JPH0798824B2 - 免疫調節剤 - Google Patents
免疫調節剤Info
- Publication number
- JPH0798824B2 JPH0798824B2 JP61248989A JP24898986A JPH0798824B2 JP H0798824 B2 JPH0798824 B2 JP H0798824B2 JP 61248989 A JP61248989 A JP 61248989A JP 24898986 A JP24898986 A JP 24898986A JP H0798824 B2 JPH0798824 B2 JP H0798824B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- formula
- thiazole
- group
- dihydroimidazo
- acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規な3−メチル−5,6−ジヒドロイミダゾ
〔2,1−b〕チアゾール−2−カルボキサミド誘導体を
含有する免疫調節剤、更に詳細には次の一般式(I) (式中、Aは分岐していてもよい低級アルキレン基を、
R1及びR2は水素原子を、R3及びR4は同一又は異なつて水
素原子又は低級アルキル基を、R5は水素原子、低級アル
キル基又はシクロアルキル基を、n個もXは同一又は異
つて、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級
アルコキシ基又はニトロ基を、nは0〜2の整数を示
す) で表わされる3−メチル−5,6−ジヒドロイミダゾ〔2,1
−b〕チアゾール−2−カルボキサミド誘導体又はその
塩を有効成分として含有することを特徴とする免疫調節
剤に関する。
〔2,1−b〕チアゾール−2−カルボキサミド誘導体を
含有する免疫調節剤、更に詳細には次の一般式(I) (式中、Aは分岐していてもよい低級アルキレン基を、
R1及びR2は水素原子を、R3及びR4は同一又は異なつて水
素原子又は低級アルキル基を、R5は水素原子、低級アル
キル基又はシクロアルキル基を、n個もXは同一又は異
つて、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級
アルコキシ基又はニトロ基を、nは0〜2の整数を示
す) で表わされる3−メチル−5,6−ジヒドロイミダゾ〔2,1
−b〕チアゾール−2−カルボキサミド誘導体又はその
塩を有効成分として含有することを特徴とする免疫調節
剤に関する。
従来、イミダゾチアゾール骨格を有する多くの化合物が
合成されており、例えば次式 で表わされるイミダゾ〔2,1−b〕チアゾール誘導体
(レバミゾール)が免疫調節作用を有し、リウマチ治療
薬として使用できる可能性があることが報告されてい
る。さらにこのレバミゾールについては、慢性関節リウ
マチの代表的な実験モデルであるアジュバンド関節炎に
対しては効果がないこと、急性毒性、亜急性毒性試験結
果、及び臨床試験結果等も報告されている〔西独公開特
許第2340362号、The Lancet,21(2),393-395(197
6)、Drugs Exptl.Clin.Res.,2(1),189-195(197
7)、日薬理誌,77,313-320(1981)、薬理と治療,10
(6),3141-3152(1982)、J.Rheumatolgy,3:2,166-17
4(1976)〕。
合成されており、例えば次式 で表わされるイミダゾ〔2,1−b〕チアゾール誘導体
(レバミゾール)が免疫調節作用を有し、リウマチ治療
薬として使用できる可能性があることが報告されてい
る。さらにこのレバミゾールについては、慢性関節リウ
マチの代表的な実験モデルであるアジュバンド関節炎に
対しては効果がないこと、急性毒性、亜急性毒性試験結
果、及び臨床試験結果等も報告されている〔西独公開特
許第2340362号、The Lancet,21(2),393-395(197
6)、Drugs Exptl.Clin.Res.,2(1),189-195(197
7)、日薬理誌,77,313-320(1981)、薬理と治療,10
(6),3141-3152(1982)、J.Rheumatolgy,3:2,166-17
4(1976)〕。
また、式 (式中、R9はC1〜C3のアルキルスルホニル又は R13およびR14は独立に水素、モノフルオロフエニル、ト
リフルオロメチルフエニル又はトリメチルフエニルを示
すが、同時に水素ではない、あるいはR13およびR14はそ
れらが結合する窒素原子と一緒になつてシス−ジメチル
ピロリジンを形成する。R10はC1〜C3のアルキル又はフ
エニル、R11およびR12は独立に水素又はC1〜C4のアルキ
ル基を示す) で表わされるイミダゾ〔2,1−b〕チアゾール誘導体
〔米国特許第4224334号、ジヤーナル・オブ・メデイシ
ナル・ケミストリー(J.Med.Chem.)24,604〜609(198
1)〕及び式 (式中、R15は置換された又は無置換のフエニル基また
はナフタリル基を示す) で表わされる5,6−ジヒドロイミダゾ〔2,1−b〕チアゾ
ール誘導体(特開昭57-169490号)が抗炎症作用を有す
ることが報告されている。
リフルオロメチルフエニル又はトリメチルフエニルを示
すが、同時に水素ではない、あるいはR13およびR14はそ
れらが結合する窒素原子と一緒になつてシス−ジメチル
ピロリジンを形成する。R10はC1〜C3のアルキル又はフ
エニル、R11およびR12は独立に水素又はC1〜C4のアルキ
ル基を示す) で表わされるイミダゾ〔2,1−b〕チアゾール誘導体
〔米国特許第4224334号、ジヤーナル・オブ・メデイシ
ナル・ケミストリー(J.Med.Chem.)24,604〜609(198
1)〕及び式 (式中、R15は置換された又は無置換のフエニル基また
はナフタリル基を示す) で表わされる5,6−ジヒドロイミダゾ〔2,1−b〕チアゾ
ール誘導体(特開昭57-169490号)が抗炎症作用を有す
ることが報告されている。
斯かる実状において、本発明者らは、種々のイミダゾ
〔2,1−b〕チアゾール誘導体を合成しその生理活性を
検討した結果、特定の置換基を有する上記(I)式で表
わされる新規な3−メチル−5,6−ジヒドロイミダゾ
〔2,1−b〕チアゾール−2−カルボキサミド誘導体が
優れた免疫調節作用を有し、免疫疾患の予防及び治療剤
として特に有用であることを見出し、本発明を完成し
た。
〔2,1−b〕チアゾール誘導体を合成しその生理活性を
検討した結果、特定の置換基を有する上記(I)式で表
わされる新規な3−メチル−5,6−ジヒドロイミダゾ
〔2,1−b〕チアゾール−2−カルボキサミド誘導体が
優れた免疫調節作用を有し、免疫疾患の予防及び治療剤
として特に有用であることを見出し、本発明を完成し
た。
すなわち、本発明は(I)式で表わされる3−メチル−
5,6−ジヒドロイミダゾ〔2,1−b〕チアゾール−2−カ
ルボキサミド誘導体又はその塩を有効成分として含有す
ることを特徴とする免疫調節剤を提供するものである。
5,6−ジヒドロイミダゾ〔2,1−b〕チアゾール−2−カ
ルボキサミド誘導体又はその塩を有効成分として含有す
ることを特徴とする免疫調節剤を提供するものである。
本発明において、3−メチル−5,6−ジヒドロイミダゾ
〔2,1−b〕チアゾール−2−カルボキサミド誘導体の
塩類としては、薬学的に許容される塩、例えば塩酸塩、
硫酸塩、炭酸塩、硝酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、ス
ルホン酸塩、酢酸塩、シユウ酸塩、酒石酸塩、クエン酸
塩、リンゴ酸塩、グルタミン酸塩、アスパラキン酸塩等
の無機酸塩又は有機酸塩が挙げられる。
〔2,1−b〕チアゾール−2−カルボキサミド誘導体の
塩類としては、薬学的に許容される塩、例えば塩酸塩、
硫酸塩、炭酸塩、硝酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、ス
ルホン酸塩、酢酸塩、シユウ酸塩、酒石酸塩、クエン酸
塩、リンゴ酸塩、グルタミン酸塩、アスパラキン酸塩等
の無機酸塩又は有機酸塩が挙げられる。
また、(I)式の化合物及びその塩は結晶水をもつても
よく、これらの水和物は何れも本発明の範囲に含まれる
ものである。
よく、これらの水和物は何れも本発明の範囲に含まれる
ものである。
化合物(I)は、例えば次の反応式に従つて(II)式で
表わされるアミドに(III)式で表わされるイミダゾリ
ジン−2−チオンを反応させることにより製造される。
表わされるアミドに(III)式で表わされるイミダゾリ
ジン−2−チオンを反応させることにより製造される。
(式中、A,R1,R2,R3,R4,R5,X及びnは前記の意味を
有する) 本反応は適当な不活性溶媒中で行うのが好ましく、溶媒
としては、たとえばベンゼン、トルエン、キシレン、ア
セトン、メチルエチルケトン、ジメチルホルムアミド、
ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、アセト
ニトリル、エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、クロロホルム、水などが用いられる。
有する) 本反応は適当な不活性溶媒中で行うのが好ましく、溶媒
としては、たとえばベンゼン、トルエン、キシレン、ア
セトン、メチルエチルケトン、ジメチルホルムアミド、
ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、アセト
ニトリル、エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、クロロホルム、水などが用いられる。
反応温度は、−5℃〜100℃、好ましくは20℃〜80℃で
あり、1〜6時間の反応により高収率、高純度で本発明
の化合物を得ることができる。
あり、1〜6時間の反応により高収率、高純度で本発明
の化合物を得ることができる。
このようにして得られる塩酸塩から遊離の一般式(I)
の化合物を得るためには、塩基、例えば水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸水素ナトリウム、アンモニアなどの無機塩基、ピリ
ジン、トリエチルアミンなどの有機塩基で処理すればよ
い。また他の塩類に導びくためには、相当する酸、例え
ば硫酸、炭酸、硝酸、臭化水素酸、リン酸、スルホン
酸、酢酸、シユウ酸、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、グ
ルタミン酸、アスパラギン酸など上記塩酸塩あるいは遊
離の化合物を処理すればよい。
の化合物を得るためには、塩基、例えば水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸水素ナトリウム、アンモニアなどの無機塩基、ピリ
ジン、トリエチルアミンなどの有機塩基で処理すればよ
い。また他の塩類に導びくためには、相当する酸、例え
ば硫酸、炭酸、硝酸、臭化水素酸、リン酸、スルホン
酸、酢酸、シユウ酸、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、グ
ルタミン酸、アスパラギン酸など上記塩酸塩あるいは遊
離の化合物を処理すればよい。
本方法の原料として使用される(II)式の化合物は、例
えば、次の反応式に従つて、ジケテン(IV)にアミン類
(V)を反応させて(VI)式の化合物となし、次いでこ
れをスルフリルクロリド〔ケミカル・アブストラクツ
(Chemical Abstracts)19,43(1925)〕又はN−クロ
ロコハク酸イミド等でクロル化することにより製造され
る。
えば、次の反応式に従つて、ジケテン(IV)にアミン類
(V)を反応させて(VI)式の化合物となし、次いでこ
れをスルフリルクロリド〔ケミカル・アブストラクツ
(Chemical Abstracts)19,43(1925)〕又はN−クロ
ロコハク酸イミド等でクロル化することにより製造され
る。
(式中、A、R5、X及びnは前記の意味を有する) また、もう一つの原料化合物(III)は、例えばオーガ
ニツク・シンセシス(Org.Synth.)、Coll.3,394頁に記
載の方法に従つて、次の方法で製造される。
ニツク・シンセシス(Org.Synth.)、Coll.3,394頁に記
載の方法に従つて、次の方法で製造される。
次に上記の方法に従つて製造した化合物を表1-1及び表1
-2に示す。
-2に示す。
〔作用〕 次に、化合物(I)又はその塩(以下、本有効成分とい
うことがある)の薬理効果について説明する。
うことがある)の薬理効果について説明する。
試験例1 マウス脾細胞を用いた試験管内プラーク形成細胞応答に
対する作用: BALB/cマウスの脾細胞1×107個を羊赤血球(1×106)
及び供試化合物(1および5μg/ml)と共に、10%牛胎
児血清を含むRPMI−1640培地にてCO2インキユベーター
(37℃)中5日間培養し〔ミシエル,アール.アイ(Mi
schell.R.I)ら; (J.Exp.Med.)126:423(1967)の変法〕、出現するプ
ラーク形成細胞数をイエルネ・アンド・ノルデイン(Ja
rne and Nordin)の方法〔サイエンス(Sciene)140:40
5(1963)〕で測定した。その結果を表2に示す。
対する作用: BALB/cマウスの脾細胞1×107個を羊赤血球(1×106)
及び供試化合物(1および5μg/ml)と共に、10%牛胎
児血清を含むRPMI−1640培地にてCO2インキユベーター
(37℃)中5日間培養し〔ミシエル,アール.アイ(Mi
schell.R.I)ら; (J.Exp.Med.)126:423(1967)の変法〕、出現するプ
ラーク形成細胞数をイエルネ・アンド・ノルデイン(Ja
rne and Nordin)の方法〔サイエンス(Sciene)140:40
5(1963)〕で測定した。その結果を表2に示す。
〔効果〕 叙上の試験結果から明らかな如く、本有効成分は優れた
免疫調節作用を有するので、免疫疾患の有効な予防及び
治療薬として、例えば慢性関節リウマチ、全身性エリテ
マトーデス、コラーゲン病、慢性腎炎、自己免疫性溶血
性貧血などの自己免疫疾患、即時型及び遅延型アレルギ
ー症、あるいは悪性腫瘍、、重症感染症等の治療及び予
防に使用することができる。
免疫調節作用を有するので、免疫疾患の有効な予防及び
治療薬として、例えば慢性関節リウマチ、全身性エリテ
マトーデス、コラーゲン病、慢性腎炎、自己免疫性溶血
性貧血などの自己免疫疾患、即時型及び遅延型アレルギ
ー症、あるいは悪性腫瘍、、重症感染症等の治療及び予
防に使用することができる。
本有効成分は、前記レバミゾールに比べて毒性が低く、
レバミゾールの1/50〜1/500というかつ極めて低用量で
アジュバンド関節炎にも有効である等の優れた免疫調節
作用を有し、免疫調節剤として有用である。
レバミゾールの1/50〜1/500というかつ極めて低用量で
アジュバンド関節炎にも有効である等の優れた免疫調節
作用を有し、免疫調節剤として有用である。
本有効成分は、経口的あるいは非経口的(例えば、筋肉
内、皮下、静脈内、肛門部、皮膚)にそのままあるいは
種々の投与単位形態で投与することができる。その剤型
としては、錠剤、糖衣錠、フイルム錠、硬質又は軟質カ
プセル、トローチ、丸剤、顆粒剤、散剤等の固定製剤;
坐剤、貼布剤、軟膏等の半固型製剤;注射剤、シロツプ
剤、吸入剤、乳剤、懸濁剤等の液状製剤とすることがで
きる。本有効成分はそれ単独で上記製剤とすることもで
きるが、他の薬効成分、例えば非ステロイド性鎮痛、消
炎剤等を併用して配合してもよい。
内、皮下、静脈内、肛門部、皮膚)にそのままあるいは
種々の投与単位形態で投与することができる。その剤型
としては、錠剤、糖衣錠、フイルム錠、硬質又は軟質カ
プセル、トローチ、丸剤、顆粒剤、散剤等の固定製剤;
坐剤、貼布剤、軟膏等の半固型製剤;注射剤、シロツプ
剤、吸入剤、乳剤、懸濁剤等の液状製剤とすることがで
きる。本有効成分はそれ単独で上記製剤とすることもで
きるが、他の薬効成分、例えば非ステロイド性鎮痛、消
炎剤等を併用して配合してもよい。
次に、参考例及び実施例を挙げて説明する。
参考例1 N−(4−フルオロベンジル)−2−クロロアセトアセ
タミドの製造: 4−フルオロベンジルアミン(2.5g,0.02モル)をトル
エンに溶解し、触媒量のピリジンを加え、水冷下ジケテ
ン(1.8g,0.022モル)を滴下した。反応液を室温にて3
時間攪はんした後水に投入し、トルエンにて抽出後、塩
酸水、水にて洗浄精製し、オイル状のN−(4−フルオ
ロベンジル)アセトアセタミドを3.8g得た。
タミドの製造: 4−フルオロベンジルアミン(2.5g,0.02モル)をトル
エンに溶解し、触媒量のピリジンを加え、水冷下ジケテ
ン(1.8g,0.022モル)を滴下した。反応液を室温にて3
時間攪はんした後水に投入し、トルエンにて抽出後、塩
酸水、水にて洗浄精製し、オイル状のN−(4−フルオ
ロベンジル)アセトアセタミドを3.8g得た。
得られたN−(4−フルオロベンジル)アセトアセタミ
ド(2.1g,0.01モル)、N−クロロコハク酸イミド(1.3
g,0.01モル)及び少量のベンゾイルパーオキサイドを四
塩化炭素に懸濁させ、一時間加熱還流を行つた。これを
水に投入し、四塩化炭素で抽出後、水洗、乾燥、濃縮し
オイル状の生成物を得た。この物をシリカゲルカラム
(C−300,n−ヘキサン−酢酸エチル)にて精製し、オ
イル状のN−(4−フルオロベンジル)−2−クロロア
セトアセタミドを1.8g得た。
ド(2.1g,0.01モル)、N−クロロコハク酸イミド(1.3
g,0.01モル)及び少量のベンゾイルパーオキサイドを四
塩化炭素に懸濁させ、一時間加熱還流を行つた。これを
水に投入し、四塩化炭素で抽出後、水洗、乾燥、濃縮し
オイル状の生成物を得た。この物をシリカゲルカラム
(C−300,n−ヘキサン−酢酸エチル)にて精製し、オ
イル状のN−(4−フルオロベンジル)−2−クロロア
セトアセタミドを1.8g得た。
実施例1 N−(4−フルオロベンジル)−3−メチル−5,6−ジ
ヒドロイミダゾ〔2,1−b〕チアゾール−2−カルボキ
サミド塩酸塩の製造: 参考例1で得られたN−(4−フルオロベンジル)−2
−クロロアセトアセタミド(1.8g,0.0074モル)とイミ
ダゾリジン−2−チオン(0.8g,0.008モル)をメチルエ
チルケトンに懸濁させ、3時間加熱還流し冷却後、生じ
た析出物をろ集し、エタノールにて結晶を行い、N−
(4−フルオロベンジル)−3−メチル−5,6−ジヒド
ロイミダゾ〔2,1−b〕チアゾール−2−カルボキサミ
ド塩酸塩(化合物4)(融点239−243℃,白色粉末結
晶)1.8gを得た。
ヒドロイミダゾ〔2,1−b〕チアゾール−2−カルボキ
サミド塩酸塩の製造: 参考例1で得られたN−(4−フルオロベンジル)−2
−クロロアセトアセタミド(1.8g,0.0074モル)とイミ
ダゾリジン−2−チオン(0.8g,0.008モル)をメチルエ
チルケトンに懸濁させ、3時間加熱還流し冷却後、生じ
た析出物をろ集し、エタノールにて結晶を行い、N−
(4−フルオロベンジル)−3−メチル−5,6−ジヒド
ロイミダゾ〔2,1−b〕チアゾール−2−カルボキサミ
ド塩酸塩(化合物4)(融点239−243℃,白色粉末結
晶)1.8gを得た。
実施例2 N−〔2−(3,4−ジクロロフエニル)エチル〕−N,3,
6,6−テトラメチル−5,6−ジヒドロイミダゾ〔2,1−
b〕チアゾール−2−カルボキサミド塩酸塩の製造: 参考例1と同様にして得られたN−メチル−N−(3,4
−ジクロロフエネチル)−2−クロロアセトアセミド5.
6g(0.017モル)を150mlのメチルエチルケトンに溶解さ
せ、次に4,4−ジメチルイミダゾリジン−2−チオン2.2
g(0.017モル)を加える。反応混合物を3時間還流を行
う。冷却後反応溶液にn−ヘキサンを加え生じたシラツ
プを集めエーテルで固化させる。この物をイソプロピル
アルコール/イソプロピルエーテルより再結晶を行いN
−〔2−(3,4−ジクロロフエニル)エチル〕−N,3,6,6
−テトラメチル−5,6−ジヒドロイミダゾ〔2,1−b〕チ
アゾール−2−カルボキサミド塩酸塩(化合物16)(融
点196〜198℃無色粉末結晶)4.3gを得た。
6,6−テトラメチル−5,6−ジヒドロイミダゾ〔2,1−
b〕チアゾール−2−カルボキサミド塩酸塩の製造: 参考例1と同様にして得られたN−メチル−N−(3,4
−ジクロロフエネチル)−2−クロロアセトアセミド5.
6g(0.017モル)を150mlのメチルエチルケトンに溶解さ
せ、次に4,4−ジメチルイミダゾリジン−2−チオン2.2
g(0.017モル)を加える。反応混合物を3時間還流を行
う。冷却後反応溶液にn−ヘキサンを加え生じたシラツ
プを集めエーテルで固化させる。この物をイソプロピル
アルコール/イソプロピルエーテルより再結晶を行いN
−〔2−(3,4−ジクロロフエニル)エチル〕−N,3,6,6
−テトラメチル−5,6−ジヒドロイミダゾ〔2,1−b〕チ
アゾール−2−カルボキサミド塩酸塩(化合物16)(融
点196〜198℃無色粉末結晶)4.3gを得た。
実施例3 N−(3−フエニルプロピル)−N,3,6,6−テトラメチ
ル−5,6−ジヒドロイミダゾ〔2,1−b〕チアゾール−2
−カルボキサミドの製造: 参考例1と同様にして得られたN−メチル−N−(3−
フエニルプロピル)−2−クロロアセトアセタミド1.9g
(0.009モル)を150mlのメチルエチルケトンに溶解し、
次に4,4−ジメチルイミダゾリジン−2−チオン1.2g
(0.009モル)を加え3時間還流を行う。終了後メチル
エチルケトンを留去し、生じたシラツプを水に溶かす。
水に不溶のオイルを酢酸エチルで抽出除去する。水層を
炭酸カリにてアルカリ性にし酢酸エチルにて抽出を行
い、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後濃縮を行う。得ら
れたシラツプをカラムクロマトにて精製を行い(シリカ
ゲルC−300,n−ヘキサン−酢酸エチル)N−(3−フ
エニルプロピル)−N,3,6,6−テトラメチル−5,6−ジヒ
ドロイミダゾ〔2,1−b〕チアゾール−2−カルボキサ
ミド(化合物26)(屈折率▲n20 D▼=1.5760淡褐色粘
稠液体)1.7gを得た。
ル−5,6−ジヒドロイミダゾ〔2,1−b〕チアゾール−2
−カルボキサミドの製造: 参考例1と同様にして得られたN−メチル−N−(3−
フエニルプロピル)−2−クロロアセトアセタミド1.9g
(0.009モル)を150mlのメチルエチルケトンに溶解し、
次に4,4−ジメチルイミダゾリジン−2−チオン1.2g
(0.009モル)を加え3時間還流を行う。終了後メチル
エチルケトンを留去し、生じたシラツプを水に溶かす。
水に不溶のオイルを酢酸エチルで抽出除去する。水層を
炭酸カリにてアルカリ性にし酢酸エチルにて抽出を行
い、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後濃縮を行う。得ら
れたシラツプをカラムクロマトにて精製を行い(シリカ
ゲルC−300,n−ヘキサン−酢酸エチル)N−(3−フ
エニルプロピル)−N,3,6,6−テトラメチル−5,6−ジヒ
ドロイミダゾ〔2,1−b〕チアゾール−2−カルボキサ
ミド(化合物26)(屈折率▲n20 D▼=1.5760淡褐色粘
稠液体)1.7gを得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高柳 法康 静岡県駿東郡清水町徳倉284番地の4
Claims (1)
- 【請求項1】次の一般式(I) (式中、Aは分岐していてもよい低級アルキレン基を、
R1及びR2は水素原子を、R3及びR4は同一又は異なって水
素原子又は低級アルキル基を、R5は水素原子、低級アル
キル基又はシクロアルキル基を、n個のXは同一又は異
なって、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低
級アルコキシ基又はニトロ基を、nは0〜2の整数を示
す) で表わされる3−メチル−5,6−ジヒドロイミダゾ〔2,1
−b〕チアゾール−2−カルボキサミド誘導体又はその
塩を有効成分として含有することを特徴とする免疫調節
剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61248989A JPH0798824B2 (ja) | 1986-10-20 | 1986-10-20 | 免疫調節剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61248989A JPH0798824B2 (ja) | 1986-10-20 | 1986-10-20 | 免疫調節剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63104985A JPS63104985A (ja) | 1988-05-10 |
JPH0798824B2 true JPH0798824B2 (ja) | 1995-10-25 |
Family
ID=17186369
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61248989A Expired - Fee Related JPH0798824B2 (ja) | 1986-10-20 | 1986-10-20 | 免疫調節剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0798824B2 (ja) |
-
1986
- 1986-10-20 JP JP61248989A patent/JPH0798824B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63104985A (ja) | 1988-05-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100371297B1 (ko) | 치환된티아졸리딘디온유도체 | |
EP0288973B1 (en) | Benzothiazolinone derivatives, their production and pharmaceutical composition | |
EP0091468B1 (en) | (1-(2-benzoxazolyl)hydrazino)alkyl nitrile derivatives | |
KR960009570B1 (ko) | 이미다졸린 유도체 및 그의 제조방법 | |
EP0540544A1 (en) | SUBSTITUTED BENZOIC ACID DERIVATIVES WITH CARDIOVASCULAR EFFECTIVENESS. | |
JP2001513767A (ja) | メタロプロテアーゼ阻害剤としての逆ヒドロキサメート誘導体 | |
KR19980074060A (ko) | 신규한 치환된 3,4-디알콕시페닐 유도체 | |
HU211614A9 (en) | New 3-cycloalkyl-propanamides, tautomers and salt thereof, process for production, use as medicament and pharmaceutical compositions containing the same | |
TW200528471A (en) | Dipeptide phenyl ethers | |
JPH0153266B2 (ja) | ||
US4912135A (en) | Amide compounds | |
US4409240A (en) | Derivatives of dihydroxybenzoic acid and pharmaceutical composition thereof | |
JPH05186458A (ja) | 新規なベンゾピラン誘導体 | |
JPH0798824B2 (ja) | 免疫調節剤 | |
CA2092152A1 (en) | Phenoxyacetic acid compounds and medical preparations containing them | |
EP0200134B1 (en) | 5,6-Dihydroimidazo[2,1-b]thiazole-2-carboxamide derivatives or salts thereof | |
JP2566843B2 (ja) | ベンゾチアジン誘導体、その製法、及び医薬品として又は医薬品の合成中間体としてのその適用 | |
CZ337295A3 (en) | Naphthyridine derivatives, process of their preparation and pharmaceutical compositions containing thereof | |
CS228531B2 (en) | Method for the production of phenylpiperazine derivates | |
JPS62286968A (ja) | 新規ニコチン酸アミド誘導体 | |
JPH03163086A (ja) | 3―メチル―5,6―ジヒドロイミダゾ〔2,1―b〕チアゾール―2―カルボキサミド誘導体又はその塩の製造法 | |
US5041462A (en) | Novel substituted acetamide compounds and use as anti-allergic agents | |
JPH047750B2 (ja) | ||
US4305949A (en) | Amide therapeutic agents | |
JPH0395166A (ja) | イソキサゾロン誘導体含有脳機能改善剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |