JPH079446Y2 - 極軌道衛星全天向高速追尾アンテナ - Google Patents
極軌道衛星全天向高速追尾アンテナInfo
- Publication number
- JPH079446Y2 JPH079446Y2 JP1987144364U JP14436487U JPH079446Y2 JP H079446 Y2 JPH079446 Y2 JP H079446Y2 JP 1987144364 U JP1987144364 U JP 1987144364U JP 14436487 U JP14436487 U JP 14436487U JP H079446 Y2 JPH079446 Y2 JP H079446Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- elevation
- azimuth
- support structure
- orthogonal
- antenna
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は方位,俯仰駆動機構に直交俯仰駆動機構を付加
した三軸駆動により、極軌道衛星の全天向追尾を容易に
した極軌道衛星全天向高速追尾アンテナに関する。
した三軸駆動により、極軌道衛星の全天向追尾を容易に
した極軌道衛星全天向高速追尾アンテナに関する。
従来の極軌道衛星の高速追尾アンテナとして、アンテナ
を方位回転軸及び俯仰回転軸のまわりに回転するように
支持したAZ−ELマウント方式が採用されている。この方
式は、構造が簡単で重量が軽く、アンテナ反射鏡背面の
機器室への経路が容易となる。また各軸まわりの保守,
点検のためのスペースが充分に確保できる。
を方位回転軸及び俯仰回転軸のまわりに回転するように
支持したAZ−ELマウント方式が採用されている。この方
式は、構造が簡単で重量が軽く、アンテナ反射鏡背面の
機器室への経路が容易となる。また各軸まわりの保守,
点検のためのスペースが充分に確保できる。
また別のマウント方式として、地上に水平に固定された
X軸と、これに直交してX軸まわりに可動するY軸とを
備えて、両軸のまわりに回転するように支持したX−Y
マウント方式がある。
X軸と、これに直交してX軸まわりに可動するY軸とを
備えて、両軸のまわりに回転するように支持したX−Y
マウント方式がある。
しかしながら、上述した従来の各方式のアンテナにおい
ては、夫々次のような問題が生じている。即ち、前者の
方式のものは、天頂付近を通過する衛星を高速追尾する
場合には、方位回転軸まわりのアンテナ回転速度が大き
くなる問題があった。
ては、夫々次のような問題が生じている。即ち、前者の
方式のものは、天頂付近を通過する衛星を高速追尾する
場合には、方位回転軸まわりのアンテナ回転速度が大き
くなる問題があった。
また、後者の方式のものは、X軸方向の低俯仰角度付近
を通過する衛星を除いた全天向を通過する衛星の高速追
尾が可能であるが、構造が複雑となり、重量が重く、ま
た構造上アンテナ反射鏡部が高く位置するために重心の
位置が高くなり、アンテナの剛性が低くなる。さらにア
ンテナの回転軸が広範囲に動くため、アンテナ反射鏡部
背面の機器室への経路が複雑となり、またその可動軸ま
わりを保守,点検するためのスペースが広く確保できな
い問題がある。
を通過する衛星を除いた全天向を通過する衛星の高速追
尾が可能であるが、構造が複雑となり、重量が重く、ま
た構造上アンテナ反射鏡部が高く位置するために重心の
位置が高くなり、アンテナの剛性が低くなる。さらにア
ンテナの回転軸が広範囲に動くため、アンテナ反射鏡部
背面の機器室への経路が複雑となり、またその可動軸ま
わりを保守,点検するためのスペースが広く確保できな
い問題がある。
本考案はアンテナまわりの保守,点検を容易にするとと
もに、天頂付近を通過する極軌道衛星に対しても追尾可
能な全天向高速追尾アンテナを提供することを目的とし
ている。
もに、天頂付近を通過する極軌道衛星に対しても追尾可
能な全天向高速追尾アンテナを提供することを目的とし
ている。
本考案の極軌道衛星全天向高速追尾アンテナは、方位支
持構造,俯仰支持構造,機器室及びアンテナ反射鏡部を
備え、俯仰支持構造を方位回転させるとともに機器室を
俯仰回転させるアンテナに、直交俯仰回転軸及び直交俯
仰駆動装置を付設し、アンテナ反射鏡部を機器室に対し
て少角度の範囲内で直交俯仰回転可能に構成し、特に天
頂付近を通過する極軌道衛星に対してダウンタイムなく
追尾可能な構成としている。
持構造,俯仰支持構造,機器室及びアンテナ反射鏡部を
備え、俯仰支持構造を方位回転させるとともに機器室を
俯仰回転させるアンテナに、直交俯仰回転軸及び直交俯
仰駆動装置を付設し、アンテナ反射鏡部を機器室に対し
て少角度の範囲内で直交俯仰回転可能に構成し、特に天
頂付近を通過する極軌道衛星に対してダウンタイムなく
追尾可能な構成としている。
次に、本考案を図面を参照して説明する。
第1図及び第2図は本考案の一実施例を示しており、第
1図はアンテナ反射鏡部が水平方向に向けられた状態の
側面図であり、第2図はアンテナ反射鏡部が天頂方向に
向けられた状態の背面図である。
1図はアンテナ反射鏡部が水平方向に向けられた状態の
側面図であり、第2図はアンテナ反射鏡部が天頂方向に
向けられた状態の背面図である。
第1図,第2図において、1は方位支持構造であり、こ
の下部はコンクリート基礎2にアンカーボルト3を介し
て、しっかりと固定されている。この方位支持構造1の
上に方位大歯車4および方位回転軸14を有する旋回輪軸
受5を具備し、さらにその上に俯仰支持構造6を備えて
いる。この俯仰支持構造6の側面には方位駆動装置7が
装備される。この方位駆動装置7は俯仰支持構造6に取
着された方位小歯車8を有しており、この方位小歯車8
が前記方位支持構造1の上部に据付けられた方位大歯車
4のピッチ円周上を噛み合いながら方位回転軸14の回り
を回転駆動することにより、前記旋回輪軸受5を介して
俯仰支持構造6が回転する。
の下部はコンクリート基礎2にアンカーボルト3を介し
て、しっかりと固定されている。この方位支持構造1の
上に方位大歯車4および方位回転軸14を有する旋回輪軸
受5を具備し、さらにその上に俯仰支持構造6を備えて
いる。この俯仰支持構造6の側面には方位駆動装置7が
装備される。この方位駆動装置7は俯仰支持構造6に取
着された方位小歯車8を有しており、この方位小歯車8
が前記方位支持構造1の上部に据付けられた方位大歯車
4のピッチ円周上を噛み合いながら方位回転軸14の回り
を回転駆動することにより、前記旋回輪軸受5を介して
俯仰支持構造6が回転する。
また、前記俯仰支持構造6の上の両側に俯仰回転軸受9
を備えており、電波を受信する受信機器等を内部に収納
できる機器室10をこの俯仰回転軸受9を介して俯仰回転
できるように設けている。この機器室10の側面には俯仰
大歯車11を具備する一方、前記俯仰支持構造6上には俯
仰駆動装置12が装備される。この俯仰駆動装置12は前記
俯仰大歯車11に噛み合う俯仰小歯車13を有し、この噛み
合いにより俯仰大歯車11及び機器室10が一体的に俯仰回
転する。
を備えており、電波を受信する受信機器等を内部に収納
できる機器室10をこの俯仰回転軸受9を介して俯仰回転
できるように設けている。この機器室10の側面には俯仰
大歯車11を具備する一方、前記俯仰支持構造6上には俯
仰駆動装置12が装備される。この俯仰駆動装置12は前記
俯仰大歯車11に噛み合う俯仰小歯車13を有し、この噛み
合いにより俯仰大歯車11及び機器室10が一体的に俯仰回
転する。
また、前記機器室10上に俯仰回転軸15と直交する直交俯
仰回転軸16を有する直交俯仰回転軸受17を備え、この直
交俯仰回転軸受17上にアンテナ反射鏡部18の中心支持構
造である中心筒体19を設けてある。この中心筒体19と前
記機器室10の間に直交俯仰駆動装置20を装備している。
この直交俯仰駆動装置20は、天頂付近を通過する極軌道
衛星を追尾するためにAZ−ELマウント方式に付加した駆
動装置である。この直交俯仰駆動装置20の可動範囲は、
例えば±10度程度の限定駆動でよいため、ここではスク
リュージャッキ機構を採用している。
仰回転軸16を有する直交俯仰回転軸受17を備え、この直
交俯仰回転軸受17上にアンテナ反射鏡部18の中心支持構
造である中心筒体19を設けてある。この中心筒体19と前
記機器室10の間に直交俯仰駆動装置20を装備している。
この直交俯仰駆動装置20は、天頂付近を通過する極軌道
衛星を追尾するためにAZ−ELマウント方式に付加した駆
動装置である。この直交俯仰駆動装置20の可動範囲は、
例えば±10度程度の限定駆動でよいため、ここではスク
リュージャッキ機構を採用している。
したがって、この構成によれば、このアンテナは方位,
俯仰の両駆動系に加えて、俯仰回転軸と直交する直交俯
仰回転系を設けているので、全体の駆動系は三軸マウン
ト構造となり、特に極軌道衛星の全天向高速追尾が実現
できる。また、この構成では従来のAZ−ELマウント構造
に直交俯仰回転系を付加したのみであるため、その利点
をそのまま継承して構造の簡略化,軽量化を図ることが
でき、かつ主反射鏡背面における機器室へのアクセスが
簡単でアンテナ駆動軸まわりの保守点検を容易に行うこ
とができる。
俯仰の両駆動系に加えて、俯仰回転軸と直交する直交俯
仰回転系を設けているので、全体の駆動系は三軸マウン
ト構造となり、特に極軌道衛星の全天向高速追尾が実現
できる。また、この構成では従来のAZ−ELマウント構造
に直交俯仰回転系を付加したのみであるため、その利点
をそのまま継承して構造の簡略化,軽量化を図ることが
でき、かつ主反射鏡背面における機器室へのアクセスが
簡単でアンテナ駆動軸まわりの保守点検を容易に行うこ
とができる。
以上説明したように本考案は、AZ−ELマウント方式のア
ンテナに、直交俯仰回転軸及び直交俯仰駆動装置を付設
して三軸マウント構造としているので、アンテナ反射鏡
部を機器室に対して直交俯仰回転可能とし、特に天頂付
近を通過する極軌道衛星に対してダウンタイムなく追尾
可能にすると共に、構造がシンプルで、軽量化が図ら
れ、また主反射鏡背面の機器室へのアクセスが簡単で、
さらにアンテナ駆動軸まわりの保守点検を容易にできる
効果がある。また、本考案では直交俯仰回転軸と直交俯
仰駆動装置とにより、アンテナ反射鏡部を機器室に対し
て少角度の範囲内で直交俯仰回転可能に構成しているの
で、アンテナ反射鏡部と機器室との相対回転量が少な
く、例えば機器室に電波を受信する受信装置を設けてア
ンテナ反射鏡部との間をケーブルで接続した場合でも、
ケーブルに可動範囲の広い回転を吸収するための機構を
設ける必要がなく、前記した構造のシンプル化を更に促
進することができる。
ンテナに、直交俯仰回転軸及び直交俯仰駆動装置を付設
して三軸マウント構造としているので、アンテナ反射鏡
部を機器室に対して直交俯仰回転可能とし、特に天頂付
近を通過する極軌道衛星に対してダウンタイムなく追尾
可能にすると共に、構造がシンプルで、軽量化が図ら
れ、また主反射鏡背面の機器室へのアクセスが簡単で、
さらにアンテナ駆動軸まわりの保守点検を容易にできる
効果がある。また、本考案では直交俯仰回転軸と直交俯
仰駆動装置とにより、アンテナ反射鏡部を機器室に対し
て少角度の範囲内で直交俯仰回転可能に構成しているの
で、アンテナ反射鏡部と機器室との相対回転量が少な
く、例えば機器室に電波を受信する受信装置を設けてア
ンテナ反射鏡部との間をケーブルで接続した場合でも、
ケーブルに可動範囲の広い回転を吸収するための機構を
設ける必要がなく、前記した構造のシンプル化を更に促
進することができる。
第1図は本考案のアンテナの一状態の側面図、第2図は
その異なる状態の背面図である。 1…方位支持構造、2…コンクリート基礎、3…アンカ
ーボルト、4…方位大歯車、5…旋回輪軸受、6…俯仰
支持構造、7…方位駆動装置、8…方位小歯車、9…俯
仰回転軸受、10…機器室、11…俯仰大歯車、12…俯仰駆
動装置、13…俯仰小歯車、14…方位回転軸、15…俯仰回
転軸、16…直交俯仰回転軸、17…直交俯仰回転軸受、18
…アンテナ反射鏡部、19…中心筒体、20…直交俯仰駆動
装置。
その異なる状態の背面図である。 1…方位支持構造、2…コンクリート基礎、3…アンカ
ーボルト、4…方位大歯車、5…旋回輪軸受、6…俯仰
支持構造、7…方位駆動装置、8…方位小歯車、9…俯
仰回転軸受、10…機器室、11…俯仰大歯車、12…俯仰駆
動装置、13…俯仰小歯車、14…方位回転軸、15…俯仰回
転軸、16…直交俯仰回転軸、17…直交俯仰回転軸受、18
…アンテナ反射鏡部、19…中心筒体、20…直交俯仰駆動
装置。
Claims (1)
- 【請求項1】固定支持された方位支持構造と、この方位
支持構造上において方位回転軸を介して方位回転可能な
俯仰支持構造と、この俯仰支持構造上において俯仰回転
軸を介して俯仰回転可能な機器室と、この機器室に前記
俯仰回転軸と直交する直交俯仰回転軸を介して支持され
たアンテナ反射鏡部と、前記方位支持構造と俯仰支持構
造との間に設けた方位駆動装置と、前記俯仰支持構造と
機器室との間に設けた俯仰駆動装置と、前記機器室とア
ンテナ反射鏡部との間に設けた直交俯仰駆動装置とを備
え、この直交俯仰駆動装置により前記アンテナ反射鏡部
を機器室に対して俯仰回転方向と直交する方向に少角度
の範囲内で回転可能に構成したことを特徴とする極軌道
衛星全天向高速追尾アンテナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987144364U JPH079446Y2 (ja) | 1987-09-24 | 1987-09-24 | 極軌道衛星全天向高速追尾アンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987144364U JPH079446Y2 (ja) | 1987-09-24 | 1987-09-24 | 極軌道衛星全天向高速追尾アンテナ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6451309U JPS6451309U (ja) | 1989-03-30 |
JPH079446Y2 true JPH079446Y2 (ja) | 1995-03-06 |
Family
ID=31412008
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987144364U Expired - Lifetime JPH079446Y2 (ja) | 1987-09-24 | 1987-09-24 | 極軌道衛星全天向高速追尾アンテナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH079446Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4079383A (en) * | 1976-08-09 | 1978-03-14 | Ford Aerospace & Communications Corporation | Pointing error compensating device |
JPS6011512U (ja) * | 1983-06-30 | 1985-01-26 | 日本電気株式会社 | 中高度衛星天頂追尾型車載アンテナ |
JPS6022803A (ja) * | 1983-07-19 | 1985-02-05 | Nec Corp | 衛星追尾空中線制御装置 |
-
1987
- 1987-09-24 JP JP1987144364U patent/JPH079446Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6451309U (ja) | 1989-03-30 |
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