JPH0794792A - Squidパッケージ - Google Patents

Squidパッケージ

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JPH0794792A
JPH0794792A JP5256269A JP25626993A JPH0794792A JP H0794792 A JPH0794792 A JP H0794792A JP 5256269 A JP5256269 A JP 5256269A JP 25626993 A JP25626993 A JP 25626993A JP H0794792 A JPH0794792 A JP H0794792A
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JP
Japan
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squid
package
heat
magnetic flux
superconducting
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Pending
Application number
JP5256269A
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English (en)
Inventor
Yoichi Takada
洋一 高田
Kunio Kazami
邦夫 風見
Kenichi Okajima
健一 岡島
Gen Uehara
弦 上原
Hisashi Kado
久 賀戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CHODENDO SENSOR KENKYUSHO KK
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
CHODENDO SENSOR KENKYUSHO KK
Agency of Industrial Science and Technology
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 十分な耐久性、信頼性を有し、取扱いが容易
で、かつ、磁束トラップの生じないSQUIDパッケー
ジを提供する。 【構成】 SQUID2を温度変化緩和特性を有するセ
ラミックス材料等からなる箱体3内に密閉状に封止しS
QUID2の一面を高熱伝導性材料6と低熱伝導性材料
5とを介して箱体3に接着し高熱伝導性材料6にヒート
フラッシュ抵抗7を接着した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、心磁波、脳磁波、眼筋
磁場等の生体磁気計測、または、地磁気計測、あるいは
物質の帯磁率計測、さらには磁気的信号伝送用のインタ
ーフェイス等に適したSQUID(Superconducting Qu
antum Interference Device :超伝導量子干渉デバイ
ス)を実装する際におけるSQUIDパッケージに関す
る。ここに、SQUIDとは、液体ヘリウムや液体窒素
等により断熱容器(クライオスタット等)内で低温状態
に維持され、ループ内にジョセフソン接合を含む超伝導
ループであるSQUIDループに直流電流をバイアス電
流として印加して駆動し、このSQUIDループ内に、
ピックアップコイルや入力コイル等を介して外部からの
磁束を結合して印加すると、SQUIDループに周回電
流が誘起され、ループ内のジョセフソン接合における量
子的な干渉効果により、印加された外部磁束の微弱な変
化を出力電圧の大きな変化に変換するトランスデューサ
として動作することを利用して、微小磁束変化を測定す
る素子である。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のSQUIDを実装し計測す
る場合には、銅パターン化されたガラスエポキシ樹脂等
上に接着剤等によりSQUIDを設置し、パターンニン
グされた銅パターン上に、アルミニウムや金等の極細の
金属線材によりボンディングし、SQUID自体をガラ
スエポキシ樹脂等の箱などにより覆い、パッケージ化し
ていた。このようなSQUIDパッケージとしては、特
開平4−9684号公報に記載されたものなどが知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、SQUID
は、磁場計測の際には低温状態にするため液体ヘリウム
等の中に浸し、計測していない場合は液体ヘリウム等か
ら引き上げる。したがって、低温状態と常温状態との間
でサイクル的に温度変化(サーマルショック)を生じ、
この温度変化サイクルに対する耐久性が必要となるが、
上記従来のSQUIDパッケージでは、その対策が十分
ではなかった。また、SQUIDセンサは、その検査又
は補修等のため、SQUIDセンサの支持機構とともに
断熱容器外に取り出す場合があるが、この際、SQUI
Dセンサがその動作温度である低温状態にまで冷却され
た状態であると、室温環境内へ取り出すと、SQUID
の顕熱により周囲の空気が急速に冷却され、おびただし
い量の霜がSQUID表面に付着する。この結果、SQ
UIDチップ等と配線基板等とを電気的に接続している
ボンディング線材に応力が加わり、その耐久寿命を縮め
たり、場合によっては、僅かな使用回数で断線してしま
う、という問題点もあった。また、SQUIDを長期間
にわたって使用する場合や常温中に曝す場合には、空気
中の水分によりSQUIDの経時変化が生じるため、空
気中の水分に対する保護対策が必要となるが、上記従来
のSQUIDパッケージでは、これに対する対策につい
ても十分ではなかった。さらに、SQUIDには、「磁
束トラップ現象」という特有の現象が生じる。これは、
SQUIDを冷却していく場合に、ある値以上の磁場に
曝された状態で冷却されると、磁束がSQUID上で捕
捉され、SQUIDの特性の一時的劣化、例えばSQU
IDの素子感度の一時的低下等を生じる現象である。従
来、この磁束トラップに対する対策としては、以下のよ
うなものが知られている。第1の方法は、パーマロイ等
の高透磁率の材料からなる磁気シールドや超伝導シール
ドを用いて超伝導化しようとする超伝導回路の周囲の地
磁気を減少させる、いわば「磁気遮蔽法」と呼ぶべき方
法である。第2の方法は、超伝導回路内において磁束ト
ラップから保護しようとする回路部の周辺の超伝導グラ
ンドプレーンの箇所に孔を設け、回路部の面積をSと
し、磁束密度をBとし、磁束量子をΦo としたとき、 S×B<Φo /2 となるようにして、「超伝導ループ内に存在可能な磁束
は磁束量子Φo の整数倍に限られる」という原理から、
保護しようとする回路部に残留できず外部へ流出した磁
束を上記の超伝導グランドプレーンの箇所に設けられた
孔内にトラップさせてしまう、いわゆる「モート法」と
呼ばれる方法である。第3の方法は、抵抗体に電流を流
すなどして超伝導回路の温度を一時的に超伝導の臨界温
度以上に上昇させた後に再度温度を下げ、確率現象であ
る磁束トラップ現象の発生を防止しようとする、いわゆ
る「ヒートフラッシュ法」と呼ばれる方法である。しか
しながら、上記の磁気遮蔽法単独、モート法単独、又は
この両者を組み合せた方法では、遮蔽可能な磁気量に限
界が存在することが知られており、例えば、マルチター
ンの入力コイルを使用する大きな超伝導回路の場合には
磁束トラップ現象を防止することはできなかった。ま
た、上記のヒートフラッシュ法では、抵抗体に流す電流
自体が磁界を発生させ再度磁束トラップ現象を生じさせ
ることになるので、抵抗体を超伝導回路から十分な距離
だけ離隔する「離隔方式」を採るか、あるいは、超伝導
回路に近接配置する場合には抵抗体を超伝導回路に対し
対称となる位置に配置して抵抗体から発生して超伝導回
路に錯交する磁界を相互にキャンセルさせて零にする
「磁界キャンセル方式」を採る必要があった。しかし、
上記の離隔方式では、抵抗体を超伝導回路に近接配置す
る場合に比べ、超伝導回路上に温度分布を与えることは
容易ではなく、超伝導回路は空間的に均一に近い温度分
布状態となる。したがって、再び冷却されると、超伝導
回路全体がほぼ同時に超伝導状態に遷移し、磁束トラッ
プを引き起こす確率は高くなってしまう。一方、磁界キ
ャンセル方式では、超伝導回路の形状等を判断し、それ
にあわせて抵抗体の位置等を決定しなければならず不便
である。上記のヒートフラッシュ法をさらに改良した方
法として、超伝導薄膜の場合に、冷却している超伝導薄
膜の微小領域のみを、走査機構を有するレーザ光照射機
構からのレーザ光で加熱して常伝導化し、この加熱領域
を薄膜の端部へ向って移動させ、加熱領域に含まれる残
留量子磁束を薄膜中から強制的に排出除去する、という
方法も提案されている(特公平1−42512号公報参
照)。しかし、この方法では、レーザ光照射機構及び複
雑な走査機構が必要となるほか、レーザ光を走査できる
範囲が並進方向と回転方向のみであるため、超伝導薄膜
の形状が限定されてしまう、という欠点があった。さら
に、上記のヒートフラッシュ法の他の改良方法として、
SQUID基板下に抵抗体を並列に配置した抵抗回路を
設けておき、それらの抵抗値を不均一に分布させるか又
は各抵抗体に流す電流値を不均一にすることにより、こ
の抵抗回路によって加熱される超伝導回路の温度分布が
1個ないし複数のピークバレーを持つように構成し、加
熱により、超伝導回路を、超伝導状態→常伝導状態→超
伝導状態のように変化させることにより超伝導回路内の
磁束トラップを解除する方法も知られている。この方法
によれば、温度分布にピークバレーを持たせてあるの
で、これらを移動させることにより磁気トラップの確実
な解除が可能である、という(特開平3−185883
号公報参照)。しかし、この方法では、復数個の抵抗体
が必要であり、また、SQUID自体が直接冷媒に接触
して冷却されているので、抵抗体に流す電流値を大きく
しなければならない、という問題点があった。以上説明
したように、SQUIDの実装パッケージは、温度変化
(サーマルショック)に対する耐久性に富むこと、ボン
ディング断線が生じないこと、かつ、磁束トラップの生
じないこと等の条件が求められるが、上記従来のSQU
IDパッケージでは、これらに対する対策、特に磁束ト
ラップ対策が全く不十分であった。本発明は、上記の問
題点を解決するためになされたものであり、十分な耐久
性、信頼性を有し、取扱いが容易で、かつ、磁束トラッ
プの生じないSQUIDパッケージを提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係るSQUIDパッケージは、SQUID
を温度変化緩和特性を有する材料からなる箱体内に密閉
状に封止して構成される。上記において、前記箱体は、
温度変化緩和特性を有する材料からなる部材を、粒状補
強材を混入させたエポキシ系接着剤により接合されて形
成されるようにしてもよい。また、前記SQUIDの近
傍であって、磁束トラップを生じない位置に、ヒートフ
ラッシュ抵抗を配置するようにしてもよい。前記SQU
IDの一面は、高熱伝導性材料と低熱伝導性材料とを介
して前記箱体に接着され、当該高熱伝導性材料にヒート
フラッシュ抵抗を接着するようにしてもよい。また、前
記ヒートフラッシュ抵抗は、前記ヒートフラッシュ抵抗
によりSQUIDに付与される熱の勾配が1次元熱流と
なるように構成されてもよい。
【0005】
【作用】上記構成を有する本発明によれば、温度変化緩
和特性を有するセラミックス等の材料により形成された
箱体内にSQUIDを封止するので、温度変化に対する
耐久性が高い。また、粒状補強材を混入させたエポキシ
系接着剤により接合されて形成されるようにしたので、
温度変化、結露等を防止することができる。そして、特
に、SQUIDの一面は、高熱伝導性材料と低熱伝導性
材料とを介して前記箱体に接着され、当該高熱伝導性材
料にヒートフラッシュ抵抗を接着するようにしたので、
磁束トラップ現象を生じることがなく、良好な磁場計測
を行うことができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図にもとづいて説明
する。本発明の一実施例であるSQUIDパッケージ1
を図1ないし図5に示す。図1に示すように、このSQ
UIDパッケージ1は、SQUIDチップ2のある面
(本実施例の場合は底面2B)の一部を、高い熱伝導性
を有する高熱伝導性接着剤6でパッケージの箱体3の底
部をなす基板3Bに接着し、SQUIDチップ2の面2
Bの他の部分を、低い熱伝導性を有する低熱伝導性接着
剤5で基板3Bに接着し、上記の高熱伝導性接着剤6に
熱を付与可能な位置にヒートフラッシュ抵抗7を配置
し、SQUIDチップ2を包囲するように枠体3Fを設
け、SQUIDチップ2が密閉されるように枠体3Fに
蓋体3Tを取り付け、SQUIDチップ2のパッドT1
〜T6 と電気的接続を行うためのボンディング用のパッ
ドP1 〜P6 及びボンディング用の線材W1 〜W6 と、
ヒートフラッシュ抵抗7に電流を流すためのパッドP
7 ,P8 及び線材W7 ,W8 を備えて構成されている。
【0007】上記において、高熱伝導性接着剤6の材料
としては、例えば、エポキシ系接着剤で商標名「ラムダ
イト」、「スタイキャスト2850」等として販売され
ているもの等が用いられ、低熱伝導性接着剤5の材料と
しては、例えば、ゴム状弾性接着剤で商標名「シリコー
ン」、「EP001」等として販売されているもの等が
用いられる。これらは、接着剤に限定されるものではな
く、6を高熱伝導性材料、5を低熱伝導性材料とし、こ
れらと基板3Bとを接着剤等で接着してもよい。
【0008】また、上記の箱体3の材料としては、セラ
ミックスやガラスエポキシ樹脂等が用いられる。そし
て、基板3Bと枠体3F、枠体3Fと蓋体3Tの接合に
は、窒化アルミニウム(AlN2 )や酸化アルミニウム
(Al23)からなるフィラ(粒状補強材)を混入した
エポキシ樹脂系接着剤等が使用される。上記の接着作業
は、水分の混入を避けるため、乾燥雰囲気中で行うこと
が望ましい。
【0009】上記のヒートフラッシュ抵抗7としては、
非磁性材料、例えば、二酸化ルテニウム(RuO2)やモ
リブデン(Mo )といった物質が適している。このヒー
トフラッシュ抵抗7は、通電時の発熱によるSQUID
チップ2への方向の加熱の温度勾配が線形(1次元熱
流)となるように、例えば細い棒状等に構成する。
【0010】上記のヒートフラッシュ抵抗7と高熱伝導
性接着剤6と低熱伝導性接着剤5との形状、あるいは寸
法の関係について以下に説明する。まず、SQUIDチ
ップ2とヒートフラッシュ抵抗7との離隔は、上述した
ように、ヒートフラッシュ抵抗7に電流を流すと、その
通電電流自体が磁界を発生させ再度磁束トラップ現象を
生じさせるおそれがあるので、このような磁束トラップ
を生じない程度に十分な距離d1 をおく必要がある。ま
た、ヒートフラッシュ抵抗7に電流が流れても、できる
だけ磁束が発生しない構造、すなわちループができない
ような構造にしておく必要もある。
【0011】しかし、単に距離を離しただけでは、SQ
UIDチップ2への温度分布付与が困難になってしまう
ので、高熱伝導性接着剤6を介してヒートフラッシュ抵
抗7の発生した熱をSQUIDチップ2に伝えるように
構成する。図1ないし図3に示すように、高熱伝導性接
着剤6からSQUIDチップ2への熱の伝達部の各寸法
は、SQUIDチップ2の側面2R側から見ると幅がd
5 、高さがd4 であり、SQUIDチップ2の底面2B
側から見ると幅がd5 、長さがd2 となっている。実験
の結果、図1に示すような平面的に見た場合、SQUI
Dチップ2への熱の伝達部としての高熱伝導性接着剤6
の形状又は寸法の条件としては、高熱伝導性接着剤6の
熱伝達部は少なくとも単一の部分でなければならないこ
とが判明した。すなわち、櫛歯状等の複数の熱伝達部で
あってはならない、ということである。上記の条件が満
たされるならば、高熱伝導性接着剤6の平面幅員d5
は、SQUIDチップ幅d6 よりも小さくてもかまわな
い。しかし、よりよい温度分布付与特性を得ようとする
ならば、図1の実施例に示すように、高熱伝導性接着剤
6の平面幅員d5 は、SQUIDチップ幅d6 よりも若
干でも大きい方が望ましいことが判明した。
【0012】また、図2の断面で見た場合、高熱伝導性
接着剤6の平面長さd2 は、低熱伝導性接着剤5の平面
長さd3 に比べ相当程度に小さい長さであるべきことも
判明した。これは、後述するように、ヒートフラッシュ
抵抗7に通電することによりSQUIDチップ2に付与
したヒータ熱が、ヒートフラッシュ抵抗7の通電停止に
よりSQUIDチップ2から外部の冷媒等へ逃げる速度
をできるだけ遅くし、SQUIDチップ2ができるだけ
徐々にもとの超伝導状態に転移するようにして、SQU
IDチップ2の周囲の磁束をトラップしないようにする
ためである。
【0013】図3のように、SQUIDチップ2の側面
2R側も高熱伝導性接着剤6で覆っている場合は、SQ
UIDチップ2がもとの超伝導状態に転移する速度は、
高熱伝導性接着剤6の高さd4 にも関係する。この場合
には、SQUIDチップ2に付与したヒータ熱は、ヒー
トフラッシュ抵抗7の通電停止により、この高熱伝導性
接着剤6の高さd4 の部分からも外部の冷媒等へ逃げる
ので、SQUIDチップ2がもとの超伝導状態に転移す
る速度を調整しようとするときには、高熱伝導性接着剤
6の平面長さd2 と高熱伝導性接着剤6の高さd4 の両
者を考慮する必要がある。
【0014】次に、上記の構成を有するSQUIDパッ
ケージ1を使用した場合の対磁束トラップ特性について
図8、9に基づいて説明する。図8は、上記のSQUI
Dパッケージ1の温度分布特性を説明する図であり、図
8(A)は測定に用いたSQUIDパッケージ1の側断
面図を、図8(B)はヒートフラッシュ抵抗7に通電し
た時のSQUIDパッケージ1の温度分布特性を、図8
(C)はヒートフラッシュ抵抗7の電流を断った時のS
QUIDパッケージ1の温度分布特性を、図8(D)は
ヒートフラッシュ抵抗7の電流を断った後所定時間が経
過し冷却が進んだ状態におけるSQUIDパッケージ1
の温度分布特性を、それぞれ示している。図8(B)な
いし図8(D)において、縦軸は温度(単位:K)、横
軸は直上の図8(A)の位置に対応する位置を示してい
る。
【0015】すなわち、ヒートフラッシュ抵抗7に通電
し、熱を発生させると、図8(B)に示すような温度分
布特性となる。この場合、SQUIDチップ2上の温度
が臨界温度(Tc )以上に上昇すれば、常伝導状態とな
るので、磁束トラップ現象は完全に解除される。
【0016】次に、この状態からヒートフラッシュ抵抗
7への通電を断つと、ヒートフラッシュ抵抗7の位置で
の温度は、外部の冷媒により臨界温度Tc 以下に下が
る。そして、SQUIDチップ2からは、付与されたヒ
ータ熱が高熱伝導性接着剤6の部分から外部冷媒等へ逃
げていくので、図上の右端から徐々に臨界温度Tc 以下
に下がっていき、徐々に超伝導状態に転移していくこと
がわかる(図(C))。
【0017】このような場合には、SQUIDチップ2
の周囲に1Φo (Φo :磁束量子)以上の磁束が存在し
ていたとしても、SQUIDチップ2の右端部から徐々
に超伝導状態に転移していき全体が一挙に超伝導状態に
転移するわけではないので、超伝導状態に転移した超伝
導ループ部分に外部磁束が捕捉(トラップ)されること
はない。
【0018】この図8(C)の状態から、さらに冷却を
受けると、図8(D)のような温度分布特性となり、つ
いには、磁束トラップを全く生じることなく、SQUI
Dチップ2全体が完全に超伝導状態に転移することがわ
かる。したがって、本実施例のSQUIDパッケージを
用いて磁場計測を行えば、磁束トラップ現象による磁場
計測特性の劣化を起こすことなく、良好な磁場計測を行
うことができる。
【0019】このことをしめしたのが、図9である。図
9は、本発明の一実施例であるSQUIDパッケージの
磁場計測の特性を示す図であり、図9(A)は超伝導状
態で磁束トラップを起こしていない状態での磁場計測特
性を、図9(B)は超伝導状態で磁束トラップを強制的
に発生させた状態での磁場計測特性を、図9(C)は図
9(B)の状態からヒートフラッシュ抵抗に通電した後
にその通電を切ったときの磁場計測特性を、それぞれ示
している。図9において、縦軸は電流値(1目盛:10
μA,μA:マイクロアンペア)を、横軸は電圧値(1
目盛:10μV,μV:マイクロボルト)を、それぞれ
示している。
【0020】図9(A)において、電圧値が一定で電流
値のみ約40μAにわたって変化しているaの部分は、
超伝導状態になっていることを示している。この状態か
ら強制的に磁束トラップを起こさせると、図9(B)に
示すように、電流値の変化は約10μA以下に減少して
しまう。このことは、SQUIDの磁場計測特性が著し
く悪化していることを示している。次に、図9(C)に
示すように、ヒートフラッシュ抵抗に通電しいったん通
電を停止すると、図のcに示すように、もとのような超
伝導状態に転移し、磁場計測特性が回復していることが
わかる。
【0021】図10は、本発明の一実施例であるSQU
IDパッケージのヒートフラッシングの効果を説明する
図であり、図10(A)は測定に用いたSQUIDパッ
ケージの側断面図を、図10(B)はヒートフラッシュ
抵抗に通電した時のSQUIDの電圧値の経時的変化
を、図10(C)はヒートフラッシュ抵抗に通電した時
のSQUIDの電流値の経時的変化を、それぞれ示して
いる。
【0022】上記の計測は、ヒートフラッシング電流値
が38mA(ミリアンペア)、ヒートフラッシング電力
値が8.7mW(ミリワット)、ヒートフラッシング電
流によるSQUIDチップとのカップリング値が0.7
6mA/Φo という条件で行った。図10(B),
(C)において、t1 はヒートフラッシュ抵抗の通電を
停止させた時点を、t2 はヒートフラッシュ抵抗に通電
を行った時点を、それぞれ示している。
【0023】次に、SQUIDパッケージが具備すべき
他の耐久性、信頼性等に関する測定結果について、以下
に説明する。図11は、本発明の一実施例であるSQU
IDパッケージの温度変化に対する特性を説明する図で
あり、図11(A)は測定に用いたSQUIDパッケー
ジの構成を、図11(B)は温度の経時変化を、それぞ
れ示している。図11(B)に示すように、SQUID
に何らのパッケージを施さない場合は、冷媒中に浸す
と、瞬間的に冷却されるのに対し、パッケージ台のみで
あってもかなりの温度変化緩和効果があり、パッケージ
台にガラス板を取り付けると、さらに効果が向上するこ
とがわかる。したがって、本実施例のように、SQUI
Dチップ全体をセラミックやエポキシ樹脂等の箱体等の
中に封止すると、より以上の温度変化緩和効果があるこ
とがわかる。
【0024】図12は、本発明の一実施例であるSQU
IDパッケージ中にヘリウムを封止した後、15回の急
激な温度変化(サーマルショック)を与えた後のヘリウ
ム洩れ量を、パッケージ作成に使用した接着剤ごとに示
した図である。図12において、試料4や試料5は、窒
化アルミニウム(AlN2 )や酸化アルミニウム(Al
23)からなるフィラ(粒状補強材)が混入したエポキ
シ樹脂系接着剤であり、この種類の接着剤で接合したパ
ッケージは、ヘリウム洩れに関し、高い耐久性を有する
ことがわかる。
【0025】図13は、本発明の一実施例であるSQU
IDパッケージ内を極めて低い湿度状態に封止した後、
SQUIDパッケージの周囲の環境を高温多湿雰囲気に
設定し、ヒートショックを5回与えた後にパッケージ内
にどれだけの空気中水分が侵入するかを、パッケージ作
成に使用した接着剤ごとに示した図である。図13にお
いて、試料13や試料14は、窒化アルミニウム(Al
2 )や酸化アルミニウム(Al23)からなるフィラ
(粒状補強材)を混入したエポキシ樹脂系接着剤であ
り、この種類の接着剤で接合したパッケージは、湿度洩
れに関し、高い耐久性を有することがわかる。
【0026】次に、本発明の一実施例である上記のSQ
UIDパッケージ1を用いたSQUID磁束計の構成の
一例を図6,図7に示す。SQUID磁束計に用いるS
QUIDとしては、超伝導ループ内にジョセフソン接合
を2個含むdcSQUIDと、ジョセフソン接合を1個
含むrfSQUIDとがあるが、前者は後者に比べ雑音
特性が優れているため広く研究が進められている。以
下、dcSQUID(単にSQUIDと呼ぶ)を例に挙
げて説明する。
【0027】図6は、SQUIDチップ2内の回路構成
の一例を示す回路図である。図に示すように、このSQ
UIDチップ2には、2つのジョセフソン接合15,1
6を含む超伝導ループであるSQUID11が設けら
れ、これにバイアス端子T1 と、インピーダンス整合回
路12と、接地端子T4 が設けられている。このバイア
ス端子T1 にバイアス電流源21からバイアス電流が注
入される。また、上記のSQUIDループ11の近傍に
は、磁束により結合される入力コイル14と帰還コイル
17が設けられる。入力コイル14にはピックアップコ
イル13が接続され、ピックアップコイル13により検
出された磁場は、入力コイル14を介してSQUIDル
ープ11に結合される。上記の帰還コイル17に接続す
る端子のうち、T6 は接地端子である。また、インピー
ダンス整合回路12は、低温状態のSQUID11と常
温状態にある増幅器22とのインピーダンスマッチング
をとるためのものであり、図示したLC回路のほか、超
伝導トランスが用いられる場合も多い。
【0028】次に、図7に、本発明の一実施例であるS
QUIDパッケージ1を用いたSQUID磁束計の構成
の一例を示す。図示のSQUID磁束計10では、測定
すべき磁場は、ピックアップコイル13によって検出さ
れ、入力コイル14を通じてSQUIDループ11に結
合される。入力コイル13に隣接する帰還コイル17に
は、増幅器23から帰還抵抗RF を介して帰還される帰
還磁束がSQUIDループ11に加えられる。
【0029】上記のSQUIDチップ2の出力電圧は、
増幅器22,23に出力されてロックイン検波され、Φ
−V曲線(磁束と電圧との関係を示す特性曲線)の1次
微分が得られる。この出力Vout を、帰還抵抗RF を介
して上記の帰還コイル17に加算してネガティブフィー
ドバックすると、Φ−V曲線の1次微分が零になる点
(山あるいは谷)に安定し、測定すべき磁場は、上記の
フィードバック量を出力Vout でモニターすることによ
り得ることができる。この状態を「ロックされた」と表
現する。上記の方法は、FLL(Flux Locked Loop:磁
束ロックループ)法と呼ばれ、いわゆる「零位法」の一
種であり、入出力の関係が線形になるのが特徴である。
【0030】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではない。上記実施例は、例示であり、本発明の特
許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な
構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなる
ものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、上記構成を有する
本発明によれば、温度変化緩和特性を有するセラミック
ス等の材料により形成された箱体内にSQUIDを封止
するので、温度変化に対する耐久性が高い。また、粒状
補強材を混入させたエポキシ系接着剤により接合されて
形成されるようにしたので、温度変化、結露等を防止す
ることができる。そして、特に、SQUIDの一面は、
高熱伝導性材料と低熱伝導性材料とを介して前記箱体に
接着され、当該高熱伝導性材料にヒートフラッシュ抵抗
を接着するようにしたので、磁束トラップ現象を生じる
ことがなく、良好な磁場計測を行うことができる、とい
う利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるSQUIDパッケージ
の蓋体を除いた平面構成を示す平面図である。
【図2】本発明の一実施例であるSQUIDパッケージ
の蓋体を取り付けた状態の図1におけるA−A方向から
見た断面図である。
【図3】本発明の一実施例であるSQUIDパッケージ
におけるSQUIDチップ近傍の構成を示す図である。
【図4】本発明の一実施例であるSQUIDパッケージ
の蓋体を取り付けた状態の図1におけるB−B方向から
見た断面図である。
【図5】本発明の一実施例であるSQUIDパッケージ
内のボンディング状態を示す平面図である。
【図6】本発明の一実施例であるSQUIDパッケージ
におけるSQUIDチップの構成の一例を示す回路図で
ある。
【図7】本発明の一実施例であるSQUIDパッケージ
を用いたSQUID磁束計の構成の一例を示す回路図で
ある。
【図8】本発明の一実施例であるSQUIDパッケージ
の温度分布特性を説明する図であり、図8(A)は測定
に用いたSQUIDパッケージの側断面図を、図8
(B)はヒートフラッシュ抵抗に通電した時のSQUI
Dパッケージの温度分布特性を、図8(C)はヒートフ
ラッシュ抵抗の電流を断った時のSQUIDパッケージ
の温度分布特性を、図8(D)はヒートフラッシュ抵抗
の電流を断った後所定時間が経過した時のSQUIDパ
ッケージの温度分布特性を、それぞれ示している。
【図9】本発明の一実施例であるSQUIDパッケージ
の磁場計測の特性を示す図であり、図9(A)は超伝導
状態で磁束トラップを起こしていない状態での磁場計測
特性を、図9(B)は超伝導状態で磁束トラップを強制
的に発生させた状態での磁場計測特性を、図9(C)は
図9(B)の状態からヒートフラッシュ抵抗に通電した
後にその通電を切ったときの磁場計測特性を、それぞれ
示している。
【図10】本発明の一実施例であるSQUIDパッケー
ジのヒートフラッシングの効果を説明する図であり、図
10(A)は測定に用いたSQUIDパッケージの側断
面図を、図10(B)はヒートフラッシュ抵抗に通電し
た時のSQUIDの電圧値の経時的変化を、図10
(C)はヒートフラッシュ抵抗に通電した時のSQUI
Dの電流値の経時的変化を、それぞれ示している。
【図11】本発明の一実施例であるSQUIDパッケー
ジの温度変化に対する特性を説明する図であり、図11
(A)は測定に用いたSQUIDパッケージの構成を、
図11(B)は温度の経時変化を、それぞれ示してい
る。
【図12】本発明の一実施例であるSQUIDパッケー
ジのヘリウム洩れについて、パッケージ作成に使用した
接着剤ごとの特性を説明する図である。
【図13】本発明の一実施例であるSQUIDパッケー
ジにおける空気中水分の侵入について、パッケージ作成
に使用した接着剤ごとの特性を説明する図である。
【符号の説明】
1 SQUIDパッケージ 2 SQUIDチップ 2B SQUIDチップ底面 2L,2R,2S SQUIDチップ側面 3 箱体 3B 基板 3F 枠体 3T 蓋体 5 低熱伝導性接着剤 6 高熱伝導性接着剤 7 ヒートフラッシュ抵抗 10 SQUID磁束計 11 SQUIDループ 12 インピーダンス整合回路 14 ピックアップコイル 15,16 ジョセフソン接合 17 帰還コイル 21 バイアス電流源 22,23 増幅器 P1 〜P8 箱体パッド RB バイアス抵抗 RF 帰還抵抗 T1 〜T6 チップパッド W1 〜W8 線材
フロントページの続き (72)発明者 高田 洋一 千葉県印旛郡印西町武西学園台2−1200 株式会社超伝導センサ研究所内 (72)発明者 風見 邦夫 千葉県印旛郡印西町武西学園台2−1200 株式会社超伝導センサ研究所内 (72)発明者 岡島 健一 千葉県印旛郡印西町武西学園台2−1200 株式会社超伝導センサ研究所内 (72)発明者 上原 弦 千葉県印旛郡印西町武西学園台2−1200 株式会社超伝導センサ研究所内 (72)発明者 賀戸 久 茨城県つくば市梅園1丁目1番4 工業技 術院電子技術総合研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SQUIDを温度変化緩和特性を有する
    材料からなる箱体内に密閉状に封止したことを特徴とす
    るSQUIDパッケージ。
  2. 【請求項2】 前記箱体は、温度変化緩和特性を有する
    材料からなる部材を、粒状補強材を混入させたエポキシ
    系接着剤により接合されて形成されることを特徴とする
    請求項1に記載したSQUIDパッケージ。
  3. 【請求項3】 前記SQUIDの近傍であって、磁束ト
    ラップを生じない位置に、ヒートフラッシュ抵抗を配置
    したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載した
    SQUIDパッケージ。
  4. 【請求項4】 前記SQUIDの一面は、高熱伝導性材
    料と低熱伝導性材料とを介して前記箱体に接着され、当
    該高熱伝導性材料にヒートフラッシュ抵抗を接着したこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項3に記載したSQ
    UIDパッケージ。
  5. 【請求項5】 前記ヒートフラッシュ抵抗は、前記ヒー
    トフラッシュ抵抗によりSQUIDに付与される熱の勾
    配が1次元熱流となるように構成されたことを特徴とす
    る請求項4に記載したSQUIDパッケージ。
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