JPH08101192A - 呼気採取分析装置 - Google Patents

呼気採取分析装置

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Publication number
JPH08101192A
JPH08101192A JP26148094A JP26148094A JPH08101192A JP H08101192 A JPH08101192 A JP H08101192A JP 26148094 A JP26148094 A JP 26148094A JP 26148094 A JP26148094 A JP 26148094A JP H08101192 A JPH08101192 A JP H08101192A
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JP
Japan
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exhalation
tube
sampling
introducing
heater
Prior art date
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Application number
JP26148094A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Sato
勝彦 佐藤
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 呼気導入管用ヒータ及びサンプリング用ポン
プの容量を小さくする。 【構成】 呼気吹込口2dを有する呼気採取管2と、呼
気採取管2を加熱する呼気採取管用ヒータ3と、呼気採
取管2の呼気貯留部2bに一端部が連通接続された呼気
導入管4と、呼気導入管4を加熱する呼気導入管用ヒー
タ5と、呼気導入管4の他端部に接続されたサンプリン
グバルブ17と、サンプリングバルブ17に接続され呼
気導入管4を介して呼気が導入されるサンプルループ1
9と、呼気採取管2に吹込まれた呼気を呼気導入管4を
介してサンプルループ19へ導入するサンプリング用ポ
ンプ9とを備え、呼気導入管4の長さを、呼気採取管2
の呼気吹込口2dから呼気貯留部2bまでの長さよりも
短く設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、呼気採取分析装置に係
り、例えば臨床検査における呼気の採取分析や飲酒運転
取締まりにおける呼気の採取分析等を行う場合に好適な
呼気採取分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平6−58919号公
報に記載されている如く、被検者の呼気を採取して分析
を行う呼気採取分析装置が開発されている。当該装置
は、装置本体に付設され外周部がヒータで被覆された長
さ1.5[m]程度の呼気採取管と、呼気採取管の端部
に四方電磁バルブを介して各々接続された2本のキャリ
アガス流路と、四方電磁バルブに接続された空気ボンベ
と、各キャリアガス流路の一部を区画して設けられたサ
ンプル計量部と、各サンプル計量部の下流側に三方電磁
バルブ及び排気管を介して接続された吸引ポンプと、各
三方電磁バルブに各々接続された2つの分離カラム等と
から構成されている。この場合、呼気採取管をヒータで
加熱することにより、呼気採取管の内壁に対する呼気成
分の吸着や水分の凝縮を防止している。
【0003】被検者から呼気を採取して分析を行う場合
には、被検者が呼気採取管の内部へ呼気を吐出すると、
呼気採取管へ吐出された呼気が吸引ポンプにより装置外
部へ排出される一方、呼気の一部が呼気試料として各サ
ンプル計量部に充満される。次いで、各計量部に空気ボ
ンベからキャリアガスを送り込むと、各サンプル計量部
に充満されている呼気試料が各分離カラムへ送り込まれ
た後、各呼気試料は、各成分ガスの保持時間の違いによ
り分離される。この後、所定の演算処理により呼気分析
が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、呼気採取分
析装置では、被検者から採取した呼気の正確な分析を行
う必要上から、被検者から採取した呼気に他の被検者の
呼気や水滴等が混入することを回避するため(換言すれ
ば被検者の呼気をそのままの状態に保って呼気分析装置
本体へ導入し分析感度を向上させるため)には、呼気を
採取して導入する部分(呼気採取管)は短いほどよい。
しかしながら、呼気採取分析装置本体に付設されている
呼気採取管を使用して多数の被検者から順次個別に呼気
を採取する際に、呼気採取分析装置の取扱い易さを図る
という面からは、呼気採取管の長さを或る程度長くする
必要がある。
【0005】即ち、上述したように従来の呼気採取分析
装置の呼気採取管は、通常、呼気吐出部分と呼気導入部
分とを一体化した1[m]〜1.5[m]程度の長さの
ものが一般的であった。このため、呼気採取管の外周部
に被覆するヒータの長さも必然的に長くする必要が生ず
るため、容量の大きなヒータが必要となり、ヒータにお
ける電力消費が無視できないものとなる不都合があっ
た。また、呼気採取管の長さが1[m]以上と長いた
め、被検者から呼気採取管へ吐出された呼気を呼気分析
装置本体へ導入するためには、容量の大きな吸引ポンプ
が必要となり、吸引ポンプが大型化するという不都合が
あった。
【0006】他方、上述したような1[m]〜1.5
[m]程度の長さの呼気採取管を、両端が開口した呼気
採取用管路部と,呼気導入用管路部とに2分割すると共
に、呼気採取用管路部の途中部分と呼気分析装置本体と
の間に呼気導入用管路部を連通接続することにより、呼
気の一部を呼気導入用管路部を介して呼気分析装置本体
へ導入し、残りの呼気を呼気採取用管路部の開口端を介
して外部へ排出することも考えられる。しかしながら、
呼気採取管を呼気採取用管路部及び呼気導入用管路部に
2分割した場合でも各管路部はかなりの長さとなるた
め、上記と同様に、各管路部の外周に被覆するヒータの
長さも必然的に長くなる結果、容量の大きなヒータが必
要となるという不都合があった。
【0007】
【発明の目的】本発明は、上記従来例の有する不都合を
改善し、特に、呼気採取管と呼気分析装置本体とを接続
する管を加熱するヒータの容量を小さくすると共に、呼
気採取管に採取した呼気を呼気分析装置本体へ導入する
ためのポンプの容量を小さくし小型化を図ることを可能
とした呼気採取分析装置を提供することを、その目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、呼気吹込口を
有する呼気採取管に一端部が接続された呼気導入管と、
呼気導入管を加熱する呼気導入管用ヒータと、呼気導入
管の他端部に接続され呼気採取管に吹込まれた呼気の分
析を行う呼気分析装置本体と、呼気採取管に吹込まれた
呼気を呼気導入管を介して呼気分析装置本体へ導入する
呼気導入用ポンプとを備え、呼気導入管の長さを、呼気
採取管の呼気吹込口から呼気導入管接続箇所までの長さ
よりも短く設定する、という構成を採っている。これに
よって前述した目的を達成しようとするものである。
【0009】
【作用】本発明によれば、呼気採取管の呼気吹込口から
呼気を吹込むと、吹込んだ呼気が呼気採取管に採取され
る。呼気導入用ポンプを駆動すると、呼気採取管に採取
された呼気は、呼気採取管に一端部が連通接続された呼
気導入管に導入され、呼気導入管の他端部が接続された
呼気分析装置本体へ導入される。この時、呼気導入管用
ヒータによる呼気導入管の加熱により、呼気導入管の内
壁面に対する呼気成分の吸着や水分の凝縮が防止され
る。呼気採取管と呼気分析装置本体との間に接続された
呼気導入管の長さは、呼気採取管の呼気吹込口から呼気
導入管接続箇所までの長さよりも短く設定されている。
従って、呼気導入管用ヒータの長さは短くて済む。ま
た、呼気導入用ポンプの容量も小さくて済む。
【0010】
【実施例】以下、本発明を適用してなる実施例を図面に
基づいて説明する。
【0011】先ず、本実施例における呼気採取分析装置
の全体の構成を図6に基づき説明する。本実施例におけ
る呼気分析装置は、例えば医療分野における臨床検査用
の呼気分析や患者の病態の監視,産業分野における作業
環境の測定や室内環境の測定,警察分野における飲酒運
転取締まりや麻薬取締まり,消防分野における火災原因
調査,健康産業分野における健康管理等,広範な分野に
使用可能となっている。
【0012】呼気採取分析装置は、滅菌処理されたディ
スポーザブル・マウスピース1(以下マウスピース1と
略称)が着脱自在に装着された例えばガラスから成る呼
気採取管2と,呼気呼気採取管用ヒータ3と,例えばス
テンレスから成る呼気導入管4と,呼気導入管用ヒータ
5と,ヒータコントローラ6と,圧力センサ7と,分析
制御部8と,サンプリング用ポンプ9と,バルブコント
ローラ10と,キャリアガスボンベ11と,キャリアガ
スコントローラ12と,恒温槽13と,検出器14と,
データ処理部15とから大略構成されている。
【0013】これを詳述すると、呼気採取管2は、被検
者Hからマウスピース1を介して吐出された呼気を採取
するためのものであり、マウスピース装着部分は呼気採
取管用ヒータ3の外部に突出した状態に配置されると共
に、本体部分は呼気採取管用ヒータ3の内部に配置され
ている。呼気採取管2は、円筒状の呼気流入部2aと,
球状の呼気貯留部2bと,内径が先端部へ向けて徐々に
小さくなるようにテーパが形成された呼気排出部2cと
から一体に構成されている。呼気流入部2aの端部はマ
ウスピース1が装着される呼気吹込口2dとして構成さ
れ、呼気排出部2cの端部は呼気採取管用ヒータ3の外
部に開口している。
【0014】被検者Hから呼気採取管2へ吐出された呼
気は、呼気流入部2aを通り呼気貯留部2bにその一部
が貯留されると共に、呼気排出部2cを介して呼気採取
管用ヒータ3の外部へ排出される。この場合、被検者H
により呼気採取管2へ吐出された呼気は、次の被検者の
呼気吐出動作により呼気採取管用ヒータ3の外部へ排出
されるため、呼気採取管2のパージは不要となってい
る。呼気採取管用ヒータ3は、呼気採取管2が係合する
溝を有する1対の上側ヒータ3a及び下側ヒータ3b
(図1参照)から構成されており、ヒータコントローラ
6の制御に基づき呼気採取管2を加熱する。呼気採取管
2を加熱することにより、呼気採取管2の内壁面に対す
る呼気成分の吸着や水分の凝縮を防止している。
【0015】呼気導入管4は、呼気採取管2に採取した
呼気の一部を恒温槽13のサンプルループ19へ導入す
るためのものであり、呼気採取管2の呼気貯留部2bと
恒温槽13のサンプリングバルブ17との間に連通接続
されている。呼気導入管用ヒータ5は、ヒータコントロ
ーラ6の制御に基づき呼気導入管4を加熱する。呼気導
入管4を加熱することにより、呼気導入管4の内壁面に
対する呼気成分の吸着や水分の凝縮を防止している。
【0016】ヒータコントローラ6は、呼気採取管用ヒ
ータ3及び呼気導入管用ヒータ5に対する通電を制御す
る。また、圧力センサ7は、被検者Hによる呼気採取管
2に対する呼気の吐出圧力を検出すると共に,制御開始
信号を分析制御部8へ出力するものであり、呼気採取管
2の呼気貯留部2bに配管16を介して連通接続されて
いる。圧力センサ7としては、被検者Hから呼気採取管
2内部に吐出された呼気の微少な吐出圧力も検出できる
ような高感度のものを使用している。
【0017】分析制御部8は、所定のシーケンス制御プ
ログラムを内蔵しており、圧力センサ7から制御開始信
号が供給された場合にサンプリング用ポンプ9に駆動信
号を出力し、サンプリング用ポンプ9を所定時間だけ駆
動させる。サンプリング用ポンプ9の駆動により、呼気
採取管2の呼気貯留部2bの呼気が呼気導入管4を介し
て恒温槽13のサンプルループ19へ導入される。即
ち、圧力センサ7が被検者Hによる呼気採取管2内部へ
の呼気の吐出を検出すると、呼気採取管2から呼気導入
管4を介して恒温槽13のサンプルループ19へ呼気が
自動的に導入される。また、分析制御部8は、バルブコ
ントローラ10に切換信号を出力し、データ処理部15
にデータ処理開始信号を出力する。
【0018】サンプリング用ポンプ9は、呼気吸引管3
2を介してサンプリングバルブ17に接続されている。
サンプリング用ポンプ9は、呼気吸引管32を介して吸
引動作を行うことにより、呼気採取管2の呼気貯留部2
bに採取された呼気を呼気吸引管32及び呼気導入管4
を介して恒温槽13内部のサンプルループ19へ導入す
る。バルブコントローラ10は、分析制御部8から供給
される切換信号に基づき、サンプリングバルブ17のポ
ジション(流路)を呼気分析待機状態/呼気分析状態に
適宜切換える。キャリアガスボンベ11には、キャリア
ガスが貯蔵されている。キャリアガスコントローラ12
は、キャリアガスボンベ11に貯蔵されたキャリアガス
を配管33,配管22,23,サンプリングバルブ17
を介してサンプルループ19,プレカラム20,分離カ
ラム21へ適宜流す。
【0019】恒温槽13の内部には、サンプリングバル
ブ17,フィルタ18,サンプルループ19,プレカラ
ム20,分離カラム21,カラムホルダ29,30(図
1参照),ヒータ,温度コントローラ,電動ファン(以
上図示略)等が収納されている。恒温槽13の内部は、
温度コントローラの制御に基づきヒータにより所定温度
に保たれると共に、電動ファンにより空気の循環が行わ
れる。そして、恒温槽13,恒温槽13内部に配設され
たサンプリングバルブ17,サンプルループ19,プレ
カラム20,分離カラム21,恒温槽13外壁に付設さ
れた検出器14,データ処理部15等が呼気分析装置本
体35を構成している。
【0020】サンプリングバルブ17は、図5に示す如
く、10個のポートP1〜P10を装備している。ポー
トP1には、呼気採取管2に接続された呼気導入管4が
フィルタ18を介して接続され、ポートP2には、呼気
吸引管32を介してサンプリング用ポンプ9が接続され
ている。ポートP3とポートP10との間には、サンプ
ルループ19が接続されている。ポートP4及びポート
P7には、配管22及び配管23を介してキャリアガス
コントローラ12が接続されている。ポートP5とポー
トP9との間には、プレカラム20が接続され、ポート
P6と検出器14との間には、分離カラム21が接続さ
れている。ポートP8には、排気用配管24が接続され
ている。
【0021】フィルタ18は、呼気導入管4との接続部
分が例えばステンレス製のメッシュとして構成されてお
り、呼気導入管4内を導入されてくる呼気に含有された
ゴミ等を補捉する。フィルタ18でゴミ等を補捉するこ
とにより、サンプリングバルブ17内部へのゴミ等の侵
入を防止するようにしている。サンプルループ19に
は、呼気採取管2から呼気導入管4を介して導入された
呼気が呼気試料として充填される。この場合、呼気導入
管4の内径及び呼気吸引管32の内径は、サンプルルー
プ19の内径よりも大きく設定されている。
【0022】また、プレカラム20には、呼気試料中の
不要成分(本実施例では水分やアセトン等の極性成分)
は保持されるが、呼気試料中の分析対象の成分(本実施
例ではエタン等の炭化水素類)はほとんど保持されずに
分離カラム21に流れる。この場合、水分やアセトン等
の極性成分が分離カラム21へ流れる前に、バルブコン
トローラ10でバルブのポジション(流路)を切換える
ことにより、プレカラム20に保持されている水分やア
セトン等の極性成分をプレカラム外へ排出する。これに
伴い、分離カラム21には、呼気試料中の分析対象の成
分(本実施例では炭化水素類)のみが流入する。検出器
14は、分離カラム21に流入した成分を検出し、検出
に基づく信号をデータ処理部15へ出力する。データ処
理部15は、検出器14からの信号に基づき所定の呼気
分析データ処理を行う。
【0023】ここで、呼気分析待機状態では、キャリア
ガスコントローラ12の制御に基づきキャリアガスが配
管22,23を介して各々プレカラム20,分離カラム
21を流された後、排気用配管24から排出される。呼
気試料導入状態では、サンプリング用ポンプ9が所定時
間駆動され、呼気採取管2の呼気が呼気導入管4を介し
てサンプルループ19に呼気試料として導入され充填さ
れる。呼気分析状態では、キャリアガスコントローラ1
2の制御に基づきキャリアガスが配管22を介してサン
プルループ19へ供給される結果、サンプルループ19
内の呼気試料がプレカラム20,分離カラム21へ押し
流される。
【0024】次に、本実施例の特徴点である呼気採取分
析装置における呼気採取管2,呼気導入管4,サンプリ
ングバルブ17の配置を中心とした各部の構成を図1乃
至図4に基づき説明する。図1は呼気採取分析装置の正
面図、図2は呼気採取分析装置の左側面図、図3は呼気
採取分析装置の扉26の一部を省略すると共に外壁の一
部を切欠いた説明図、図4は呼気採取管2,呼気導入管
4,サンプリングバルブ17の配置を示す説明図であ
る。
【0025】恒温槽13の前面側には、断熱材25を備
えた扉26が蝶番27,28を介して開閉自在に装着さ
れている。恒温槽13の外壁部の上方の角部には、呼気
採取管用ヒータ3が固定されると共に、呼気採取管用ヒ
ータ3には、呼気採取管2が保持されている。また、恒
温槽13の外壁部の上面には、サンプリング用ポンプ9
及び検出器14が固定されている。また、恒温槽13の
外壁部の側面には、バルブコントローラ10及びキャリ
アガスコントローラ12が固定されている。更に、恒温
槽13の外壁部の所定箇所には、ヒータコントローラ
6,分析制御部8,データ処理部15が固定されている
(図示は省略する)。
【0026】他方、恒温槽13の内部における側壁部の
上方には、サンプリングバルブ17が固定されている。
また、恒温槽13の内部における中央部には、カラムホ
ルダ29が基部に固定された取付軸31に固定されてい
る。カラムホルダ29は、取付軸31に固定された先端
部分に爪を有する3本の棒状部材29aと,3本の棒状
部材29aに爪を介して支持された環状の分離カラム巻
回部材29bと,取付軸31に固定された先端部分に爪
を有する3本の棒状部材29cと,3本の棒状部材29
cに爪を介して支持された環状のプレカラム巻回部材2
9dとから構成されている。分離カラム巻回部材29b
には、分離カラム21が所定以上の曲率で巻回されると
共に、プレカラム巻回部材29dには、プレカラム20
が所定以上の曲率で巻回されている。そして、分離カラ
ム21の端部は、配管34を介して検出器14に接続さ
れている。
【0027】更に、呼気採取管2の呼気貯留部2bとサ
ンプリングバルブ17のポートP1との間には、L字状
の呼気導入管4がフィルタ18を介して接続されてい
る。呼気導入管4及び呼気導入管4を被覆した呼気導入
管用ヒータ5は、呼気採取管用ヒータ3の側面部から恒
温槽13の上方を通り、更に恒温槽13の壁部分に形成
された穴部に配設されている。図1では呼気採取管2の
装着されるマウスピース1の図示は省略してある。
【0028】そして、本実施例では、呼気採取管2の呼
気貯留部2bとサンプリングバルブ17のポートP1と
の間の直線距離Lを、図4に示す如く、被検者Hによる
呼気採取管2に対する呼気の吐出動作に支障を来たさな
い程度の出来るだけ短い距離(本実施例では約25[c
m])に設定してある。この場合、呼気採取管2の呼気
貯留部2bとサンプリングバルブ17のポートP1との
間の直線距離Lは、所定距離(本実施例では約50[c
m])以内であれば呼気の吐出動作に支障を来たさない
範囲で任意の距離に設定可能である。また、呼気導入管
4の全長を、呼気採取管2の呼気流入部2aの端部(呼
気吐出口)から呼気貯留部2bの中央部までの寸法より
も短い寸法(本実施例では約35[cm])に設定して
ある。また、呼気導入管4の軸線と呼気採取管2の軸線
とは、直角に設定されている。ここで、呼気採取管2の
呼気流入部2aの端部(呼気吐出口)から呼気貯留部2
bの中央部までの寸法は、被検者Hが呼気を迅速に吹込
むことができるような寸法に設定されている。図4では
サンプリング用ポンプ9の図示は省略してある。
【0029】次に、上記の如く構成した本実施例の作用
を説明する。
【0030】被検者Hが呼気採取管2へ呼気を吐出する
と、呼気の一部は呼気貯留部2bに貯留され、呼気の残
りは呼気排出部2cを介して排出される。圧力センサ7
が呼気採取管2における呼気の吐出圧力を検出すると、
分析制御部8は、サンプリング用ポンプ9を所定時間だ
け駆動する。また、バルブコントローラ10は、サンプ
リングバルブ17のポジションをサンプルループ19へ
の呼気導入が可能な状態に切換える。これにより、呼気
採取管2の呼気貯留部2bの呼気は呼気導入管4へ導入
された後、恒温槽13内部のサンプルループ19へ導入
される。
【0031】次に、バルブコントローラ10は、サンプ
リングバルブ17のポジションをサンプルループ19か
らプレカラム20,分離カラム21への呼気試料の流入
が可能な状態に切換える。キャリアガスコントローラ1
2により配管22を介してサンプルループ19へキャリ
アガスを流すと、サンプルループ19内の呼気試料がプ
レカラム20,分離カラム21へ押し流される。プレカ
ラム20には、呼気試料中の不要成分(本実施例では水
分やアセトン等の極性成分)が保持され、分離カラム2
1には、呼気試料中の分析対象の成分(本実施例では炭
化水素類)が流入する。検出器14は、分離カラム21
に流入した成分を検出し、検出に基づく信号をデータ処
理部15へ出力する。データ処理部15は、検出器14
からの信号に基づき所定の呼気分析データ処理を行う。
【0032】ところで、呼気採取分析装置では、呼気採
取管2の呼気貯留部2bとサンプリングバルブ17のポ
ートP1との間の直線距離Lを、被検者Hによる呼気採
取管2への呼気の吐出動作に支障を来たさない程度の短
い距離(本実施例では約25[cm])に設定すると共
に、呼気導入管4の全長を、呼気採取管2の呼気流入部
2aの端部(呼気吐出口)から呼気貯留部2bの中央部
までの寸法よりも短い寸法(本実施例では約35[c
m])に設定した構造としている。
【0033】即ち、呼気導入管4の全長を短く設定して
いるため、呼気導入管4のデッドボリューム(余分な容
量)を最小限に抑えることができる結果、呼気導入管4
の内壁面に対する呼気成分の吸着や水分の凝縮を防止す
るための呼気導入管用ヒータ5の容量は小さいもので済
むこととなる。また、前述のように呼気導入管4の全長
を短く設定しているため、呼気採取管2に採取した呼気
を呼気導入管4を介してサンプルループ19へ導入する
ためのサンプリング用ポンプ9の容量も小さいもので済
むこととなる。
【0034】上述したように、本実施例によれば、呼気
採取管2とサンプリングバルブ17との間に接続された
呼気導入管4の全長を短く設定してあるため、呼気導入
管4の内壁面に対する呼気成分の吸着や水分の凝縮を防
止するための呼気導入管用ヒータ5の容量を小さくする
ことができる。これにより、呼気導入管用ヒータ5にお
ける電力消費を抑えることができる。
【0035】また、本実施例によれば、上述のように呼
気導入管4の全長を短くしてあるため、呼気採取管2に
採取した呼気を呼気導入管4を介してサンプルループ1
9へ導入するためのサンプリング用ポンプ9の容量を小
さくすることができる。これにより、サンプリング用ポ
ンプ9における電力消費を抑えることができると共にサ
ンプリング用ポンプ9の小型化を図ることができる。
【0036】次に、本実施例の変形例について説明す
る。
【0037】図7は第1変形例における呼気採取管2,
呼気導入管41,呼気導入管用ヒータ42,サンプリン
グバルブ17の配置を示す図である。第1変形例が上記
実施例と相異する点は、呼気採取管用ヒータ3の取付位
置を恒温槽13の上面部に移すと共に,呼気採取管2と
サンプリングバルブ17との間に直線状の呼気導入管4
1を接続した点である。第1変形例における前記以外の
構成は上記実施例と同様であるため、共通する構成には
同一符号を付して説明を省略または簡略化する。
【0038】これを詳述すると、恒温槽13の上面部で
且つサンプリングバルブ17の上方に位置する箇所に
は、呼気採取管用ヒータ3が固定されると共に、呼気採
取管用ヒータ3の内部には、呼気採取管2が保持されて
いる。呼気採取管2の呼気貯留部2b(図5参照)とサ
ンプリングバルブ17のポートP1(図5参照)との間
には、短い直線状の呼気導入管41がフィルタ18を介
して接続されている。呼気導入管41の軸線と呼気採取
管2の軸線とは、直角に設定されている。そして、呼気
導入管41及び呼気導入管用ヒータ42は、恒温槽13
の壁部分に形成された穴部に配設されている。
【0039】第1変形例によれば、呼気採取管2とサン
プリングバルブ17との間に直線状の呼気導入管41を
接続しているため、呼気採取管2に採取した呼気をサン
プリング用ポンプ9により呼気導入管41を介してサン
プリングバルブ17へ吸入する際の吸入抵抗を減少させ
ることができる。これにより、サンプリング用ポンプ9
の容量を小さくすることができると共にサンプリング用
ポンプ9の小型化を図ることができる。また、呼気導入
管41の全長を短くしているため、呼気導入管用ヒータ
42の容量を小さくすることができる。
【0040】図8は第2変形例における呼気採取管2,
呼気導入管45,呼気導入管用ヒータ46,サンプリン
グバルブ17の配置を示す図である。第2変形例が上記
実施例と相異する点は、呼気採取管用ヒータ3の取付位
置を恒温槽13の側面部に移すと共に,呼気採取管2と
サンプリングバルブ17との間に短いL字状の呼気導入
管45を接続した点である。第2変形例における前記以
外の構成は上記実施例と同様であるため、共通する構成
には同一符号を付して説明を省略または簡略化する。
【0041】これを詳述すると、恒温槽13の側面部の
最上部で且つサンプリングバルブ17の斜め上方に位置
する箇所には、呼気採取管用ヒータ3が固定されると共
に、呼気採取管用ヒータ3の内部には、呼気採取管2が
保持されている。呼気採取管2の呼気貯留部2b(図5
参照)とサンプリングバルブ17のポートP1(図5参
照)との間には、短いL字状の呼気導入管45がフィル
タ18を介して接続されている。図9に示す如く、呼気
導入管45の軸線と呼気採取管2の軸線とは、直角に設
定されている。そして、呼気導入管45及び呼気導入管
用ヒータ46は、恒温槽13の壁部分に形成された穴部
に配設されている。
【0042】第2変形例によれば、呼気採取管2とサン
プリングバルブ17との間に短いL字状の呼気導入管4
5を接続しているため、サンプリング用ポンプ9の容量
を小さくすることができると共にサンプリング用ポンプ
9の小型化を図ることができる。また、呼気導入管41
の全長を短くしてあるため、呼気導入管用ヒータ5の容
量を小さくすることができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
呼気導入管の長さを呼気採取管の呼気吹込口から呼気導
入管接続箇所までの長さよりも短く設定したため、呼気
導入管用ヒータも短くすることができ、これにより、呼
気導入管用ヒータの容量を小さくすることができ、従っ
て、呼気導入管用ヒータにおける電力消費を抑えること
ができる。また、上述のように呼気導入管の長さを呼気
採取管の呼気吹込口から呼気導入管接続箇所までの長さ
よりも短くしたため、呼気採取管に吹込まれた呼気を呼
気導入管を介して呼気分析装置本体へ導入する呼気導入
管用ポンプの容量を小さくすることができ、従って、呼
気導入管用ポンプにおける電力消費を抑えることができ
ると共に呼気導入用ポンプの小型化を図ることができ
る、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した本実施例における呼気採取分
析装置の正面図である。
【図2】本実施例における呼気採取分析装置の左側面図
である。
【図3】図2における呼気採取分析装置の扉の一部を省
略すると共に外壁の一部を切欠いた説明図である。
【図4】本実施例における呼気採取分析装置の呼気導入
管配設箇所の説明図である。
【図5】本実施例における呼気採取分析装置のサンプリ
ングバルブの各ポートに対する各部の接続状態を示す説
明図である。
【図6】本実施例における呼気採取分析装置のブロック
図である。
【図7】第1変形例における呼気採取分析装置の呼気導
入管配設箇所の説明図である。
【図8】第2変形例における呼気採取分析装置の呼気導
入管配設箇所の説明図である。
【図9】図8における呼気採取分析装置の呼気導入管配
設箇所を上面から見た場合の説明図である。
【符号の説明】
2 呼気採取管 2d 呼気吹込口 3 呼気採取管用ヒータ 4,41,45 呼気導入管 5,42,46 呼気導入管用ヒータ 9 呼気導入用ポンプとしてのサンプリング用ポンプ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 呼気吹込口を有する呼気採取管に一端部
    が接続された呼気導入管と、該呼気導入管を加熱する呼
    気導入管用ヒータと、前記呼気導入管の他端部に接続さ
    れ前記呼気採取管に吹込まれた呼気の分析を行う呼気分
    析装置本体と、前記呼気採取管に吹込まれた呼気を前記
    呼気導入管を介して前記呼気分析装置本体へ導入する呼
    気導入用ポンプとを備え、 前記呼気導入管の長さを、前記呼気採取管の呼気吹込口
    から前記呼気導入管接続箇所までの長さよりも短く設定
    したことを特徴とする呼気採取分析装置。
JP26148094A 1994-09-30 1994-09-30 呼気採取分析装置 Pending JPH08101192A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011007818A (ja) * 2010-10-13 2011-01-13 Tokai Denshi Kk 呼気中アルコール測定方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011007818A (ja) * 2010-10-13 2011-01-13 Tokai Denshi Kk 呼気中アルコール測定方法

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Effective date: 20011030