力操作を伴い、また修正ミスも生じがちであった。
最近では入力読みの最大文字数も拡張されており、かな
りの文字数の長文を入力してから全文を一括変換する利
用者も増えている。そのため、入力誤りをした場合、長
文中から誤り箇所を捜すのが容易ではなく、誤り箇所を
見落とてしまいがちになるという問題があった。更に、
入力誤り位置へのカーソル移動に時間を要するため、非
常に非効率的であるという問題があった。このことは、
自動修復機能を備えている装置でも、入力誤りの全てを
自動修復することはできないため、利用者が修正をする
場合には同様であった。
【0009】本発明は、上述のような事情よりなされた
ものであり、本発明の目的は、利用者が入力誤りを迅速
に修正できる入力誤り修復支援装置を提供することにあ
る。また、本発明の他の目的は、多様な入力誤りを自動
的に修復できると共に、自動修復できなかった入力誤り
についても利用者が迅速に修正できる修復支援装置を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力誤りの修
復を容易にできるようにした入力誤り修復支援装置に関
するものであり、本発明の上記目的は、入力された読み
文字列を解析して前記読み文字列に対する解析結果を記
憶手段に格納する解析部と、前記読み文字列を辞書を索
引してかな漢字変換文字列に変換するかな漢字変換実行
部と、前記解析部での解析結果及び前記かな漢字変換実
行部での変換結果に基づき前記入力された読み文字列を
検査して検査値を設定し、前記検査値が閾値以上であれ
ば入力誤りの可能性が高いと判断して前記読み文字列の
中から入力誤り推定文字を摘出する入力誤り摘出部と、
特定キーの入力により前記入力誤り摘出部で摘出された
入力誤り推定文字の位置にカーソルを移動させる入力誤
り指摘部とを備えることによって達成される。
【0011】また、本発明の上記他の目的は、入力誤り
を想定して予め設定された修復候補文字列群を索引して
前記読み文字列の中の入力誤りを判定し、前記読み文字
列の中から修復対象の文字列を抽出する修復対象抽出部
と、前記修復対象の文字列の読みを前記修復候補文字列
に対応して予め設定された修復読みに変更する読み変更
部と、前記かな漢字変換実行部により前記変更前の読み
で変換した第1の変換結果と前記修復読みで変換した第
2の変換結果とを比較し、前記辞書での未登録語の有無
の検査及び文法的な検査に基づき前記第2の変換結果の
評価レベル値を設定する修復結果評価部とを備え、前記
評価レベル値が所定のレベル値以上であれば前記修復結
果を採用して前記読み文字列の入力誤りを自動修復する
と共に、前記入力誤り摘出部は、前記自動修復がされた
文字列を除いて前記入力誤り推定文字を摘出するように
することよって達成される。。
【0012】
【作用】本発明にあっては、入力誤り摘出部で読み文字
列の中から入力誤りの可能性が高いものを判断し、入力
誤り推定文字として摘出する。そして、特定キーの入力
により、入力誤り指摘部で上記入力誤り推定文字の位置
にカーソルを移動させる。そのため、利用者が変換中に
入力ミスに気づいた場合、1回のキー入力で入力ミスの
可能性の高い場所にカーソルを移動できるようになるの
で、入力ミスを捜す手間が省けると共にカーソル移動操
作の手間が省け、入力ミスを迅速に修正することが可能
となる。さらに、入力誤り推定文字の位置が複数ある場
合、検査値の値が大きい順、すなわち、入力誤りの可能
性の高いものから順にカーソルを移動させるので、スト
レスのない修正作業ができる。また、入力誤り推定文字
の箇所をマーク又は色表示で示すので、入力誤りの可能
性の高い文字の箇所が一目で分かり、修正作業がより容
易になる。
【0013】また、修復対象抽出部,読み変更部及び修
復結果評価部を備えることで、多様な入力誤りを自動的
に修復できるようになる。すなわち、入力誤りを想定し
て修復候補文字列群を予め設定しておき、修復対象抽出
部では、修復候補文字列群を索引して修復対象の文字列
を抽出し、読み変更部では、修復候補文字列に対応して
予め設定された修復読みに変更する。続いて修復結果評
価部では、修復結果の方がオリジナル変換結果よりも適
切であると判断した場合にだけ修復結果を採用するよう
にしている。
【0014】そのため、誤りやすい文字の組み合わせを
多数修復対象文字列として登録しておくことにより、多
様な入力誤りを判定して修復することが可能となると共
に、自動修復による副作用を最小限に抑えることが可能
となる。更に、入力誤り位置へのカーソル移動機能と組
み合わせることにより、多様な入力誤りを自動的に修復
できると共に、自動修復できなかった入力誤りについて
も利用者が迅速に修正できるようになる。
【0015】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例につい
て詳細に説明する。図1は、本発明の入力誤り修復支援
装置の概略構成の一例を示すブロック図であり、各処理
プログラムや制御データ等はROM2及びRAM3に格
納されており、入力誤り位置へのカーソル移動機能及び
入力誤りの自動修復機能を有するかな漢字変換部30は
RAM3内に格納されている。漢字変換部30では、キ
ーボード5aやマウス5b等の入力手段5から入力され
た文字列を、辞書4を索引して読み文字列からかな漢字
混じり文字列に変換する。その際、読み文字列の中に入
力誤りがあるかどうかを判定し、入力誤りがあれば、誤
り部分の読みを自動的に修復する。そして、修復した読
みでかな漢字混じり文字列に変換した結果を修復前と比
較して評価し、修復前より適切と判断した読みだけを採
用して変換後の文字列をCRT6に表示する。
【0016】また、自動修復機能によって自動修復でき
なかったものについては、入力誤り位置へのカーソル移
動機能により、入力誤りの可能性の高いものを判断して
入力誤り推定文字として摘出し、マーク又は色表示で示
すと共に、特定キーの入力により、当該位置にカーソル
を移動させる。なお、利用者は、かな漢字変換確定後の
文章についても上記の各機能を使用することができる。
同図において、全体の制御を行なうCPU1,ROM
2,RAM3,辞書4,キーボード5aやマウス5b等
の入力手段5,及びCRT6はシステムバス7を介して
接続され、相互にデータの授受が行われる。
【0017】以下、本発明を説明するに当たって、入力
誤り位置へのカーソル移動機能を備えた装置と自動修復
機能を付加した装置とに別けて、それぞれのの実施例を
説明する。
【0018】図2は、本発明装置のかな漢字変換部30
の機能構成の第1の例を示すブロック図であり、先ず、
同図を用いて本発明における入力誤り位置へのカーソル
移動機能の概略を説明する。かな漢字変換部30は、読
み文字列や機能キーの入力,入力誤り位置へのカーソル
移動処理,及びかな漢字変換候補や結果の出力を行なう
入出力制御部31と、辞書4を索引して読み文字列に対
するかな漢字候補文字列を上記入出力制御部31に供給
するかな漢字変換実行部32とから構成される。入出力
制御部31は以下の構成を備えている。
【0019】解析部311は、入力されたデータが文字
であるか機能キーであるかを判定し、文字であれば更に
入力モードを判定し、ローマ字入力であれば“かな”に
変換する。そして変換後の読み文字列を格納部312に
格納すると共に、読み文字列を解析して文節情報を格納
部312に格納する。また、入力されたデータが変換を
指示する機能キーであれば、格納部312に格納された
読み文字列をかな漢字変換実行部32に転送する。かな
漢字変換実行部32は、辞書4を索引して読み文字列に
対する変換候補文字列を作成する。かな漢字変換実行部
32から出力される変換候補文字列は、格納部312に
オリジナル変換結果として格納される。
【0020】入力誤り摘出部31Aは、解析部311で
の解析結果とかな漢字変換実行部32での変換結果に基
づき、読み文字列を検査して検査値を設定し、検査値が
閾値以上であれば入力誤りの可能性が高いと判断して読
み文字列の中から入力誤り推定文字を摘出する。
【0021】入力誤り指摘部31Bは、入力誤り摘出部
31Aから呼び出され、入力誤り摘出部31Aで摘出さ
れた入力誤り推定文字の位置にカーソルを移動させる。
その際、読み文字列の中の入力誤り推定文字の箇所(以
下、入力誤り推定箇所と呼ぶ)をマーク(二重下線等)
又は色表示(赤色等)で示し、複数の入力誤り推定箇所
が存在する場合には、入力誤り摘出部31Aで設定され
た検査値の値が大きい入力誤り推定文字の位置から順
に、特定キーが入力される毎にカーソルを順次移動させ
る。
【0022】変換結果出力部は、解析部311でのロー
マ字/かな変換結果,かな漢字変換実行部32でのかな
漢字変換結果等を出力してCRT6に表示する。
【0023】このような構成において、本発明の第1の
構成例での動作例を図3のフローチャートに従って詳細
に説明する。
【0024】キーボード5aやマウス5b等の入力手段
5を用いて入力され文字列は、入出力制御部31内の解
析部311によって解析され、ローマ字入力であれば
“かな”に変換され、かな変換結果がCRT6表示され
ると共に、読み文字列が格納部312に格納される。そ
の際、読み文字列は文節及び単語単位に区切られ、区切
りや品詞区分等の文節情報が作成される(ステップS1
01)。解析部311は、入力誤りの指摘を指示する特
定キーが押下されたのであれば、入力誤り摘出部31A
を呼び出す。
【0025】入力誤り摘出部31Aでは、かな漢字変換
実行部32を呼び出し、読み文字列(範囲指定されたの
であれば範囲指定内の読み文字列)に対して内部的にか
な漢字変換処理を行なう。そして、かな漢字変換実行部
32での変換結果と解析部311での解析結果とを用い
て読み文字列を検査して各検証項目毎に検査値を設定し
(ステップS102)、総合検査値が閾値以上であれば
入力誤りの可能性が高いと判断して読み文字列の中から
入力誤り推定文字を摘出する。その際、摘出した入力誤
り推定文字について、読み文字列内での位置情報を作成
する。
【0026】上記検査値を設定する上での基準となる項
目は、(a) 未登録語の有無の検査(読みが辞書(ユーザ
登録のものを含む)に登録されているか否か)、(b) 文
法的な検査(助詞が無い名詞+用言、句読点の重複など
を検査)、(c) 短い読みの細切れな文節の発生(例え
ば、「にゅ/力/驟雨/服(にゅりょくしゅううふく:
本来、入力修復)」の検査、(d) 変換結果における“く
ずれ”(例えば、「亜kz委/酔う/hkう:本来、赤
い洋服)」の検査、(e) ローマ字入力及びかな入力時に
おける(ローマ字→かな)変換時の失敗(未変換文字の
発生)の検査である。
【0027】入力誤り推定文字の摘出が終わると(ステ
ップS103)、入力誤り摘出部31Aは、入力誤り指
摘部31Bを呼び出す。入力誤り指摘部31Bは、入力
誤り摘出部31Aで摘出された入力誤り推定文字の位置
にカーソルを移動させる。その際、読み文字列の中の入
力誤り推定箇所をマーク又は色表示で示し、複数の入力
誤り推定箇所が存在する場合には、入力誤り摘出部31
Aで設定された検査値の値が大きい入力誤り推定文字の
位置から順に、特定キーが入力される毎にカーソルを順
次移動させ、入力誤り位置へのカーソル移動機能に係る
処理を終了する(ステップS104,S105)。
【0028】ここで、具体例を示して説明する。図4
(A)は、ローマ入力時において「母音」を入力し忘れ
た場合の入力誤りの例であり、同図に示すように、読み
入力が「きてんNきいたせんでんがきいたというはなし
Wきいた」であれば、特定のキー(例えば「TAB」キ
ー)が入力された時点で、「N」と「W」が色表示等で
示されると共に、「N」(或いは「N」の次の文字)の
位置にカーソルが移動する。更に特定のキーが入力され
れば、「W」(或いは「W」の次の文字)の位置にカー
ソルが移動する。ここで、利用者によって修正方法が異
なるため、カーソルを入力誤り推定文字の位置に移動さ
せるか、次の位置に移動させるかは、利用者が選択(設
定変更)できるようになっている。この例では検査値の
値が同じである場合を例としたため、始めに「N」の位
置にカーソルが移動するが、検査値が異なるものが複数
ある場合は、検査値が大きい順、すなわち、誤りの可能
性の高いものから順にカーソルが移動して行く。
【0029】図4(B)は、かな漢字変換結果が表示さ
れている状態で、特定キーを押下した場合の例で、同図
に示すように、読み入力が「ゆーてぃれてぃのさくせい
がひつようだ」であれば、特定のキーが入力された時点
で、「ゆーてぃれてぃ」の「れ」(或いは後者の
「て」)の位置にカーソルが移動する。この場合、変換
前のオリジナルの読み文字列を表示して、カーソル表示
を行なうと共に、入力誤り推定箇所を示す。利用者は、
このような文章入力中の誤りの他、保存ファイルの文章
についても、文書中の対象範囲を指定することで同様に
上記機能を利用することができる。
【0030】図5は、本発明装置のかな漢字変換部30
の機能構成の第2の例を示すブロック図であり、先ず、
同図を用いて本発明における自動修復機能の概略を説明
する。なお、図2の第1の構成例と同一構成箇所は同符
号を付して説明を省略する。
【0031】自動修復機能を備えた構成では、解析部3
11は、入力されたデータが変換を指示する機能キーで
あれば、修復対象抽出部314を呼び出して入力誤りの
自動修復処理を開始させる。
【0032】修復対象抽出部314は、格納部312か
ら読み文字列を取り出し、読み変更テーブル316に登
録されている修復候補文字列群を索引して自動修復対象
の読みパターンに一致するものをチェックし、後述する
成立条件に合致するもの(修復対象の文字列;以下、自
動修復対象語と呼ぶ)を抽出して格納部312に格納す
る。例えば、自動修復対象の読みパターンとして子音の
過剰パターンである「っっ」が読み変更テーブル316
に登録されていて、読み文字列中に「きっって(KIT
TTE:ローマ字入力)」という文字列があった場合を
例とすると、「きっって」を自動修復対象語として抽出
する。なお、自動修復対象語の修復に係る処理は、読み
文字列が“連文節”であれば、文頭側から単位区間毎に
行なう。例えば、利用者が(明示的に)変換キーを押下
した場合あるいは「句読点:。、」が入力された場合の
それ以前の読みについて行なう。修復対象抽出部314
では、単位区間において抽出した自動修復対象語の数が
設定値以下であるか否かを判定し、設定値を越えていれ
ば、自動修復される可能性のかなり高いものに限定す
る。ここで、自動修復対象語の数を限定する目的は、修
復処理(主に自動修復対象語の再解析処理)によるレス
ポンスの低下を押さえることにある。
【0033】読み変更部315は、修復対象抽出部31
4によって抽出された自動修復対象語の読みを、読み変
更テーブル316を用いて変更する。例えば、自動修復
対象語の読みが「きっって」であれば、挿入誤りのパタ
ーンであり、「っっ」の一文字を削除して「っ」に変更
し、「きって」とする。そして、解析部311によっ
て、変更後の読み文字列(修復した単語又は文節部)の
再解析を行ない、かな漢字変換実行部32から出力され
る変更後の読みに対する変換候補文字列(「切手」,
「斬って」等)を修復結果として格納部312に格納す
る。単位区間における上記処理が終了すると、修復結果
評価部317は、修復結果をオリジナル変換結果と比べ
ながら評価する。詳細は後述するが、ここでの評価は、
未登録語の有無や文法的な検査に基づいておこなう。そ
して、修復結果の方がオリジナル変換結果よりも適切で
あると判断した場合のみ修復結果を採用し、そうでない
場合はオリジナル変換結果を採用する。変換結果出力部
313では、入力文字列の全区間について上記処理が終
了したのであれば、自動修復処理後の変換候補文字列を
全区間分CRT6に表示する。
【0034】なお、入力誤りの自動修復機能は、“その
機能を使用するか否か”を利用者が設定変更することが
でき、自動修復機能全て,ローマ字入力時は全て,入力
誤りのパターン毎及び当該パターンでの類型別(例え
ば、挿入誤りのパターンでの母音の過剰)に、それぞれ
指定できるようになっている。利用者による設定変更指
示がされた場合、修復パターン設定部318では、初期
設定値の当該機能のフラグを変更する。また、自動修復
対象語は利用者が追加登録できるようになっており、修
復対象登録部319は、追加登録(又は削除)の指示が
された語句の読みを読み変更テーブル316に登録(又
は削除)する。
【0035】このような構成において、本発明の第2の
構成例での自動修復処理の動作例を図6及び図7のフロ
ーチャートに従って詳細に説明する。なお、入力誤り位
置へのカーソル移動処理の動作は、入力誤り摘出部31
Aでの対象となる読み文字列が自動修復された文字列を
除いた読み文字列となるだけでその他の動作は第1の構
成例と同様であるため、説明を省略する。
【0036】キーボード5aやマウス5b等の入力手段
5を用いて入力され文字列は、入出力制御部31内の解
析部311によって解析され、“かな”に変換されてC
RT6表示されると共に、読み文字列が格納部312に
格納される。その際、読み文字列は文節及び単語単位に
区切られ、区切りや品詞区分等の文節情報が作成され
る。変換を指示する機能キー(或いは「句読
点:。、」)の入力がされると、かな漢字変換実行部3
2は、解析部311から転送されてくる読み文字列を入
力し、読み文字列に対する変換候補文字列を辞書4から
取り出してオリジナル変換結果として格納部312に格
納する(ステップS201)。
【0037】修復対象抽出部314は、自動修復機能の
指定がオンか否かを判定し(ステップS202)、オフ
であれば自動修復処理をせずに通常の処理に移行する。
すなわち、修復パターン設定部318で自動修復機能全
てを使用しない設定、或いは現在の入力モードでは自動
修復機能を使用しない設定になっていれば、変換結果出
力部312によってオリジナル変換結果が格納部312
から読み出され、読み文字列に対する変換候補文字列が
CRT6に表示される。
【0038】一方、自動修復機能の指定がオンであれ
ば、修復対象抽出部314は、読み文字列から単位区間
分の文字列を取り出す(ステップS203)。そして、
単位区間内に自動修復対象語が存在するか否かをチェッ
クし(ステップS204)、成立条件に合致するものを
すべて抽出する。ステップS204において、成立条件
に合致するものが一つも存在しなければ、ステップS2
03に戻って次の単位区間分の文字列を取り出す。ここ
で、修復対象語の抽出処理について具体例を示して説明
する。
【0039】図8は、修復対象語の抽出処理と読みの変
更処理で使用する読み変更テーブル316の一例を示し
ており、入力誤りを想定して予め設定された修復候補文
字列が登録されている。同図(A)は、「置換誤り:誤
った文字に置き換えて入力するミス」のパターンを修復
するためのテーブル、同図(B)は、「挿入誤り:余分
な文字を挿入して入力するミス」のパターンを修復する
ためのテーブル、同図(C)は「削除誤り:誤った文字
に置き換えて入力するミス」のパターンを修復するため
のテーブルの例をそれぞれ示している。読み変更テーブ
ル316には、同図(A)に示すように、“入力誤りを
想定した読み(以下、「オリジナル読み」と呼ぶ)”,
“オリジナル読みに対する修復後の読み(以下、「修復
読み」と呼ぶ)”,及び修復読みの“ローマ字パター
ン”が予め登録されている。但し、挿入誤りと削除誤り
のパターンでは、オリジナル読みの削除、追加によって
修復読みに変更できるので、修復読みはテーブルには登
録されない。
【0040】修復対象抽出部314では、単位区間内の
読み文字列をチェックし、読み変更テーブル316に登
録されている“オリジナル読み”と一致するものを抽出
する。例えば、単位区間内の読み文字列中に「そうごん
あけんちくぶつ」という文字列があると仮定すると、
「んあ」が同図(A)のテーブルに登録されており、自
動修復対象語の候補として抽出される。そして、抽出し
た自動修復対象語の候補が、後述する学習エリア(自動
修復対象外の読みが自動登録されているバッファ)に登
録されていなければ、自動修復対象語の成立条件に合致
していると判断する。但し、自動修復機能の個別指定
は、例えば、「ん」の過不足,子音の過不足,母音の過
不足というように、修復対象の類型ごとにも指定するこ
とができ、当該類型の修復機能の指定がオフであれば抽
出対象外とする。すなわち、ここでの自動修復対象語の
候補としての成立条件は、オリジナル読みが読み変更テ
ーブル316に登録されていること、オリジナル読みが
学習エリアに登録されていないこと、オリジナル読みの
属する入力誤りのパターン或いは当該入力誤りのパター
ンでの当該類型の修復機能指定がオンであること、の各
条件をすべて満たしていることである。
【0041】単位区間における抽出が終わると、修復対
象抽出部314では、抽出した自動修復対象語の総数が
設定値以下であるか否かを判定し、設定値を越えていれ
ば、自動修復される可能性のかなり高いものに限定す
る。例えば、設定値を5とした場合、単位区間内に10
個の自動修復対象語があれば5個に限定する。この設定
値の値は主にCPUの処理能力により決定される。
【0042】また、限定する場合の判断は、修復読みに
対応して予め設定されている抽出優先順位(例えば、入
力誤りのパターン毎、各パターンでの各類型毎、修復読
み毎の抽出優先順位)に従って行なわれる。例えば“挿
入誤り”における「ん」の重複や子音の重複などの修復
パターンは高プライオリティとして設定されており、優
先的に抽出される(ステップS205)。
【0043】修復対象抽出部314による単位区間内の
抽出処理が終わると、読み変更部315は、修復対象抽
出部314によって抽出された自動修復対象語の読み
(オリジナル読み)を、読み変更テーブル316を用い
て変更する。すなわち、置換誤りのパターンでは、図8
(A)の読み変更テーブル316を参照して、オリジナ
ル読みに対応して予め登録されている修復読みに変更
し、挿入誤りと削除誤りのパターンでは、それぞれ図8
(B),(C)の読み変更テーブル316を参照して、
オリジナル読みに対して末尾を削除、末尾に母音を追加
する等により修復読みに変更する。例えば、上記「そう
ごんあけんちくぶつ」の例では、同図(A)の読み変更
テーブル316を参照して、「んあ」が「んな」に変更
される(ステップS206)。読み変更部314による
単位区間内の読み変更処理が終わると、解析部311に
よって、変更後の読み文字列の再解析が行なわれる。こ
こでの解析処理は、単位区間内の読み文字列において
“修復した単語又は文節部”を対象として行なわれ、か
な漢字変換実行部32によって出力される“変更後の読
みに対する変換候補文字列”が修復結果として格納部3
12に格納される。例えば、上記「そうごんあけんちく
ぶつ」の例では、変更後の読み「そうごんなけんちくぶ
つ」に対する変換候補文字列「荘厳な建築物」が修復結
果として格納部312に格納される(ステップS20
7)。
【0044】単位区間における上記処理が終了すると、
修復結果評価部317は、修復結果をオリジナル変換結
果と比べながら評価し、修復結果の方がオリジナル変換
結果よりも適切(所定レベル以上)であるかどうかを判
断する。この判断は、例えば、次に示す検証項目(a),
(b) ごとにそれぞれの読みでの変換結果の評価レベルの
値を設定し、修復読みでの評価レベル値からオリジナル
読みでの評価レベル値を減算して各検証項目の合計レベ
ル値を求めて修復読みでの総合評価レベル値とし、その
評価レベル値が所定のレベル値に達しているか否かを判
定することにより行なう。判定の基準となる項目は、
(a) 未登録語の有無の検査(読みが辞書又はユーザ登録
語に登録されているか否か)、(b) 文法的な検査(文節
数,文節間の係り受けなどを検査)である。
【0045】上記各検証項目毎の評価レベル値の設定に
おいて、例えば、オリジナルの読みが文字の組み合わせ
上で単語に成り得ない読み(“んん”や拗音,促音の過
剰)である場合は、修復読みでの総合評価レベル値が所
定のレベル値以上となるような値を設定する。また、統
計的には文節数の少ない方が正しく変換されていること
が多いと言えるため、例えば、オリジナル変換結果の文
節数から修復結果の文節数を減算した値を、文節数の検
査における評価レベル値として設定する。文節間の係り
受けについては、文節情報に基づいて適切かどうかを判
定して評価レベル値を設定する。また、修復結果が登録
語であることは必須要件であり、修復した読みが未登録
語の場合には修復読みでの総合評価レベル値が所定レベ
ル未満となるような値を設定する。
【0046】修復結果評価部317では、上記のような
評価方法により修復結果を評価し(ステップS20
8)、修復結果の評価結果が所定レベル以上であるか否
かを判定する。例えば、オリジナル変換結果が「大きい
/意図」に対して修復結果が「大きいと」であった場合
のように、修復結果の方が文節数が少ない場合であって
も、オリジナル変換結果の文節間の係り受けが正しい場
合、修復結果が所定レベル未満と判定する。すなわち、
修復結果の方が確実に適切であると判断できるもの以外
は自動修復の対象外とする(ステップS209)。
【0047】そして、修復結果評価部317では、修復
結果の評価結果が所定レベル以上であれば修復結果を採
用し(ステップS210)、そうでない場合はオリジナ
ル変換結果を採用する(ステップS211)。そして、
単位区間内の処理が終了したのであれば、全区間の処理
が終了したか否かを判定し(ステップS212)、全区
間の処理が終了していないのであれば、ステップS20
3に戻って読み文字列から単位区間分の文字列を取り出
して上記処理を繰り返し、全区間の処理が終了したので
あれば、変換結果出力部313によって、自動修復処理
後の変換候補文字列を全区間分CRT6に表示し、全て
の処理を終了する。
【0048】図9は、本発明によりローマ字入力時の
「挿入・削除誤り」を自動修復した場合の具体的な変換
例を示す図で、同図(A)が「N」の過不足の例、同図
(B)が「母音」の過不足の例、同図(C)が「子音」
の過不足の例をそれぞれ示している。同図の修復前の変
換結果の欄において“×”で示されるものは、変換結果
の評価において評価結果が所定レベル未満であったた
め、修復結果が採用されなかったケースの例を示してい
る。
【0049】本発明では、同図(A)に示すように、
「ん(NN)」を入力するための「N」の入力しすぎや
不足が元で誤変換になるケースが自動的に修復される。
また、同図(B)に示すように、「母音」の過不足、す
なわち、「(子音+母音)+母音」、「母音+母音」の
ように、母音が連続する場合に母音の入力しすぎや不足
が元で誤変換になるケースが自動的に修復される。さら
に、同図(C)に示すように、「子音」の過不足、例え
ば促音「っ」を入力するために子音を連続して入力する
場合のように、子音の入力しすぎや不足が元で誤変換に
なるケースが自動的に修復される。これらの修復パター
ンに限らず、読み変更テーブル316に登録することで
多様なパターンを修復することが可能である。
【0050】図10は、学習エリアの一例を示す図で、
自動修復結果が利用者の意図に合わず、元の読みに戻す
ような修正がされた場合、同じ副作用を何回も繰り返さ
ないように学習するためのエリアである。入出力制御部
31内の修復対象登録部319は、利用者によって設定
された自動修復対象語を登録する機能の他に、自動修復
が利用者の意図に合わなかった場合に、以降はその読み
を自動修復対象外の読みとして自動的に登録する学習機
能を備えている。同図を参照して、その学習機能を説明
する。
【0051】変換結果出力部313によって自動修復結
果がCRT6に表示された後、利用者によって修正が加
えられた場合、修正箇所が自動修復した部分であれば、
修復対象登録部319は格納部312に一時保存されて
いる読み文字列の該当部分の“オリジナル読み”を取り
出し、“修正された読み”が“オリジナル読み”と一致
するか否かをチェックする。そして、一致するのであれ
ば、その読みを学習エリアに登録する。例えば、入力さ
れた読み文字列が「よさんい」で、自動修復により「予
算に(よさんに)」と修復されて表示され、利用者が修
復前の元の読み「よさんい」に戻した場合、「よさん
い」が学習エリアに登録される。同図に示す学習エリア
は、例えばリングバッファとし、修復対象登録部319
では該当の読みをサイクリックに格納する。
【0052】学習エリアに登録された“読み”は、修復
対象抽出部314による自動修復対象語の成立条件の判
定時に参照される。すなわち、修復対象抽出部314で
は、自動修復対象語を抽出する際、“オリジナル読み”
が読み変更テーブル316に登録されていても自動修復
対象語の読みが学習エリアに登録されていれば、自動修
復対象外とする。上記の例「よさんい」の場合、元の読
みに対応するかな漢字変換候補「予算委」が表示され
る。本発明では、自動修復により変換された結果を評価
することにより自動修復による副作用を抑えるようにし
ているが、上記のような学習機能を備えることにより副
作用が更に抑えられ、自動修復による弊害が生じないよ
うにすることが可能となる。
【0053】なお、上述した実施例においては、かな漢
字変換前の入力文字列を対象とした自動修復処理を例と
して説明したが、かな漢字変換確定後の文字列(保存フ
ァイルから読み込まれた文字列を含む)を対象とした場
合も、自動修復処理が行われる。その場合は、かな漢字
変換確定後の文字列に対する変換前の読み文字列を読み
情報として記憶媒体に保存する読み情報保存手段と、読
み情報保存手段により保存された読み情報に基づき、か
な漢字変換確定後の文章を変換前の読み文字列に逆変換
する逆変換手段とを備え、かな漢字変換確定後の文字列
に対して範囲指定された場合、上記逆変換手段により逆
変換された当該範囲の読み文字列を解析部311の入力
読み文字列とするようにすれば良い。この場合、誤り推
定文字の摘出処理,誤り位置へのカーソル移動処理及び
自動修復処理としては同一処理である。また、ローマ字
入力の修復パターンを例として説明したが、かな入力に
ついても誤りやすい読みを自動修復対象語として登録し
ておくことにより、当然のことながら自動修復処理が行
われる。更に、ひらがな,カタカナ,英数字,各種記号
の混在入力時におけるモード切換えミス,シフトキー操
作ミスについても、誤りやすい読み(英数字、記号を含
む)を登録しておくことにより自動修復することができ
る。
【0054】また、実施例では、入力文字列はキーボー
ドやマウスから入力された場合を例として説明したが、
入力手段はこれらに限るものではない。手書き入力や音
声は、手書き入力の読取り結果や音声入力の認識結果を
入力文字列として扱うことにより、読取りの誤りや音声
認識の誤りを自動修復したり、誤りの可能性の高いもの
を指摘したり、当該位置へのカーソル移動をしたりする
ことができる。さらに、かな漢字変換に限らず、外国語
やコンピュータ言語の変換などにも適用することが可能
である。
【0055】
【発明の効果】以上のように本発明の入力誤り修復支援
装置によれば、利用者が変換中に入力ミスに気づいた場
合、従来は、カーソルを矢印キーで入力ミスをした場所
に移動していたのが、一回のキー入力で入力ミスの可能
性の高い場所にカーソルを移動できるようになる。ま
た、誤り箇所が複数ある場合、誤りの可能性の高いもの
から順にカーソルが移動するので、ストレスのない修正
作業ができる。更に、入力ミスの可能性の高い場所が色
表示等で示されるので、入力ミスを捜す手間が省けると
共にカーソル移動操作の手間が省け、入力ミスを迅速に
修正することが可能となる。
【0056】さらに、入力誤り自動修復機能と併用する
ことにより、多様な入力誤りを自動的に修復できると共
に、自動修復できなかった入力誤りについても利用者が
迅速に修正できるようになる。また、かな漢字変換確定
後の読み文字列も対象としているので、作成済みの文章
の誤りのチェックや誤りの修正に利用することができ
る。
【0057】また、本発明の自動修復機能では、“挿入
誤り”、“削除誤り”或いは“置換誤り”というような
熟練者でもありがちな各種の誤入力を自動的に修復する
ことができる。例えば、ローマ字入力において生じやす
い同一キーの連続入力に関係した特徴的な誤入力パター
ン(「N」の過不足,子音の過不足,母音の過不足な
ど)の他、カナ入力特有の誤りやすいパターン、或いは
シフトキーの操作ミスや英数字モード/カナモード等の
切換えミスに起因する誤入力パターンなど、多様なパタ
ーンの入力誤りを判定して自動的に修復することができ
る。また、修復した読みで変換した結果とオリジナルの
読みで変換した結果とを比較して修復結果を評価し、修
復結果の方がオリジナル変換結果よりも適切であると判
断した場合にだけ修復結果を採用するようにしている。
そのため、自動修復による副作用を最小限に抑えること
ができ、自動修復による弊害を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の入力誤り修復支援装置の概略構成の一
例を示すブロック図である。
【図2】本発明装置のかな漢字変換部の機能構成の第1
の例を示すブロック図である。
【図3】本発明装置の第1の構成例での動作例を説明す
るためのフローチャートである。
【図4】本発明装置における入力誤り位置へのカーソル
移動機能の具体例を示す図である。
【図5】本発明装置のかな漢字変換部の機能構成の第2
の例を示すブロック図である。
【図6】本発明の第2の構成例での自動修復処理の動作
例を説明するためのフローチャートである。
【図7】図6のフローチャートの続きの図である。
【図8】本発明装置で用いる読み変更用のテーブルの一
例を示す図である。
【図9】本発明装置による自動修復結果の具体例を示す
図である。
【図10】本発明装置で用いる学習エリアの一例を示す
図である。
【符号の説明】
1 CPU 2 ROM 3 RAM 4 辞書 5 入力手段 5a キーボード 5b マウス 6 CRT 30 かな漢字変換部 31 入出力制御部 32 かな漢字変換実行部 31A 入力誤り摘出部 31B 入力誤り指摘部 311 解析部 312 格納部 313 変換結果出力部 314 修復対象抽出部 315 読み変更部 316 読み変更テーブル 317 修復結果評価部 318 修復パターン設定部 319 修復対象登録部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された読み文字列を解析して前記読
    み文字列に対する解析結果を記憶手段に格納する解析部
    と、前記読み文字列を辞書を索引してかな漢字変換文字
    列に変換するかな漢字変換実行部と、前記解析部での解
    析結果及び前記かな漢字変換実行部での変換結果に基づ
    き前記入力された読み文字列を検査して検査値を設定
    し、前記検査値が閾値以上であれば入力誤りの可能性が
    高いと判断して前記読み文字列の中から入力誤り推定文
    字を摘出する入力誤り摘出部と、特定キーの入力により
    前記入力誤り摘出部で摘出された入力誤り推定文字の位
    置にカーソルを移動させる入力誤り指摘部とを備えたこ
    とを特徴とする入力誤り修復支援装置。
  2. 【請求項2】 前記入力誤り摘出部での前記検査値の設
    定は、少なくとも前記辞書での未登録語の有無の検査及
    び前記読み文字列の文法的な検査を含む検査の結果に基
    づいて設定するようになっている請求項1に記載の入力
    誤り修復支援装置。
  3. 【請求項3】 前記入力誤り指摘部での前記カーソルの
    移動は、前記入力誤り推定文字の位置が複数ある場合、
    前記入力誤り摘出部で設定された検査値の値が大きい入
    力誤り推定文字の位置から順に、前記特定キーが入力さ
    れる毎に順次移動させるようになっている請求項1又は
    請求項2に記載の入力誤り修復支援装置。
  4. 【請求項4】 前記入力誤り指摘部は、前記読み文字列
    の中の前記入力誤り推定文字の箇所をマーク又は色表示
    で示すようになっている請求項1乃至請求項3に記載の
    入力誤り修復支援装置。
  5. 【請求項5】 入力誤りを想定して予め設定された修復
    候補文字列群を索引して前記読み文字列の中の入力誤り
    を判定し、前記読み文字列の中から修復対象の文字列を
    抽出する修復対象抽出部と、前記修復対象の文字列の読
    みを前記修復候補文字列に対応して予め設定された修復
    読みに変更する読み変更部と、前記かな漢字変換実行部
    により前記変更前の読みで変換した第1の変換結果と前
    記修復読みで変換した第2の変換結果とを比較し、前記
    辞書での未登録語の有無の検査及び文法的な検査に基づ
    き前記第2の変換結果の評価レベル値を設定する修復結
    果評価部とを備え、前記評価レベル値が所定のレベル値
    以上であれば前記修復結果を採用して前記読み文字列の
    入力誤りを自動修復すると共に、前記入力誤り摘出部
    は、前記自動修復がされた文字列を除いて前記入力誤り
    推定文字を摘出するようにした請求項1乃至請求項4に
    記載の入力誤り修復支援装置。
  6. 【請求項6】 かな漢字変換確定後の文字列に対する変
    換前の読み文字列を読み情報として記憶媒体に保存する
    読み情報保存手段と、前記読み情報保存手段により保存
    された読み情報に基づき、前記かな漢字変換確定後の文
    章を変換前の読み文字列に逆変換する逆変換手段とを備
    え、かな漢字変換確定後の文字列に対して範囲指定され
    た場合、前記逆変換手段により逆変換された当該範囲の
    読み文字列を前記解析部の入力読み文字列とするように
    した請求項1乃至請求項5にに記載の入力誤り修復支援
    装置。
JP26313794A 1994-10-03 1994-10-03 入力誤り修復支援装置 Expired - Fee Related JP4080007B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26313794A JP4080007B2 (ja) 1994-10-03 1994-10-03 入力誤り修復支援装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26313794A JP4080007B2 (ja) 1994-10-03 1994-10-03 入力誤り修復支援装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005235572A Division JP4231037B2 (ja) 2005-08-15 2005-08-15 入力誤り修復支援装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08106462A true JPH08106462A (ja) 1996-04-23
JP4080007B2 JP4080007B2 (ja) 2008-04-23

Family

ID=17385332

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26313794A Expired - Fee Related JP4080007B2 (ja) 1994-10-03 1994-10-03 入力誤り修復支援装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4080007B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002351868A (ja) * 2001-05-30 2002-12-06 Seiko Instruments Inc 電子辞書

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002351868A (ja) * 2001-05-30 2002-12-06 Seiko Instruments Inc 電子辞書

Also Published As

Publication number Publication date
JP4080007B2 (ja) 2008-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0241646B1 (en) Document processing apparatus
EP0244871A2 (en) Machine translation system
CN110147546B (zh) 一种英语口语的语法校正方法及装置
JP4231037B2 (ja) 入力誤り修復支援装置
JP2806452B2 (ja) かな漢字変換装置および方法、並びに記録媒体
JP4080007B2 (ja) 入力誤り修復支援装置
JP3693694B2 (ja) 入力誤り自動修復装置
JP2007305153A (ja) 入力誤り修復支援装置
JP4278011B2 (ja) 文書校正装置およびプログラム記憶媒体
JP4047895B2 (ja) 文書校正装置およびプログラム記憶媒体
JPH07271774A (ja) 文章入力装置
JP4318223B2 (ja) 文書校正装置およびプログラム記憶媒体
JP6303508B2 (ja) 文書分析装置、文書分析システム、文書分析方法およびプログラム
JP4047894B2 (ja) 文書校正装置およびプログラム記憶媒体
KR0123403B1 (ko) 한·영 자동 전환 방법
JPS62249269A (ja) 文書処理装置
KR20150069991A (ko) 일본어 입력 환경에서의 오류 수정 방법
JPH08297663A (ja) 入力ミス修正装置及び修正方法
JPS6172359A (ja) べた書きかな漢字変換における文字修正方式
Jamwal AVL and TRIE loading time in Dogri spell checker
Kawada Inputting Japanese from the keyboard
JPH07110844A (ja) 日本語文書処理装置
CN117389424A (zh) 字符输入装置、字符输入方法及计算机可读存储介质
JPH0546612A (ja) 文章誤り検出装置
JPH07302263A (ja) ローマ字入力制御機能付きキーボード

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050614

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050815

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20050818

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20050909

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080206

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110215

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140215

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees