JPH0790671B2 - 平版印刷版用版面洗浄剤 - Google Patents

平版印刷版用版面洗浄剤

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JPH0790671B2
JPH0790671B2 JP9349987A JP9349987A JPH0790671B2 JP H0790671 B2 JPH0790671 B2 JP H0790671B2 JP 9349987 A JP9349987 A JP 9349987A JP 9349987 A JP9349987 A JP 9349987A JP H0790671 B2 JPH0790671 B2 JP H0790671B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の分野〕 本発明は平版印刷版の版面洗浄剤に関するものである。
〔従来技術〕
平版印刷は、水と油が本質的に混り合わない性質を巧み
に利用した印刷方式であり、印刷版面は水を受容し油性
インキを反発する領域と水を反発して油性インキを受容
する領域から成り、前者が非画像域であり、後者が画像
域である。従ってその均衡がくずれ、例えば非画像域の
親水性が何らかの原因で劣化するとしばしばその領域に
インキが付着し、所謂「地汚れ」と成る。
このような地汚れが発生する場合は多種多様あるが、代
表的なものは平版印刷版を高耐刷力とするために施され
るバーニング等の処置を施した場合や、平版印刷版の版
面を不感脂化ガムで保護することなく大気中に放置した
場合がある。
この様な現象は印刷中に印刷機のトラブル又は休憩時間
等で印刷機を停止した場合等に於いても同様に起きるこ
とがある。従って通常、印刷機を停止する場合印刷関係
者等は不感脂化ガム液を塗布する習慣がある。また、不
感脂化ガム液が塗布されていない平版印刷版の非画像域
に親油性の物が付着し放置された場合、その部分が感脂
化され、汚れと成る。例えば指紋等の跡が印刷物の背景
に現れるのも同様な原因によるものである。更にまた非
画像域に傷が付いた場合であり、この場合は傷の中にイ
ンキが詰まり、次第に感脂化されて汚れと成る。
上述のような、汚れの発生した平版印刷版は、版面のイ
ンキを除去すると共に非画像域の親水性を回復せしめる
ための所謂版面洗浄剤(プレートクリーナーと呼ぶこと
も有る。)で処理されるのが通例でなる。かかる版面洗
浄剤の一つとして、従来珪酸ナトリウム水溶液から成る
ものが知られていた。しかし乍ら、この版面洗浄剤は不
感脂化作用が極めて高いという効果を有するものの、ア
ルカリ性のため、水性アルカリ現像液で現像される感光
性平版印刷版例えば特公昭43−28403号公報、米国特許
第3,046,120号明細書等に記載されているo−キノンジ
アジド化合物からなる感光層を有するポジ作用感光性平
版印刷版又は特開昭54−98613号、英国特許第1,350,521
号に記載されているような酸性基を有するバインダーと
ジアゾ樹脂からなる感光層を有するネガ作用感光性平版
印刷版等から製版された平版印刷版に使用すると画像域
の一部が侵されたり、インキの付着性が劣化するという
問題があった。
他方、米国特許第3,489,561号明細書に記載されている
蓚酸を用いたプレートクリーナーは不感脂化力が弱く、
金属支持体を腐食する作用が強いため、アルミニウム板
を支持体とする通常の感光性平版印刷版(PS版と称され
ている。)の支持体表面に施されている親水層(例えば
米国特許第2,714,066号明細書に記載されているような
親水化処理により形成された層)が破壊され、汚れを引
起し易いので金属支持体には適性がない。
一般に印刷中に汚れが発生した場合は先ず版面のインキ
を洗浄剤(灯油又は炭化水素系溶剤)で除去し、次いで
不感脂化処理剤で処理する。上記版面洗浄剤もインキ洗
浄後の不感脂化剤として使用するため、版面洗浄処理と
しては2工程の処理が必要であり、工程が煩雑と成る。
そのため近年両機能を統合させた乳化型即ちインキ洗浄
作用及び不感脂化作用を兼ね備えた版面洗浄剤も開発さ
れている。例えば特開昭52−15702号公報にはアルカリ
性の乳化型版面洗浄剤が開示されており、特開昭53−21
02号公報には酸性の乳化型版面洗浄剤が開示されてい
る。
しかし乍ら、このような乳化型版面洗浄剤はバーニング
処理した平版印刷版に対する汚れ除去力が劣り又傷汚れ
等に対しては、不感脂化の持続性が不充分であって、印
刷の途中でしばしば汚れが再発するという欠点が有っ
た。
〔発明の目的〕
本発明の目的は不感脂化作用に優れ、画像領域に悪影響
を与えることなく優れた汚れ除去能力、又防止効果を有
する平版印刷版用版面洗浄剤を提供することである。
本発明の他の目的は平版印刷版の非画像域の親水性表面
を破壊することなく、優れた汚れ除去能力を発揮する版
面洗浄剤を提供することである。
本発明の更に他の目的は全ての平版印刷版に対して優れ
た汚れ除去能力と不感脂化作用を発揮する版面洗浄剤を
提供することである。
〔発明の構成〕 本発明は、平版印刷インキを溶解する作用を有する有機
溶媒からなる油相と、水溶性高分子化合物を含有する水
相と、界面活性剤とからなる分散型平版印刷版用版面洗
浄剤に於て、 該水溶性高分子化合物の少くとも一種が、多糖類の多塩
基酸モノエステル誘導体であることを特徴とする分散型
平版印刷版用版面洗浄剤に関する。
以下本発明について詳細に説明する。
(多糖類) 本発明において好適に用いることのできる多糖類を以下
に示す。
ホモグリカン類として (i)グリカン:セルロース、澱粉、グリコーゲン、カ
ロニン、ラミナラン、デキストラン、 (ii)フルクタン:イヌリン、レバン。
(iii)マンナン:ゾウゲヤシマンナン。
(iv)キシラン:イネワラのキシラン。
(v)ガラクツロナン:ペクチン酸。
(vi)マンヌロナン:アルギン酸。
(vii)N−アセチルグルコサミン重合体:キチン。
ヘテログリカン類として (i)ジヘテログリカン:グアラン、コンニャクのマン
ナン、ヘパリン、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸。
(ii)トリヘテログリカン:メスキットガム、ガッチガ
ム、その他多数の植物粘質物、ゴム質、細菌多糖類。
(iii)テトラヘテログリカン:アラビアガム、アサの
実の粘質物、その他多くの粘質物、ゴム質細菌多糖類。
上記の多糖類の中には、そのままでは水溶性ではないも
のを含んでいるが、それらは多塩基酸モノエステル誘導
体とすることによって水溶性とすれば、本発明に用いる
ことができる。
また経済性の面からは澱粉系を使用することが好まし
く、澱粉としては例えば馬鈴薯、甘藷、小麦、とうもろ
こし、米、タピオカ、もちとうもろこし(ワキシーコー
ン)、もち米等から得られる澱粉が用いられるが、特に
好ましくはアミロペクチン含有率の高いもち米、もちと
うもろこし(ワキシーコーン)等のもち種澱粉や分別ア
ミロペクチンが挙げられる。
アミロペクチン型澱粉の利点として、澱粉の特有の老化
現象が起きにくい性質があるため、経時安定性に有利で
あることが挙げられる。
(多塩基酸) 本発明に好適に使用することのできる多塩基酸は二塩基
酸である。以下に好ましい二塩基酸を例示する。
イタコン酸、マレイン酸、フタル酸、エンドメチレンテ
トラヒドロフタル酸、クロレンド酸、メチルエンドメチ
レンテトラヒドロフタル酸、テトラヒドロキシフタル
酸、ジフェン酸、シトラコン酸、グルタコン酸、グルタ
ル酸、コハク酸、ヘキサイソブテニールコハク酸、ノニ
ルコハク酸、n−オクチルコハク酸、2−エチル−2−
メチルコハク酸、ジメチルベンジルコハク酸、オクテニ
ルコハク酸、ヘキセニルコハク酸、デシニルグルタル
酸、ドデセニルコハク酸等。このうち特に好ましいもの
はオクテニルコハク酸のようなコハク酸類である。
(多糖類の多塩基酸モノエステル誘導体) 本発明に使用する多糖類の多塩基酸モノエステル誘導体
は上記多塩基酸の無水物を用いて上記多糖類をエステル
化することによって有利に得ることができる。
本発明に於て、好ましく用いることのできる多糖類の多
塩基酸モノエステル誘導体は澱粉の二塩基酸モノエステ
ル誘導体であり、特に下式〔I〕で表される澱粉の二塩
基酸モノエステル誘導体である。
本発明に好適に用いることのできる澱粉の二塩基酸モノ
エステル誘導体の好ましい例としては、例えば、コハク
酸モノエステル化澱粉、オクテニルコハク酸モノエステ
ル化澱粉、ヘキセニルコハク酸モノエステル化澱粉、デ
シニルグルタル酸モノエステル化澱粉、ドデセニルコハ
ク酸モノエステル化澱粉、マレイン酸モノエステル化澱
粉等を挙げることができる。これらのうち、オクテニル
コハク酸モノエステル化澱粉のようなコハク酸モノエス
テル化澱粉類が特に好ましい効果を示す。
また本発明で用いられる多糖類の多塩基酸モノエステル
誘導体は1個以上の遊離のカルボン酸基を有している
が、必要に応じてナトリウム、カリウム、リチウム等の
アルカリ金属塩又はアンモニウム塩としても好適に用い
られる。
一般に多糖類誘導体は多糖分子中のグルコース単位の化
学構造に変化(変性)を与えたものであって、その変性
度即ち置換度(Degree of Substitution)は多糖類の老
化やゲル化の抑制や保水性の向上、親水性又は親油性の
強化に極めて重要である。本明細書中で置換度とはグル
コース1単位当りの、多塩基酸によってエステル化され
た水酸基の数の平均値を言う。すなわち、グルコース1
単位中の3個の水酸基すべてが置換されている場合に、
置換度は最大値3となる。
本発明において、多糖類の多塩基酸モノエステル誘導体
の置換度は0.001〜0.5のものが好適であるが、より好ま
しくは0.005〜0.3である。置換度が0.001に満たないと
本発明に於ける版面洗浄剤の保護コロイド性又は不感脂
化力が十分に得られず不適当である。更に置換度が0.5
を超えると澱粉の誘導体合成上、困難を伴うばかりでな
く版面洗浄剤の不感脂化力の向上も認められなくなる。
(平版印刷版用版面洗浄剤) 本発明の版面洗浄剤は、I.水相、II.界面活性剤、III.
油相とからなるものであり、界面活性剤によって水相中
に油相を乳化分散させることによって調製される。以
下、各成分について説明する。
I.水相中の成分 イ)多糖類の多塩基酸モノエステル誘導体 本発明の平版印刷版用版面洗浄剤中の多糖類の多塩基酸
モノエステル誘導体の含有率は1〜30重量%が好ましく
より好ましく3〜25重量%である。
含有率は特に規定する必要はないが油相の成分とのバラ
ンスで適性の分散性、乳化性の得られる量で決める方が
有利である。
この他本発明の版面洗浄剤には必要に応じて種々の公知
の成分を含有させることができる。以下にそれらの成分
を示す。
ロ)水溶性樹脂 本発明の版面洗浄剤には他に種々の水溶性樹脂を添加す
ることができる。
例えば天然高分子には、かんしょ澱粉、ばれいしょ澱
粉、タピオカ澱粉、小麦澱粉及びコーンスターチ糖の澱
粉類、カラジーナン、ラミナラン、海ソウマンナン、ふ
のり、アイリッシュモス、寒天及びアルギン酸ナトリウ
ム等の藻類から得られるもの、トロロアオイ、マンナ
ン、クインスシード、ペクチン、トラガカントガム、カ
ラヤガム、キサンチンガム、グアービンガム、ローカス
トビンガム、アラビアガム、キャロプガム及びベンゾイ
ンガム等の植物性粘質物、デキストラン、グルカン及び
レバンなどのホモ多糖並びにサクシノグルカン及びザン
タンガムなどのヘテロ多糖等の微生物粘質物、にかわ、
ゼラチン、カゼイン及びコラーゲン等のタンパク質など
が挙げられる。半天然物(半合成品)であるアルギン酸
プロピレングリコールエステルの他に、ビスコース、メ
チルセルロース、エチルセルロース、メチルエチルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルエ
チルセルロース及びヒドロキシプロピルメチルセルロー
スフタレート等の繊維素誘導体並びに加工澱粉等があげ
られる。加工澱粉には白色デキストリン、青色デキスト
リン及びブリティッシュガムなどの焙焼澱粉、酵素テキ
ストリン及びシャーディンガーデキストリンなどの酵素
変性デキストリン、可溶化澱粉に示される酸分解澱粉、
ジアルデヒドスターチに示される酸化澱粉、変性アルフ
ァー化澱粉及び無変性アルファー化澱粉等のアルファ化
澱粉、りん酸澱粉、脂肪澱粉、硫酸澱粉、硝酸澱粉、キ
サントゲン酸澱粉及びカルバミン酸澱粉などのエステル
化澱粉、カルボキシルアルキル澱粉、ヒドロキシアルキ
ル澱粉、スルフォアルキル澱粉、シアノエチル澱粉、ア
リル澱粉、ベンジル澱粉、カルバミルエチル澱粉及びジ
アルキルアミノ澱粉などのエーテル化澱粉、メチロール
架橋澱粉、ヒドロキシアルキル架橋澱粉、りん酸架橋澱
粉及びジカルボン酸架橋澱粉などの架橋澱粉、澱粉ポリ
アクリルアミド共重合体、澱粉ポリアクリル酸共重合
体、澱粉ポリ酢酸ビニル共重合体、澱粉ポリアクリロニ
トリル共重合体、カチオン性澱粉ポリアクリル酸エステ
ル共重合体、カチオン性澱粉ビニルポリマー共重合体、
澱粉ポリスチレンマレイン酸共重合体及び澱粉ポリエチ
レンオキサイド共重合体などの澱粉グラフト共重合体な
どがあげられる。合成品にはポリビニルアルコールの他
部分アセタール化ポリビニルアルコール、アリル変性ポ
リビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリ
ビニルエチルエーテル及びポリビニルイソブチルエーテ
ルなどの変性ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナ
トリウム、ポリアクリル酸エステル部分けん化物、ポリ
アクリル酸エステル共重合体部分けん化物、ポリメタア
クリル酸塩及びポリアクリルアマイドなどのポリアクリ
ル酸誘導体およびポリメタクリル酸誘導体、ポリエチレ
ングリコール、ポリエチレンオキシド、ポリビニルピロ
リドン、ポリビニルピロリドンとビニルアセテートの共
重合物、カルボキシビニルポリマー、スチロールマレイ
ン酸共重合物、スチロールクロトン酸共重合物などがあ
げられる。これらの水溶性樹脂は2種以上組合せても使
用でき、本発明の版面洗浄剤中に20重量%以下の範囲で
含有させることができる。
ハ)pH調整剤 本発明の版面洗浄剤は酸性領域pH1〜5、好ましくは1.5
〜3の範囲で使用する。pHを1〜5にするためには一般
的には版面洗浄剤中に鉱酸、有機酸、無機塩又はアルカ
リ剤等を添加し調節する。その添加量は0.01〜3重量%
である。例えば鉱酸としては硝酸、硫酸、リン酸等が挙
げられる。有機酸としてはクエン酸、酢酸、蓚酸、マロ
ン酸、p−トルエンスルホン酸、酒石酸、リンゴ酸、乳
酸、レブリン酸、フィチン酸、安息香酸、酪酸、マレイ
ン酸、酢酸、ピコリン酸、有機ホスホン酸等が挙げられ
る。無機塩としては硝酸、リン酸、硫酸、モリブデン、
ポリリン酸、硼酸、のような無機酸の水溶性アルカリ金
属塩及びアンモニウム塩、例えば、硝酸ナトリウム、硝
酸カリウム、硝酸アンモニウム、リン酸第1ナトリウ
ム、リン酸第2ナトリウム、リン酸第1カリウム、リン
酸第2カリウム、リン酸第1アンモニウム、リン酸第2
アンモニウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸ア
ンモニウム、モリブデン酸ナトリウム、モリブデン酸カ
リウム、モリブデン酸アンモニウム、酢酸ナトリウム、
酢酸カリウム、酢酸アンモニウム、トリポリリン酸ナト
リウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナト
リウム、硼酸ナトリウム、硼酸アンモニウム等が挙げら
れる。
アルカリ剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化リチウム等のアルカリ金属の水酸化物又はア
ンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン等のアミン類が挙げられる。
鉱酸、有機酸、無機塩、アルカリ剤等は少なくとも1種
もしくは2種以上併用してもよい。
ニ)湿潤剤 上述成分の他、版面洗浄剤には良好な広がり特性を与
え、乾燥を抑えて使用適性を良好ならしめる一種又はそ
れ以上の湿潤剤も有用である。たとえば HOCnH2n−OmH (n=2〜6,m=1〜500) で表されるグリコール類である。好ましい化合物の例と
しては、エチレングリコール、プロピレングリコール、
ブチレングリコール、ペンタンジオール、ヘキシレング
リコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、ジ−プロピレングリコール、トリプロピレングリ
コール、等があり、他の湿潤剤としてはグリセリン、ソ
ルビトール、ペンタエリストール等の多価アルコール類
が有用である。湿潤剤の使用量は全組成物重量の0.1〜3
0重量%の範囲で効果が認められ、より好ましくは0.3〜
25重量%の範囲である。
本発明の版面洗浄剤には上記のものの他にパミス、シリ
カ粉末等の粒状の粉末、防腐剤、染料等を添加してもよ
い。
II.界面活性剤 又本発明の版面洗浄剤中に界面活性剤を添加することに
より塗布層の面状等が良化する。使用出来る界面活性剤
としてはアニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、両
性界面活性剤、カチオン界面活性剤がある。
例えばアニオン界面活性剤としては脂肪酸塩類、アルキ
ルベンゼンスルホン酸塩類、直鎖アルキルベンゼンスル
ホン酸塩類、アルキル硫酸塩類、α−オレフィンスルホ
ン酸塩類、アルキルリン酸エステル塩類、ジアルキルス
ルホコハク酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、硫酸塩類、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテルリン酸塩類、アルキルナフタレンスルホン酸塩
類、N−ラウロイルサルコシン塩類、ナフタレンホルマ
リン縮合物のスルホン酸類、ジフェニルエーテルジスル
ホン酸塩類等がある。ノニオン界面活性剤としてはポリ
オキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレ
ンアルキルフェノールエーテル類、ポリオキシエチレ
ン、ポリオキシプロピレンブロックポリマー類、ポリオ
キシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシ
エチレングリセリン脂肪酸エステル類、ポリエチレング
リコール脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン脂肪酸
アミン類、脂肪酸モノグリセリド類、ソルビタン脂肪酸
エステル類、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル類、
しょう糖脂肪酸エステル類、アミンオキシド類等があ
る。
両性界面活性剤としてはアルキルカルボキシベタイン型
類、アルキルアミノカルボン酸型類、アルキルイミダゾ
リン型類等がある。カチオン界面活性剤としてはテトラ
アルキルアンモニウム塩類、トリアルキルベンジルアン
モニウム塩類、アルキルイミダゾリニウム塩類等があ
る。その他弗素系界面活性剤、シリコン系界面活性剤等
が挙げられる。
特に界面活性剤の中でアニオン界面活性剤及び/又はノ
ニオン界面活性剤が有効である。これらの界面活性剤は
二種以上併用することもできる。使用量は特に限定する
必要はないが好ましい範囲としては版面洗浄剤の0.1〜1
0重量%である。
III.油相中の成分 イ)有機溶剤 平版印刷インキを溶解する作用を有する有機溶剤として
は、通常、インキの洗浄に使われている石油溜分で沸点
が120〜320℃のものが特に有用である。この有機溶剤の
使用範囲は全組成物重量の、5〜60重量%、より好まし
くは10〜30重量%である。有機溶剤は水と混ざり合わな
いため、使用する時に充分混合分散した状態で用いる。
(版面洗浄剤の調製法) 次に本発明の版面洗浄剤の代表的な調製法について説明
する。
水相の調製法として、純水に前記の多糖類の多塩基酸モ
ノエステル誘導体及び必要に応じて他の水溶性高分子を
溶解し、順次他の成分を添加し、pHを1〜5になるよう
に必要に応じた量のpH調整剤を加えて調整する。一方別
に油相に界面活性剤を加えて、ボールミル、ロールミ
ル、コロイドミル、高速ホモジナイザー等を使って十分
に混合分散させる。
上記水相を攪拌機で攪拌しながらこれに油相を滴下して
分散物を得、更にホモジナイザーを通して乳化し、かく
して本発明の版面洗浄剤が得られる。
(平版印刷版) 本発明の版面洗浄剤は種々の平版印刷版に対して使用す
ることができるが、特にアルミニウム板を支持体とし、
その上に感光層を有する感光性平版印刷版(予め感光性
を付与した印刷版で、PS版と呼ばれる。)を画像露光お
よび現像して得られた平版印刷版に対して好適に使用で
きる。かかるPS版の好ましいものは、例えば、英国特許
第1,350,521号明細書に記されている様なジアゾ樹脂
(p−ジアゾジフエニルアミンとパラホルムアルデヒド
との縮合物の塩)とシエラックとの混合物からなる感光
層をアルミニウム版上に設けたもの、英国特許第1,460,
978号および同第1,505,739号の各明細書に記されている
ようなジアゾ樹脂とヒドロキシエチルメタクリレート単
位またはヒドロキシエチルアクリレート単位を主なる繰
返し単位として有するポリマーとの混合物からなる感光
層をアルミニウム板上に設けたもののようなネガ型PS
版、および特開昭50−125,806号公報に記されているよ
うなo−キノンジアジド感光物とノボラック型フエノー
ル樹脂との混合物からなる感光層をアルミニウム板上に
設けたポジ型PS版が含まれる。
更に米国特許第3,860,426号明細書の中に具体的に示さ
れているような光架橋性フォトポリマーの感光層をアル
ミニウム板上に設けたPS板、米国特許第4,072,528号お
よび同第4,072,527号の各明細書に記されているような
光重合型フォトポリマー組成物の感光層をアルミニウム
板上に設けたPS板、英国特許第1,235,281号および同第
1,495,861号の各明細書に記されているようなアシドと
水溶性ポリマーとの混合物からなる感光層をアルミニウ
ム板上に設けたPS版も好ましい。
(版面洗浄剤の使用例) 次にPS版を用いた場合に於ける本発明の版面洗浄剤の一
使用例を記す。
先づPS版を画像露光、次いで現像して平版印刷版を作成
する。
上記現像処理工程に際して使用される現像液は水を主溶
媒とするアルカリ性溶液であり、アルカリ剤の他必要に
応じて有機溶剤、アニオン界面活性剤、無機塩等を含む
ものが用いられる。
アルカリ剤としてはケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウ
ム、第三リン酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウム等の無機ア
ルカリ剤、又はモノ、ジもしくはトリエタノールアミン
あるいはプロパノールアミンのような有機アルカリ剤が
有利に使用される。アルカリ剤の現像液中における含有
量は0.05〜4重量%が好ましく、0.1〜2重量%の範囲
がより好ましい。
有機溶剤としてはn−プロピルアルコール、ベンジルア
ルコールの如きアルコール類、およびフェニルセロソル
ブの如きグリコールエーテルが有用である。有機溶剤の
現像液中における含有量としては0.5〜15重量%が好ま
しく、1〜5重量%の範囲がより好ましい。
アニオン界面活性剤としては、例えばラウリル硫酸ナト
リウム等のアルキル硫酸エステル塩、例えばドデシルベ
ンゼンスルホン酸等のアルキルアリルスルホン酸塩、例
えばジ(2−エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウ
ム等の二塩基性脂肪酸エステルのスルホン酸塩、例えば
n−ブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム等のアルキ
ルナフタレンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキ
ル(フェノール)エーテル硫酸塩等が挙げられるが、こ
れらの中でn−ブチルアフタレンスルホン酸等のアルキ
ルナフタレンスルホン酸塩が好適に使用される。アニオ
ン型界面活性剤の現像液中における含有量は0.1〜5重
量%が好適であり、0.5〜1.5重量%の範囲がより好まし
い。
無機塩としては、リン酸、ケイ酸、炭酸、亜硫酸等のア
ルカリまたはアルカリ土類の水溶性塩が用いられるが、
特にアルカリまたはアルカリ土類亜硫酸塩が好適に用い
られる。無機酸の現像液中における含有量0.05〜5重量
%の範囲でありより好ましくは0.1〜1重量%の範囲で
ある。
現像液中には必要に応じて更に消泡剤、湿潤剤等を含有
させておくことも有用である。
上記のような現像液で画像露光させたPS版を現像する方
法としては従来公知の種々の方法が可能である。具体的
には、画像露光されたPS版を現像液中に浸漬する方法、
PS版の感光層に対して多数のノズルから現像液を噴射す
る方法、現像液で湿潤されたスポンジでPS版の感光層を
拭う方法、PS版の感光層の表面に現像液をローラ湿布す
る方法などが挙げられる。
これら上記方法等で現像された平版印刷版を水洗し版面
上の水をスクイズしたのち、版面洗浄剤を版面上に適量
注ぎこれを版全面に塗布するようにスポンジ等でこすり
拡げる。これにより版面が洗浄され印刷機に取付けて印
刷することができる。
〔発明の効果〕
本発明の版面洗浄剤は製版時又はその後の保存、印刷
中、その他、製版から印刷迄の全ての段階に於いて発生
した地汚れを除去するために使用することができる。
本発明の版面洗浄剤は、既存の版面洗浄剤の欠点、すな
わち、特定の版のみに適性を有し、一部の種類の版に対
しては画像を傷つけたり、インキの付着性を悪化させた
り、親水層を腐蝕し、破壊したり、親水層の傷に適性を
もたない等の欠点を克服したものであり、ネガ又はポジ
のいずれのPS版から作成された平版印刷版にも有用であ
る。
更に本発明の版面洗浄剤は、平版印刷版の非画像部の親
水層に発生した傷等のために生じる地汚れを防止する作
用や、回復した親水性を維持、強化する働きが極めて極
力であるという特徴がある。
〔実施例〕
次に実施例により本発明を更に具体的に説明するが本発
明はこれら実施例に限定されるものではない。
なお「部」および「%」は他に指定のない限りそれぞれ
重量部および重量%を示す。
実施例1 純水605部に水可溶性のワキシコン澱粉のコハク酸モノ
エステル化物〔置換度0.012、粘度20重量%60CPS(20
℃)〕100部を70〜80℃に加温して溶解した。その水溶
液にアラビアガム14ボーメ液を50部を添加し、硝酸マグ
ネシウム10部とリン酸でpH2.0に調整し乳化安定剤及び
湿潤剤としてグリセリン50部を溶解して水相を調製し
た。
一方、ソルベント−K(日本石油化学(株)製、沸点15
1〜190℃の炭化水素系溶剤)150部、乳化剤としてペレ
ックスOT−P(花王アトラス(株)ジアルキルスルホこ
はく酸ナトリウム)を20部、エマルゲン#903(花王ア
トラス(株)製ポリオキシエチレノニルフェニルエーテ
ル)を10部、スパン−80(花王アトラス(株)製ソルビ
タンモノオレート)5部を溶解し油相を調製した。
次に上記のように調製した水相を攪拌加温し、35℃に調
整し、これにゆっくりと油相を滴下して分散液を作成
し、ホモジナイザーを通して乳白色乳化型版面洗浄剤
(実施例1)を作成した。
一方特公昭43−28403号公報に記載されているアセトン
とピロガロールの縮重合により得られたポリヒドロキシ
フェニルのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホ
ン酸エステル1部とノボラック型クレゾール・ホルムア
ルデヒド樹脂2部を40部のメチルセルソルブに溶解して
感光液を作製した。厚さ0.2mmの砂目立されたアルミニ
ウム版をよく洗浄した後に乾燥し、その上に上記感光液
を回転塗布機によって塗布乾燥し約2.0g/m2の感光相を
有するポジ型PS版を作製し、網点ポジフィルムを用いて
露光し、富士写真フイルム(株)、ポジフレーム用現像
液DP−4(1:8希釈)水溶液で現像液、水洗、乾燥し
た。
上記印刷版を4分割し、第1表に示す処理条件により各
プレートを処理し、このように処理したプレートを版面
洗浄剤(実施例1)で処理し、その汚れ除去能力を調べ
た。
第1表に示す処理を施したテスト版をハイデルベルクKO
R型印刷機上で、先に調製した洗浄剤で約30秒間処理し
たのち、水で拭き取り印刷した結果、印刷スタート後7
〜8枚で完全にインキが着肉した正常な印刷物が得られ
た。そして3万枚印刷しても一度も汚れは発生すること
は無かった。版面上の画像部の網点を観察したが洗浄で
処理しない対照品(D)と比較して網点の大きさ、摩耗
の度合いの違いは見られなかった。対照品(D)と比較
してインキ付着汚れ等全てに正常な印刷物が得られた。
又、上記版面洗浄剤を水拭きしたばあいと、水拭きせず
そのままで印刷機のモルトン水棒にタッチさせたばあい
とで、印刷開始から正常な印刷物を得るのにほとんど差
を見い出すことは出来ず、8〜10枚で完全にインキが着
肉した印刷物が得られた。
実施例2 下記処方の両相を実施例1と同様の方法で調製し版面洗
浄剤(実施例2)を得た。
水相 純水 645部 馬鈴薯澱粉のマレイン酸モノエステル化物〔置換度0.03
粘度20重量%50CPS(20℃)〕 120部 カルボキシメチルセルローズ(商品名CMC#1105大セル
(株)製) 5部 アラビアガム(14゜ボーメ水溶液) 50部 硝酸マグネシウム 10部 プロピレングリコール 30部 リン酸(85%)でpH2.0に調整した。
油相 シエルゾール#71(シエル石油化学(株)、沸点始点17
0℃〜207℃以下) 160部 ポリエチレングリコールノニルフエニルエーテル(第1
工業薬品(株)ノイゲンEA80) 15部 ソルビタンモノラウレート(スパン−40花王アトラス
(株)) 15部 厚さ0.24mmのアルミニウム版を60℃の第3燐酸ナトリウ
ムの7%水溶液を浸漬して脱脂し、水洗した後、パミス
を水に懸濁した液を流しながらナイロンブラシで擦って
砂目立てした。水洗後70℃に保たれた珪酸ナトリウム
(SiO2/Na2Oモル比2.0)の5%水溶液に30〜60秒浸漬し
た。充分水洗した後、乾燥した。
2−ヒドロキシエチルメタアクリレート共重合体(英国
特許第1,505,739号明細書実施例1の製法で合成したも
の)2.0部、p−ジアゾジフェニルアミンとパラホルム
アルデヒドの縮合物の2−メトキシ−4−ヒドロキシ−
5−ベンゾイルベンゼンスルホン酸塩0.12重量部、オイ
ルブルー#603(オリエント化学工業(株)製)0.03
部、2−メトキシエタノール15部、メタノール10部、エ
チレンジクロライド5.0部からなる感光液を前記の支持
体に塗布し(乾燥被覆量1.8g/m2)、ネガ型PS版を得
た。このPS版に網点をネガフイルムを用いて露光し、亜
硫酸ナトリウム3.0部、ベンジルアルコール30.0部、ト
リエタノールアミン15.0部、モノエタノールアミン4
部、t−ブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム10部及
び純水1000部から成る水性現像液で現像した後、水洗し
乾燥した。
上記印刷版を4分割し、実施例1の第1表の処理条件と
同様な方法で処理し、次いで版面洗浄剤(実施例2)の
汚れ除去の能力についてテストを実施した。
ハイデルベルクKOR型印刷機上で前記の版面洗浄剤で30
秒間処理し、水を含ませたスポンジを用いて拭き取った
のち印刷した結果、鮮明な印刷物を得るまでの不良印刷
枚数は10〜20枚で、対照の印刷版(D)(洗浄剤処理し
てないもの)と比較して殆んど差が認められず良好の結
果であった。
3万枚印刷をしても一度も汚れは発生せず、また版面上
の画像の網点を観察した結果、対照品(D)と比較して
も網点の大きさ、摩耗の度合の違いは見られなかった。
実施例3〜5 実施例1、2と同様な方法で製造した感光性印刷版を同
様の現像液で現像し、実施例1の第1表の処理条件で処
理したのち、下記の版面洗浄剤3、4および5を用いて
その汚れ除去能力についてテストを実施した。
テスト結果を第2表に示した。
版面洗浄剤(実施例3) 水相 純水 622部 ワキシコン澱粉オクテニルコハク酸モノエステル化物
〔置換度0.010、粘度20重量%100CPS(20℃)〕 80部 クリームデキストリン(松谷化学工業(株)製) 20部 アラビアガム(14゜ボーメ水溶液) 50 硝酸カリウム 5 ヘキサメタリン酸ナトリウム 10 クエン酸第2カリウム 10 ポリオキシエチレンノニルフエニルエーテル(商品名エ
マルゲン#911花王アトラス(株)製) 25 リン酸(85%)でpH1.8に調整した。
油相 EXSOL D100(エクソン化学(株)製) 160部 ポリオキシエチレンオレイルエーテル(商品名エマルゲ
ン#404花王アトラス(株)) 10部 オレイン酸モノグリセライド 5部 水添ロジンエステル(商品名ハーコリンD荒川化学
(株)製) 3部 版面洗浄剤(実施例4) 水相 純水 648部 ワキシコン澱粉のデシニルグルタル酸モノエステル化物
〔置換度0.013粘度20重量%40CPS(20℃)〕 100部 ポリビニルピロリドンK−30 10 アラビアガム(14゜ボーメ水溶液) 30 ピロリン酸カリウム 10 硝酸マグネシウム 10 オキシエチレンオキシプロピレンブロックポリマー(商
品名エマルゲンpp−250花王アトラス(株)製) 8 リン酸(85%)でpH2.0に調整した。
油相ミネラルスピリットA(日本石油化学製) 160部 ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(商品名
エマゾールL−130花王アトラス(株)製) 12部 ソルビタンモノオレート(スパン−80花王アトラス
(株)製) 10部 ロジン 2部 断面洗浄剤(実施例5) 純水 590部 ワキシコン澱粉のドデセニルコハク酸モノエステル化物
〔置換度0.01、粘度20重量%80CPS(20℃)〕 120 アラビアガム(14゜ボーメ水溶液) 50 ジフエニルエーテルジスルホン酸ナトリウム(商品名サ
ンデットBL三洋化学(株)製) 30 ブチルセロソルブ 10 リンゴ酸 3 硝酸ナトリウム 5 リン酸(85%)でpH1.5に調整した。
油相 EXSOL D100(エクソン化学(株)製) 140部 キシレン 30部 ペレックスOT−P(花王アトラス(株)製ジアルキルス
ルホコハク酸ナトリウム) エマルゲン#103(花王アトラス社製ポリオキシエチレ
ンノニルフェノールエーテル) 12部 スパン80(花王アトラス製ソルビタンモノオレート)10
部 比較例 水相 純水 635部 アラビアガム(14゜ボーメ水溶液) 100部 燐酸(85%) 30部 グリセリン 50部 油相 ソルベント−K 150部 ペレックスOT−P 20部 エマルゲン#903 10部 スパイン−80 5部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 信宮 彰 東京都中央区銀座1丁目7番10号 王子ナ ショナル株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−285294(JP,A) 特開 昭61−207498(JP,A) 特開 昭62−68793(JP,A) 特開 昭60−225798(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平版印刷インキを溶解する作用を有する有
    機溶剤からなる油相と、水溶性高分子化合物を含有する
    水相と、界面活性剤とからなる分散型平版印刷版用版面
    洗浄剤に於て、 該水溶性高分子化合物の少くとも一種が、多糖類の多塩
    基酸モノエステル誘導体であり、pHが1〜5の範囲にあ
    ることを特徴とする分散型平版印刷版用版面洗浄剤。
  2. 【請求項2】多糖類が澱粉である特許請求の範囲第1項
    記載の平版印刷版用版面洗浄剤。
  3. 【請求項3】多糖類の多塩基酸モノエステル誘導体が、
    下式〔I〕で表される澱粉の二塩基酸モノエステル誘導
    体である特許請求の範囲第1項記載の平版印刷版用版面
    洗浄剤。
JP9349987A 1987-04-16 1987-04-16 平版印刷版用版面洗浄剤 Expired - Lifetime JPH0790671B2 (ja)

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