JPH08101276A - ガンマー線検出器 - Google Patents
ガンマー線検出器Info
- Publication number
- JPH08101276A JPH08101276A JP23725894A JP23725894A JPH08101276A JP H08101276 A JPH08101276 A JP H08101276A JP 23725894 A JP23725894 A JP 23725894A JP 23725894 A JP23725894 A JP 23725894A JP H08101276 A JPH08101276 A JP H08101276A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cable
- gas
- cathode
- ray detector
- tubular
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Measurement Of Radiation (AREA)
- Electron Tubes For Measurement (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】この発明は、小形で高感度並びに広範囲のガン
マー線を測定することが出来、尚且つ耐放射性に強い信
号ケーブルで安定した測定値が得られると共に、長寿命
化が図られ、信頼性の高いガンマー線検出器を提供する
ことを目的とする。 【構成】この発明のガンマー線検出器は、筒状陰極１１
内に陽極１２が同軸的に配設されると共に電離ガス１４
が封入され、更に陰極および陽極に無機絶縁ガス１７ｃ
が封入されたケーブル１７が接続されてなり、更に陰極
およびケーブルの外被１７ｂがそれぞれ金属で形成さ
れ、且つ電離ガスは１０乃至３０気圧の範囲のキセノン
ガスである。
マー線を測定することが出来、尚且つ耐放射性に強い信
号ケーブルで安定した測定値が得られると共に、長寿命
化が図られ、信頼性の高いガンマー線検出器を提供する
ことを目的とする。 【構成】この発明のガンマー線検出器は、筒状陰極１１
内に陽極１２が同軸的に配設されると共に電離ガス１４
が封入され、更に陰極および陽極に無機絶縁ガス１７ｃ
が封入されたケーブル１７が接続されてなり、更に陰極
およびケーブルの外被１７ｂがそれぞれ金属で形成さ
れ、且つ電離ガスは１０乃至３０気圧の範囲のキセノン
ガスである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、発電用原子炉などの
炉内計装の一手段として用いられるガンマー線検出器に
関する。
炉内計装の一手段として用いられるガンマー線検出器に
関する。
【０００２】
【従来の技術】一般にガンマー線検出器は、センサー部
にコネクタが付設され、このコネクタを介して電離電流
の伝送に有機ケーブルを使用している。この有機ケーブ
ルとは、ソフトケーブルとも言い架橋ポリエチレン等の
絶縁ケーブルである。又、ガンマー線に対しての検出感
度を高くするには、有感面積を大きくするが、その結
果、ガンマー線検出器全体が大形化していた。
にコネクタが付設され、このコネクタを介して電離電流
の伝送に有機ケーブルを使用している。この有機ケーブ
ルとは、ソフトケーブルとも言い架橋ポリエチレン等の
絶縁ケーブルである。又、ガンマー線に対しての検出感
度を高くするには、有感面積を大きくするが、その結
果、ガンマー線検出器全体が大形化していた。
【０００３】この種のガンマー線検出器は、従来、図３
に示すように構成され、図中の符号１は筒状陰極、２は
絶縁体製スペーサ、３は電離ガス、４は陽極、５はコネ
クタ、６は有機ケーブルである。そして、動作時には入
射したガンマー線は電離ガス３を陽イオンと電子に分離
し、電子を収集した陽極４の電離電流はコネクタ５を介
し、有機ケーブル６で伝送される。
に示すように構成され、図中の符号１は筒状陰極、２は
絶縁体製スペーサ、３は電離ガス、４は陽極、５はコネ
クタ、６は有機ケーブルである。そして、動作時には入
射したガンマー線は電離ガス３を陽イオンと電子に分離
し、電子を収集した陽極４の電離電流はコネクタ５を介
し、有機ケーブル６で伝送される。
【０００４】
【発明が解決しようとす課題】ところが、上記のような
従来のガンマー線検出器では、放射線場の強い状況下で
はコネクタ５および有機ケーブル６が放射線損傷を起こ
し、正確な測定が出来なくなる。又、有感面積を大きく
した高感度のガンマー線検出器は大形化し、既存の装置
に取付けることが困難であった。
従来のガンマー線検出器では、放射線場の強い状況下で
はコネクタ５および有機ケーブル６が放射線損傷を起こ
し、正確な測定が出来なくなる。又、有感面積を大きく
した高感度のガンマー線検出器は大形化し、既存の装置
に取付けることが困難であった。
【０００５】この発明は、小形で高感度並びに広範囲の
ガンマー線を測定することが出来、尚且つ耐放射性に強
い信号ケーブルで安定した測定値が得られると共に、長
寿命化が図られ、信頼性の高いガンマー線検出器を提供
することを目的とする。
ガンマー線を測定することが出来、尚且つ耐放射性に強
い信号ケーブルで安定した測定値が得られると共に、長
寿命化が図られ、信頼性の高いガンマー線検出器を提供
することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明は、筒状陰極内
に陽極が同軸的に配設されると共に電離ガスが封入さ
れ、陰極および陽極に無機絶縁ガスが封入されたケーブ
ルが接続されてなり、更に陰極およびケーブルの外被が
それぞれ金属で形成され、且つ電離ガスは１０乃至３０
気圧の範囲のキセノンガスであるガンマー線検出器であ
る。そして、必要に応じケーブルは二重同軸ケーブルを
使用している。
に陽極が同軸的に配設されると共に電離ガスが封入さ
れ、陰極および陽極に無機絶縁ガスが封入されたケーブ
ルが接続されてなり、更に陰極およびケーブルの外被が
それぞれ金属で形成され、且つ電離ガスは１０乃至３０
気圧の範囲のキセノンガスであるガンマー線検出器であ
る。そして、必要に応じケーブルは二重同軸ケーブルを
使用している。
【０００７】
【作用】この発明によれば、小形で高感度広線量率領域
範囲の測定が実現出来る。又、センサー部とケーブルは
それぞれステンレス材を使用しているので、耐放射性に
優れ、且つケーブルを二重同軸ケーブルとすることで、
電離電流の信号伝送特性が向上する。
範囲の測定が実現出来る。又、センサー部とケーブルは
それぞれステンレス材を使用しているので、耐放射性に
優れ、且つケーブルを二重同軸ケーブルとすることで、
電離電流の信号伝送特性が向上する。
【０００８】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の一実施例
を詳細に説明する。この発明によるガンマー線検出器は
図１に示すように構成され、図中の符号１１は気密ケー
スを兼ねた筒状陰極であり、耐放射性に優れたステンレ
スで形成され、接地されている。この筒状陰極１１内に
は棒状陽極１２が同軸的に配設され、一端付近が絶縁体
製のリング状スペーサ１３より支持固定されている。更
に、筒状陰極１１内には、電離ガス１４が封入されてい
る。この電離ガス１４はこの実施例では、１０乃至３０
気圧の範囲のキセノンガスである。更に、筒状陰極１１
の一端は排気管の封止切り部１５となって閉塞され、ケ
ース端栓１６が嵌合されている。又、筒状陰極１１の他
端にはケーブル１７が結合部材１８により接続されてい
る。このケーブル１７は無機絶縁ケーブルと言われるも
ので、芯線１７ａとステンレス製の外被１７ｂからな
り、両者間には、アルミナ粉末が充填されると共に約１
気圧の無機絶縁ガス１７ｃが封入されている。ケーブル
１７は同軸ケーブルであるが、芯線１７ａの一端は延長
され、筒状陰極１１内のスペーサ１９を介して設けられ
た絶縁体製のリング状スペーサ２０より支持固定され、
且つ棒状陽極１２に電気的に接合されている。そして、
芯線１７ａの他端は電流計２１および直流電源２２に接
続されている。
を詳細に説明する。この発明によるガンマー線検出器は
図１に示すように構成され、図中の符号１１は気密ケー
スを兼ねた筒状陰極であり、耐放射性に優れたステンレ
スで形成され、接地されている。この筒状陰極１１内に
は棒状陽極１２が同軸的に配設され、一端付近が絶縁体
製のリング状スペーサ１３より支持固定されている。更
に、筒状陰極１１内には、電離ガス１４が封入されてい
る。この電離ガス１４はこの実施例では、１０乃至３０
気圧の範囲のキセノンガスである。更に、筒状陰極１１
の一端は排気管の封止切り部１５となって閉塞され、ケ
ース端栓１６が嵌合されている。又、筒状陰極１１の他
端にはケーブル１７が結合部材１８により接続されてい
る。このケーブル１７は無機絶縁ケーブルと言われるも
ので、芯線１７ａとステンレス製の外被１７ｂからな
り、両者間には、アルミナ粉末が充填されると共に約１
気圧の無機絶縁ガス１７ｃが封入されている。ケーブル
１７は同軸ケーブルであるが、芯線１７ａの一端は延長
され、筒状陰極１１内のスペーサ１９を介して設けられ
た絶縁体製のリング状スペーサ２０より支持固定され、
且つ棒状陽極１２に電気的に接合されている。そして、
芯線１７ａの他端は電流計２１および直流電源２２に接
続されている。
【０００９】このようなガンマー線検出器の実施例とし
て、センサー部が直径５．８ｍｍ、長さ９０ｍｍで電離
ガス１４としてキセノンガスを２０気圧封入した検出器
でＣｏ−６０、Ｃｓ−１３７の感度評価を下記の表１に
示す。
て、センサー部が直径５．８ｍｍ、長さ９０ｍｍで電離
ガス１４としてキセノンガスを２０気圧封入した検出器
でＣｏ−６０、Ｃｓ−１３７の感度評価を下記の表１に
示す。
【００１０】
【表１】
【００１１】（変形例）図２はこの発明の変形例を示し
たもので、上記実施例と同様効果が得られる。即ち、こ
の変形例では、ケーブル２３が上記実施例と同じく無機
絶縁ケーブルであるが、図示のように更に二重同軸ケー
ブルとなっている。
たもので、上記実施例と同様効果が得られる。即ち、こ
の変形例では、ケーブル２３が上記実施例と同じく無機
絶縁ケーブルであるが、図示のように更に二重同軸ケー
ブルとなっている。
【００１２】従来、モニターに出力された電離電流は、
センサー部で発生した電離電流とケーブルで発生するリ
ーク電流の補正を行うものであった。ところが、ケーブ
ル２３をこの変形例のように二重同軸ケーブルとし、芯
線２３ａと内被２３ｂを同電位にすることで、リーク電
流の発生は内被２３ｂと外被２３ｃとの間で発生する。
それ故、従来、芯線２３ａと内被２３ｂとの間で発生し
ていたリーク電流は殆ど無視出来、上記実施例と同様効
果が得られると共に、電離電流の信号伝送特性が向上出
来る。尚、符号２３ｄは絶縁ガスである。
センサー部で発生した電離電流とケーブルで発生するリ
ーク電流の補正を行うものであった。ところが、ケーブ
ル２３をこの変形例のように二重同軸ケーブルとし、芯
線２３ａと内被２３ｂを同電位にすることで、リーク電
流の発生は内被２３ｂと外被２３ｃとの間で発生する。
それ故、従来、芯線２３ａと内被２３ｂとの間で発生し
ていたリーク電流は殆ど無視出来、上記実施例と同様効
果が得られると共に、電離電流の信号伝送特性が向上出
来る。尚、符号２３ｄは絶縁ガスである。
【００１３】
【発明の効果】この発明によれば、小形で高感度広線量
率領域範囲の測定が実現出来る。又、センサー部とケー
ブルはそれぞれ金属を使用しているので、耐放射性に優
れ、且つケーブルを二重同軸ケーブルとすることで、電
離電流の信号伝送特性が向上する。
率領域範囲の測定が実現出来る。又、センサー部とケー
ブルはそれぞれ金属を使用しているので、耐放射性に優
れ、且つケーブルを二重同軸ケーブルとすることで、電
離電流の信号伝送特性が向上する。
【図１】この発明の一実施例に係るガンマー線検出器を
示す縦断面図。
示す縦断面図。
【図２】この発明の変形例に係るガンマー線検出器を示
す縦断面図。
す縦断面図。
【図３】従来のガンマー線検出器を示す縦断面図。
１１…筒状陰極、１２…棒状陽極、１４…電離ガス、１
７…ケーブル，１７ｂ…外被、１７ｃ…絶縁ガス。
７…ケーブル，１７ｂ…外被、１７ｃ…絶縁ガス。
Claims (2)
- 【請求項１】 筒状陰極内に陽極が同軸的に配設される
と共に電離ガスが封入され、更に上記陰極および上記陽
極に絶縁ガスが封入されたケーブルが接続されてなるガ
ンマー線検出器において、 上記陰極および上記ケーブルの外被がそれぞれ金属で形
成され、且つ上記電離ガスは１０乃至３０気圧の範囲の
キセノンガスであることを特徴とするガンマー線検出
器。 - 【請求項２】 上記ケーブルは二重同軸ケーブルである
ことを特徴とする請求項１記載のガンマー線検出器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23725894A JPH08101276A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | ガンマー線検出器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23725894A JPH08101276A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | ガンマー線検出器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08101276A true JPH08101276A (ja) | 1996-04-16 |
Family
ID=17012746
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23725894A Pending JPH08101276A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | ガンマー線検出器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08101276A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100821370B1 (ko) * | 2006-09-29 | 2008-04-11 | 한국원자력연구원 | 방사선 검출용 이온 챔버 |
| CN100427882C (zh) * | 2006-10-13 | 2008-10-22 | 清华大学 | 气体电离型中低能X、γ射线探测器 |
| CN104637771A (zh) * | 2015-02-09 | 2015-05-20 | 中测测试科技有限公司 | 一种电离室 |
| CN104698487A (zh) * | 2013-12-04 | 2015-06-10 | 日本电波工业株式会社 | 盖革-缪勒计数管及放射线计测器 |
| CN108183060A (zh) * | 2017-12-14 | 2018-06-19 | 中国计量科学研究院 | 一种用于辐射剂量监测的电离室 |
-
1994
- 1994-09-30 JP JP23725894A patent/JPH08101276A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100821370B1 (ko) * | 2006-09-29 | 2008-04-11 | 한국원자력연구원 | 방사선 검출용 이온 챔버 |
| CN100427882C (zh) * | 2006-10-13 | 2008-10-22 | 清华大学 | 气体电离型中低能X、γ射线探测器 |
| CN104698487A (zh) * | 2013-12-04 | 2015-06-10 | 日本电波工业株式会社 | 盖革-缪勒计数管及放射线计测器 |
| CN104637771A (zh) * | 2015-02-09 | 2015-05-20 | 中测测试科技有限公司 | 一种电离室 |
| CN108183060A (zh) * | 2017-12-14 | 2018-06-19 | 中国计量科学研究院 | 一种用于辐射剂量监测的电离室 |
| CN108183060B (zh) * | 2017-12-14 | 2019-07-23 | 中国计量科学研究院 | 一种用于辐射剂量监测的电离室 |
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