JPH0799674A - 情報処理装置の部分ファイル更新方式 - Google Patents

情報処理装置の部分ファイル更新方式

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JPH0799674A
JPH0799674A JP5239924A JP23992493A JPH0799674A JP H0799674 A JPH0799674 A JP H0799674A JP 5239924 A JP5239924 A JP 5239924A JP 23992493 A JP23992493 A JP 23992493A JP H0799674 A JPH0799674 A JP H0799674A
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JP5239924A
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Kazunari Ishikawa
一成 石川
Kazuo Shibuya
和夫 渋谷
Takanari Hoshiai
隆成 星合
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Fujitsu Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明はシステム空間に配置されたOSとユー
ザ空間に配置された複数のアプリケーションプログラム
が階層構造を備え,各アプリケーション間がメッセージ
結合されると共に各アプリケーション内に複数個のタス
クが存在可能な構成を備える通信プロセッサ等の情報処
理装置における部分ファイル更新方式に関し,オンライ
ン稼働状態のまま,一部のアプリケーションを部分ファ
イル更新することができることを目的とする。 【構成】処理装置は旧ファイルの一部を新ファイルに更
新するファイル更新部を備える。ファイル更新部は,更
新対象アプリケーションの旧ファイルの論理空間とは独
立の論理空間に新ファイルをロードし,新旧ファイル間
で引き継ぐデータについて,同一の物理メモリを参照す
るよう論理アドレス・物理アドレスの変換を行う変換テ
ーブルを作成設定し,新旧ファイルのプログラムの同時
走行を行うよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】通信プロセッサ等の情報処理装置
の部分ファイル更新方式に関する。交換機の制御を行う
通信プロセッサ等の情報処理装置では,プログラムやデ
ータを含むファイルを更新する場合,利用者(加入者)
に対してサービスを中断しないためにオンライン稼働中
に実行する必要がある。このような要求を満たすために
は制約があり,その改善が望まれている。
【0002】
【従来の技術】
〔その1〕:デュプレックス構成のシステムにおけるオ
ンラインファイルの更新方式 図11は従来のオンライン状態でのファイル更新方式の
説明図である。
【0003】従来技術の一つとして,代表的な部分ファ
イル更新と言える「パッチ方式」を図11を用いて説明
する。それにより従来技術を2つに分けて記述する。図
11のシステムでは,メモリ及びプロセッサが二重化さ
れ,MM0,MM1がメモリ,PR0,PR1がプロセ
ッサである。
【0004】A.に示す状態ではメモリMM0を用いて
プロセッサPR0が稼働(アクト)状態にあり,メモリ
MM1,PR1が待機(スタンバイ)状態にあるものと
する。各メモリMM0,MM1にはオペレーティングシ
ステム(OS)及び各アプリケーションのプログラム
(データを含む)が格納されている。この中のアプリケ
ーションプログラムを旧ファイルと呼ぶ。このシステム
に対し,アプリケーションプログラム(データを含む)
の機能追加等を含むファイル更新を行う場合,片系のメ
モリMM1に新たなプログラムを含む新ファイルをディ
スク装置(DKで表示)からロードする。
【0005】次に,B.に示すようにロードされた新フ
ァイル側プロセッサPR1で初期設定処理を起動して,
メモリMM1の新ファイルによる処理が可能な状態に設
定する。この時,旧ファイル側のプロセッサPR0は動
作を停止し,新ファイル側プロセッサPR1が初期設定
終了後に稼働状態となる。
【0006】次にC.に示すように,プロセッサのアク
ト・スタンバイの状態を切替えてプロセッサPR1にお
いて新ファイルを稼働させ(アクトにし),この稼働状
態を監視して正常であれば,旧ファイルのプロセッサP
R0のメモリに新ファイルをコピーする。
【0007】このような,図11のファイル更新の方式
には,次の,の2種類がある。 新/旧ファイル間で,引き継ぎデータがなく,全面的
に新ファイルに移行する。この場合は,状態の引き継ぎ
がないため全て初期設定される。
【0008】状態を保持するデータを引き継ぐ。二重
化されているメモリの内容は新/旧プロセッサとも同じ
なので,新ファイルをロードする際に上塗り(前のデー
タを消去)しないことにより引き継ぐことができる。但
し,新/旧ファイル間でデータの構造と割付けが同一で
あることが条件である。
【0009】上記した及びの方式は,オンライン稼
働中のファイル更新でシステム全体を入れ換えていたの
で,一部のアプリケーションソフト(例えば,特定のサ
ービスを提供するソフトウェアの一部を改良する等)の
ファイルを更新する場合でも,全体を入れ換えなければ
ならないという問題があった。
【0010】〔その2〕:パッチ方式 図14はパッチ方式による部分ファイル更新方式の説明
図である。この図14のシステムでは,シングルプロセ
ッサ構成で,MMがメモリ,PRがプロセッサである。
【0011】A.に示す状態では,メモリMMを用いて
プロセッサPRがオンライン稼働状態にあるものとす
る。メモリMMにはオペレーティングシステム(OS)
及び各アプリケーションのプログラム(データを含む)
が格納されている。この中のアプリケーションプログラ
ムのうち,部分ファイル更新の対象となる一部分を旧フ
ァイルと呼ぶ。また,メモリMMには,予め空きエリア
(パッチエリア)が用意されている。
【0012】次にB.に示すようにこのシステムに対し
て,アプリケーションプログラム(データを含む)の機
能追加等を含む部分ファイル更新を行う場合,メモリM
Mの空きエリア(パッチエリア)に新たなプログラムを
含む新ファイルをロードする。この新ファイルは物理ア
ドレスを意識して割り付けられており,空きエリア(パ
ッチエリア)の容量以内のサイズのマシン語で構成され
る。
【0013】次にC.に示すように旧ファイルの先頭ア
ドレスを新ファイルにジャンプする命令をロードするこ
とにより,旧ファイルから新しいファイルへと切替え
る。それ以後は,旧ファイルは走行しない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の技術のそ
の1に示したオンライン状態のファイル更新において
は,ファイルの一部だけを更新することができないし,
システム再開を伴うので,他のアプリケーションへの影
響が大きい。また,シングルプロセッサ構成のシステム
には適用不可能である。
【0015】また,従来の技術のその2に示したパッチ
方式による部分ファイル更新においては,マシン語や物
理アドレスにより割り付けやサイズの意識が必要となる
ので,大量の変更が困難である。さらに,パッチ投入の
瞬間に旧ファイルから新ファイルへと切り替わるため
に,そのアプリケーションが提供するサービスに矛盾が
起きてサービスの連続性を損なう可能性がある。この場
合,サービス中断の可能性がある。
【0016】本発明はオンライン稼働状態のまま,一部
のアプリケーションを部分ファイル更新することができ
る部分ファイル更新方式を提供することを目的とする。
また,本発明は旧ファイルにより実行されるサービスと
新ファイルにより実行される新サービスの両方を同時に
走行させて,旧サービスでの中断なしでファイルを更新
することができる新部分ファイル更新方式を提供するこ
とを目的とする。更に,本発明は新部分ファイルのマシ
ン語や物理アドレスを意識しないで,新部分ファイルの
サイズや割付け等に対する制約を受けない新部分ファイ
ル更新方式を提供することを目的とする。更に,本発明
はシングルプロセッサ構成のシステムに適用可能とする
ことを目的とする。
【0017】本発明は前記の目的を特定のプログラム構
造とアドレス管理機構を備えるシステムにおいて達成す
るものである。ここで,本発明が適用される対象となる
プログラム構造とアドレス管理機構を図12,図13を
用いて説明する。
【0018】図12は対象となるプログラム構造の説明
図である。(a) に示すように, このプログラム構造は,
プログラムとしてシステム空間に割り当てられるものと
ユーザ空間に割り当てられるものとがあり,システム空
間には基本オペレーションシステム(OSで表示)と拡
張OSとに階層化されたOSのプログラムが配置され,
ユーザ空間には,複数のアプリケーションに対応した各
アプリケーションプログラム(APL1〜APLn)が
配置されている。このような階層構造を持つOSとして
は,例えばCTRONが知られている。この構造では,
各アプリケーション(以下,APLiという)は,他の
アプリケーションとの間でメッセージにより結合(通
信)し,各APLiと拡張OSとの間はシステムコール
によるか,メッセージにより結合(通信)する。
【0019】図12の(b) に各アプリケーション(AP
Li)のプログラム構造を示す。各アプリケーション
(APLi)aは,プログラムコード部bと共通データ
部cが配置されると共に,起動により生成され,終了に
より消滅する複数のタスクdがスタック域に存在可能に
構成され,プログラムコード部bは,(a) に示すユーザ
空間に配置される。
【0020】図13は前提となるアドレス管理機構を示
す。上記図12に示すシステム空間とユーザ空間は,そ
れぞれ仮想メモリ上のシステム域Sと各ユーザ域(AP
Li毎)A,B,C(アプリケーションプログラムが3
つの場合)に割当てられ,仮想メモリのシステム域Sと
各ユーザ域A〜Cの論理アドレスはそれぞれ物理メモリ
上の物理アドレスに変換されてアクセスされる。また,
仮想メモリ上のシステム域またはユーザ域は,OSの制
御レジスタa,制御レジスタbにより指定され,ユーザ
域の各APLiは仮想メモリ(論理空間)の切替え(タ
イムシェアリング)により同時には一つだけ駆動され
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
図である。図1において,1は処理装置,2は記憶装
置,3は更新ファイルである。処理装置1内の,10は
ファイル更新部,11はイニシァルタスクロード手段,
12はイニシァルタスク実行手段,12aは新ファイル
用エリア確保手段,12bは変換テーブル作成・設定手
段,12cは新ファイルロード手段,13は初期設定手
段,14は切替手段であり,記憶装置2内の2aはイニ
シァルタスク,2bは新ファイル用の論理アドレスと旧
ファイル用の論理アドレスを同一の物理アドレスへ変換
する変換テーブル,2cは新ファイル,2dは旧ファイ
ルであり,更新ファイル3内の3aはイニシァルタス
ク,3bは新ファイルである。
【0022】本発明は旧ファイルが存在する状態で,そ
の中の一部のアプリケーションプログラムの内容を更新
する新ファイルを記憶装置の別の論理的なエリアに格納
し,この時新旧ファイル間で共通に参照する必要のある
データについては,同一の物理メモリを参照するように
論理・物理アドレス変換テーブルを設定して,新旧プロ
グラムの同時走行を可能にする。
【0023】
【作用】図1において,処理装置1はファイル(旧ファ
イル)の一部を更新する場合,ファイル更新部10が駆
動される。最初にイニシァルタスクロード手段11によ
り,イニシァルタスク及び新たなプログラム(APL)
を含む更新ファイル3からイニシァルタスク3aを取り
出し記憶装置2にロードする。この後ファイル更新部1
0はイニシァルタスク実行手段12が起動される。
【0024】イニシァルタスク実行手段12は,最初に
新ファイル用エリア確保手段12aにより記憶装置2内
に新たなエリアを確保し,次に変換テーブル作成・設定
手段12bにより,新ファイル用の論理アドレスを物理
アドレスへ変換する変換テーブル2bを作成すると共に
変換テーブル2bに旧ファイルからの引き継ぎデータ用
の変換テーブルを設定して,旧ファイルと共通のデータ
を新ファイルでも利用できるようにする。
【0025】次いで,新ファイルロード手段12cによ
り新ファイル2cを記憶装置2内の上記により確保され
たエリアにロードする。ロードされた新ファイル2cは
旧ファイル2dとは別の領域に位置するので,旧ファイ
ルと異なるサイズでも問題ない。次に初期設定手段13
を起動して新ファイル2cに含まれた初期設定の指示に
応じて動作し,他のユーザプログラムのタスクとの間の
通信媒体を記憶装置2内に生成する等の動作を行う。次
に切替手段14を起動して,拡張OSの管理するエント
リー部を旧ファイルから新ファイルへと切替えること
で,以後新たに発生するタスクを全て新ファイル用とし
つつ,以前からの旧ファイル2dと共に新ファイル2c
による動作の両方が走行する状態へ切替えられる。この
後,拡張OSはタスクに起動をかける際に,タスクが保
持する情報により対応する旧または新ファイルを選択す
る。また,ファイル更新部10は周期的に残存するタス
クのチェックを行い,旧ファイルに対応するタスクの有
無を調べ,旧ファイルを必要としなくなった時点でその
旧ファイルの論理空間を開放する。
【0026】
【実施例】図2は本発明の実施例の情報処理装置の構成
図である。図中,20はプロセッサ(CPU及びメモリ
を含む)であり,交換機の制御を行う通信用プロセッサ
等に相当する。21,22はオペレーティングシステム
(OS)であり,21が基本OS,22が拡張OSであ
る。23はアプリケーションプログラム(APL)であ
り,23aは本発明により設けられたアプリケーション
プログラムを更新するためのファイル更新用アプリケー
ション,23bは更新の対象となる旧アプリケーション
(旧APL),23cはその他複数のユーザプログラム
(アプリケーションプログラム)である。24はハード
ディスク(HD),25はハードディスク24内に格納
されたファイル更新用ファイル,26はイニシァルタス
ク,27は更新前のアプリケーションプログラム(旧A
PL)の内容を変更して新たに作成された新アプリケー
ションプログラム(新APL),27aは初期設定ルー
チン,27bはユーザに使用されるアプリケーションプ
ログラムの本体(APL)である。
【0027】この図2の情報処理装置は上記の図12及
び図13に示すようなプログラム構造とアドレス管理機
構を備え,基本OS,拡張OS及びアプリケーションプ
ログラム間の階層構造と相互関係についても上記図12
及び図13について説明したものと同様である。
【0028】図3乃至図5はファイル更新における各部
の処理シーケンス(その1)〜(その3)である。図2
の構成における図3乃至図5に示すファイル更新のため
の各部(基本OS,拡張OS,アプリケーション23)
の処理シーケンスを,図6乃至図8に示す各処理におけ
る状態図(その1)〜(その3)を参照しながら説明す
る。なお,図6乃至図8の各状態を示す図では,図2と
異なりメモリとプロセッサとを分離して示した。
【0029】図3において,アプリケーション(AP
L)23において,ファイル更新用APL23aが動作
して,ハードディスク(HD)にファイル更新用ファイ
ル25をロードする要求を基本OS21に対し行う(図
3のa)。これにより基本OS21はファイル(Fで表
示)更新用新ファイル25を図示されない外部記憶装置
からハードディスク24にロードする(図3のb)。こ
の状態を図6の(1) に示す。
【0030】次にアプリケーション23はイニシァルタ
スク引き上げを拡張OS22に対し要求すると(図3の
c),拡張OS22はハードディスク24からイニシァ
ルタスク(図2の26)をメモリへ引き上げる(図3の
d)。この状態を図6の(2)に示す。続いてアプリケー
ション23はイニシァルタスクを起動すると,イニシァ
ルタスクが実行されて新APL用エリアの確保を要求す
る(図3のe)。これにより基本OS21はエリア確保
を行う(図3のf)。この状態を図6の(3) に示す。
【0031】アプリケーション23は次に,論理アドレ
ス変換テーブルの作成を指示し(図3のg),これに応
じて基本OSで論理アドレス変換テーブルが作成され
(同g’)。続いてアプリケーション23は続いて引き
続きデータ(旧APLで使用したデータを新APLでも
使用する共通データ)の論理アドレス変換テーブルの設
定指示をすると(同h),基本OSで論理アドレス変換
テーブルが設定される(同h’)。この状態は図6の
(4) に示され,旧APLとは異なる論理変換テーブルが
設定される。続いて,アプリケーション23は新ファイ
ルのロードを要求する(同i)。基本OS21はこれに
応じて,ハードディスク内の新ファイル(図2の新AP
L27)をメモリにロードする(図4のj)。この状態
は図7の(5)に示され,新APLが既に確保されたエリ
アに格納される。
【0032】ここで,上記論理アドレス変換テーブルの
作成,設定,及び新ファイルのロードの処理(図3のg
〜図4のj)により発生する新APLと旧APLのメモ
リ領域の関係を図9を用いて説明する。
【0033】図9は本発明によるアドレス管理機構の説
明図である。図に示すように仮想メモリ上に旧APL空
間91が配置され,これと異なる位置に新APL空間9
2が割り当てられ,各APL空間内には,それぞれ新・
旧の共通データ,コード(プログラムコード),及びス
タック(タスクが格納される領域)が格納されている。
この仮想メモリ上の新・旧のAPL空間92,91は,
OSに設けられた制御レジスタ90により,仮想メモリ
上のアドレスである論理アドレス空間を切替えることに
よりアクセスされる。
【0034】この論理アドレスは,論理アドレス変換テ
ーブルにより物理メモリ95上の位置を表す物理アドレ
スへ変換されるが,旧APL空間のアドレスは旧APL
用の論理アドレス変換テーブル93(点線により変換機
能を表す)により物理メモリ95上の各領域a,b,c
のアドレスへ変換される。また,新APL用の論理アド
レス変換テーブル94(同じく点線で変換機能を表す)
は,共通データ(引き継ぎデータ)については物理メモ
リ95上の旧APLの共通データの領域aのアドレスに
変換するよう設定され,コード及びスタックの論理アド
レスについては新APL用の領域d,eの物理アドレス
に変換するよう設定されている。このように,新APL
の論理アドレス変換テーブルを論理アドレス変換テーブ
ルの作成及び設定の処理(図3のg,g’,h及び
h’)において設定することにより引き継ぎデータが新
APLで利用することができる。
【0035】図4の説明に戻ると,新ファイルのロード
(図4のj)の後,アプリケーション23はメモリにロ
ードされた新ファイルの初期設定ルーチン(図2の27
aに対応)を起動する(図4のk,図7の (6))。この
初期設定ルーチンで他のユーザプログラムとのタスク間
通信媒体を生成する要求を行うと,拡張OSがこれに応
じてタスク間通信媒体(タスク間で送受信されるメッセ
ージの格納領域,メッセージボックス,メッセージID
等)を生成する(図4のk,l)。また初期設定ルーチ
ンにより新APL用の作業データ等の初期設定が行われ
(図4のm),拡張OSのエントリー部が旧APLのも
のに切替わり(同m’),以後新たに生成されるタスク
は新APLが対象となり,ファイル更新を終了する。図
7の(7)にファイル更新終了後の状態を示す。
【0036】この後,新/旧アプリケーションが同時走
行する状態に移行し,この状態では旧ファイルにより処
理を行うタスクが存在するか否かを拡張OSに対し問い
合わせて監視する(図4のn)。この状態を図7の(8)
に示す。
【0037】すなわち,更新が行われたアプリケーショ
ンを起動した場合,拡張OSにより,そのアプリケーシ
ョンが新ファイル(アプリケーションプログラム)によ
り処理すべきアプリケーションか,旧ファイル(アプリ
ケーションプログラム)により処理すべきアプリケーシ
ョンであるかを識別して(図4のo),識別結果に応じ
てアプリケーションに対し新APLで処理するか旧AP
Lで処理するか振り分けて,対応するアプリケーション
が実行され(図4のp,q),各アプリケーションによ
り要求された処理は拡張OSから起動実行されて,アプ
リケーションの処理が終了する。
【0038】ここで,新ファイル/旧ファイルが共存す
る状態におけるメッセージ振り分けの処理を説明する。 イ.タスク使用形態 タスク使用形態を分類すると,図10に示すように2つ
のタイプがある。
【0039】タイプ1:図10のA.に示すようにシス
テム初期設定時に生成され,以降システム運転中に存続
し続けるタスクである。 タイプ2:図10のB.に示すように初期設定時に入口
タスクを生成し,以後システム運転中に動的に生成・消
滅するタスクであり,システム運転中はメッセージによ
り入口タスクから生成されるタスクである。 ロ.タスク間通信パターン パターンa:メッセージ送信側がタイプ1でメッセージ
受信側がタイプ1 パターンb:メッセージ送信側がタイプ2でメッセージ
受信側がタイプ1 パターンc:メッセージ送信側がタイプ1でメッセージ
受信側がタイプ2 パターンd:メッセージ送信側がタイプ2でメッセージ
受信側がタイプ2 ハ.ファイル更新中のメッセージの振り分け処理 特定タスクへのメッセージ送信時の処理 (1) パターンa,bの時(受信側がタイプ1の時) タイプ1のタスクには,内部状態を持たない(管理情報
はメモリの共通域に置く)という条件を付けることによ
り,即時に全メッセージを新タスク(タイプ1)に送信
してもよい。この条件を満たすためタイプ1のタスクで
メッセージ受信を行う場合,そのプログラムは先頭でメ
ッセージ待ち(Wait)になるようにする。これによ
りローカル変数(旧ファイルを使用する特定タスク内で
保持する変数)の使用を回避する。また,タイプ1のタ
スクは,例えばウエイト状態にあったとしても,ファイ
ル更新開始時点で削除しても構わない。
【0040】(2) パターンc,dの時(受信側がタイプ
2の時) タイプ2のタスクの使用形態を考慮すると,同一ユーザ
付与名称を有するタイプ2のタスクが新旧同時に存在す
ることはあり得ない。従って,メッセージ送信先のタス
クは一意に定まる。
【0041】タイプ2におけるタスク生成処理 常に新ファイルでタスク生成を行う(新ファイルの入口
タスクに送信する)。 ニ.上記ハ.の機能の実現方法 ユーザ付与タスク名称に対応するタスク識別番号(I
Dという)との対応関係を管理する。すなわち,同一ユ
ーザ付与名称に対応するタスクIDが複数存在すること
を許容し,それぞれのタスクの新旧を管理する。
【0042】タスクタイプとタスクIDの対応関係を
管理する。 メッセージ通信時の新旧タスクへの振り分け処理を行
う。 具体例により説明すると,通信プロセッサの場合,個々
の呼(発呼,着呼)に対してサービス(接続処理,通話
状態の監視,接続解放等)を行うタスクはタイプ1,タ
イプ2の何れでもよいが,呼が発生した時に旧APLに
よりタスクが生成した後,ファイル更新により新APL
が起動しても,旧APLにより生成したタスクはそのタ
スクが消滅するまで旧ファイルにより動作を継続する。
新APLが起動した後に,発生するタスク呼に対しては
新ファイルによるタスクが生成して消滅するまで新ファ
イルにより動作する。
【0043】図4に続いて図5のシーケンスの説明をす
ると,新旧APLが同時走行した後,オペレーティング
システム(基本OS,拡張OS)及びアプリケーション
において一定時間監視が行われる(図5のr)。すなわ
ち,ファイル更新アプリケーション(APL)によりフ
ァイル更新後処理が開始され,旧APLのタスクの存在
の有無を拡張OSに対し問い合わせる(図5のs)。拡
張OSはその問い合わせに対し,管理情報を用いて旧A
PLに対応するタスクの有無を識別し(同t),アプリ
ケーションへ通知する。この場合,旧APLに対応する
タスクが依然として有る場合は,再びファイル更新AP
Lのファイル更新後処理(図5のs)に戻り,一定時間
毎の問い合わせ(拡張OSへ)を行う。
【0044】旧APLが無くなった場合は,旧APL切
離しの指示を行い(同u),旧APLのエリアを解放す
る指示を発生する(同v)。これに応じて基本OSは旧
APLのエリアを解放する処理を行う(同w)。この状
態を図8の(9) に示す。
【0045】エリアが解放されると, 基本OSではガー
ベジコレクションが実行される(同x)。このガーベジ
コレクションは,メモリ上に散在する解放されて使用さ
れない空きエリアを統合する処理であり, この様子を図
8の(10)に示す。このように,旧APLが存続する間は
上記のファイル更新後処理(図5のs)による監視が継
続して行われ,終了すると旧APLは消滅する。
【0046】上記の図3乃至図5の処理シーケンスは,
二重化されないシステムにおいて,通常のサービス処理
を実行しながらオンライン状態で実行されるが,二重化
されたシステムにおいてアクト系で実行できることは当
然である。
【0047】
【発明の効果】本発明によればオンライン状態のファイ
ル更新で,一部のアプリケーションだけ部分ファイル更
新を実現することができる。また旧アプリケーション,
新アプリケーションの両方を走行させるので,サービス
の中断無しにファイル更新が可能となる。更に,論理ア
ドレス空間を用いるので物理アドレスを意識しなくても
良いため新アプリケーションとして用意する新ファイル
に対して,サイズや割付けの制約がない。また,ソース
モジュールレベルで修正ができることにより,大量の変
更が可能となる。更に,部分ファイル更新にシステム再
開を伴わないので,他の処理に対する影響が小さく抑え
られる。また,本発明はシングルプロセッサシステムに
も適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の実施例の情報処理装置の構成図であ
る。
【図3】ファイル更新における各部の処理シーケンス
(その1)である。
【図4】ファイル更新における各部の処理シーケンス
(その2)である。
【図5】ファイル更新における各部の処理シーケンス
(その3)である。
【図6】各処理における状態図(その1)である。
【図7】各処理における状態図(その2)である。
【図8】各処理における状態図(その3)である。
【図9】本発明によるアドレス管理機構の説明図であ
る。
【図10】タスク使用形態の説明図である。
【図11】従来のオンライン状態でのファイル更新方式
の説明図である。
【図12】対象となるプログラム構造の説明図である。
【図13】前提となるアドレス管理機構である。
【図14】従来のパッチによる部分ファイル更新方式の
説明図である。
【符号の説明】
1 処理装置 10 ファイル更新部 11 イニシァルタスクロード手段 12 イニシァルタスク実行手段 12a 新ファイル用エリア確保手段 12b 変換テーブル作成・設定手段 12c 新ファイルロード手段 13 初期設定手段 14 切替手段 2 記憶装置 2a イニシァルタスク 2b 変換テーブル 2c 新ファイル 2d 旧ファイル 3 更新ファイル 3a イニシァルタスク 3b 新ファイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星合 隆成 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 システム空間に配置されたオペレーティ
    ングシステム(OS)とユーザ空間に配置された複数の
    アプリケーションプログラムが階層構造を備え,各アプ
    リケーション間がメッセージ結合されると共に各アプリ
    ケーション内に複数個のタスクが存在可能な構成を備え
    る通信プロセッサ等の情報処理装置において,処理装置
    は旧ファイルの一部を新ファイルに更新するファイル更
    新部を備え,ファイル更新部は,更新対象アプリケーシ
    ョンの旧ファイルの論理空間とは独立の論理空間に新フ
    ァイルをロードし,新旧ファイル間で引き継ぐデータに
    ついて,同一の物理メモリを参照するよう論理アドレス
    ・物理アドレスの変換を行う変換テーブルを作成設定
    し,新旧ファイルのプログラムの同時走行を行うことを
    特徴とする情報処理装置の部分ファイル更新方式。
  2. 【請求項2】 請求項1において,前記ファイル更新部
    は,更新ファイルのイニシァルタスクをロードすると起
    動するイニシァルタスク実行手段を備え,該イニシァル
    タスク実行手段は,新ファイル用エリアを確保し,論理
    ・物理のアドレス変換を行う変換テーブルを作成して,
    新ファイルをロードすることを特徴とする情報処理装置
    の部分ファイル更新方式。
  3. 【請求項3】 請求項1において,新・旧ファイルの同
    時走行状態において,オペレーティングシステムは,ユ
    ーザプログラムによるアプリケーションが起動すると,
    起動アプリケーションを識別して旧ファイルにより処理
    を行うか,新ファイルにより処理を行うかを判別し,判
    別結果に応じて対応するファイルにより処理を行うこと
    を特徴とする情報処理装置の部分ファイル更新方式。
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