JPH0810407Y2 - 板金塗装下地処理用マスクシート - Google Patents
板金塗装下地処理用マスクシートInfo
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- JPH0810407Y2 JPH0810407Y2 JP1993020150U JP2015093U JPH0810407Y2 JP H0810407 Y2 JPH0810407 Y2 JP H0810407Y2 JP 1993020150 U JP1993020150 U JP 1993020150U JP 2015093 U JP2015093 U JP 2015093U JP H0810407 Y2 JPH0810407 Y2 JP H0810407Y2
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- sheet
- mask
- mask sheet
- sheet metal
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は塗装面の板金塗装処理、
特に、その下地面を形成するために用いられる板金塗装
下地処理用マスクシートに関する。
特に、その下地面を形成するために用いられる板金塗装
下地処理用マスクシートに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のボディーの破損箇所などを修復
する場合には、いわゆる板金塗装処理が施されるが、こ
の板金塗装を行う場合には、一般的に、破損箇所周辺の
塗装と下塗りを研磨して落とし、そこに、パテ等を塗っ
て乾燥し、これを研磨して面を出し、この作業を何度か
繰り返しながら、塗装する下地面を徐々に平滑に仕上げ
ていき、その上に塗装を行って修復を行う。
する場合には、いわゆる板金塗装処理が施されるが、こ
の板金塗装を行う場合には、一般的に、破損箇所周辺の
塗装と下塗りを研磨して落とし、そこに、パテ等を塗っ
て乾燥し、これを研磨して面を出し、この作業を何度か
繰り返しながら、塗装する下地面を徐々に平滑に仕上げ
ていき、その上に塗装を行って修復を行う。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、従来の板金
塗装処理では、破損箇所の下地面を仕上げる工程におい
て、パテ塗りと研磨を何度も行うが、その際、パテが飛
散して破損箇所の周囲を含む修理箇所を越え、さらに、
その周辺部にまで付着してしまい、塗布したパテの乾燥
後の研磨による面出し作業では、この周辺部に付着した
パテをも研磨してして落とさなければならない。そのた
め、各工程毎に下地面が広がってしまい、その後の塗装
を行う面積も、この下地面の拡大に従って徐々に広がっ
てしまい、塗装作業に時間が掛かってしまうという問題
点があった。この傾向は、特に、熟練度の低い作業者
(板金工)に著く、また、研磨作業中に修理箇所の周り
に研磨用サンドペーパーによる傷を付けることも多く、
これによっても、板金箇所が広がってしまうことが多か
った。
塗装処理では、破損箇所の下地面を仕上げる工程におい
て、パテ塗りと研磨を何度も行うが、その際、パテが飛
散して破損箇所の周囲を含む修理箇所を越え、さらに、
その周辺部にまで付着してしまい、塗布したパテの乾燥
後の研磨による面出し作業では、この周辺部に付着した
パテをも研磨してして落とさなければならない。そのた
め、各工程毎に下地面が広がってしまい、その後の塗装
を行う面積も、この下地面の拡大に従って徐々に広がっ
てしまい、塗装作業に時間が掛かってしまうという問題
点があった。この傾向は、特に、熟練度の低い作業者
(板金工)に著く、また、研磨作業中に修理箇所の周り
に研磨用サンドペーパーによる傷を付けることも多く、
これによっても、板金箇所が広がってしまうことが多か
った。
【0004】そこで、本考案では、上記の従来技術にお
ける問題点に鑑み、塗装面の破損箇所を板金加工して修
理する際、特に、パテ等を塗って下地面を形成する工程
において用いられ、作業中に下地面が修理箇所を越えて
不必要に周辺部に広がることを防止しながら形成される
下地面の境界部分も美しく処理することを可能とし、か
つ、塗装面の破損箇所を短時間で修理することを可能と
する板金塗装下地処理用マスクシートを提供することを
その目的とする。
ける問題点に鑑み、塗装面の破損箇所を板金加工して修
理する際、特に、パテ等を塗って下地面を形成する工程
において用いられ、作業中に下地面が修理箇所を越えて
不必要に周辺部に広がることを防止しながら形成される
下地面の境界部分も美しく処理することを可能とし、か
つ、塗装面の破損箇所を短時間で修理することを可能と
する板金塗装下地処理用マスクシートを提供することを
その目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本考案により提案されているのは、板金塗装の下地
処理において修理箇所の周囲を覆うためのマスクシート
であって、異なる大きさの開口を有しかつその裏面が接
着面となったマスクシートを複数枚、当該開口が大きな
ものから小さなもの順に、下から上に順次積層すると共
に、最下層のマスクシートの接着面、及び、下層のマス
クシートの開口から露出する上層のマスクシートの開口
の周囲の接着面を、剥離シートで覆った板金塗装下地処
理用マスクシートである。
め、本考案により提案されているのは、板金塗装の下地
処理において修理箇所の周囲を覆うためのマスクシート
であって、異なる大きさの開口を有しかつその裏面が接
着面となったマスクシートを複数枚、当該開口が大きな
ものから小さなもの順に、下から上に順次積層すると共
に、最下層のマスクシートの接着面、及び、下層のマス
クシートの開口から露出する上層のマスクシートの開口
の周囲の接着面を、剥離シートで覆った板金塗装下地処
理用マスクシートである。
【0006】上記の板金塗装下地処理用マスクシートに
おいては、上下層のマスクシートの外形を同形とし、そ
の外形辺を揃えた状態で順次積層するのが好ましい。す
なわちこの状態では、下側の層のマスクシートは、接着
面と反対側の面、すなわち表面の全体がその上の層のマ
スクシートで完全に覆われる。
おいては、上下層のマスクシートの外形を同形とし、そ
の外形辺を揃えた状態で順次積層するのが好ましい。す
なわちこの状態では、下側の層のマスクシートは、接着
面と反対側の面、すなわち表面の全体がその上の層のマ
スクシートで完全に覆われる。
【0007】
【作用】すなわち、上記の本考案により提案された板金
塗装下地処理用マスクシートによれば、塗装面の破損箇
所周辺の修理箇所に、板金塗装下地処理用マスクシート
の剥離シートを剥して、その接着面を修理箇所の周辺部
の塗装面に付着させる。その後、この板金塗装下地処理
用マスクシートの上からパテ塗り及び研磨作業を行いな
がら、作業工程の進行に従って、複数枚が積層されたマ
スクシートを上方から剥すことにより、マスクシートの
中央部に開設された開口を、小さな開口から大きな開口
に順次拡大していくことができる。このマスクシートに
より、パテ塗りと研磨により下地面を形成すべき修理面
は、上記板金塗装下地処理用マスクシートの開口により
所定の形状に制限されるため、必要な修理箇所を越えて
不必要に周辺部に広がり、作業中に周辺の塗装面に傷を
付けることが防止される。また、その開口も徐々に大き
くすることが出来ることから、パテ塗りと研磨により形
成される下地面を徐々に広げながら形成することによ
り、その境界部分を美しく、綺麗に、かつ、短い時間
で、確実に処理することが可能となる。さらに、開口の
大きなマスクシートから開口の小さなマスクシートの順
で下から上に積層し、それらの裏面を接着面としている
ので、下側の層のマスクシートの開口部の周りが上側の
層のマスクシートで覆われている。このため、上記パテ
塗りや研磨を行っている時に、下側にあるマスクシート
の開口部周りがパテや研磨剤で汚れない。従って、上の
マスクシートを剥し、開口を広くしたとき、汚れてない
清浄な開口周りの部分が表れるので、塗装面の汚損等が
防止できる。特に、上下層のマスクシートの外形を同形
とし、その外形辺を揃えた状態で順次積層すると、下側
の層のマスクシートは、接着面の反対側の表面の全体が
その上の層のマスクシートで完全の覆われるので、下側
のマスクシートの全体がパテや研磨剤で汚されない。
塗装下地処理用マスクシートによれば、塗装面の破損箇
所周辺の修理箇所に、板金塗装下地処理用マスクシート
の剥離シートを剥して、その接着面を修理箇所の周辺部
の塗装面に付着させる。その後、この板金塗装下地処理
用マスクシートの上からパテ塗り及び研磨作業を行いな
がら、作業工程の進行に従って、複数枚が積層されたマ
スクシートを上方から剥すことにより、マスクシートの
中央部に開設された開口を、小さな開口から大きな開口
に順次拡大していくことができる。このマスクシートに
より、パテ塗りと研磨により下地面を形成すべき修理面
は、上記板金塗装下地処理用マスクシートの開口により
所定の形状に制限されるため、必要な修理箇所を越えて
不必要に周辺部に広がり、作業中に周辺の塗装面に傷を
付けることが防止される。また、その開口も徐々に大き
くすることが出来ることから、パテ塗りと研磨により形
成される下地面を徐々に広げながら形成することによ
り、その境界部分を美しく、綺麗に、かつ、短い時間
で、確実に処理することが可能となる。さらに、開口の
大きなマスクシートから開口の小さなマスクシートの順
で下から上に積層し、それらの裏面を接着面としている
ので、下側の層のマスクシートの開口部の周りが上側の
層のマスクシートで覆われている。このため、上記パテ
塗りや研磨を行っている時に、下側にあるマスクシート
の開口部周りがパテや研磨剤で汚れない。従って、上の
マスクシートを剥し、開口を広くしたとき、汚れてない
清浄な開口周りの部分が表れるので、塗装面の汚損等が
防止できる。特に、上下層のマスクシートの外形を同形
とし、その外形辺を揃えた状態で順次積層すると、下側
の層のマスクシートは、接着面の反対側の表面の全体が
その上の層のマスクシートで完全の覆われるので、下側
のマスクシートの全体がパテや研磨剤で汚されない。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例について、添付の図面
を参照しながら詳細に説明する。図1には、本考案の一
実施例である板金塗装下地処理用マスクシート10が示
されている。この板金塗装下地処理用マスクシートは、
例えば、紙、シート状のプラスチック、または、金属シ
ート(金属箔)を所定の形状に切断して形成したマスク
シートの一方の面に接着面を形成し、これを複数枚、例
えば本実施例では3枚を積層して形成したものである。
すなわち、図1の紙面の下側から、第1のマスクシート
11、第2のマスクシート12、第3のマスクシート1
3の順に、3枚のマスクシートが積層されている。
を参照しながら詳細に説明する。図1には、本考案の一
実施例である板金塗装下地処理用マスクシート10が示
されている。この板金塗装下地処理用マスクシートは、
例えば、紙、シート状のプラスチック、または、金属シ
ート(金属箔)を所定の形状に切断して形成したマスク
シートの一方の面に接着面を形成し、これを複数枚、例
えば本実施例では3枚を積層して形成したものである。
すなわち、図1の紙面の下側から、第1のマスクシート
11、第2のマスクシート12、第3のマスクシート1
3の順に、3枚のマスクシートが積層されている。
【0009】これらマスクシート11、12、13は、
本実施例では、同寸法の矩形形状の中央部に、それぞれ
異なる大きさの楕円形の開口14、15、16を形成し
ている。この開口の大きさは、第1のマスクシート11
の開口14が最も小さく、第3のマスクシート13の開
口16が最も大きく、第2のマスクシート12の開口1
5はこれらの中間の大きさになるように設定されてい
る。すなわち、第1のマスクシート11から第3のマス
クシート13に行くに従って、その開口の大きさが、順
次、大きくなるようになっている。
本実施例では、同寸法の矩形形状の中央部に、それぞれ
異なる大きさの楕円形の開口14、15、16を形成し
ている。この開口の大きさは、第1のマスクシート11
の開口14が最も小さく、第3のマスクシート13の開
口16が最も大きく、第2のマスクシート12の開口1
5はこれらの中間の大きさになるように設定されてい
る。すなわち、第1のマスクシート11から第3のマス
クシート13に行くに従って、その開口の大きさが、順
次、大きくなるようになっている。
【0010】また、これらのマスクシート11、12、
13には、それぞれ、図の紙面上の上側に、接着面が形
成されており、これらを順次重ねて板金塗装下地処理用
マスクシート10としており、その接着面には、使用す
るまで接着面を保護するため、例えばプラスチックシー
トを所定の矩形形状に切断した剥離シート20により覆
われている。すなわち、第3のマスクシート13の接着
面の全面、第2のマスクシート12の接着面の内、前記
第3のマスクシート13の開口16から露出した部分、
さらに、第1のマスクシート11の接着面の内、前記第
2のマスクシート12の開口15から露出した部分が、
上記剥離シート20の剥離面上に容易に剥せるように接
着されている。なお、この板金塗装下地処理用マスクシ
ート10は、上記剥離シート20を剥し、その開口(こ
の場合、第1マスクシートの開口14)の略中央部に修
理すべき破損箇所が来るように位置を決め、その接着面
が上記破損箇所の周辺の塗装面上に接着するようにして
取り付ける。
13には、それぞれ、図の紙面上の上側に、接着面が形
成されており、これらを順次重ねて板金塗装下地処理用
マスクシート10としており、その接着面には、使用す
るまで接着面を保護するため、例えばプラスチックシー
トを所定の矩形形状に切断した剥離シート20により覆
われている。すなわち、第3のマスクシート13の接着
面の全面、第2のマスクシート12の接着面の内、前記
第3のマスクシート13の開口16から露出した部分、
さらに、第1のマスクシート11の接着面の内、前記第
2のマスクシート12の開口15から露出した部分が、
上記剥離シート20の剥離面上に容易に剥せるように接
着されている。なお、この板金塗装下地処理用マスクシ
ート10は、上記剥離シート20を剥し、その開口(こ
の場合、第1マスクシートの開口14)の略中央部に修
理すべき破損箇所が来るように位置を決め、その接着面
が上記破損箇所の周辺の塗装面上に接着するようにして
取り付ける。
【0011】続いて、上記の板金塗装下地処理用マスク
シート10を使用して、塗装の破損箇所を板金塗装処理
により修復する手順について、以下に、図2〜図5を参
照しながら詳細に説明する。なお、下記の説明における
研磨作業は、全て、機械により行うものとする。まず、
サンダー等により、塗装面の損傷を受けた部分から、塗
装されていた塗料を剥離する。次に、図2(A)に示す
ように、塗料を剥離した破損箇所に上記の板金塗装下地
処理用マスクシート10を張り付けて固定する。この
時、その開口14の略中央部には、修復すべき塗装の破
損箇所が来るように位置決めすることは上述の通りであ
る。
シート10を使用して、塗装の破損箇所を板金塗装処理
により修復する手順について、以下に、図2〜図5を参
照しながら詳細に説明する。なお、下記の説明における
研磨作業は、全て、機械により行うものとする。まず、
サンダー等により、塗装面の損傷を受けた部分から、塗
装されていた塗料を剥離する。次に、図2(A)に示す
ように、塗料を剥離した破損箇所に上記の板金塗装下地
処理用マスクシート10を張り付けて固定する。この
時、その開口14の略中央部には、修復すべき塗装の破
損箇所が来るように位置決めすることは上述の通りであ
る。
【0012】次に、図3(A)に示すように、塗装面
(旧塗装膜)30上に取り付けた板金塗装下地処理用マ
スクシート10の第1のマスクシート11の開口14上
から、板金パテ100を、サンダーで残った塗料を剥離
した破損箇所40の上面全体に盛る。その際、第1のマ
スクシート11の開口14に架かる部分の板金パテ10
0は薄くなるように、例えばしごくようにして付ける。
なお、この図において、符号50は旧塗装面30の下に
塗布した下塗り(下地面)であり、符号60は鉄板等の
表面に塗装が行われる素地を示している。
(旧塗装膜)30上に取り付けた板金塗装下地処理用マ
スクシート10の第1のマスクシート11の開口14上
から、板金パテ100を、サンダーで残った塗料を剥離
した破損箇所40の上面全体に盛る。その際、第1のマ
スクシート11の開口14に架かる部分の板金パテ10
0は薄くなるように、例えばしごくようにして付ける。
なお、この図において、符号50は旧塗装面30の下に
塗布した下塗り(下地面)であり、符号60は鉄板等の
表面に塗装が行われる素地を示している。
【0013】その後、図3(B)に示すように、塗布し
た板金パテ100が乾燥したならば、例えば#(粒度)
が40〜80位の荒いサンドペーパーにより、破損箇所
40の面出しを行い、さらに、図3(C)に示すよう
に、ポリパテ110を薄く盛って乾燥させ、その後、第
1のマスクシート11を剥す(この状態を図2(B)に
示す)。そして、図3(D)に示すように、#(粒度)
が120〜180程度のサンドペーパーにより、研磨を
行う。
た板金パテ100が乾燥したならば、例えば#(粒度)
が40〜80位の荒いサンドペーパーにより、破損箇所
40の面出しを行い、さらに、図3(C)に示すよう
に、ポリパテ110を薄く盛って乾燥させ、その後、第
1のマスクシート11を剥す(この状態を図2(B)に
示す)。そして、図3(D)に示すように、#(粒度)
が120〜180程度のサンドペーパーにより、研磨を
行う。
【0014】さらに、図3(E)に示すように、#(粒
度)が240〜280程度のサンドペーパーにより、旧
塗装膜30との境界部分にフェザーエッジを3cm〜5
cm程度に取り、旧塗装膜30との段差を少しずつ削り
取り、もって、フェザーエッジと旧塗装膜30の足付け
を行う。
度)が240〜280程度のサンドペーパーにより、旧
塗装膜30との境界部分にフェザーエッジを3cm〜5
cm程度に取り、旧塗装膜30との段差を少しずつ削り
取り、もって、フェザーエッジと旧塗装膜30の足付け
を行う。
【0015】さらに、図4(A)に示すように、仕上げ
用パテであるプライマー・サーフェサー120を塗布し
て乾燥させる。ここで、第2のマスクシート12を剥し
(この状態を図2(B)に示す)、この乾燥したプライ
マー・サーフェサー120と旧塗装膜30を#(粒度)
320〜600程度のサンドペーパーで研磨しながら足
付けをする。そして、図4(B)に示すように、上塗り
塗装130を行って、これを乾燥した後、最後に残った
第3のマスクシート13を剥して完了する。
用パテであるプライマー・サーフェサー120を塗布し
て乾燥させる。ここで、第2のマスクシート12を剥し
(この状態を図2(B)に示す)、この乾燥したプライ
マー・サーフェサー120と旧塗装膜30を#(粒度)
320〜600程度のサンドペーパーで研磨しながら足
付けをする。そして、図4(B)に示すように、上塗り
塗装130を行って、これを乾燥した後、最後に残った
第3のマスクシート13を剥して完了する。
【0016】このように、中央に開口14を設けた板金
塗装下地処理用マスクシート10を塗装の破損箇所に取
り付け、パテ付けと研磨作業を行うことにより、パテが
周囲に飛び散り、あるいは、研磨用サンドペーパーによ
る傷によって、作業中の板金箇所を不必要に広げること
を防止し、かつ、パテ付けラインを美しく、綺麗に、早
く行うことが可能になる。また、パテ付けも、板金塗装
下地処理用マスクシート10の開口14上から塗布する
だけでよく、従来、熟練が必要とされたパテ付け作業を
容易に行うことが可能になり、その形状も理想的な楕円
形となり、未熟連者でも簡単に行うことが出来るように
なる。
塗装下地処理用マスクシート10を塗装の破損箇所に取
り付け、パテ付けと研磨作業を行うことにより、パテが
周囲に飛び散り、あるいは、研磨用サンドペーパーによ
る傷によって、作業中の板金箇所を不必要に広げること
を防止し、かつ、パテ付けラインを美しく、綺麗に、早
く行うことが可能になる。また、パテ付けも、板金塗装
下地処理用マスクシート10の開口14上から塗布する
だけでよく、従来、熟練が必要とされたパテ付け作業を
容易に行うことが可能になり、その形状も理想的な楕円
形となり、未熟連者でも簡単に行うことが出来るように
なる。
【0017】また、板金塗装下地処理の進行と共に板金
塗装下地処理用マスクシート10の開口14、15、1
6を、順次、大きく広げてゆくことにより、段階ごとに
フェザーエッジを広げてゆくことが早く出来る。すなわ
ち、最初から所定の楕円形の開口14、15、16が形
成された本考案の板金塗装下地処理用マスクシート10
を利用することにより、この開口によるガイドラインに
従って研磨すればよいため、作業が早くなる。つまり、
部分補修の仕上がりの80%は美しいフェザーエッジに
することが出来、これによって、境界部のエッジ際が浮
き上がる、いわゆる「浮き」を出来る限りなくし、美し
い塗装が可能になる。
塗装下地処理用マスクシート10の開口14、15、1
6を、順次、大きく広げてゆくことにより、段階ごとに
フェザーエッジを広げてゆくことが早く出来る。すなわ
ち、最初から所定の楕円形の開口14、15、16が形
成された本考案の板金塗装下地処理用マスクシート10
を利用することにより、この開口によるガイドラインに
従って研磨すればよいため、作業が早くなる。つまり、
部分補修の仕上がりの80%は美しいフェザーエッジに
することが出来、これによって、境界部のエッジ際が浮
き上がる、いわゆる「浮き」を出来る限りなくし、美し
い塗装が可能になる。
【0018】また、余分な箇所(破損箇所の主辺部分)
にまでサンドペーパーによる傷を付けるという心配がな
く、安心して作業を行うことが可能になる。特に、板金
の下地工程は多く、本考案の板金塗装下地処理用マスク
シート10を使用することによりより、未熟練者でも簡
単、容易、確実に、かつ、より短い期間で板金塗装作業
を行うことが可能になる。
にまでサンドペーパーによる傷を付けるという心配がな
く、安心して作業を行うことが可能になる。特に、板金
の下地工程は多く、本考案の板金塗装下地処理用マスク
シート10を使用することによりより、未熟練者でも簡
単、容易、確実に、かつ、より短い期間で板金塗装作業
を行うことが可能になる。
【0019】
【0020】
【0021】上記の板金塗装下地処理用マスクシート1
0では、上下層のマスクシート11、12、13の外形
を同形とし、その外形辺を揃えた状態で順次積層してい
る。この状態では、下側の層のマスクシート12、13
は、接着面の反対側の表面の全体がその上の層のマスク
シート11で完全の覆われるので、パテ塗りや研磨作業
中に、下側のマスクシート12、13がパテや研磨剤で
汚されない。また、上下のマスクシート11、12、1
3のそれぞれの開口14、15、16は、楕円形状が望
ましく、また、その径のサイズは、破損箇所の種々の大
きさや形状に対応して、予め各種の開口形状や開口径を
有するマスクシートを積層した各種の板金塗装下地処理
用マスクシートを用意しておくことが望ましい。また、
上記に示した板金塗装下地処理用マスクシート10は、
シート状でもロール状でもよい。
0では、上下層のマスクシート11、12、13の外形
を同形とし、その外形辺を揃えた状態で順次積層してい
る。この状態では、下側の層のマスクシート12、13
は、接着面の反対側の表面の全体がその上の層のマスク
シート11で完全の覆われるので、パテ塗りや研磨作業
中に、下側のマスクシート12、13がパテや研磨剤で
汚されない。また、上下のマスクシート11、12、1
3のそれぞれの開口14、15、16は、楕円形状が望
ましく、また、その径のサイズは、破損箇所の種々の大
きさや形状に対応して、予め各種の開口形状や開口径を
有するマスクシートを積層した各種の板金塗装下地処理
用マスクシートを用意しておくことが望ましい。また、
上記に示した板金塗装下地処理用マスクシート10は、
シート状でもロール状でもよい。
【0022】
【考案の効果】上記の説明から明かな様に、本考案によ
る板金塗装下地処理用マスクシートを塗装の破損箇所に
取り付けてパテ付けや研磨作業を行うことにより、パテ
塗りと研磨により下地面を形成すべき修理面は、所定の
形状に制限されることから、必要な修理箇所を越えて不
必要に周辺部に広がり、あるいは、作業中に周辺の塗装
面に傷を付けることが防止される。また、作業工程の進
行に従って、マスクシートの開口は、小さな開口から大
きな開口に、順次、拡大して行くことにより、パテ塗り
と研磨により形成される下地面を徐々に広げながら形成
することが可能であり、これによって、その境界部分の
フェザーエッジを美しく、綺麗に、短期間で処理するこ
とが可能となる。
る板金塗装下地処理用マスクシートを塗装の破損箇所に
取り付けてパテ付けや研磨作業を行うことにより、パテ
塗りと研磨により下地面を形成すべき修理面は、所定の
形状に制限されることから、必要な修理箇所を越えて不
必要に周辺部に広がり、あるいは、作業中に周辺の塗装
面に傷を付けることが防止される。また、作業工程の進
行に従って、マスクシートの開口は、小さな開口から大
きな開口に、順次、拡大して行くことにより、パテ塗り
と研磨により形成される下地面を徐々に広げながら形成
することが可能であり、これによって、その境界部分の
フェザーエッジを美しく、綺麗に、短期間で処理するこ
とが可能となる。
【図1】本考案の一実施例になる板金塗装下地処理用マ
スクシートの構造を示した斜視図である。
スクシートの構造を示した斜視図である。
【図2】上記板金塗装下地処理用マスクシートを塗装の
破損箇所に取り付けた状態、及び、各マスクシートを剥
ぎ取った状態を示した図である。
破損箇所に取り付けた状態、及び、各マスクシートを剥
ぎ取った状態を示した図である。
【図3】上記板金塗装下地処理用マスクシートを使用し
て塗装の破損箇所に取り付けて板金塗装処理する各工程
での状態を説明するための一部拡大断面図である。
て塗装の破損箇所に取り付けて板金塗装処理する各工程
での状態を説明するための一部拡大断面図である。
【図4】上記図3と同様に、上記板金塗装下地処理用マ
スクシートを使用して塗装の破損箇所に取り付けて板金
塗装処理する際の状態を説明する一部拡大断面図であ
る。
スクシートを使用して塗装の破損箇所に取り付けて板金
塗装処理する際の状態を説明する一部拡大断面図であ
る。
【図5】上記板金塗装下地処理用マスクシートを使用し
て修復した塗装の破損箇所の断面を示した一部拡大断面
図である。
て修復した塗装の破損箇所の断面を示した一部拡大断面
図である。
【符号の説明】10 板金塗装下地処理用マスクシート 11 第1のマスクシート 12 第2のマスクシート 13 第3のマスクシート 14、15、16 開口 20 剥離シート
Claims (2)
- 【請求項1】 板金塗装の下地処理において修理箇所の
周囲を覆うためのマスクシートであって、異なる大きさ
の開口(14)、(15)、(16)を有しかつその裏
面が接着面となったマスクシート(11)、(12)、
(13)を複数枚、当該開口(14)、(15)、(1
6)が大きなものから小さなもの順に、下から上に順次
積層すると共に、最下層のマスクシート(13)の接着
面、及び、下層のマスクシート(12)、(13)の開
口(15)、(16)から露出する上層のマスクシート
(11)、(12)の開口(14)、(15)の周囲の
接着面を、剥離シート(20)で覆ったことを特徴とす
る板金塗装下地処理用マスクシート。 - 【請求項2】 上下層のマスクシート(11)、(1
2)、(13)の外形は同形であり、その外形辺が揃っ
た状態で順次積層されていることを特徴とする請求項1
に記載の板金塗装下地処理用マスクシート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993020150U JPH0810407Y2 (ja) | 1993-03-27 | 1993-03-27 | 板金塗装下地処理用マスクシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993020150U JPH0810407Y2 (ja) | 1993-03-27 | 1993-03-27 | 板金塗装下地処理用マスクシート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0672673U JPH0672673U (ja) | 1994-10-11 |
JPH0810407Y2 true JPH0810407Y2 (ja) | 1996-03-29 |
Family
ID=12019132
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993020150U Expired - Lifetime JPH0810407Y2 (ja) | 1993-03-27 | 1993-03-27 | 板金塗装下地処理用マスクシート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0810407Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017105699A (ja) * | 2015-11-19 | 2017-06-15 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | 補修サイクル時に特徴を保護する方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8468709B2 (en) * | 2010-11-04 | 2013-06-25 | The Boeing Company | Quick composite repair template tool and method |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0192257U (ja) * | 1987-12-11 | 1989-06-16 |
-
1993
- 1993-03-27 JP JP1993020150U patent/JPH0810407Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017105699A (ja) * | 2015-11-19 | 2017-06-15 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | 補修サイクル時に特徴を保護する方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0672673U (ja) | 1994-10-11 |
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