JPH079083U - リニアモータ - Google Patents

リニアモータ

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JPH079083U
JPH079083U JP3521193U JP3521193U JPH079083U JP H079083 U JPH079083 U JP H079083U JP 3521193 U JP3521193 U JP 3521193U JP 3521193 U JP3521193 U JP 3521193U JP H079083 U JPH079083 U JP H079083U
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JP
Japan
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linear motor
coil
blower
mounting base
primary side
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JP3521193U
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禎章 内藤
雅行 川口
恵一 興梠
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Meidensha Corp
Nippon Otis Elevator Co
Original Assignee
Meidensha Corp
Nippon Otis Elevator Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷却手段を有するリニアモータを提供する。 【構成】 コイル6と鉄心3とからなる一次側1の内部
を貫通するようにして二次側2を設け、二次側2に沿っ
て一次側が走行する構成のリニアモータにおいて、風の
流れを制御するためのガイド部10aを有する取付台1
0を介して二次側2の片側にブロワ11を設け、コイル
6等の全体を強制的に冷却できるようにする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はリニアモータに関し、コイルを強制的に冷却する冷却手段を設けたも のである。
【0002】
【従来の技術】
エレベータを昇降駆動するために円筒形のリニアモータが用いられる。この円 筒形のリニアモータの構造を図7,図8に示す。リニアモータは図8の左右方向 へ伸びる長尺の二次側2と、二次側2に沿って走行可能な一次側1とで構成され ている。一次側1は、図7に示すように二次側2を囲繞するようにして円周方向 へ90度ごとに配置されるとともに二次側2に沿って伸びる鉄心3と、鉄心3ど うしを軸方向から挟むようにして一体に結合するとともに二次側2の外周面に接 触して転がる車輪4を有するフランジ5と、鉄心3の内側のスリットに夫々収容 されたコイル6とで構成される。
【0003】 斯るリニアモータの定格容量は、コイル6の巻数やコイル6の個数を増減させ たり、あるいは一次側1の長さを増減させることによって調整している。一方、 リニアモータには冷却手段が設けられていない。その理由は、一般の誘導回転機 に用いられているブロワは取り付けスペースと構造上の問題とから取り付けが困 難なためである。このように冷却手段を有しないことから、連続運転を行っても 自然冷却によってオーバーヒートしない範囲内でリニアモータの定格容量を決定 している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、冷却手段がないためにコイルの温度が上昇してコイルの許容温度に 近くなり、以下の問題が生じる。
【0005】 まず、リニアモータを連続運転することによるコイルの温度上昇を複数回繰り 返すと、温度劣化によりコイル等の絶縁性能が低下してリニアモータの寿命が短 くなるとともにコイルの銅損が増加してリニアモータの効率が低下する。
【0006】 また、仕様に応じて定格容量を大きくする場合には放熱性を向上させるために リニアモータの外形寸法を大きくせざるを得ないが、リニアモータの外形寸法に 制限があるため、必然的に定格容量の増大に制限が伴う。
【0007】 そこで本考案は、斯る課題を解決したリニアモータを提供することを目的とす る。
【0008】
【課題を解決するための手段】
斯る目的を達成するための本考案の構成は、長尺の二次側を囲繞するようにし て円周方向に沿って略等間隔に配置されるとともに二次側の長さ方向に沿って伸 びる鉄心どうしを連結し、夫々の鉄心に設けたスリット内に二次側を囲繞するコ イルを収容して一次側を構成したリニアモータにおいて、一次側の外周部のうち の円周方向での一部を覆う取付台を一次側との間に隙間を設けた状態で一次側に 結合し、取付台にブロワを取り付け、ブロワが発生する風をコイルに吹き付ける ためのスリットを取付台におけるブロワと対応する位置に形成し、ブロワが発生 する風をコイルにおけるブロワの反取付面側へ送るためのガイド部を取付台の両 側に形成したことを特徴とする。
【0009】
【作用】
リニアモータの運転中にブロワを稼働することにより、大気中の空気がブロワ によってスリットからコイルに直接に吹き付けられ、あるいはガイドを介してコ イルの反対側へ移動させられたあとコイルに吹き付けられる。従って、コイルの 温度上昇を伴うことなくリニアモータを運転することができる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。なお、本実施例 は従来のリニアモータの一部を改良したものなので、従来と同一部分には同一符 号を付して説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
【0011】 (a)実施例1 本考案によるリニアモータの実施例1を、図1〜図2に示す。図のように、一 次側1の外側に取付台10を介して複数のブロワ11が取り付けられている。取 付台10は図3に示すようにその長さが鉄心3の長さと略同一に設定され、その 両側にガイド部10aが形成されている。このガイド部10aは図1に示すよう にブロワ11からの風がコイル6の図1中の下方まで移動してコイル6の冷却が 効率良く行われるようにするために形成されたもので4分の1の円弧を形成して いる。取付台10にはその長さ方向に沿って四角形の複数のスリット10bが形 成されており、スリット10bと対応する取付台10の外側には取付孔10cに 挿通した図示しないボルトを介して小形で薄形のブロワ11が取り付けられてい る。取付台10は、コイル6における端子6aの出口である図1の下方とは反対 側であって鉄心3等との間に風が通るように一定の隙間をおいて配置され、図示 しないボルトを介して鉄心3に結合されている。
【0012】 次に、斯るリニアモータの作用を説明する。リニアモータを運転しながらブロ ワ11を稼働すると、図1に示すように大気中の空気がブロワ11によりスリッ ト10bを介してコイル6及び鉄心3の上面に吹き付けられ、あるいは取付台1 0のガイド部10aに案内されて図1中の一次側1の下方へ流れてコイル6等の 下面に吹き付けられる。従って、コイル6及び鉄心3はその全周から強制的に冷 却される。
【0013】 コイル等の冷却のために小形で薄形のブロワ11を用いてリニアモータの長さ 方向へ空気の流れを分散させるので、従来のリニアモータと略同等の外形寸法を 維持した状態で、オーバーヒートにならないための最低限の風量であるブロワの 冷却容量を満たすことができる。
【0014】 (b)実施例2 リニアモータの一次側1が円周方向で温度差を生じると熱膨張による歪みを原 因としてボルトが緩む等の問題が発生する。このため、円周方向での温度差が生 じないようにしたのが実施例2である。
【0015】 リニアモータの実施例2を図5に示す。図5を図1と比較すればわかるように 、取付台10の両側に形成するガイド10aは一次側1におけるブロワ11の反 取付側まで延長され、端子6aにまで風が吹き付けられるようになっている。実 施例1における図4と対応する取付台10の側面図を図6に示す。
【0016】 斯る構造であることから、大気中の空気はコイル6及び鉄心3における図5中 の上面に吹き付けられたあと、ガイド10aに案内されてブロワ11の反対側ま で移動する。そして端子6aの位置で衝突したあと大気中へ放出される。このた め、鉄心3における鉄心3a〜3dの部分及びコイル6の全周での温度差は少な くなる。従って、リニアモータ内での熱膨張による歪みを極力低減することがで きる。また、本実施例では取付台10は一次側1の大部分を覆うことから、コイ ル6の保護作用も兼用する。
【0017】
【考案の効果】
以上の説明からわかるように、本考案によるリニアモータによれば一次側にブ ロワを設けたので、コイルの温度上昇を抑制することができ、温度劣化によるコ イル等の絶縁性能の低下を防止できるとともにリニアモータの寿命を伸ばすこと ができる。そして、コイルの温度低下と共にコイルの銅損も減少し、リニアモー タの効率が向上する。また、ブロワの存在によりオーバーヒートが防止されるた め、従来のリニアモータの容量に対して数ランク上の定格をまかなうことができ る。換言すれば従来と同等の定格に対してリニアモータの容量を小さくすること ができ、リニアモータの小形化が可能である。
【0018】 更に、取付台の両側に形成したガイドによって一次側のまわりに空気の流れを つくることから、コイル等の冷却効率が向上してブロワの容量を有効に活用する ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるリニアモータの実施例1を示す構
成図。
【図2】図1のA−A矢視図。
【図3】取付台の正面図。
【図4】取付台の右側面図。
【図5】本考案によるリニアモータの実施例2を示す構
成図。
【図6】取付台の側面図。
【図7】従来のリニアモータの構成図。
【図8】図7のB−B矢視図。
【符号の説明】
1…一次側 2…二次側 3…鉄心 6…コイル 10…取付台 10a…ガイド部 10b…スリット 11…ブロワ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 川口 雅行 東京都品川区大崎2丁目1番17号 株式会 社明電舎内 (72)考案者 興梠 恵一 東京都品川区大崎2丁目1番17号 株式会 社明電舎内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺の二次側を囲繞するようにして円周
    方向に沿って略等間隔に配置されるとともに二次側の長
    さ方向に沿って伸びる鉄心どうしを連結し、夫々の鉄心
    に設けたスリット内に二次側を囲繞するコイルを収容し
    て一次側を構成したリニアモータにおいて、 一次側の外周部のうちの円周方向での一部を覆う取付台
    を一次側との間に隙間を設けた状態で一次側に結合し、
    取付台にブロワを取り付け、ブロワが発生する風をコイ
    ルに吹き付けるためのスリットを取付台におけるブロワ
    と対応する位置に形成し、ブロワが発生する風をコイル
    におけるブロワの反取付面側へ送るためのガイド部を取
    付台の両側に形成したことを特徴とするリニアモータ。
JP1993035211U 1993-06-29 1993-06-29 リニアモータ Expired - Fee Related JP2593914Y2 (ja)

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JPH079083U true JPH079083U (ja) 1995-02-07
JP2593914Y2 JP2593914Y2 (ja) 1999-04-19

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