JPH079872Y2 - 線材の連続巻き取り装置 - Google Patents

線材の連続巻き取り装置

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JPH079872Y2
JPH079872Y2 JP1988108625U JP10862588U JPH079872Y2 JP H079872 Y2 JPH079872 Y2 JP H079872Y2 JP 1988108625 U JP1988108625 U JP 1988108625U JP 10862588 U JP10862588 U JP 10862588U JP H079872 Y2 JPH079872 Y2 JP H079872Y2
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JP
Japan
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wire
wire rod
bobbin
winding
accumulator
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JP1988108625U
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JPH0228872U (ja
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幸二 鈴木
正裕 増田
喜夫 伊藤
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昭和電線電纜株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、伸線機等から送り込まれる線材を連続的に巻
き取る線材の連続巻き取り装置に関する。
(従来の技術) 線材の生産ラインにおいて線材の巻き取りを行なう場
合、巻き取り用のボビンが満杯になるとボビン交換を行
なう。このボビン交換の都度、生産ラインを停止させる
と、生産の高速化が阻まれ、又、製品の均質化上も好ま
しくない。
そこで、従来、2つのボビンを用いて、線材を連続的に
交互に巻き取るダブルスプーラが広く用いられていた。
ところが、ダブルスプーラの場合、ボビン切換え時に線
材に大きな張力が加わり、通常、そのボビンへの巻き始
め端や巻き終り端部分の線材は特性を満足せず、不良品
として廃棄される。
このような屑をできるだけ減少させるために、例えば、
第4図に示すような、シングルスプーラ方式の連続巻き
取り装置が開発された。
この装置は、伸線機1からダンサローラ2を介してアキ
ュムレータ3に伸線後の線材10が送り込まれ、最終的に
その線材10をスプーラ6中のボビン61に巻き取る構成と
されている。アキュムレータ3の内部では、線材10はガ
イドロール31,32及び巻き付けアーム4とガイドロール3
3によって案内される。又、このアキュムレータ3の中
央には、貯線ドラム5が垂直な回転軸51を中心に自由回
転するよう設置されている。
この装置は次のように動作する。
先ず、第5図に示すように、伸線機1は伸線を開始する
と速度VHまで加速した後、一定の速度で伸線を行ない、
第4図に示したスプーラ6のボビン61が満杯になる直前
に、速度VLまで伸線速度を低下させる。そして、速度VL
で伸線を続行中にボビン交換が行なわれ、ボビン交換が
終了すると、再び速度VHまで加速して伸線を続ける。こ
の速度VHからVLの範囲は、伸線機が十分安定した特性の
線材の伸線を行なうことができる速度範囲に含まれてい
る。
第6図と第7図には、ボビン交換の際の第4図に示した
装置の動作説明図を示す。
第6図において、ボビン交換を実行する際には、スプー
ラ6におけるボビン61の巻き取りが停止し、伸線機1は
伸線速度が低下する。そして、伸線機1からアキュムレ
ータ3に送り込まれる線材10は、巻き付けアーム4の下
端のガイドロール43が、貯線ドラム5の外周を矢印4aの
向きに公転することによって、貯線ドラム5上に線材10
を巻き付けられる。こうして送り込まれる線材を吸収す
る。
次に、第7図に示すように、ボビン61の交換が終了し巻
き取りが開始されると、線材10が引出される力で、貯線
ドラム5が図中の矢印51a方向に回転し、同時に、巻き
付けアーム4も図中矢印4b方向に回転して、貯線ドラム
5の外周に巻き付けられた線材がボビン61に回収されて
いく。この時、伸線機1は次第に加速されていくが、ボ
ビン61の線材の巻き取り速度が早いために、貯線ドラム
5に巻き付けられた線材が全てなくなり、第4図に示す
ような平常状態に戻る。この状態で、再び伸線機1の伸
線速度とスプーラ6のボビン61の巻き取り速度が一致し
て、第5図に示した一定の速度VHで伸線が続行される。
(考案が解決しようとする課題) 上記のような線材の連続巻き取り装置においては、伸線
機1を常に良品を生産できる製造条件で運転しているの
で、理論的にはほとんどロスが生じない連続巻き取りを
行なうことができる。
ところが、スプーラ6のボビン61の加速中に、線材10に
高い張力が加わり、線細りが発生するという問題があっ
た。
第8図に、そのようなスプーラの加速度と時間との関係
をグラフに示した。
図のように、スプーラのボビンが回転を開始し、加速さ
れて等速運転に入るまで、特にその立上がり部分で急激
な加速度が加わる。
第7図に示す貯線ドラム5は当初停止しており、ボビン
61が回転を開始すると、その力によって回転を開始す
る。貯線ドラム5の重量や外径等によって定まる貯線ド
ラムの慣性からくる負荷は一定であるから、ボビン61に
急激な加速度が加わると、一時的に線材10に大きな張力
が加わる。
第8図に示すように、その加速度が線細りの発生する限
界加速度αを越えるハッチングに示した部分では、無視
できない線細りが発生する。これを抑制するためには、
ボビン61の加速を緩やかにする等の対策が考えられる
が、それでは生産能率の向上が図れない。
本考案は以上の点に着目してなされたもので、上記線細
りの発生を押えた線材の連続巻き取り装置を提供するこ
とを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は、線材が送り込まれるアキュムレータと、アキ
ュムレータから送り出される線材を巻き取るボビンが交
換可能に装着されるスプーラとを備え、アキュムレータ
の巻き付けアームがボビンの交換中に停止状態の貯線ド
ラムに線材を一次的に巻き付ける線材の連続巻き取り装
置において、交換されたボビンが貯線ドラムを従動回転
させつつ貯線された線材を巻き取る際、この線材に加わ
る張力を緩衝する線材張力緩衝装置を含むことを特徴と
する。
(実施例) 以下、本考案を図の実施例を用いて詳細に説明する。
この装置は、伸線機1からダンサローラ2を介してアキ
ュムレータ3に線材10が送り込まれ、その線材が線材張
力緩衝装置7を介して、スプーラ6のボビン61に巻き取
られる構成となっている。この図において、第4図に示
した従来の装置と同一部分には同一符合を付した。
即ち、この装置のアキュムレータ3は、ガイドロール3
1,32を介して巻き付けアーム4が線材をガイドし、ボビ
ン交換時には停止状態の貯線ドラム5の外周にその線材
を巻き付ける動作を行なうもので、その構成は第4図に
示したものとほぼ同様である。
ここで、本考案の装置には、アキュムレータ3とスプー
ラ6との間に、例えば従来のダンサローラ2と同様の構
成の線材張力緩衝装置7が設けられている。通常、伸線
機1とアキュムレータ3との間には、伸線機1の伸線速
度と巻き取り速度との速度差を吸収するために、ダンサ
ローラ2が設けられる。
これに対して、アキュムレータ3は、もともと送り込ま
れる線材と送り出される線材との線速差を吸収する構造
のものであるため、一般には、アキュムレータ3とスプ
ーラ6との間に、更にダンサローラを設けるような必要
性は生じない。
ところが、第1図に示したように、アキュムレータ3と
スプーラ6との間に線材張力緩衝装置7を配置すると、
第8図に示したような、線細りの発生する限界加速度を
越える加速度を抑制することができるという効果が見出
された。
即ち、第2図に示すように、ボビン61がその立上がり時
に加速され、線材10に張力が加わって貯線ドラム5が従
動回転を開始すると、加速度が特に高くなる部分で、線
材張力緩衝装置7のプーリ71と72との間隔が縮まり、そ
の張力増加を吸収する。
その結果、第3図に示すように、ボビンの加速度がその
回転開始時から等速運転に至るまで、線細りの発生する
限界加速度α以下の領域で加速される。このグラフを、
第8図のグラフと比べてみると、第8図のハッチング部
分が消滅している。しかも、等速運転に至までの時間に
変わりはない。
このような緩衝効果を、線材張力緩衝装置7に効果的に
付与するためには、第2図中のボビン61の立上がり速度
と貯線ドラム5の慣性とを考慮して、線材張力緩衝装置
7を構成するローラ71,72の間隔を設定し、ローラ71を
支持するスプリング等の張力を適当に選定する。この選
定作業は、貯線ドラム5に巻き付けた線材をボビン61を
加速しながら巻き取り、実験的に求める。
本考案は以上の実施例に限定されない。
線材張力緩衝装置7としては、ダンサローラを例にとっ
て説明したが、線材に一定の張力を付加し、その張力が
増加した場合に、これを吸収する既知の種々の構成の緩
衝装置に置き換えることができる。
又、上記実施例においては、線材の連続巻き取り装置を
伸線機の巻き取り用として説明したが、通信ケーブルの
コアの製造ライン等においても、同様に採用することが
できる。
(考案の効果) 以上説明した本考案の線材の連続巻き取り装置によれ
ば、ボビンの加速時に、ボビンと貯線ドラムの間の線材
に加わる張力を線材張力緩衝装置を用いて緩和したの
で、ボビンへの線材の巻き始めや巻き終わり部分の品質
を保証することができ、端末部分まで製品化が可能とな
り、屑の低減を図ることができる。又、生産速度を低下
させず、製品のより均一な品質を保証することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の線材の連続巻き取り装置の実施例を示
す概略構成図、第2図はその主要部の動作説明図、第3
図は本考案の装置のボビンの加速度特性を示すグラフ、
第4図は従来の線材の連続巻き取り装置の概略構成図、
第5図はその伸線機の伸線速度変化を示すグラフ、第6
図及び第7図はその動作説明図、第8図は従来の装置の
ボビンの加速度特性を示すグラフである。 1……伸線機、2……ダンサローラ、3……アキュムレ
ータ、4……巻き付けアーム、5……貯線ドラム、6…
…スプーラ、7……線材張力緩衝装置、61……ボビン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】線材が送り込まれるアキュムレータと、該
    アキュムレータから送り出される線材を巻き取るボビン
    が交換可能に装着されるスプーラとを備え、前記アキュ
    ムレータは巻き付けアームと貯線ドラムとを有し、前記
    巻き付けアームが前記ボビンの交換中に停止状態の前記
    貯線ドラムに前記線材を一時的に巻き付ける線材の連続
    巻き取り装置において、 交換されたボビンが前記貯線ドラムを従動回転させつつ
    貯線された線材を巻き取る際、該線材に加わる張力を緩
    衝する線材張力緩衝装置を含むことを特徴とする線材の
    連続巻き取り装置。
JP1988108625U 1988-08-18 1988-08-18 線材の連続巻き取り装置 Expired - Lifetime JPH079872Y2 (ja)

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JPH0228872U JPH0228872U (ja) 1990-02-23
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6152411B2 (ja) * 1981-05-20 1986-11-13 Canon Kk

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5186729U (ja) * 1974-12-30 1976-07-12
JPS6152411U (ja) * 1985-08-28 1986-04-09

Patent Citations (1)

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JPS6152411B2 (ja) * 1981-05-20 1986-11-13 Canon Kk

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