JPH0791964A - 光回転検出装置 - Google Patents

光回転検出装置

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JPH0791964A
JPH0791964A JP23622293A JP23622293A JPH0791964A JP H0791964 A JPH0791964 A JP H0791964A JP 23622293 A JP23622293 A JP 23622293A JP 23622293 A JP23622293 A JP 23622293A JP H0791964 A JPH0791964 A JP H0791964A
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JP
Japan
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light
optical
branch
output signal
optical rotation
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Application number
JP23622293A
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English (en)
Inventor
Atsushi Watanabe
淳志 渡邊
Toru Sugano
亨 菅野
Susumu Tsubosaka
晋 坪坂
Hidehiko Negishi
英彦 根岸
Yoshihiko Honjiyouya
義彦 本庄谷
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被検物体の回転状態を光を用いて検出する光
回転検出装置に関し、部品点数が少なく、全体として低
価格でありながら、高精度、高信頼性の光回転検出装置
を提供することを目的とする。 【構成】 光学部品が、光源11と、光分岐結合手段1
2と、センシングループ16と、第1、第2、及び第3
の受光手段13、14、及び15で構成され、わずか4
種類、6点という少ない構成部品点数で光回転検出装置
を構成する。これにより、光の変調部を必要としないた
め、高精度に回転角速度を算出することが可能であり、
部品が少ないために、コストを大幅に削減することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動体等に使用される
光回転検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光回転検出装置として使用されるジャイ
ロスコープは、回転角速度の検出だけでなく、それを積
分することによって方位データの検出も成し得る。
【0003】そのようなジャイロスコープの中で、光フ
ァイバをセンシングループに用いた光ファイバジャイロ
は、従来のジャイロスコープと比較して、可動部が全く
なく、且つ構造が簡単であるために、加速度や衝撃に強
く、寿命が長いという特長がある。
【0004】更に、最小検出可能角速度、零点ドリフ
ト、ダイナミックレンジ、スケールファクタ安定性等に
おいても、優れた性能をもっている。
【0005】このような光ファイバジャイロは、サニャ
ック効果という原理に基づいて回転角速度を検出する。
【0006】具体的に、光ファイバジャイロでは、ビー
ムスプリッタ等の光分岐結合手段によって分割された2
つの光が、光ファイバを巻回してできるセンシングルー
プを右回りと左回りにそれぞれ伝搬する。
【0007】このとき、センシングループが慣性空間に
対して静止していれば、両回り光は全く同一の光路を逆
回りに伝搬するだけであるので、これら2つの伝搬光が
再び光分岐結合手段で合成されるときには、両光波間の
位相差は零である。
【0008】しかし、分割された光がセンシングループ
内を伝搬している間に、センシングループが慣性空間に
対して角速度Ωで回転すると、両光波間には位相差φを
生じる。
【0009】この角速度Ωと位相差φが、次式の関係で
表されるのがサニャック効果である。
【0010】
【数1】
【0011】ここで、Rはセンシングループの半径、L
はセンシングループの光ファイバ長、λは光の波長、c
は光速である。
【0012】従来の光ファイバジャイロには、その構成
について幾つかの種類が提案されている。
【0013】代表的な方式としては、位相変調方式、周
波数変調方式、セロダイン方式等がある。
【0014】ここでは、位相変調方式を用いた光ファイ
バジャイロを例にとって、図11をもとに、その動作原
理を簡単に説明する。
【0015】光源701の中の発光素子で励起された光
は、同じ光源701の中で不図示の光学レンズを介して
光ファイバの端面801に入射される。
【0016】光ファイバに入射した光は、光を分岐結合
するための光分岐結合手段702で二分岐される。
【0017】二分岐された光の一方は偏光子704に入
射され、他方は接続されずに開放端となる光ファイバの
端面802から外に出射される。
【0018】偏光子704を通過した光は、光分岐結合
手段705に入射されて2つに分岐される。
【0019】この2つの光の一方は、直接センシングル
ープ706に入射し、他方は、変調信号として正弦波が
印加されて駆動される位相変調器707を介して、セン
シングループ706に入射する。
【0020】位相変調器707としては、円筒状圧電振
動子等に光ファイバを巻き付けたものが一般的に使用さ
れている。位相変調器707の圧電振動子に巻き付けら
れたファイバ部分において、圧電振動子の伸縮に応じて
ファイバ長や伝搬定数等が変化し、光がその部分を伝搬
するときに位相変調を受ける。
【0021】位相変調方式では、このような左右両回り
光への位相変調が、互いにセンシングループの伝搬時間
だけ異なるタイミングでかかることを利用している。
【0022】センシングループ部708に入射した2つ
の光は、それぞれ、センシングループ部708内を右回
りと左回りとに伝搬し、先に光の分岐に用いた光分岐結
合手段705に入射して合成される。
【0023】合成された光は、同じ光分岐結合手段70
5の中で2つに分岐される。この2つの光の一方は、偏
光子704を通過して光分岐結合手段702に入射し、
他方は接続されずに開放端となる光ファイバの端面80
3から外に出射される。
【0024】光分岐結合手段702に入射した光は2つ
に分岐される。その一方は光ファイバの端面804から
出射して受光手段703のような受光素子に入射され、
電気信号に変換される。他方の光は光源701に入射
し、同じ光源701の中で光ファイバの端面801から
出射される。
【0025】この構成において、受光素子の出力を位相
変調器の変調周波数で同期検波することにより、回転角
速度Ωの正弦関数に比例した信号が得られ、高感度が達
成できる。
【0026】この方式による光ファイバジャイロは、技
術的に完成度が非常に高く、地球自転を検出できるだけ
の精度を持った中精度のものが市販されるようになり、
カーナビゲーションシステム等に利用されつつある。
【0027】しかし、光学系出力としてアナログ量を計
測するため、広いダイナミックレンジの達成と、スケー
ルファクタの安定性には困難が残っている。
【0028】その他の方式として、周波数変調方式は、
センシングループの両端に音響光学変調器(AOM)等
の周波数シフタを挿入した構成となっている。
【0029】この周波数シフタにより、左右両回り光間
に周波数差が与えられ、これによってサニャック効果に
よる位相差を打ち消すような零位法を実現することによ
って、回転角速度Ωに比例した周波数シフタの駆動周波
数変化が得られる。
【0030】この方式では、広いダイナミックレンジが
得られ、スケールファクタの安定性も良い。
【0031】しかし、この周波数シフタが光分岐結合手
段に対して等距離に位置していないと零点ドリフトを生
じてしまう。
【0032】したがって、零点安定性としては位相変調
方式には及ばない。次に、セロダイン方式は、位相変調
器を鋸歯状波で駆動し、その繰り返し周波数を制御し
て、サニャック効果による位相差を電気的に補正するこ
とにより、回転角速度Ωに比例する繰り返し周波数が得
られる。
【0033】この方式は、分解能、零点ドリフト、ダイ
ナミックレンジ、スケールファクタ安定性において優れ
た性能を持つ。
【0034】しかし、周波数特性に十分優れた位相変調
器が必要であるとともに、位相変調条件を制御するのが
非常に厳しい。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】従来の光ファイバジャ
イロでは、それぞれに上記のような短所があるだけでな
く、入射された光の偏光方向を維持するために光ファイ
バを全て高価な偏波面保存光ファイバによって構成する
ことが多く、センシングループだけで非常に高コストと
なっていた。
【0036】更に、感度や精度を高めるために位相変調
器や周波数シフタ等のコストのかかるデバイスが用いら
れたり、光学的な相反性を保つために光分岐結合手段を
2つ使用するなど、高単価でありながら部品点数が多
く、非常にコストがかかっていた。
【0037】このように、光ファイバジャイロ自体が非
常に高価なものとなってしまったため、これを用いた装
置やシステムが更に高価になってしまい、市場への普及
に歯止めをかけてしまう原因となっていた。
【0038】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、部品点数が少なく、全体として低価格でありなが
ら、高精度、高信頼性の光回転検出装置を提供すること
にある。
【0039】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、光源と、前記光源から射出された光を第
1の分枝から入射して分岐する光分岐結合手段と、前記
光分岐結合手段で分岐された光のうち、入射した光の一
部がそれぞれ伝搬する第2の分枝と第3の分枝から光を
入射してサニャック効果を生じ、光ファイバを巻回して
形成されるセンシングループと、前記センシングループ
から射出された二つの光が前記光分岐結合手段で結合さ
れ、前記光源に結合されていない第4の分枝と第5の分
枝から射出された光をそれぞれ受光する第1の受光手段
と第2の受光手段と、前記第1の分枝から入射して前記
光分岐結合手段で分岐された光のうち、入射した光の一
部が伝搬して射出される第6の分枝と、前記第6の分枝
から射出された光を受光する第3の受光手段とを備えた
光回転検出装置である。
【0040】また、本発明は、前記光源から射出されて
前記第1の分枝に入射した光が前記光分岐結合手段で分
岐されてから、前記センシングループを通過して前記光
分岐結合手段で結合されるまでの経路のうちの少なくと
も一箇所、または前記光源と前記光分岐結合手段との間
に偏光解消手段を配置したことを特徴とする光回転検出
装置である。
【0041】また、本発明は、前記光源が低コヒーレン
ト光源、または低偏光度光源であることを特徴とする光
回転検出装置である。
【0042】また、本発明は、前記光分岐結合手段が光
ファイバカプラ、または基板上に構成された光導波路で
あり、また、前記光分岐結合手段と接続している前記第
1の分枝と前記第6の分枝が、一本の同一経路からなる
ことを特徴とする光回転検出装置である。
【0043】また、本発明は、前記光分岐結合手段が前
記基板上に構成されている光回転検出装置において、前
記光源、前記第1の受光手段、前記第2の受光手段、及
び前記第3の受光手段のうち、少なくとも一つを、前記
光分岐結合手段が構成される前記基板上に配置したこと
を特徴とする光回転検出装置である。
【0044】また、本発明は、少なくとも一つの光ファ
イバ端面を有する光回転検出装置において、前記第1の
分枝、前記第4の分枝、前記第5の分枝、及び前記第6
の分枝の端面のうち、少なくとも一つに無反射処理を施
したことを特徴とする光回転検出装置である。
【0045】また、本発明は、前記第1の受光手段から
出力される第1の出力信号、前記第2の受光手段から出
力される第2の出力信号、及び前記第3の受光手段から
出力される第3の出力信号のうち、第1の出力信号ある
いは第2の出力信号を含む、少なくとも一つの出力信号
を用いて回転角速度を算出する信号処理回路を有し、前
記信号処理回路が、前記第1の出力信号と前記第2の出
力信号との差、または、前記第1の出力信号と予め定め
られた第1の定数とを乗じた積を求める第1の乗算処理
手段と、前記第2の出力信号と予め定められた第2の定
数とを乗じた積を求める第2の乗算処理手段と、前記第
1の乗算処理手段から出力される第1の積の信号と前記
第2の乗算処理手段から出力される第2の積の信号との
差、を求める減算処理手段を有し、前記減算処理手段か
ら出力される差の信号を用いて回転角速度を算出する
か、あるいは、前記信号処理回路が、前記差の信号を前
記第3の出力信号で除した商を求める除算処理手段を有
し、前記除算処理手段から出力される商の信号を用いて
回転角速度を算出することを特徴とし、前記第1の乗算
処理手段と前記第2の乗算処理手段を有する光回転検出
装置においては、前記第1の定数を調整する第1の定数
調整手段と、前記第2の定数を調整する第2の定数調整
手段を有することを特徴とする光回転検出装置である。
【0046】また、本発明は、前記信号処理回路が、温
度検出手段を有し、前記温度検出手段から出力される温
度の信号を用いて回転角速度を算出することを特徴とす
る光回転検出装置である。
【0047】また、本発明は、前記信号処理回路が、前
記第3の出力信号を用いて前記光源の光出力強度を制御
する光源出力制御手段を有することを特徴とする光回転
検出装置である。
【0048】
【作用】上記のような構成を有する本発明の光回転検出
装置によれば、光学部品が、光源と、光分岐結合手段
と、センシングループと、受光手段のわずか4種類であ
るという、構成部品点数の少ない光回転検出装置を構成
することができる。
【0049】また、偏光解消手段が伝搬光を強制的に無
偏光化して、光ファイバ内での偏波面の変動による不要
な干渉雑音成分を取り除くことができる。
【0050】また、コヒーレントの低い光が、端面から
の戻り光によって生じるような不要な干渉雑音成分を抑
圧し、また、偏光度の低い光が、光ファイバ内での偏波
面の変動による不要な干渉雑音成分を抑圧することがで
きる。
【0051】また、一つの光分岐結合手段のみで光の相
反性が維持され、非相反性から生じる非相反雑音を除去
することができる。
【0052】また、光源と、光分岐結合手段と、受光手
段の3種類の光学部品のうち複数個を一つの部品として
まとめることができ、最少で光学部品点数が、光学基板
と、センシングループの2点のみであるという、構成部
品の極めて少ない光回転検出装置を構成することができ
る。
【0053】また、光ファイバ端面に到達した光が端面
で反射して生じる戻り光が、センシングループに伝搬し
て左回り光や右回り光と干渉して変動を与えたり、光源
へ伝搬して発光状態を不安定にしたり、受光素子へ伝搬
して信号光の出力強度に不要なバイアスを生じたりする
ことがなくなり、戻り光による悪影響を除去することが
できる。
【0054】また、複数の出力信号光を用いて高精度な
回転角速度検出を行うことができる。なお、第1の出力
信号と第2の出力信号との差、あるいは、第1の出力信
号と第1の定数とを乗じた積と、第2の出力信号と第2
の定数とを乗じた積との差は、正弦関数で表され、差の
信号が零となる近傍で、検出感度を最大にすることがで
きる。なお、差の信号を第3の出力信号で除することに
より、光源の出力変動を補正することができる。なお、
第1と第2の定数調整手段を有する光回転検出手段にお
いては、必要な角速度領域の検出感度を最適化すること
ができる。
【0055】また、温度検出手段から出力される温度の
信号を用いて、温度変動によって生じる、波長の変動や
光分岐結合手段での分岐比の変動等を補正することがで
き、温度の影響を除去することができる。
【0056】また、光源の経年変化等による光出力の変
動を取り除き、光源の光出力強度を一定に保つことがで
きる。
【0057】
【実施例】
(実施例1)以下、図1を用いて本発明の第1の実施例
を詳細に説明する。
【0058】図1は本発明の第1の実施例における光回
転検出装置の構成図である。図1において、11は光
源、12は光分岐結合手段、13は第1の受光手段、1
4は第2の受光手段、15は第3の受光手段、16はセ
ンシングループ、101〜106はそれぞれ光ファイバ
から構成される第1〜第6の分枝、107は光源11と
各光ファイバの結合部における光ファイバ端面、10
8、109、110はそれぞれ第1、第2、第3の受光
手段13、14、15と各光ファイバとの結合部におけ
る光ファイバ端面、P1、P2、P3はそれぞれ、第1
の受光手段13からの第1の出力信号、第2の受光手段
14からの第2の出力信号、及び第3の受光手段15か
らの第3の出力信号を示す。
【0059】以下、その動作について説明する。スーパ
ールミネッセントダイオード(SLD)からなる光源1
1から出射した光は第1の分枝101を通り、光ファイ
バカプラからなる光分岐結合手段12へ入射し、第2の
分枝102、第3の分枝103及び第6の分枝106に
分岐される。
【0060】第6の分枝106に分岐された光は、第3
の受光手段15へ入射する。第2の分枝102及び第3
の分枝103へ入射した光は、それぞれセンシングルー
プ16の両端に入射し、それぞれ右回り光及び左回り光
となり、ループを伝搬する。
【0061】センシングループ16から出射した両回り
光は、再び光分岐結合手段12に入射し、合成され、第
4の分枝104、第5の分枝105及び第1の分枝10
1に分岐される。
【0062】第4の分枝104及び第5の分枝105に
分岐された光はそれぞれ第1の受光手段13及び第2の
受光手段14に入射する。
【0063】この光回転検出装置が回転した場合、サニ
ャック効果により、両回り光の間に回転角速度に比例し
た位相差φが生じる。
【0064】このような構成の光回転検出装置では、第
1の受光手段13の出力信号P1は、光源から出射され
た光の強度及びcos(φ+A)に比例し、第2の受光
手段14の出力信号P2は、光源から出射された光の強
度及びcos(φ+B)に比例し、第3の受光手段15
の出力信号P3は、光源から出射された光の強度に比例
する。ただし、A、Bは定数である。
【0065】したがって、このような関係からサニャッ
ク効果による位相差を求めることができ、その値から回
転角速度を算出することができる。
【0066】以上に示したように、この構成の光回転検
出装置では位相変調や周波数変調を行う変調部及び変調
制御部等を必要とせず、簡単にかつ精度よく回転角速度
を算出することが可能である。
【0067】(実施例2)以下、図2を用いて本発明の
第2の実施例を詳細に説明する。
【0068】図2は、本発明の第2の実施例における光
回転検出装置の構成図である。図2において、21は光
源、22は光分岐結合手段、23は第1の受光手段、2
4は第2の受光手段、25は第3の受光手段、26はセ
ンシングループ、27は偏光解消手段、201〜206
はそれぞれ光ファイバからなる第1〜第6の分枝、20
7は光源11と各光ファイバの結合部における光ファイ
バ端面、208、209、210はそれぞれ第1、第
2、第3の受光手段23、24、25と各光ファイバと
の結合部における光ファイバ端面、P21、P22、P
23はそれぞれ、第1の受光手段23からの第1の出力
信号、第2の受光手段24からの第2の出力信号、及び
第3の受光手段25からの第3の出力信号を示す。
【0069】以下、その動作をについて説明する。SL
Dからなる光源21からの光は、第1の分枝201を通
り、光ファイバカプラからなる光分岐結合手段22へ入
射し、第2の分枝202、第3の分枝203及び第6の
分枝206に分岐される。
【0070】第6の分枝206に分岐された光は第3の
受光手段25へ入射する。第2の分枝202へ入射した
光は、光ファイバ型デポラライザ等から構成される偏光
解消手段27で偏光解消された後にセンシングループ2
6の一端に入射し、右回り光となり、再び光分岐結合手
段22に入射する。
【0071】第3の分枝203へ入射した光は、センシ
ングループ26の他端に入射し、左回り光となり、セン
シングループ26から出射した後に、偏光解消手段27
で偏光解消されて再び光分岐結合手段22に入射する。
【0072】それぞれ右回り、左回りにループを伝搬し
た両回り光は光分岐結合手段22において合成され、第
4の分枝204、第5の分枝205及び第1の分枝20
1に3分岐される。
【0073】第4の分枝204及び第5に分枝205に
分岐された光はそれぞれ第1の受光手段23及び第2の
受光手段24に入射する。
【0074】この光回転検出装置が回転した場合、サニ
ャック効果により、両回り光の間に回転角速度に比例し
た位相差φが生じる。
【0075】このような構成の光回転検出装置において
は、第1の受光手段の出力信号P21は、光源から出射
された光の強度及びcos(φ+A)に比例し、第2の
受光手段の出力信号P22は、光源から出射された光の
強度及びcos(φ+B)に比例し、第3の受光手段の
出力信号P23は、光源から出射された光の強度に比例
する。ただし、A、Bは定数である。
【0076】したがって、このような関係からサニャッ
ク効果による位相差を求めることができ、その値から回
転角速度を算出することができる。
【0077】上記の構成において、光ファイバとしてシ
ングルモード光ファイバを用いた場合には、光ファイバ
断面内で、直交する二方向に偏波した2つのモードが伝
搬可能となる。
【0078】ファイバの構造が、真に軸対称であれば、
これら2つのモードには分散を生じないが、現実の光フ
ァイバには必ずいくつかの非軸対称性があるため、わず
かではあるが偏波分散を生じてしまう。
【0079】この場合、2つのモード間でエネルギーの
やりとりが行われるためにモード結合を生じ、結果とし
て、偏波変動を生じてしまう。
【0080】このような偏波変動を生じると、出力され
る信号が非常に不安定になり、雑音となることが実験的
に確認されている。
【0081】したがって、このような雑音を低減するに
は、伝搬光の偏光特性を低くすることが必要である。
【0082】以上のことを考慮して、本実施例では、前
述のようにセンシングループの一端に偏光解消手段27
を挿入した光回転検出装置を構成して実験を行った結
果、センシングループ内の両回り光は、偏光解消手段2
7により偏光解消されているので、光ファイバ中におけ
る光の偏波変動による出力ノイズが大幅に低減され、光
回転検出装置の出力の安定化を図ることができた。
【0083】また、本実施例においては、偏光解消手段
27を第2の分枝202とセンシングループ26との間
の1箇所に挿入したが、第3の分枝203とセンシング
ループ26との間、センシングループ26の中、あるい
は光源21と光分岐結合手段22との間のいずれか1箇
所あるいは複数箇所に挿入しても、前述と同様に、偏波
変動による出力ノイズの低減効果を有していることが確
認されている。
【0084】(実施例3)以下、図1及び図3を用いて
本発明の第3の実施例を詳細に説明する。
【0085】図1の説明は実施例1と同様なので省略す
る。図3は、本発明の第3の実施例の光回転検出装置に
おける光源のスペクトル波形を表す図である。
【0086】実施例1では、光源11としてSLDを用
いたが、発光ダイオード(LED)、または半導体レー
ザ(LD)等を用いることもある。
【0087】しかし、LDのような可干渉性の良い光源
を用いた場合には、信号光と、端面からの反射光や後方
レーリ散乱光等の雑音要因となる光が干渉し易く、光回
転検出装置の性能劣化を起こし易い。
【0088】これは、可干渉性が良いためにコヒーレン
ト長が長いためで、このような雑音を低減するには、可
干渉性が悪い、すなわちコヒーレント長が短い光を発す
る光源を用いれば良い。
【0089】コヒーレント長Lcは、次式のように表さ
れる。
【0090】
【数2】
【0091】ここで、λは波長、Δλはスペクトル幅で
ある。この式からわかるように、同じ波長の光源を用い
た場合、コヒーレント長を短くするには、スペクトル幅
の大きい光源を用いれば良い。
【0092】可干渉性の高いLDでは、一般的にスペク
トル幅は1〜5nm程度であるから、波長が850nm
であるとすると、コヒーレント長は150〜700μm
程度となり、コヒーレント長が、150μm以上である
と雑音要因となる光と干渉し易いと考えられる。
【0093】これに対して、本実施例では、図3に示さ
れているようなスペクトル波形をもつSLDを光源とし
て用いた。
【0094】この図において、縦軸は規格化された出力
強度、横軸は波長であり、波長は約853nm、スペク
トル幅(半値幅)は約20nmであるから、コヒーレン
ト長は約36μmとなる。
【0095】この値と比較すると、本実施例のSLDの
コヒーレント長は、低コヒーレント光源としては十分な
値といえる。
【0096】また、SLDの代わりにLEDを用いて
も、低コヒーレント光源として機能し得る。
【0097】LEDは、スペクトル幅が20〜100n
m程度と大きいため、可干渉性が、SLDと同様か、あ
るいはそれ以上に低いためである。
【0098】以上のことから、本実施例では、低コヒー
レント光源を用いて光回転検出装置を構成した結果、フ
ァイバ端面からの反射光や後方レーリ散乱光の影響によ
る不要干渉雑音成分が大幅に低減され、精度良く回転角
速度を算出できる。
【0099】また、光ファイバとしてシングルモード光
ファイバを用いた場合には、光ファイバ断面内で直交す
る二方向に偏波した2つのモードが伝搬可能となる。
【0100】ファイバの構造が、真に軸対称であれば、
これら2つのモードに分散を生じないが、現実の光ファ
イバには必ずいくつかの比軸対称性があるため、わずか
ではあるが分散を生じてしまう。
【0101】この場合、2つのモード間でエネルギーの
やりとりが行われるためにモード結合を生じ、結果とし
て、偏波変動を生じてしまう。
【0102】このような偏波変動を生じると、出力され
る信号が非常に不安定になる。したがって、このような
雑音を低減するには、偏光特性の低い、すなわち低偏光
度の光源が必要である。
【0103】偏光度Vは、通常、分割された光の成分に
よって定義され、偏光と非偏光とに分割する場合には、
完全に偏っている成分(強さI)と偏っていない成分
(強さJ)に分け、次式で定義される。
【0104】
【数3】
【0105】本実施例では、更に、偏光度が約0.15
程度のSLDを用いて実験を行った結果、偏光特性の高
いLDを使用した場合と比較して、偏波変動によって不
安定性が生じる零点安定性などにおいて、良好な結果が
得られた。
【0106】以上のことから、本実施例では、低偏光度
光源を用いて光回転検出装置を構成した結果、光ファイ
バ断面内で直交する二方向に偏波した2つのモード間で
の結合が低減されたことにより、偏波変動による雑音成
分が大幅に低減され、精度良く回転角速度を算出でき
る。
【0107】また、本実施例では、図1を用いて説明し
たが、図2の構成の光回転検出装置においても同様の効
果が得られる。
【0108】(実施例4)以下、図1及び図4を用いて
本発明の第4の実施例を詳細に説明する。
【0109】図1の説明は実施例1と同様なので省略す
る。図4は、本発明の第4の実施例の光回転検出装置に
おける光分岐結合手段の概念図を示す。
【0110】図4において、41は光ファイバカプラ、
401〜406はそれぞれ第1から第6の分枝を示す。
【0111】本実施例の光回転検出装置の全体構成は図
1と同様であり、図1における光分岐結合手段12が、
図4に示すように、3本の光ファイバを融着延伸等の方
法によりそれぞれのコア同士を近づけて固定し、光のエ
バネッセント波を利用して光を分岐あるいは合成する光
ファイバカプラ41となっている。
【0112】本実施例では、光源11と第3の受光手段
15が、光ファイバカプラ41を介して同一の光ファイ
バに接続されるように、図4の点線のように光ファイバ
を配置し、第1から第6の分枝を決定した。
【0113】このような構成にすると、光ファイバカプ
ラ41内において、第2の分枝402へ分岐する光と第
3の分枝403へ分岐する光は、第1と第6の分枝とな
る光ファイバを中心として左右対称に分岐するため、全
く同じ状態で分岐することになり、センシングループの
両回り光となる、第2の分枝402への光と第3の分枝
403への光の出力強度と位相が互いに等しくなる。す
なわち、いわゆる光の相反性が保たれることになる。
【0114】その結果、図1のような構成の光回転検出
装置では、光源からの光の強度をIとすると第1の出力
信号はP1=a×I×cos(φ+A)、第2の出力信
号はP2=a×I×cos(φ−A)となる。ただし、
φはサニャック効果による位相差、a、Aは定数であ
る。
【0115】したがって、静止時には、φ=0となるか
ら、第1の受光手段13への光出力強度と第2の受光手
段14への光出力強度が互いに等しくなり、サニャック
効果による位相差以外の光の位相項Aが決まるので、回
転時、サニャック効果による位相差を求めることができ
るとともに、光の分岐の際の位相が等しいので、非相反
雑音を除去することができる。
【0116】なお、本実施例では、光分岐結合手段12
として光ファイバカプラ41を用いたが、シリコン、ニ
オブ酸リチウムまたはガラス等からなる基板上に、光の
エバネッセント波を利用して光を分岐あるいは合成する
ように構成された光導波路でも良い。
【0117】また、本実施例は、図1を用いて説明した
が、図2の構成の光回転検出装置においても同様の効果
が得られる。
【0118】(実施例5)以下、図1及び図5を用いて
本発明の第5の実施例を詳細に説明する。
【0119】図1の説明は実施例1と同様なので省略す
る。図5は、本発明の第5の実施例の光回転検出装置に
おける、センシングループを除いた部分の構成図であ
る。
【0120】図5において、51は基板、52は光源、
53は光分岐結合手段、54は第1の受光手段、55は
第2の受光手段、56は第3の受光手段、501〜50
6はそれぞれ第1〜第6の分枝を示す。
【0121】本実施例の光回転検出装置の構成は、図1
におけるセンシングループ16以外の部分が、シリコ
ン、ニオブ酸リチウムまたはガラス等からなる同一基板
51上に形成されているものである。
【0122】その動作は実施例1と同様なので省略す
る。また、第1の分枝501と第6の分枝は、互いの光
軸の延長線が一致するように設けられている。
【0123】このような構成の光回転検出装置では、光
源、光分岐結合手段、3つの受光手段が一つにまとめら
れるため、構成は実施例1と同じだが、複数の構成要素
が、光学部品としては一つとなる。
【0124】したがって、個々の構成要素を光ファイバ
で接続する場合と比べて光学部品点数は少なく、装置の
小型化及び軽量化が可能であるとともに、コストを大幅
に低減することができる。
【0125】なお、本実施例では、センシングループ1
6以外の光学系構成要素すべてを同一基板51上に構成
した場合を示したが、センシングループ16以外の構成
要素のうち、少なくとも2つが同一基板51上にあれ
ば、光学部品点数としては少なくなるため、同様の効果
が得られる。
【0126】また、本実施例は、図1を用いて説明した
が、図2の構成の光回転検出装置においても同様の効果
が得られる。
【0127】(実施例6)以下、図1及び図6を用いて
本発明の第6の実施例を詳細に説明する。
【0128】図1の説明は実施例1と同様なので省略す
る。図6は、本発明の第6の実施例の光回転検出装置に
おける、光ファイバの端面付近の光の伝搬を表す概念図
を示す。
【0129】図6において、Oは光ファイバの軸線、S
は光ファイバの端面、mはクラッドの屈折率、nはコア
の屈折率、hは無反射処理のために塗布した無反射処理
用物質の屈折率、61は光ファイバの中を伝搬してきた
光、62は光61が端面Sを透過した光、63は光61
が端面Sで反射した光、64は光63がコアとクラッド
の境界面を透過した光を示す。
【0130】iは光61の端面Sに対する入射角、jは
光62の端面Sに対する出射角、kは光63のコアとク
ラッドの境界面に対する入射角、lは光64のコアとク
ラッドの境界面に対する出射角を示す。
【0131】図1の構成の光回転検出装置には、4箇所
の光ファイバの端面が存在する。すなわち、光源11の
中に1箇所(107)と、第1の受光手段13、第2の
受光手段14及び第3の受光手段15の中にそれぞれ1
箇所ずつ(108、109、110)である。
【0132】従来、これらの端面には特別な処理を施さ
ず、通常光ファイバを切断するように、端面が光ファイ
バの軸に垂直になるように切断するか、あるいは研磨し
ていた。
【0133】しかし、光ファイバ中を伝搬してきた光
が、これらの端面に到達したとき、光の大部分は端面を
通過して光ファイバの外に出るが、一部は端面で反射し
てしまう。
【0134】このような反射光の方向が、光ファイバの
コアとクラッドの境界面と、全反射を起こす臨界角より
も小さな角度を成してしまうと、この反射光は光ファイ
バの中を、伝搬してきた方向と逆方向に進行してしま
う。
【0135】ここで、臨界角をθとすると、θはθ=c
os-1(m/n)で表される。すなわち、図6のよう
に、反射してきた光63の、コアとクラッドの境界面に
対する入射角kが、(90度−θ)よりも大きいとき
は、反射戻り光が再び光ファイバの中を伝搬してしま
う。
【0136】そして、このような反射戻り光がセンシン
グループ部16を伝搬してしまうと、不要な干渉を生じ
たり、あるいは、戻り光が光源に達して発光素子の発光
状態に変動を生じるなど、様々な悪影響を及ぼしてしま
う。
【0137】このような理由により、光ファイバの端面
からの反射戻り光はできる限り減少させなければならな
い。
【0138】本実施例では、光ファイバの端面からの戻
り光をできる限り減少させるため、光回転検出装置内に
存在する4つの光ファイバの端面について、無反射処理
を施した。
【0139】この無反射処理は、図6で示しているよう
に、光61が端面Sで反射しても、反射光63の、コア
とクラッドの境界面に対する入射角kが(90度−θ)
よりも小さく、全反射せずにクラッドに出射してしまう
ように、光ファイバの端面Sを、斜め研磨あるいは斜め
切断等の方法で斜めにするものである。
【0140】この無反射処理を、図1における光ファイ
バの端面107、及び第1の受光手段13、第2の受光
手段14並びに第3の受光手段15の中の光ファイバの
端面108、109、110に施したところ、光ファイ
バを伝搬してきた光が、各端面で反射して、再びセンシ
ングループ部16まで伝搬し、センシングのための右回
り光と左回り光に悪影響を及ぼすということがなくなる
とともに、各受光手段に出力される光出力の中で、セン
シングに無関係な出力バイアスが低減され、静止状態で
の光回転検出装置の出力変動、すなわち零点ドリフトが
大幅に低減されることを実験により確認した。
【0141】また、端面107がこのように傾斜してい
ると、発光素子から発せられて端面107で反射した光
が、再び発光素子へ戻ることがなくなったため、発光素
子の発光状態が安定することが確められた。
【0142】また、光源11内に光ファイバを設けてい
る場合にも、同様の端面の処理により、同様の効果が得
られる。
【0143】更に、図6に示すように、光61が端面S
で反射しない無反射処理として、マッチングオイル等の
無反射物質を端面Sに塗布しても良い。
【0144】これは、光61の大部分が端面Sを透過す
るように、コアの屈折率とほぼ同じ屈折率を持つ物質を
塗布することによって、コアを伝搬してきた光の大部分
を光ファイバの外に出射させる処理である。
【0145】さらに、このような角度研磨処理と無反射
物質塗布の2つの無反射処理を同時に実施しても同様の
結果が期待できる。
【0146】また、本実施例は、図1を用いて説明した
が、図2の構成の光回転検出装置においても同様の効果
が得られる。
【0147】(実施例7)以下、図1、図7、及び図8
を用いて本発明の第7の実施例を詳細に説明する。
【0148】図1の説明は実施例1と同様なので省略す
る。図7及び図8は、本発明の第7の実施例の光回転検
出装置における、信号処理回路の一部を表す概念図を示
す。
【0149】図7において71は第1の増幅器、72は
第2の増幅器、73は差動増幅器、R1、R2、R3及
びR4は抵抗、K1及びK2はそれぞれ第1の増幅器7
1及び第2の増幅器72の増幅率を示す。
【0150】図7に示す回路では、第1の増幅器71及
び第2の増幅器72にそれぞれ信号P1及びP2を入力
すると、出力として(P1−P2)が得られる。
【0151】図8において81は第1の増幅器、82は
第2の増幅器、83は第3の増幅器、84は加算器、8
5は除算器、K1、K2及びK3はそれぞれ第1の増幅
器81、第2の増幅器82及び第3の増幅器83の増幅
率を示す。
【0152】図8に示す回路では、第1の増幅器81、
第2の増幅器82及び第3の増幅器83にそれぞれ信号
P1、P2およびP3を入力すると、出力として(P1
−P2)/P3が得られる。
【0153】さて、図1のような構成の光回転検出装置
では、光源からの光の強度をIとすると第1の出力信号
P1は、P1=a×I×cos(φ+A)、第2の出力
信号P2は、P2=b×I×cos(φ+B)、第3の
出力信号P3は、P3=c×Iとなる。ただし、a、
b、c、A、Bは定数である。
【0154】これら3つの出力信号を演算処理する信号
処理回路を有する光回転検出装置では、3つの出力信号
のうちP1またはP2を含む少なくとも1つを用いて位
相差φを求めることができ、その値から回転角速度を算
出できる。例えば、a=b、A=−Bとなる場合におい
て、信号処理回路に図7に示すような減算処理回路が含
まれている場合は、第1の出力信号P1と第2の出力信
号P2との差を計算すると、(P1−P2)=d×I×
sinφとなる。ただし、dは定数である。
【0155】この式からわかるように、P1−P2はφ
に対して正弦関数的に変化するのでφが小さい領域で感
度が良くなり、良好な光回転検出装置が得られる。
【0156】また信号処理回路に、図8に示すような減
算処理回路および除算処理回路が含まれている場合は、
前記(P1−P2)を第3の出力信号P3で除すると
(P1−P2)/P3=e×sinφ(ただし、eは定
数)となり、光源からの光強度Iの変動による出力に対
する影響を除去することができる。
【0157】さらに、a≠b、A=−Bとなる場合にお
いて、信号処理回路に、図8に示すような減算処理回
路、除算処理回路が含まれ、かつ増幅器の増幅率K1、
K2及びK3が可変の場合は、第1、2、及び3の出力
信号P1、P2、及びP3にそれぞれ適当な定数をかけ
た後に、上記と同じ演算処理をすれば、同様の結果が得
られる。
【0158】また、本実施例は、図1を用いて説明した
が、図2の構成の光回転検出装置においても同様の効果
が得られる。
【0159】(実施例8)以下、図1及び図9を用いて
本発明の第8の実施例を詳細に説明する。
【0160】図1の説明は実施例1と同様なので省略す
る。図9は、本発明の第8の実施例の光回転検出装置に
おける、信号処理回路の一部を表す概念図を示す。
【0161】図9において、91は温度検出手段、92
は第1の増幅器、93は第2の増幅器、94は第3の増
幅器、95は加算器、96は除算器、及び97は波長補
正回路を示す。
【0162】図1の光回転検出装置の光分岐結合手段1
2は、デバイス単体の特性として、一つの分枝から入射
した光が、一定の分岐比をもって分岐し、出射側の3つ
の分枝から出力されなければならない。
【0163】しかし、現実には、ほんのわずかではある
が、温度が変化すると分岐比が変化してしまう。
【0164】このような分岐比の変動は、直接、出力信
号の変動を生じてしまう。光分岐結合手段12自体を、
温度に依らない一定の特性を持つようにすることは、実
質的に不可能であるので、それに代わる方法として、第
1、第2、及び第3の出力信号P1、P2、及びP3
が、第1、第2、及び第3の増幅器92、93、及び9
4で増幅される際、温度検出手段91で検出された温度
に対応した増幅率で増幅されるように、補正をかけてや
れば良い。
【0165】一方で、温度の変動は、次式のように、光
源11から出力される光の波長も変化させる。
【0166】
【数4】
【0167】ここで、λ(T)は温度Tのときの波長で
あり、λ25は25℃のときの波長、Δλは波長の変化分
である。
【0168】このような波長変動は、サニャック効果に
よる位相差を角速度に変換する際に用いられるスケール
ファクタを、次式のように変動させてしまう。
【0169】
【数5】
【0170】ここで、SF(T)は温度Tのときのスケ
ールファクタであり、SF25は25℃のときのスケール
ファクタである。
【0171】光源11自体を、温度に依らない一定の特
性を持つようにすることは不可能であるので、(P1−
P2)/P3の値が出力されてから、上の2式を用いて
波長の変化分を補正してやれば良い。
【0172】すなわち、予め温度による光源の出射波長
特性を調べておけば、上式にその特性を適用することに
よって、温度による出射波長の変化分を補正することが
できる。
【0173】以上のことから、本実施例では、光学系が
図1の構成で、信号処理回路が温度検出手段を含む光回
転検出手段を構成した結果、温度変動によって生じる、
光分岐結合手段での分岐比の変動や波長の変動による影
響が、補正によって取り除かれ、精度良く回転角速度を
算出できることが、実験的に確認できた。
【0174】また、本実施例は、図1を用いて説明した
が、図2の構成の光回転検出装置においても同様の効果
が得られる。
【0175】(実施例9)以下、図1及び図10を用い
て本発明の第9の実施例の詳細を説明する。
【0176】図1の説明は実施例1と同様なので省略す
る。図10は、本発明の第9の実施例の光回転検出装置
における、信号処理回路の一部を表す概念図を示す。
【0177】図10において、601は増幅器、602
は光源出力制御手段、603は光源駆動回路、604は
SLDを示す。
【0178】図1の構成の光回転検出装置では、光源1
1は、常に一定出力の光を出射しなければならない。
【0179】というのは、光源11の光出力強度が、温
度変化や経時変化等の要因により変動してしまうと、同
じ状態で角速度を検出しても、信号出力が変化してしま
うからである。
【0180】したがって、光源から出射された光出力強
度が一定に保たれるような方法をとらなければならな
い。
【0181】第3の出力信号P3は、干渉出力でなく、
光源11の光出力強度に比例することから、本実施例で
は、P3を光源出力制御手段602でモニタし、P3が
一定になるように光源駆動回路603を制御して、SL
D604の光出力強度を一定に保つようにした。
【0182】以上のことから、本実施例では、第3の出
力信号P3を、光源出力制御手段602を介して光源駆
動回路603にフィードバックし、SLD604の光出
力強度が一定になるように制御した結果、SLD604
の、温度変化や経時変化による出力変動が抑えられたた
め、信号出力が安定化し、精度良く回転角速度を算出で
きることが、実験的に確認された。
【0183】また、本実施例は、図1を用いて説明した
が、図2の構成の光回転検出装置においても同様の効果
が得られる。
【0184】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の光回転検出
装置は、光源と、前記光源から射出された光を第1の分
枝から入射して分岐する光分岐結合手段と、前記光分岐
結合手段で分岐された光のうち、入射した光の一部がそ
れぞれ伝搬する第2の分枝と第3の分枝から光を入射し
てサニャック効果を生じ、光ファイバを巻回して形成さ
れるセンシングループと、前記センシングループから射
出された二つの光が前記光分岐結合手段で結合され、前
記光源に結合されていない第4の分枝と第5の分枝から
射出された光をそれぞれ受光する第1の受光手段と第2
の受光手段と、前記第1の分枝から入射して前記光分岐
結合手段で分岐された光のうち、入射した光の一部が伝
搬して射出される第6の分枝と、前記第6の分枝から射
出された光を受光する第3の受光手段とを備えた構成に
より、光の位相変調あるいは周波数変調を行う変調部及
び変調制御部等を必要とせず、高精度に回転角速度を算
出することが可能であるとともに、構成部品点数が少な
く、コストを大幅に削減することができる。
【0185】本発明の第2の光回転検出装置は、前記光
源から射出されて前記第1の分枝に入射した光が前記光
分岐結合手段で分岐されてから、前記センシングループ
を通過して前記光分岐結合手段で結合されるまでの経路
のうち少なくとも一箇所、または前記光源と前記光分岐
結合手段との間に偏光解消手段を配置することにより、
前記偏光解消手段が伝搬光を強制的に無偏光化して、光
ファイバ内での偏波面の変動による不要な干渉雑音成分
を取り除き、更に、光の位相変調あるいは周波数変調を
行う変調部および変調度制御部等を必要とせず、高精度
に回転角速度を算出することが可能であるとともに、構
成部品点数が少なく、コストを大幅に削減することがで
きる。
【0186】本発明の第3の光回転検出装置は、全体の
構成が前記第1あるいは第2の光回転検出装置と同様で
あり、更に、前記光源が低コヒーレント光源、または低
偏光度光源であるため、端面からの戻り光や後方レーリ
散乱光によって生じる不要干渉雑音成分、あるいは光フ
ァイバ内での偏波面の変動による不要干渉雑音成分が抑
圧され、更に、光の位相変調あるいは周波数変調を行う
変調部および変調度制御部等を必要とせず、高精度に回
転角速度を算出することが可能であるとともに、構成部
品点数が少なく、コストを大幅に削減することができ
る。
【0187】本発明の第4の光回転検出装置は、全体の
構成が前記第1あるいは第2の光回転検出装置と同様で
あり、更に、前記光分岐結合手段が光ファイバカプラ、
または基板上に構成された光導波路であり、前記光分岐
結合手段と接続している前記第1の分枝と前記第6の分
枝が一本の同一経路からなっているため、一つの光分岐
結合手段のみで光の相反性が維持されて非相反雑音が除
去され、更に、光の位相変調あるいは周波数変調を行う
変調部および変調度制御部等を必要とせず、高精度に回
転角速度を算出することが可能であるとともに、構成部
品点数が少なく、コストを大幅に削減することができ
る。
【0188】本発明の第5の光回転検出装置は、全体の
構成が前記第1あるいは第2の光回転検出装置と同様で
あり、更に、前記光分岐結合手段が前記基板上に構成さ
れている光回転検出装置において、前記光源、前記第1
の受光手段、前記第2の受光手段、及び前記第3の受光
手段のうち、少なくとも一つを、前記光分岐結合手段が
構成される前記基板上に配置するため、光源と、光分岐
結合手段と、受光手段の3種類の光学部品のうち複数個
を一つの部品としてまとめることができ、最少で光学部
品点数が、光学基板とセンシングループの2点のみとな
ることから、光の位相変調あるいは周波数変調を行う変
調部および変調度制御部等を必要とせず、高精度に回転
角速度を算出することが可能であるとともに、構成部品
点数が極めて少なく、コストをより大幅に削減すること
ができる。
【0189】本発明の第6の光回転検出装置は、全体の
構成が前記第1あるいは第2の光回転検出装置と同様で
あり、更に、少なくとも一つの光ファイバ端面を有する
光回転検出装置において、前記第1の分枝、前記第4の
分枝、前記第5の分枝、及び前記第6の分枝の端面のう
ち、少なくとも一つに無反射処理を施すため、端面から
の戻り光が、センシングループに伝搬して左回り光や右
回り光と干渉して変動を与えたり、光源へ伝搬して発光
状態を不安定にしたり、受光素子へ伝搬して信号光の出
力強度に不要なバイアスを生じたりすることがなくな
り、戻り光による悪影響を除去され、更に、光の位相変
調あるいは周波数変調を行う変調部および変調度制御部
等を必要とせず、高精度に回転角速度を算出することが
可能であるとともに、構成部品点数が少なく、コストを
大幅に削減することができる。
【0190】本発明の第7の光回転検出装置は、全体の
構成が前記第1あるいは第2の光回転検出装置と同様で
あり、更に、前記第1の受光手段から出力される第1の
出力信号、前記第2の受光手段から出力される第2の出
力信号、及び前記第3の受光手段から出力される第3の
出力信号のうち、第1の出力信号あるいは第2の出力信
号を含む、少なくとも一つの出力信号を用いて回転角速
度を算出する信号処理回路を有し、前記信号処理回路
が、前記第1の出力信号と前記第2の出力信号との差、
または、前記第1の出力信号と予め定められた第1の定
数とを乗じた積を求める第1の乗算処理手段と、前記第
2の出力信号と予め定められた第2の定数とを乗じた積
を求める第2の乗算処理手段と、前記第1の乗算処理手
段から出力される第1の積の信号と前記第2の乗算処理
手段から出力される第2の積の信号との差、を求める減
算処理手段を有し、前記減算処理手段から出力される差
の信号を用いて回転角速度を算出するか、あるいは、前
記第3の受光手段を有する光回転検出装置においては、
前記信号処理回路が、前記差の信号を前記第3の出力信
号で除した商を求める除算処理手段を有し、前記除算処
理手段から出力される商の信号を用いて回転角速度を算
出するもので、前記第1の乗算処理手段と前記第2の乗
算処理手段を有する光回転検出装置においては、前記第
1の定数を調整する第1の定数調整手段と、前記第2の
定数を調整する第2の定数調整手段を有するため、複数
の出力信号光を用いて高精度な回転角速度検出を行うこ
とができ、第1の出力信号と第2の出力信号との差、あ
るいは、第1の出力信号と第1の定数とを乗じた積と、
第2の出力信号と第2の定数とを乗じた積との差は、正
弦関数で表され、差の信号が零となる近傍で、検出感度
を最大にすることができるとともに、差の信号を第3の
出力信号で除することにより、光源の出力変動を補正す
ることができ、第1と第2の定数調整手段を有する光回
転検出手段においては、必要な角速度領域の検出感度を
最適化することができ、更に、光の位相変調あるいは周
波数変調を行う変調部および変調度制御部等を必要とせ
ず、より高精度に回転角速度を算出することが可能であ
るとともに、構成部品点数が少なく、コストを大幅に削
減することができる。
【0191】本発明の第8の光回転検出装置は、全体の
構成が前記第1あるいは第2の光回転検出装置と同様で
あり、更に、前記信号処理回路が、温度検出手段を有
し、前記温度検出手段から出力される温度の信号を用い
て回転角速度を算出するため、前記温度の信号を用い
て、温度変動によって生じる、波長の変動や光分岐結合
手段での分岐比の変動等を補正することができ、温度の
影響が除去され、更に、光の位相変調あるいは周波数変
調を行う変調部および変調度制御部等を必要とせず、高
精度に回転角速度を算出することが可能であるととも
に、構成部品点数が少なく、コストを大幅に削減するこ
とができる。
【0192】本発明の第9の光回転検出装置は、全体の
構成が前記第1あるいは第2の光回転検出装置と同様で
あり、更に、前記信号処理回路が、前記第3の出力信号
を用いて前記光源の光出力強度を制御する光源出力制御
手段を有するため、光源の経年変化等による光出力の変
動を取り除き、光源の出力を一定に保たれ、更に、光の
位相変調あるいは周波数変調を行う変調部および変調度
制御部等を必要とせず、高精度に回転角速度を算出する
ことが可能であるとともに、構成部品点数が少なく、コ
ストを大幅に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における光回転検出装置
の構成図
【図2】本発明の第2の実施例における光回転検出装置
の構成図
【図3】本発明の第3の実施例の光回転検出装置におけ
る光源のスペクトル波形を表す図
【図4】本発明の第4の実施例の光回転検出装置におけ
る光分岐結合手段の概念図
【図5】本発明の第5の実施例の光回転検出装置におけ
る、センシングループを除いた部分の構成図
【図6】本発明の第6の実施例の光回転検出装置におけ
る、光ファイバの端面付近の光の伝搬を表す概念図
【図7】本発明の第7の実施例の光回転検出装置におけ
る、信号処理回路の一部を表す概念図
【図8】本発明の第7の実施例の光回転検出装置におけ
る、信号処理回路の一部を表す概念図
【図9】本発明の第8の実施例の光回転検出装置におけ
る、信号処理回路の一部を表す概念図
【図10】本発明の第9の実施例の光回転検出装置にお
ける、信号処理回路の一部を表す概念図
【図11】従来例における光回転検出装置の構成図
【符号の説明】
11 光源 12 光分岐結合手段 13 第1の受光手段 14 第2の受光手段 15 第3の受光手段 16 センシングループ 21 光源 22 光分岐結合手段 23 第1の受光手段 24 第2の受光手段 25 第3の受光手段 26 センシングループ 27 偏光解消手段 41 光ファイバカプラ 51 基板 52 光源 53 光分岐結合手段基板 54 第1の受光手段 55 第2の受光手段 56 第3の受光手段 71 第1の増幅器 72 第2の増幅器 73 差動増幅器 81 第1の増幅器 82 第2の増幅器 83 第3の増幅器 84 加算器 85 除算器 91 温度検出手段 92 第1の増幅器 93 第2の増幅器 95 加算器 96 除算器 97 波長補正回路 601 増幅器 602 光源出力制御手段 603 光源駆動回路 604 SLD
フロントページの続き (72)発明者 根岸 英彦 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内 (72)発明者 本庄谷 義彦 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、前記光源から射出された光を第
    1の分枝から入射して分岐する光分岐結合手段と、前記
    光分岐結合手段で分岐された光のうち、入射した光の一
    部がそれぞれ伝搬する第2の分枝と第3の分枝から光を
    入射してサニャック効果を生じ、光ファイバを巻回して
    形成されるセンシングループと、前記センシングループ
    から射出された二つの光が前記光分岐結合手段で結合さ
    れ、前記光源に結合されていない第4の分枝と第5の分
    枝から射出された光をそれぞれ受光する第1の受光手段
    と第2の受光手段と、前記第1の分枝から入射して前記
    光分岐結合手段で分岐された光のうち、入射した光の一
    部が伝搬して射出される第6の分枝と、前記第6の分枝
    から射出された光を受光する第3の受光手段とを備えた
    光回転検出装置。
  2. 【請求項2】 光源から射出されて前記第1の分枝に入
    射した光が光分岐結合手段で分岐されてから、センシン
    グループを通過して光分岐結合手段で結合されるまでの
    経路のうち、少なくとも一箇所に、更に偏光解消手段を
    配置した請求項1記載の光回転検出装置。
  3. 【請求項3】 光源と光分岐結合手段との間に、更に偏
    光解消手段を配置した請求項1または2記載の光回転検
    出装置。
  4. 【請求項4】 光源が低コヒーレント光源である請求項
    1から3のいずれかに記載の光回転検出装置。
  5. 【請求項5】 光源が低偏光度光源である請求項1から
    4のいずれかに記載の光回転検出装置。
  6. 【請求項6】 光分岐結合手段が光ファイバカプラであ
    る請求項1から5のいずれかに記載の光回転検出装置。
  7. 【請求項7】 光ファイバカプラと接続している第1の
    分枝と第6の分枝が、一本の同一光ファイバからなる請
    求項6記載の光回転検出装置。
  8. 【請求項8】 光分岐結合手段が基板上に構成された光
    導波路である請求項1から5のいずれかに記載の光回転
    検出装置。
  9. 【請求項9】 光導波路と接続している第1の分枝と第
    6の分枝が、それらの光軸の延長線が略一致する関係に
    ある請求項8記載の光回転検出装置。
  10. 【請求項10】 光源、第1の受光手段、第2の受光手
    段、及び第3の受光手段のうち、少なくとも一つを、光
    分岐結合手段が構成される基板上に配置した請求項8ま
    たは9記載の光回転検出装置。
  11. 【請求項11】 第1の分枝、第4の分枝、第5の分
    枝、及び第6の分枝の端面のうち、少なくとも一つに無
    反射処理を施した請求項1から10のいずれかに記載の
    光回転検出装置。
  12. 【請求項12】 第1の受光手段から出力される第1の
    出力信号、第2の受光手段から出力される第2の出力信
    号、及び第3の受光手段から出力される第3の出力信号
    のうち、前記第1の出力信号及び/または前記第2の出
    力信号を含む出力信号を用いて回転角速度を算出する信
    号処理回路を有する請求項1から11のいずれかに記載
    の光回転検出装置。
  13. 【請求項13】 信号処理回路が、第1の出力信号と第
    2の出力信号との差を求める減算処理手段を有し、減算
    処理手段から出力される差出力信号を用いて回転角速度
    を算出する請求項12記載の光回転検出装置。
  14. 【請求項14】 信号処理回路が、差出力信号を前記第
    3の出力信号で除した商を求める除算処理手段を有し、
    除算処理手段から出力される商出力信号を用いて回転角
    速度を算出する請求項13記載の光回転検出装置。
  15. 【請求項15】 信号処理回路が、第1の出力信号と予
    め定められた第1の定数とを乗じた積を求める第1の乗
    算処理手段と、第2の出力信号と予め定められた第2の
    定数とを乗じた積を求める第2の乗算処理手段と、第1
    の乗算処理手段から出力される第1の積の信号と前記第
    2の乗算処理手段から出力される第2の積の信号との差
    を求める減算処理手段を有し、減算処理手段から出力さ
    れる差出力信号を用いて回転角速度を算出する請求項1
    2記載の光回転検出装置。
  16. 【請求項16】 信号処理回路が、差出力信号を前記第
    3の出力信号で除した商を求める除算処理手段を有し、
    除算処理手段から出力される商出力信号を用いて回転角
    速度を算出する請求項15記載の光回転検出装置。
  17. 【請求項17】 第1の定数を調整する第1の定数調整
    手段と、第2の定数を調整する第2の定数調整手段とを
    有する請求項15または16記載の光回転検出装置。
  18. 【請求項18】 更に温度検出手段を有し、信号処理回
    路が、前記温度検出手段から出力される温度の信号をも
    用いて回転角速度を算出する請求項1から17のいずれ
    かに記載の光回転検出装置。
  19. 【請求項19】 更に第3の出力信号を用いて光源の光
    出力強度を制御する光源出力制御手段を有する請求項1
    から18のいずれかに記載の光回転検出装置。
JP23622293A 1993-09-22 1993-09-22 光回転検出装置 Pending JPH0791964A (ja)

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