JPH08100620A - エンジンの潤滑装置 - Google Patents

エンジンの潤滑装置

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JPH08100620A
JPH08100620A JP26120294A JP26120294A JPH08100620A JP H08100620 A JPH08100620 A JP H08100620A JP 26120294 A JP26120294 A JP 26120294A JP 26120294 A JP26120294 A JP 26120294A JP H08100620 A JPH08100620 A JP H08100620A
Authority
JP
Japan
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relief
relief valve
oil pump
passage
oil
Prior art date
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Application number
JP26120294A
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English (en)
Inventor
Tokiji Shibata
時治 柴田
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、リリーフ機構のロック状態を回避
することを目的としている。 【構成】 このため、オイルポンプのオイルポンプケー
スにリリーフ機構を配設し、リリーフ機構にリリーフバ
ルブのリリーフ孔部へのロック状態を回避し円滑にリリ
ーフバルブを動作させるロック回避手段を設けている。
また、エンジンの潤滑装置のリリーフ通路を開閉するリ
リーフバルブプレートとこのリリーフバルブプレートを
回動自在に支持するピンとリリーフバルブプレートを閉
鎖方向に付勢するスプリングとによりリリーフ機構を構
成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はエンジンの潤滑装置に
係り、特にオイルポンプからの吐出圧力を所定圧力に調
整するリリーフ機構をロック状態を回避するエンジンの
潤滑装置に関する。
【0002】
【従来の技術】潤滑油を被潤滑部位に供給して被潤滑部
の潤滑を果たすオイルポンプには、リリーフ機構が設け
られている。オイルポンプは車両に搭載されるエンジン
からの駆動力によって駆動されている。
【0003】前記リリーフ機構は、オイルポンプから吐
出される潤滑油の吐出圧力の一部をリリーフさせ、エン
ジンの駆動状態に拘らず、吐出圧力を所定圧力に調整す
るものである。
【0004】前記エンジンの潤滑装置としては、特開平
4−166601号公報に開示されるものがある。この
公報に開示されるエンジンのオイルポンプ取付構造は、
オイルポンプの取付時に、スカート部とベアリングビー
ムとに直接装着し、オイルポンプを取り付ける際の部品
点数を減少させ、小型化を図るとともに、剛性・強度を
も向上させている。
【0005】また、特開平4−314908号公報に開
示されるものがある。この公報に開示されるエンジンの
トロコイド型潤滑ポンプ組み込み装置は、トロコイド型
潤滑ポンプの底板をクランクケース前壁で構成し、クラ
ンクケース前壁の前端面にハウジングを接当固定し、ク
ランクケース前壁の肉壁内に通油路を空けることによ
り、ロータの厚みを維持して潤滑ポンプの吐出量を高く
維持し、底板の厚み分だけポンプの吐出量を低減して、
クランク軸受けの耐久性を向上するとともに、クランク
ケース前壁に通油路を直接的に開口させ、通油路の構造
及び加工工程を簡略としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のエン
ジンの潤滑装置のオイルポンプは、図9及び図10に示
す如く、第1、第2オイルポンプケース102−1、1
02−2と、これら第1、第2オイルポンプケース10
2−1、102−2内に配設したアウタロータ160
と、アウタロータ160内に配設したインナロータ16
2とからなる。
【0007】また、前記オイルポンプ164には、リリ
ーフ機構104が配設されている。このリリーフ機構1
04は、リリーフバルブ110とスプリング112とス
プリングリテーナ166とを有している。
【0008】そして、前記オイルポンプ164のオイル
ストレーナ168から吸引された潤滑油は、オイルポン
プ164によって被潤滑部位へ圧送される。
【0009】このオイルポンプ164は、車両に搭載さ
れるエンジンのエンジン回転数に比例して吐出量が増加
することにより、潤滑系路内の油圧が過剰とならないよ
うに、前記リリーフ機構104が調整している。
【0010】つまり、油圧が低い場合には、図11に示
す如く、スプリング112の付勢力がリリーフバルブ1
10を押圧しており、リリーフ通路108が開放されな
い。
【0011】しかし、油圧が上昇して所定圧力を越える
と、図12に示す如く、スプリング112の付勢力に抗
して油圧がリリーフバルブ110を開放方向に押圧する
こととなり、リリーフ通路108が開放されてリリーフ
孔部114を経て潤滑油の一部がリリーフされ、油圧を
降下させて所定圧力としている。
【0012】このとき、図13(a)、(b)、(c)
に夫々示す如く、断面円形状且つ小径なリリーフ孔部1
14−1が形成されていると、低温時には潤滑油の粘性
が高いため、リリーフ孔部114−1から効率良くリリ
ーフさせることができず、油圧が急上昇するこことな
り、瞬時に油圧を降下させることができないという不都
合がある。
【0013】また、リリーフ効率を向上させるために、
図14(a)、(b)、(c)に夫々示す如く、断面楕
円形状且つリリーフバルブ110の移動によるリリーフ
孔部114−2の開口面積を大とすべくリリーフ孔部1
14−2の断面楕円形状の長軸をリリーフバルブ110
の移動方向に対して直交させるべくリリーフ孔部114
−2を形成すると、リリーフバルブ110の移動による
リリーフ孔部114−2の開口面積が大となることによ
り、リリーフ孔部から効率良くリリーフさせることがで
き、油圧の変化に対するレスポンスを向上させることが
できる。
【0014】しかし、リリーフ孔部114−2の断面積
が大となっていることにより、図15に示す如く、リリ
ーフバルブ110がリリーフ孔部114−2内に引っか
かり、少許の間隙が生じた状態のままでロックされる。
【0015】この結果、油温が高い場合には、間隙から
オイルが洩れ、油圧が上昇しないという不都合があると
ともに、油温が低い場合には、リリーフバルブが動作し
ないことによって油圧が上昇し過ぎるという不都合があ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、リリーフ通路を開閉するリ
リーフバルブとこのリリーフバルブを閉鎖方向に付勢す
るスプリングとを有するリリーフ機構を設けるととも
に、このリリーフ機構によってオイルポンプからの吐出
圧力の一部をリリーフ通路からリリーフ孔部へリリーフ
させて所定圧力とするエンジンの潤滑装置において、前
記オイルポンプのオイルポンプケースに前記リリーフ機
構を配設し、このリリーフ機構にはリリーフバルブのリ
リーフ孔部へのロック状態を回避し円滑にリリーフバル
ブを動作させるロック回避手段を設けたことを特徴とす
る。
【0017】また、リリーフ機構によってオイルポンプ
からの吐出圧力の一部をリリーフ通路からリリーフ孔部
へリリーフさせて所定圧力とするエンジンの潤滑装置に
おいて、リリーフ通路を開閉するリリーフバルブプレー
トとこのリリーフバルブプレートを回動自在に支持する
ピンとリリーフバルブプレートを閉鎖方向に付勢するス
プリングとにより前記リリーフ機構を構成したことを特
徴とする。
【0018】
【作用】上述の如く発明したことにより、リリーフ機構
の動作時には、ロック回避手段によってリリーフバルブ
のリリーフ孔部へのロック状態を回避し、円滑なリリー
フバルブの動作を確保している。
【0019】また、リリーフ通路を開閉するリリーフバ
ルブプレートと、リリーフバルブプレートを回動自在に
支持するピンと、リリーフバルブプレートを閉鎖方向に
付勢するスプリングとによりリリーフ機構を構成し、リ
リーフ機構の動作時のリリーフバルブプレートのロック
状態を回避し、信頼性を向上させている。
【0020】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。
【0021】図1〜図3はこの発明の第1実施例を示す
ものである。図1において、2は図示しないオイルポン
プのオイルポンプケース、4はリリーフ機構である。
【0022】このリリーフ機構4は、オイルポンプケー
ス2を延設してリリーフケースとして使用し、図示しな
いオイルポンプの吐出通路6に連絡するリリーフ通路8
と、リリーフ通路8を開閉するリリーフバルブ10と、
このリリーフバルブ10を閉鎖方向に付勢するスプリン
グ12とを有している。
【0023】前記リリーフ通路8は、図示しないオイル
ポンプの吐出通路6に連絡する小径な第1リリーフ通路
8−1とリリーフバルブ10を移動させる大径な第2リ
リーフ通路8−2とからなる。
【0024】そして、前記リリーフバルブ10は截頭円
錐形状に形成され、傾斜面10aを前記第1、第2リリ
ーフ通路8−1、8−2間のオイルポンプケース2に接
離させて第1リリーフ通路8−1と第2リリーフ通路8
−2との連通状態を断続している。
【0025】また、前記第2リリーフ通路8−2途中に
は、図示しないオイルポンプからの吐出圧力の一部をリ
リーフさせるリリーフ孔部14が形成されている。
【0026】更に、前記リリーフ機構4にリリーフバル
ブ10のリリーフ孔部14へのロック状態を回避し円滑
にリリーフバルブ10を動作させるロック回避手段16
を設ける構成とする。
【0027】詳述すれば、ロック回避手段16は、一端
が図示しないオイルポンプの吐出通路6側のオイルポン
プケース2に圧入される軸部18からなる。
【0028】そして、前記リリーフバルブ10が第2リ
リーフ通路8−2内を通路長手方向にスライド移動でき
るように、前記軸部18にリリーフバルブ10を装着す
るとともに、軸部18の他端を前記スプリング12を固
定するプレート20に挿着し、このプレート20を固定
ボルト22によって前記オイルポンプケース2に固定す
る。
【0029】このとき、前記リリーフバルブ10は、ス
プリング12の付勢力によって傾斜面10aが前記第
1、第2リリーフ通路8−1、8−2間のオイルポンプ
ケース2に接触することとなり、第1リリーフ通路8−
1と第2リリーフ通路8−2との連通状態を遮断、つま
り閉鎖状態としている。
【0030】次に作用について説明する。
【0031】図示しないオイルポンプからの油圧が所定
油圧まで上昇していない場合には、リリーフ機構4が動
作することはなく、図1及び図2に示す如く、スプリン
グ12の付勢力によってリリーフバルブ10の傾斜面1
0aが前記第1、第2リリーフ通路8−1、8−2間の
オイルポンプケース2に接触している。
【0032】エンジン(図示せず)のエンジン回転数の
上昇に応じてオイルポンプの油圧が上昇し、所定油圧以
上となると、リリーフ機構4が動作して油圧の一部をリ
リーフさせ、オイルポンプからの吐出圧力を所定圧力に
調整する。
【0033】つまり、油圧が上昇すると、図示しないオ
イルポンプの吐出通路6側からリリーフバルブ10が押
圧され、スプリング12の付勢力に抗してリリーフバル
ブ10の傾斜面10aがオイルポンプケース2から離間
して開放されることとなり、第1、第2リリーフ通路8
−1、8−2を連通状態とする。
【0034】そして、吐出通路6からの油圧の一部が第
1、第2リリーフ通路8−1、8−2を介してリリーフ
孔部14に導かれ、リリーフされる。
【0035】このとき、リリーフバルブ10は前記軸部
18によって軸部18の他端側にスライド移動すること
となり、リリーフ孔部14に引っかかる惧れはない。
【0036】これにより、前記リリーフ機構4によって
オイルポンプからの吐出圧力の一部を第1、第2リリー
フ通路8−1、8−2からリリーフ孔部14へ確実にリ
リーフさせることができ、オイルポンプの吐出圧力を一
定な所定圧力とし得る。
【0037】また、前記ロック回避手段16を設けるこ
とより、リリーフバルブ10のリリーフ孔部14へのロ
ック状態を回避することができ、円滑なリリーフバルブ
10の動作を確保し得て、実用上有利である。
【0038】更に、前記リリーフバルブ10が円滑に動
作することにより、オイルポンプからの吐出圧力を安定
させることができ、特に低温時の油圧上昇を瞬時に解消
し得て、使い勝手を向上させることができる。
【0039】更にまた、前記ロック回避手段16として
軸部18を設けたことにより、貫通させた軸部18上を
リリーフバルブ10がスライド移動することとなり、リ
リーフバルブ10のリリーフ孔部14へのロック状態を
確実に回避し得るとともに、構成が簡略であり、製作が
容易で、コストを低廉に維持し得て、経済的にも有利で
ある。
【0040】図4〜図6はこの発明の第2実施例を示す
ものである。この第2実施例において、上述第1実施例
と同一機能を果たす箇所には同一符号を付して説明す
る。
【0041】この第2実施例の特徴とするところは、前
記ロック回避手段16として、リリーフバルブ30をス
ライド移動させる円筒状のガイド部材32を設けた点に
ある。
【0042】すなわち、図4に示す如く、オイルポンプ
ケース2の第2リリーフ通路8−2に円筒状のガイド部
材32を圧入し、このガイド部材32内を有蓋筒状のリ
リーフバルブ30をスライド移動させるものである。
【0043】また、ガイド部材32の外周面部位、つま
りリリーフ孔部14側の外周面部位には、図5及び図6
に示す如く、ガイド部材32の長手方向に延びる複数本
例えば2本のスリット部34−1、34−2を形成し、
スリット部34−1、34−2間にガイド部材32の残
留部36を設ける。
【0044】さすれば、前記リリーフ機構4によってオ
イルポンプからの吐出圧力の一部を第1、第2リリーフ
通路8−1、8−2からリリーフ孔部14へ確実にリリ
ーフさせることができ、上述第1実施例のものと同様
に、オイルポンプの吐出圧力を一定な所定圧力とし得
る。
【0045】また、前記ロック回避手段16を設けるこ
とより、上述第1実施例のものと同様に、リリーフバル
ブ30のリリーフ孔部14へのロック状態を回避するこ
とができ、円滑なリリーフバルブ30の動作を確保し得
て、実用上有利である。
【0046】更に、前記リリーフバルブ30が円滑に動
作することにより、上述第1実施例のものと同様に、オ
イルポンプからの吐出圧力を安定させることができ、特
に低温時の油圧上昇を瞬時に解消し得て、使い勝手を向
上させることができる。
【0047】更にまた、前記ロック回避手段16として
ガイド部材32を設けるとともに、スリット部34−
1、34−2間に残留部36を設けたことにより、ガイ
ド部材32内をリリーフバルブ30がスライド移動する
こととなり、リリーフバルブ30のリリーフ孔部14へ
のロック状態を残留部36によって確実に回避し得ると
ともに、上述第1実施例のものと同様に、構成が簡略で
あり、製作が容易で、コストを低廉に維持し得て、経済
的にも有利である。
【0048】図7及び図8はこの発明の第3実施例を示
すものである。
【0049】この第3実施例の特徴とするところは、第
1、第2リリーフ通路8−1、8−2を開閉するリリー
フバルブプレート40と、リリーフバルブプレート40
を回動自在に支持するピン42と、リリーフバルブプレ
ート40を閉鎖方向に付勢するスプリング44とにより
リリーフ機構46を構成した点にある。
【0050】すなわち、図7に示す如く、第1リリーフ
通路8−1を形成するオイルポンプケース2の下流側端
部外周に傾斜面48を形成し、この傾斜面48に合致す
る形状にリリーフバルブプレート40を折曲形成すると
ともに、リリーフバルブプレート40の一端、例えば図
7において上端をピン42によって回動自在に支持する
ものである。
【0051】そして、このピン42にスプリング44を
装着し、スプリング44によってリリーフバルブプレー
ト40を閉鎖方向に付勢すべくスプリング44の一端4
4aを前記リリーフバルブプレート40に接触させると
ともに、他端44bを前記オイルポンプケース2内面に
接触させて設ける。
【0052】また、前記オイルポンプケース2の第2リ
リーフ通路8−2の他端側を封止する封止ボルト50を
設けるとともに、図8に示す如く、リリーフ機構46の
動作時にリリーフバルブプレート40を封止ボルト50
に接触させ、リリーフバルブプレート40の開き過ぎを
防止すべく構成する。
【0053】さすれば、前記リリーフ機構46の動作時
にリリーフバルブプレート40がロック状態となる惧れ
が全くなく、オイルポンプからの吐出圧力を安定させる
ことができ、リリーフ機構の信頼性を向上し得るもので
ある。
【0054】また、前記封止ボルト50を設けることに
より、封止ボルト50によってリリーフバルブプレート
40の開き過ぎを防止することができ、リリーフバルブ
プレート40が必要以上に開放される惧れがなく、スプ
リング44の付勢力の劣化を解消し得るとともに、リリ
ーフ機構を小型化し得て、実用上有利である。
【0055】更に、前記リリーフ機構46の構成が簡略
であることにより、製作が容易となり、コストを低廉と
し得て、経済的にも有利である。
【0056】なお、この発明は上述第1〜第3実施例に
限定されるものではなく、種々の応用改変が可能であ
る。
【0057】例えば、この発明の第2実施例において
は、前記ロック回避手段としてガイド部材を設けるとと
もに、2本のスリット部間に残留部を設け、リリーフバ
ルブのリリーフ孔部へのロック状態を残留部によって回
避する構成としたが、リリーフ孔部にガイド用リブを複
数本形成、つまり前記オイルポンプケースの形成時に型
抜きによってリブを一体的に形成し、このリブをロック
回避手段として機能させることもできる。さすれば、ロ
ック回避手段がリブのみにて構成されることとなり、構
成が簡略となって製作が容易となり、コストを低廉とし
得て、経済的に有利である。
【0058】
【発明の効果】以上詳細に説明した如くこの発明によれ
ば、リリーフ通路を開閉するリリーフバルブとこのリリ
ーフバルブを閉鎖方向に付勢するスプリングとを有する
リリーフ機構を設けるとともに、このリリーフ機構によ
ってオイルポンプからの吐出圧力の一部をリリーフ通路
からリリーフ孔部へリリーフさせて所定圧力とするエン
ジンの潤滑装置のオイルポンプのオイルポンプケースに
リリーフ機構を配設し、リリーフ機構にリリーフバルブ
のリリーフ孔部へのロック状態を回避し円滑にリリーフ
バルブを動作させるロック回避手段を設けたので、リリ
ーフ機構によってオイルポンプからの吐出圧力の一部を
リリーフ通路からリリーフ孔部へ確実にリリーフさせる
ことができ、オイルポンプの吐出圧力を一定な所定圧力
とし得る。また、前記ロック回避手段を設けることよ
り、リリーフバルブのリリーフ孔部へのロック状態を回
避することができ、円滑なリリーフバルブの動作を確保
し得て、実用上有利である。更に、前記リリーフバルブ
が円滑に動作することにより、オイルポンプからの吐出
圧力を安定させることができ、特に低温時の油圧上昇を
瞬時に解消し得て、使い勝手を向上させることができ
る。更にまた、前記ロック回避手段として軸部を設ける
構成とすれば、貫通させた軸部上をリリーフバルブがス
ライド移動することとなり、リリーフバルブのリリーフ
孔部へのロック状態を確実に回避し得るとともに、構成
が簡略であり、製作が容易で、コストを低廉に維持し得
て、経済的にも有利である。また、前記ロック回避手段
としてガイド部材を設けるとともに、2本のスリット部
間に残留部を設ける構成とすれば、ガイド部材内をリリ
ーフバルブがスライド移動することとなり、リリーフバ
ルブのリリーフ孔部へのロック状態を残留部によって確
実に回避し得るとともに、構成が簡略であり、製作が容
易で、コストを低廉に維持し得て、経済的にも有利であ
る。
【0059】また、エンジンの潤滑装置のリリーフ通路
を開閉するリリーフバルブプレートとこのリリーフバル
ブプレートを回動自在に支持するピンとリリーフバルブ
プレートを閉鎖方向に付勢するスプリングとによりリリ
ーフ機構を構成したので、リリーフ機構の動作時にリリ
ーフバルブプレートがロック状態となる惧れが全くな
く、オイルポンプからの吐出圧力を安定させることがで
き、リリーフ機構の信頼性を向上し得る。また、前記リ
リーフ機構の構成が簡略であることにより、製作が容易
となり、コストを低廉とし得て、経済的にも有利であ
る。更に、封止ボルトによってリリーフバルブプレート
の開き過ぎを防止する構成とすれば、リリーフバルブプ
レートが必要以上に開放される惧れがなく、スプリング
の付勢力の劣化を解消し得るとともに、リリーフ機構を
小型化し得て、実用上有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示すエンジンの潤滑装
置のリリーフ機構の概略断面図である。
【図2】リリーフ機構の非動作時の要部断面図である。
【図3】リリーフ機構の動作時の要部断面図である。
【図4】この発明の第2実施例を示すリリーフ機構の概
略断面図である。
【図5】図4のV−V線による断面図である。
【図6】ガイド部材の概略斜視図である。
【図7】この発明の第3実施例を示すリリーフ機構の非
動作時の概略断面図である。
【図8】リリーフ機構の動作時の要部断面図である。
【図9】この発明の従来の技術を示すオイルポンプの組
立斜視図である。
【図10】オイルポンプの概略正面図である。
【図11】リリーフ機構の非動作時の概略図である。
【図12】リリーフ機構の動作時の概略図である。
【図13】断面円形状且つ小径なリリーフ孔部を有する
リリーフ機構の動作時を示し、(a)はリリーフ孔部の
概略左側面図、(b)はリリーフ孔部の概略正面図、
(c)はリリーフ孔部の概略平面図である。
【図14】断面楕円形状且つリリーフバルブの移動によ
るリリーフ孔部の開口面積を大とすべくリリーフ孔部の
断面楕円形状の長軸をリリーフバルブの移動方向に対し
て直交させたリリーフ孔部を有するリリーフ機構の動作
時を示し、(a)はリリーフ孔部の概略左側面図、
(b)はリリーフ孔部の概略正面図、(c)はリリーフ
孔部の概略平面図である。
【図15】リリーフバルブがリリーフ孔部に引っかかっ
てロック状態となっている概略図である。
【符号の説明】
2 オイルポンプケース 4 リリーフ機構 6 吐出通路 8 リリーフ通路 8−1 第1リリーフ通路 8−2 第2リリーフ通路 10 リリーフバルブ 10a 傾斜面 12 スプリング 14 リリーフ孔部 16 ロック回避手段 18 軸部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リリーフ通路を開閉するリリーフバルブ
    とこのリリーフバルブを閉鎖方向に付勢するスプリング
    とを有するリリーフ機構を設けるとともに、このリリー
    フ機構によってオイルポンプからの吐出圧力の一部をリ
    リーフ通路からリリーフ孔部へリリーフさせて所定圧力
    とするエンジンの潤滑装置において、前記オイルポンプ
    のオイルポンプケースに前記リリーフ機構を配設し、こ
    のリリーフ機構にはリリーフバルブのリリーフ孔部への
    ロック状態を回避し円滑にリリーフバルブを動作させる
    ロック回避手段を設けたことを特徴とするエンジンの潤
    滑装置。
  2. 【請求項2】 リリーフ機構によってオイルポンプから
    の吐出圧力の一部をリリーフ通路からリリーフ孔部へリ
    リーフさせて所定圧力とするエンジンの潤滑装置におい
    て、リリーフ通路を開閉するリリーフバルブプレートと
    このリリーフバルブプレートを回動自在に支持するピン
    とリリーフバルブプレートを閉鎖方向に付勢するスプリ
    ングとにより前記リリーフ機構を構成したことを特徴と
    するエンジンの潤滑装置。
JP26120294A 1994-09-30 1994-09-30 エンジンの潤滑装置 Pending JPH08100620A (ja)

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Cited By (6)

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