JPH079725Y2 - 鉄道車両台車 - Google Patents

鉄道車両台車

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JPH079725Y2
JPH079725Y2 JP1350791U JP1350791U JPH079725Y2 JP H079725 Y2 JPH079725 Y2 JP H079725Y2 JP 1350791 U JP1350791 U JP 1350791U JP 1350791 U JP1350791 U JP 1350791U JP H079725 Y2 JPH079725 Y2 JP H079725Y2
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bolster
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friction shoe
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JP1350791U
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JPH0489468U (ja
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エッチ・ダブリュー・マルケイ
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アムステッド・インダストリース・インコーポレーテッド
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は鉄道車両台車、特に台車
の側ばりとボルスタ間の連結部の改良に関連する。
【0002】
【従来技術】鉄道車両の車体を支持する最近の台車は通
常、3体台車と呼ばれる。この台車は1対の輪軸を含
み、この軸端は一定間隔離れた1対の側ばりの端部に形
成されたペデスタルジョー、即ち軸箱もり内にジヤーナ
ル支持されている。各側ばりは中央位置にウィンドウと
呼ばれる側ばり窓を有し、側ばり窓内に配置された1組
のばねは横方向配置のボルスタを支持する。これらのば
ねはボルスタの垂直運動を緩衝し、ボルスタは車体を支
持する。
【0003】ボルスタ端部と側ばり間の連結部は多くの
場合、コイルばね懸架装置に固有のボルスタ垂直振動を
減衰する複数組の摩擦シューを含む。これらの摩擦シュ
ーは各ボルスタ端部に背中合わせに形成されたポケット
内に支持される。これらのポケットの背中合わせ配置は
両ポケット間のボルスタの断面係数をかなり減少する。
【0004】台車ボルスタの垂直運動のほかに、台車走
行間の方向変化に応じてボルスタは横揺れと縦揺れを生
ずる。このボルスタの縦揺れ運動は緩衝されず、ボルス
タの接触構造部と側ばりとの間の接触を生ずる。また、
軌道高の不規則性によって側ばりが縦揺れした時にも接
触が起こる。台車先行に関連する動的力及び静的力は大
きいから上記の接触によって強い応力が発生する。摩擦
シューとポケット間のボルスタの断面係数の低下のた
め、ボルスタのこの部分に加わる応力は降伏点近くに達
しこれ以上に達することもある。従ってボルスタは疲労
破壊を起こすか又は永久変形を生ずることもある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に、従来の鉄道用台車では、ボルスタに大きな応力が発
生し、断面係数の小さい部分で破損、疲労破壊又は永久
変形を生ずることがあった。
【0006】そこで、本考案はボルスタの断面係数の小
さな部分に対する大きな外力の作用を回避してボルスタ
の破損、疲労破壊又は永久変形を防止できる鉄道車両用
台車を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】鉄道車両台車は一定間隔
離れた1対の側ばりを含み、これらの側ばりはそれぞれ
中央部に側ばり窓を有する。この側ばり窓はそれぞれ上
部張力部材、下部圧縮部材、及び一定間隔離れた前方及
び後方連結側壁によって形成される。これらの側壁には
交換可能な摩擦板が取り付けられる。
【0008】下部圧縮部材上には1組のコイルばねが配
置される。これらのコイルばねは両側ばり間に横方向に
配置されたボルスタの両端部を支持する。各ボルスタ端
部はそれぞれ側ばり窓を貫通して延び出し、側ばりに対
する連結部を構成する。
【0009】ボルスタは、頂壁、底壁及び前後の両側壁
によって形成される細長い中空四角形の形状を有する。
各ボルスタ端部内には、前方及び後方に向いた1組の摩
擦シューポケットが背中合わせに形成される。これらの
各ポケット内で摩擦シューは側ばり窓の摩擦板に整列接
触してボルスタの垂直振動運動を減衰する。この振動は
コイルばね懸架構造には特有の性質である。各摩擦板の
縁部は横方向に摩擦シューポケットの先まで突出し、ボ
ルスタの前後の側壁の一部として形成された内側ランド
と外側ランドと整列する。両内側ランドの距離は両外側
ランドの距離よりも縦方向に大きく、各内側ランドと対
応する各摩耗板の外縁部との間の間隔は各外側ランドと
対応する各摩耗板の外縁部との間の間隔よりも小さい。
このため、ボルスタの外側ランドは内側ランドより内側
に偏位している。
【0010】
【作用】ボルスタの内側ランドと外側ランドが上記のよ
うに非整列状態で偏位するため幾つかの重要な結果を生
ずる。
【0011】第一に、ボルスタが縦揺れした時、即ち台
車の横方向軸線を中心として回転した時、ボルスタと側
ばり間の接触がボルスタの両内側ランドと側ばり窓の内
側縁部とに限定される。この接触はボルスタをねじる傾
向を与え、ボルスタ本体内にトルクによる応力を発生す
る。しかしボルスタの頂壁、底壁と側壁、及び内部の補
強用リブは上記のねじり力に抵抗する充分な強度を有す
るから、破損することはない。ボルスタのねじりは側ば
りが縦揺れした時にも起こる。側ばりが反対方向に縦揺
れした場合にはボルスタのねじりは非常に大きくなる。
【0012】第二に、ボルスタが横揺れした時、即ち、
台車の垂直軸線を中心にして回転した時も同様にボルス
タト側ばりの接触が、ボルスタの両内側ランドと側ばり
窓の摩耗板内縁部とに限定される。この接触はボルスタ
を曲げる傾向を与え、ボルスタ本体内に曲げによる応力
を発生する。この曲げの間に、ボルスタと車体間の心皿
連結はボルスタ中心部の運動を阻止する。ボルスタ本体
は充分大きい強度を有するから上記の曲げに耐え破損を
生ずることはない。
【0013】本考案によれば、全装置の重量を増加する
ことなくボルスタの側ばり連結構造を強化することがで
きる。ボルスタ本体は常に比較的低い応力レベルにある
から摩擦シューポケット近くのポルスタ本体に余分の補
強を施こす必要がない。
【0014】
【実施例】以下、本考案の実施例を図1〜図4について
説明する。図1及び図2は本考案の一実施例である鉄道
車両台車の一部10を示す。台車10は一部を図示する
一対の一定間隔離れた側ばり(サイドフレ−ム)12を
含む。側ばり12の各端部には輪軸18の車軸16がジ
ャーナル支持される内部を有するペデスタルジョー、即
ち、軸箱もり14がある。台車が通常2個の輪軸を有す
ることは当業者に公知であろう。上部張力部材22、下
部圧縮部材24及び一定間隔離れた前方と後方の壁側2
6、28で構成される側ばり窓20が側ばり12の中央
部に設けられる。勿論、台車10には両方向があるが、
用語「前方」及び「後方」を台車10の説明の都合上使
用する。各側ばり窓20の側壁26、28には摩耗板3
0が取り付けられる。
【0015】台車10は更に両側ばり12間に横方向に
配置されたボルスタ32を有する。ボルスタ32の両端
部は側ばり窓20内に配置され、図示のようにボルスタ
32の一端部34は側ばり窓20内にある。図1に示す
ように、側ばり窓20の圧縮部材上には略示する1組の
コイルばね36が配置され、コイルばね36はボルスタ
端部34を弾性支持しボルスタ32の垂直運動を緩衝す
る。
【0016】ボルスタ32は前方側壁44と後方側壁4
6に連結された頂壁40と底壁42を有する細長い中空
体38を有する。公知のように車体(図面省略)に対す
る心皿連結部の一部を構成する心皿50がボルスタ中空
体38の中央部48内に配置される。
【0017】図4に示すように、ボルスタ外端部34に
は背中合わせに前方及び後方の摩擦シューポケット5
2、54が形成される。各ポケット52、54は外側に
向く開口部56を有し、上部部材58、下向き傾斜側部
部材60及び内側偏位底部部材62で構成される。上部
部材58と底部部材62はボルスタの頂壁40と底壁4
2の一体部分として形成される。上部部材58及び底部
部材62は頂壁40と底壁42の内部にあるから、ポケ
ット52、54間のボルスタ32の断面積、即ち断面係
数をかなり減少する。図4に示すように上部部材58、
下向き傾斜側部部材60及び内側偏位底部部材62は内
側が凹面形状の下向き傾斜摩耗壁64で連結される。
【0018】各ポケット52、54内に配置された3角
形の摩擦シュ−66は水平底面部68、垂直面部70及
び傾斜摩耗部72を有する。各摩擦シュ−66の底面部
68はコイルばね36の一つに接触し、摩耗部72が摩
擦シュ−ポケット52の摩擦壁64に接触するように摩
擦シュ−66を上方に加圧するばね弾力を加える。摩擦
壁64の傾斜は摩擦シュ−66を外側に加圧するから各
摩擦シュ−66の垂直面部70は各側ばり窓20の摩耗
板30の中心部74に接触する。
【0019】ボルスタ32の前方側壁44及び後方側壁
46の一部として摩擦シューポケット52の開口部56
の両側に1組の内側ランド76と外側ランド78が形成
されている。内側ランド76と外側ランド78は1組の
内側リブ80と外側リブ82の間にある。内側ランド7
6は、外側ランド78に対して縦方向に偏位するよう
に、両内側ランド76間の距離が両外側ランド78間の
距離よりも大きい位置に形成される。摩耗板30は充分
に幅が広く、摩耗板30の内側縁部84と外側縁部86
はボルスタ32の内側ランド76と外側ランド78と整
列する。側ばり窓20の側壁26、28はボルスタ32
の各対のリブ80、82の間に嵌合する。各対の内側ラ
ンド76と外側ランド78は偏位しているから、各内側
ランド76と各摩耗板30の内縁部84との間の間隔8
8は外側ランド78と摩耗板外縁部86との間の間隔9
0よりも小さい。
【0020】作動間、台車は動的力と静的力の複雑な組
合せ力を受ける。静的力は主として重力によるもので、
積荷の有無に依存して変わる車体重量によって発生す
る。動的力は、例えば車両の連結間と分離間、加速と減
速及び走行方向の変化によって発生する。この複数な組
合わせ力は路床の不完全な保守及び軌道の不規則性によ
って倍加する。この複雑な力によってボルスタ32と側
ばり12は全6方向に直線運動と回転運動をする。ボル
スタ32の垂直運動はコイルばね36と摩擦シュ−66
とを含む懸架装置によって調整される。ボルスタ32と
側ばり12の他の全ての運動は殆んど調整できないが、
側ばり12とボルスタ32のせり持部材間の接触によっ
て一定限定内に維持される。
【0021】ボルスタ32が縦揺れする場合、例えば車
両連結間に発生する力によって台車10の横方向軸線を
中心として回転することがある。また、側ばり12は不
規則軌の道面では縦揺れする。ボルスタ32と側ばり1
2の縦揺れ回転は、ボルスタ32の内側ランド76と、
側ばり窓20内の摩耗板30の内縁部84との間の接触
で制限される。この接触はボルスタ中空体38をねじる
傾向を生じ、トルクによる応力を内部に発生する。
【0022】ボルスタ32が横揺れする場合、例えば輪
軸18で発生するハンチング、即ち乱調によって台車1
0の垂直軸線を中心として水平に回転することがある。
ボルスタ32のこの横揺れ回転は上記と同様にボルスタ
32と側ばり12との接触によって制限される。この接
触はボルスタ中空体38を曲げる傾向を生じ、この曲げ
による応力を発生する。
【0023】何れの場合でもボルスタ32の外側ランド
78と、側ばり窓20の摩耗板30の外縁部86との間
には接触が起こらないことに注意すべきである。ボルス
タ32の両摩擦シューポケット52、54間の部分は上
記の縦揺れと横揺れの影響を受けないから、永久的変形
や疲労破損を生ずる恐れのある応力を受けることがな
い。
【0024】
【考案の効果】前記のように、本考案によれば内側ラン
ドと摩耗板との間の縦方向間隔は、外側ランドと摩耗板
間との縦方向間隔よりも小さく、ボルスタと側ばりとの
相対的運動が発生する間、ボルスタと側ばりとの間の接
触がボルスタの内側ランドと側ばりの摩耗板との接触に
制限される。このため、内側ランドの内方のボルスタの
大きな断面積の部分で応力を生じ、ボルスタの断面積
(断面係数)の小さな部分には大きな応力が発生しな
い。従って、ボルスタの破損、疲労破壊又は永久変形を
防止して、ボルスタの寿命を延長することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案装置を含む鉄道車両台車の部分的
正面図
【図2】図2は図1の台車の一部の部分的断面平面図
【図3】図3は図1の台車のボルスタの端部の正面図
【図4】図4は図3の線4ー4方向に見たボルスタ端部
の平面図 10...台車、 12...側ばり、 1
4...軸箱もり、 20...側ばり窓、26、2
8...側壁 30...摩耗板、 32...
ボルスタ、 34...ボルスタ端部、 3
6...コイルばね、44...前方側壁、 4
6...後方側壁、 52、54...ポケット、6
6...摩擦シュー、72...傾斜摩耗部材、 7
6...内側ランド、78...外側ランド、 8
0、82...リブ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横方向に一定間隔離れた1対の側ばり
    と、これらの側ばり間に横方向に配置されかつ側ばりに
    形成された側ばり窓内に弾性支持される端部を有するボ
    ルスタと、ボルスタの端部に形成されたシューポケット
    に収容された摩擦シューと、縦方向に一定間隔離れて形
    成されかつ前記側ばり窓を形成する垂直側壁上にそれぞ
    れ配置されかつ摩擦シューの幅より広く延び出す横縁部
    を有する摩耗板とを備え、摩擦シューが摩耗板と接触す
    る鉄道車両台車において、ボルスタの端部の一部として
    シューポケットの両側部に形成されかつそれぞれ摩耗板
    の内縁部及び外縁部と対向して配置された内側ランド及
    び外側ランドとを備え、内側ランド及び外側ランドは摩
    耗板の内縁部及び外縁部から縦方向にぞれぞれ一定間隔
    離れて形成され、内側ランドと摩耗板の内縁部との間の
    縦方向間隔は外側ランドと摩耗板の外縁部との縦方向間
    隔よりも小さく、ボルスタと側ばりとの相対的運動が発
    生する間、ボルスタと側ばりとの間の接触がボルスタの
    内側ランドと側ばりの摩耗板の内縁部との接触に制限さ
    れることを特徴とする鉄道車両用台車。
JP1350791U 1991-02-19 1991-02-19 鉄道車両台車 Expired - Lifetime JPH079725Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0489468U JPH0489468U (ja) 1992-08-05
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