JPH079250A - リーマ通し用治具 - Google Patents
リーマ通し用治具Info
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- JPH079250A JPH079250A JP17728493A JP17728493A JPH079250A JP H079250 A JPH079250 A JP H079250A JP 17728493 A JP17728493 A JP 17728493A JP 17728493 A JP17728493 A JP 17728493A JP H079250 A JPH079250 A JP H079250A
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- Japan
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- guide
- hole
- reamer
- ring
- shaft
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- Granted
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- Milling, Broaching, Filing, Reaming, And Others (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 強度、作業性、共用性を合せ持ち、ボルト穴
に対して高い精度でリーマによる切削を行うことができ
るリーマ通し用治具の提供を目的とする。 【構成】 ガイドリング1の両側方に一対の振れ止めリ
ング2,2を、連結部16,17を介在して前記各リン
グ1,2,2に設けた穴の中心軸相互の平行状態を維持
しつつ穴相互の間隔を調整可能に配してあり、且つ前記
ガイドリング1の穴へリーマ3の基部とほぼ同径の穴を
有するガイドスリーブ4を同軸的に挿入して成るスライ
ド部5と、一対のガイド軸6,6の先部にターンバック
ル7,7の一端をそれぞれ取外し可能に軸止すると共
に、両ターンバックル7,7他端を接合して案内板8へ
取外し可能に軸止し、該案内板8の送り穴24へ押えボ
ルト9をガイド軸6と平行な軌道で螺入して成るガイド
部10とで構成されたリーマ通し用治具。
に対して高い精度でリーマによる切削を行うことができ
るリーマ通し用治具の提供を目的とする。 【構成】 ガイドリング1の両側方に一対の振れ止めリ
ング2,2を、連結部16,17を介在して前記各リン
グ1,2,2に設けた穴の中心軸相互の平行状態を維持
しつつ穴相互の間隔を調整可能に配してあり、且つ前記
ガイドリング1の穴へリーマ3の基部とほぼ同径の穴を
有するガイドスリーブ4を同軸的に挿入して成るスライ
ド部5と、一対のガイド軸6,6の先部にターンバック
ル7,7の一端をそれぞれ取外し可能に軸止すると共
に、両ターンバックル7,7他端を接合して案内板8へ
取外し可能に軸止し、該案内板8の送り穴24へ押えボ
ルト9をガイド軸6と平行な軌道で螺入して成るガイド
部10とで構成されたリーマ通し用治具。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水車発電機のオーバー
ホール時において、主軸カップリング部のボルト穴のリ
ーマ通し作業に使用するリーマ通し用治具に関する。
ホール時において、主軸カップリング部のボルト穴のリ
ーマ通し作業に使用するリーマ通し用治具に関する。
【0002】
【従来の技術】水車発電機は水車軸と発電機軸とのカッ
プリング部において、10〜20年の周期をもって、主
軸新製取替、軸方向振れ修正、面荒れ修正、軸レベル修
正、リーマボルト穴かじりキズ修正等を施す必要があ
り、それに伴って、前記カップリング部のボルト穴への
リーマ通し作業が不可欠である。従来は図6に示す如
く、軸受台もしくは床面にリーマ通し用治具を固定し、
治具に固定したガイドスリーブ内でリーマの刃が切って
ない部分を滑らせることによって、リーマ通しを行う方
法が採られていた。
プリング部において、10〜20年の周期をもって、主
軸新製取替、軸方向振れ修正、面荒れ修正、軸レベル修
正、リーマボルト穴かじりキズ修正等を施す必要があ
り、それに伴って、前記カップリング部のボルト穴への
リーマ通し作業が不可欠である。従来は図6に示す如
く、軸受台もしくは床面にリーマ通し用治具を固定し、
治具に固定したガイドスリーブ内でリーマの刃が切って
ない部分を滑らせることによって、リーマ通しを行う方
法が採られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の方法では、1固定位置におけるリーマの移動範囲が
30〜50mm程度と限られており、それ以上の長さを
有するボルト穴の切削作業は、1ボルト穴に対して複数
回の治具の掛け替えが必要で、その都度ライナによりリ
ーマの水平レベル調整と芯だし調整が必要となる面倒極
まり無いものであった。しかも、強度が不足しているた
め切削時にリーマ振れが生じリーマボルト内壁に段が生
じる等、切削精度にも問題があった。ボルト穴内径の精
度不良は、主軸の振動やボルトのせん断加重の増大につ
ながる要因であり、精度の向上はリーマ通し作業におい
て必要不可欠である。
来の方法では、1固定位置におけるリーマの移動範囲が
30〜50mm程度と限られており、それ以上の長さを
有するボルト穴の切削作業は、1ボルト穴に対して複数
回の治具の掛け替えが必要で、その都度ライナによりリ
ーマの水平レベル調整と芯だし調整が必要となる面倒極
まり無いものであった。しかも、強度が不足しているた
め切削時にリーマ振れが生じリーマボルト内壁に段が生
じる等、切削精度にも問題があった。ボルト穴内径の精
度不良は、主軸の振動やボルトのせん断加重の増大につ
ながる要因であり、精度の向上はリーマ通し作業におい
て必要不可欠である。
【0004】更に、各発電所の水車発電機は、カップリ
ング部の形状、治具の取付部がそれぞれ異なっており、
従来のリーマ通し治具では共用できないため、治具の固
定場所、作業姿勢等により発電所各号機毎に設計、制作
する必要があるが、設備の改修等により治具が適用でな
くなる場合も多く、リーマ通し用治具の使用頻度が発電
機1台に対して前記の如く比較的少ないことも相俟って
不経済であった。
ング部の形状、治具の取付部がそれぞれ異なっており、
従来のリーマ通し治具では共用できないため、治具の固
定場所、作業姿勢等により発電所各号機毎に設計、制作
する必要があるが、設備の改修等により治具が適用でな
くなる場合も多く、リーマ通し用治具の使用頻度が発電
機1台に対して前記の如く比較的少ないことも相俟って
不経済であった。
【0005】本発明は前記実情に鑑み、強度、作業性、
共用性を合せ持ち、ボルト穴に対して高い精度でリーマ
による切削を行うことができるリーマ通し用治具の提供
を目的とする。
共用性を合せ持ち、ボルト穴に対して高い精度でリーマ
による切削を行うことができるリーマ通し用治具の提供
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】ガイドリングの両側方に
一対の振れ止めリングを連結部を介在して前記各リング
に設けた穴の中心軸相互の平行状態を維持しつつ穴相互
の間隔を調整可能に配してあり、且つ前記ガイドリング
の穴へリーマの基部とほぼ同径の穴を有するガイドスリ
ーブを同軸的に挿入して成るスライド部と、一対のガイ
ド軸の先部にターンバックルの一端をそれぞれ取外し可
能に軸止すると共に、両ターンバックル他端を接合して
案内板へ取外し可能に軸止し、該案内板の送り穴へ押え
ボルトをガイド軸と平行な軌道で螺入して成るガイド部
とで構成され、前記ガイド軸は前記振れ止めリングが摺
動するスライド領域を先部側に備えると共に、カップリ
ング部への固定手段を具備した固定領域を基部側に備
え、両領域の境には該ガイド軸と直交する平面を前記カ
ップリング部の基面との当接面側に少なくとも有する鍔
部が設けてあるリーマ通し用治具。
一対の振れ止めリングを連結部を介在して前記各リング
に設けた穴の中心軸相互の平行状態を維持しつつ穴相互
の間隔を調整可能に配してあり、且つ前記ガイドリング
の穴へリーマの基部とほぼ同径の穴を有するガイドスリ
ーブを同軸的に挿入して成るスライド部と、一対のガイ
ド軸の先部にターンバックルの一端をそれぞれ取外し可
能に軸止すると共に、両ターンバックル他端を接合して
案内板へ取外し可能に軸止し、該案内板の送り穴へ押え
ボルトをガイド軸と平行な軌道で螺入して成るガイド部
とで構成され、前記ガイド軸は前記振れ止めリングが摺
動するスライド領域を先部側に備えると共に、カップリ
ング部への固定手段を具備した固定領域を基部側に備
え、両領域の境には該ガイド軸と直交する平面を前記カ
ップリング部の基面との当接面側に少なくとも有する鍔
部が設けてあるリーマ通し用治具。
【0007】
【作用】一対のガイド軸をカップリング部の基面に対し
て垂直に固定し、該ガイド軸と平行にリーマが取付けて
あるスライド部を、ガイド軸に沿ってスライドさせるこ
とによって、ボルト穴に対するリーマ通しを、カップリ
ング部の基面に対してリーマを垂直に保ちつつ行うもの
である。
て垂直に固定し、該ガイド軸と平行にリーマが取付けて
あるスライド部を、ガイド軸に沿ってスライドさせるこ
とによって、ボルト穴に対するリーマ通しを、カップリ
ング部の基面に対してリーマを垂直に保ちつつ行うもの
である。
【0008】
【実施例】本発明によるリーマ通し用治具はスライド部
5とガイド部10とからなる。以下図面に基づきその詳
細を説明する。
5とガイド部10とからなる。以下図面に基づきその詳
細を説明する。
【0009】スライド部5はガイドリング1の両側方
に、ガイド穴14を有する一対の振れ止めリング2,2
を連結部16,17を介在して連結し、且つガイドリン
グ1の目穴15へガイドスリーブ4を挿入したものであ
る。ガイドリング1の側面には一対の連結部16,16
が対称的に水平方向から相互に傾斜して設けてあり、そ
の両面はそれぞれ前記目穴15の中心軸と直交する平面
となっている。また、各振れ止めリング2,2の側面に
も連結部17が1方向に設けてあり、該連結部17の両
面はそれぞれガイド穴14の中心軸と直交する平面とな
っている。ガイドリング1及び振れ止めリング2の各連
結部16,17には、長穴がそれぞれ設けてあり、調節
ボルト18によりガイドリング1と振れ止めリング2と
の間隔及び両振れ止めリング2,2,の間隔を適宜調節
できるようにしてある。
に、ガイド穴14を有する一対の振れ止めリング2,2
を連結部16,17を介在して連結し、且つガイドリン
グ1の目穴15へガイドスリーブ4を挿入したものであ
る。ガイドリング1の側面には一対の連結部16,16
が対称的に水平方向から相互に傾斜して設けてあり、そ
の両面はそれぞれ前記目穴15の中心軸と直交する平面
となっている。また、各振れ止めリング2,2の側面に
も連結部17が1方向に設けてあり、該連結部17の両
面はそれぞれガイド穴14の中心軸と直交する平面とな
っている。ガイドリング1及び振れ止めリング2の各連
結部16,17には、長穴がそれぞれ設けてあり、調節
ボルト18によりガイドリング1と振れ止めリング2と
の間隔及び両振れ止めリング2,2,の間隔を適宜調節
できるようにしてある。
【0010】ガイドスリーブ4は、中央に前記目穴15
と同軸且つ、挿入するリーマ3の基部とほぼ同径の滑穴
19を備え、肉厚は全体に亘って均一で外径が前記目穴
15とほぼ等しく形成してある。また、ガイドスリーブ
4の一端には鍔状に掛止部が設けてある。
と同軸且つ、挿入するリーマ3の基部とほぼ同径の滑穴
19を備え、肉厚は全体に亘って均一で外径が前記目穴
15とほぼ等しく形成してある。また、ガイドスリーブ
4の一端には鍔状に掛止部が設けてある。
【0011】ガイド部10は、一対のガイド軸6,6の
端面に、ターンバックル7,7の一端がそれぞれガイド
ボルト21,21で回動可能に軸止してあり、その他端
に該ターンバックル7の肉厚に対して半分が欠除した肉
厚を有する円形偏平状の軸承部22を設け、各ターンバ
ックル7,7の軸承部22,22を相互の肉厚欠如部分
に相方の軸承部22が嵌まり合うよう前後に接合し、両
ターンバックル7,7の中心軸が同一平面に含まれるよ
うにしてある。また案内板8の中央には軸穴23と送り
穴24が穿設してあり、軸穴23には前記の如く接合し
た軸承部22,22を軸ボルト25で軸止し、送り穴2
4には尖端部26を有する押えボルト9が,カップリン
グ部11に向けて螺入してある。
端面に、ターンバックル7,7の一端がそれぞれガイド
ボルト21,21で回動可能に軸止してあり、その他端
に該ターンバックル7の肉厚に対して半分が欠除した肉
厚を有する円形偏平状の軸承部22を設け、各ターンバ
ックル7,7の軸承部22,22を相互の肉厚欠如部分
に相方の軸承部22が嵌まり合うよう前後に接合し、両
ターンバックル7,7の中心軸が同一平面に含まれるよ
うにしてある。また案内板8の中央には軸穴23と送り
穴24が穿設してあり、軸穴23には前記の如く接合し
た軸承部22,22を軸ボルト25で軸止し、送り穴2
4には尖端部26を有する押えボルト9が,カップリン
グ部11に向けて螺入してある。
【0012】ガイド軸6には前記スライド部5が滑動す
るスライド領域6aと、カップリング部11へ固定する
ための固定領域6bが設けてある。スライド領域6aは
ガイド軸6の先部側において、前記振れ止めリング2の
ガイド穴14とほぼ同径で均一に細長い円柱状に形成し
てあり、その端面はガイド軸6と直角な平面に形成して
ある。固定領域6bにはガイド軸ナット27と螺合する
雄捩子が設けてあり、スライド領域6aと固定領域6b
との境には鍔部13が設けてある。該鍔部13は前記カ
ップリング部11の基面28と接する当接面12を有
し、該当接面12はガイド軸6と直交する平面である。
るスライド領域6aと、カップリング部11へ固定する
ための固定領域6bが設けてある。スライド領域6aは
ガイド軸6の先部側において、前記振れ止めリング2の
ガイド穴14とほぼ同径で均一に細長い円柱状に形成し
てあり、その端面はガイド軸6と直角な平面に形成して
ある。固定領域6bにはガイド軸ナット27と螺合する
雄捩子が設けてあり、スライド領域6aと固定領域6b
との境には鍔部13が設けてある。該鍔部13は前記カ
ップリング部11の基面28と接する当接面12を有
し、該当接面12はガイド軸6と直交する平面である。
【0013】ターンバックル7は、中央部を境に右捩子
及び左捩子の雄捩子部を合せ持ち該中央部にスパナが嵌
まるように形成された回転部7aの両端に、断面が正六
角形の柱状に形成した固定部7b,7cをそれぞれ同軸
的に螺合したもので、一方の固定部7bに設けた前記軸
承部22の両面はそれぞれ平行平面となっている。ま
た、もう一方の固定部7cの端部には対向する側面中央
を垂直に貫通する穴が、ガイド軸6に軸止するために設
けてある。
及び左捩子の雄捩子部を合せ持ち該中央部にスパナが嵌
まるように形成された回転部7aの両端に、断面が正六
角形の柱状に形成した固定部7b,7cをそれぞれ同軸
的に螺合したもので、一方の固定部7bに設けた前記軸
承部22の両面はそれぞれ平行平面となっている。ま
た、もう一方の固定部7cの端部には対向する側面中央
を垂直に貫通する穴が、ガイド軸6に軸止するために設
けてある。
【0014】案内板8側の固定部7bは、ターンバック
ル7の回転軸と平行な対向平面を有し、該対向平面の中
央を面に対して垂直に貫通する軸穴23を設けた軸承部
22を備えていれば良く、他の固定部7cはガイド軸6
へ軸止することによって、ターンバックル7の軸がカッ
プリング部11の基面28と平行になる形状であれば該
固定部7cの断面が四角形でも良い。また、前記回転部
7aに雌捩子が切ってあり、固定部7b,7cに雄捩子
が切ってあっても良い。
ル7の回転軸と平行な対向平面を有し、該対向平面の中
央を面に対して垂直に貫通する軸穴23を設けた軸承部
22を備えていれば良く、他の固定部7cはガイド軸6
へ軸止することによって、ターンバックル7の軸がカッ
プリング部11の基面28と平行になる形状であれば該
固定部7cの断面が四角形でも良い。また、前記回転部
7aに雌捩子が切ってあり、固定部7b,7cに雄捩子
が切ってあっても良い。
【0015】本発明によるリーマ通し用治具のスライド
部5とガイド部10とは振れ止めリング2のガイド穴1
4に前記ガイド軸6を挿通することによって結合され、
ガイドリング1及び振れ止めリング2の連結部を各長穴
に沿ってスライドさせたり、ガイドリング1を上下逆に
取付けたりすることにより、カップリング部11のボル
ト穴20間のピッチに応じて構成することができる。案
内板8の軸穴23を一定間隔で複数個設け、ガイドリン
グ1の両連結部16,16が形成する角の頂点にあたる
ガイドリング1の側面に切欠部を設ければより共用範囲
が広まり、滑穴19の径が異なるガイドスリーブ4を複
数準備しておけば、ボルト穴20の径の異なるカップリ
ング部11に対しての共用も可能である。
部5とガイド部10とは振れ止めリング2のガイド穴1
4に前記ガイド軸6を挿通することによって結合され、
ガイドリング1及び振れ止めリング2の連結部を各長穴
に沿ってスライドさせたり、ガイドリング1を上下逆に
取付けたりすることにより、カップリング部11のボル
ト穴20間のピッチに応じて構成することができる。案
内板8の軸穴23を一定間隔で複数個設け、ガイドリン
グ1の両連結部16,16が形成する角の頂点にあたる
ガイドリング1の側面に切欠部を設ければより共用範囲
が広まり、滑穴19の径が異なるガイドスリーブ4を複
数準備しておけば、ボルト穴20の径の異なるカップリ
ング部11に対しての共用も可能である。
【0016】前記の如く、ガイドリング及び振れ止めリ
ングに設けてある各連結部16,17の両面は全て平行
平面と成っており、ガイドリングの目穴15及び、該目
穴15に挿入するガイドスリーブ4の滑穴19と、振れ
止めリング2のガイド穴14は、それぞれ前記連結部1
6,17の両面と垂直に穿設してある。しかも、主軸2
9におけるカップリング部11の基面28は主軸29と
垂直に形成してあり、ガイド軸6に設けてある当接面1
2は、該ガイド軸6と垂直に設けてあるため、カップリ
ング部11のボルト穴20にガイド軸6の固定領域6b
を挿入し、ガイド軸ナット27を締めて固定すれば、ガ
イド軸6はカップリング部11の基面28に対して垂直
となるので、該ガイド軸6に沿って前記スライド部5を
移動させることによって、基面28に対して垂直にリー
マ3を通すことができる。
ングに設けてある各連結部16,17の両面は全て平行
平面と成っており、ガイドリングの目穴15及び、該目
穴15に挿入するガイドスリーブ4の滑穴19と、振れ
止めリング2のガイド穴14は、それぞれ前記連結部1
6,17の両面と垂直に穿設してある。しかも、主軸2
9におけるカップリング部11の基面28は主軸29と
垂直に形成してあり、ガイド軸6に設けてある当接面1
2は、該ガイド軸6と垂直に設けてあるため、カップリ
ング部11のボルト穴20にガイド軸6の固定領域6b
を挿入し、ガイド軸ナット27を締めて固定すれば、ガ
イド軸6はカップリング部11の基面28に対して垂直
となるので、該ガイド軸6に沿って前記スライド部5を
移動させることによって、基面28に対して垂直にリー
マ3を通すことができる。
【0017】また、各ターンバックル7,7の長さを調
節することによって、前記押えボルト9の先端をガイド
スリーブ4の滑穴19の中心に合わせることができ、し
かもターンバックル7,7の各固定部7b,7c及び、
それらが軸止されるガイド軸6は前記の如く形成してあ
るので、前記調節を行うだけで押えボルト9とリーマ通
しを行うボルト穴20が同軸状態となる。
節することによって、前記押えボルト9の先端をガイド
スリーブ4の滑穴19の中心に合わせることができ、し
かもターンバックル7,7の各固定部7b,7c及び、
それらが軸止されるガイド軸6は前記の如く形成してあ
るので、前記調節を行うだけで押えボルト9とリーマ通
しを行うボルト穴20が同軸状態となる。
【0018】リーマ通し作業は、リーマ3を回転させる
と同時に、押えボルト9を螺入し、その尖端部26によ
ってリーマ3の端面中心を押し進めていくものであり、
前記の如くスライド部5が移動するので、いったん取付
ければ1つのボルト穴20に最後までリーマ通しを施す
ことができる。押えボルト9はその頭部を指で摘んで螺
入するが、指で螺入することによってリーマ3を適当な
力で徐々に押し進めることができると共に、リーマ3が
ボルト穴20に侵入する際の抵抗を感じ易く、無理な力
を加えることによって、ボルト穴20の内壁に傷をつけ
ることを防止することができる。
と同時に、押えボルト9を螺入し、その尖端部26によ
ってリーマ3の端面中心を押し進めていくものであり、
前記の如くスライド部5が移動するので、いったん取付
ければ1つのボルト穴20に最後までリーマ通しを施す
ことができる。押えボルト9はその頭部を指で摘んで螺
入するが、指で螺入することによってリーマ3を適当な
力で徐々に押し進めることができると共に、リーマ3が
ボルト穴20に侵入する際の抵抗を感じ易く、無理な力
を加えることによって、ボルト穴20の内壁に傷をつけ
ることを防止することができる。
【0019】また、同カップリング部11のリーマ通し
作業において何度も面倒な各連結部16,17の位置合
わせを施す必要がなく、別のボルト穴20への移動の際
はガイド軸ナット27のみ外し、そのままの状態で移動
した後に、リーマ3の中心をボルト穴20の中心に合わ
せて前記ガイド軸ナット27を締めるだけで良い。
作業において何度も面倒な各連結部16,17の位置合
わせを施す必要がなく、別のボルト穴20への移動の際
はガイド軸ナット27のみ外し、そのままの状態で移動
した後に、リーマ3の中心をボルト穴20の中心に合わ
せて前記ガイド軸ナット27を締めるだけで良い。
【0020】尚、リーマ通し作業は、使用するリーマ3
が比較的重い上に精度が要求されるので、前記各部材及
びその連結部は、振れ又はしなりや曲りが生じないよう
に、できるだけ強固に形成することが望ましい。
が比較的重い上に精度が要求されるので、前記各部材及
びその連結部は、振れ又はしなりや曲りが生じないよう
に、できるだけ強固に形成することが望ましい。
【0021】
【発明の効果】以上の如く本発明によるリーマ通し用治
具を使用すれば、リーマ通し作業後のボルト穴内径の精
度を向上させることができる。また、作業性がすこぶる
向上することによって、作業時間を極短くすることがで
き、発電機ごとに治具を製作する必要が無いことも相俟
って、リーマ通し作業に要するコストが極めて少なくな
る等、顕著な実用効果を奏する。
具を使用すれば、リーマ通し作業後のボルト穴内径の精
度を向上させることができる。また、作業性がすこぶる
向上することによって、作業時間を極短くすることがで
き、発電機ごとに治具を製作する必要が無いことも相俟
って、リーマ通し作業に要するコストが極めて少なくな
る等、顕著な実用効果を奏する。
【図1】本発明によるリーマ通し用治具の斜視図であ
る。
る。
【図2】本発明によるリーマ通し用治具のスライド部を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図3】本発明によるリーマ通し用治具のガイド部を示
す側面図である。
す側面図である。
【図4】本発明によるリーマ通し用治具のガイド部を示
す正面図である。
す正面図である。
【図5】本発明によるリーマ通し用治具の挿着例を示す
平面図である。
平面図である。
【図6】従来のリーマ通し用治具の挿着例を示す平面図
である。
である。
【図7】従来のリーマ通し用治具の挿着例を示す側面図
である。
である。
1 ガイドリング 2 振れ止めリング 3 リーマ 4 ガイドスリーブ 5 スライド部 6 ガイド軸 7 ターンバックル 8 案内板 9 押えボルト 10 ガイド部 11 カップリング部 12 当接面 13 鍔部 16 連結部 17 連結部 24 送り穴
Claims (1)
- 【請求項1】 ガイドリング(1)の両側方に一対の振
れ止めリング(2,2)を連結部(16,17)を介在
して前記各リング(1,2,2)に設けた穴の中心軸相
互の平行状態を維持しつつ穴相互の間隔を調整可能に配
してあり、且つ前記ガイドリング(1)の穴へリーマ
(3)の基部とほぼ同径の穴を有するガイドスリーブ
(4)を同軸的に挿入して成るスライド部(5)と、 一対のガイド軸(6,6)の先部にターンバックル
(7,7)の一端をそれぞれ取外し可能に軸止すると共
に、両ターンバックル(7,7)他端を接合して案内板
(8)へ取外し可能に軸止し、該案内板(8)の送り穴
(24)へ押えボルト(9)をガイド軸(6)と平行な
軌道で螺入して成るガイド部(10)とで構成され、 前記ガイド軸(6)は前記振れ止めリング(2)が摺動
するスライド領域(6a)を先部側に備えると共に、カ
ップリング部(11)への固定手段を具備した固定領域
(6b)を基部側に備え、両領域の境には該ガイド軸
(6)と直交する平面を前記カップリング部(11)の
基面との当接面側に少なくとも有する鍔部(13)が設
けてあることを特徴とするリーマ通し用治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17728493A JP2641381B2 (ja) | 1993-06-23 | 1993-06-23 | リーマ通し用治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17728493A JP2641381B2 (ja) | 1993-06-23 | 1993-06-23 | リーマ通し用治具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH079250A true JPH079250A (ja) | 1995-01-13 |
JP2641381B2 JP2641381B2 (ja) | 1997-08-13 |
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JP (1) | JP2641381B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105478910A (zh) * | 2016-01-15 | 2016-04-13 | 广州全速汽车科技发展有限公司 | 一种万向铰孔装置 |
CN114346323A (zh) * | 2022-02-08 | 2022-04-15 | 共享装备股份有限公司 | 一种铰销孔装置 |
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1993
- 1993-06-23 JP JP17728493A patent/JP2641381B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN105478910A (zh) * | 2016-01-15 | 2016-04-13 | 广州全速汽车科技发展有限公司 | 一种万向铰孔装置 |
CN114346323A (zh) * | 2022-02-08 | 2022-04-15 | 共享装备股份有限公司 | 一种铰销孔装置 |
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JP2641381B2 (ja) | 1997-08-13 |
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