JPH0810456A - 二枚刃包丁 - Google Patents

二枚刃包丁

Info

Publication number
JPH0810456A
JPH0810456A JP17321494A JP17321494A JPH0810456A JP H0810456 A JPH0810456 A JP H0810456A JP 17321494 A JP17321494 A JP 17321494A JP 17321494 A JP17321494 A JP 17321494A JP H0810456 A JPH0810456 A JP H0810456A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
forming member
blade forming
blade
knife
fish
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17321494A
Other languages
English (en)
Inventor
Yonetarou Andou
米太朗 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ANDO YONETAROU
Original Assignee
ANDO YONETAROU
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ANDO YONETAROU filed Critical ANDO YONETAROU
Priority to JP17321494A priority Critical patent/JPH0810456A/ja
Publication of JPH0810456A publication Critical patent/JPH0810456A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Knives (AREA)
  • Processing Of Meat And Fish (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 確実に、簡単に、能率的に魚を三枚に下ろす
ことができるような二枚刃包丁を提供する。 【構成】 二枚刃包丁1は、握り部2と、この握り部2
に装着され前方へ突出する包丁本体4と、連結部3とで
構成され、包丁本体4は、固定刃形成部材と、これと平
行かつ対向状で間隔を空けて配置された固定刃形成部材
とからなり、固定刃形成部材と固定刃形成部材の相対応
する下縁部には、夫々刃が形成されている。両刃形成部
材間に魚の尻尾を挿入して、包丁本体4を魚の頭部の方
へ移動させることで、魚を一度に三枚に下ろすことがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、魚を三枚に下ろす為の
二枚刃包丁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、殆どの家庭において使用されてい
る一般的な包丁は、一枚の刃を有する一枚刃包丁であっ
て、手で握る為の握り部と、この握り部に装着された包
丁本体とで構成され、包丁本体の下縁部に刃が形成され
ている。この包丁を使用して、特に魚を三枚に下ろす場
合、先ず、魚のウロコを取り、頭部を切除してから、包
丁の刃により、魚の背骨の片側の身を、背骨に沿うよう
にして切り落とし、次に、もう片側の身を、背骨に沿う
ようにして切り落として、魚は三枚に切り下ろされる。
尚、通常魚を三枚に下ろすとは、以上のように生魚の両
側の身を切りさいて、3枚に切断することを言う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】通常、上記のようにし
て魚は三枚に下ろされるが、通常の包丁で下ろす場合に
は、包丁捌きの未熟な者は、魚の背骨に沿って無駄なく
確実に簡単に三枚に下ろすことができず、背骨側に多く
の肉片を残してしまって、大きく三枚に下ろすことが難
しいこと、三枚に下ろすのに多くの時間がかかること、
熟練を要すること、等の問題がある。また、魚市場や水
産加工場において、熟練者が、多量の生魚を三枚に下ろ
すこともあるが、この場合にも、通常の包丁を使用する
ため、三枚に下ろす為には、少なくとも2工程を要する
ことから、能率が低下するという問題がある。本発明の
目的は、確実に、簡単に、能率的に魚を三枚に下ろすこ
とができるような二枚刃包丁を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の二枚刃包丁
は、手で握る為の握り部と、この握り部から突出するよ
うに握り部に装着され且つ刃が形成された包丁本体とを
備え、魚を三枚に下ろす為の二枚刃包丁であって、前記
包丁本体に、刃の厚さ方向に適当間隔あけて平行に位置
する1対の刃を形成したものである。ここで、前記包丁
本体は、刃の厚さ方向に適当間隔あけて平行に且つ対向
状に配置された1対の板状の刃形成部材で構成され、こ
れら刃形成部材の相対応する下縁部に、夫々刃が形成さ
れてもよい(請求項1に従属の請求項2)。
【0005】一方の刃形成部材は、握り部に固定的に装
着され、他方の刃形成部材は、一方の刃形成部材に対す
る間隔を調節自在に、握り部に装着してもよい(請求項
2に従属の請求項3)。前記一方の刃形成部材と他方の
刃形成部材間の間隔を調節する為の間隔調節機構を設け
てもよい(請求項3に従属の請求項4)。前記1対の刃
形成部材は、握り部に固定的に装着され、少なくとも一
方の刃形成部材は、その厚さ方向に弾性変形可能に構成
してもよい(請求項2に従属の請求項5)。前記少なく
とも一方の刃形成部材は、握り部に取外し可能に装着し
てもよい(請求項2〜請求項4の何れか1項に従属の請
求項6)。
【0006】
【発明の作用及び効果】請求項1の二枚刃包丁において
は、手で握る為の握り部と、この握り部に装着され且つ
刃が形成された包丁本体とで構成され、包丁本体には、
刃の厚さ方向に適当間隔あけて平行に位置する1対の刃
が形成されている。以上のように、この二枚刃包丁に
は、1対の刃を有する包丁本体が設けられたているの
で、魚のウロコを取り、頭部を切除した状態において、
魚の尻尾を1対の刃の間に挿入し、背骨に沿うようにし
て頭の方へ切っていくことにより、1工程で能率良く三
枚に下ろすことができる。即ち、二枚刃包丁を背骨に沿
って尻尾から頭の方へ1回移動させるだけで、魚を一度
に三枚に下ろすことができるため、能率的である。この
とき、包丁本体が、両刃の間の背骨に案内されるため、
背骨に余分な身を残さずに、簡単に、確実に三枚に下ろ
すことができる。
【0007】請求項2の二枚刃包丁においては、前記包
丁本体は1対の板状の刃形成部材を有し、この1対の刃
形成部材は、適当間隔あけて平行且つ対向状に配置さ
れ、これら刃形成部材の相対応する下縁部には、夫々刃
が形成されている。この二枚刃包丁においても、基本的
に請求項1と同様の作用・効果が得られるが、特に、包
丁本体は1対の板状の刃形成部材で形成されているた
め、魚の背骨に沿って移動しやすく、案内作用に優れ
る。また、1対の形成部材の相対応する下縁部には、夫
々刃が形成されているため、魚の背骨に対して1対の刃
を対象に位置させて三枚に下ろすことができる。
【0008】請求項3の二枚刃包丁においては、一方の
刃形成部材が握り部に固定的に装着され、他方の刃形成
部材は、一方の刃形成部材に対して間隔を調節自在に、
握り部に装着されている。つまり、魚の大きさに応じ
て、1対の刃の間隔を適切に調節することが可能となる
ため、1対の刃の間隔を適切に調節すれば、これらの刃
が魚の背骨に確実に案内され易くなり、背骨側に余分な
身を残すことなく、確実に3枚に下すことができる。
【0009】請求項4の二枚刃包丁においては、一方の
刃形成部材と他方の刃形成部材間の間隔を調節する為の
間隔調節機構を設けたので、この間隔調節機構を介して
1対の刃形成部材間の間隔を適切に調節できる。それ以
外は請求項3と同様である。
【0010】請求項5の二枚刃包丁においては、1対の
刃形成部材が握り部に固定的に装着され、少なくとも一
方の刃形成部材は、その厚さ方向に弾性変形可能に構成
されている。そのため、魚の背骨部分の厚さに応じて、
弾性変形可能な刃形成部材が弾性変形するため、背骨部
分に最小限の魚肉しか残さないように、三枚に下ろすこ
とができるうえ、この二枚刃包丁においては、構成が簡
単化する。
【0011】請求項6の二枚刃包丁においては、少なく
とも一方の刃形成部材が握り部に取外し可能に装着され
ているため、その取外し可能な刃形成部材を取り外した
状態で、両方の刃形成部材の刃を、夫々、簡単に研ぐこ
とができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しつつ説明する。図1に示すように、二枚刃包丁1は、
魚を三枚に下ろす為のもので、魚のウロコを取り、頭部
を切除した状態において、魚の尻尾を1対の刃の間に挿
入し、左手で魚の尻尾を保持し、右手で二枚刃包丁1の
握り部2を持ち、この二枚刃包丁1を魚の尻尾から頭の
方へ移動させて、1工程で魚を三枚に下ろすことにな
る。
【0013】図1〜図5で示すように、二枚刃包丁1
は、手で握る為の握り部2と、この握り部2から突出す
るように握り部2に装着された包丁本体4であって、固
定刃形成部材5と可動刃形成部材6とを有する包丁本体
4と、包丁本体4の前端部に装着された連結部3と、可
動刃形成部材6を固定刃形成部材5に対して間隔を調節
する間隔調節機構7であって、握り部2に装着された第
1間隔調節機構8と連結部3に装着された第2間隔調節
機構13とを有する間隔調節機構7とで構成されてい
る。
【0014】先ず、握り部2について説明する(図2〜
図5参照)。握り部2は、合成樹脂材料で構成され、握
り部2の下端部は、指のフィット性を高める為に波形に
形成されている。握り部2には、固定刃形成部材5と可
動刃形成部材6の基端部分が装着され、これら固定刃形
成部材5と可動刃形成部材6は、握り部2から前方へ延
びるように装着されている。この握り部2の前部には、
第1間隔調節機構8が設けられ、この第1間隔調節機構
8を介して、可動刃形成部材6の基端部分が、握り部2
に、左右方向位置を調節可能に装着されている。
【0015】次に、包丁本体4について説明する(図2
〜図5参照)。包丁本体4は、握り部2に固定的に装着
された固定刃形成部材5と、固定刃形成部材5に対して
間隔調整自在の可動刃形成部材6とからなり、固定刃形
成部材5と可動刃形成部材6とは、左右方向に適当間隔
あけて、平行に且つ対向状に配置されている。これら刃
形成部材5,6は、鋼製の約1〜1.5 mm程度の厚さの
板材で構成され、これら刃形成部材5,6の相対応する
下縁部には、夫々、刃4aが形成され、これらの刃4a
は、左右の外面側がテーパー状に形成されている。可動
刃形成部材6は、握り部2に、第1間隔調節機構8を介
して装着され、第1間隔調節機構8を介して、可動刃形
成部材6の左右方向位置を調節することで、両刃形成部
材5,6間の間隔を、例えば、2〜8mmの範囲で調節
可能である。
【0016】次に、連結部3について説明する(図2〜
図5参照)。連結部3は、両刃形成部材5,6の前端部
を連結する為のもので、合成樹脂材料で構成され、二枚
刃包丁1の前端部に設けられている。連結部3には、固
定刃形成部材5の前端部が固定的に装着されるととも
に、可動刃形成部材6の前端部が、第2間隔調節機構1
3を介して、左右方向位置調節自在に装着されている。
【0017】次に、間隔調節機構7について説明する
(図2〜図5参照)。間隔調節機構7は、握り部2に設
けられた第1間隔調節機構8と、連結部3に設けられた
第2間隔調節機構13とで構成されている。第1間隔調
節機構8について説明すると、握り部2の前端側部分に
は、可動刃形成部材6の高さと同高で断面矩形状で前端
開放状の調節穴12が、固定刃形成部材5の基端部分と
平行に形成されている。握り部2の前端側部分には、1
対の小径状の軸孔9aと、大径状の軸孔10aとが、包
丁本体4を貫通状に左右方向向きに設けられ、1対の小
径状の軸孔9aには、夫々固定ピン9が内嵌され、可動
刃形成部材6は、1対の固定ピン9により、左右方向に
のみ平行移動可能に案内されている。大径状の軸孔10
aには、調節ピン10が、包丁本体4を貫通状に且つ回
動可能に内嵌され、抜け止めリング11により抜け止め
されている。この調節ピン10の途中部であって調節穴
12内に位置する部分には、ネジ部10bが一体形成さ
れ、ネジ部10bは、可動刃形成部材6のネジ孔に螺合
されている。
【0018】第2間隔調節機構13について説明する
と、連結部3には、可動刃形成部材6の高さと同高で断
面矩形状で後端開放状の調節穴16が、固定刃形成部材
5の前端部と平行に形成され、この調節穴16に対応す
る位置において、連結部3には、大径状の軸孔14a
が、包丁本体4を貫通状に左右方向向きに形成され、大
径状の軸孔14aには、調節ピン14が、包丁本体4を
貫通状に且つ回動可能に内嵌され、抜け止めリング15
により抜け止めされている。この調節ピン14の途中部
であって調節穴16内に位置する部分には、ネジ部14
bが一体形成され、このネジ部14bは、可動刃形成部
材6のネジ孔に螺合されている。尚、前記固定刃形成部
材5と可動刃形成部材6は、通常の包丁と同様に、鋼製
薄板材をステンレス鋼でサンドウィッチ状に挟んで、刃
4aの部分のみを鋼製としたり、セラミック材料製とし
てもよい。
【0019】次に、二枚刃包丁の作用について説明す
る。魚を三枚に下ろす前に、魚の大きさ、特に背骨部分
の厚さに応じて、間隔調節機構7により、包丁本体4の
固定刃形成部材5と可動刃形成部材6の間隔を調節する
ものとする。この場合、先ず、第1間隔調節機構8によ
り、両刃形成部材5,6間の基端部分の間隔を調節する
が、第1間隔調節機構8の調節ピン10をドライバ−で
回転させると、その回転方向に応じて、可動刃形成部材
6は、ネジ部10bにより、間隔縮小方向(右方)又は
間隔拡大方向(左方)へ移動する。その間隔調節後に、
第2間隔調節機構13により、両刃形成部材5,6間の
前端部の間隔を調節する。
【0020】この場合、前記と同様に、第2間隔調節機
構13の調節ピン14をドライバ−で回転させると、そ
の回転方向に応じて、可動刃形成部材6は、ネジ部14
bにより、間隔縮小方向(右方)又は間隔拡大方向(左
方)へ移動する。以上の操作により、可動刃形成部材6
は、固定刃形成部材5に対し、平行且つ対向状の姿勢を
保持したまま移動し、可動刃形成部材6と固定刃形成部
材5と間の間隔を、魚の大きさに応じた所望の間隔に適
宜調節することができる。
【0021】その間隔調節後、魚を三枚に下ろすが、そ
の前に予め、魚のウロコを除去するとともに頭部を切除
しておき、先ず、図1に示すように、魚を尻尾を手前に
して、右手で二枚刃包丁1の握り部2を持ち、魚の尻尾
を包丁本体4の1対の刃4aの間に右方より挿入し、そ
の尻尾を左手で掴み、二枚刃包丁1を魚に対して相対的
に、頭の方へ移動させると、二枚刃包丁1の1対の刃形
成部材5,6は、魚の背骨で案内されつつ背骨に沿って
移動していき、魚の両側の身と背骨部分とに三枚に切り
分け、魚が三枚に下ろされる。
【0022】以上のように、この二枚刃包丁1によれ
ば、包丁本体4の固定刃形成部材5と可動刃形成部材6
とを間隔を空けて平行且つ対向状に設け、両刃形成部材
5,6の相対応する下縁部に夫々刃4aを形成してある
ので、魚の背骨部分の案内作用により包丁本体4を魚の
背骨に沿って案内しながら、背骨側に余分の肉を残すこ
となく、整然と、熟練を要することなく、確実に魚を三
枚におろすことができる。特に、包丁本体4の1対の刃
4aの間に魚を挿入し、二枚刃包丁1を魚の頭の方へ1
回移動させるだけで、魚を一度に三枚に下ろすことがで
きるため、調理能率が高くなる。間隔調節機構7を介し
て、固定刃形成部材5と可動刃形成部材6との間隔を適
宜調節できるため、魚のサイズ、特に背骨部分の厚さに
応じて、固定刃形成部材5と可動刃形成部材6との間隔
を適宜調節することで、無駄なく、整然と三枚に下ろす
ことができる。
【0023】次に、前記実施例に部分的変更を付加した
種々の別実施例について、図面を参照して説明する。但
し、主として異なる構成についてのみ説明する。 第1別実施例(図6〜図8参照) 二枚刃包丁1Aの包丁本体4Aは、前記実施例のものと
同様の、固定刃形成部材5Aと、可動刃形成部材6Aと
で構成され、間隔調節機構20は、握り部2Aに設けら
れた第1間隔調節機構21と、連結部3Aに設けられた
第2間隔調節機構26とで構成されている。第1間隔調
節機構21に関して、握り部2Aには、調節穴23が形
成され、可動刃形成部材6Aの基端部分は、調節穴23
に挿入装着されている。この調節穴23に対応する位置
において、握り部2Aには、1対の軸孔22aが、包丁
本体4Aに貫通状に左右方向向きに水平に形成されてい
る。
【0024】この1対の軸孔22aには、夫々、固定ピ
ン22が、包丁本体4Aを貫通して内嵌され、可動刃形
成部材6Aは、固定ピン22により、左右方向にのみ移
動可能に案内され、各固定ピン22は、その頭部の近く
のネジ部22bを介して螺合されている。調節穴23に
は、可動刃形成部材6Aを左方向へ付勢する板バネ24
が装着されている。
【0025】第2間隔調節機構26に関して、連結部3
Aには、調節穴28が形成され、この調節穴28には、
可動刃形成部材6Aの前端部が挿入装着されている。調
節穴28に対応する位置において、連結部3Aには、、
軸孔27aが、包丁本体4Aを貫通状に左右方向向きに
水平に設けられ、この軸孔27aには、固定ピン27が
包丁本体4Aを貫通して内嵌され、固定ピン22は、そ
の頭部の近くのネジ部27bを介して螺合されている。
可動刃形成部材6Aは、この固定ピン27により、左右
方向にのみ移動可能に案内されている。そして、調節穴
28には、可動刃形成部材6Aを左方向へ付勢する板バ
ネ29が装着されている。
【0026】第1間隔調節機構21には、図7に示す厚
さ約1〜1.5 mmの複数の第1スペ−サ25が付随的に
設けられており、第2間隔調節機構26には、図8に示
す厚さ約1〜1.5 mmの複数の第2スペ−サ30が付随
的に設けられている。前記第1スペ−サ25には、スリ
ット25aが形成されており、1又は複数の第1スペ−
サ25を、調節穴23の左側面と可動刃形成部材6Aの
間に挿入すると、可動刃形成部材6Aが右方向へ移動
し、固定刃形成部材5Aと可動刃形成部材6Aとの間隔
を2〜8mmの範囲で調節できる。同様に、1又は複数
の第2スペ−サ30を、調節穴28の左側面と可動刃形
成部材6Aとの間に挿入すると、可動刃形成部材6Aが
右方向へ移動し、固定刃形成部材5Aと可動刃形成部材
6Aとの間隔を2〜8mmの範囲で調節できる。
【0027】この二枚刃包丁1Aにおいては、簡単な構
造のスペーサ25,30を着脱するだけの簡単な操作を
介して、固定刃形成部材5Aと可動刃形成部材6Aとの
間隔を調節できる。また、第1間隔調節機構21の固定
ピン22と、第2間隔調節機構26の固定ピン27は、
着脱可能に螺合されているため、可動刃形成部材6Aが
取外し可能になり、固定刃形成部材5Aと可動刃形成部
材6Aの刃を研ぐ際に便利である。
【0028】第2別実施例(図9参照) この二枚刃包丁1Bは、前記最初の実施例のものと略同
様の構造であるので、主として異なる構成についてのみ
説明する。包丁本体4Bは、1対の刃形成部材31,3
2からなり、これら刃形成部材31,32は、その厚さ
を小さく形成して、刃の厚さ方向(つまり、左右方向)
に弾性変形可能な構造に構成され、これら刃形成部材3
1,32は、比較的小さな間隔(例えば、2mm)を空
けて、平行且つ対向状に配設され、これら刃形成部材3
1,32の相対応する下縁部には、夫々、刃が形成され
ている。これら刃形成部材31,32の基端部分は、握
り部2Bに抜き出し可能に装着され、1対の固定ピン3
3により、抜け止めされている。また、1対の刃形成部
材31,32の前端部は、連結部3Bに抜き出し可能に
装着され、固定ピン34により、抜け止めされている。
【0029】この二枚刃包丁1Bにおいては、1対の刃
形成部材31,32の左右方向への弾性変形を介して、
1対の刃形成部材31,32の間隔が、魚の背骨部分の
厚さに応じて自動的に調節されるため、背骨部分に最小
限の肉しか残さない状態に下ろすことができる。特に、
最も厚さが大きくなる背骨部分の位置で、刃形成部材3
1,32間の間隔が最大となり、その前後両側の間隔は
より小さくなるので、魚の骨側に最小限の肉しか残らな
くなるから、非常に好ましい形態に3枚に下ろすことが
できる。また、握り部2Bと包丁本体4Bと連結部3B
を主体として構成されているため、簡単な構造となり、
製作コスト的に有利である。そして、握り部2Bの固定
ピン33と、連結部3Bの固定ピン34は、夫々、ネジ
部33a,34aを介して着脱可能に螺着されているた
め、包丁本体4Bを取外し可能になり、刃を研磨する際
に便利である。
【0030】第3別実施例(図10〜図12参照) この二枚刃包丁1Cは、握り部2Cと、包丁本体4C
と、連結部42とで構成されている。包丁本体4Cに関
して、包丁本体4Cは、握り部2Cに固定的に挿入装着
された板状の固定刃形成部材40と、固定刃形成部材4
0に取外し可能に装着された可動刃形成部材41とで構
成されている。図11に示すように、可動刃形成部材4
1は、固定刃形成部材40より、上下幅が短く形成さ
れ、1対の連結部42を介して固定刃形成部材40に着
脱可能に装着され、固定刃形成部材40と可動刃形成部
材41は、刃40a、41aの厚さ方向に適当間隔空け
て且つ相対向状に位置し、固定刃形成部材40と可動刃
形成部材41の相対応する下縁部には、夫々刃40a、
41aが形成されている。
【0031】連結部42について説明すると、図12に
示すように、固定刃形成部材40には、その下縁に開口
している鍵穴形状の係合スリット43が形成され、可動
刃形成部材41には、連結ピン45が固着されている。
この連結ピン45の突出先端部には、係止部46が形成
され、連結ピン45には、断面C形のバネ部材44が外
嵌装着されており、各連結部42において、係合スリッ
ト43に連結ピン45とバネ部材44を下方より係合さ
せることにより、可動刃形成部材41が、固定刃形成部
材40に着脱可能に取付けられている。
【0032】この二枚刃包丁1Cによれば、可動刃形成
部材41を小型化でき、製作コストが低減できる。ま
た、連結部42により、可動刃形成部材41が固定刃形
成部材40に対して着脱自在に装着されているため、夫
々の刃40a,41aを研磨する際に便利である。前記
1対の刃40a,41aの間の間隔を調節する為には、
可動刃形成部材41を、刃41aの厚さ方向に弾性変形
可能な構造に形成してもよいが、形状の異なる複数の可
動刃形成部材41を設けておいて交換するようにしても
よい。但し、前記可動刃形成部材41を、連結部42の
部位において、固定刃形成部材40に、溶接やリベット
等で固着した構造にしてもよい。
【0033】第4別実施例(図13、図14参照) この二枚刃包丁1Dは、握り部2Dと、この握り部2D
に装着された包丁本体4Dとで構成されている。包丁本
体4Dは、固定刃形成部材50と、この固定刃形成部材
50の下側に位置する可動刃形成部材51とからなり、
一枚の鋼板部材をプレス成形することにより、固定刃形
成部材50と可動刃形成部材51とが一体的に形成さ
れ、図14に示すように、固定刃形成部材50の下縁部
と可動刃形成部材51の下縁部には、夫々刃50a,5
1aが形成され、これらの刃50a,51aは、その厚
さ方向に適当間隔空けて平行に位置している。そして、
可動刃形成部材51は、その上下幅を小さく形成するこ
とで、刃51aの厚さ方向に弾性変形可能に構成されて
いる。これらの刃50a,51aは、上下方向にズレた
位置に配置されているが、前記同様に、魚を一度に三枚
に下ろすことができる。この包丁本体4Dは、構造が簡
単であり、安価に製作できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る二枚刃包丁の使用状態を
示す斜視図である。
【図2】二枚刃包丁の左側面図である。
【図3】二枚刃包丁の平面図である。
【図4】二枚刃包丁の間隔調節機構を示す要部拡大横断
平図面である。
【図5】図4のV −V 線断面図である。
【図6】第1別実施例に係る間隔調節機構を示す要部拡
大横断平図面である。
【図7】図6の間隔調節機構のスペ−サの斜視図であ
る。
【図8】図6の間隔調節機構のスペ−サの斜視図であ
る。
【図9】第2別実施例の二枚刃包丁の要部拡大横断平図
面である。
【図10】第3別実施例の二枚刃包丁の斜視図である。
【図11】図10のX1−XI線断面図である。
【図12】図10のXII −XII 線断面図である。
【図13】第4別実施例の二枚刃包丁の斜視図である。
【図14】図13のXIV −XIV 線断面図である。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C,1D 二枚刃包丁 2,2A,2B,2C,2D 握り部 3,3A,3B,42 連結部 4,4A,4B,4C,4D 包丁本体 4a,40a,41a,50a,51a 刃 5,5A,31,32,40,50 固定刃形成部材 6,6A,41,51 可動刃形成部材 7,20 間隔調節機構 8,21 第1間隔調節機
構 13,26 第2間隔調節機

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手で握る為の握り部と、この握り部から
    突出するように握り部に装着され且つ刃が形成された包
    丁本体とを備え、魚を三枚に下ろす為の二枚刃包丁であ
    って、 前記包丁本体に、刃の厚さ方向に適当間隔あけて平行に
    位置する1対の刃を形成したことを特徴とする二枚刃包
    丁。
  2. 【請求項2】 前記包丁本体は、刃の厚さ方向に適当間
    隔あけて平行に且つ対向状に配置された1対の板状の刃
    形成部材で構成され、 これら刃形成部材の相対応する下縁部に、夫々刃が形成
    されたことを特徴とする請求項1に記載の二枚刃包丁。
  3. 【請求項3】 一方の刃形成部材は、握り部に固定的に
    装着され、他方の刃形成部材は、一方の刃形成部材に対
    する間隔を調節自在に、握り部に装着されたことを特徴
    とする請求項2に記載の二枚刃包丁。
  4. 【請求項4】 前記一方の刃形成部材と他方の刃形成部
    材間の間隔を調節する為の間隔調節機構を設けたことを
    特徴とする請求項3に記載の二枚刃包丁。
  5. 【請求項5】 前記1対の刃形成部材は、握り部に固定
    的に装着され、少なくとも一方の刃形成部材は、その厚
    さ方向に弾性変形可能に構成されたことを特徴とする請
    求項2に記載の二枚刃包丁。
  6. 【請求項6】 前記少なくとも一方の刃形成部材は、握
    り部に取外し可能に装着されたことを特徴とする請求項
    2〜請求項4の何れか1項に記載の二枚刃包丁。
JP17321494A 1994-07-02 1994-07-02 二枚刃包丁 Pending JPH0810456A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17321494A JPH0810456A (ja) 1994-07-02 1994-07-02 二枚刃包丁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17321494A JPH0810456A (ja) 1994-07-02 1994-07-02 二枚刃包丁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0810456A true JPH0810456A (ja) 1996-01-16

Family

ID=15956248

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17321494A Pending JPH0810456A (ja) 1994-07-02 1994-07-02 二枚刃包丁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0810456A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101235164B1 (ko) * 2011-01-19 2013-02-20 청파푸드주식회사 생선 저온 필렛 커터장치 및 그의 사용방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101235164B1 (ko) * 2011-01-19 2013-02-20 청파푸드주식회사 생선 저온 필렛 커터장치 및 그의 사용방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4590835A (en) Cutter for food materials
US20200307005A1 (en) Handheld Razor Cutter Apparatus
US2396443A (en) Multiple slicing device
AU2007240781A1 (en) Apparatus for cutting potatoes or similar vegetables
US3045348A (en) Meat tenderizer
GB2045145A (en) Skin-flow control razor
US4281460A (en) Kitchen utensil
GB2070420A (en) Peeling device
JPH0810456A (ja) 二枚刃包丁
US4527455A (en) Device for opening envelopes or the like
US20100287779A1 (en) Knife with interchangeable portion
EP2202036B1 (en) Mandoline having adjustable infeed and outfeed decks
US4763415A (en) Combined scissors and pencil sharpener
CA2024197A1 (en) Apparatus for filleting fish
CN214351814U (zh) 磨刀角度可调的磨刀器
US2772476A (en) Variable grip and adjustable multiple fur slicer
CN204394341U (zh) 新型切片菜板
US20020138989A1 (en) Rotary cutter
JP3061476U (ja) 笹がき包丁
CN210189876U (zh) 手动果蔬处理器
US20070062357A1 (en) Paper cutting device
USD1026606S1 (en) Fixed angle cutting tool sharpening aid
CN217256578U (zh) 一种便于调节操作平台的食材切刀器
JPH0318159Y2 (ja)
CN218458204U (zh) 一种小鼠肿瘤剪