JPH08105851A - 着衣量測定装置および着衣量計測方法 - Google Patents

着衣量測定装置および着衣量計測方法

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JPH08105851A
JPH08105851A JP6243904A JP24390494A JPH08105851A JP H08105851 A JPH08105851 A JP H08105851A JP 6243904 A JP6243904 A JP 6243904A JP 24390494 A JP24390494 A JP 24390494A JP H08105851 A JPH08105851 A JP H08105851A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 人間が着衣した状態で非接触で人間の着衣量
を測定する。 【構成】 カメラ1は人間を含む被写体を取り込む。画
像処理部2は、カメラ1で取り込まれた画像から人体画
像を認識して、人体画像上における人体の面積を検出す
る。輻射センサ3は環境の輻射温度および(人体+人間)
の輻射温度を検出する。着衣量演算部3は、画像処理部
2からの情報と輻射センサ3からの情報から、実空間上
における人間の面積,人間の着衣表面温度,人間の皮膚温
度および人間の放射熱量等を求め、それらの値から人間
の着衣量を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、室内環境制御や人間
情報測定の際に用いられるパラメータの一つである着衣
量を計測する着衣量計測方法、および、その着衣量計測
方法を用いた着衣量測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】衣服には、人間を装飾して外観を良くす
るという目的の他に、自然に対して人体を保護して人間
の健康を維持するという目的がある。そのために、人間
生理学等の研究においては着衣量を測定することは重要
な意味がある。
【0003】衣服重量は衣服の保温効果と密接な関係が
あり(米田「新衣服衛生学」第7章“衣服と身体活動”p
125〜p126)、厚着や薄着の判定あるいは気候の相違や季
節の推移に対する衣料の調節状況等を衣服重量からある
程度判断できる。そのために、従来は、着衣量を測定す
る場合には、衣服重量を着衣量に換算する方法がとられ
ている。
【0004】また、内部に発熱体を取り付けたマネキン
(サーマルマネキン)に衣服を着せてコンピュータによっ
てマネキン内部の発熱量や表面温度等を制御し、衣服の
熱抵抗値を測定して着衣量を測定する方法もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の着衣量測定方法には以下のような問題がある。すな
わち、上記衣服重量を着衣量に換算する方法の場合に
は、人間の体格の大きさが衣服重量に影響することと、
衣服の素材や形状や縫い方等の着衣量に影響を及ぼす重
要な要素が考慮されていないことから、測定精度が悪い
という問題がある。また、上記サーマルマネキンを用い
る方法の場合には、装置が大型で高価であり、簡便に着
衣量を測定できないという問題がある。さらに、何れの
方法も、人間が着衣した状態で測定したり、非接触で測
定したりすることができず、実際に即した着衣量の測定
ができないという問題もある。
【0006】そこで、この発明の目的は、人間の面積,
人間の着衣表面温度,人間の皮膚温度,人間の輻射温度か
ら人間が着衣した状態で非接触で人間の着衣量を測定で
きる着衣量測定装置、および、着衣量計測方法を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、撮像部によって取り込まれ
た画像を処理する画像処理部と,輻射温度を検出する輻
射センサと,上記画像処理部および輻射センサの出力に
基づいて着衣量を算出する着衣量演算部を備えた着衣量
測定装置であって、上記画像処理部は、上記撮像部によ
って取り込まれた画像から人体画像を認識する人体画像
認識手段と,この認識された人体画像上における人体の
位置および面積を検出する画像位置・面積検出手段を有
し、上記着衣量演算部は、上記人体画像上における人体
の位置及び面積と上記輻射温度とに基づいて着衣表面温
度を算出する着衣表面温度算出手段と,上記人体画像に
基づく情報によって人体の皮膚温度を算出する皮膚温度
算出手段と,上記着衣表面温度および人体の皮膚温度を
用いて着衣の熱抵抗値を算出する熱抵抗算出手段を有す
ることを特徴としている。
【0008】又、請求項2に係る発明は、請求項1に係
る発明の着衣量測定装置において、上記撮像部によって
捕捉される領域の環境温度を得る環境温度取得部を備え
ると共に、上記着衣量演算部は、上記人体画像上におけ
る人体の位置および面積に基づいて実空間上における人
体の位置及び面積を算出する実空間位置・面積算出手段
と、上記画像処理部による人体画像の認識結果を参照し
て上記輻射温度に基づいて人体のみの輻射温度を算出す
る輻射温度算出手段を有して、上記着衣量演算部におけ
る着衣表面温度算出手段は、上記環境温度と,実空間上
における人体の位置および面積と,人体のみの輻射温度
を用いて上記着衣表面温度を算出することを特徴として
いる。
【0009】又、請求項3に係る発明は、請求項2に係
る発明の着衣量測定装置において、上記皮膚温度算出手
段は、連続して取り込まれた人体画像に基づいて算出さ
れた人間の活動量を上記情報として用い、この人間の活
動量と上記環境温度に基づいて上記人体の皮膚温度を算
出することを特徴としている。
【0010】又、請求項4に係る発明の着衣量計測方法
は、温度センサで環境温度Toを検出し、輻射センサで
検出された輻射温度に基づいて人体の輻射温度Vを求
め、撮像手段からの人体の画像に基づいて実際の人体の
位置Lおよび人体の面積Aを求めた後、上記環境温度T
o,人体の輻射温度V,人体の位置Lおよび人体の面積A
を用いて、式 σ(Tcl4−To4)=(1/C)・V・L2/A σ,Cは定数 によって着衣表面温度Tclを求め、上記人体の画像に基
づいて人体の移動速度を求め、この人体の移動速度に基
づいて人体の活動量を求め、この人体の活動量に基づい
て人体の皮膚温度の増加量ΔT2を求めた後、上記環境
温度Toおよび人体の皮膚温度の増加量ΔT2を用い
て、式 Tsk=T1+a・To+b・ΔT2 T1,a,bは定数 によって人体の皮膚温度Tskを求め、上記環境温度To
と着衣表面温度Tclと人体の皮膚温度Tskから着衣の熱
抵抗値を着衣量として求めることを特徴としている。
【0011】
【作用】請求項1に係る発明では、画像処理部の人体画
像認識手段によって、撮像部によって取り込まれた画像
から人体画像が認識される。さらに、画像位置・面積検
出手段によって上記人体画像上における人体の位置およ
び面積が検出される。そうすると、着衣量演算部の着衣
表面温度算出手段によって、上記人体画像上における人
体の位置及び面積と輻射センサによって検出された輻射
温度とに基づいて、着衣表面温度が算出される。さら
に、皮膚温度算出手段によって、上記人体画像に基づく
情報によって人体の皮膚温度が算出される。そして、上
記着衣表面温度および人体の皮膚温度を用いて、熱抵抗
算出手段によって、着衣の熱抵抗が着衣量として算出さ
れる。
【0012】また、請求項2に係る発明では、上記着衣
量演算部の実空間位置・面積算出手段によって、上記画
像処理部からの人体画像上における人体の位置および面
積に基づいて実空間上における人体の位置および面積が
算出される。さらに、輻射温度算出手段によって、上記
画像処理部による人体画像の認識結果が参照されて上記
輻射温度に基づいて人体のみの輻射温度が算出される。
そうすると、上記着衣表面温度算出手段によって、環境
温度取得部で得られた環境温度と、上記実空間上におけ
る人体の位置および面積と、上記人体のみの輻射温度が
用いられて、上記着衣表面温度が算出される。
【0013】また、請求項3に係る発明では、上記皮膚
温度算出手段によって、連続して取り込まれた人体画像
に基づいて上記情報としての人間の活動量が算出され
る。そして、この人体の活動量と上記環境温度に基づい
て上記人体の皮膚温度が算出される。
【0014】また、請求項4に係る発明では、温度セン
サで環境温度Toが検出され、輻射センサで検出された
輻射温度に基づいて人体の輻射温度Vが求められ、撮像
手段からの人体の画像に基づいて実際の人体の位置Lお
よび人体の面積Aが求められると、上記環境温度To,人
体の輻射温度V,人体の位置Lおよび人体の面積Aを用
いて、式 σ(Tcl4−To4)=(1/C)・V・L2/A σ,Cは定数 によって着衣表面温度Tclが求められる。さらに、上記
人体の画像に基づいて人体の移動速度が求められ、この
人体の移動速度に基づいて人体の活動量が求められ、こ
の人体の活動量に基づいて人体の皮膚温度の増加量ΔT
2が求められると、上記環境温度Toおよび人体の皮膚
温度の増加量ΔT2を用いて、式 Tsk=T1+a・To+b・ΔT2 T1,a,bは定数 によって人体の皮膚温度が求められる。そして、上記環
境温度Toと着衣表面温度Tclと人体の皮膚温度Tskか
ら、着衣の熱抵抗値が着衣量として求められる。
【0015】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。図1は本実施例の着衣量測定装置における概
略ブロック図である。この着衣量測定装置は、被写体の
画像を取り込む上記撮像部としてのテレビカメラ(以
下、単にカメラと言う)1、このカメラ1で取り込まれ
た画像から人体画像を認識する画像処理部2、被写体周
辺の輻射温度を検出する輻射センサ3、および、画像処
理部2からの出力と輻射センサ3からの出力とに基づい
て着衣量算出する着衣量演算部4から構成される。
【0016】図2は、上記画像処理部2および着衣量演
算部4の詳細なブロック図である。上記カメラ1によっ
て着衣した人間の画像が取り込まれて画像処理部2に送
出される。画像処理部2では、人体画像認識手段21に
よってカメラ1からの画像データに基づいて人体画像を
認識し、画像位置・面積検出手段22によって人体画像
上における人体の位置および面積を検出する。輻射セン
サ3は、環境の輻射温度や(人体+環境)の輻射温度を検
出する。
【0017】そうすると、上記着衣量演算部4は、画像
処理部2からの人体画像上における人体の位置および面
積の検出結果から、実空間位置・面積算出手段41によ
って実空間上における人体の位置および面積を算出す
る。また、輻射センサ3による各輻射温度の検出結果か
ら、輻射温度算出手段42によって人体のみの輻射温度
を算出する。そして、実空間上における人体の位置およ
び面積の算出結果と人体のみの輻射温度の算出結果とか
ら、着衣表面温度算出手段43によって人体の着衣表面
温度を算出する。また、皮膚温度算出手段44によっ
て、人体画像認識手段21によって認識された人体画像
を用いて人間の活動量を算出して人体の皮膚温度を算出
する。そして最後に、上記算出された着衣表面温度と人
体の皮膚温度に基づいて、熱抵抗算出手段45によって
着衣の熱抵抗値を算出する。こうして、人間の着衣の熱
抵抗値を算出することによって着衣量が得られるのであ
る。
【0018】図3は、上記カメラ1によって画像を取り
込む際におけるレンズの焦点距離fと傾き角度θと高さ
hを示す概念図である。これらの値は、本着衣量測定装
置を設置する際に予め測定しておく。
【0019】上記焦点距離fは、できるだけ人間の立位
状態における人間像の全体を撮像できるように無限大に
合わせる。その際に、焦点が合わない場合にはそのこと
を無視する。このように設置されたカメラ1によって取
り込まれた画像から、画像処理部2は人体画像を認識す
る。
【0020】以下、上述した画像処理部2による人体画
像の認識から着衣量演算部4による着衣の熱抵抗値算出
までを、順を追って説明する。
【0021】図4は、上記画像処理部2における人体画
像認識手段21によって実行される人体画像認識処理動
作のフローチャートである。以下、図4に従って人体画
像認識処理動作について説明する。ステップS1で、動
きのある物体の画像を認識するために、カメラ1からの
画像が連続して2回取り込まれる。ステップS2で、取
り込まれた2つの画像の画像データの絶対差を演算する
ことによって、2つの画像の差分が取られる。ステップ
S3で、上記ステップS2において得られた差分画像が2
値化されて、動きのある部分の2値画像が抽出される。
ここで、上記取り込まれた2つの画像に動きのある物体
の画像があれば、両画像における動きのある部分の輝度
差は大きく、背景等の動きの無い部分の輝度差は大略
“0"となる。したがって、2つの画像の差分画像を得
ることによって画像から動きのある部分を抽出できるの
である。
【0022】ステップS4で、抽出された2値画像の面
積が動きを加味した人間の像の面積として妥当な閾値1
と閾値2との範囲内にあるか否かが判別される。その結
果、上記範囲内になければ、上記ステップS1に戻って
次の2つの画像に対する処理に移行する。一方、範囲内
にあればステップS5に進む。つまり、本ステップで
は、抽出された動きのある部分の面積が上記範囲内にあ
る場合には上記動きのある部分は人体画像である可能性
が高いとし、次の人間の識別処理に移行するのである。
【0023】もし、上記取り込まれた2つの画像に動き
のある人間の像が存在するにも拘わらず動きのある部分
の輝度差が小さい場合には、得られる2値画像の面積は
上記範囲内にはなく無視されることとなる。しかしなが
ら、人間の着衣状態は動きのある毎に変化するものでも
ないことから、室内環境制御に必要なパラメータの1つ
である着衣量の測定は立位状態(動きのある状態)の人間
と認識できる場合のみ測定できれば室内環境制御用のパ
ラメータとしては十分である。
【0024】以下、上記動きのある部分が人間の画像で
あるのか否かの識別処理が実行される。尚、本実施例に
おいては、人間の頭部の特徴に基づいて人間の識別処理
を行うのである。ステップS5で、上記ステップS3にお
いて抽出された2値画像から、動体のx方向とy方向の
位置が決められる。ステップS6で、上記動体のx方向
とy方向の位置に基づいて人間の頭部の位置が決められ
る。ステップS7で、頭髪部の形が認識される。ステッ
プS8で、上記認識された頭髪部の形が、弓形であるか
否かが判別される。その結果、弓形でなければ当該動き
のある部分は人体画像ではないとして上記ステップS1
に戻って、次の2つの画像に対する処理に移行する。一
方、弓形であればステップS9に進む。ステップS9で、
当該動きのある部分は人体画像であると認識されて人体
画像認識処理動作を終了する。
【0025】次に、上記ステップS5〜ステップS9の動
作を更に詳細に説明する。一般に、人間の頭髪部は弓形
であるという特徴を有している。女性の場合にはヘアー
バンドをしたりパーマネントを掛けたりして髪形が複雑
ではあるが、頭髪部の上縁に限って言えば弓形が崩れる
ような髪型は非常に少ない。また、帽子等で頭髪部が隠
れる場合もあるが、着衣量の測定は室内で行うことが多
いために帽子等での頭髪部の変形は少ない。
【0026】以上のことから、人間の識別は、上記抽出
された2値画像から頭髪部に相当する図形を抽出し(上
記ステップS5,S6)、この抽出図形の上縁が弓形である
か否かに基づいて抽出図形が人間の頭部であるかを判断
する(上記ステップS7,S8)のである。ここで、上記抽
出図形の上縁が弓形であるか否かは、上記抽出図形の上
縁の曲率変化が所定値以内であるか否かに基づいて判定
する。
【0027】すなわち、図形の上縁が弓形である場合に
は、図5に示すように各外接線の交点間の距離が短くて
曲率変化が少ない。これに対して、図形の上縁が弓形で
ない場合には、図6に示すように各外接線の交点間の距
離が長くて曲率が不安定に変化する。そこで、上記抽出
図形に対して可能な限り多くの外接線を引いた際におけ
る各外接線の交点間の平均距離をもって曲率変化値と
し、この曲率変化値が所定の範囲内にある場合に当該抽
出図形を人間の頭髪部であるとする。そして、当該抽出
図形の基となる2値画像は人体画像であると認識するの
である。
【0028】このようにして人体画像が認識されると、
引き続き、画像処理部2における画像位置・面積検出手
段22によって、人体画像上における人体の位置および
面積を検出する。そして、この検出された人体画像上に
おける人体の位置および面積を用いて、着衣量演算部4
における実空間位置・面積算出手段41は、実空間上に
おける人体の実際の位置およびシルエットの面積(以下、
単に面積と言う)を算出する。以下、この人体画像上に
おける人体の位置および面積の検出から実空間上におけ
る人体の位置および面積の算出までについて詳細に説明
する。
【0029】先ず、人体画像上における頭髪部と認識さ
れた箇所から頭髪部画像の横幅Wを画像位置・面積検出
手段22によって検出する。そして、実空間位置・面積
算出手段41によってカメラ1から人間までの距離Do
を算出する。図7に示すように、上記カメラ1の撮像面
6上における頭髪部画像の横幅Wとカメラ1のレンズ5
から実空間上における人間の頭髪部7までの距離Doに
は、式(1)で示される関係がある。 Do=(Wo/W)・Di …(1) 但し、Wo:実際の頭髪部7の横幅 Di:レンズ5と撮像面6との距離(定数) したがって、実際の頭髪部7の横幅Woを仮定すること
によってレンズ5から頭髪部7までの距離(つまり、人
体の実際の位置)Doを算出できる。
【0030】次に、人間の高さを算出する。上記画像位
置・面積検出手段22によって人体画像から画像上にお
ける頭頂部の座標を検出する。そして、実空間位置・面
積算出手段41によって頭頂部の座標,レンズ5の焦点
距離f,レンズ5の傾き角度θ,レンズ5の高さhから、
透視投影の原理によって人間の高さを算出する。ここ
で、上記透視投影の原理を簡単に説明する。図8に示す
ように、実際の3次元空間上にある点P(X,Y,Z)は、
視点(透視中心)OからZ軸上を距離bだけ離れた点P'
(0,0,b)に原点を有するXY平面に平行な2次元の画
像平面(xy平面)上にp'=(x,y)なる透視像を形成す
る。その際に、3次元空間上の点Pと2次元画像平面上
の透視像p'とには、式(2)および式(3)で示すような
簡単な幾何学的関係が成立する。 X=x(Z/b) …(2) Y=y(Z/b) …(3)
【0031】ここで、図8に図7を当て嵌めると、上記
レンズ5の傾き角度θおよびレンズ5の高さhが共に
“0"であり、レンズ5の焦点距離fが“b"であり、レ
ンズ5から頭髪部7までの距離Doが“Z"であると考え
ることができる。したがって、式(2)および式(3)を用
いて、画像平面上における頭頂部の座標(x,y)から実
空間上における頭頂部7の座標(X,Y,Z)を算出でき、
人間の高さを算出できるのである。尚、説明を簡単にす
るために、レンズ5の高さhおよびレンズ5の傾き角度
θと共に“0"としているが、共に“0"でない場合でも
同様にして算出できる。
【0032】ところで、式(1)においては実際の頭髪部
の横幅Woを定数としている。そのために、撮像面6上
における頭髪部の横幅Wの値の大人と子供の差に応じ
て、距離Doが大人と子供とで異なることになる。しか
しながら、上述したように、着衣量測定は立位状態を想
定しているので、身長から大人と子供とを識別できる。
したがって、上述のようにして人間の高さを測定し、そ
の測定された人間の高さの値がある閾値を越えた場合に
実際の頭髪部7の横幅Woの値を切り替えることによっ
て、大人と子供とによる距離Doの変化をある程度補正
できるのである。
【0033】例えば、大人の身長の閾値を150cmと
し、大人の頭髪部の横幅Woを20cmとし、子供の頭髪
部の横幅Woを17cmとする。カメラ1によって子供を
補捉した場合には、式(1)において実際の頭髪部の横幅
Woを20cmとして距離Doを算出すると、実際の距離D
oより大きな値が得られる。次に、その得られた距離Do
を用いて式(3)より人間の高さを求めると、頭髪部の横
幅Woの誤差分だけ大きくなる。そして、その誤差を含
めても、得られた人間の高さの値が150cmを越えない
場合には、カメラ1によって補捉されているのは子供で
あると判断する。そして、実際の頭髪部の横幅Woの値
を子供用の17cmに変更して、距離Doの算出を再度行
うのである。こうして、人間の高さに基づいて補正され
た正しい距離Doが算出される。
【0034】上記実空間上における人体の面積は次のよ
うにして算出する。上記撮像面6上における人体像の輪
郭からその輪郭内に含まれる画素数を計測し、得られた
画素数と画素面積とから上記撮像面6上における人体面
積が算出できる。一方、図8から、上記撮像面6上にお
ける人体面積sと実際の人体面積Sとには式(4)の関係
がある。 S=s(Z/b)2 …(4) そこで、“Z"をレンズLから頭髪部までの距離Doと
し、“b"をレンズLの焦点距離とすることによって、
式(4)から実際の人体の面積を算出できるのである。こ
うして、実空間上における人体の面積が算出される。
【0035】次に、上記着衣量演算部4の輻射温度算出
手段42による人体のみの輻射温度の算出について詳細
に説明する。上記輻射センサ3からは検出された輻射温
度の結果が送出されてくる。その際に、人体画像認識手
段21による人体画像認識処理動作における上記ステッ
プS4で抽出された2値画像の面積が上記範囲内にない
と判別されることが所定回数連続した時期に、輻射セン
サ3から送出されてくる輻射温度を「背景(環境)の輻射
温度」とする。そして、それ以外の輻射温度を「(人体+
環境)の輻射温度検」とするのである。
【0036】ここで、上記時期は、画像内には人間の画
像が存在して偶然動いていない時期であったとも考えら
れる。しかしながら、よほど意識しない限り、人体の一
部はある程度の時間が経てば動く。したがって、人体画
像であると認識できなくとも動きのある物体の画像は検
知でき、“ある程度の時間"動きのある物体が検知され
ない場合には、その時間内に取り込まれた画像は背景画
像であるとすることができるのである。そこで、上記
“ある程度の時間"を1分とした際には、1分間動く物
体が検知されない場合に輻射センサ3によって検出され
た輻射温度を環境の輻射温度であるとし、動く物体が検
知された場合に検出された輻射温度を“人体+環境"の
輻射温度であるとするのである。
【0037】図9は、上記カメラ1によって人間を含む
背景の画像を補捉した場合の概念図である。輻射センサ
3によって検出される環境の輻射温度には、人間がいる
場合に人間によって隠れる部分の背景からの輻射温度も
含まれている。したがって、単純に「“人体+環境"の輻
射温度」から「環境の輻射温度」を差し引くと「人間の輻射
温度」から「人間によって隠れる部分の背景の輻射温度」
が差し引かれた輻射温度が算出される。そこで、「人間
によって隠れる部分の背景の輻射温度」を補完する必要
がある。その際には、人間によって隠れる部分の背景か
らの熱輻射も人間によって隠れない背景からの熱輻射も
一様であると考え、「“人体+環境"の輻射温度」と「環境
の輻射温度」との差に「人間の面積分の環境の輻射温度」
を加えて、「人間のみの輻射温度」を算出するのである。
【0038】尚、上記「人間の面積分の環境の輻射温度」
は、「環境の輻射温度」×(実空間上における人間の面積)
/(輻射センサ3の検出面積)によって算出すればよい。
こうして、人体のみの輻射温度が算出される。
【0039】次に、上記着衣表面温度算出手段43によ
る着衣表面温度算出について説明する。人間から距離L
の位置にある輻射センサ3は、人間からの輻射熱を受け
て人間の輻射温度を出力する。その際における輻射セン
サ3の出力は熱源面積(上記人体の面積)Aに比例し、熱
源までの距離Lの二乗に反比例することから、式(5)が
成立する。 σ(Tcl4−To4)=(1/C)・V・L2/A …(5) 但し、 σ:定数 Tcl:着衣表面温度 To:環境温度 C:輻射センサ3によって決まる定数 V:人間のみによる輻射センサ3の出力値 そこで、上記人間から輻射センサ3までの距離Lを人間
からカメラ1のレンズ5までの距離Doとし(すなわち、
輻射センサ3をレンズ5の近傍に位置させ)、環境温度
Toとして上記「環境の輻射温度」を適用する(すなわち、
上記環境温度取得部を輻射センサ3で兼用する)ことに
よって、式(5)から着衣の表面温度Tclを算出できるの
である。
【0040】ここで、人間の輻射センサ3に対する向き
が正面と側面とでは熱源面積Aに差が生じるために、人
間の姿勢によって得られる着衣表面温度Tclが異なるこ
とが考えられる。ところが、人間のみの輻射センサ3の
出力値Vと人間の面積Aとは比例関係にあるから式(6)
が得られる。 Vf/Af=Vs/As …(6) 但し、 Vf:人間が正面を向いている場合の人間のみ
による輻射センサ3の出力値 Af:人間が正面を向いている場合の熱源面積 Vs:人間が側面を向いている場合の人間のみによる輻
射センサ3の出力値 As:人間が側面を向いている場合の熱源面積式(6)は
式(8)に変形できる。 Vf・L2/Af=Vs・L2/As …(7) Tf・C=Ts・C …(8) 但し、 Tf:人間が正面を向いている場合のσ(Tcl4
−To4) Ts:人間が側面を向いている場合のσ(Tcl4−To4) したがって、式(5)は人間の向きには関係なく成立す
る。以上のことから、上記着衣表面温度Tclは、人間の
姿勢に関係なく測定できるのである。
【0041】次に、上記皮膚温度算出手段44によって
行われる人間の皮膚温度算出について説明する。図10
は気温と人間の皮膚温度との関係を示し、気温と皮膚温
度とは比例関係にある。また、図11は人間の活動量と
皮膚温度の増加量との関係を示し、活動量と温度増加量
とは比例関係にある。したがって、気温(環境温度)から
得られる皮膚温度に人間の活動量による補正を行うこと
によって、人間の皮膚温度を正しく測定できる。
【0042】ここで、上記カメラ1によって取り込まれ
た画像から人間の活動量を検出する際には次のようにす
る。すなわち、画像処理部2は、先ず、上述した人体画
像認識処理動作によって人間の画像であると認識した際
に用いた差分画像を用い、この差分画像における移動前
の人間の像の位置と移動後の人間の像の位置とから人間
の移動距離を得る。そして、この人間の移動距離とカメ
ラ1が連続して画像を取り込む際の速度から人間の移動
速度を算出する。一方、人間の活動量と移動速度とには
図12に示すような比例関係がある。したがって、図1
2の比例関係を用いて、上記算出した移動速度からその
際における活動量を算出する。次に、図11に示す人間
の活動量と皮膚温度の増加量との関係から、上記算出さ
れた活動量における皮膚温度上昇量を求めるのである。
【0043】式(7)は、人間の活動量による補正を加え
た人間の皮膚温度Tskの算出式である。 Tsk=T1+a・To+b・ΔT2 …(9) 但し、 T1:定数 ΔT2:人間の活動による皮膚温度上昇量 a,b:比例定数 この式(7)に、上記算出された人間の活動による皮膚温
度上昇量ΔT2と環境温度To(本実施例においては「環
境の輻射温度」)を代入することによって、人間の皮膚温
度Tskが算出される。
【0044】最後に、上記熱抵抗算出手段45によって
行われる熱抵抗値算出について説明する。図13は人間
の放熱形態を模式的に示す。人間は常に熱を放出してい
る。その際に、図13に示すように、人間の放熱形態を
伝導,対流および輻射のみによるものとすれば、着衣は
人間の皮膚から放出される熱の抵抗となると考えること
ができる。つまり、人間が輻射と対流とによって放出し
た熱量は着衣を伝導する際に着衣の熱抵抗によって減少
しつつ着衣表面に至り、さらに着衣表面から輻射と対流
とによって放射される。したがって、式(10)が成立す
る。 E1+E2=1/Icl(Tsk−Tcl) …(10) 但し、 E1:人間からの輻射による放熱量 E2:人間からの対流による放熱量 Icl:着衣の熱抵抗
【0045】また、上記人間からの輻射による放熱量E
1は、 E1=(1/C)・V・L2/A …(11) であり、人間からの対流による放熱量E2は、 E2=hc(Tcl−To) …(12) 但し、 hc:対流熱伝達率 である。したがって、式(11),式(12)及び式(5)か
ら、式(10)が式(13)の如く変形できる。 Icl=(Tsk−Tcl)/{(1/C)・V・L2/A+hc(Tcl−To)} =(Tsk−Tcl)/{σ(Tcl4−To4)+hc(Tcl−To)} …(13)
【0046】ここで、一般に、上記対流熱伝達率hcは
表1に示す値を呈する。
【表1】 そこで、式(13)の対流熱伝達率hcとして表1におけ
る立位の際における対流熱伝達率hcを用い、着衣表面
温度Tclとして着衣表面温度算出手段43によって式
(5)で算出した値を用い、人間の皮膚温度Tskとして皮
膚温度算出手段44によって式(9)で算出した値を用
い、環境温度Toとして上記「環境の輻射温度」を適用す
ることによって、着衣の熱抵抗Icl即ち着衣量を算出で
きるのである。
【0047】上述のように、上記画像処理部2は、人体
画像認識手段21によってカメラ1で取り込まれた2つ
の連続画像から差分画像を求めて人体画像を認識し、画
像位置・面積検出手段22によって人体画像上における
人体の位置および人体の面積を検出する。上記着衣量演
算部4は、画像処理部2で検出された人体の位置と面積
とに基づいて、実空間位置・面積算出手段41によって
実空間上における人体の位置Doおよび面積Aを算出す
る。また、輻射温度算出手段42によって、上記画像処
理部2の人体画像認識結果に応じて輻射センサ3からの
輻射温度を(人体+環境)の輻射温度と環境の輻射温度と
に区別して取り込む。そして、この両輻射温度から人体
のみの輻射温度Vを算出する。
【0048】さらに、上記着衣量演算部4は、着衣表面
温度算出手段43によって人体の位置L(Do)及び面積
Aと人体のみの輻射温度Vとを用いて着衣表面温度Tcl
を算出し、皮膚温度算出手段44によって画像処理部2
で求めた差分画像に基づいて人間の活動量を求めて人間
の皮膚温度Tskを算出する。そして、熱抵抗算出手段4
5によって上記着衣表面温度Tclおよび人間の皮膚温度
Tskを用いて人体の着衣量である着衣の熱抵抗Iclを算
出する。
【0049】したがって、本実施例によれば、サーマル
マネキンのようにマネキンおよびマネキン制御用のコン
ピュータ等を必要とはせず、小型で安価な着衣量測定装
置を可能にする。また、本実施例によれば、人間が着衣
した状態で測定した人間の面積A,人間の着衣表面温度
Tcl,皮膚温度Tskおよび人間の放射熱量Vの値から人
間の着衣量を算出するので、人間の体格の影響を無く
し、衣服の素材や形状や縫い方等の要素を加味して総合
的に精度良く人間の着衣量を測定できる。また、本実施
例によれば、人間が着衣した状態で非接触で人間の着衣
量を測定できるので、実際に即した着衣量の測定を行う
ことができる。
【0050】上記実施例においては、上記画像処理部2
において連続した2つの画像の差分画像を求めて人体画
像を認識している。しかしながら、この発明はこれに限
定されるものではなく、例えば焦電型赤外線センサ等を
利用して人体を検知してもよい。また、上記実施例にお
いては、頭髪部の弓形を判定するのに外接線の交点間の
距離を用いているが、これに限定されるものではない。
また、上記実施例においては、人体画像の認識は頭髪部
の形が弓形か否かで行っているが、他の方法によって認
識しても何等差し支えない。
【0051】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1に係
る発明の着衣量測定装置は、画像処理部に人体画像認識
手段および画像位置・面積検出手段を設ける一方、着衣
量演算部に着衣表面温度算出手段および皮膚温度算出手
段を設けて、撮像部からの人体画像上における人体の位
置及び面積と輻射センサからの輻射温度とに基づいて着
衣表面温度を算出し、上記人体画像に基づく情報によっ
て人体の皮膚温度を算出し、この着衣表面温度および人
体の皮膚温度を用いて着衣の熱抵抗値を算出するので、
人間が着衣した状態で非接触で人間の着衣量を測定でき
る。したがって、人間の体格や大きさに影響されること
なく実際に即した着衣量を精度よく測定できる。また、
サーマルマネキンやサーマルマネキン制御用のコンピュ
ータ等を必要とはせず、小型で安価な着衣量測定装置を
提供できる。
【0052】また、請求項2に係る発明の着衣量測定装
置は、上記着衣量演算部に実空間位置・面積算出手段お
よび輻射温度算出手段を設けると共に、上記着衣表面温
度算出手段は、環境温度取得部で得られた環境温度と上
記実空間位置・面積算出手段で算出された実空間上にお
ける人体の位置及び面積と上記輻射温度算出手段で算出
された人体のみの輻射温度を用いて上記着衣表面温度を
算出するので、人間の面積,人間の着衣表面温度,人間の
皮膚温度および人間の輻射温度から着衣量を測定でき
る。したがって、衣服の素材や形状や縫い方等の着衣量
に影響を及ぼす要素を加味して、総合的に精度よく着衣
量を測定できる。
【0053】また、請求項3に係る発明の着衣量測定装
置は、上記皮膚温度算出手段によって、連続して取り込
まれた人体画像に基づいて算出された人間の活動量を上
記情報とし、この人間の活動量と上記環境温度に基づい
て上記人体の皮膚温度を算出するので、人間の活動状態
も加味してより精度よく着衣量を測定できる。
【0054】また、請求項4に係る発明の着衣量計測方
法は、環境温度Toを検出し、人体の輻射温度V,実際の
人体の位置Lおよび人体の面積Aを求めた後、上記環境
温度To,人体の輻射温度V,人体の位置Lおよび人体の
面積Aを用いて、式 σ(Tcl4−To4)=(1/C)・V・L2/A σ,Cは定数 によって着衣表面温度Tclを求め、さらに、人体の活動
量に基づいて人体の皮膚温度の増加量ΔTを求めた後、
上記環境温度Toおよび人体の皮膚温度の増加量ΔT2
を用いて、式 Tsk=T1+a・To+b・ΔT2 T1,a,bは定数 によって人体の皮膚温度Tskを求め、こうして得られた
上記環境温度Toと着衣表面温度Tclと人体の皮膚温度
Tskから着衣の熱抵抗値を着衣量として求めるので、人
間の面積,人間の着衣表面温度,人間の皮膚温度および人
間の輻射温度から人間が着衣した状態での非接触での着
衣量を計測できる。したがって、この発明を用いれば、
安価に高精度で着衣量を計測できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の着衣量測定装置における概略ブロッ
ク図である。
【図2】図1における画像処理部および着衣量演算部の
詳細なブロック図である。
【図3】図1におけるカメラのレンズの焦点距離,傾き
角度及び高さの説明図である。
【図4】図2における人体画像認識手段によって実行さ
れる人体画像認識処理動作のフローチャートである。
【図5】弓形における外接線の交点間距離の説明図であ
る。
【図6】非弓形における外接線の交点間距離の説明図で
ある。
【図7】実際の頭髪部と撮像面上における頭髪部画像の
関係を示す図である。
【図8】透視投影の説明図である。
【図9】図1におけるカメラによって捕捉された人間を
含む背景画像の概念図である。
【図10】人間の皮膚温度と気温との関係を示す図であ
る。
【図11】人間の皮膚温度の増加量と活動量との関係を
示す図である。
【図12】人間の移動速度と活動量との関係を示す図で
ある。
【図13】人間の放熱形態を模式的示す図である。
【符号の説明】 1…カメラ、 2…画像処理部、
3…輻射センサ、 4…着衣量演算
部、5…レンズ、 6…撮像面、
7…頭髪部、 21…人体画像認識
手段、22…画像位置・面積検出手段、 41…実空
間位置・面積算出手段、42…輻射温度算出手段、
43…着衣表面温度算出手段、44…皮膚温度算
出手段、 45…熱抵抗算出手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 洪 子泉 東京都世田谷区北沢3丁目5番18号 株式 会社イーゼル内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像部によって取り込まれた画像を処理
    する画像処理部と、輻射温度を検出する輻射センサと、
    上記画像処理部および輻射センサの出力に基づいて着衣
    量を算出する着衣量演算部を備えた着衣量測定装置であ
    って、 上記画像処理部は、上記撮像部によって取り込まれた画
    像から人体画像を認識する人体画像認識手段と、この認
    識された人体画像上における人体の位置および面積を検
    出する画像位置・面積検出手段を有し、 上記着衣量演算部は、上記人体画像上における人体の位
    置及び面積と上記輻射温度とに基づいて着衣表面温度を
    算出する着衣表面温度算出手段と、上記人体画像に基づ
    く情報によって人体の皮膚温度を算出する皮膚温度算出
    手段と、上記着衣表面温度および人体の皮膚温度を用い
    て着衣の熱抵抗値を算出する熱抵抗算出手段を有するこ
    とを特徴とする着衣量測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の着衣量測定装置におい
    て、 上記撮像部が捕捉している領域の環境温度を得る環境温
    度取得部を備えると共に、 上記着衣量演算部は、上記人体画像上における人体の位
    置および面積に基づいて実空間上における人体の位置お
    よび面積を算出する実空間位置・面積算出手段と、上記
    画像処理部による人体画像の認識結果を参照して上記輻
    射温度に基づいて人体のみの輻射温度を算出する輻射温
    度算出手段を有して、 上記着衣量演算部における着衣表面温度算出手段は、上
    記環境温度と、実空間上における人体の位置および面積
    と、人体のみの輻射温度を用いて上記着衣表面温度を算
    出することを特徴とする着衣量測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の着衣量測定装置におい
    て、 上記皮膚温度算出手段は、連続して取り込まれた人体画
    像に基づいて算出された人間の活動量を上記情報として
    用い、この人間の活動量と上記環境温度に基づいて上記
    人体の皮膚温度を算出することを特徴とする着衣量測定
    装置。
  4. 【請求項4】 温度センサによって環境温度Toを検
    出し、輻射センサによって検出された輻射温度に基づい
    て人体の輻射温度Vを求め、撮像手段からの人体の画像
    に基づいて実際の人体の位置Lおよび人体の面積Aを求
    めた後、上記環境温度To,人体の輻射温度V,人体の位
    置Lおよび人体の面積Aを用いて、式 σ(Tcl4−To4)=(1/C)・V・L2/A σ,Cは定数 によって着衣表面温度Tclを求め、 上記人体の画像に基づいて人体の移動速度を求め、この
    人体の移動速度に基づいて人体の活動量を求め、この人
    体の活動量に基づいて人体の皮膚温度の増加量ΔT2を
    求めた後、 上記環境温度Toおよび人体の皮膚温度の増加量ΔT2
    を用いて、式 Tsk=T1+a・To+b・ΔT2 T1,a,bは定数 によって人体の皮膚温度Tskを求め、 上記環境温度Toと着衣表面温度Tclと人体の皮膚温度
    Tskから着衣の熱抵抗値を着衣量として求めることを特
    徴とする着衣量計測方法。
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