JPH0794406A - X線マスクと該マスクの製造方法と製造装置、ならびに該マスクを用いたx線露光方法と露光装置 - Google Patents

X線マスクと該マスクの製造方法と製造装置、ならびに該マスクを用いたx線露光方法と露光装置

Info

Publication number
JPH0794406A
JPH0794406A JP12744894A JP12744894A JPH0794406A JP H0794406 A JPH0794406 A JP H0794406A JP 12744894 A JP12744894 A JP 12744894A JP 12744894 A JP12744894 A JP 12744894A JP H0794406 A JPH0794406 A JP H0794406A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mask
ray
exposure
wafer
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12744894A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Hara
光一 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP12744894A priority Critical patent/JPH0794406A/ja
Publication of JPH0794406A publication Critical patent/JPH0794406A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/708Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パターンが正確に描画され、SR−X線を効
率良く使用することのできるX線マスクの提供、および
該マスクを用いて露光を行い、効率のよい製造を行う露
光装置や方法を実現すること。 【構成】 シンクロトロン放射光を用いた露光に使用さ
れるX線マスクにおいて、長尺形状の支持膜と、該支持
膜上に形成された転写パターンとを有することを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シンクロトロン放射光
を用いて微細なチップパターンの効率的な形成を目的と
するX線露光技術とそれを可能とするX線露光用マスク
及びその製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの高集積化が進む中で、
光による縮小投影露光方式は開口数(NA)で決まる解
像性能と画角(露光範囲)の両立が限界に近付いている
と指摘されている。また解像性能の向上に必然的に伴う
焦点深度の低下も半導体量産化に対するコストアップの
原因となっている。256MDRAM以降の半導体デバ
イスには0.18μmレベルを解像する露光技術が必要
とされ、X線露光技術が有望視されている。
【0003】X線露光に用いるマスクは図12(a),
(b)の上面図および側面図に示すように構成されてお
り、その製造工程は以下のとおりである。
【0004】シリコンウェハ上にX線透過膜として2μ
m厚のSiN層を形成し、その上にX線吸収体として、
タングステンなどの低応力重金属層を形成する。裏面か
らバックエッチ用の窓を形成した後、SiO2層をその
重金属層上に形成する。この後、電子線レジストを表面
に塗布し、EB露光装置によって1倍の大きさでチップ
パターンを直接描画する。次に、現像処理してレジスト
のチップパターンを形成する。さらに、レジストチップ
パターンをマスクにしてエッチングを行いSiO2のチ
ップパターンを作る。次に、SiO2のチップパターン
をマスクにしてエッチングによって重金属層のチップパ
ターン1002を形成する。アライメントマーク100
2aも同時に形成する。レジスト除去した後にシリコン
基板を裏面よりエッチングしてSiNのX線透過支持膜
(メンブレン)1003および支持枠1001を形成す
る。保持枠1004を支持枠1001の裏面に接着して
X線マスク1005が完成する。
【0005】上記のように作製されたX線マスク100
5は、図13に示すような露光装置により露光転写がな
される。以下、露光手順について説明する。
【0006】X線マスク1005をX線ステッパのマス
クステージ1106に搭載し、ウェハ1107をX線マ
スク1005に近接させた状態でウェハチャック111
5に保持し、さらにウェハステージ1116を2軸
(X、Y)にステップ移動、位置合わせ及びX線露光を
繰り返すことでウェハ1107全面に渡って複数個のパ
ターンを並べて露光転写していた。
【0007】上記の露光装置は、図14に示すように光
源と組み合わされる。X線露光を行う際の光となるSync
hrotoron-Radiation-Xray(以下、SR−X線と称す)
1214は、SRリング1224のベンディングマグネ
ット部(図示せず)から軌道面に一致して水平方向に偏
平に広く発散される。そのSR−X線1214をビーム
ライン1213内部を超高真空とすることによって減衰
を防ぎながらSRリング1224から数メートル離れた
外部にまで導きだすことが行われるが、ビームライン1
213の内部には露光領域を拡大するためにSR−X線
1214をスキャンするミラー1225が設置されてい
る。ビームライン1213の末端には超高真空雰囲気と
外部の雰囲気を仕切り、かつ、SR−X線を透過させる
ベリリウム(Be)窓1212が装着されている。Be
窓1212を透過したSR−X線を照明光としてマスク
1005のパターンをウェハ1107上に塗布されたレ
ジストに1ショット露光する。ウェハステージ1116
を2軸にステップを繰り返し、ウェハ全面にパターンを
並べて露光転写する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の、X線マ
スク作製においては、1:1のEB装置を用いたマスク
上への直接描画によりマスクのチップパターンの形成が
行われているが、ますますに細くなる解像線幅とチップ
パターンサイズの増大等の要求に対しては、1:1のE
B描画によるマスク作製は困難であるという課題があ
る。また、この際、得られるチップパターンのエッジの
乱れも大きく、EB描画によるマスク作製の実用化を困
難なものにしている。
【0009】また、従来のシンクロトロン放射光を利用
したX線露光においては、図14に示したように、露光
光が水平方向に広がって発散されるが、SR−X線のご
く一部のみを細いビームラインで切り出して利用してい
るため、SR−X線の無駄が大きいという課題がある。
【0010】本発明は上述したような従来の技術が有す
る課題に鑑みてなされたものであって、パターンが正確
に描画され、SR−X線を効率良く使用することのでき
るX線マスクの提供、および該マスクを用いて露光を行
い、効率のよい製造を行う露光装置や方法を実現するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のX線マスクは、
シンクロトロン放射光を用いた露光に使用されるX線マ
スクにおいて、長尺形状の支持膜と、該支持膜上に形成
された転写パターンとを有することを特徴とする。
【0012】この場合、前記支持膜上には長手方向に沿
って複数の転写パターンを形成してもよい。
【0013】本発明のマスクブランクスは、シンクロト
ロン放射光を用いた露光に使用されるX線マスク用のマ
スクブランクスにおいて、該マスクブランクスの形状は
長尺形状であることを特徴とする。
【0014】本発明の、上記のマスクブランクスの製造
方法は、シリコン単結晶のインゴットを、その長手方向
に沿って縦切りに薄く切り出す工程を有することを特徴
とする。
【0015】本発明のX線マスクの製造方法は、上記の
マスクブランクスに転写パターンを形成してX線マスク
を製造することを特徴とする。
【0016】この場合、複数の領域を順次形成してつな
ぎ合わせることによって一つの転写パターンを形成して
もよい。
【0017】また、前記転写パターンの形成は、原版レ
チクルのパターンを光露光によってマスクブランクス上
に縮小転写することによって行ってもよい。
【0018】本発明のX線マスク製造装置は、上記のマ
スクブランクスを保持するチャックと、該チャックに保
持されたマスクブランクスに対して転写パターンの露光
転写を行う露光手段とを有することを特徴とする。
【0019】この場合、前記露光手段に光縮小露光光学
系を設けてもよい。
【0020】本発明の解こう方法は、シンクロトロン放
射光を用いてX線マスクの転写パターンをウエハに露光
転写する露光方法において、前記X線マスクは前記ウエ
ハの直径より長い辺を持つ支持膜を有することを特徴と
する。
【0021】この場合、前記X線マスクの支持膜上には
長手方向に沿って複数の転写パターンが形成されてお
り、複数の転写パターンを同時にウエハに露光転写して
もよい。
【0022】本発明の微小デバイスは、上記のようなX
線露光方法を含む製造方法で製造されたことを特徴とす
る。
【0023】本発明のX線露光装置は、シンクロトロン
放射源と、請求項1または請求項2記載のX線マスクを
保持するマスクチャックと、ウエハを保持するウエハチ
ャックと、前記シンクロトロン放射源からのシンクロト
ロン放射ビームによって該マスクの転写パターンをウエ
ハに露光転写する手段を有することを特徴とする。
【0024】この場合、前記X線マスクに対応した長尺
形状のX線取出窓を設けてもよい。
【0025】また、前記マスクチャックは、前記X線マ
スクを長手方向に水平に、支持膜を鉛直方向に保持して
もよい。
【0026】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0027】X線露光用長尺マスク 図1(a),(a’)は光を用いた1/4縮小投影露光
法で製作したX線露光用長尺マスクの実施例の正面図お
よび側面図である。
【0028】マスクブランクスはシリコンの単結晶イン
ゴットをその長手方向に沿って縦切りに切り出し、長さ
360mm、幅30mm、厚さ6mmに研磨したもので
ある。この上にX線透過性の支持膜(メンブレン)10
3となる2μm厚のSiNの薄層を形成し、さらにその
上にSR−X線を吸収するために低応力重金属タングス
テンで形成したチップパターン102を横向きで一列に
9チップ配置した。各チップパターン102の寸法は1
5mm(縦)×30mm(横)で、これは15mm×1
5mmの領域を2回つなぎ露光することで1チップ分を
形成したものである。
【0029】チップパターン102の周囲にはアライメ
ントマーク102aが配置されており、どの露光位置の
アライメントでも効果的に利用することができる。最後
に裏面からバックエッチして支持膜部103及び支持枠
部101を形成し、X線露光用マスクを構成した。
【0030】上記のX線露光用長尺マスク135を用い
れば300mmの直径のシリコンウェハを300mm幅
で9チップ分同時に横一括露光することが出来る。具体
的には後述する。
【0031】図1(b),(b’)は支持膜の引っ張り
応力によって支持枠に発生する変形を抑えるために、支
持枠補強のために桟46を各チップパターンの間に6箇
所設けたX線露光用マスクの実施例の正面図および側面
図である。この他の構成は図1(a),(a’)に示し
た実施例と同様であるために符号および説明は省略す
る。
【0032】図1(c),(c’)は、図1(b),
(b’)に示した実施例における支持枠101の裏面に
補強を目的として380mm×80mm×2mm厚のパ
イレックスガラスの保持枠147を接着し、支持枠10
1の変形を抑えたものである。この他の構成は図1
(b),(b’)に示した実施例と同様であるために符
号および説明は省略する。
【0033】長尺X線マスク作製用縮小投影露光装置 図2は上記のような構成のX線露光用長尺マスク(長尺
マスク)を、縮小露光によって作製するために開発した
長尺マスク作製用縮小投影露光装置の構成を示す図であ
る。図3は光学系の要部を示す図である。
【0034】本装置における縮小率は1/4である。照
明光源234としては、波長248nmのKrFのエキ
シマレーザを用いる。また、NA=0.7の極めて高開
口数の両テレセントリック系の投影レンズ231を搭載
し、さらに、マスクブランクス136の表面に塗布する
レジスト厚みを62nmと薄くし、0.18μmのライ
ンアンドスペース解像を可能としている。原版であるレ
チクル228とマスクブランクス136の間隔(光路
長)は1200mmである。
【0035】この場合、転写面での焦点深度は±0.2
5μmとなるが、このような焦点深度の場合、チップパ
ターン102の2チップ分の領域である30mm×30
mmの画角を一度に露光すると周辺部の像面湾曲を焦点
深度の範囲に抑えることが困難であるため、本実施例に
おいては、一回の露光画角を16mm×16mmとし、
2回の露光で1チップ分をつないで形成するつなぎ露光
を行う。図3はこれを達成するための光学系を示してい
る。ここで、レチクル228は4倍サイズ(64mm×
128mm)のチップパターン105の2ヶ分を配して
いるが、1ヶ分のチップパターンのみとしても良い。
【0036】レチクルステージ250は2軸(X,Y
軸)で、1軸(X軸)はステップ移動出来る構成とし
た。レチクルステージ250は、さらにチップパターン
105の半分の中心を投影レンズ231光軸上でX軸方
向にステップ移動し、かつ、レチクルアライメント光学
系254でレチクル228上に形成されたアライメント
マークの位置を正確にモニタし、レチクルステージ25
0を3軸(X,Y,θ軸)で制御し、レチクル228の
位置合わせが出来る機構を有している。
【0037】また、レチクルアパーチャー233を照明
系内部のレチクル面と共役の位置に設け、レチクル面上
の非露光部分を遮光している。特にチップパターンのつ
なぎ合わせ部分となるレチクルアパーチャー233の2
ヶのエッジはレチクルステージ250と同等精度の位置
出しを、2軸(X、θ軸)ともパルスモータ255によ
って実現している。位置出しは長尺マスク用ステージ2
37の位置を観察するレーザ干渉計システム241及び
長尺マスク用ステージ237側面の変位を観察する微少
変位モニタ(不図示)からの信号からレチクルアパーチ
ャー233のズレを算出し、パルスモータ255にフイ
ードバックしている。
【0038】なお、レチクル228の中心が投影レンズ
231の光軸と偏心してレチクルステージ250上に位
置決めされていたり、レチクルステージ250自体が予
め偏心して構成されていたり、あるいはレチクル228
の中心上にチップパターン102を1ヶしか配さなけれ
ば、レチクルステージ250は1軸ステージとしても良
い。
【0039】図4は1軸のレチクルステージを用いた場
合の光学系例を示す図である。この例では、レチクル2
28の1ケ分のチップパターンは半分(16mm×16
mm)ずつ2つ(105a,105b)に分割されてい
る。分割された両者の間には1マスキング領域があり、
これによりレチクルアパーチャ233の位置決め精度を
高めなくても済むようになっている。
【0040】長尺マスク用ステージ(以下長尺ステージ
と称す)237はレチクルステージ250の移動軸方向
(X軸)と対応した1軸ステップステージで構成されて
いる。長尺ステージ237はステップ移動量をレーザ干
渉計システム241、移動ミラー243によってモニタ
し、長尺ステージ237のサーボモータ240にフィー
ドバックをすることで正確な位置決めを可能としてい
る。また長尺ステージ237の移動に伴う、移動方向と
直角方向の他軸成分の発生は長尺ステージ237の側面
に設けた平面を2ヶの微少変位センサを用いて各々の変
位量をステップ移動ごとに観察し、その値から回転成分
と、それぞれのステップ位置での変位成分を算出した変
位量に投影光学レンズの縮小率の逆数(×4)をかけた
量とをレチクルステージ250の位置決めモータ252
にフイードバックしてレチクル228を合わせている。
【0041】また長尺ステージ237のステップ移動に
伴う、焦点面の3軸(Z、θx、θy軸)の変位はフォー
カスモニタ249によって観察されレチクルステージ2
50全体を補正している。
【0042】チップパターンが転写されるマスクブラン
クス136はレジスト塗布後、長尺ステージ237上に
位置決め用のピン(不図示)を基準として手動により長
尺用チャック236に真空吸着セットされる。その際、
ブランクスが歪のない自然な形で吸着されるように吸着
前に一度吸着穴から清浄な空気を吹き出し、ブランクス
を浮上させて、際吸着してセットする。吸着後のブラン
クスの平面度が規格値以内で、かつ長尺ステージ237
の走り方向と完全に平行にセットされていることを確認
した後、露光によるパターン形成となる。
【0043】マスク作製のための露光は、以下のように
行われる。
【0044】まず、レチクル228のチップパターンの
半分(16mm×16mm)を、マスクブランクス13
6に転写する。次に、レチクルステージ250を駆動し
てレチクルをチップパターン105の残り半分側に切り
替える。同時に、レーザ干渉計システム241の計測を
基に長尺ステージ237を駆動してマスクブランクス1
36を移動し、レチクル241の位置ズレ補正を行った
後に残り半分のパターン転写を行うことで1チップのパ
ターン(16mm×32mm)を形成する。この動作を
9回繰り返し9チップ分のパターンを転写して、長尺マ
スクのパターン形成が完了する。この後、現像処理、エ
ッチング処理、組立処理などを行って、先の図1に示す
ような長尺マスクが完成する。
【0045】シンクロトロン照明光学系 図6(a),(b)は上記のようなX線マスクを用いて
微小尾デバイスを製造するのに用いられるシンクロトロ
ン照明光学系の概略構成を示す上面図および側面図であ
る。また、図5はその前対図である。SRリング901
のベンディングマグネット部から軌道面に一致して水平
にSR−X線314が発散される。その垂直方向(図面
上下方向)の発散角は±0.5mrad程度である。
【0046】本実施例ではSR−X線314の発光点か
ら露光点までは10mである。SR−X線314のビー
ム強度分布はこの位置では上下の幅が10mmのガウス
分布形をなしている。
【0047】一方、水平方向では30mradのSR−
X線を取り込んでいる。横方向の集光は行っていない。
この横広のSR−X線314を通すためビームライン3
59も横幅35cm、縦40mmの長円断面をなしてい
る。また、ビームライン359には不図示のスリット、
ゲートバルブ、蛇腹、アブソーバー、FCV(ファスト
クロージングバルブ)、ADL(衝撃波遅延管)等が設
けられこれらも幅広のSR−X線314のビーム形状に
適した形状となっているまた、ビームライン359の途
中には、露光に必要な上下15mm幅の照射光を得るた
め、100mm(幅)×400mm(長さ)の平面に磨
きだしたSiC製のミラー325が発光点から2mの位
置に配置されており、このミラー325によってSR−
X線314をスキャンし、照射域全域を照度ムラを抑え
て照射することが行われている。なお、ミラー325の
反射面を凸面としてこれを固定し、SR−X線314を
鉛直方向に拡大するようにしてもよい。
【0048】ビームライン359と露光チャンバ320
とを隔てるSR−X線314取り出し用のBe窓348
は20mm(縦)×32cm(横)と横長サイズの長尺
形状で、30cm以上の横広のSR−X線314を外部
雰囲気に取り出すことが出来る。また縦幅を20mmと
小さくすることでビームライン内の高真空雰囲気と外部
の1気圧ヘリウム雰囲気の圧力差に耐える強度を確保し
ている。
【0049】X線ステッパ 図7は1ビームラインに接続されるX線ステッパの概略
図である。マスクステージ406はSR−X線314の
水平方向の発散を取り込むために長尺マスク135を横
置き搭載するようになっている。長尺マスク135の構
成および作製方法は先の実施例で説明した通りである。
【0050】長尺マスク135に寸法を対応させた横長
の長尺チャック464上に、長尺マスク135の支持枠
部101が裏面からバキューム吸着される。長尺チャッ
ク464には長尺マスク135のパターン配置に合わせ
た横長のSR−X線透過用開口部が形成されている。マ
スクステージ406と対向してウェハステージ462が
配置されている。長尺マスク135と直径300mmの
ウェハ407が対向したとき、これらの間隔は10μm
〜50μmとなるため、マスクステージ406側で粗動
3軸(X、Y、θz)、微動(Z、θx、θy)のギャ
ップ制御を行っている。ウェハステージ462は長尺マ
スク135に対し、ギャップを保ったまま鉛直方向にス
テップ移動を行う。ウェハステージ462は粗動3軸
(X、Y、θz)、微動3軸(X、Y、θz)で構成さ
れている。
【0051】粗動ステージ462の内の1軸(Y軸)は
鉛直方向に65cm以上のストロークにわたってステッ
プ移動を行う。ウェハステージ462は微動ステージ4
23上に構成された反射ミラー417aの移動量をレー
ザ干渉計システム417、サーボモータ419、微動ア
クチュエータ423aで位置制御されている。
【0052】マスクステージ406には、図8に示すよ
うな検光系と受光系で組をなすアライメントユニット5
10が長尺マスク135の片面(SRの入射側)からア
ライメントマーク102a及びウェハ上のアライメント
マーク(不図示)を観察できるように10ケ並べて固定
配置されている。10ケのアライメントユニット510
を並設することにより、ウェハ407がステップ移動
し、利用できるウェハ407上のアライメントマークの
個数が変化したときの対策としている。例えば、ウェハ
407の中央を一列露光する場合、10ヶのアライメン
トマーク102aを使用することが出来る。しかし、ウ
ェハ407の上端あるいは下端を露光する場合には1〜
2チップ分しかアライメントマーク102aを利用する
ことができないこととなるので、アライメントユニット
510を並設することでこれに対処しているなお、アラ
イメントユニットを並設して固定するかわりに、図9に
示すように、1〜2ヶのアライメントユニット610
が、アライメントマーク102aの位置に対応して移動
するように構成してもよい。
【0053】再び図7を参照してX線露光装置について
説明する。
【0054】SR−X線ステッパ全体は1気圧±1mm
Aqで純度99.99%以上のへリウムガスで満たした
露光チャンバ320内に納められている。露光チャンバ
320の内部雰囲気は23±0.05℃に厳密に温度制
御を施している。
【0055】SR−X線314による露光は、長尺マス
ク135とウェハ407のアライメント終了直後に、図
6に示した照明系内の平面ミラー325を揺動して行
う。また、ミラー325の反射面を凸面として露光ビー
ムを鉛直方向に拡大するようにしても良い。露光に要す
る時間は、化学増幅型ネガレジストを用い、1列当たり
25秒であった。
【0056】そして、図5に示すようにSRリング90
1にて発生したSR−X線314を用いてウェハ面サイ
ズの横一括,垂直方向ステップでSR−X線によるウェ
ハの全面露光を行う。
【0057】移動ステージ423は、重力を利用して鉛
直上方から鉛直下方へ移動する機構とし、駆動に必要な
負荷を減らしている。直径300mmの1ウェハ当たり
では18列露光するので、ウエハ全体のパターン転写に
要する時間は7.5分となった。従来の2チップパター
ン分ずつ露光する方法では、おおよそ27分となる。つ
まり、本実施例によるX線露光装置を用いれば従来より
スループットが3.5倍高くなることが確認された。
【0058】また、本実施例のX線ステッパを用いれ
ば、線幅において0.18μmのラインアンドスペース
がエッジの乱れも殆ど見られず容易に解像できることが
確認された。このように従来のEB描画法で作製したマ
スクによる露光と比較すると、転写されたチップパター
ンのエッジの精度が向上し、実用上の障害が発生しない
という格段の効果を奏するものとなった。
【0059】デバイスの製造方法 次に上記説明した長尺マスクやX線露光装置を利用した
デバイスの製造方法の実施例を説明する。
【0060】図10は微小デバイス(ICやLSI等の
半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、
マイクロマシン等)の製造のフローを示す図である。
【0061】ステップ1(回路設計)では半導体デバイ
スの回路設計を行う。ステップ2(マスク製作)では設
計した回路パターンを形成したマスクを製作する。この
マスクは上記説明した特徴を有している。一方、ステッ
プ3(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウエ
ハを製造する。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程
と呼ばれ、上記用意したマスクとウエハを用いて、リソ
グラフィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成す
る。次のステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ス
テップ4によって作製されたウエハを用いて半導体チッ
プ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、
ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等
の工程を含む。ステップ6(検査)ではステップ5で作
製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テス
ト等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体デバイ
スが完成し、これが出荷(ステップ7)される。
【0062】図11は上記ウエハプロセスの詳細なフロ
ーを示す図である。
【0063】ステップ11(酸化)ではウエハの表面を
酸化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に
絶縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)ではウエ
ハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イ
オン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ
15(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。
ステップ16(露光)では上記説明したマスクと露光装
置によってマスクの回路パターンをウエハに焼付露光す
る。ステップ17(現像)では露光したウエハを現像す
る。ステップ18(エッチング)では現像したレジスト
像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥
離)ではエッチングが済んで不要となったレジストを取
り除く。これらのステップを繰り返し行なうことによっ
て、ウエハ上に多重に回路パターンが形成される。本実
施例の製造方法を用いれば、従来は製造が難しかった高
集積度の半導体デバイスを製造することができる。
【0064】
【発明の効果】以上の本発明によれば、以下の効果を奏
する。
【0065】X線マスクの支持膜あるいはマスクブラン
クスを長尺形状とすることで、シンクロトロン放射光の
ビーム形状に適したX線マスクを提供することができ
る。
【0066】また、このようなX線マスクのパターン
を、光を用いた縮小露光で形成することで、EB描画で
パターン形成するよりも容易にかつ高い生産性で得るこ
とができる。
【0067】また、シンクロトロン放射光を用いた露光
転写にこのX線マスクを用いることで、総露光時間を大
幅に短縮することができ、高い生産性でのデバイス製造
が可能となる。また、シンクロトロン放射光の利用効率
も高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるX線露光用長尺マスクの実施例の
正面図および側面図である。
【図2】本発明によるX線マスク作製用の縮小投影露光
装置の実施例の構成を示す図である。
【図3】つなぎ合わせ露光を行うための光学系を示す図
である。
【図4】図3の光学系の変形例を示す図である。
【図5】露光装置とX線露光用光源(SRリング)の組
み合せ状態を示す図である。
【図6】本実施例に用いられる照明光学系の概略構成を
示す上面図および側面図である。
【図7】シンクロトロン放射光により露光を行うX線ス
テッパの一実施例の構成を示す図である。
【図8】図7に示したステッパに組み込まれるアライメ
ントユニットの構成を示す図である。
【図9】図7に示したステッパに組み込まれるアライメ
ントユニットの他の例の構成を示す図である。
【図10】デバイスの製造フローを示す図である。
【図11】ウェハプロセスの詳細なフローを示す図であ
る。
【図12】従来のX線露光用マスクの構成を示す上面図
および側面図である。
【図13】従来の露光装置の構成を示す図である。
【図14】図13に示した露光装置とX線露光用光源の
組み合せ状態を示す図である。
【符号の説明】
101 支持枠部 102 チップパターン 102a アライメントマーク 103 支持膜 135 マスク 135 マスクブランクス 146 桟 147 保持枠 228 レチクル 231 投影レンズ 233 レチクルアパーチャ 234 光 236 チャック 237 長尺ステージ 240 サーボモータ 241 レーザ干渉計システム 243 移動ミラー 249 サーボモータ 250 レチクルステージ 314 SR−X線 320 露光チャンバ 325 ミラー 348 Be窓 359 ビームライン 406 マスクステージ 407 ウェハ 417 レーザ干渉計 417a 反射ミラー 419 サーボモータ 423 移動ステージ 423a 微動ステージ 462 ウェハステージ 464 チャック 510 アライメントユニット 610 アライメントユニット 801 縮小投影露光部 837 ウェハステージ 901 SRリング

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シンクロトロン放射光を用いた露光に使
    用されるX線マスクにおいて、 長尺形状の支持膜と、該支持膜上に形成された転写パタ
    ーンとを有することを特徴とするX線マスク。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のX線マスクにおいて、 前記支持膜上には長手方向に沿って複数の転写パターン
    が形成されていることを特徴とするX線マスク。
  3. 【請求項3】 シンクロトロン放射光を用いた露光に使
    用されるX線マスク用のマスクブランクスにおいて、 該マスクブランクスの形状は長尺形状であることを特徴
    とするマスクブランクス。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のマスクブランクスの製造
    方法であって、 シリコン単結晶のインゴットを、その長手方向に沿って
    縦切りに薄く切り出す工程を有することを特徴とするマ
    スクブランクスの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項3記載のマスクブランクスに転写
    パターンを形成してX線マスクを製造することを特徴と
    するX線マスクの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のX線マスク製造方法にお
    いて、 複数の領域を順次形成してつなぎ合わせることによって
    一つの転写パターンを形成することを特徴とするX線マ
    スク製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6記載のX線マス
    ク製造方法において、 前記転写パターンの形成は、原版レチクルのパターンを
    光露光によってマスクブランクス上に縮小転写すること
    によって行うことを特徴とするX線マスク製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項3記載のマスクブランクスを保持
    するチャックと、該チャックに保持されたマスクブラン
    クスに対して転写パターンの露光転写を行う露光手段と
    を有することを特徴とするX線マスク製造装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のX線マスク製造装置にお
    いて、 前記露光手段は光縮小露光光学系を有することを特徴と
    するX線マスク製造装置。
  10. 【請求項10】 シンクロトロン放射光を用いてX線マ
    スクの転写パターンをウエハに露光転写する露光方法に
    おいて、 前記X線マスクは前記ウエハの直径より長い辺を持つ支
    持膜を有することを特徴とするX線露光方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の露光方法において、 前記X線マスクの支持膜上には長手方向に沿って複数の
    転写パターンが形成されており、複数の転写パターンを
    同時にウエハに露光転写することを特徴とするX線露光
    方法。
  12. 【請求項12】 請求項10または請求項11記載のX
    線露光方法を含む製造方法で製造されたことを特徴とす
    る微小デバイス。
  13. 【請求項13】 シンクロトロン放射源と、 請求項1または請求項2記載のX線マスクを保持するマ
    スクチャックと、 ウエハを保持するウエハチャックと、 前記シンクロトロン放射源からのシンクロトロン放射ビ
    ームによって該マスクの転写パターンをウエハに露光転
    写する手段を有することを特徴とするX線露光装置。
  14. 【請求項14】 前記X線マスクに対応した長尺形状の
    X線取出窓を有することを特徴とする請求項13記載の
    X線露光装置。
  15. 【請求項15】 前記マスクチャックは、前記X線マス
    クを長手方向に水平に、支持膜を鉛直方向に保持するこ
    とを特徴とする請求項13記載のX線露光装置。
JP12744894A 1993-07-30 1994-06-09 X線マスクと該マスクの製造方法と製造装置、ならびに該マスクを用いたx線露光方法と露光装置 Pending JPH0794406A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12744894A JPH0794406A (ja) 1993-07-30 1994-06-09 X線マスクと該マスクの製造方法と製造装置、ならびに該マスクを用いたx線露光方法と露光装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-190408 1993-07-30
JP19040893 1993-07-30
JP12744894A JPH0794406A (ja) 1993-07-30 1994-06-09 X線マスクと該マスクの製造方法と製造装置、ならびに該マスクを用いたx線露光方法と露光装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0794406A true JPH0794406A (ja) 1995-04-07

Family

ID=26463407

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12744894A Pending JPH0794406A (ja) 1993-07-30 1994-06-09 X線マスクと該マスクの製造方法と製造装置、ならびに該マスクを用いたx線露光方法と露光装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0794406A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005268439A (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Tadahiro Omi 等倍x線露光方法及び等倍x線露光装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005268439A (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Tadahiro Omi 等倍x線露光方法及び等倍x線露光装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100632890B1 (ko) 리소그래피 장치 등을 위한 마스크 클램핑장치
US6549270B1 (en) Exposure apparatus, exposure method and method for manufacturing devices
US6426790B1 (en) Stage apparatus and holder, and scanning exposure apparatus and exposure apparatus
JP3244894B2 (ja) マスク保持方法、マスク及びマスクチャック、ならびにこれを用いた露光装置とデバイス製造方法
WO1999045581A1 (fr) Procede et appareil d'exposition, fabrication d'un outil d'exposition, dispositif, et fabrication de ce dispositif
EP1326114A1 (en) Optical element holding device
JP3261948B2 (ja) X線露光用マスク及びそれを用いた半導体素子の製造方法
JP2002162549A (ja) 光学素子保持装置、鏡筒及び露光装置並びにマイクロデバイスの製造方法
JPH10135103A (ja) 荷電粒子線転写用マスクまたはx線転写用マスクの製造方法
US6069931A (en) Mask structure and mask holding mechanism for exposure apparatus
JP2002305138A (ja) 露光装置および露光方法
JPH0794406A (ja) X線マスクと該マスクの製造方法と製造装置、ならびに該マスクを用いたx線露光方法と露光装置
JP2004104021A (ja) 露光装置及びデバイス製造方法
JPH10242033A (ja) マスク保持装置、露光装置、デバイス製造方法、及びマスク構造体
JP3985003B2 (ja) X線投影露光装置及びデバイス製造方法
US7190436B2 (en) Illumination apparatus and exposure apparatus
JP4346063B2 (ja) 転写マスクブランク、転写マスク並びにその転写マスクを用いた転写方法
JP2009177126A (ja) マスクブランクス、マスク、マスク保持装置、露光装置及びデバイスの製造方法
JP2000137319A (ja) マスクの作成方法ならびデバイス製造方法
JP3278312B2 (ja) マスク、マスク支持方法、マスク支持機構、並びにこれを用いた露光装置やデバイス製造方法
WO2004021419A1 (ja) 投影光学系及び露光装置
JPH07130647A (ja) マスク支持装置およびこれを用いた露光装置
JPH08195335A (ja) 露光方法及び露光装置
JPH1167638A (ja) 露光方法及び露光装置
JPS62217616A (ja) X線マスクの製造方法