JPH08103683A - 衝突式気流粉砕機 - Google Patents

衝突式気流粉砕機

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JPH08103683A
JPH08103683A JP26611394A JP26611394A JPH08103683A JP H08103683 A JPH08103683 A JP H08103683A JP 26611394 A JP26611394 A JP 26611394A JP 26611394 A JP26611394 A JP 26611394A JP H08103683 A JPH08103683 A JP H08103683A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 剥離放電を防止すると共に耐摩耗性にも優
れ、粉体原料を効率良く粉砕出来る新規な衝突式気流粉
砕機を提供すること。 【構成】 高圧気体により被粉砕物を搬送し加速する為
の加速管と、被粉砕物を微粉砕する為の粉砕室を有し、
該粉砕室内に、加速管の出口の開口面に対向して設けた
衝突部材を有する衝突式気流粉砕機において、上記加速
管、粉砕室内壁及び衝突部材の少なくともいずれかが、
体積固有抵抗率が10Ωcm以下であり、且つビッカ
ース硬度が2,000Kg/mm以上を満足する材質
により構成されていることを特徴とする衝突式気流粉砕
機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はジェット気流(高圧気
体)を用い、粉体原料を粉砕する衝突式気流粉砕機に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来ジェット気流を用いた衝突式気流粉
砕機は、ジェット気流に粉体原料を乗せて粒子混合気流
とし、加速管の出口より噴射させ、この粒子混合気流を
加速管の出口前方に設けた衝突部材の衝突面に衝突させ
て、その衝撃力により粉体原料を粉砕するものである。
衝突式気流粉砕機の一例を図1に基づいて説明する。
【0003】図1の衝突式気流粉砕機は、高圧気体供給
ノズル2を接続した加速管3の出口13に対向して衝突
部材4を設け、加速管3に供給した高圧気体の流動によ
り、加速管3の中途に連通させた被粉砕物供給口1から
加速管3の内部に被粉砕物を導入し、これを高圧気体と
共に噴射して衝突部材4の衝突面に衝突させ、その衝撃
によって粉砕する様にしたものである。
【0004】この様な衝突式気流粉砕機において、粉砕
すべき粉体は常時、各装置要素と激しく衝突している
為、各装置要素の磨耗劣化を避けることは出来ない。特
に、大きな負荷がかかり磨耗が激しく進行する場所は、
図1の装置においては、原料が投入され高速度で移動す
る加速管3、原料が激しく衝突する衝突部材4の衝突面
及び衝突面で粉砕された粉砕物が更に二次衝突する粉砕
室内壁6である。これらの部材が磨耗により消耗する
と、粉砕効率の低下を招いたり、磨耗した不純物が製品
に混入することになり好ましくない。この為に、これら
の部材の構成材料として耐磨耗性に優れたアルミナ系セ
ラミックスが使用されている。しかしながら、アルミナ
系セラミックスでも、耐磨耗性の点では充分ではなく、
更に良質の材料が望まれている。
【0005】又、アルミナ系セラミックスの様な絶縁性
材料を用いた場合には、粉体がかかる部材に接触する
際、剥離放電が発生し、生じた火花が粉砕原料と共に粉
砕機内を走る現象が粉砕機内をガラス張りにして観察す
ることにより確認された。火花が発生する場所は、粉砕
物がより強く衝突する箇所であり、図1の粉砕機では、
粉砕原料を加速管に導入する被粉砕物供給口の加速管下
部壁Aにおいて見られた。これは、粉砕原料が加速管上
部から導入される為に、特に粒径の大きい粒子或は重い
粒子は重力の影響を受けて、加速管下部壁に衝突した
後、衝突部材に向かって高圧気体と共に噴出する為であ
る。即ち、加速管下部壁に衝突する際に、剥離放電が発
生するものと考えられる。
【0006】更には、衝突部材上の衝突面に粉砕原料が
衝突する際にも、衝突面上で剥離放電する現象が確認さ
れた。これらの生じた火花は、通常ジェット気流が音速
に近い速度で流動している為に、その風圧により消さ
れ、着火することはない。又、通常の使用においては、
粉塵濃度が粉塵爆発の爆発下限濃度よりもかなり高いの
で、粉塵爆発を起こす可能性は非常に低いと考えられ
る。しかしながら、装置の起動時及び停止時、或は何ら
かの装置異常により装置が緊急停止した様な場合に、粉
塵濃度が下がったり、気流の速度が低下したりして、粉
塵爆発を誘発する様な条件が発生することがあり得る。
この様な場合は非常な危険が伴うのでその改良手段が望
まれている。
【0007】これらの接触部材を導電性部材、例えば、
金属材料とすれば、斯かる問題は改善されるが、耐磨耗
性を達成することが出来ない。そこで、耐磨耗性を達成
し、剥離放電を防止した衝突式気流粉砕機の登場が待望
されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、上記の様な従来技術の問題点を解決して、剥離放電
を防止すると共に耐摩耗性にも優れ、粉体原料を効率良
く粉砕出来る新規な衝突式気流粉砕機を提供することで
ある。
【0009】
【課題を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明に
よって達成される。即ち、本発明は、高圧気体により被
粉砕物を搬送し加速する為の加速管と、被粉砕物を微粉
砕する為の粉砕室を有し、該粉砕室内に、加速管の出口
の開口面に対向して設けた衝突部材を有する衝突式気流
粉砕機において、上記加速管、粉砕室内壁及び衝突部材
の少なくともいずれかが、体積固有抵抗率が106 Ωc
m以下であり、且つビッカース硬度が2,000Kg/
mm2 以上を満足する材質により構成されていることを
特徴とする衝突式気流粉砕機である。
【0010】
【作用】衝突式気流粉砕機の加速管、粉砕室内壁及び衝
突部材の少なくともいずれかを体積固有抵抗率が106
Ωcm以下であり、且つビッカース硬度が2,000K
g/mm2 以上を満足する材質により構成することによ
って、従来技術の問題点が解決され、剥離放電を防止す
ると共に耐摩耗性にも優れ、粉体原料を効率良く粉砕出
来る新規な衝突式気流粉砕機を提供することが出来る。
【0011】
【好ましい実施態様】本発明を図1に示す好ましい実施
態様に基づいて更に詳細に説明する。本発明は、図1に
示された衝突式気流粉砕機における加速管3、衝突部材
4及び粉砕室内壁6の少なくともいずれかが、体積固有
抵抗率が106 Ωcm以下であり、且つビッカース硬度
が2,000Kg/mm2 以上を満足する材質により構
成されることにより達成される。図1に示される様な形
式の衝突式気流粉砕機では、特に磨耗の激しい箇所とし
て、加速管、衝突部材及び粉砕室内壁が挙げられる。本
発明では、この耐磨耗性を向上させる為にビッカース硬
度が2,000Kg/mm2 以上の材質のものを用い
る。又、原料粉体が衝突時に発生する剥離放電を防止す
る為に、体積固有抵抗率106 Ωcm以下を満足する材
質の部材を用いる。ここで言う体積固有抵抗率の測定方
法は、JIS C2525に準ずる。
【0012】本発明は、図1の構成及び形状に限られた
ものではない。即ち、衝突部材の形状としては、図2に
示される様な種々の形状のものが使用可能であり、粉砕
処理する粉砕原料の特性、希望粒度等により適宜選択す
ればよい。粉砕効率をより向上させる為には、特に、図
2の(e)で示される衝突面に突出している突出中央部
14と、該突出中央部の周囲に突出中央部で粉砕された
被粉砕物の一次粉砕物を更に衝突により粉砕する為に外
周衝突面15を有している形状のものが好ましい。
【0013】衝突部材の衝突面に中央部が突出している
錐体状の突起を設けることにより、加速管から噴出され
た粉砕原料と圧縮気体の固気混合流は、突起14の表面
で一次粉砕され、更に外周衝突面15で二次粉砕された
後、粉砕室側壁で三次粉砕される。この時、衝突部材の
衝突面に突出している突出中央部14の頂角α(°)
と、外周衝突面15の加速管の中心軸の垂直面に対する
傾斜角β(°)が、 0<α<90、β>0 30≦α+2β≦90 を満足する時は、非常に効率よく粉砕が行われる。尚、
この形状において、突出中央部14及び外周衝突面15
の形状は、特に限定されるものではなく、円錐状、角錐
状等、適宜選定すればよい。
【0014】粉砕機そのものの構成も図1に限られたも
のではなく、他の好ましい構成の衝突式気流粉砕機とし
て図3を例示する。図3の粉砕機について説明すると、
高圧気体により被粉砕物を搬送加速する為に加速管21
と、該加速管に対向して設けた衝突面を有する衝突部材
30を有し、該加速管21がラバルノズル状をなし、該
加速管21のスロート部上流に高圧気体供給ノズル23
を配し、該高圧気体供給ノズルの外壁とスロート部22
の内壁間に被粉砕物供給口を設け、更に該加速管21の
出口に接続して設けた粉砕室の軸方向断面形状が円形状
を有している。
【0015】被粉砕物供給筒25より供給された被粉砕
物は、中心軸を鉛直方向に配設した加速管21の加速管
スロート部22の内壁と、中心が加速管21の中心軸と
同軸上にある高圧気体供給ノズル23の外壁との間で形
成された被粉砕物供給口24へ到達する。一方、高圧気
体は高圧気体供給口26より導入され高圧気体チャンバ
ー27を経て、一本好ましく複数本の高圧気体導入管2
8を通り、高圧気体供給ノズル23より加速管出口29
方向に向かって急激に膨脹しながら噴出する。この時、
加速管スロート部22の近傍で発生するエゼクター効果
により、被粉砕物はこれと共存している気体に同伴され
ながら、被粉砕物供給口24より加速管出口29方向に
向けて吸引され、加速管スロート部22において高圧気
体と均一に混合されながら急加速し、加速管出口29に
対向配置された衝突部材30の衝突面に、粉塵濃度の偏
りがなく均一な固気混合気流の状態で衝突して粉砕され
る。
【0016】図3の粉砕機において、加速管21、衝突
部材30及び粉砕室内壁32の少なくともいずれかが、
体積固有抵抗率が106 Ωcm以下であり、且つビッカ
ース硬度が2,000Kg/mm2 以上を満足する材質
により構成されることにより、本発明の目的が達成され
る。又、衝突部材の形状は、図2に示された種々の形状
のものが使用可能であるが、特に粉砕効率の高い形状
は、図1の粉砕機と同様に図2(e)の形状である。そ
の場合、より好ましいα、βの範囲は図1に示す例で記
述した通りである。粉砕室の形状も図1及び図3の形状
に限定されるものではなく、適宜設定すればよく、それ
に応じて粉砕室内壁の形状も最適なものを選定すればよ
い。
【0017】図1と図3の衝突式気流粉砕機を比較する
と、図3の粉砕機の方が、被粉砕物を粉塵濃度の偏りが
なく被粉砕物を均一に高圧気流中に分散させることが出
来る為に、より効率よく衝突部材に衝突し、被粉砕物が
粉砕効率を向上させることが出来る。即ち、図3の粉砕
機では、図1の粉砕機に較べ、高圧空気と粉体の混合流
の速度を落とさずに対向する衝突部材に衝突させる事が
出来、その為に粉砕効率の向上と共に衝突部材の磨耗度
合いも図1の粉砕機より激しい。その為に本発明で提案
している部材を用いる事がより効果的である。
【0018】本発明において、好ましく用いられる素材
としては炭化ケイ素セラミック焼結体が挙げられる。炭
化ケイ素セラミック焼結体は、硬度が高く良好な導電性
を示す。斯かる炭化ケイ素セラミック焼結体であって、
且つ体積固有抵抗率が106 Ωcm以下であり、且つビ
ッカース硬度が2,000Kg/mm2 以上を満足する
素材を用いる事によって本発明の目的がより好ましく達
成される。
【0019】本発明では、加速管、粉砕室内壁及び衝突
部材の各部材そのものを、所定の物性値を満たす材質で
構成してもよいし、或は各部材の粉体原料が接触する表
面近傍を所定の材質のもので構成する様にしてもよい。
これらの選択は、加工性やコスト等を考慮して適宜設定
すればよい。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて更に具体的
に説明する。 実施例1 図1に示す衝突式気流粉砕機を用い、衝突面形状は、加
速管の長軸方向に対して垂直な平面状のものを用いた。
加速管、粉砕室内壁及び衝突部材の材質として、体積固
有抵抗率104 Ωcm、ビッカース硬度が2,400K
g/mm2 の炭化ケイ素セラミック焼結体を用いた。
【0021】粉砕原料として、静電荷像現像用トナーの
ハンマーミル粗砕物(1mmスクリーン通過品)を使用
し、粉砕には、圧力0.59MPa、風量6.0Nm3
/minの圧縮エアーを用いた。原料を定量供給機にて
20Kg/hrの割合で粉砕機に供給し、重量平均粒径
8μmの粉砕された微粉砕品が得られる条件で、ロング
ランテストを行った。その結果、1日当たり24時間連
続操業で1カ月間運転した後粉砕機を分解して点検した
ところ、加速管及び粉砕室内壁には全く磨耗の痕は見ら
れず、衝突部材については平面状の衝突面の中央付近に
おいて、僅かながら磨耗の痕が見られた。尚、微粉砕品
の粒度は常に安定していた。又、ロングランテストを実
施する前に、粉砕室をガラス張りにして粉砕の様子を観
察したところ、剥離放電現象は見られなかった。
【0022】実施例2 図3に示す衝突式気流粉砕機を用い、衝突面形状は中央
部に頂角55°の円錐状の突起を有し、その外周に加速
管の中心軸の垂直面に対する傾斜角が10°の外周衝突
面を有するものを用いた。加速管、粉砕室内壁及び衝突
部材の材質として、体積固有抵抗率104 Ωcm、ビッ
カース硬度が2,400Kg/mm2 の炭化ケイ素セラ
ミック焼結体を用いた。
【0023】粉砕原料として、実施例1と同じ静電荷像
現像用トナーのハンマーミル粗砕物(1mmスクリーン
通過品)を使用し、粉砕には、圧力0.59MPa、風
量6.0Nm3 /minの圧縮エアーを用いた。原料を
定量供給機にて45Kg/hrの割合で粉砕機に供給
し、重量平均粒径8μmの粉砕された微粉砕品が得られ
る条件でロングランテストを行った。その結果、1日当
たり24時間連続操業で1カ月間運転した後粉砕機を分
解して点検したところ、加速管及び粉砕室内壁には全く
磨耗の痕跡は見られず、衝突部材については外周衝突面
の中央付近において僅かながら磨耗の痕が見られた。
尚、微粉砕品の粒度は常に安定していた。又、ロングラ
ンテストを実施する前に、粉砕室をガラス張りにして粉
砕の様子を観察したところ剥離放電現象は見られなかっ
た。
【0024】比較例1 図1に示す衝突式気流粉砕機を用い、衝突面形状は、実
施例1と同じ加速管の長軸方向に対して垂直な平面状の
ものを用いた。加速管、粉砕室内壁及び衝突部材の材質
として、体積固有抵抗率1014Ωcm以上、ビッカース
硬度が1,500Kg/mm2 のアルミナ系セラミック
スを用いた。粉砕原料として、実施例1と同じ静電荷像
現像用トナーのハンマーミル粗砕物(1mmスクリーン
通過品)を使用し、粉砕には、圧力0.59MPa、風
量6.0Nm3 /minの圧縮エアーを用いた。原料を
定量供給機にて20Kg/hrの割合で粉砕機に供給
し、重量平均粒径8μmの粉砕された微粉砕品が得られ
る条件でロングランテストを行った。
【0025】その結果、1日当たり24時間連続操業で
1カ月間運転した後、粉砕機を分解して点検したとこ
ろ、加速管及び粉砕室内壁には僅かながら磨耗の痕が見
られ、衝突部材については平面状の衝突面の中央付近に
おいてえぐれた様な磨耗の痕跡があり、深さを測ってみ
たところ5mmであった。又、微粉砕品の粒度は15日
過ぎから徐々に粗目にシフトしていき、1カ月後には重
量平均粒径が8.5μmになった。又、ロングランテス
トを実施する前に、粉砕室をガラス張りにして粉砕の様
子を観察したところ剥離放電現象が見られ、加速管から
粉砕原料と一緒に火花が噴出し、衝突部材に衝突し、
又、衝突部材の衝突面でも火花が発生するのが確認され
た。
【0026】比較例2 図3に示す衝突式気流粉砕機を用い、衝突面形状は、実
施例2と同じ中央部に頂角55°の円錐状の突起を有
し、その外周に加速管の中心軸の垂直面に対する傾斜角
が10°の外周衝突面を有するものを用いた。加速管、
粉砕室内壁及び衝突部材の材質として、体積固有抵抗率
1014Ωcm以上、ビッカース硬度が1,500Kg/
mm2 のアルミナ系セラミックスを用いた。
【0027】粉砕原料として、実施例2と同じ静電荷像
現像用トナーのハンマーミル粗砕物(1mmスクリーン
通過品)を使用し、粉砕には、圧力0.59MPa、風
量6.0Nm3 /minの圧縮エアーを用いた。原料を
定量供給機にて45Kg/hrの割合で粉砕機に供給
し、重量平均粒径8μmの粉砕された微粉砕品が得られ
る条件でロングランテストを行った。その結果、1日当
たり24時間連続操業で1カ月間運転した後、粉砕機を
分解して点検したところ、加速管及び粉砕室内壁には僅
かながら磨耗の痕が見られ、衝突部材については平面状
の衝突面の中央付近においてえぐれた様な磨耗の痕跡が
あり、深さを測ってみたところ3mmであった。又、微
粉砕品の粒度は20日過ぎから徐々に粗目にシフトして
いき、1カ月後には重量平均粒径が8.3μmになっ
た。
【0028】又、ロングランテストを実施する前に、粉
砕室をガラス張りにして粉砕の様子を観察したところ、
剥離放電現象が見られ、加速管から粉砕原料と一緒に火
花が噴出し、衝突部材に衝突し、又、衝突部材の外周衝
突面でも火花が発生するのが確認された。
【0029】
【発明の効果】以上の説明で明らかな様に、本発明の衝
突式気流粉砕機によれば、その加速管、粉砕室内壁及び
衝突部材の少なくともいずれかが、特定の素材によって
形成されることにより、耐磨耗性に優れ長寿命であり、
又、粉体との接触時に生じる剥離放電を予防することに
より、より安全性の高い運転が可能になる。特に、静電
荷像現像用トナーの様な磨耗性が高く、且つ厳しい粒度
の安定性を要求される様な粉体を製造する場合に本発明
は有効である。
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明する為の衝突式気流粉砕機の概略
的断面図である。
【図2】本発明に用いられる衝突部材の衝突面形状を模
式的に表した図である。
【図3】本発明を説明する為の別の衝突式気流粉砕機の
概略的断面図である。
【符号の説明】
1……被粉砕物供給口 2……高圧基体供給ノズル 3……加速管 4……衝突部材 5……排出口 6……粉砕室内壁 8……粉砕室 13……加速管出口 14……突出中央部 15……外周衝突面 21……加速管 22……加速管スロート部 23……高圧気体供給ノズル 24……被粉砕物供給口 25……被粉砕物供給筒 26……高圧気体供給口 27……高圧気体チャンバー 28……高圧気体導入管 29……加速管出口 30……衝突部材 32……粉砕室内壁 33……粉砕物排出口 34……粉砕室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 五箇 洋子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 加藤 政吉 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧気体により被粉砕物を搬送し加速す
    る為の加速管と、被粉砕物を微粉砕する為の粉砕室とを
    有し、該粉砕室内に、加速管の出口の開口面に対向して
    設けた衝突部材を有する衝突式気流粉砕機において、上
    記加速管、粉砕室内壁及び衝突部材の少なくともいずれ
    かが、体積固有抵抗率が106 Ωcm以下であり、且つ
    ビッカース硬度が2,000Kg/mm2 以上を満足す
    る材質により構成されていることを特徴とする衝突式気
    流粉砕機。
  2. 【請求項2】 加速管、粉砕室内壁及び衝突部材の少な
    くともいずれかが、炭化ケイ素質焼結体で構成されてい
    る請求項1に記載の衝突式気流粉砕機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006159075A (ja) * 2004-12-06 2006-06-22 Ricoh Co Ltd 衝突気流式粉砕装置、静電荷像現像用トナーの製造方法および静電荷像現像用トナー
JP2008212904A (ja) * 2007-03-08 2008-09-18 Kyoorin Food Kogyo Kk ジェットミル

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JP2008212904A (ja) * 2007-03-08 2008-09-18 Kyoorin Food Kogyo Kk ジェットミル

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