JPH0797929A - 排気ガスタービン過給機 - Google Patents

排気ガスタービン過給機

Info

Publication number
JPH0797929A
JPH0797929A JP24260593A JP24260593A JPH0797929A JP H0797929 A JPH0797929 A JP H0797929A JP 24260593 A JP24260593 A JP 24260593A JP 24260593 A JP24260593 A JP 24260593A JP H0797929 A JPH0797929 A JP H0797929A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
turbine
cooling
cooling air
chamber
turbine disk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP24260593A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichiro Imakire
孝一郎 今給黎
Masayoshi Tagawa
正義 田川
Yukihiro Iwasa
幸博 岩佐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP24260593A priority Critical patent/JPH0797929A/ja
Publication of JPH0797929A publication Critical patent/JPH0797929A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supercharger (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は翼内部に冷却通気路を設けることな
くタービン動翼等の冷却を行なうことのできる排気ガス
タービン過給機を提供することを目的とする。 【構成】 本発明はタービン動翼を外周に植設されて回
転するタービンディスクを備え、主機関に圧縮空気を送
給する排気ガスタービン過給機において、上記タービン
ディスクに近接して設けられた冷却空気室と、同冷却空
気室へ冷却空気を送給可能に主機関掃気室より連通され
た冷却管と、上記冷却空気室より上記タービン動翼近傍
へ冷却排気可能に設けられた冷却流路とを具備してなる
ことを特徴とする排気ガスタービン過給機を構成とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排気ガスタービン過給
機、詳しくはそのタービンディスク等の冷却手段に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ガスタービンの動翼,静翼の冷却
手段としては空気を用いる手段と液体を用いる手段とが
あり、空気を用いる手段として、翼内部に冷却空気を通
過させる内部冷却方式,翼表面に設けた穴から冷却空気
を外側へ吹き出す冷却方式等がある。図7は上記従来の
内部冷却方式を示す縦断面図で、翼01に穿設した空気
穴02に矢印で示すように冷却空気を通して冷却する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のガスタービ
ン翼等の冷却手段には解決すべき次の課題があった。即
ち、最近の4サイクル機関は、高出力化の傾向がある
為、タービン入口温度として、約650℃前後(従来約
580℃)の高温化要求があり、現用のタービン翼材
(12Cr系耐熱鋼)及びタービンディスク材(クロム
ニッケルバナジウム鋼)をこの様な機関に用いた場合、
タービン動翼及びタービンディスクの温度上昇の為、タ
ービン動翼、タービンディスクの強度確保が極めて困難
になるという問題があった。
【0004】一方、ガスタービンに適用されている従来
の冷却方式のうち、排気ガスタービン過給機の場合はタ
ービン動翼、タービンディスクの寸法はガスタービンの
タービン動翼、タービンディスクの寸法に比べて小さい
為、翼内部に冷却空気を通過させる冷却通路を設けるこ
とは、構造上難しいという問題があった。
【0005】又、材料仕様を変更して高温適用化した場
合、材料コスト及び製作・加工コストが現状のコストよ
り大幅にアップするという問題があった。
【0006】本発明は上記課題解決のため、翼内部に冷
却通気路を設けることなく十分に冷却目的を達すること
のできる排気ガスタービン過給機を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題の解決
手段として、タービン動翼を外周に植設されて回転する
タービンディスクを備え、主機関に圧縮空気を送給する
排気ガスタービン過給機において、上記タービンディス
クに近接して設けられた冷却空気室と、同冷却空気室へ
冷却空気を送給可能に主機関掃気室より連通された冷却
管と、上記冷却空気室より上記タービン動翼近傍へ冷却
排気可能に設けられた冷却流路とを具備してなることを
特徴とする排気ガスタービン過給機、を提供しようとす
るものである。
【0008】
【作用】本発明は上記のように構成されるので次の作用
を有する。
【0009】即ち、タービンディスクに近接して設けら
れた冷却空気室と主機関掃気室とを冷却管で連通し、か
つ、冷却空気室よりタービン動翼近傍へ冷却排気可能に
冷却流路を設けるため、主機関掃気室から冷却管を通じ
て冷却空気室へ流入した冷却空気はタービンディスク近
傍を冷却した後、冷却流路を流れてタービン動翼近傍を
冷却しながら冷却排気として排出されてゆく。
【0010】ここに主機関掃気室より冷却空気室へ導び
かれた冷却空気の温度は約40℃〜50℃で、タービン
ディスク温度(約400℃前後)よりも十分に低い。従
ってタービンディスクを効果的に冷却する。
【0011】タービン動翼は、タービンディスクに植め
込まれているため、タービンディスクを冷却することに
よりタービン動翼の熱がタービンディスクに流れ、ター
ビン動翼が冷却される。
【0012】即ち、小型のタービンディスク内に冷却流
路を設けることなくタービンディスク及びタービン動翼
を冷却できる。
【0013】
【実施例】本発明の第1,第2実施例を図1〜図6によ
り説明する。なお、第2実施例については第1実施例と
同様の構成部材は同符号を付して必要ある場合を除き説
明を省略する。即ち、基本的に第1実施例と相違する点
を説明する。
【0014】(第1実施例)第1実施例を図1〜図3及
び図5,図6により説明する。
【0015】図1は本実施例の過給機を備えた主機関の
模式的側面図、図2は本実施例の過給機の縦断面図、図
3は図2の要部、即ち、冷却空気室近傍の拡大図、図5
は本実施例によって冷却されたタービンディスク及びタ
ービン動翼の温度分布を示す模式図、図6は図5と比較
のために示された、本実施例の装置に冷却空気を送給し
ない場合、即ち、従来例と同等の温度分布を示す模式図
である。
【0016】図1〜図3において、1は過給機21の構
成部材をなすコンプレッサ羽根車、2は同じくタービン
ディスク3の外周に植設されたタービン動翼、3はター
ビン動翼2が排気ガスから得たエネルギを回転エネルギ
に変えてコンプレッサ羽根車1側に伝達するためのター
ビンディスク、4はコンプレッサ羽根車1とタービンデ
ィスク3とを連結するロータ軸、5はタービンディスク
3が一方の壁となり、室壁8が他方の壁となって、外周
をガスラビリンス7とガス入口ケーシング6とによって
囲み設けられた冷却空気室、6は冷却空気室5の外周の
上流側半分を囲うガス入口ケーシング、7は冷却空気室
5の外周の下流側半分を囲うと共に、その下流端部周縁
が多段膨張によって加圧気体をシールする一方、冷却流
路10を形成するよう適量の漏洩を許容するガスラビリ
ンス、8は冷却空気室5の上流端を仕切る円板状の室
壁、9は一端が室壁8の中心部を貫通固定されて冷却空
気室5へ連通すると共に他端が主機関22の掃気室23
に連通した冷却管、10は冷却空気室5からラビリンス
7とタービンディスク3との間隙を通して冷却空気が排
気される円板状空間の冷却流路、21は以上説明した構
成部材を構成の一部としてなりたち、主機関22に圧縮
空気を送給する過給機、22は主機関、23は主機関2
2の掃気室、24は過給機21から主機関22へ送られ
てくる圧縮空気を冷却し吸気効率を高めるためのクーラ
ーである。
【0017】次に上記構成の作用について説明する。た
とえば図3において、掃気室23より冷却管9を経て冷
却空気室5へ送り込まれた冷却空気は、既述の通り、温
度、約40℃〜50℃でタービンディスク3の温度、約
400℃より遙かに低いため、冷却空気室5の下流側の
壁に相当するタービンディスク3は冷却空気に曝露され
て十分に冷却される。
【0018】タービンディスク3を冷却した冷却空気は
ガスラビリンス7とタービンディスク3との微細な間隙
を幾重にも潜り抜け、冷却流路10を通りながら比較低
圧側の排気ガス流路へ排気され、直接にタービン動翼2
をも冷却する。
【0019】タービン動翼2はタービンディスク3に植
設されているので、タービンディスク3が冷却されると
熱伝導によってタービン動翼2も冷却される。この結
果、本実施例によればタービンディスク3とタービン動
翼2とが効率的に冷却される。
【0020】本実施例によってタービン動翼2とタービ
ンディスク3とを冷却した場合と冷却しない場合とを因
みに図5(冷却有)と図6(冷却無)で比較すると、排
気ガスの流れが支配的なタービン動翼2の先端には特に
有意な温度差は生じないものの、ロータ軸4に近づくに
従って、図6(冷却無)より図5(冷却有)の方が温度
が加速度的に低くなっているのが分る。
【0021】即ち、軸心側のタービンディスク3が十分
に冷却され、タービンディスク3自身は勿論、タービン
動翼2の根部近傍にもその冷却効果が及んでいるのがよ
く分る。
【0022】(第2実施例)第2実施例を図4により説
明する。図4は図3に相当する本実施例の冷却空気室近
傍の拡大図で、冷却空気室5の内部は、軸心に垂直方向
にディスク状の遮板11で仕切られ、上流側となった区
画からタービン動翼2とタービンディスク3との境界部
近傍にむかって、ガス入口ケーシング6内に冷却流路1
2が連通されている。その他の構成は第1実施例と特段
の相違がないので説明を省略する。
【0023】次に上記構成の作用について説明する。
【0024】図4において、連通管9を経て冷却空気室
5に入った冷却空気は遮板11に当り、冷却流路12を
経てタービン動翼2とタービンディスク3の境界部近傍
に噴出し、タービン動翼2及びタービンディスク3を冷
却する。
【0025】タービンディスク3と遮板11は近接して
いるので冷却空気によって冷却された遮板11がタービ
ンディスク3の輻射熱を吸熱することによって、また、
遮板11とタービンディスク3との間の空気等が遮板1
1によって冷却され、熱伝導と対流等によってタービン
ディスク3を冷却することによってタービンディスク3
は冷却される以外に、タービン動翼2との境界近傍、即
ち、外周部に直接、冷却空気を吹きつけられるので、排
気ガスからの加熱度の最も高い外周が冷却される効果は
著しく高い。
【0026】また、タービン動翼2もその根部を直接、
冷却されるので、熱伝動によってタービンディスク3側
へ吸熱される第1実施例の場合に比し、一層、高い冷却
効果が得られる。
【0027】即ち、本実施例によれば、排気ガスによる
加熱影響を最も受けやすい、タービンディスク3の外周
近傍及びタービン動翼2が効果的に冷却されるという利
点がある。
【0028】以上の通り、第1,第2実施例によれば、
タービンディスク3に近接して冷却空気室5を設け、主
機関22の掃気室23から冷却管9を経て低温の冷却空
気を導き、タービンディスク3に冷却空気を当接させな
がら外周へ導くことによって、或いは冷却流路12を通
じてタービン動翼2とタービンディスク3との境界部近
傍に冷却空気を吹きつけることによって、タービンディ
スク3及びタービン動翼2を冷却するので、タービンデ
ィスク3及びタービン動翼2の各材質の熱による強度劣
化を防止できるという利点がある。
【0029】また、タービンディスク3に近接して設け
た冷却空気室5に冷却空気を導き、その冷却空気によっ
てタービンディスク3を直接、冷却し、植設されるター
ビン動翼2を熱伝導によって吸熱冷却する手段、或いは
タービンディスク3とタービン動翼2との境界部近傍を
直接、冷却する手段によって各々冷却を果たすので、小
型のタービンディスク3の内部に冷却空気の通る通気孔
を設ける必要がなく、小型の過給機にあっても簡便に冷
却目的を達することができるという利点がある。
【0030】また、以上のような冷却効果を得られる結
果、要部が設計値以上に加熱されて強度低下を生じる懸
念がないので、材料も従来同様でよく、仕様変更の必要
がないため、製作,加工等を含め、格別のコストアップ
が生じないという利点がある。
【0031】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されるので次
の効果を有する。
【0032】即ち、本発明によれば、タービンディスク
に近接して冷却空気室を設け、同冷却空気室へ主機関の
掃気室から導いた低温の冷却空気を、タービン動翼近傍
へ冷却排気可能に設けた冷却流路を通じて排気するの
で、タービンディスク、タービン動翼が効果的に冷却さ
れ、それら材質が熱強度劣化を生じることがない。
【0033】また、タービンディスク等の内部に冷却空
気用の通気孔を設ける必要がないので、過給機等の小型
部材に対しても簡便に実施できる。
【0034】タービンディスクやタービン動翼が設計値
以上に高温になる懸念がないので、従来通りの材料を用
いることができ、材料費,加工費等に格別のコストアッ
プが生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の排気ガスタービン過給機
を備えた主機関の側面図、
【図2】図1の過給機21の拡大詳細図、
【図3】図2の冷却空気室5近傍の拡大図、
【図4】本発明の第2実施例の冷却空気室5近傍の拡大
図、
【図5】第1実施例に冷却空気を通気した場合のタービ
ン動翼2、タービンディスク3の温度分布図、
【図6】図5に対応させて示した、冷却空気を通気しな
い場合(従来例相当)のタービン動翼2、タービンディ
スク3の温度分布図、
【図7】従来の排気ガスタービン過給機の縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 コンプレッサ羽根車 2 タービン動翼 3 タービンディスク 4 ロータ軸 5 冷却空気室 6 ガス入口ケーシング 7 ガスラビリンス 8 室壁 9 冷却管 10 冷却流路 11 遮板 12 冷却流路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タービン動翼を外周に植設されて回転す
    るタービンディスクを備え、主機関に圧縮空気を送給す
    る排気ガスタービン過給機において、上記タービンディ
    スクに近接して設けられた冷却空気室と、同冷却空気室
    へ冷却空気を送給可能に主機関掃気室より連通された冷
    却管と、上記冷却空気室より上記タービン動翼近傍へ冷
    却排気可能に設けられた冷却流路とを具備してなること
    を特徴とする排気ガスタービン過給機。
JP24260593A 1993-09-29 1993-09-29 排気ガスタービン過給機 Withdrawn JPH0797929A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24260593A JPH0797929A (ja) 1993-09-29 1993-09-29 排気ガスタービン過給機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24260593A JPH0797929A (ja) 1993-09-29 1993-09-29 排気ガスタービン過給機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0797929A true JPH0797929A (ja) 1995-04-11

Family

ID=17091539

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24260593A Withdrawn JPH0797929A (ja) 1993-09-29 1993-09-29 排気ガスタービン過給機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0797929A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006348939A (ja) * 2005-06-16 2006-12-28 Man Diesel Sa 内燃機関の排気駆動過給機
DE102012211950A1 (de) * 2012-07-09 2014-05-08 Abb Turbo Systems Ag Abgasturbine

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006348939A (ja) * 2005-06-16 2006-12-28 Man Diesel Sa 内燃機関の排気駆動過給機
DE102012211950A1 (de) * 2012-07-09 2014-05-08 Abb Turbo Systems Ag Abgasturbine

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4156342A (en) Cooling apparatus for a bearing in a gas turbine
US4311431A (en) Turbine engine with shroud cooling means
US5564896A (en) Method and apparatus for shaft sealing and for cooling on the exhaust-gas side of an axial-flow gas turbine
US6334755B1 (en) Turbomachine including a device for supplying pressurized gas
US6807802B2 (en) Single rotor turbine
US4820116A (en) Turbine cooling for gas turbine engine
US3528751A (en) Cooled vane structure for high temperature turbine
US20090007570A1 (en) Methods and systems for cooling fluid in a turbine engine
US20100236244A1 (en) Heat absorbing and reflecting shield for air breathing heat engine
CN108730038B (zh) 用于冷却流体分布的方法和系统
JPH01116251A (ja) 可変静翼組立体
JPS61197702A (ja) ガスタービンエンジン
JPH06506037A (ja) タービンケーシング
US9188008B2 (en) Gas turbine for aeronautic engines
EP1350018B1 (en) Combustor turbine successive dual cooling
US6089010A (en) System for compensating for a pressure loss in the cooling-air ducting in a gas turbine plant
US4460313A (en) Heat shield for radial gas turbine
JPH0797929A (ja) 排気ガスタービン過給機
JPH07119489A (ja) タービン静翼の冷却装置
JPH0425415B2 (ja)
JP2006336464A (ja) ガスタービンの静翼、及びガスタービン
JP3034519B1 (ja) タ―ビンロ―タの冷却構造を改善したガスタ―ビン
JP3349056B2 (ja) 冷媒回収型ガスタービン
JPH06346891A (ja) モータ一体型流体機械
JPH09310624A (ja) ガスタービン

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20001226