JPH0810311Y2 - 点滴状態監視装置 - Google Patents

点滴状態監視装置

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JPH0810311Y2
JPH0810311Y2 JP8526990U JP8526990U JPH0810311Y2 JP H0810311 Y2 JPH0810311 Y2 JP H0810311Y2 JP 8526990 U JP8526990 U JP 8526990U JP 8526990 U JP8526990 U JP 8526990U JP H0810311 Y2 JPH0810311 Y2 JP H0810311Y2
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豊 広田
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東伸工芸株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、病院などにおける患者への、血液、リン
ゲル液、或いはその他の輸液の点滴治療時にあって、点
滴状態の監視、特に点滴治療の終了を警報信号で自動的
に医師、ナース(看護婦)などの施術者に報知するため
の点滴状態監視装置に関する。
(従来の技術) 従来からよく知られているように、病院などにおける
点滴治療は、病臥する患者に対して、病床の脇に配置さ
せた補助スタンドに点滴液容器をその点滴口を下方に向
けた、いわゆる倒立態様で懸架させると共に、この点滴
液容器からトラップ部を含む供給細管を吊下させ、かつ
供給細管の端部に接続した注射針を患者の静脈に刺通さ
せておき、点滴液容器から滴下される点滴液を患者の静
脈に点滴させるように施術している。
そして、この点滴治療には、点滴開始から終了までに
相当程度の時間が必要であり、かつ点滴液の残量がなく
なった後においても、注射針を静脈に刺したままで放置
することが種々の理由によって危険でもあることから、
通常の場合、医師、ナースなどの施術者が、点滴の開始
後、その場には常時立ち会わずに、点滴施術中、所定時
間毎または適当な時間を見計らって巡回し、点滴の終了
間近、換言すると、点滴容器内での点滴液の残量レベル
を肉眼で直接監視して、終了時点でのその後の処置を適
切に講ずるとか、或いはまた、その能力のある患者であ
れば、患者自身が、点滴液の残量レベルを肉眼で直接監
視し、終了に近づいた時点で、ナースセンターに接続さ
れたナースコールスイッチ、すなわち連絡用報知器の押
しボタンスイッチを押して知らせ、施術者を呼び出して
同様に終了後の処置を講じさせるようにしている。
しかしながら、前記の点滴治療に際して、前者のよう
に、施術者が点滴終了時点の監視を直接的に行なう場合
にあっては、終了後の処置を速やかに講じ得て危険度も
比較的少ないのであるが、この場合でも、終了時点を見
過ごす惧れがあった。また、後者のように患者自身が点
滴終了時点の監視を行なう場合にあっては、この患者自
身が点滴の終了を告げ得ない事態、例えば、点滴治療中
に患者が緊急事態に陥った時とか、眠り込んでしまった
時などには、当然、施術者側において、この点滴の終了
時点を確認することができず、点滴終了に伴なう処置に
適切さを欠く惧れがあるという問題点があった。
一方、実開昭55−47817号公報には、このような問題
の解決を図るため、静電容量型の近接スイッチを用いて
容器体に入っている点滴液の液面レベルが一定レベル以
上に下がったことを容器体の壁越しに検知して、自動的
に警報信号を発生できる点滴用装置を提案している。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、いずれの公知技術も、患者のナースコ
ールにより或いは自動的に点滴液の終了を警報すること
はできるが、いずれもその具体的構成は開示されておら
ず単なるアイデアの提案に留まっており、また、発色ま
たは音信号での警報は発することはできても、これらを
監視するための信号を発生させる手段については何ら開
示されていなかった。
そこで、この考案の目的は、従来のこのような問題点
を解消するためになされたもので、その目的とするとこ
ろは、点滴治療時における点滴終了時点を自動的かつ速
やかに施術者に報知し得ると共に、警報内容を監視する
ための信号を発生させるようにした点滴状態監視装置を
提供することである。
(課題を解決するための手段) この目的の達成を図るため、この考案に係る点滴状態
監視装置は、点滴液容器内での点滴液の残量を監視して
検知し、点滴終了時点を施術者側に確実に報知し得るよ
うにしたものである。
すなわち、この考案は、被施術者である患者に点滴治
療を行なう場合の点滴状態監視装置であって、点滴液容
器に対し接触または接近して配置され、容器体内の点滴
液残量を該容器体外から検知する残量検知器と、 施術者である医師、ナース等の側に配設され、 前記残量検知器からの検知出力により又はナースコール
スイッチにより作動されて 点滴終了の警報信号を発生
する警報器とを具え、 前記残量検知器を近接スイッチとして成る点滴状態監
視装置において、 前記近接スイッチとナースコールスイッチとを切換え
る切換スイッチを具え、 前記警報器は、発色器と音信号発生器とを具え、 該発色器は、インバータ回路と発光素子とを具えてお
り、 前記音信号発生器は、インバータ回路とタイマー回路
とを具えており、 前記発色器と音信号発生器のインバータ回路は共用し
ており、 該インバータ回路は、電源とアース間に結合されてお
り、および、前記近接センサの検知出力を受ける入力端
子と、該検知出力の極性反転出力を第1警報信号として
生じる出力端子とを具え、 前記発光素子は、該インバータ回路の出力端子と電源
との間に結合され、前記第1警報信号が生じると発光す
る構成とし、 前記タイマー回路は、電源とアース間に結合されてお
り、および、前記インバータ回路の出力端子に結合され
た入力端子と、前記極性反転出力に応動して第2警報信
号を発生する出力端子とを具え、 前記音発生手段は、電源と前記タイマー回路の出力端
子との間に結合されており、および、前記タイマー回路
からの第2警報信号に応動して警報音を発生する構成と
し、 前記タイマー回路は、前記第2警報信号の発生時間を
調節する時間調節回路を具え、 さらに、前記警報器は、点滴状態監視信号を発生する
出力端子を具える点滴状態監視信号発生器を、電源と前
記タイマー回路の出力端子との間に具え、 さらに、前記ナースコールスイッチを介して前記タイ
マー回路の出力端子に接続していることを特徴とする。
尚、上述した「結合」とは、直接接続する場合、また
は電気的素子を介在させて間接的に接続する場合を意味
する。
(作用) 従って、上述したこの考案の点滴装置およびこの点滴
状態監視装置によれば、被施術者である患者への点滴治
療に際して、点滴容器体内の点滴液の残量検知器として
近接スイッチを用いているので、この近接スイッチと対
向するレベル以下に点滴液面が下がると、近接スイッチ
がこれを検知して結果的に容器体内の点滴液残量を検知
する。そして、この検知出力が施術者である医師、ナー
スなどの側に通常設けられている警報器に加わり、警報
器はこの検知出力に応動して点滴終了の警報信号を自動
的に発生する。従って、医師、ナース等は、特別の巡回
監視をしなくてもこの警報信号により、点滴終了時点の
把握、ならびに点滴終了に伴なう爾後処理を適切に講じ
得る。また、点滴終了を自動検知して報知できるので、
患者も、点滴終了時を監視するわずらわしさから開放さ
れる。
また、警報信号を音およびまたは発色信号とする場合
には、装置の構成自体の簡略化に併せて、施術者側での
点滴状態の監視、ならびに点滴終了時点の把握がより一
層確実になる。
また、近接スイッチとナースコールスイッチを切換可
能としているので、従来のナースコール信号系統を点滴
監視装置に利用出来る。
また、警報器に所要に応じて点滴状態監視信号を発生
する点滴状態監視信号発生器を設けて、当該信号を発生
させる構成となっているので、この点滴状態監視信号を
用いて点滴状態の自動記録およびまたは表示が可能とな
る。
(実施例) 以下、図面を参照して、この考案に係る点滴状態監視
装置の一実施例につき説明する。尚、図面は、この考案
を理解できる程度に概略的に示してあるにすぎず、従っ
て、装置の各構成部分の寸法、形状および配置などの関
係は、必ずしも図示例に限定されるものではない。
第1図は、この実施例による点滴状態監視装置および
これを組込んだ点滴装置の概要を模式的に示すシステム
構成図であり、また、第2図は、この考案の点滴液容器
内の点滴液の残量レベルを検知するための残量検知器で
ある近接スイッチの設置状態の説明に供する図であり、
第3図は、この考案の点滴状態監視装置の構成を示すブ
ロック図である。
先ず、第1図のシステム構成において、Aは病室、B
は施術者、例えばナースが控えるナースセンターを示
し、10は病室A内の病床に病臥した被施術者である患
者、20は点滴治療のための補助スタンドである。このシ
ステム構成において、点滴装置は、点滴液容器11と、供
給細管14と、トラップ部15とを以って主として構成して
ある。また、点滴状態監視装置は、残量検知器21と、警
報器30とを以って主として構成してある。
しかして、病室Aにおいて、点滴液を容納した点滴液
容器11は、従来からよく知られているように、点滴治療
用の補助スタンド20のフックに対し、例えば、容器体12
に付設したハンガー13を用いて倒立態様に懸架されてお
り、この倒立された点滴液容器11の閉蓋された容器口部
から、蓋部を通してトラップ部15を含む供給細管14を取
出すと共に、かつ吊下されるトラップ部15の高さ位置を
所期通りに調整した上で、この供給細管14の端部に接続
した注射針(または点滴針)16を患者10の静脈に刺通さ
せておき、この点滴液容器11から予め設定された所定の
単位時間間隔、および単位量で滴下される点滴液を一
旦、トラップ部15に貯留させ、このトラップ部15に貯留
された点滴液を適量単位に重力で流下させて、患者10の
静脈に点滴させるように構成している。
また、この実施例による点滴液の残量検知器21は近接
スイッチで構成する。この近接スイッチ21は、病室A側
における点滴液容器11での容器体12の外周部に接近させ
て設ける。
一方、ナースセンターB側には、該当病室A毎に対応
される警報器30を配置する。
警報器30は、近接スイッチ21による点滴液の液面レベ
ルの検知出力に応答して作動する警報信号発生器31を具
え、警報信号を音信号とする場合にはスピーカ32で鳴ら
し、また、発色信号とする場合には、適当な色のランプ
または発光ダイオード33で発光させる。
これらスピーカ32またはランプ33等を、連続または断
続作動させることが出来る。
また、34は所要に応じ設けることが出来る点滴状態監
視信号用の出力端子である。
次に、上述した近接スイッチ21の配置の仕方につき説
明する。容器体12内の点滴液40の残量を容器体12の外部
から容器体の壁越しに検知する残量検知器21として近接
スイッチを使用する。
この実施例では、近接スイッチ21としてスタチックキ
ャパシター検出型(静電容量型)の近接スイッチを用い
る。この近接スイッチ21を例えば容器体12がガラス容器
である場合では、ガラス壁の外側面に接触させてまたは
適当な距離だけ外側面から離間させて、接近させて設け
る。そして、この近接スイッチ21の容器体12に対する上
下方向における配設位置は適当に設定できるが、例えば
第2図に示すように、液面レベルIでは点滴液が充分存
在することを表わす第1状態信号を出力しているが、液
面レベルIIでは点滴液が無くなることを表わす、すなわ
ち、点滴終了間近を表わす第2状態信号を検知出力とし
て出力するような位置(図中、近接スイッチを実線21で
示す)に設ける。
或いはまた、液面レベルIIでは依然として第1状態信
号を出力し、また、液面レベルIIIでは第2状態信号を
検知出力として出力するような位置(図中、近接スイッ
チを破線21で示す)に設ける。ここで、好ましくは、こ
の場合の第1状態信号を論理レベル“0"の信号とし、第
2状態信号を論理レベル“1"の信号とするか、或いは、
その逆の状態に設定するのが良い。尚、第2状態信号を
発生する液面レベルは、近接スイッチの個々の特性に応
じ、近接スイッチの配置位置との関係で適当に定めれば
良い。
このような、任意適当な箇所に近接スイッチ21を配設
出来るようにするため、この近接スイッチ21を例えば、
補助スタンド20に移動および固定自在な取付機構を介し
て取付ける。50は補助スタンド20の垂直支持棒に取付け
た上下方向に移動および固定自在の水平バーであり、52
はこの水平バー50に対し水平方向に移動および固定自在
の垂直バーである。これら水平バー50および垂直バー52
の移動および固定機構は、何等特別の機構ではなく、通
常用いられている操作の簡単な機構であって良い。
この垂直バー52の上端には、例えばユバーサルジョイ
ント54を介して、ホルダー56を取付けてあり、このホル
ダー56に近接スイッチ21を固定する。
このような取付機構に近接スイッチ21を取付固定して
あるので、近接スイッチ21を、容器体12に対し、上下方
向および左右方向の位置はもとより、容器体12の壁の外
側面に対する傾き角をも自由に設定して固定でき、従っ
て、近接スイッチ21を容器体12の大きさおよび形状に合
わせ、好適位置に設定できる。
上述した近接スイッチ21の取付機構は単なる好適例で
あって、これに何等限定されるものではなく、また、補
助スタンド20以外の他の方法で近接スイッチ21を容器体
12に接近または接触させて設けるように構成してもよ
い。
次に、この考案の点滴状態監視装置の構成例を第3図
のブロック図を参照して説明する。
この実施例では、近接スイッチ21および警報器30に電源
60を接続する。また、近接スイッチ21の他方の端子を切
換スイッチ62の一方の端子に接続する。この切換スイッ
チ62は、手動型、電子型のいずれのタイプのものであっ
ても良い。切換スイッチ62の他方の端子にはナースコー
ルスイッチ64の一方の端子を接続する。このナースコー
ルスイッチ64は例えば、電源60にその他方の端子を接続
させてある。また、切換スイッチ62の固定端子を警報器
30の警報信号発生器31に接続する。この実施例では、こ
の警報器30には、警報信号発生器31の他に音発生手段と
してのスピーカ32、発光素子としてのランプ33、点滴状
態監視信号発生器35おおび出力端子34とを設けてある。
ここで、警報信号発生器31と音発生手段例えばスピーカ
32とを以って音信号発生器36を構成しており、また、警
報信号発生器31と発光素子例えばランプ33とを以って発
色器37を構成している。そして、この警報信号発生器31
は近接スイッチ21からの第2状態信号である検知出力ま
たはナースコールスイッチ64のON(オン)信号に応動し
てスピーカ32を作動させおよびまたはランプ33を点灯ま
たは繰返し点滅させる信号を発生させるように構成して
いある。尚、上述したスピーカの代わりに、ブザー、ベ
ル、その他の音信号発生手段を用いることができる。ま
た、ランプ33の代わりに発光ダイオード、その他の発光
手段を用いることができる。
また、点滴状態監視装置の始動後、警報信号発生器31
に、近接スイッチ21からの検知出力またはナースコール
スイッチ64のON信号が入力していない場合には、警報信
号発生器31から点滴状態監視信号発生器35には、検知出
力が発生していない状態を表わす一定レベル(Oレベル
を含む)の第1出力信号が入力する。
この第1出力信号が入力している間は、点滴状態監視
信号発生器35からはその旨を表わす、例えば、一定レベ
ル(Oレベルを含む)の信号または、一定の周期のパル
ス信号を第1監視信号として出力端子34に生ずる。ま
た、警報信号発生器31に検知信号またはON信号が入力す
ると、警報信号発生器から別のレベルの第2出力信号が
点滴状態監視信号発生器35に入力し、これに応動して、
この発生器35から、その旨を表わす別のレベルの信号、
または、別の周期のパルス信号を第2監視信号として出
力端子34に生ずる。これら第1および第2監視信号を用
いて、患者の点滴状態を適当な手法により記録または表
示させることが可能となる。このような作動する点滴状
態監視信号発生器は、従来公知の技術または回路を用い
て容易に形成できる構造のものであって、例えば、市販
されているオムロン(株)社製のタイプ「E2K−C25ME
1」のユニットを用いれば良い。
次に、この考案の点滴状態監視装置の動作例につき説
明する。
先ず、近接スイッチ21を第2図に実線で示すような位
置に設定する。そして、切換スイッチ62を近接スイッチ
21と接続させる。電源60を入れて装置を始動させ、これ
に合わせて、点滴を開始させる。点滴液の液面レベルが
近接スイッチ21よりも上側にあるときは、この近接スイ
ッチ21は点滴液が充分存在することを示す第1状態信号
を出力しているので、警報信号発生器31からは警報信号
は発生せず、従って、スピーカ32およびランプ33も作動
しない。
一方、警報信号発生器31からは点滴状態監視信号発生
器35に第1出力信号が入力し、その出力端子34に点滴が
継続していることを表わす第1監視信号を発生する。
点滴液40の液面レベルが第2図に破線IIで示すレベル
にまで下がると、点滴液の残量も少なくなり点滴の終了
も間近となる。このような液面レベルIIでは、近接スイ
ッチ21に対向する領域から点滴液が存在しなくなったの
で、近接スイッチ21は点滴終了を告げる検知出力である
第2状態信号を出力し、この信号が警報信号発生器31に
入力する。この第2状態信号に応動して警報信号発生器
31が警報信号を発生し、スピーカ32を作動させおよびラ
ンプ33を適当に点灯または点滅させる。これと同意に、
警報信号発生器31から点滴状態監視信号発生器35へは点
滴終了間近を検知した旨を表わす第2出力信号が入力
し、この第2出力信号に応動してその出力端子34に第2
監視信号を発生する。
このようにして、音および発色による警報信号が発せ
られると、ナースセンターに居る医師または看護婦は、
病室へ出向き、点滴終了の適切な処理をとることが出来
る。
また、近接スイッチ21を使用しない場合には、切換ス
イッチ62をナースコールスイッチ64と接続して、従来の
場合と同様に患者自らが、点滴終了時点を監視して警報
を発生させることができる。
また、切換スイッチ62をタイマー付き切換スイッチと
する場合には、最初の一定時間は自動検知または患者自
身によるナースコールとし、その後の期間は逆に患者に
よるナースコールまたは自動検知となるように切換設定
可能である。
次に、この考案の点滴状態監視装置の具体的構成の一
例を第4図を参照して説明する。
第4図に示す構成例においては、近接センサ21および
警報器30は共通の電源端子100に接続する。そして、こ
の実施例では、第3図で説明した切換スイッチ62を用い
ずに、近接スイッチ21を直接警報器30に接続している。
この端子100には、好ましくは、例えば直流(DC)12Vの
電圧が電源60(第3図参照)から供給される。また、10
2は近接センサ21の接地(アース)端子であり、104は検
知出力端子である。
この実施例では、警報器(または検知器)30を、好ま
しくは、警報信号発生器31と、発光素子33と、音発生手
段32と、点滴状態監視信号発生器35と、ナースコールス
イッチへの出力回路106とを以って主として構成する。
そして、この警報信号発生器31を、好ましくは、インバ
ータ回路108と、このインバータ回路108と結合したタイ
マー回路110とを以って主として構成する。
このインバータ回路108は電源とアースとの間に接続
する。このインバータ回路108を、好ましくは、例えば
検知出力端子104と接続した入力端子112と、この入力端
子112およびアース間に接続した抵抗R1およびR2の直列
回路と、ベースを両抵抗R1およびR2に接続中点に接続
し、エミッタを接地しおよびコレクタを出力端子114に
接続した第1トランジスタT1とを以って構成する。
発光素子33として、ここでは発光ダイオード(LED)
を用いており、このLED33のカソードを抵抗R3を介して
インバータ回路108の出力端子114に接続し、アノードを
電源端子100に接続する。そして、このインバータ回路1
08の出力端子114をコンデンサC1を介してタイマー回路1
10の入力端子116に接続する。一方、好ましくは、この
出力端子114を抵抗R4を介して電源端子100に接続して、
この抵抗B4とコンデンサC1とを以って、インバータ回路
108の出力信号(第1警報信号)を微分してタイマー回
路110に入力させる微分回路を構成する。
次に、タイマー回路110は電源とアースとの間に接続
する。このタイマー回路110を、好ましくは、前述した
入力端子116と、出力端子118と、この入力端子116およ
び出力端子118間に接続されると共に、電源端子100に接
続されたタイマーIC120(例えば、日立(株)社製の商
品型名HA17555)と、このタイマーICの所要のピン間に
接続して出力信号(第2警報信号)の発生時間期間を調
節するための時間調整回路121とを以って主として構成
する。この回路122を好ましくは、例えば、抵抗R5およ
び可変抵抗R6を以って構成する。
この実施例では、このタイマー回路110において、入
力端子116をタイマーIC120のピン2に接続すると共に抵
抗R7を介して電源端子100に接続する。そして、タイマ
ーIC120のピン1を接地し、ピン3を出力端子118に接続
し、ピン4および8を電源端子100に接続し、ピン5を
コンデンサC2を介して接地する。さらに、ピン6および
7を共通接続して時間調節回路122の一端に接続し、こ
の回路122の他端をピン8に接続する。さらに、ピン6
および7をコンデンサC3を介して接地する。
次に、音発生手段である例えばブザー70を、その一端
子を電源端子100に接続し、他端子を出力回路124を介し
て出力端子118へ接続する。このブザー70への出力回路1
24は、抵抗R8と第2トランジスタT2を具え、出力端子11
8を抵抗R8を介して第2トランジスタT2のベースに接続
し、そのエミッタを接地しおよびそのコレクタをブザー
70の他端子に接続した構成としている。
さらに、上述したナースコールスイッチへの出力回路
106は、同様に、抵抗R9と第3トランジスタT3を具え、
出力端子118を抵抗R9を介して第3トランジスタT3のベ
ースに接続し、そのエミッタを接地しおよびそのコレク
タを出力端子128aに接続した構成としている。尚、128b
はアース端子である。これら出力端子128aおよびアース
端子128bを、ナースコールスイッチの対応する端子に接
続しておけば、ナースコールスイッチの系統も並列利用
できる。
さらに、この実施例では、タイマー回路110の出力端
子118を、既に第3図を参照して説明したように、点滴
状態監視信号発生器35に接続している。
上述した第4図の回路構成において、近接スイッチ12
が液面レベルの低下を検知して(第2図参照)、その出
力端子104に検知出力(第4図に信号波形S1で概略的に
示してある)を生じると、この検知出力S1がインバータ
回路108の入力端子112から第1トランジスタT1のベース
に入力する。よって、この第1トランジスタT1は導通し
てそのコレクタはアース電位となり、従って出力端子11
4には、検知出力とは位相が逆の、極性反転信号S2が生
じる。この極性反転信号S2は第1警報信号であり、LED3
3のカソードをアース電位とするので、LED33に電流が流
れ発光する。
一方、この第1警報信号は、微分回路(C1およびR4
によってトリガーパルスS3に変換されてタイマー回路11
0の入力端子116に加わる。タイマー回路110は、このト
リガーパルスS3に応動してその出力端子118に時間調整
回路122によって定められた一定時間にわたり、例えば
一定期間持続するパルスから成る第2警報信号S4を出力
する。この第2警報信号に応動して、その発生期間中、
出力回路124の第2トランジスタT2がオンとなり、よっ
てブザー70の回路を作動させて音信号を発生する。同様
に、出力回路106の端子128aおよび128bにナースコール
スイッチが接続されている場合には、ナースコールスイ
ッチ系統の警報発生器をも同時に作動させることが可能
である。
上述した第4図の構成例は、単なる一好適例であり、
この考案は、この構成例に何ら限定されるものではない
こと明らかである。
また、上述した第4図の説明において、タイマー回路
110の出力端子118を出力回路124と106とを切換できる切
換スイッチを介してそれぞれの回路124および106に接続
することも出来る。そのようにすれば、この警報器30に
設けた音発生手段32と、ナースコールスイッチ系統の警
報発生器とを切換えて利用できる。
また、例えば、電源端子100と警報器30との間にスイ
ッチを設ければ、看護婦等が警報発生の確認後にこのス
イッチをオフにして警報器30の動作を停止させることが
できる。
この考案は、上述した実施例にのみ限定されるもので
はなく、多くの変形または変更を行ない得ること明らか
である。例えば、近接スイッチとして静電容量型の近接
スイッチを用いたが、他のタイプの近接スイッチを用い
てもよい。また、上述した実施例では、1個の近接スイ
ッチを用いた例につき述べたが、上下方向に複数個の近
接スイッチを配列して設け、それぞれの近接スイッチか
らの検知出力が個別に応動して経時的に警報信号を発生
させるように構成してもよい また、点滴の容器はガラス製でなくてもよく、プラス
チック、ポリエチレン、或いはビニール製であってもよ
い。また、容器に着色等が施してあってもよい。また、
点滴状態監視信号発生器は、所要に応じ設ければ良い。
また、警報器30自体の構成は、上述した第4図の構成
に何等限定されるものではなく、他の任意の構成であっ
てもよい。そしてこの警報信号発生器31自体の構造は従
来公知の技術または回路を用いて容易に構成出来るもの
であっても良い。
(考案の効果) 上述した説明からも明らかなように、この考案によれ
ば、被施術者である患者に点滴治療を行なう場合の点滴
状態監視装置において、点滴液容器に対し、容器体内の
点滴液残量を検知する残量検知器を近接スイッチで構成
し、これを容器体に接触または接近させて配置し、一
方、施術者である医師、ナースなどの側に、残量検知器
からの検知出力により作動されて点滴液残量を報知する
警報器を配置して構成したので、被施術者への点滴治療
に際して、残量検知器により容器体内の点滴終了を容器
体外から容器の壁越しに検知でき、その結果、施術者側
においては、点滴終了時点を迅速かつ確実に把握でき
て、点滴終了に伴なう爾後処置を適切に講じ得るという
利点がある。
また、被施術者側も、点滴終了時点を監視するという
わずらわしさから完全に開放される。
また、この点滴終了の検出および警報を発色器と音信
号発生器とにより自動的に行なえるので、医師およびま
たは看護婦が病室を巡回する必要がなくなり、医師、看
護婦の作業を著しく軽減させることができる。
また、液量の検出を近接スイッチを用いて行なってお
り、警報器の構成も従来公知の技術または回路を用いて
容易に構成できるので、装置全体の構造も比較的簡単
で、操作も容易であるなどの優れた特長を有する。
また、近接スイッチを複数個用いた場合には、経時的
に点滴液の残量を自動的に知ることができ、従って、点
滴状態の監視ならびに点滴終了時点の把握がより一層確
実となる。
また、点滴状態監視信号発生器を具えているので、点
滴液の残量状態を発色および発音と同時に、記録させる
ことが可能である。従って、この記録を用いて、点滴の
始まりから終わりまでの状態はもとより、次回の点滴の
様子を予測できる等という看護上の有力な情報を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の一実施例による点滴状態監視装置
の概要を模式的に示すシステム構成図、 第2図は、この考案の点滴液容器内の点滴液の残量レベ
ルを検知するための近接スイッチの配置状態の説明を供
する図、 第3図は、この考案の点滴状態監視装置の構成を示すブ
ロック図、 第4図は、この考案の点滴状態監視装置の構成の一例を
示す図である。 A…病室、B…ナースセンター 11…点滴液容器、12…容器体 13…ハンガー、14…供給細管 15…トラップ部、16…注射針 20…補助スタンド、21…残量検知器 30…警報器、31…警報信号発生器 32…スピーカ、33…ランプ 34…出力端子 35…点滴状態監視信号発生器 37…音信号発生器、38…発色器 40…点滴液、50…水平バー 52…垂直バー 54…ユニバーサルジョイント 56…ホルダー、60…電源 62…切換スイッチ 64…ナースコールスイッチ 100…電源端子 102…接地(アース)端子 104…検知出力端子 106、124…出力回路 108…インバータ回路 110…タイマー回路 112、116…入力端子 114、118…出力端子 120…タイマーIC 122…時間調整回路 128a…出力端子、128b…アース端子 R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9…抵抗 C1、C2、C3…コンデンサ T1…第1トランジスタ T2…第2トランジスタ T3…第3トランジスタ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】被施術者である患者に点滴治療を行なう場
    合の点滴状態監視装置であって、点滴液容器に対し接触
    または接近して配置され、容器体内の点滴液残量を該容
    器体外から検知する残量検知器と、 施術者である医師、ナース等の側に配設され、 前記残量検知器からの検知出力により又はナースコール
    スイッチにより作動されて点滴終了の警報信号を発生す
    る警報器とを具え、 前記残量検知器を近接スイッチとして成る点滴状態監視
    装置において、 前記近接スイッチとナースコールスイッチとを切換える
    切換スイッチを具え、 前記警報器は、発色器と音信号発生器とを具え、 該発色器は、インバータ回路と発光素子とを具えてお
    り、 前記音信号発生器は、インバータ回路とタイマー回路と
    を具えており、 前記発色器と音信号発生器のインバータ回路は共用して
    おり、 該インバータ回路は、電源とアース間に結合されてお
    り、および、前記近接センサの検知出力を受ける入力端
    子と、該検知出力の極性反転出力を第1警報信号として
    生じる出力端子とを具え、 前記発光素子は、該インバータ回路の出力端子と電源と
    の間に結合され、前記第1警報信号が生じると発光する
    構成とし、 前記タイマー回路は、電源とアース間に結合されてお
    り、および、前記インバータ回路の出力端子に結合され
    た入力端子と、前記極性反転出力に応動して第2警報信
    号を発生する出力端子とを具え、 前記音発生手段は、電源と前記タイマー回路の出力端子
    との間に結合されており、および、前記タイマー回路か
    らの第2警報信号に応動して警報音を発生する構成と
    し、 前記タイマー回路は、前記第2警報信号の発生時間を調
    節する時間調節回路を具え、 さらに、前記警報器は、点滴状態監視信号を発生する出
    力端子を具える点滴状態監視信号発生器を、電源と前記
    タイマー回路の出力端子との間に具え、 さらに、前記ナースコールスイッチを介して前記タイマ
    ー回路の出力端子に接続している ことを特徴とする点滴状態監視装置。
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