JPH08103679A

JPH08103679A - 断熱材を細断する装置および方法

Info

Publication number: JPH08103679A
Application number: JP7059329A
Authority: JP
Inventors: Donald K Smith; ケイ．スミスドナルド; Stephen J Haddix; ジェイ．ハッディクスステファン; Randall J Blomquist; ジェイ．ブロンキストランドール
Original assignee: NOOPACK G S II; Guaranteed Baffle Co Inc; Norpac GSE
Current assignee: NOOPACK G S II; Guaranteed Baffle Co Inc; Norpac GSE
Priority date: 1994-03-17
Filing date: 1995-03-17
Publication date: 1996-04-23
Also published as: US5462238A

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明は、スクラップ断熱材から吹き込み断
熱材を生成する断熱材細断装置を提供することを目的と
し、また、再処理現場への移動性および現場での移動性
が得られる小型の断熱材細断装置を提供することを目的
とする。【構成】ハウジング１４内に入口に隣接してブレード
・アセンブリ２０を配置する。ブレード・アセンブリ２
０は、断熱材の流れの方向２３を指定する軸２１を中心
に回転する。また、ブレード・アセンブリ２０は、軸を
中心に螺旋状に配列された多数のナイフ・ブレード１１
４を有し、流量調整器１８から供給された断熱材を捕捉
するように作動する。ブレード・アセンブリ２０に隣接
して配置した固定子２２は、ブレード・アセンブリ２０
が断熱材を細断することができるように、ブレード・ア
センブリ２０に捕捉された断熱材を遮断する。ブレード
・アセンブリ２０は細断された断熱材を、ブレード・ア
センブリ２０と同軸的に配置したオーガ２４に推進し、
オーガ２４は細断された断熱材をハウジングから排出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、断熱材を細断する装置
および方法に関し、さらに詳しくは、断熱材を、壁の中
空部等に噴流で吹き込むことのできる小片に細断する装
置および方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】断熱材はしばしば薄板状に生産され、ロ
ール状に巻いて建築工事現場等に輸送される。工事現場
で薄板は巻き戻され、建物の壁や天井の中空部への据付
け用に刈り込まれる。こうした刈り込みは大量のスクラ
ップ断熱材を生じ、しばしば廃棄され、埋立地に投棄さ
れる。

【０００３】スクラップ断熱材を廃棄するという本質的
な無駄および経費にもかかわらず、こうしたスクラップ
断熱材をリサイクルする実際的な方法はこれまで無かっ
た。例えば、「吹込み（blow-in ）」断熱材として使用
するために断熱材を小片に細断する既存の機械が、スク
ラップ断熱材のリサイクルに適応できると証明されたこ
とはこれまで無かった。

【０００４】そうした既存の細断機は、断熱材工場で吹
込み断熱材を生産するためだけに設計された、高価な高
容量の機械である。１つのそうした細断機はチェーン・
アセンブリを使用して、平らに広げた薄板断熱材全体を
細断する。別の細断機は、クッキーの抜き型タイプの刃
を持つ大きいドラムを有し、広げた薄板断熱材の上にそ
れを転がして、断熱材を細片に切断する。

【０００５】そうした工場細断機は、高価な高容量の設
計のため、散発的であるリサイクル用に適用するには不
経済である。また、工場細断機は大型機械であり、容易
に輸送することができない。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、断熱材を細
断するための改良された装置および方法を指向する。本
発明の目的は、スクラップ断熱材から吹き込み断熱材を
生成する断熱材細断装置を提供することである。

【０００７】本発明の別の目的は、再処理現場への移動
性および現場での移動性が得られる小型の断熱材細断装
置を提供することである。

【０００８】本発明のさらに別の目的は、安価な断熱材
細断方法および装置を提供することである。

【０００９】本発明のさらに別の目的は、広範囲のサイ
ズの断熱材スクラップを受け入れることができる断熱材
細断装置を提供することである。

【００１０】本発明のさらに別の目的は、細断した断熱
材を包装することのできる断熱材細断装置および方法を
提供することである。

【００１１】

【課題を解決するための手段】好適な断熱材細断装置
は、断熱材入口を有するハウジングから成る。ハウジン
グ内にブレード・アセンブリを、入口に隣接して配置す
る。ブレード・アセンブリは断熱材の流れの方向を定義
している軸を中心にして回転する。ブレード・アセンブ
リは、軸の周囲に螺旋状に配列された多数のナイフ・ブ
レードを有し、入口から挿入された断熱材を捕捉する。
ハウジングに遮断部材をブレード・アセンブリに隣接し
て接続する。遮断部材は、回転するブレード・アセンブ
リで捕捉された断熱材を遮断し、ナイフ・ブレードが断
熱材を細断できるようにする。ナイフ・ブレードの螺旋
配列は、細断された断熱材を流れの方向に沿って推進す
る。

【００１２】細断装置はまた、選択された速度で断熱材
をハウジング内に供給する入口流量調整器、およびハウ
ジング内にブレード・アセンブリと同軸的に配置され、
ブレード・アセンブリから細断された断熱材を受け取
り、細断された断熱材を装置から排出するオーガを含め
ることもできる。

【００１３】本発明の好適な方法は、断熱材スクラップ
を回転ブレード・アセンブリに向かって供給すること、
供給された断熱材をブレード・アセンブリで捕捉するこ
と、回転するブレード・アセンブリで捕捉された断熱材
を遮断して、ブレード・アセンブリが断熱材を細断でき
るようにすること、および細断された断熱材を水平流動
軸に沿って推進することを含む。

【００１４】本発明の上記の追加特徴および利点は、添
付の図面を参照しながら進める以下の詳細な説明から、
いっそう容易に理解されるであろう。

【００１５】

【実施例】本発明の好適な実施例による断熱材細断装置
を、図１に符号１０で示す。断熱材細断装置は一般に、
フレーム１２に支持されたハウジング１４を含み、ハウ
ジング１４の上に供給ホッパ１６が取り付けられる。動
作時、細断される断熱材は、機械への落し口を定める供
給ホッパ１６に送り込まれる。断熱材は、供給ホッパの
底から二連ローラ供給調整器１８に落下する（図２およ
び図４参照）。供給調整器１８は、ハウジング１４内の
水平軸２１を中心に回転するブレード・アセンブリ２０
に対して、予め選択された速度で断熱材を供給する。

【００１６】ブレード・アセンブリ２０は断熱材を捕捉
し、断熱材を固定子２２（遮断部材）まで回転する。固
定子は回転体ブレードと相互係合された固定歯を持ち、
交差くし梳き動作（cross-combing action）を行なっ
て、ブレード・アセンブリ２０に断熱材を細断させる。
図３に示すように、ブレード・アセンブリ２０は回転し
ながら、細断された断熱材を段々と、軸２１に平行な流
動方向２３にオーガ２４に向かって推進させる。オーガ
２４は、ブレード・アセンブリ２０と同軸的に回転し、
断熱材を流動方向２３に移動し、ハウジング１４の断熱
材出口２６から断熱材を排出する。

【００１７】図３に示すように、ハウジング１４は下方
の円筒形ハウジング部２８および上方の供給部３０を有
する。円筒形ハウジング２８は、ブレード・アセンブリ
２０およびオーガ２４をぴったりと収容する細長い管で
ある。この円筒形ハウジング２８は、オーガ２４を収容
する部分が実質的にフレーム１２から突き出るように、
支持フレーム１２の上に配置される。ハウジングの上方
の供給部３０は、ブレード・アセンブリ２０の真上に配
置された供給調整器１８を囲んでいる。

【００１８】ハウジング１４の一端は、供給部３０およ
び円筒ハウジング２８の第１端部を囲む第１端板３６に
よって定められる。第２端板３８は、供給部３０の反対
側の第２端部を囲み、その下方部分に丸い穴を持つ。こ
の穴は、回転体からオーガへの材料の通過を可能にし、
かつ円筒形ハウジング２８のブレード・アセンブリ２０
とオーガ２４の交差部付近の枠組を形成する。図１およ
び図２に示すように、第１および第２端板３６、３８は
それぞれ、フレーム１２にハウジングを取り付けるため
の１対の取付フランジ４０を備えている。取付フランジ
４０は、円筒形ハウジング２８の下側から伸長する。取
付フランジ４０は、フレーム１２から垂直に伸長するそ
れぞれの取付板４２の対にあるボルト穴と整列するボル
ト穴を有する。装置の振動を最小にするために、取付フ
ランジ４０と取付板４２との間に弾性座金４４を挟む。
取付ボルト４６は、ボルト穴および座金４４を介して取
り付けられる。

【００１９】図２に示すように、フレーム１２およびハ
ウジング１４はいっしょに、細断装置１０の前側面４８
および後ろ側面５０を定める。細断装置の移動性を高め
るめに、フレーム１２には脚輪（図示せず）を設けるこ
とができる。

【００２０】図２に示すように、ホッパ１６は、ハウジ
ングの供給部３０の上側５２から上向きに伸長する。ホ
ッパ１６は垂直方向から装置１０の前側面４８に傾斜す
る。ホッパは上向きに広がり、矩形断面は最上部の矩形
供給開口部５６まで上昇するつれて徐々に広くなる。供
給開口部５６は、地面から約６フィートの高さに配置す
ると便利であり、様々な大きさのスクラップ断熱材を受
け入れるように、充分に大きくする。供給開口部５６の
正面縁部は、ホッパに入れた断熱材が引っ掛かるのを防
止するために、下向きにカーブした滑らかなリップ５８
を有する。ホッパはハウジングに点溶接するか、留め金
具またはその他の手段で取り付けることができる。

【００２１】ホッパ１６に入れた断熱材スクラップは、
ホッパの下端とハウジングの上側５２とが接する、供給
開口部５９を介してハウジング内に入る（図４参照）。
供給調整器１８が供給開口部５９の真下に位置する。こ
れは、軸２１と平行に伸長する２つの平行な細長いロー
ラ６０ａ、６０ｂから成る。ローラは反対方向に回転し
て、断熱材を両者の間に引き込み、それによって予め決
められた速度で断熱材を円筒形ハウジング２８内に送り
込む。ローラ６０ａ、６０ｂは、ローラの対置する端部
から伸長する第１および第２主軸端６４、６６を有する
中心主軸６２ａ、６２ｂを備える。

【００２２】ハウジングの第１端板３６（図２参照）に
形成された大きい開口部６５は、ローラ６０ａ、６０ｂ
を受容している。図３に示すように、各主軸の第２端部
６６は、ハウジングの第２端板３８に形成された主軸穴
６８にとりつけられる。軸受リング７０は、第２主軸端
６６を主軸穴内に回転可能に支持する。軸受リング７０
は外周取付フランジ７２を持ち、主軸６０ａ、６０ｂの
円滑な回転を可能にするために、このフランジは第２端
板３８の外面、および内側軸受面にボルト止めされる。

【００２３】第１主軸端６４は、フランジ板アセンブリ
７４によって固定される（図２及び図３参照）。フラン
ジ板アセンブリは、それぞれ一方の主軸の第１端部６４
を受容する１対の主軸穴７８を形成する板７６を備え
る。板７６は、フランジ板８０によって第１端板３６の
外面に固定される。フランジ板８０は、板７６の周囲を
支持する内側フランジ８１を有する。フランジ板８０は
外側外周取付けフランジ８２を有し、フランジ板全体７
４を第１端板３６に固定するために、このフランジは第
１端板３６の外面にボルト止めされる。軸受リング７０
と同一品とすることができる軸受リング８４は、主軸の
第１端部６４を受容し、第１主軸端６４が回転可能に固
定されるように板７６にボルト止めされる。

【００２４】図４に最もよく示すように、ローラ６０
ａ、６０ｂは、約１インチ（２５ｍｍ）の間隙８５だけ
離れている。ローラは、ホッパ１６内の断熱材を効果的
に掴み、反対方向に回転するローラ６０ａ、６０ｂで断
熱材を圧縮させることができるような摩擦係数を持つゴ
ムの外側層を持つことが望ましい。効果的に断熱材を掴
む様々な種類のローラ被覆も、同様によく機能すること
を理解されたい。

【００２５】図２に最もよく示すように、ローラ６０
ａ、６０ｂは、単一の供給チェーン８８によって駆動さ
れる。供給チェーン８８は、ハウジング１４の前側面４
８に取り付けられる供給電動機９０によって駆動され
る。供給電動機から水平駆動軸９１が伸長し、第１端板
３６から外側に間隔を置いて隣接する垂直平面内に供給
プーリ９２を回転可能に支持する。ローラ・プーリ９４
ａ、９４ｂは、供給プーリ９２と同一平面内で第１主軸
端６４に取付けられる。供給チェーン８８は、供給プー
リ９２の下側から第１ローラ・プーリ９４ａ（装置の後
ろ側５０）の下側に伸長する。供給チェーン８８は、第
１ローラ・プーリ９４ａの周りをぐるっと巡り、ローラ
・プーリの間を交差し、第２ローラ・プーリ９４ｂの下
側の周りをぐるっと巡り、供給プーリ９２の上側に交差
する。供給チェーン８８は、供給プーリ９２から第１ロ
ーラ・プーリ９４ａの方向に走るので、第１および第２
ローラ・プーリ９４ａ、９４ｂは内向きに反対方向の回
転を行なう。

【００２６】図３および図４に示すように、回転可能な
駆動軸１００が軸２１に沿って、ハウジングの円筒形部
２８の中心に伸長する。駆動軸１００は、第１主軸端１
０３の隣接部ではブレード・アセンブリ２０（供給調整
器１８の真下、図２参照）を支持し、第２主軸端１０４
（図３参照）の隣接部ではオーガ２４を支持する。ブレ
ード・アセンブリ２０は、駆動軸１００の上に同軸的に
取付けられた円筒形ブレード管１０８を有する。ブレー
ド管１０８は、一連のナイフ・ブレード１１４を支持す
る。ブレード管１０８は端部円板１１２位置で駆動軸１
００にしっかりと溶接することが望ましい（図５参
照）。ブレード管１０８は、代替的に、ボルトまたはそ
の他の留め金具で駆動軸１００に取り付けることもでき
る。

【００２７】図３および図４に示すように、一連のナイ
フ・ブレード１１４は、ブレード管１０８に沿って２重
螺旋パターンに配列することが望ましい。ブレード１１
４は、ブレード管１０８から放射方向に突起し、供給調
整器１８から供給された断熱材を捕捉する。図５および
図６に最もよく示すように、ブレードは平面的部材であ
り、それぞれに鋭利に研がれた前縁の切刃（cutting ed
ge）１１６、鋭利に研がれた遠端縁（distal edge ）１
１８、および後縁（trailing edge ）１２０を持つ。ブ
レード１１４はそれぞれを軸２１に対し直角の方向から
約１０度ずらし、切刃１１６がブレード後縁１２０より
流れの方向２３に相対的に先に位置するようにすること
が望ましい。つまりブレード１１４をそれぞれ、軸２１
から各ブレードに引かれる放射方向の線１１４（ａ）を
中心に約１０度回転する。図示した実施例では、ブレー
ド管１０８自体が反時計回りに回転するので、ブレード
１１４は時計回りに回転している。時計回りとは、遠端
縁１１８から放射線１１４ａに沿って内側を見て、軸に
向かう方向２１と定義される。図３、図５、および図６
を参照されたい。このようなブレードのオフセット角度
は、ブレード・アセンブリ２０内の断熱材の流動を遅く
する。一般にオフセットが大きいほど、断熱材の流速が
遅くなる。

【００２８】図４、図５、および図６に示すように、ブ
レード管１０８はブレード１１４を取り付けるためのブ
レード取付板１２２を有する。ブレード取付板１２２
は、ブレード管から放射方向に伸長し、各ブレードの対
応する１対のボルト穴と整列する１対のボルト穴１２６
をそれぞれに持つ（図６参照）。ボルト１２８の対（図
５参照）は、ブレード１１４を取付板１２２に固定す
る。取付板１２２はブレード管１０８に溶接することが
望ましく、上述の通りブレード１１４の位置をオフセッ
トするためにずらされる。

【００２９】ブレード・アセンブリ２０は、図３、図
４、および図６で方向矢印によって示す方向に回転す
る。ブレード・アセンブリの回転は、各ブレード１１４
を円形経路に回転させる。回転２重螺旋パターンのブレ
ード１１４は、傾斜したブレードによって生じる反対方
向の力にもかかわらず、断熱材が流れの方向２３（図３
参照）に流れるように推進する。狭い間隙１１９がブレ
ードの遠端縁１１８と円筒形ハウジング２８の内部とを
分離するので、螺旋状のブレード配列は、オーガ状の作
用で断熱材を流れの方向２３に沿って推進する。断熱材
の流速を高めるには、ブレードのオフセット角度を逆に
し、切刃が後縁より後になるようにすることができる
（図示せず）。このように逆オフセット角度にセットさ
れたブレードは、真の螺旋状オーガといっそうよく似た
輪郭を描くので、断熱材の流速が高くなる。

【００３０】図３および図４に示すように、固定子２２
は、ハウジング内にブレード・アセンブリ２０と隣接し
て配置される。固定子２２は、ブレード・アセンブリが
断熱材を細断するように、回転ブレード・アセンブリ２
０上に捕捉された断熱材を遮断する。図５に詳しく示す
ように、固定子は、ブレード・アセンブリに沿って軸２
１と平行に伸長する本体１３０を有する。固定子２２は
ブレード・アセンブリの上部に隣接して、ブレードが下
向きに回転する位置でブレード・アセンブリの横に配置
される（図４の方向矢印１２１）。図５に示すように、
固定子の本体１３０は、ブレードの遠端縁１１８から密
な間隔に配置され、ブレード・アセンブリのブレード１
１４と相互係合されるブロック状の固定子フィンガまた
は延長部１３２を有する。固定子本体１３０および固定
子フィンガ１３２は両方とも、ブレード・アセンブリが
交差くし梳き動作で断熱材を細断するように、ブレード
・アセンブリ２０に捕捉された断熱材を遮断する。

【００３１】固定子フィンガ１３２は好適な実施例では
ブロック状であるが、延長部は断熱材の交差くし梳き細
断に寄与するために、鋭利に研ぐこともできる。

【００３２】図４に示すように、固定子２２は、円筒形
ハウジング２８の後側５０の上部にある細長い溝１２９
に取り付けられる。細長い固定子本体１３０は、この溝
内にぴったり嵌まる。固定子２２は、固定子をハウジン
グに取り付けるために３つの固定子フランジ１３１を有
する（その中の１つを、図４および図５に示す）。固定
子フランジ１３１は、固定子本体１３０から下向きに伸
長する。各フランジ１３１は、円筒形ハウジング２８の
ねじ穴と整列する単一ボルト穴１３３を有する。固定子
ボルト１３４は整列された穴に取り付けられ、固定子２
２は定位置に固定される。

【００３３】本発明の細断装置１０は、断熱材がオーガ
２４に入る前に、任意のスクラップの断熱材を繰返し細
断できるように構成される。断熱材が固定子２２とブレ
ード・アセンブリ２０の接合部で細断された後、断熱材
はブレード・アセンブリ２０から円筒形ハウジング２８
の下部に落下することができる。こうした細断された断
熱材は、ブレード・アセンブリ２０によって再び捕捉さ
れ、再細断のために上方の固定子２２まで回転によって
運ばれる。上述の通り、ブレード・アセンブリのブレー
ド１１４の好適なオフセットは、ブレード・アセンブリ
２０内の断熱材の流速を遅くすることによって、断熱材
の反復細断に寄与する。

【００３４】代替的に、断熱材は固定子２２で細断され
た後、ブレード１１４にくっついた状態でいることがで
きる。この場合、細断された断熱材は、ブレード・アセ
ンブリ２０が回転を続けるときにブレード１１４と共に
回転して、固定子２２で再び細断される。

【００３５】図３に最もよく示すように、オーガ２４は
駆動軸１００に、ブレード・アセンブリ２０の下流に直
接隣接して取り付ける。オーガは、連続螺旋形に形成さ
れたオーガ・ブレード１４６を有する。オーガ・ブレー
ド１４６は、狭い間隙１４７分だけ円筒形ハウジングの
内側から離れている。オーガ２４は、ブレード・アセン
ブリ２０から細断された断熱材を受け取り、軸２１を中
心に回転して、断熱材を流れの方向２３にハウジングの
出口２６まで移動させる。オーガ２４は、断熱材を移動
させながら、細断された断熱材を軽く圧縮する。

【００３６】細断された断熱材は、ハウジングの出口２
６で装置１０から排出される。図１に示すように、断熱
材を受容するために、袋１４８（またはその他の容器）
を出口２６に配置することができる。袋１４８は、円筒
形ハウジング２８の周囲に出口２６に隣接して、ゴムバ
ンド１５０等によって固定することができる。このよう
にして、細断された断熱材を工事現場で包装することが
できる。細断装置１０は、空気流に頼らずに細断断熱材
をハウジングから推進するので、袋１４８は空気透過性
でなくてもよい。

【００３７】円筒形ハウジング２８内に駆動軸１００
（ブレード・アセンブリ２０およびオーガ２４を駆動軸
に取り付けた状態で）を取り付けるために、駆動軸１０
０をハウジングの出口２６から挿入することができる。
第１主軸端１０３は、第１端板３６の主軸穴１３５に受
容される（図３参照）。主軸軸受リング１３６は、第１
主軸端を受容し、回転可能に支持する。主軸軸受リング
１３６は、第１端板３６の外面にしっかりとボルト止め
される外周フランジ１３８を有する。

【００３８】第２駆動軸端部１０４は、円筒形ハウジン
グ２８内でオーガ２４の隣接位置に固定された垂直支持
棒１４０に回転可能に取り付ける。支持棒１４０は、円
筒形ハウジング２８のそれぞれ頂部および底部に通した
１対のボルト１４２によって、円筒形ハウジング内に固
定される。駆動軸の第２端部１０４は、主軸の支持棒１
４０の中心から伸長する円筒形軸受スタッド１４４を受
容する円筒形の軸受中空部１４３を有する。

【００３９】図１および図２に最もよく示すように、駆
動電動機１５２は駆動軸１００に動力を供給し、ブレー
ド・アセンブリ２０およびオーガ２４を回転させる。駆
動電動機１５２は、フレーム１２の下方の棚１５４に取
り付ける。駆動プーリ１５６は、水平駆動電動機主軸１
５７上に搭載する。駆動軸プーリ１６０は、駆動プーリ
１５６と同一平面内で駆動軸の第１端部１０３上に搭載
する。単一駆動ベルト１６２は、駆動プーリ１５６と駆
動軸プーリ１６０を接続して、駆動軸１００を回転させ
る。図３に示すように、供給電動機および駆動電動機に
関連するベルト、チェーンおよびプーリは、取外し可能
な保護カバー１６３で覆われる。

【００４０】実施例好適な実施例では、供給電動機９０は、デイトン・モー
ターズ社によって製造された単相２２０ボルト、１６分
の１馬力の「マキシ・トルク・プレミアム」電動機を使
用する。供給プーリ９２およびローラ・プーリ９４ａ、
９４ｂは、３：１の機械的歯車減速比の大きさにする。
供給電動機９０は３０ｒｐｍで作動し、ローラ６０ａ、
６０ｂを１０ｒｐｍの速度で反対方向に回転させること
が望ましい。他の供給電動機の種類、ローラの大きさ、
およびローラの反対方向回転速度でも、同様によく機能
することができる。

【００４１】ナイフ・ブレード１１４は、コンデックス
社の５７３ＢＢ３Ｒ１片刃ナイフを使用する。各螺旋パ
ターンにそれぞれ２１個づつ、計４２個のブレードをブ
レード管１０８に取り付ける。ブレード１１４は、ブレ
ード管１０８に沿って長手方向に約１．５インチ（３
７．５ｍｍ）の間隔を取る。他の種類のブレード、ブレ
ード・パターン、ブレード数、およびブレード間隔で
も、同様によく機能することができる。例えば、単一螺
旋パターンのブレード１１４を使用することができる。

【００４２】オーガ・ブレード１４６は、厚さが約０．
２５インチ（６．２５ｍｍ）、外径が約１２インチ（３
００ｍｍ）、ピッチが８．５インチ（２１２．５ｍｍ）
を使用することが望ましい。オーガ・ブレード１４６は
駆動軸１００に溶接し、駆動軸の外径は約２．８７５イ
ンチ（７１．９ｍｍ）が望ましい。その他の様々なオー
ガのピッチやブレードの種類でも、同様によく機能す
る。

【００４３】駆動電動機１５２は、ＷＥＧ社によって製
造された単相２２０ボルト、３馬力の「ＵＳモータ・シ
リーズ２０００」電動機を使用する。駆動電動機は、
５：１の減速比の歯車箱を有し、プーリ１５７、１６０
は１：１の機械的比を持つ。駆動電動機１５２は１７５
０ｒｐｍで回転し、駆動軸を約３５０ｒｐｍで回転させ
る。その他の様々な駆動電動機の種類、電動機速度、お
よびプーリの大きさを使用しても、同様に良好な結果を
得ることができる。

【００４４】駆動電動機１５２およびプーリ電動機９０
は両方とも、予め選択された速度で作動するように、コ
ントロール・ボックス１６４の単一のスイッチによって
制御することができる（図１参照）。

【００４５】この実施例の細断装置は一般に、断熱材を
１〜２インチ（２５〜５０ｍｍ）径の小片に裁断する。
得られる平均サイズは調整可能である。例えば、ナイフ
・ブレード１１４の間隔を広げ、好適なブレードのオフ
セット角度を逆にすることによって、平均サイズを大き
くすることができる。コントロール・ボックス１６４
も、電動機の速度を選択的に変動することによって、断
熱材を特注サイズに裁断できるように装備することがで
きる。

【００４６】この細断装置は、建設現場、スクラップ断
熱材が収集される中央再処理現場、断熱材工場、または
その他の場所で、スクラップ断熱材を細断するために使
用できる。

【００４７】好適な実施例で本発明の原理を図示し、説
明したが、そうした原理から逸脱することなく、本発明
の構成や細部を変形することができることは、当業者に
とって明らかである。全ての変形は、本発明の精神およ
び請求の範囲内に該当するものとみなされる。

【図面の簡単な説明】

【図１】プーリおよびベルトを覆う保護カバーを取り外
した状態の本発明の断熱材細断装置の正面図である。

【図２】内部構成部品を破線で示す、図１の断熱材細断
装置の左側面図である。

【図３】装置の内部構成部品を示す、本発明の断熱材細
断装置の切欠き部分断面正面図である。

【図４】図３の線４−４にほぼ沿った断面図である。

【図５】図４の線５−５にほぼ沿った拡大断面図であ
る。

【図６】図３の線６−６に沿った拡大切欠き図である。

【符号の説明】

１０断熱材細断装置１２フレーム１４ハウジング１６供給ホッパ１８供給調整器２０ブレード・アセンブリ２２固定子２４オーガ

フロントページの続き (71)出願人 595039988 ギャランティードバッフルカンパニーインコーポレイテッドＧＵＡＲＡＮＴＥＥＤＢＡＦＦＬＥＣＯ．，ＩＮＣ. アメリカ合衆国オレゴン州ベンドエヌ．イー．ファーストストリート 710 (72)発明者ドナルドケイ．スミスアメリカ合衆国 97701 オレゴン州ベンドパウダーホーン 21521 (72)発明者ステファンジェイ．ハッディクスアメリカ合衆国 97701 オレゴン州ベンドエヌ．イー．ウェルズエイカーズ 2014 (72)発明者ランドールジェイ．ブロンキストアメリカ合衆国 97702 オレゴン州ベンドストロウラインロード 20360

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】物質を裁断する装置であって、物質の入口を有するハウジングと、ハウジング内に入口に隣接して配置されたブレード・ア
センブリであって、物質の流れの方向を定義する軸を中
心に回転し、ブレード・アセンブリの回転によって入口
からハウジング内に供給された物質を誘導し、軸に沿っ
てブレード・アセンブリの一端に向かって流動させるよ
うに構成されたブレード・アセンブリと、ブレード・アセンブリに隣接してハウジングに接続され
た遮断部材であって、ブレード・アセンブリのブレード
と相互係合するフィンガを持つ固定部材から成り、回転
しているブレード・アセンブリに捕捉された物質を遮断
し、それによってブレードが物質を細断するように構成
された遮断部材と、を備え、前記ブレード・アセンブリは、軸を中心に螺旋状に配列
され放射方向に伸長する複数のナイフ・ブレードを有
し、前記ナイフ・ブレードはそれぞれ相対的に平面的で
あって前縁切刃および後縁を有しており、かつ、前記ナイフ・ブレードはそれぞれ、軸に対しほぼ
横切る方向に配置され、ブレードの切刃がブレードの後
縁よりブレード・アセンブリの前記一端に向かって相対
的に先の方に配置されるように軸からブレードを通って
引かれた放射方向の線を中心に回転されており、ブレー
ド・アセンブリは、ハウジング内に供給された物質を捕
捉し、それを流れの方向に移動させるように作動可能で
あり、ナイフ・ブレードの回転された後縁は、流れの方
向における物質の移動の速度を低下するように機能する
ことを特徴とする物質細断機。
【請求項２】前記ナイフ・ブレードがそれぞれ、放射
方向の線を中心に約１０度回転されていることを特徴と
する請求項１記載の物質細断機。