JPH0799678A - 無線選択呼出し受信機 - Google Patents

無線選択呼出し受信機

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JPH0799678A
JPH0799678A JP6132708A JP13270894A JPH0799678A JP H0799678 A JPH0799678 A JP H0799678A JP 6132708 A JP6132708 A JP 6132708A JP 13270894 A JP13270894 A JP 13270894A JP H0799678 A JPH0799678 A JP H0799678A
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Masafumi Miyashita
真文 宮下
Ichiro Ozaki
一朗 尾▲崎▼
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    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

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Abstract

(57)【要約】 【目的】数字のみをメッセージとして表示する無線選択
呼出し受信機であっても、受信禁止や受信許可などの遠
隔制御を行なうことができるようにし、かつ消費電力と
トラヒックを低減させる。 【構成】一つの無線選択呼出し受信機に対して複数の選
択呼出し(ID)番号を割当て、そのうちの一つを遠隔
制御用のID番号とする。自己の各ID番号ごとに当該
ID番号に対して遠隔制御によって設定された情報を格
納するIDメモリ部14を設ける。さらに、IDメモリ
部14からのID情報信号S2を参照し受信したID番
号が自己に割り当てられたID番号と一致するかを判定
するID照合部12と、ID番号が一致した場合にメッ
セージを切出すメッセージ切出し部13と、遠隔制御用
のID番号に引き続くメッセージを解読し解読結果に応
じてIDメモリ部14内の情報を更新する受信禁止/許
可部15を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、送信されたメッセージ
の表示機能を有する無線選択呼出し受信機に関し、特
に、受信禁止の設定や受信許可の設定などの遠隔制御が
可能な無線選択呼出し受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】無線選択呼出しシステムでは、ネットワ
ーク管理者によって、個々の受信機の遠隔制御が行なわ
れている。例えば、料金不払いなどがあった場合に無線
選択呼出し受信機(ページャ)として使用できない状態
とするために、ネットワーク管理者の遠隔操作によっ
て、その受信機は、強制的に受信禁止状態に設定された
り、またこの状態から使用できる状態(受信許可状態)
に回復するように設定されたりしている。この遠隔制御
は、受信禁止あるいは受信許可を表わす制御情報を予め
定めておいて、制御対象の受信機に対する選択呼出し番
号に引き続いてその受信機に対する制御情報を送信する
ことによって行なわれる。制御情報を受信した受信機
は、その制御情報に応じて動作状態が遷移する。
【0003】メッセージ表示機能を有する受信機に対し
ては、制御情報は、メッセージと同様の形式でネットワ
ークの基地局からの呼出し送信情報に付加されるか、あ
るいは現行の呼出し送信情報中のメッセージ中に含めて
送信される。メッセージ表示のための送信情報に使用す
るコード体系としては、7ビットで1ワードを構成して
英数字を表示できるようにしたものや、8ビットで1ワ
ードを構成し英数字のほかにカナ文字を表示できるよう
にしたものや、4ビットで1ワードを構成し数字("0"
〜"9"といくつかの特殊文字)を表示できるようにした
ものがある。7ビットコードや8ビットコードの場合に
は、メッセージの表示には使用されない冗長なコード文
字があるので、この冗長なコード文字を制御情報やヘッ
ダなどに割り当てることが可能である。これに対し4ビ
ットコードの場合には、16個のコード文字の全てが表
示のために使用されるので、冗長なコード文字が残って
いない。したがって、数字の表示のみを行なう従来の無
線選択呼出し受信機では、受信禁止または受信許可等の
動作の遠隔制御は、行なわれていない。
【0004】特開昭62-225034号公報には、複数の呼出
し番号に対応し、これら呼出し番号のうちの一つが受信
禁止の遠隔設定用に使用されるページング受信機が開示
されている。しかし、このページング受信機は、呼出し
番号に引き続く情報を受信するようには構成されておら
ず、メッセージを表示する機能を備えていない。このた
め、受信禁止後に遠隔制御で受信許可を設定することが
できない。特開昭63-31321号公報には、複数の呼出し番
号に対応し、受信機側のスイッチの操作によって、呼出
し番号ごとに警報音の発生が抑止される選択呼出し受信
方法が開示されている。この方法の場合、遠隔操作で受
信が禁止されるわけではなく、また、送信側からのメッ
セージを表示できるようにもなっていない。特開平1-95
632号公報には、複数の呼出し番号に対応しこれら呼出
し番号ごとに遠隔制御によって受信禁止が設定できるペ
ージング受信機が開示されている。さらに、特開平3-14
1732号公報には、自己宛の呼出し信号に引き続く制御情
報によって特定の動作の開始や停止の制御が行なわれる
無線選択呼出し受信機が開示されている。これら各公報
の技術は、ページング受信機に受信禁止等の設定を行な
うことを可能にするとともに、信号処理時間を短縮して
消費電流の低減し、操作性の向上を図るものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、数字の
みをメッセージとして表示できる無線選択呼出し受信機
に対する上述したような遠隔制御は、これら公報記載の
技術を適用することができないので、これまで行なうこ
とができなかった。
【0006】本発明の目的は、数字のみをメッセージと
して表示する場合であっても、受信禁止や受信許可など
の遠隔制御を行なうことができる無線選択呼出し受信機
を提供することにある。
【0007】また本発明の別の目的は、4ビットコード
という簡素なコードを組み合わせて遠隔制御が可能であ
り、受信処理時間が短縮されて消費電力及びトラヒック
量を低減できる無線選択呼出し受信機の提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の無線選択
呼出し受信機は、選択呼出し番号及びメッセージを含む
変調波を受信して復調し、受信した選択呼出し番号と予
め設定されている自己選択呼出し番号とが一致する場合
には前記メッセージに基づく表示を行なう無線選択呼出
し受信機であって、複数の自己選択呼出し番号が設定さ
れ、前記複数の自己選択呼出し番号のうち少なくとも1
つが遠隔制御用の自己選択呼出し番号であり、前記変調
波を受信して復調する受信手段と、前記各自己選択呼出
し番号に関する情報を格納する記憶手段と、複数の予め
設定された自己選択呼出し番号のいずれかと受信した選
択呼出し番号とが一致するかを照合する照合手段と、前
記受信した選択呼出し番号が前記遠隔制御用の自己選択
呼出し番号であった場合に、前記受信した選択呼出し番
号に対応するメッセージを解読し、解読結果に応じて前
記記憶手段内の情報を更新する制御手段とを有する。
【0009】この構成において、遠隔制御として受信禁
止/許可の設定を行なう場合には、記憶手段内に格納さ
れる情報は、少なくとも、各自己選択呼出し番号ごとに
設定される受信禁止又は許可の遠隔制御の情報であるよ
うにする。
【0010】本発明の第2の無線選択呼出し受信機は、
選択呼出し番号及びメッセージを含む変調波を受信して
復調し、受信した選択呼出し番号と予め設定されている
自己選択呼出し番号とが一致する場合には前記メッセー
ジに基づく表示を行なう無線選択呼出し受信機であっ
て、複数の自己選択呼出し番号が設定され、前記複数の
自己選択呼出し番号のうち少なくとも1つが遠隔制御用
の自己選択呼出し番号であり、前記変調波を受信して復
調する受信手段と、前記各自己選択呼出し番号に関し、
当該自己選択呼出し番号に受信禁止が設定されているか
受信許可が設定されているかを表わす情報を格納する記
憶手段と、前記記憶手段を参照し、前記受信許可が設定
されている前記各自己選択呼出し番号と受信した選択呼
出し番号とを照合し、一致している場合に第1の信号を
出力し、前記受信した選択呼出し番号が遠隔制御用の自
己選択呼出し番号である場合には前記第1の信号ととも
に第2の信号を出力する照合手段と、前記第1の信号が
出力された場合に前記受信手段の出力からメッセージを
切出すメッセージ切出し手段と、前記第2の信号が出力
された場合に前記メッセージ切出し手段で切出されたメ
ッセージを解読し、解読結果に応じて前記記憶手段内の
情報を更新する受信制御手段とを有する。
【0011】この構成において、選択呼出しを報知しあ
るいは送信されたメッセージを表示するために、メッセ
ージ切出し手段で切出されたメッセージに応じて呼出し
動作を行なう報知・表示手段をさらに設けるようにする
とよい。
【0012】本発明の第3の無線選択呼出し受信機は、
選択呼出し番号及びメッセージを含む変調波を受信して
復調し、受信した選択呼出し番号と予め設定されている
自己選択呼出し番号とが一致する場合には前記メッセー
ジに基づく表示を行なう無線選択呼出し受信機であっ
て、複数の自己選択呼出し番号が設定され、前記複数の
自己選択呼出し番号のうち少なくとも1つが遠隔制御用
の自己選択呼出し番号であり、前記変調波を受信して復
調する受信手段と、前記各自己選択呼出し番号に関し、
当該自己選択呼出し番号に受信禁止が設定されているか
受信許可が設定されているかを表わす情報を格納する記
憶手段と、前記記憶手段を参照し、前記各自己選択呼出
し番号と受信した選択呼出し番号とを照合し、一致して
いる場合に、第1の信号を出力するとともに前記受信し
た選択呼出し番号の属性を表わす第2の信号を出力する
照合手段と、前記第1の信号が出力された場合に前記受
信手段の出力からメッセージを切出すメッセージ切出し
手段と、前記メッセージ切出し手段で切出されたメッセ
ージが入力し、前記第2の信号を受け、前記受信した選
択呼出し番号が前記遠隔制御用の自己選択呼出し番号で
ある場合には前記メッセージを解読して解読結果に応じ
て前記記憶手段内の情報を更新し、前記遠隔制御用の自
己選択呼出し番号でない場合には、前記記憶手段内の情
報を参照して当該自己選択呼出し番号が受信許可となっ
ているときに前記メッセージを出力する受信制御手段と
を有する。
【0013】この構成において、選択呼出しを報知しあ
るいは送信されたメッセージを表示するために、受信制
御手段から出力されたメッセージに応じて呼出し動作を
行なう報知・表示手段をさらに設けるようにするとよ
い。
【0014】さらに本発明では、メッセージが4ビット
コードを組み合わせて構成されるようにするとよく、あ
るいは、報知・表示手段は、4ビットコードで表わされ
る数字からなるメッセージを表示するようにするとよ
い。
【0015】
【作用】一つの無線選択呼出し受信機に対して複数の選
択呼出し番号を割当て、そのうちの一つを遠隔制御用の
選択呼出し番号とし、さらに自己選択呼出し番号ごとに
当該選択呼出し番号に対して遠隔制御によって設定され
た情報を格納する記憶手段と、遠隔制御用の選択呼出し
番号に引き続くメッセージを解読し解読結果に応じて記
憶手段の情報を更新する制御手段あるいは受信制御手段
を設けてあるので、4ビットコードを使用する場合など
冗長なコード文字が存在しない場合であっても、受信禁
止/許可などの遠隔制御を行なうことが可能となる。し
たがって、数字のみをメッセージとして表示する選択呼
出し受信機であっても、遠隔制御が可能となる。さら
に、簡素な4ビットコードの組合わせで遠隔制御が処理
されるので、受信処理時間が短縮し、消費電力およびト
ラヒック量が低減される。
【0016】
【実施例】次に本発明の実施例について、図面を参照し
て説明する。図1は本発明の第1の実施例の無線選択呼
出し受信機の構成を示すブロック図である。
【0017】この第1の実施例の無線選択呼出し受信機
は、同期信号、選択呼出し番号信号およびメッセージ信
号を含む基地局側からの送信電波を受信するものであ
る。メッセージ信号には1ワードが4ビットで構成され
るコードが使用され、メッセージは数字("0"〜"9"と
いくつかの特殊文字)のみで表わされる。以下の説明に
おいて、選択呼出し番号のことをまたID番号とも呼
ぶ。
【0018】この受信機には、通常の選択呼出しのため
のID番号と、受信の禁止/許可を含む制御情報のため
のID番号との少なくとも2つのID番号が割り当てら
れている。ここでは、通常の選択呼出しのための呼出し
番号が2つ割り当てられていおり、通常用の番号がID
1とID2であり、制御情報用の番号がID3であると
して説明を行なう。
【0019】この受信機には、基地局側からの送信電波
を受信するための無線受信部11が設けられている。無
線受信部11は、受信した信号を復調して、同期信号、
ID番号信号およびメッセージ信号からなる受信情報信
号S1を出力する。無線受信部11の出力側には、ID
照合部12とメッセージ切出し部13が設けられてい
る。ID照合部12は、後述するIDメモリ部14から
ID情報信号S2を読み出し、この受信機に割り当てら
れている選択呼出し番号(自己ID番号)と受信した選
択呼出し番号とを照合し、照合結果に応じ、ID受信信
号S3と制御ID受信信号S6を出力するものである。
メッセージ切出し部13は、ID照合部2からID受信
信号S3が出力されたときに、無線受信部11からの受
信情報信号S1中からメッセージ信号を切出して記憶
し、メッセージ信号S4として出力するものである。
【0020】さらにこの受信機には、IDメモリ部14
と、受信禁止/許可部15と、報知/表示部16と、操
作スイッチ17とが設けられている。IDメモリ部14
は、自己に割り当てられている選択呼出し番号とこの選
択呼出し番号ごとの設定情報を記憶し、これらをID情
報信号S2として出力するためのものである。ここで設
定情報は、各自己ID番号ごとに、受信が禁止されてい
るか受信が許可されているかなどの情報を表わすもので
ある。受信禁止/許可部15は、ID照合部12からの
制御ID受信信号S6及びメッセージ切出し部13から
のメッセージ信号S4に基づいて、指定された自己選択
呼出し番号に対する受信禁止あるいは許可等の制御処理
を行なうものである。受信禁止/許可部15の制御処理
は、具体的には、IDメモリ部14に記憶情報信号S5
を出力し、IDメモリ部14に格納されている設定情報
を更新することによって行なわれる。報知/表示部16
は、メッセージ信号S4に応じて選択呼出しを報知し、
さらに通知されたメッセージを表示するものである。こ
の場合、操作スイッチ17の状態に応じ、受信ごとにメ
ッセージを表示させること、あるいは操作スイッチ17
が操作された場合にのみメッセージを表示させることを
選択できるようになっている。選択呼出しの報知は、こ
の種のページング受信機で通常行なわれている方法、す
なわち、音の発生、光の発生、表示部での表示、振動の
発生などのいずれかによって、あるいはこれらの組み合
わせによって行なわれる。
【0021】ID照合部12およびIDメモリ部14に
ついて、図2を用いてさらに詳しく説明する。
【0022】IDメモリ部14は、上述したしたよう
に。この受信機に割り当てられた各選択呼出し番号と、
選択呼出し番号ごとにその番号が受信許可状態となって
いるか受信禁止状態となっているかを記憶している。自
己ID番号に関しては、それが遠隔制御用のものかどう
かもIDメモリ部14は記憶している。そして、IDメ
モリ部14は、記憶している情報をID情報信号S2と
してID照合部12に出力している。図において、"O
N"は受信許可状態を、"OFF"は受信禁止状態を表わ
し、また"*"は遠隔制御用のID番号であることを示し
ている。なお初期状態では、全ての自己選択呼出し番号
ID1〜ID3が受信許可状態に設定されている。
【0023】一方、ID照合部12には、割り当てられ
ているID番号の個数に応じて、3個のID照合回路2
1〜23が設けられている。各ID照合回路21〜23
は、それぞれ、IDメモリ部14に記憶されている自己
ID番号のうち受信許可状態となっているものと受信し
たID番号とを照合し、一致している場合にID受信信
号S3を出力するように構成されている。さらにID照
合部12は、受信したID番号が遠隔制御用の自己ID
番号と一致する場合には、制御ID受信信号S4を出力
するように構成されている。ここでID照合回路が3個
設けられているのは、同時に3つのID番号が受信許可
状態となっている場合があるからである。すなわち、各
ID照合回路には、ID情報信号S2を介して、受信許
可状態となっているID番号のいずれかが設定されるの
である。
【0024】次に、この受信機の動作を説明する。ま
ず、通常の無線選択呼出し動作について説明する。
【0025】無線受信部11で受信され復調された同期
信号、選択呼出し番号信号およびメッセージ信号は、受
信情報信号S1としてID照合部12に入力する。ID
照合部12は、IDメモリ部14からのID情報信号S
2を参照して、受信情報信号S1中のID番号と、自己
に設定され受信許可となっているID番号との比較照合
を行なう。
【0026】こでは通常の呼出し動作を仮定しているか
ら、ID番号として使用されるのはID1かID2であ
る。ここでID番号としてID1を受信したとする。I
D1が受信許可状態となっていれば、いずれかのID照
合回路にID1が設定されておりそのID照合回路から
ID受信信号S3が出力される。このID受信信号S3
はメッセージ切出し部13に入力する。これを受けてメ
ッセージ切出し部13は受信情報信号S1からメッセー
ジを切出して記憶し、メッセージ信号S4として出力す
る。報知/表示部16は、このメッセージ信号に応じ
て、この受信機に対して選択呼出しがあったことを報知
し、またメッセージを表示する。一方、IDメモリ部1
4においてID1に対応して"OFF"が記憶されている
場合、すなわちID1が受信禁止状態となっている場合
には、いずれのID照合回路からもID受信信号S3は
出力されないので、メッセージ切出し部13においてメ
ッセージが切出されることはなく、報知/表示部16で
の報知や表示も行なわれない。
【0027】次に、この受信機に対する遠隔制御の動作
について説明する。
【0028】本実施例では、遠隔制御のための情報は、
通常の選択呼出しにおけるメッセージと同様にして、基
地局側から送信される。つまり、同一受信機に対する通
常の選択呼出しと遠隔制御用の選択呼出しとは、ID番
号が異なることによって区別されている。そして、遠隔
制御用の選択呼出しでは、通常の選択呼出しにおけるメ
ッセージ信号の位置に、遠隔制御のための情報が割り当
てられている。
【0029】遠隔制御のためには選択呼出し番号として
ID3が使用されるものとする。受信したID番号がI
D3であった場合、ID照合部12のいずれかのID照
合回路からID受信信号S3と制御ID受信信号S6と
が出力される。ID受信信号S3を受け取ったメッセー
ジ切出し部13は、受信情報信号S1から、遠隔制御の
ための情報を切出して記憶し、メッセージ信号S4とし
て出力する。
【0030】制御ID受信信号S6を受け取ることによ
って受信禁止/許可部15が起動する。受信禁止/許可
部15は、メッセージ信号S4として入力する遠隔制御
のための情報を解析し、解析結果に応じて記憶情報信号
S5をIDメモリ部14に送出する。その結果、記憶情
報信号S5に応じてIDメモリ部14内の設定情報が更
新される。
【0031】図3は、遠隔制御のための情報の送出フォ
ーマットの一例を示す図である。この例では4ビットで
1個の数字が指定され、5桁の数字によって遠隔制御の
ための情報が構成されている。送信情報30において、
選択呼出し番号フィールド33の内容がID3の場合、
このフィールドに引き続く5桁の数字が制御用の情報で
ある。ID3である選択呼出し番号フィールド33とこ
れに引き続く5桁の数字によって、遠隔制御用のデータ
32が構成される。この情報の最初の2桁は制御対象指
定フィールド34であって、どのID番号に対する制御
情報であるかを指定するために使用される。そして残り
の3桁は制御内容指定フィールド35であり、指定され
たID番号に対する制御の内容を特定するために使用さ
れる。制御対象指定フィールド34の値と制御対象のI
D番号との関係は、図3中に示す変換テーブル36によ
って例示されている。すなわち、このフィールド34の
値が"01"であればID1が指定され、"02"であれば
ID2が指定されたことになる。また、制御内容指定フ
ィールド35の値と制御内容との関係が、図3中の変換
テーブル37中に示されている。例えば、このフィール
ド37の値が"000"であれば受信禁止を表わし、"0
01"であれば受信許可を表わす。したがって、5桁の
制御用の情報が"01000"であれば、選択呼出し番号
ID1を受信禁止状態にするという制御情報38という
ことになる。
【0032】上述した各変換テーブル36,37は、受
信禁止/許可部15内に設けられている。そして、受信
禁止/許可部15は、メッセージ切出し部13からのメ
ッセージ信号S4における制御対象指定フィールド34
と制御内容指定フィールド35とを切出して、遠隔制御
の情報に変換し、変換された情報に応じて、記憶情報信
号S5を出力する。上述した例であれば、IDメモリ部
14において、選択呼出し番号ID1に対して受信禁止
状態が設定される。
【0033】本実施例では、遠隔制御用の選択呼出し番
号を設定し、この遠隔制御用のID番号に対するメッセ
ージの形態で制御情報を送信するので、数字だけをメッ
セージとして表示可能な選択呼出し受信機であっても、
受信の禁止や許可などの遠隔制御を行なうことが可能と
なる。また、簡素な4ビットコードの組み合わせで遠隔
制御が実現されるので、遠隔制御のための受信処理時間
が短縮し、これにより、消費電力及びトラヒック量を低
減することができる。
【0034】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図4は第2の実施例の無線選択呼出し受信機の構
成を示すブロック図である。
【0035】この選択呼出し受信機は、第1の実施例と
同様の構成のものであり、無線受信部41、ID照合部
42、メッセージ切出し部43、IDメモリ部44、受
信禁止/許可部45、報知/表示部46を備えている。
ただし、ID照合部42は、受信禁止になっているか受
信許可になっているかによらず、この受信機に割り当て
られた全てのID番号と受信したID番号との照合を行
ない、ID番号が一致した場合には、ID受信信号S1
3を出力するともに、そのID番号が通常用のものなの
か遠隔制御用のものなのかを表わす受信ID属性信号S
17を受信禁止/許可部45に出力するようになってい
る。メッセージ切出し部43で切出されたメッセージ信
号S14は受信禁止/許可部45に入力し、受信許可状
態であれば受信/禁止許可部45から報知/表示部46
に出力され、受信禁止状態であればメッセージ信号S1
4が報知/表示部46には出力されないようになってい
る。このようなメッセージ信号S14の受信禁止/許可
部45からの出力の制御を行なうため、受信禁止/許可
部45は、IDメモリ部45からの受信禁止情報信号S
18によって、必要な情報を入手するようになってい
る。
【0036】なお、ここで述べたメッセージ切出し部4
3及び受信禁止/許可部45は、ハードウェアロジック
で構成することもできるし、これらと同等の機能を有す
るようにCPUを用いてソフトウェアとして構成するこ
ともできる。
【0037】次に、この選択呼出し受信機の動作を図5
を用いて説明する。
【0038】まず、無線受信部41において、基地局側
からの同期信号、選択呼出し番号信号およびメッセージ
信号が復調され、受信情報信号S11として無線受信部
41から出力される。この受信情報信号S11はID照
合部42およびメッセージ切出し部43に入力する。I
D照合部42は、IDメモリ部44からのID情報信号
S12に基づいて、自己の指定された複数のID番号の
いずれかと受信したID番号とが一致するかを比較する
(ステップ101)。ID番号が一致しない場合には、
自己あての選択呼出しではないので、処理が終了する。
ID番号が一致する場合には、ID照合部42は、メッ
セージ切出し部43にID受信信号S13を出力し、受
信禁止/許可部44に受信ID属性信号S17を出力す
る(ステップ102)。
【0039】ID受信信号S13によってメッセージ切
出し部43が起動し、メッセージ切出し部43は受信情
報信号S11からメッセージ部分を切出して記憶し、メ
ッセージ信号S14として受信禁止/許可部45に出力
する(ステップ103)。受信禁止/許可部45は、受
信ID属性信号S17を参照し、受信したID番号が遠
隔制御用のものかそうでないかを判定する(ステップ1
04)。遠隔制御用のものの場合には、受信禁止/許可
部45は、メッセージ信号S14の表わす情報を遠隔制
御用の情報として処理し、この情報に基づいて記憶情報
信号S15を出力する(ステップ105)。これにより
IDメモリ部44内の設定情報が更新され(ステップ1
06)、そののち、処理が終了する。
【0040】一方、ステップ104において遠隔制御用
でないと判断された場合には、すなわち通常のID番号
である場合には、受信禁止/許可部45は、メッセージ
信号S14を通常のメッセージとして処理する。まず、
受信禁止/許可部45は、IDメモリ部44からの受信
禁止情報信号S18を参照し、該当するID番号が受信
禁止になっているか受信許可になっているかを判定する
(ステップ107)。受信許可状態になっている場合に
は、受信禁止/許可部45は、報知/表示部46を起動
してこの報知/表示部46にメッセージ信号S14を転
送する(ステップ108)。その結果、報知/表示部4
6は呼出し動作を実行する(ステップ109)。一方、
受信禁止状態になっている場合には、受信禁止/許可部
45は、報知/表示部46を起動することなく処理を終
了する。
【0041】以上説明したようにこの実施例では、ID
照合部42は、選択呼出し番号に受信禁止が設定されて
いる場合でも、選択呼出し番号の照合を実行する。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、一つの無
線選択呼出し受信機に対して複数の選択呼出し番号を割
当て、そのうちの一つを遠隔制御用の選択呼出し番号と
し、さらに選択呼出し番号ごとに当該選択呼出し番号に
対して遠隔制御によって設定された情報を格納する記憶
手段と、遠隔制御用の選択呼出し番号に引き続くメッセ
ージを解読し解読結果に応じて記憶手段の情報を更新す
る制御手段あるいは受信制御手段とを設けることによ
り、4ビットコードを使用する場合など冗長なコード文
字が存在しない場合であっても、受信禁止/許可などの
遠隔制御を行なうことが可能となるという効果がある。
したがって、数字のみをメッセージとして表示する選択
呼出し受信機であっても、英字やかな文字を表示する選
択呼出し受信機と同様に、遠隔制御が可能となる。さら
に、簡素な4ビットコードの組合わせで遠隔制御が処理
することが可能になるので、受信処理時間が短縮し、消
費電力およびトラヒック量が低減されるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の無線選択呼出し受信機
を示すブロック図である。
【図2】第1の実施例でのID照合部とIDメモリ部の
構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施例での制御情報の送出フォーマット
の一例を説明する図である。
【図4】本発明の第2の実施例の無線選択呼出し受信機
を示すブロック図である。
【図5】第2の実施例における動作を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
11,41 無線受信部 12,42 ID照合部 13,43 メッセージ切出し部 14,44 IDメモリ部 15,45 受信禁止/許可部 16,46 報知/表示部 17 操作スイッチ 21〜23 ID照合回路 30 送信情報 32 遠隔制御用のデータ 33 選択呼出し番号フィールド 34 制御対象指定フィールド 35 制御内容指定フィールド 36,37 変換テーブル 38 制御情報 101〜109 ステップ S1,S11 受信情報信号 S2,S12 ID情報信号 S3,S13 ID受信信号 S4,S14 メッセージ信号 S5,S15 記憶情報信号 S6 制御ID受信信号 S17 受信ID属性信号 S18 受信禁止情報信号
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04Q 7/16

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 選択呼出し番号及びメッセージを含む変
    調波を受信して復調し、受信した選択呼出し番号と予め
    設定されている自己選択呼出し番号とが一致する場合に
    は前記メッセージに基づく表示を行なう無線選択呼出し
    受信機であって、 複数の自己選択呼出し番号が設定され、前記複数の自己
    選択呼出し番号のうち少なくとも1つが遠隔制御用の自
    己選択呼出し番号であり、 前記変調波を受信して復調する受信手段と、 前記各自己選択呼出し番号に関する情報を格納する記憶
    手段と、 複数の予め設定された自己選択呼出し番号のいずれかと
    受信した選択呼出し番号とが一致するかを照合する照合
    手段と、 前記受信した選択呼出し番号が前記遠隔制御用の自己選
    択呼出し番号であった場合に、前記受信した選択呼出し
    番号に対応するメッセージを解読し、解読結果に応じて
    前記記憶手段内の情報を更新する制御手段とを有する無
    線選択呼出し受信機。
  2. 【請求項2】 前記記憶手段内に格納される情報は、少
    なくとも、前記各自己選択呼出し番号ごとに設定される
    受信禁止又は許可の遠隔制御の情報である請求項1に記
    載の無線選択呼出し受信機。
  3. 【請求項3】 選択呼出し番号及びメッセージを含む
    変調波を受信して復調し、受信した選択呼出し番号と予
    め設定されている自己選択呼出し番号とが一致する場合
    には前記メッセージに基づく表示を行なう無線選択呼出
    し受信機であって、 複数の自己選択呼出し番号が設定され、前記複数の自己
    選択呼出し番号のうち少なくとも1つが遠隔制御用の自
    己選択呼出し番号であり、 前記変調波を受信して復調する受信手段と、 前記各自己選択呼出し番号に関し、当該自己選択呼出し
    番号に対して受信禁止が設定されているか受信許可が設
    定されているかを表わす情報を格納する記憶手段と、 前記記憶手段を参照し、前記受信許可が設定されている
    前記各自己選択呼出し番号と受信した選択呼出し番号と
    を照合し、一致している場合に第1の信号を出力し、前
    記受信した選択呼出し番号が遠隔制御用の自己選択呼出
    し番号である場合には前記第1の信号とともに第2の信
    号を出力する照合手段と、 前記第1の信号が出力された場合に前記受信手段の出力
    からメッセージを切出すメッセージ切出し手段と、 前記第2の信号が出力された場合に前記メッセージ切出
    し手段で切出されたメッセージを解読し、解読結果に応
    じて前記記憶手段内の情報を更新する受信制御手段とを
    有する無線選択呼出し受信機。
  4. 【請求項4】 前記メッセージ切出し手段で切出された
    メッセージに応じて呼出し動作を行なう報知・表示手段
    をさらに有する請求項3に記載の無線選択呼出し受信
    機。
  5. 【請求項5】 選択呼出し番号及びメッセージを含む変
    調波を受信して復調し、受信した選択呼出し番号と予め
    設定されている自己選択呼出し番号とが一致する場合に
    は前記メッセージに基づく表示を行なう無線選択呼出し
    受信機であって、 複数の自己選択呼出し番号が設定され、前記複数の自己
    選択呼出し番号のうち少なくとも1つが遠隔制御用の自
    己選択呼出し番号であり、 前記変調波を受信して復調する受信手段と、 前記各自己選択呼出し番号に関し、当該自己選択呼出し
    番号に対して受信禁止が設定されているか受信許可が設
    定されているかを表わす情報を格納する記憶手段と、 前記記憶手段を参照し、前記各自己選択呼出し番号と受
    信した選択呼出し番号とを照合し、一致している場合
    に、第1の信号を出力するとともに前記受信した選択呼
    出し番号の属性を表わす第2の信号を出力する照合手段
    と、 前記第1の信号が出力された場合に前記受信手段の出力
    からメッセージを切出すメッセージ切出し手段と、 前記メッセージ切出し手段で切出されたメッセージが入
    力し、前記第2の信号を受け、前記受信した選択呼出し
    番号が前記遠隔制御用の自己選択呼出し番号である場合
    には前記メッセージを解読して解読結果に応じて前記記
    憶手段内の情報を更新し、前記遠隔制御用の自己選択呼
    出し番号でない場合には、前記記憶手段内の情報を参照
    して当該自己選択呼出し番号が受信許可となっていると
    きに前記メッセージを出力する受信制御手段とを有する
    無線選択呼出し受信機。
  6. 【請求項6】 前記受信制御手段から出力されたメッセ
    ージに応じて呼出し動作を行なう報知・表示手段をさら
    に有する請求項5に記載の無線選択呼出し受信機。
  7. 【請求項7】 前記メッセージが4ビットコードを組み
    合わせて構成される請求項1、3および5いずれか1項
    に記載の無線選択呼出し受信機。
  8. 【請求項8】 前記報知・表示手段は、4ビットコード
    で表わされる数字からなるメッセージを表示する請求項
    4または6に記載の無線選択呼出し受信機。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0195632A (ja) * 1987-10-08 1989-04-13 Nec Corp ページング受信機
JPH04316227A (ja) * 1991-04-15 1992-11-06 Nec Corp 無線選択呼出受信機
JPH0591033A (ja) * 1991-09-27 1993-04-09 Casio Comput Co Ltd ページング受信機の機能制御方法及びページング受信機

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