JPH08106323A - 走行方向制御装置 - Google Patents

走行方向制御装置

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JPH08106323A
JPH08106323A JP6264421A JP26442194A JPH08106323A JP H08106323 A JPH08106323 A JP H08106323A JP 6264421 A JP6264421 A JP 6264421A JP 26442194 A JP26442194 A JP 26442194A JP H08106323 A JPH08106323 A JP H08106323A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 雑踏の中でもサインパターンを的確に検出
し、無限遠点を算出してロボットの走行方向を制御でき
る走行方向制御装置を提供する。 【構成】 ロボットに搭載した画像入力装置1、2より
入力された画像から直線を抽出し、抽出した直線から無
限遠点を検出してロボットの走行方向を制御する走行方
向制御装置において、画像に対してコントラストの正規
化処理、微分二値化処理及び孤立点除去処理を施してエ
ッジ画像を生成する前処理手段7と、ハフ変換によりこ
のエッジ画像から直線を抽出して無限遠点を検出する無
限遠点検出手段8とを設ける。入力画像のコントラスト
補正やノイズ除去が行なわれた後、エッジ画像が生成さ
れ、エッジ画像から、ノイズや障害物に強いハフ変換に
より直線が抽出され、その直線の交差する無限遠点が検
出される。駅のコンコース等の雑踏の中でも、床面の目
地などを直線として抽出し、無限遠点を検出してロボッ
トの走行方向を制御することが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラを搭載した自律
移動ロボットの進行方向を制御する走行方向制御装置に
関し、特に、駅のコンコースなどの雑踏の中でも正しく
進行方向を制御できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来、搭載するビデオカメラで撮影した
画像を分析し、進むべき方向を自ら判断して自走する自
律移動ロボットが知られている。このロボットの視覚に
基づく進行方向制御の方式には、農業機械学会誌第54
巻第2号(1992)p.105〜114に記載されて
いるように、図12に示す沿目標移動、向目標移動、歩
行者追尾などの種類がある。沿目標移動は、床面の白線
等のガイドラインをサインパターン(目印)とし、サイ
ンパターンが画面の一定位置に来るようにロボットの走
行を制御する。向目標移動は、画面に存在する建物の入
り口などをサインパターンとし、それに向かうように走
行を制御する。歩行者追尾は、ロボットの前方を進む歩
行者をサインパターンにして移動する定型行動である。
【0003】また、移動ロボットや走行する車両に搭載
したカメラの画像から無限遠点(=消失点)を検出し、
この無限遠点を利用してロボットや車両の走行方向を制
御する方式が数多く提案されている(特開平3−219
400号、特開平3−276211号、特開平5−17
3637号、特開平5−151341号など)。
【0004】これらの方式では、画面に映る画像から、
走行する道路上の白線やレーンマーカ、あるいは壁に挟
まれた屋内通路の壁との境界線などのエッジを抽出し、
これらのエッジから直線を求め、複数の直線の交点であ
る無限遠点を算出する。走行車両では、この無限遠点が
画面中央の所定範囲から外れたときに運転者に警報を発
したり、無限遠点の画面中央からのずれを自動操舵装置
の補正情報として利用している。また、移動ロボットの
走行方向制御装置では、無限遠点を通る通路両側の境界
線の二直線と水平線との成す角度がそれぞれ等しくなる
ように制御することによって、ロボットが通路中央を走
行するように誘導している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の走行方
向制御装置では、明確な視覚的特徴を備えた白線や通路
境界などをサインパターンに選んで直線を抽出すること
はできるが、歩行者や車両がそれらの直線の一部を隠し
てしまう状況の下では、サインパターンを検出し、無限
遠点を算出することが難しい。
【0006】また、直線を表すものとして、床面におけ
る目地などがあり、こうした直線を検出して無限遠点を
算出することができれば、例えば床面を清掃するロボッ
トの自律走行が可能になるが、しかし、従来の走行方向
制御装置では、こうした見にくい直線を検出することが
容易でなく、まして、駅のコンコースなど、人が雑踏し
て目地を隠したり、障害となる光のノイズが多い箇所で
は、床面の目地を検出することが非常に困難であった。
【0007】本発明は、こうした従来の問題点を解決す
るものであり、雑踏の中でもサインパターンを的確に検
出し、無限遠点を算出してロボットの進行方向を正しく
制御することができる走行方向制御装置を提供すること
を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、ロ
ボットに搭載した画像入力装置より入力された画像から
直線を抽出し、抽出した直線から無限遠点を検出してロ
ボットの走行方向を制御する走行方向制御装置におい
て、画像に対してコントラストの正規化処理、微分二値
化処理及び孤立点除去処理を施してエッジ画像を生成す
る前処理手段と、ハフ変換によりこのエッジ画像から直
線を抽出して無限遠点を検出する無限遠点検出手段とを
設けている。
【0009】また、無限遠点検出手段により検出された
無限遠点の妥当性を判定する検出結果判定手段を設け、
検出結果判定手段が妥当でないと判定したとき、無限遠
点検出手段が前フレームの画像に基づいて検出した無限
遠点を用いてロボットの走行方向を制御するように構成
している。
【0010】また、無限遠点検出手段により検出された
無限遠点の方向とロボットの進行方向とのずれ角を算出
するずれ角算出手段を設け、このずれ角算出手段により
算出されたずれ角を補正するようにロボットの進行方向
を制御している。
【0011】
【作用】そのため、入力画像からエッジ画像を生成する
に際して、コントラストのばらつきの補正やノイズ除去
が行なわれ、また、エッジ画像からハフ変換により直線
が抽出され、無限遠点が検出される。ハフ変換では、原
点から直線に下した垂線の長さρと、この垂線とx軸と
のなす角θとをパラメータに用いて直線を抽出するの
で、ノイズや障害物による影響を受けにくい。そのた
め、駅のコンコース等の雑踏の中でも、床面の目地など
を直線として抽出し、無限遠点を検出することが可能に
なる。
【0012】また、検出した無限遠点の妥当性を判定
し、妥当でない無限遠点を走行方向の制御に使用しない
ようにしている。そのため、サインパターンの検出が困
難な環境においても、ロボットを誤った方向に誘導する
事態を避けることができる。
【0013】図2には、俯角0度のカメラを搭載したロ
ボットの入力画像における無限遠点位置とロボットの進
行方向との関係を示している。図2(a)及び(b)
は、ロボットの進行すべき方向と進行方向とが一致して
いる場合である。この時、無限遠点は、画像の中心に存
在する。図2(c)は、ロボットの進行すべき方向と進
行方向との間に、ずれ角θが生じている場合である。こ
の時、無限遠点は、一点に収束するが、画像の中心には
存在せず、水平方向にずれを生じる。
【0014】ずれ角算出手段は、検出された無限遠点か
ら、このずれ角を算出し、算出されたずれ角に基づいて
ロボットの進行方向が修正される。
【0015】
【実施例】本発明の実施例として、駅のコンコースを自
律清掃する床面清掃ロボットの走行方向制御装置につい
て説明する。なお、床面清掃ロボットにおけるサインパ
ターンは、床面における目地とする。
【0016】この装置は、図1に示すように、カメラの
前方に置かれたレンズ部1と、ロボットの進行方向の情
景を撮像して映像信号に変換するCCDカメラ2と、カ
メラレンズ1のアイリス等を遠隔制御するレンズ制御部
4と、カメラ2から出力された映像信号をディジタルデ
ータに変換するA/D変換部5と、その画像ディジタル
データを静止画像として格納する画像メモリ部6と、画
像メモリ部6に格納された原画像に対して正規化処理、
微分二値化処理及び孤立点除去処理を施してエッジ画像
を生成する前処理部7と、エッジ画像にハフ変換を施す
ことによって目地に沿う直線を検出し、それらの直線の
交点より無限遠点を求める無限遠点検出部8と、検出し
た無限遠点が妥当であるかどうかを判定する検出結果判
定部9と、検出した無限遠点と進行すべき方向とのずれ
角を算出するずれ角算出部10と、ずれ角算出部10の結果
を伝える結果伝送部11と、これらの各部を制御する全体
制御部3と、結果伝送部11から伝えられた結果に基づい
てロボットの車体などを制御する動作制御部12とを備え
ている。
【0017】検出結果判定部9は、無限遠点検出部8で
検出された無限遠点が妥当であると判断した場合には、
検出された無限遠点をずれ角算出部10に渡してずれ角の
算出を行なわせ、妥当でないと判断した場合は、ずれ角
の算出を行なわずに、前フレームのずれ角算出結果を結
果伝送部11に渡す。また、結果伝送部11は、ずれ角算出
結果を無限遠点検出部8と動作制御部12とに伝送する。
無限遠点検出部8は、結果伝送部11から送られた前フレ
ームの結果を参考にして、処理すべき範囲を限定する。
【0018】この走行方向制御装置の床面清掃ロボット
への取り付け状態を図3に示している。ロボットの前面
にはレンズ1とCCDカメラ部2とが設置され(13)、
レンズ制御部4に当たるカメラコントロールユニット14
と、A/D変換部3、前処理部7、無限遠点検出部8、
検出結果判定部9、ずれ角算出部10、結果伝送部11及び
全体制御部3の各部が装備された画像処理ボード15と、
ロボットの動作を制御する動作制御部16とがロボット内
部に装着される。
【0019】次に、この走行方向制御装置の動作につい
て説明する。CCDカメラ部2からの映像信号は、A/
D変換部5でA/D変換され、画像メモリ部6に伝送さ
れて静止画像として格納される。前処理部7は、画像メ
モリ部6に格納された原画像(図7)よりエッジ画像
(図8)を生成する。
【0020】前処理部7は、このエッジ画像を生成する
ために、図4に示す手順で処理を行なう。
【0021】ステップ1:原画像(図7)のコントラス
トを正規化する処理を施す。これはまちまちな原画像の
コントラストを揃えるための処理であり、この正規化処
理により、光の反射などによるノイズが除去され、ま
た、コントラストの小さい画像での目地抽出が容易にな
る。正規化の方法は、次に行なわれる微分二値化処理に
適した基準輝度平均と基準分散とをあらかじめ定めてお
き、原画像の基準平均と分散とがそれらの値になるよう
に変換する。原画像の輝度をI(x,y)とすると、基
準輝度平均μsと基準分散σs 2で正規化した画像データ
N(I(x,y))は次式で与えられる。
【0022】 N(I(x,y))=(I(x,y)−μi(I))・σs
/σi(I)+μs 但し、μi(I)=ΣI(x,y))/n σi 2(I)=Σ(I(x,y)−μi(I))2/n σi:原画像の分散 μi:原画像の輝度平均 n:画素
数。
【0023】ステップ2:正規化された画素データに、
微分、二値化処理を行ない、二値画像を生成する。微
分、二値化処理は、図5に示すように、画素eが画素d
より明度が小さい場合にエッジが存在するとみなし、1
を立てる。それ以外は、エッジが存在しないとみなし0
を立てる。
【0024】ステップ3:微分、二値化処理を行なった
画素データには、いわゆる、ごま塩雑音が存在するた
め、孤立点除去処理を行なうことによって、このごま塩
雑音を除去する。孤立点除去処理は、無限遠点検出部8
でハフ変換が行なわれる際のノイズによる影響を低減す
る働きを持つ。孤立点除去処理は、図6に示すように、
画素eが1の場合、その4近傍の画素b、d、f、hの
内、2画素以上が1の場合には、画素eはエッジとみな
して1を立て、それ以外は、ノイズとみなして0を立て
る(除去する)。
【0025】前処理部7は、原画像(図7)に対して、
以上のような処理を施すことによって、エッジ画像(図
8)を生成する。
【0026】図14及び図15には、原画像にこの前処
理部7の処理を施して得られたエッジ画像と、従来一般
に用いられているsobelオペレータによる微分、二
値化処理を施して得られたエッジ画像とを対比して示し
ている。図14は原画像に歩行者が存在する場合であ
り、また、図15は原画像のコントラストが小さい場合
である。これらの図から、実施例の装置の前処理部7の
処理が、直線抽出処理を行なう場合に有効であることが
分かる。
【0027】次に、無限遠点検出部8は、床面に存在す
る目地の垂直成分より画像の無限遠点を検出する。無限
遠点の検出には、ノイズや障害物が存在する時でも効果
を発揮するハフ変換を用い、直線(床面の目地)を抽出
した後、それらの交点により無限遠点を検出する。
【0028】このハフ変換は、図9に示すように、図8
のエッジ画像において、前フレームの無限遠点(20)を
頂点とする三角形領域を処理範囲(21)に設定し、この
範囲の中だけで実施する。
【0029】ハフ変換は、原点から直線に下した垂線の
長さρと、この垂線とx軸との成す角θとをパラメータ
に用いて直線を抽出する方法である。時刻t=0におけ
る無限遠点の座標を(0,0)とする。まず、処理範囲
(21)の中で1が立っている画素、即ち、エッジの画素
を探索する。その画素(xi,yi)を通る直線は、原点
からその直線に下した垂線の長さρと、この垂線とx軸
との成す角θとを用いて、 ρ=xi・cosθ+yi・sinθ と表すことができる。画素(xi,yi)を通る直線は、
その傾きを種々に変えることができ、この傾きの変化に
伴って、θとρとが変化する。そこで、0°≦θ<18
0°に対応するρの値を上記式によって求め、配列h
(ρi,θi)にカウントする。
【0030】他のエッジの画素(xj,yj)について同
じことを行なった場合、画素(xj,yj )と画素
(xi,yi)とを通る直線に対応する配列h(ρi
θi)のカウント数は他の直線に対応する配列h(ρi
θi)よりも1つ多くなる。
【0031】こうした処理を全てのエッジの画素につい
て行なったときのρ−θ平面を図10に示している。こ
の配列h(ρi,θi)の値がki である場合には、直線
ρi=x・cosθi +y・sinθi 上にki 個の画
素が存在することを意味している。従って、配列hの中
からピークを検出することによって、直線、即ち床面の
目地を抽出することができる。抽出される目地の偏りを
防ぐために、登り勾配と下りの勾配の直線に分けて、そ
れぞれ5点ずつピークを検出する(図10における2
2)。これらの直線群が(x0,y0)で交差するならば、
ρ−θ平面上で座標(ρi,θi)の点群は、 ρ=x0・cosθ+y0・sinθ (式23) で表される正弦曲線上に存在するはずである。そこで最
小2乗法により、座標(ρj,θj)の点群から、式23
の近似方程式を求める。この時の(x0,y0)が無限遠
点の座標である。この値は、(ρi,θi)と近似方程式
との2乗誤差Q Q=Σ{ρi−(x0・cosθj+y0・sinθj)}2 を最小化することで解析的に得られ、 x0=(B・E−C・D)/(B2−A・D) y0=(B・C−A・E)/(B2−A・D) A=Σcos2θn B=Σcosθn・sinθn C=Σρn・cosθn D=Σsin2θn E=Σρn・sinθn となる。
【0032】図11に無限遠点検出結果を示す。24が検
出されたピークをx−y平面上に表したもの、即ち、抽
出された目地で、25が検出された無限遠点である。
【0033】次に、検出結果判定部9は、無限遠点検出
部8で検出された無限遠点が妥当であるかどうかを判定
する。判定には、検出された無限遠点と直線との分散
(σ2=Σ(ρi−x0・cosθi−y0・sinθi2
/N、但し、N:ピーク数)及び無限遠点のy座標を用
いる。ハフ変換によって抽出された直線の交点が無限遠
点に収束している場合、分散は小さくなる。また、無限
遠点のy座標は、カメラの光軸が床面と平行な場合、画
像の垂直方向中点、即ち、y=0と一致する。そこで、
判定条件を次のように設定する。
【0034】条件1:0≦σ<σcut 条件2:−ycut<y<ycut (本システムの場合σcut=20 ycut=10) 条件2は、ロボットの振動や誤差を考慮した場合の条件
である。二つの条件に当てはまる場合には、無限遠点検
出に成功したとみなし、ずれ角算出部10の処理に移行す
る。両方またはどちらか片方の条件に当てはまらない場
合には、無限遠点検出に失敗したとみなし、検出結果判
定部9は、前フレームにおけるずれ角の値を結果伝送部
11に伝送する。
【0035】無限遠点検出部8の結果が検出結果判定部
9の条件に当てはまる場合、ずれ角算出部10は、ずれ角
の算出を実行する。このずれ角は、図2に示すように、
進行すべき方向とロボットの進行方向とが一致している
場合(図2(a)、(b))には、無限遠点が画像の中
心に存在し、ずれ角は生じない。図2(c)に示すよう
に、進行すべき方向とロボットの進行方向とが一致して
いないときに、ずれ角θが生じる。このとき、ずれ角算
出部10は、無限遠点のx座標x0 をθ=−tan-1xに
代入し、進行方向とのずれ角を算出する。
【0036】ずれ角算出部10の結果は結果伝送部11に送
られ、結果伝送部11は、それを無限遠点算出部8と動作
制御部12とに伝送する。無限遠点算出部8は、結果伝送
部11から送られた結果を、次の画像の無限遠点を求める
処理の処理範囲を決定するために用いる。また、動作制
御部12は、この結果を用いてロボットの進行方向を修正
する。
【0037】図13は、駅コンコースにおいて、実施例
の走行方向制御装置によりロボットの走行方向を制御し
たときの結果を示している。この装置では、撮像された
画像の処理を3秒おきに実施している。図13(a)
は、ずれ角θ[deg]と時間t[s]との関係を示
し、また、(b)は、無限遠点と直線との分散σと時間
t[s]との関係(sig)、及び無限遠点のy座標の
絶対値|y|と時間t[s]との関係をグラフにしてい
る。図13(b)において、無限遠点の検出に失敗した
場合、即ち、前述の条件を満たさない場合においても、
前フレームの結果を用いることにより補完できることが
図13(a)より明らかである。
【0038】なお、無限遠点を算出するためのサインパ
ターンとしては、天井と側壁、床面と側壁との境界線な
どを用いることもできる。
【0039】
【発明の効果】以上の実施例の説明から明らかなよう
に、本発明の走行方向制御装置は、原画像に対して正規
化処理、微分二値化処理及び孤立点除去処理を施すとと
もに、ノイズや障害物に影響されにくいハフ変換を用い
て直線の抽出を行なっているため、床面の目地など、視
覚的に目立たないようなものからも直線を抽出すること
ができ、また、光のノイズが多く、コントラストがまち
まちであり、人や車の出入りが激しい場所等において
も、その直線の抽出が可能である。
【0040】また、こうして抽出した直線から求めた無
限遠点の妥当性を判定し、妥当でない場合には、前フレ
ームの処理結果で補完しているため、直線抽出の困難な
場所での走行方向制御であっても、誤った方向への誘導
を避けることができる。
【0041】本発明の走行方向制御装置は、こうした特
質を備えるため、駅コンコースなどの雑踏の中でも、ロ
ボットの走行方向を適切に制御することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における走行方向制御装置の構
成を示すブロック図、
【図2】実施例の走行方向制御装置で求める無限遠点と
進行方向との関係を示す図、
【図3】実施例の走行方向制御装置を取付けたロボット
を示す図、
【図4】実施例の走行方向制御装置における前処理の処
理フロー、
【図5】実施例の走行方向制御装置における微分、二値
化処理の説明図、
【図6】実施例の走行方向制御装置における孤立点除去
処理の説明図、
【図7】実施例の走行方向制御装置のカメラで撮影され
た原画像、
【図8】実施例の走行方向制御装置の前処理部の処理で
得られたエッジ画像、
【図9】実施例の走行方向制御装置の無限遠点検出部で
の処理範囲を示す図、
【図10】実施例の走行方向制御装置の無限遠点検出部
で算出されるρーθ平面、
【図11】実施例の走行方向制御装置の無限遠点検出部
で求めた無限遠点検出結果、
【図12】従来のロボットの視覚に基づく進行方向制御
の型、
【図13】実施例の走行方向制御装置における方向認識
結果を示すグラフ、
【図14】歩行者が存在する原画像(a)と、実施例の
走行方向制御装置が求めたエッジ画像(b)と、従来法
によるエッジ画像(c)との比較、
【図15】コントラストが小さい原画像(a)と、実施
例の走行方向制御装置が求めたエッジ画像(b)と、従
来法によるエッジ画像(c)との比較である。
【符号の説明】
1 レンズ部 2 CCDカメラ部 3 全体制御部 4 レンズ制御部 5 A/D変換部 6 画像メモリ部 7 前処理部 8 無限遠点検出部 9 検出結果判定部 10 ずれ角算出部 11 結果伝送部 12、16 動作制御部 13 レンズ、カメラ 14 カメラコントロールユニット 15 画像処理ボード 20 前フレームにおける無限遠点 21 処理範囲 22 ρ−θ平面でのピーク点 23 正弦曲線 24 抽出された目地 25 抽出された無限遠点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B25J 19/04 G06T 1/00 7/00 7/60 9061−5H G06F 15/70 370

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボットに搭載した画像入力装置より入
    力された画像から直線を抽出し、抽出した直線から無限
    遠点を検出してロボットの走行方向を制御する走行方向
    制御装置において、 前記画像に対してコントラストの正規化処理、微分二値
    化処理及び孤立点除去処理を施してエッジ画像を生成す
    る前処理手段と、 ハフ変換により前記エッジ画像から直線を抽出して無限
    遠点を検出する無限遠点検出手段とを設けたことを特徴
    とする走行方向制御装置。
  2. 【請求項2】 前記無限遠点検出手段により検出された
    無限遠点の妥当性を判定する検出結果判定手段を設け、
    前記検出結果判定手段が妥当でないと判定したとき、前
    記無限遠点検出手段が前フレームの画像に基づいて検出
    した無限遠点を用いてロボットの走行方向を制御するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の走行方向制御装置。
  3. 【請求項3】 前記無限遠点検出手段により検出された
    無限遠点の方向と前記ロボットの進行方向とのずれ角を
    算出するずれ角算出手段を設け、前記ずれ角算出手段に
    より算出されたずれ角を補正するようにロボットの進行
    方向を制御することを特徴とする請求項1に記載の走行
    方向制御装置。
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