JPH0793774A - トラッキングサーボ装置 - Google Patents

トラッキングサーボ装置

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JPH0793774A
JPH0793774A JP23837093A JP23837093A JPH0793774A JP H0793774 A JPH0793774 A JP H0793774A JP 23837093 A JP23837093 A JP 23837093A JP 23837093 A JP23837093 A JP 23837093A JP H0793774 A JPH0793774 A JP H0793774A
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JP
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light
offset
signal
lens
tracking servo
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JP23837093A
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Shigeaki Wachi
滋明 和智
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1スポットプッシュプル方式で回路構成を簡
単化し、レーザの利用効率を高め、分離型光学系への対
応を可能にするトラッキングサーボ装置の提供を目的と
する。 【構成】 MDP11の前に無限倍率レンズ10からの
光を集光する前置レンズ12を配し、ウォブリング駆動
部13からの駆動信号で前置レンズ12をウォブリング
し、無限倍率の対物レンズ10からの戻り光をMPD1
1の各フォトディテクタ11P、11Sで検出した受光
量からの出力に基づいてオフセット抽出不14でプッシ
ュプル信号とオフセットキャンセルされたポジション信
号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクや光磁気デ
ィスク等の記録媒体に対してレーザビームの照射光/戻
り光の検出を行うピックアップのトラッキング動作の制
御を行うトラッキングサーボ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】情報信号を記録する回転記録媒体として
は、磁気ディスク、光ディスク等が実用化されている。
特に、光ディスクは、記録面密度が極めて高いことか
ら、このような記録された情報信号を読み出す光学ピッ
クアップには高い応答性と残留偏差の小さいサーボ系が
必要である。このトラッキングサーボは、光ディスクの
記録トラックに対するレーザビームスポットの位置ずれ
(トラッキングエラー)を検出し、このトラッキングエ
ラーがゼロとなるようにレーザビームスポット位置を移
動させることにより行われる。このトラッキングエラー
検出方法の一つとして、いわゆるプッシュプル法が知ら
れている。このプッシュプル法は、一般に、光記録媒体
で反射された戻り光を2分割された光検出素子(フォト
ディテクタ)に入射させ、各分割受光部からの信号の差
分をとることにより、上記トラッキングエラーを得るも
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、対物レンズ
のみを光軸に対して直交する方向に移動させてトラッキ
ングする場合、例えばいわゆる2軸デバイスを用いる場
合に、上記プッシュプル法を用いてトラッキングエラー
検出を行う際に、図9に示すように、光記録媒体120
に対向して配置される対物レンズ124の移動に応じて
2分割光検出素子(フォトディテクタ)125上でもビ
ームスポットが動いてしまい、トラッキングエラー信号
に直流オフセットが現れることになる。すなわち、図9
において、対物レンズ124がΔxだけ動いたときは、
ビーム中心は光強度が大きいので受光部125Bでは検
出光量が増加し、受光部125Aでは光量が減少する。
これらの受光部125A、125Bからの検出信号が差
動アンプ(減算器)126に送られ、差分がとられるこ
とにより、トラッキングエラー信号に上記光軸ずれによ
る直流オフセットが重畳されることになる。
【0004】このような直流オフセットを除去するため
に、種々の方法が考えられており、その一例として、本
件出願人は、特開昭61−94246号公報において、
光学ヘッドのトラッキング誤差検出方式を提案してい
る。この技術においては、一対のビームを対物レンズを
介して光学式記録媒体に対し、そのトラックピッチの略
々1/2の奇数倍の間隔を以って照射せしめ、上記光学
式記録媒体よりの一対の出射ビームをそれぞれ一対の2
分割光検出素子に入射せしめ、該一対の2分割光検出素
子よりの各両検出出力の各差出力の差からトラッキング
誤差信号を得るようにしている。このように構成するこ
とにより、直流変動(直流オフセット)をほとんど含ま
れないトラッキング誤差信号(トラッキングエラー信
号)を得ることができる。しかしながら、光記録媒体上
に例えば3ビームスポットを照射する必要から、光学系
が非常に複雑になり、レーザ出力に対する利用効率が悪
くなってしまう等の改善すべき点が残存している。
【0005】また、直流オフセット除去の他の例とし
て、本件発明者は、特開平1−143086号におい
て、光記録媒体に設けられているミラー面からの反射光
を2分割ディテクタで検出することにより対物レンズの
変位量を検出し、この変位量に応じて粗アクチュエータ
であるスレッド送りモータを駆動制御するようにした記
録/再生光ディスクのトラックシーク方式を提案してい
る。
【0006】このトラックシーク方式においては、記録
/再生光ディスクに対峙して半径方向に移動する光学ヘ
ッドを粗アクチュエータに搭載されている密アクチュエ
ータによって構成し、目標のトラックをシークする際に
は前記密アクチュエータに所定数のトラックをトラバー
スするジャンプ信号を供給すると共に、前記密アクチュ
エータの変位位置を検出した信号を積分して前記粗アク
チュエータに供給し前記密アクチュエータに追従して前
記密アクチュエータを移動させるようにしている。
【0007】ここで、上記密アクチュエータの変位位置
(ポジション)信号がトラッキングエラー信号のレベル
を越えないように制御するために、例えば回路構成が高
帯域化されローオフセット信号処理を行う必要になるた
め回路構成が非常に複雑になり、上記記録/再生光ディ
スクは、記録容量に無関係な領域となるミラー部を設け
ることにより、オーバーヘッドが増加して記録容量を低
下させてしまう。
【0008】また、レーザ光を記録媒体に集光して照射
する対物レンズを振らないでプッシュプル信号のオフセ
ットをキャンセルするために粗アクチュエータの駆動が
高精度でなければならなくなる。このため、粗アクチュ
エータとして用いられる例えばリニアモータの駆動回路
の高帯域化が必要になる。
【0009】そこで、本発明は、上述したような実情に
鑑みてなされたものであり、いわゆる1スポットプッシ
ュプル方式で回路構成を簡単化し、レーザの利用効率を
高め、分離型光学系への対応を可能にするトラッキング
サーボ装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るトラッキン
グサーボ装置は、記録媒体からの戻り光を平行光にする
無限倍率レンズと、該無限倍率レンズを透過したビーム
が分割されて得られるそれぞれの光をトラッキングをと
る方向に分割配置された一対の光検出部分で受光量を検
出する光検出手段と、該光検出手段の前に上記無限倍率
レンズからの光を集光する前置レンズと、該前置レンズ
を光軸と直交する方向に振動駆動する振動駆動手段と、
上記光検出手段で受光した検出信号に基づきオフセット
成分を抽出するオフセット抽出手段とを有することを特
徴としている。
【0011】ここで、上記オフセット抽出手段で得られ
たオフセット成分を基に粗アクチュエータが駆動され
る。また、上記光検出手段の一方の光検出部分の差信号
がゼロになるゼロクロス点で他方の光検出部分の差信号
をサンプリングしている。上記光検出手段は、トラック
方向と平行な方向に3分割された光検出部分を有してい
る。また、上記光検出手段は、例えばマイクロプリズム
ディテクタ(MPD)に使用されるビームスプリッタを
光磁気(MO)ディスクに対して使用する場合、偏光ビ
ームスプリッタで構成して用いる。上記前置レンズは、
無限倍率レンズより大きい。
【0012】
【作用】本発明に係るトラッキングサーボ装置では、無
限倍率レンズからの平行光を前置レンズに入射させ、上
記前置レンズを振動駆動手段で振動させた際に光検出手
段での検出信号に基づいてオフセット抽出手段でオフセ
ット成分を抽出することにより、1スポットプッシュプ
ル方式で、抽出した信号に応じてリニアモータの駆動を
行うことによって常に無限倍率の対物レンズがフォトデ
ィテクタの中心に位置するように制御することができ
る。
【0013】上記光検出手段は、トラック方向と平行な
方向に3分割された光検出部分を有してRF信号、フォ
ーカスエラー信号を検出することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明に係るトラッキングサーボ装置
の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0015】本発明に係るトラッキングサーボ装置は、
例えば図1に示すように、記録媒体からの戻り光を平行
光にする無限倍率レンズ10と、該無限倍率レンズ10
を透過したビームが分割されて得られるそれぞれの光を
トラッキングをとる方向に分割配置された一対の光検出
部分で受光量を検出する光検出手段としてのマイクロプ
リズムディテクタ(以下、MPDという)11と、該M
DP11の前に上記無限倍率レンズ10からの光を集光
する前置レンズ12と、該前置レンズ12を光軸と直交
する方向に振動駆動する振動駆動手段としてのウォブリ
ング駆動部13と、上記MPD11で受光した検出信号
に基づきオフセット成分を抽出するオフセット抽出手段
としてのオフセット抽出部14とで構成される。
【0016】光ディスク装置には、例えば図1に示すト
ラッキングサーボ装置が適用され、光ディスクや光磁気
ディスク等の記録媒体に対してレーザビームの照射光/
戻り光の検出を行うピックアップのトラッキング動作の
制御を行っている。光ディスク装置は、レーザビームを
発生させるレーザダイオード21からの照射光と光ディ
スク20からの戻り光を分離するビームスプリッタ2
2、無限倍率の対物レンズ10で光ディスク20に集光
してレーザビームを照射させている。光ディスク20で
反射した戻り光は、上記無限倍率の対物レンズ10を介
してビームスプリッタ22に供給される。ビームスプリ
ッタ22は、この戻り光を側方に配した前置レンズ12
を送っている。前置レンズ12は、入射する平行光を集
光してMPD11に送る。また、上記前置レンズ12
は、ウォブリング駆動部13からの駆動信号に応じて光
軸と直交する方向に移動する。このため、上記前置レン
ズ12は、光量損失なく光を供給するために無限倍率レ
ンズ10より大きくしている。
【0017】なお、ウォブリング駆動部13に応じてウ
ォブルさせるものとしては、ウォブル量がμmのオーダ
で良いことから圧電素子等を使用することができる。
【0018】MPD11は、供給された戻り光を基に2
箇所に設けたフォトディテクタで検出する。これら2つ
のフォトディテクタは、3分割されたものであるが、後
述するように、従来のフォトディテクタの分割方向に対
して分割方向をトラッキングをとる方向に3分割してい
る。2つのフォトディテクタは、それぞれ3分割した光
検出領域の内2つの領域A、C、D、Fで検出した信号
a、c、d、fをオフセット抽出部14の差分検出部1
4Aに供給する。
【0019】このオフセット抽出部14は、MPD11
の各領域で検出した信号の差分をとる差分検出部14A
と、上記差分検出部14Aの一方の光検出器の差信号が
ゼロになるゼロクロス点で他方の光検出器の差信号をサ
ンプルするサンプリング部14Bと、アンプ14Cとで
構成される。アンプ14Cは、この出力を粗アクチュエ
ータに供給する。このオフセット抽出部14の動作原理
について後述する。
【0020】ここで、差信号検出部14Aは、差信号回
路14a、14bとで構成されている。差信号回路14
aは、信号aと信号cの差(a−c)を第1の差信号Δ
1としてトラッキングエラー信号検出回路15の一端側
に供給する。また、差信号回路14bは、信号dと信号
fの差(d−f)を第2の差信号Δ2としてトラッキン
グエラー信号検出回路15の他端側に供給する。トラッ
キングエラー信号検出回路15は、供給された第1の差
信号Δ1と第2の差信号Δ2との差をとって対物レンズ
23の移動方向の影響を受けないプッシュプル信号から
生成されたトラッキングエラー信号TEとして例えば位
相補償回路を介して微アクチュエータに出力する。
【0021】また、サンプリング部14Bは、差信号回
路14aからの出力をExOR回路141の一端側に供
給し、アンプ142と3つの反転アンプ143〜145
を介してExOR回路141の他端側に供給している。
ExOR回路141は、サンプリング信号を切換スイッ
チSWに供給する。切換スイッチSWはオン状態で差信
号回路14bの出力信号を粗アクチュエータに供給す
る。
【0022】また、それぞれ位相補償処理がされたトラ
ッキングエラー信号TEとポジション信号PSが微アク
チュエータと粗アクチュエータに供給される。これら微
アクチュエータと粗アクチュエータの各位置情報xS
L は、例えば加算器で加算した出力信号を差信号検出
部14Aにループ帰還させてトラッキングサーボ系を構
成している。
【0023】つぎに、トラッキングサーボ装置における
MPDの動作原理及び受光像について図2〜図8を参照
しながら説明する。従来からMPD11は、光ピックア
ップのフォーカスエラー信号を検出するために用いられ
てきた。MPD11は、例えば図2に示すように、透明
基板上に記録層が形成された光記録媒体に対してレーザ
ビームを入射させ、記録層からの反射ビーム(戻り光)
が無限倍率レンズ10、マイクロプリズム11の一端側
を介してマイクロプリズム11を構成する台形プリズム
11Aと三角プリズム11Bとが対向するビームスプリ
ッタ11Bの端面11Cに送られると、ビームスプリッ
タ11BSは、入射光を焦点の前に位置するフォトディ
テクタ11Pに分割した光を入射させる。また、ビーム
スプリッタ11BSは、入射光をビームスプリッタ11
BSの端面11Cで反射させ、焦点を経た後に位置する
台形プリズム11Aの他端面11D側でさらに、反射さ
せてフォトディテクタ11Sに供給する。
【0024】MPD11におけるフォトディテクタ11
P、11Sは、互いに平行な分割線で分割されている。
この分割方向は、従来のMPDで用いられている分割方
向と異なり、上述したようにトラッキングをとる方向に
設定している。実際に、コンティニュアスサーボ系にお
いてMPDを使用した際、例えば図2のMPD11の動
作について後述するように、グルーブからの回折パター
ン像が、フォトディテクタ11P、11Sがそれぞれ位
置する位置PA 、PB で焦点を境に互いに逆のパターン
になるので、検出されるトラッキングエラーは逆極性に
なる。また、対物レンズのそれぞれの移動方向により生
じるオフセット成分は図4(b)、(c)に示す受光像
のように、位置PA のフォトディテクタ11Pの像が対
物レンズの移動方向に一致して移動し、他方、位置PB
のフォトディテクタ11Sの像が対物レンズの移動方向
と逆方向になる。従って、トラッキングエラーとオフセ
ットは同相の関係にあることが判る(ただし、図4
(a)は前置レンズが中心にある場合を示す)。なお、
図3から明らかなように、この対物レンズを移動させて
も前置レンズ12の焦点位置は変わらず、フォトディテ
クタ上の像だけが移動する。
【0025】本実施例における各レンズの配置関係は、
図3に示すように反射光が無限倍率レンズ10で平行光
線にされ、無限倍率レンズ10とMPD11の間に前置
レンズ12を配される関係にある。前置レンズ12は、
平行光線を集光させて光が結像する焦点近傍の前方に位
置する位置PA にフォトディテクタ11Pを配設し、他
方のフォトディテクタ11Sを上記焦点近傍の後方に位
置する位置PB に配設した場合に対応している。このと
き、位置PA 、PB での像が焦点を介して左右反転して
いることから各フォトディテクタでのトラッキングエラ
ーが逆極性を示す。
【0026】また、図5の無限倍率の対物レンズ10の
位置を固定して前置レンズ12をウォブリングして光軸
に直交する方向に平行移動させた場合、MPD11の受
光像が前置レンズ12の光軸の平行移動に伴って焦点位
置が移動する。この関係を図6の光路図で説明すると、
前置レンズ12を例えば矢印R方向へ移動した場合、焦
点が矢印R方向へ移動して位置PA 、PB での像の移動
方向も前置レンズ12の移動方向に全く一致することか
ら、前置レンズ移動によるオフセット成分は同じ方向に
ずれを持つことになる。対物レンズのそれぞれの移動方
向により生じるオフセット成分は図7(b)、(c)に
示す受光像のように、位置PA のフォトディテクタ11
Pの像が対物レンズの移動方向に一致して移動し、位置
B のフォトディテクタ11Sの像も対物レンズの移動
方向と同方向になる(ただし、図7(a)は前置レンズ
が中心にある場合を示す)。ところで、上述したように
位置PA 、PB での像が焦点を介して左右反転している
ことから、各フォトディテクタでのトラッキングエラー
が互いに逆極性になっている。従って、トラッキングエ
ラーとオフセット成分は逆相関係になる。
【0027】本発明のトラッキングサーボ装置のオフセ
ット抽出部14におけるオフセットキャンセルについて
図8を参照しながら説明する。ここで、トラッキングエ
ラーがゼロのオントラック状態において無限倍率の対物
レンズ10や前置レンズ12を移動させた場合の波形を
示したものである。差信号回路14a、14bの出力信
号Δ1、Δ2が前置レンズ12をウォブルさせることに
よって例えば図8(a)に示す波形図が得られる、この
波形は、出力信号Δ1、Δ2が一致している。
【0028】次に、対物レンズ10が+方向(例えば図
3の右方向)に移動した場合、差信号Δ1とΔ2の関係
が図8(b)のように表される。図1に示すサンプリン
グ部14Bでは差信号Δ1がゼロクロスした点で差信号
Δ2をサンプリングしている。オフセットキャンセルを
行うために、このサンプリングした値をゼロにするよう
に、すなわち図8(a)の状態に戻す方向にフィードバ
ックサーボをかける。同様に、図8(c)では、対物レ
ンズ10を−方向(例えば図3の左方向)に移動させた
場合、差信号Δ1とΔ2のレベル関係が図8(b)の場
合と逆になるが同相でオフセットキャンセルを行うため
に、このサンプリングした値をゼロにするように、すな
わち図8(a)の状態に戻す方向にフィードバックサー
ボをかける。このようにサンプリングした値をオフセッ
ト成分(ポジション信号)としてフィードバックサーボ
をかけて粗アクチュエータであるリニアモータを動かす
ことによってオフセット成分がキャンセルさせることが
できる。
【0029】また、前置レンズ12をウォブリングさせ
た場合のトラッキングエラーへの影響について説明す
る。前置レンズ12のウォブリングによって図8(b)
の波形Δ1が得られるが同時に図8(b)の波形Δ2が
得られることは前述した通りである。この波形Δ1に対
して逆極性の波形Δ2、すなわち−Δ2を加算させる
と、図8(e)に示すようにウォブリングによる振幅振
動がキャンセルされ、波形Δ1、Δ2の直流成分だけが
残る。この直流成分は、上述したフィードバックサーボ
を用いてキャンセルさせればよい。このような原理でト
ラッキングエラー信号検出回路15は、供給された第1
の差信号Δ1をそのまま加算し、第2の差信号Δ2を減
算入力することによってウォブリングによる信号成分が
トラッキングエラー信号に現れないようにしている。
【0030】以上のように構成することにより、サンプ
リングした信号に応じたリニアモータの駆動を行うこと
によって常に無限倍率の対物レンズがフォトディテクタ
の中心に位置するように制御することができる。これに
より、1スポットでオフセット成分を含まない差分プッ
シュプル信号が得られるので、レーザ光の利用効率を高
めることができる。
【0031】また、この構成によれば回路の簡略化を行
うことができ、低コスト化を図ることができ、分離光学
系への対応を容易にすることができる。記録媒体のフォ
ーマット上のミラー部を設けなくてもよいことから、記
録媒体の容量も増加させることができる。
【0032】なお、本実施例ではトラッキングサーボ装
置において光記録媒体に対する1スポットプッシュプル
方式を説明したが、光磁気記録媒体に対しても同様のト
ラッキングサーボ制御をすることができ、この場合、M
PD内で使用するビームスプリッタを偏光ビームスプリ
ッタとして構成することにより、各ディテクタの全光量
の差から光磁気信号を得ることができる。
【0033】
【発明の効果】本発明に係るトラッキングサーボ装置で
は、無限倍率レンズからの平行光を前置レンズに入射さ
せ、上記前置レンズを振動駆動手段で振動させた際に光
検出手段での検出信号に基づいてオフセット抽出手段で
オフセット成分を抽出して1スポットプッシュプルでト
ラッキングエラー信号に含まれるオフセット成分をキャ
ンセルすることにより、ビームスプリッタの設計の困難
さを改善することができ、レーザ光の利用効率を高める
ことができる。
【0034】また、この構成によれば回路の簡略化を行
うことができ、低コスト化を図ることができ、分離光学
系への対応を容易にすることができる。記録媒体のフォ
ーマット上のミラー部を設けなくてもよいことから、記
録媒体の容量も増加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトラッキングサーボ装置の一実施
例の回路構成を示すブロック回路図である。
【図2】上記ブロック回路で対物レンズが移動した際に
得られるMPDでの光路及び受光像を説明する図であ
る。
【図3】対物レンズが移動した際のMPDにおけるフォ
トディテクタの位置と光路の関係を原理的に説明する図
である。
【図4】対物レンズの移動に応じて受光像の移動を説明
する図である。
【図5】上記ブロック回路で前置レンズが移動した際に
得られるMPDでの光路及び受光像を説明する図であ
る。
【図6】前置レンズが移動した際のMPDにおけるフォ
トディテクタの位置と光路の関係を原理的に説明する図
である。
【図7】前置レンズの移動に応じて受光像の移動を説明
する図である。
【図8】対物レンズとMPDがオントラックの場合の差
信号回路からの波形図である。
【図9】従来のトラッキングサーボ装置でトラッキング
信号を求める回路構成を説明する模式図である。
【符号の説明】
10・・・・・・・・無限倍率の対物レンズ 11・・・・・・・・MPD 12・・・・・・・・前置レンズ 13・・・・・・・・ウォブリング駆動部 14・・・・・・・・オフセット抽出部 15・・・・・・・・トラッキングエラー信号検出回路 14A・・・・・・・差信号検出部 14a、14b・・・差信号回路 14B・・・・・・・サンプリング部 14C・・・・・・・アンプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体からの戻り光を平行光にする無
    限倍率レンズと、 該無限倍率レンズを透過したビームが分割されて得られ
    るそれぞれの光をトラッキングをとる方向に分割配置さ
    れた一対の光検出部分で受光量を検出する光検出手段
    と、 該光検出手段の前に上記無限倍率レンズからの光を集光
    する前置レンズと、 該前置レンズを光軸と直交する方向に振動駆動する振動
    駆動手段と、 上記光検出手段で受光した検出信号に基づきオフセット
    成分を抽出するオフセット抽出手段とを有することを特
    徴とするトラッキングサーボ装置。
  2. 【請求項2】 上記オフセット抽出手段で得られたオフ
    セット成分を基に粗アクチュエータが駆動されることを
    特徴とする請求項1記載のトラッキングサーボ装置。
  3. 【請求項3】 上記光検出手段の一方の光検出部分の差
    信号がゼロになるゼロクロス点で他方の光検出部分の差
    信号をサンプルすることを特徴とする請求項1記載のト
    ラッキングサーボ装置。
  4. 【請求項4】 上記光検出手段は、トラック方向と平行
    な方向に3分割された光検出部分を有することを特徴と
    する請求項1記載のトラッキングサーボ装置。
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