JPH08103839A - 外周面印刷シワあり容器の製造方法 - Google Patents

外周面印刷シワあり容器の製造方法

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JPH08103839A
JPH08103839A JP26464594A JP26464594A JPH08103839A JP H08103839 A JPH08103839 A JP H08103839A JP 26464594 A JP26464594 A JP 26464594A JP 26464594 A JP26464594 A JP 26464594A JP H08103839 A JPH08103839 A JP H08103839A
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JP
Japan
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wrinkles
canister
container
blank
circumferential face
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Pending
Application number
JP26464594A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Atsumi
孝 渥美
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Showa Aluminum Can Corp
Original Assignee
Showa Aluminum Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄いアルミニウム箔等を用いたシワあり容器
の外周面にはがれがなく、文字の崩れのない印刷する方
法の開発。 【構成】 表面粗さ(Ra)が0.05〜2μmである
箔厚40〜90μmのアルミニウム又はアルミニウム合
金箔のブランクの容器外周面に対応する部分に、少なく
とも寄りシワの重なり量よりも太くかつ上段を大きく太
く文字等を印刷し、ついで絞り成形したシワあり容器の
製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鍋焼きうどん等の簡易
包装食品用非密封調理用容器などとして用いられている
自然発生的寄りシワあるいはリブ等の強制的な寄りシワ
を有するアルミニウム箔容器(本発明ではシワあり容器
と称す。)の外周面に印刷をする方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鍋焼きうどん、グラタン、ピザなどに用
いられている簡易包装のための食品用オーブン対応又は
直火対応の非密封調理用容器は、通常40〜90μm厚
の薄いアルミニウム箔あるいはアルミニウム合金箔(以
下アルミニウム箔等という。)をプレス材により絞り成
形して製造されていた。通常の絞り成形ではブランキン
グされた被加工材をダイスとシワ押え型の間に置き、シ
ワ押え圧を加えながらポンチで圧力をかけ、被加工材を
シワ押え部からポンチ側に引出しながら所定の形状に成
形している。容器の外観上、あるいは内容物がゼリー等
の粘着性のある物であるときは内容物の取出し容易性な
どでは、容器側面にシワがなく平滑であることが望まし
い。
【0003】絞り成形でシワなし容器の成形をする場
合、シワ押え圧力を高めシワ発生を防止することが必要
である。この場合被加工材が合成樹脂フィルムとアルミ
ニウム箔等とのラミネートであるとき、あるいはアルミ
ニウム箔等が厚い場合にはシワの発生しない様に高い押
え圧力を用いての成形が可能であるが、アルミニウム箔
等が薄い場合には材料の破断抵抗がシワ押え圧力より小
さくなり、成形性が低下する。このため薄いアルミニウ
ム箔等の絞り成形ではやむを得ず破断抵抗より小さいシ
ワ押え圧力で成形を行ない、容器外周面に多数の寄りシ
ワを発生させている。
【0004】このためシワなし容器では容器外周面に文
字等の印刷が容易にできて、ディスプレー効果を発揮で
きていたが、シワあり容器ではシワの折り目になるとこ
ろの印刷にはがれがおき易い、絞りの際にシワはランダ
ムに発生するため文字など印刷が崩れて見えなくなる、
調理の際に直接火にかけられることが多い、などの理由
でこの印刷がうまく行かないものとされ、文字や模様の
印刷はされていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ラミネート
箔でなく、薄いアルミニウム箔等を用いたシワあり容器
の外周面に、シワの折り目でもはがれがなく、文字の崩
れのない印刷する方法の開発を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、表面粗さ(R
a)が0.05〜2μmである箔厚40〜90μmのア
ルミニウム又はアルミニウム合金箔のブランクの容器外
周面に対応する部分に、少なくとも寄りシワの重なり量
よりも太くかつ上段を大きく太く文字等を印刷し、つい
で絞り成形することを特徴とするシワあり容器の製造方
法を開発することにより上記の目的を達成した。即ち、
本発明の対象とするアルミニウム箔等の厚さは40〜9
0μmである。これより薄いときは成形困難であり、ま
たシワあり容器とした場合に、容器全体の形状保持性
(剛性)が小さく、内容物を入れたときに使用が困難と
なる。一方90μmを越える厚さがあるなら破断抵抗も
大きいのでシワあり容器にする必要もなく、特にコスト
アップになるのでメリットはない。
【0007】このアルミニウム箔等の表面粗さ(Ra)
は0.05〜2μm、好ましくは0.1〜1μmの範囲
にあることが必要である。表面粗さ(Ra)が0.05
μmより小さくなれば鏡面に近く塗膜密着性が悪くな
り、成形時にシワの折り目において印刷がはがれ易くな
る。一方(Ra)が2μmを越えるときは凹所に塗料が
厚く集積し、色ムラの発生や、成形時に凹所に集積した
塗料が脱落する危険性が高くなる。
【0008】尚、内容物により容器温度が100℃未満
であったとしても、直火が当る部分は塗料の変質の危険
があるので直火対応のときはオーバーコートせず文字、
図形の印刷のみにすることが好ましい。一方、オーブン
対応のときは、オーバーコートしたアルミニウム箔や、
底面着色容器の実績から判断して、印刷の傷や脱落防止
の目的でオーバーコートしたブランク材を使用すること
も可能である。印刷に用いる塗料は、成形時に金型を傷
つけず、かつ成形後の密着性の良好な有機塗料あるいは
印刷インキを使用し、更には調理に際し加熱に伴う色調
の変化や塗料の熱分解に伴う臭気発生を防止するために
熱硬化型有機塗料を使用する。
【0009】尚、アルミニウム箔等は塗膜の密着性を改
善するため、予め金属含有有機塗料による下地処理、シ
ランカップリング剤、チタンカップリング剤、放電処理
などの下地処理、あるいはオーブン対応のときには印刷
後に透明有機塗料を塗布するなどの処理を施しても良
い。アルミニウム箔等のシートの容器外周面に対応する
部分に直接またはこれを打抜いたブランクに印刷する。
印刷文字は成形完了時の印刷文字等の大きさよりも高さ
方向において短く、かつ水平方向において長い文字等を
有し、少なくとも寄りシワの重なり量よりも太い文字等
の原形印刷をする。この印刷面を外側にしてシワあり絞
り加工をすることにより所期のサイズの文字等を有する
印刷をしたシワあり容器が得られる。
【0010】以下図面を参照して本発明を具体的に説明
する。図1に示すアルミニウム箔等のブランク1は、同
一円周上、同一角度内に寄りシワの重なり量よりも太く
外周程大となる文字等3を印刷する。次いでこのブラン
クの印刷面が外側になる様にシワあり絞り成形を行な
い、図2に示す如き外周面に細かい縦シワを有し、強度
保持のためのカール部8を備えたフランジ7を有するシ
ワあり容器とする。この際、ブランク1に印刷された文
字等3は容器外周面5には多数の寄りシワ6が形成され
るが、文字等3は問題なく外周面5上に出現する。
【0011】
【作用】従来のシワあり容器は、容器外周面に対して印
刷不可能との前提で別に印刷した紙やプラスチックフィ
ルム等を外周面に巻きつけたり、貼着したりしていた。
しかるに本発明者らは、シワあり容器用のブランクの絞
り加工における各部の変形量を調べ、絞り加工において
高さ方向に1〜1.5倍延長するが、円周方向には0.
6〜1倍程度縮小する。容器の周面において容器底面か
らの高さが一定ならばその変形度は殆ど一定しているこ
と、容器のサイズ、形状、高さにより一定しないがシワ
の生成によりヒダの深さ(重なり)は比較的小さく、意
外にも文字等を僅かに太くするだけで問題がないことを
見出したものである。尚、容器底面からの高さにより変
形量が異なるのでブランク中心から同一扇形内に納まる
様に文字等を印刷すれば問題ないことも判った。
【0012】
【実施例】アルミニウム箔として、表面粗さを変えた3
004のO材(厚さ80μm)の外側に当る面に、グラ
ビヤコートにより厚さ3g/m2 の着色を施したブラン
ク材を用い、プレスによりトップアウト176mmφ、
トップイン156mmφ、底面径132mmφ、高さ5
4ミリのシワあり容器を成形した。ブランク材の塗膜表
面を10円硬貨でこすり、塗膜の剥離テストを行うと共
に、プレスした後でのシワ面における塗膜はがれの検査
を行った。結果を表1に示す。尚この容器に鍋焼きうど
んを入れ、直火及びオーブンで調理したが塗料の変質や
内容物への臭気はなく問題ないことを確かめた。
【0013】
【表1】 (評価) ×:大部分が剥離 △:一部に剥離発生 ○:剥離なし
【0014】
【発明の効果】本発明は、従来不可能とされていたシワ
あり容器外周面に印刷することを目的として検討を行い
成功したものである。本発明方法によれば、アルミニウ
ム箔等のシート状のものあるいはこれを打抜いたブラン
クに直接印刷をし、次いで絞り成形をするだけであるか
ら生産性は極めて高い方法である。即ち、容器にしたと
きの変形量(伸び及び縮み)を考慮した文字等を印刷
し、自然発生シワあるいはリブ等の強制発生シワなどを
有するシワあり容器の外周面にディスプレー効果を保有
した容器を安価にかつ従来の装置をそのまま使用して容
易に提供できる。
【0015】特にコンビニエンスストア、スーパースト
ア等で陳列する時に、積み重ねても商品名等が消費者に
容易に識別できるので陳列棚の位置に関係なく置けるの
で売り上げの向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブランクの平面図。
【図2】外周面印刷シワあり容器の側面図。
【符号の説明】
1 ブランク 2 容器の底面 3 印刷文字等 4 印刷線 5 外周面 6 寄りシワ 7 フランジ 8 カール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面粗さ(Ra)が0.05〜2μmで
    ある箔厚40〜90μmのアルミニウム又はアルミニウ
    ム合金箔のブランクの容器外周面に対応する部分に、少
    なくとも寄りシワの重なり量よりも太くかつ上段を大き
    く太く文字等を印刷し、ついで絞り成形することを特徴
    とするシワあり容器の製造方法。
  2. 【請求項2】 印刷する前に下地処理されたアルミニウ
    ム又はアルミニウム合金箔のブランクである請求項1記
    載のシワあり容器の製造方法。
  3. 【請求項3】 印刷後透明有機塗料を施したアルミニウ
    ム又はアルミニウム合金箔ブランクである請求項1〜2
    記載のシワあり容器の製造方法。
JP26464594A 1994-10-04 1994-10-04 外周面印刷シワあり容器の製造方法 Pending JPH08103839A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000015373A (ja) * 1998-06-26 2000-01-18 Toyo Kohan Co Ltd 熱可塑性樹脂被覆金属板を用いた缶蓋の製造方法および缶蓋
WO2010064786A3 (ko) * 2008-12-04 2010-08-05 Son Jae Bong 다색인쇄가 가능한 조리용기 제조방법 및 여기에 사용되는 인쇄장치용 지그

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