JPH0795985B2

JPH0795985B2 - 掃除器具

Info

Publication number: JPH0795985B2
Application number: JP15565793A
Authority: JP
Inventors: 紀代子亀岡
Original assignee: 紀代子亀岡
Priority date: 1993-06-25
Filing date: 1993-06-25
Publication date: 1995-10-18
Anticipated expiration: 2010-10-18
Also published as: JPH078409A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、従来人手によって使用
されていた耳掃除器具を、より効率良くしかも安全に耳
内部に傷を付ける危険なしで、耳内部を掃除する掃除器
具に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から使用されている耳掃除具は、竹
製、木製、プラスチック樹脂製、アルミニウム等の金属
製のものが大部分であるが、これによる掃除作業は、人
手の力でしかも目視でしかできない。特に、耳の掃除は
危険なことがあり、間違って、耳の内部、底の周辺部を
傷つけたり、鼓膜を痛めたり、その他の病気を誘発させ
る恐れがある。これは、人が目視で行なうため、そのと
きの気分や感情に作業が左右されることが多いため、注
意が不十分であったり、目視で十分に目的点を判別でき
なかったりするためである。

【０００３】また、機械化或いは電気化された耳掃除具
の提案もあるが、以上の耳掃除具即ち、みみかきを機械
力、電気で働かすものであり、人手での耳掃除作業と同
様の危険性があることに変わりはない。即ち、従来の耳
掃除の掻爬方法には、違いがない。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決するためになされたもので、みみかき等を使用
して、人の手の働きで、耳掃除を行なうことなく、空気
圧力差を生じせしめて、それにより、人体に何ら損傷を
与えない器具を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記の技術的
な課題の解決のためになされたもので、発煙性の比較的
に少ない繊維を用いた布又は不織布からなる中空筒に、
発煙性の少ない蝋を塗布含浸させてなることを特徴とす
る耳の掃除器具を提供する。

【０００６】

【機能】本発明の掃除器具は次のような見地から成され
たものである。即ち、人の手を使わずに、空気圧力の差
を発生させることにより、空気の流れを作り、閉塞しか
かっている部分を空気の流れる力により掃除を行なうも
のである。即ち、この空気圧力差を発生させるために、
大きな装置を用いることなく、空気圧力差を容易に得ら
れるところに利点がある。

【０００７】本発明の明細書において、”掃除器具”と
は、”主に、耳孔を掃除することができるが、更に、人
体の他の孔、鼻孔等にも適用でき、そして、その器具の
燃焼により生じた微妙な圧力差により、その孔内表面に
付着している垢、かす、茸瘤、汚れ、脂肪、ごみ、付着
物等を外に吸引で取り出すことにより、孔内部を掃除す
ることができるもの”である。

【０００８】上記の中空筒の一端から空気を抜いていき
減圧状態にすることにより耳孔などを掃除するものであ
る。本発明の構成は、本質的には布と蝋よりなり、布と
しては、発煙性の少ない繊維よりなるもので、また、蝋
の含浸性にすぐれる繊維で織った布又は不織布が好適で
ある。その蝋は、発煙性が少なく、燃焼するとき、固体
から気体に早く転換され、流状としてあまり存在しない
ものが好適である。

【０００９】本発明に使用する布は、幅２０ｍｍ〜５０
ｍｍのリボン状のものを用い、内径が４〜８ｍｍΦ程度
の中空筒を作り、これに蝋を含浸させて、外径を５〜９
ｍｍΦ程度とし、肉厚は、１〜１．５ｍｍ程度が好適で
ある。更に、本発明の中空筒は、テ−パする形状にし
て、一端から他端にかけて、径が小さいところから、大
きくなるような形状が好適である。径が大きい端部で
は、内径６〜９ｍｍ程度の中空筒として、肉厚は、１〜
１．５ｍｍ程度が好適である。中空筒の長さは、２００
〜３００ｍｍ程度が好適である。布の織りの厚さは、
０．２〜０．３ｍｍが好適である。

【００１０】本発明の掃除器具の使用方法は、外径の小
さい端（外径８ｍｍ程度）を耳の孔に入れる。このと
き、充分に耳孔に入ると、貝殻を耳にあてたときに聞こ
えるような音が聞こえてくる。このような状態になって
から、補助者により、他の端に点火してもらうと、一見
蝋燭のように燃え始め、しばらくするとパチパチと花火
をしているような音が聞こえ始めると、中空筒の空気は
減圧されて、その燃焼音が大きく聞こえるに従って、中
空筒の減圧度が高くなり、耳孔の奥より、耳孔の中にあ
るゴミ、耳垢、水分等が、空気の流れに従って中空筒に
流入する。この現象により、即ち、中空筒の減圧状態の
維持を行なうことにより、予想以上の効果が奏される。

【００１１】本発明の中空筒は、直径が全長にわたり
同じ径であるものと、直径が前記のように、下部が小
さく、上部にいくに従って、大きくなるものがある。
のものは、上部は少し末広がりになっているものが好適
である。のものは、子供用に適し、のものは、よ
りも吸引圧力が強くなるので大人用が好適である。

【００１２】更に、上記の中空筒の上部端を点火する
と、どうしても、蝋が引力で下に落ちるので、直径の大
きな、直径約１０ｃｍ〜２０ｃｍ程度の燃え難い皿状の
ものの中心に穴をあけて、穴に筒を通して、上記の筒の
中間部で留める。この構造により、下に垂れる或いは落
ちる蝋を受けて、使用者の顔或いは耳付近に蝋が直接落
ちることを防止することができる。その皿状のものは、
直径約１５ｃｍ程度が好適である。

【００１３】次に、本発明の掃除器具を具体的に実施例
により説明するが、本発明はそれらによって限定される
ものではない。

【００１４】

【実施例】図１は、本発明の掃除器具の一例を示す。図
１の（Ａ）は、筒状の断面図であり、（Ｂ）は、筒状の
側面の断面図であり、（Ｃ）は、耳孔の掃除のために、
本発明の掃除器具をつけたときを示す説明断面図であ
る。綿繊維の平織り布で厚さ０．２５ｍｍ、幅３０ｍｍ
のリボン状のものを、使用し、蝋としては、パラフィン
を使用した。

【００１５】中空筒の作り方は、５ｍｍΦ〜１０ｍｍΦ
で長さ３５０ｍｍの円錐柱の型を使用し、布をコヨリ状
に巻き付けて、パラフィンを含浸させて作成した。仕上
がり寸法は、内径５〜１０ｍｍΦ、外径７．５〜１３ｍ
ｍΦで、全長２５０ｍｍであった。平均肉厚は１．３ｍ
ｍである。図示では円筒状であるが、以上の説明のよう
に、少しテーパーになっているほうが、好適である。

【００１６】以上のように作製した中空筒４の細い端部
を耳６の耳孔に装着し、太い端部に点火して、３０ｍｍ
程度燃えたら、耳孔から中空筒４を取り外し、消火し
て、更に中空筒４にたまったゴミを除いて中空状に修正
し、いつでも、筒の内部を空気が通るようにし、再び耳
孔に装着し、点火する。これを５回繰り返し行なう。約
１８０ｍｍ程燃焼させた結果、耳孔内部の掃除が終了す
る。難聴も少し良くなり、気分が晴れやかになった。

【００１７】即ち、中空筒の燃焼により、耳内部にたま
った耳垢、茸瘤、汚れ、脂肪等を吸い取ることができ、
また、過多の水分がでることがあるが、それは、筒の燃
焼による吸引力が耳鼓膜を越えて作用すると考えられ
る。また、耳孔に本発明の中空筒を装着する前に、耳内
部にイヤ−オイル（オリ−ブオイルやガ−リックオイ
ル）をつけると、より一層効果を増すことができる。以
上の耳の掃除が終了した後、綿棒に温かい水を付けて、
各々の耳を掃除すると、より好適である。また、本発明
の掃除器具による掃除では、耳の痛みがとれる場合もあ
り、更に、鼻づまりもすっきりとし、耳と鼻の圧力が和
らぐことがある。

【００１８】

【発明の効果】本発明の掃除器具は、図示のような中空
筒状の構造により、次のごとき技術的効果があった。即
ち、第１に、耳孔などを容易に危険性がなく完全に掃除
することができる。第２に、耳孔などを穏やかに、安全
にしかも効き目のある方法で掃除することができる。第
３に、耳痛などのあるときに、容易に、何処でも何時で
も簡単に、耳孔内部を掃除する器具が提供された。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の掃除器具の１例の構造とその使用方法
を説明するための説明断面図である。

【符号の説明】

１布或いは不織布２蝋３布の重なり部４本発明の掃除器具５燃焼させる部分６耳

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】発煙性の比較的に少ない繊維を用いた布
又は不織布からなる中空筒に、発煙性の少ない蝋を塗布
含浸させてなることを特徴とする耳の掃除器具。