JPH0790654A - 燃焼脱脂炉 - Google Patents

燃焼脱脂炉

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JPH0790654A
JPH0790654A JP25502493A JP25502493A JPH0790654A JP H0790654 A JPH0790654 A JP H0790654A JP 25502493 A JP25502493 A JP 25502493A JP 25502493 A JP25502493 A JP 25502493A JP H0790654 A JPH0790654 A JP H0790654A
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JP
Japan
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combustion chamber
furnace
chamber
combustion
primary
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Pending
Application number
JP25502493A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Ito
広之 伊藤
Akira Sakai
亮 坂井
Hiroaki Marubayashi
裕明 丸林
Atsutaka Murota
篤隆 室田
Mitsuaki Okawa
光朗 大河
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SEMU KK
Toho Gas Co Ltd
Original Assignee
SEMU KK
Toho Gas Co Ltd
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Publication date
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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被処理材の表面の有機物を良好に脱脂できる
と共に被処理材表面の酸化を防止することができる,燃
焼脱脂炉を提供すること。 【構成】 油等の有機物が付着した被処理材4を配置し
て上記有機物を気化脱脂させる気化室23と,上記有機
物の一部分と外部燃料とを燃焼させて高温の炉内雰囲気
ガス10を生成させる1次燃焼室21と,該1次燃焼室
21と気化室23との間に炉内雰囲気ガス10を強制循
環させる循環ファン16を有する。また,上記1次燃焼
室21と気化室23との間に設けた隔離板14と,上記
強制循環を行うための第1循環口11及び第2循環口1
2と,上記炉内雰囲気ガス10の一部を導入し,その中
の未燃焼の上記有機物を燃焼させる2次燃焼室22とよ
りなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,被処理材表面の有機物
を良好に脱脂できると共に,被処理材表面の酸化を防止
できる燃焼脱脂炉に関する。
【0002】
【従来技術】従来,ガス,オイル等の燃料を燃焼させる
ことにより発生する燃焼生成ガス等の熱風を用いて,鋼
材部品等の被処理材より,付着油等の有機物を気化,脱
脂する装置が提案されている(例えば,特公昭59−1
9195号)。
【0003】すなわち,上記装置は,図8に示すごとく
炉9内において油付着鋼材部品等の被処理材4を載置す
る載置部と,被処理材4の上方に配置したファン91お
よびバーナー92とを備えた被処理材加熱部と,炉床部
93に設けられた上記処理材加熱部に連通する開口部9
4を有する。また,バーナー部95および燃焼用空気供
給部とを備えた処理室96と,この処理室に一端が連通
し,上記被処理材加熱部の被処理材4近傍を通って,他
端が上記炉外に導出された伝熱管97とで構成されてい
る。
【0004】上記装置は,被処理材4を,バーナー部9
5より発生する,燃料ガス及び燃料燃焼物等からなる燃
焼生成ガスで対流加熱し,上記被処理材4から付着油を
気化させることにより,脱脂する。そして,燃焼生成ガ
スの対流は,ファン91によって行っている。
【0005】一方,上記の気化油等は,上記燃焼生成ガ
スで処理室96に導き,燃焼用空気を添加しながら燃焼
処理する。また,この燃焼排ガスは,上記伝熱管97を
通して炉外に排出する。これは,燃焼排ガスの熱を間接
的に,上記被処理材4の加熱源の一部に供するためであ
る。
【0006】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記装置にお
いては以下の問題点を有する。すなわち,上記ファンは
被処理材の上方に配置されており,炉内の燃焼生成ガス
に対して強い対流を発生させることはできない。このた
め,燃焼生成ガスは,炉内全体を循環できない。そのた
め,被処理材を均一,かつ急速に昇温させることができ
ない。また,上記装置は,被処理材の均一な昇温のため
に,被処理材近傍に燃焼排ガスを通した伝熱管を設けて
いる。しかし,燃焼排ガスと炉内温度に大きな差がない
ため,被処理材の昇温には,効果的でない。
【0007】このように,被処理材の昇温が不均一であ
るときには,被処理材の低温部分では,付着油等の有機
物が完全に除去されない。逆に高温部分では,被処理材
の酸化が促進されるため,品質が損なわれる等の問題点
が生じる。本発明は,かかる問題点に鑑み,被処理材表
面の有機物を良好に脱脂できると共に被処理材表面の酸
化を防止することができる,燃焼脱脂炉を提供しようと
するものである。
【0008】
【課題の解決手段】本発明は,油等の有機物が付着した
被処理材を配置して上記有機物を気化脱脂させる気化室
と,上記の有機物の一部分と外部燃料とを燃焼させて高
温の炉内雰囲気ガスを生成させる1次燃焼室と,該1次
燃焼室と気化室との間に上記炉内雰囲気ガスを強制循環
させる循環ファンと,上記1次燃焼室と気化室との間に
設けた隔離板と,上記強制循環を行うための第1循環口
及び第2循環口と,上記炉内雰囲気ガスの一部を導入
し,その中の未燃焼の上記有機物を燃焼させる2次燃焼
室とよりなることを特徴とする燃焼脱脂炉にある。
【0009】本発明において最も注目すべきことは,上
記1次燃焼室と気化室との間に高温の炉内雰囲気ガスを
強制循環させる循環ファンと,上記1次燃焼室と気化室
との間に隔離板を設けたことにある。上記炉内雰囲気ガ
スは,都市ガス,燃焼油等の外部燃料及び気化した有機
物が燃焼して生じた,燃焼生成物と,未だ燃焼されてい
ない上記有機物などよりなる。
【0010】上記隔離板は1次燃焼室と気化室の間に配
置されて,両室を区画するものである。この隔離板は,
例えば,ステンレス鋼板,れんが,セラミックファィバ
ー等の耐酸化,耐熱性材料で構成されている。また上記
第1循環口及び第2循環口は,上記隔離板の例えば左右
に設ける。これによって,炉内雰囲気ガスが1次燃焼室
と気化室の間を効率よく強制循環される。
【0011】次に,上記1次燃焼室,気化室,及び2次
燃焼室は,一体的に一つの炉として組み立てられている
ことが好ましい。例えば,耐火れんが等を用いて1つの
炉を作製し,内部を複数に区切り,上段から順に,1次
燃焼室,気化室,2次燃焼室を設ける。これにより,省
スペースかつ低コストな炉の設置が可能である。
【0012】次に,上記2次燃焼室は,気化室との間に
連結パイプを介在させて接続することもできる。例え
ば,1次燃焼室及び気化室を設けた複数の炉と,これと
は別所に2次燃焼室だけの炉を設け,これらを上記連結
パイプにより接続する(図5)。これにより,同時に複
数の被処理材を,異なる場所で脱脂処理することができ
る。従って,工場における複数の気化,脱脂ライン等
で,複数の被処理材を同時に脱脂処理するのに都合がよ
い。
【0013】次に,上記循環ファンは,炉内雰囲気ガス
を強制循環させるために設ける。上記循環ファンは,上
記第1循環口に向けて上記1次燃焼室側に設けられてい
ることことが好ましい。このため,気化室内に置かれた
被処理材に向けて,強制的に効率良く,炉内雰囲気ガス
を送り込むことが可能である。従って,被処理材の昇温
を均一かつ急速に,効率的に促進することができる。
【0014】次に,上記循環ファンは,上記第2循環口
に向けて上記気化室側に設けることもできる。これによ
って,被処理材より気化した有機物を効率よく,1次燃
焼室へ送り,燃焼させることが出来る。
【0015】次に,上記気化室には,上記第1循環口か
ら被処理材に向けて炉内雰囲気ガスをガイドするための
ガイド板が設けてあることことが好ましい。上記ガイド
板は例えば2枚の板状鋼板を,炉壁に,2枚平行に張り
つけることによって作製する。上記ガイド板の下部先端
は被処理材の方向へ向けて曲折されていることが好まし
い(図1)。
【0016】よって,被処理材に,炉内雰囲気ガスが万
遍なくあたる。従って,被処理材の表面温度が均一,か
つ早急に上昇する。すなわち,被処理材が部分的に過昇
温になるの防止できる。また,被処理材が部分的に低温
になることを防止できる。よって,被処理材表面の酸化
を防止できるとともに,被処理材全体からの脱脂が一層
促進される。また,上記ガイド板は例えばステンレス板
で作製する。
【0017】次に,上記2次燃焼室は排ガスパイプを介
して熱交換器を接続してなり,かつ上記熱交換器は熱交
換された予熱空気を上記1次燃焼室の1次バーナー,2
次燃焼室,及び該2次燃焼室の2次バーナーへ送入する
燃焼用空気パイプを有することことが好ましい。
【0018】これにより,排ガス中の熱を燃焼用空気に
付与することができる。加熱された燃焼用空気は,燃焼
用空気パイプにより,上記のごとくバーナー等へ送り込
まれる。そのため,燃焼が促進され,気化室の酸素濃度
の低下を図ることができる。従って,被処理材の酸化防
止を図ることもできる。また,排ガスの保有熱の有効利
用も図ることができる。
【0019】また,上記空気は,大気中より取り入れる
ため,外気温と同程度の温度である。従って,空気と排
ガスとの温度差は大きく,熱交換の効率が高い。また,
排ガス中の熱を有効利用でき,省エネルギーを図ること
ができる。さらに,上記燃焼用空気は,2次燃焼室にも
送り込まれる。このため,気化有機物等は完全に燃焼さ
れる。従って,排ガスに大気汚染の原因ともなる,有機
物が含まれない。
【0020】次に,上記気化室及び1次燃焼室には,該
2次燃焼室から排出される排ガスを通す輻射管を配設す
ることことが好ましい。上記輻射管は,気化室及び1次
燃焼室を経て外部へ導出する。また,上記輻射管には,
前記のごとく熱交換器を設けて,燃焼用空気を予熱する
ことが好ましい。これにより,被処理材全体を均一に,
排気ガスの保有熱によって,昇温することができる。ま
た,1次燃焼室を高温に保持することができる。また,
上記被処理材表面の有機物としては,切削油,焼入油等
がある。
【0021】
【作用及び効果】本発明の燃焼脱脂炉においては,炉内
雰囲気ガスは,循環ファンにより,炉内を強制循環され
る。即ち,1次燃焼室で生成された高温の炉内雰囲気ガ
スは,第1循環口から被処理材近傍を巡り,第2循環口
より再び1次燃焼室に流入する。このため,被処理材は
均一にかつ急速に昇温される。それ故,被処理材の表面
全体から,むらなく,付着有機物が気化する。従って,
被処理材は良好に脱脂される。
【0022】また,気化室から1次燃焼室に入った炉内
雰囲気ガス中には,被処理材から気化した有機物が含ま
れているが,この有機物の一部は1次燃焼室において燃
焼されて,炉内雰囲気ガスを一層高温にする。また,2
次燃焼室に入る前に,有機物の一部が燃焼除去される。
上記の気化室と1次燃焼室とにおける上記作用は,両者
を区画する上記隔離板によって達成されるもので,この
隔離板の存在意識は大である。
【0023】次に,上記のごとく強制循環されている炉
内雰囲気ガスは,その一部が2次燃焼室に入り,ここで
燃焼処理される。また,上記1次燃焼室における気化有
機物の燃焼処理のため,炉内雰囲気ガスの酸素濃度は低
下する。従って,被処理材の表面酸化を防止できる。上
記のごとく,本発明によれば,被処理材の表面の有機物
を良好に脱脂できると共に被処理材表面の酸化を防止で
きる,燃焼脱脂炉を提供することができる。
【0024】
【実施例】
実施例1 本発明の実施例にかかる燃焼脱脂炉につき,図1〜図4
を用いて説明する。本例の燃焼脱脂炉は,図1に示すご
とく,油等の有機物が付着した被処理材4を配置して上
記有機物を気化脱脂させる気化室23と,上記の有機物
の一部分と外部燃料とを燃焼させて高温の炉内雰囲気ガ
ス10を生成させる1次燃焼室21を有する。
【0025】また,上記1次燃焼室21と気化室23と
の間に,高温の炉内雰囲気ガス10を強制循環させる循
環ファン16と,上記1次燃焼室21と気化室23との
間に設けた隔離板14とを有する。また,上記強制循環
を行うための第1循環口11及び第2循環口12と,上
記炉内雰囲気ガス10の一部を導入し,その中の未燃焼
の上記有機物を燃焼させる2次燃焼室22とを有する。
【0026】上記1次燃焼室21,気化室23,及び2
次燃焼室22は,耐火れんがにより,一体的に一つの炉
として組み立てられている。上記循環ファン16は,上
記第1循環口11に向けて上記1次燃焼室21側に設け
られている。更に,上記気化室23には,上記第1循環
口11から被処理材4に向けて炉内雰囲気ガス10をガ
イドするために,ステンレス製のガイド板17が設けて
ある。上記循環ファン16としては,シロッコファンを
用いる。
【0027】上記ガイド板17は,2枚のステンレス板
を用いてあり,その下部先端は被処理材4の方向に曲折
されている。上記2次燃焼室22は,排ガスパイプ31
を介して熱交換器3とを接続している。また,上記熱交
換器3は熱交換された予熱空気を,上記1次燃焼室21
の1次バーナー210,2次燃焼室22の燃焼用補助空
気ノズル223,及び該2次燃焼室22の2次バーナー
220へ送入する燃焼用空気パイプ32を有する。
【0028】図1,図2に示すごとく,1次燃焼室21
と気化室23とは,ステンレス製の隔離板14によって
区切られている。上記隔離板14はブラケット140に
より,炉内に支えられている。また,上記隔離板14の
両側には,第1循環口11と第2循環口12とが開口し
ている。上記第1循環口11は,循環ファン16の下方
に設けてある。また,第2循環口12は1次燃焼室21
の1次バーナー210の下方に設けられる。
【0029】上記1次燃焼室21には,外部燃料を燃焼
するための1次バーナー210が設けられている。上記
1次バーナー210には,外部燃料を送り込むための燃
料供給パイプ211が接続されている。また,図1,図
3に示すごとく,気化室23の炉床15は,気化室23
と2次燃焼室22とを区切っている。上記炉床15に
は,被処理材4を置くための載置部150を設ける。気
化室23と2次燃焼室22との間は開口部13によっ
て,連結されている。
【0030】また,図1,図4に示すごとく,上記2次
燃焼室22には,2次バーナー220が設けられてい
る。上記2次バーナー220には,外部燃料を送り込む
ための燃料供給パイプ221が接続されている。また,
2次バーナー220付近には燃焼用補助空気ノズル22
3を設ける。上記燃焼用補助空気ノズル223は燃焼用
空気パイプ32から分岐した補助パイプ320に接続さ
れている。更に,2次燃焼室22には,燃焼経路を長く
するために,隔壁224が設けられている。
【0031】次に,本例における作用効果につき説明す
る。本発明の燃焼脱脂炉1においては,炉内雰囲気ガス
10は,循環ファン16と隔離板14とガイド板17と
によって,図1に矢線で示すごとく,炉内を強制循環さ
れる。上記炉内雰囲気ガス10は1次燃焼室21で生成
された高温のガスである。上記炉内雰囲気ガス10は,
外部燃料および被処理材4より気化した有機物が,1次
バーナー210で燃焼されて生じた燃焼生成物と,未だ
燃焼されていない上記有機物などよりなる。
【0032】上記炉内雰囲気ガス10の強制循環は,隔
離板14の配設によって,以下のように行われる。ま
ず,循環ファン16が,1次バーナー210より発生し
た炉内雰囲気ガス10を第1循環口11から気化室23
に送り込む。気化室23の第1循環口11の下側にはガ
イド板17が設けてあるので,炉内雰囲気ガス10はこ
れよって被処理材4の近傍へ運ばれる。これによって,
被処理材4は均一,かつ早急に昇温される。そのため,
被処理材4表面の付着有機物はむらなく気化,除去され
る。また,被処理材4が部分的に高温となったりしない
ので,被処理材4表面の酸化が防止できる。
【0033】更に,被処理材4近傍で,炉内雰囲気ガス
10は,気化した有機物と混じり合う。また,被処理材
4近傍で,炉内雰囲気ガス10の強制循環は第2循環口
12から再び1次燃焼室21に戻る流れと,開口部13
を通って2次燃焼室22に入る流れとに分かれる。
【0034】そして,1次燃焼室21において,1次バ
ーナー210から発生する燃焼炎212により,上記炉
内雰囲気ガス10中の気化有機物はその一部分が燃焼さ
れる。このため,1次燃焼室21,気化室23において
は,上記燃焼処理のために,炉内の酸素が消費され,炉
内の酸素濃度が低下する。従って,被処理材4の表面は
酸化し難い。よって,被処理材4の品質が保たれる。こ
れらの作用効果は,上記のごとく隔離板14と循環ファ
ン16及び第1,第2循環口11,12によって達成さ
れる。
【0035】次に,2次燃焼室22では,2次バーナー
221から発生する燃焼炎222によって,上記炉内雰
囲気ガス10中の有機物は燃焼処理される。この時,上
記有機物は,燃焼用補助空気ノズル223より新たに供
給された空気によっても燃焼されるために,完全燃焼す
ることができる。また,2次燃焼室22には隔壁224
が設けられており,燃焼通路が長いので,上記燃焼処理
はより確実となる。
【0036】次に,各燃焼室の各バーナーに送り込まれ
る空気38は,排ガスパイプ31に接続された熱交換器
3により,排ガス中の熱により予熱されている。すなわ
ち,各バーナーは予熱空気により,燃焼が促進され,気
化室23の酸素濃度の低下を図ることができる。従っ
て,被処理材4の酸化防止をはかることができる。ま
た,排ガスの保有熱の有効利用も図ることができるた
め,省エネルギーを図ることができる。
【0037】また,上記燃焼用の空気38は,大気中よ
り取り入れている。従って,この空気38は外気温と同
程度の温度であるため,熱交換器3の中を流れる排ガス
との温度差も大きく,熱交換が効率的に行われる。上記
のごとく,本例によれば,被処理材表面の有機物を良好
に脱脂できると共に被処理材表面の酸化を防止できる,
燃焼脱脂炉を提供することができる。
【0038】実施例2 本例は,図5に示すごとく,1ヶ所の2次燃焼室62と
2ヶ所の気化室63との間を,連結パイプ64を介在さ
せて接続したものである。気化室63及び1次燃焼室6
1は,独立の炉6として2基,設けてある。その他は,
実施例1と同様である。
【0039】次に,本例における作用効果につき説明す
る。本例においては,1次燃焼室61と気化室63より
なる炉6を,複数個備えているため,同時に複数の被処
理材4を,異なる場所で脱脂処理することができる。従
って,工場における,複数の気化,脱脂ラインで,鋼材
を脱脂処理するのに都合がよい。その他は実施例1と同
様の作用効果を有する。
【0040】実施例3 本例は,図6に示すごとく,循環ファン16を,第2循
環口12に向けて,気化室23側に設けたものである。
また,上記循環ファン16は,1次バーナー210の下
方に設置される。その他は,実施例1と同様である。
【0041】次に,本例における作用効果につき説明す
る。本例においては,1次バーナー210の下方に循環
ファン16を設けているため,気化した有機物等を効率
よく,1次燃焼室21へ送ることが出来る。従って,気
化した有機物等を効果的に燃焼できる。このため,1次
燃焼室21内の温度を一層上昇させることができ,より
高温の炉内雰囲気ガス10を生成することができる。そ
のため被処理材4の昇温を促進できる。その他は実施例
1と同様の作用効果を有する。
【0042】実施例4 本例は,図7に示すごとく,気化室23及び1次燃焼室
21の内部に,2次燃焼室22から導出させた,輻射管
7を配設したものである。上記輻射管7は,気化室23
及び1次燃焼室21を経て,炉外に導出する。その他
は,実施例1と同様である。
【0043】次に,本例における作用効果につき説明す
る。本例においては,輻射管7の中を,2次燃焼室22
から排出される高温の排ガスが通過していく。そして,
輻射管7は気化室23,1次燃焼室21を通過するよう
に設けられているので,被処理材4及び炉内雰囲気ガス
10の昇温を促進することができる。また,排ガスの保
有熱を回収することができる。従って,省エネルギーを
図ることができる。その他は実施例1と同様の作用効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における燃焼脱脂炉の横断面を示す説
明図。
【図2】図1におけるA−A矢視断面図。
【図3】図1におけるB−B矢視断面図。
【図4】図1におけるC−C矢視断面図。
【図5】実施例2における燃焼脱脂炉の説明図。
【図6】実施例3における燃焼脱脂炉における循環ファ
ンの配置の説明図。
【図7】実施例4における燃焼脱脂炉における輻射管の
配置の説明図。
【図8】従来の燃焼脱脂炉の説明図。
【符号の説明】
1...燃焼脱脂炉, 10...炉内雰囲気ガス, 11...第1循環口, 12...第2循環口, 13...開口部, 14...隔離板, 16...循環ファン, 17...ガイド板, 21...1次燃焼室, 210...1次バーナー, 22...2次燃焼室, 220...2次バーナー, 23...気化室, 3...熱交換器, 31...排ガスパイプ, 32...燃焼用空気パイプ, 4...被処理材, 64...連結パイプ, 7...輻射管,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸林 裕明 愛知県名古屋市熱田区桜田町19番18号 東 邦瓦斯株式会社内 (72)発明者 室田 篤隆 愛知県名古屋市瑞穂区浮島町19番1号 株 式会社セム内 (72)発明者 大河 光朗 愛知県名古屋市瑞穂区浮島町19番1号 株 式会社セム内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油等の有機物が付着した被処理材を配置
    して上記有機物を気化脱脂させる気化室と,上記の有機
    物の一部分と外部燃料とを燃焼させて高温の炉内雰囲気
    ガスを生成させる1次燃焼室と,該1次燃焼室と気化室
    との間に上記炉内雰囲気ガスを強制循環させる循環ファ
    ンと,上記1次燃焼室と気化室との間に設けた隔離板
    と,上記強制循環を行うための第1循環口及び第2循環
    口と,上記炉内雰囲気ガスの一部を導入し,その中の未
    燃焼の上記有機物を燃焼させる2次燃焼室とよりなるこ
    とを特徴とする燃焼脱脂炉。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記1次燃焼室,気
    化室,及び2次燃焼室は,一体的に一つの炉として組み
    立てられていることを特徴とする燃焼脱脂炉。
  3. 【請求項3】 請求項1において,上記2次燃焼室は,
    気化室との間に連結パイプを介在させて接続されている
    ことを特徴とする燃焼脱脂炉。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は請求項3において,上
    記循環ファンは,上記第1循環口に向けて上記1次燃焼
    室側に設けられていることを特徴とする燃焼脱脂炉。
  5. 【請求項5】 請求項1,2又は請求項3において,上
    記循環ファンは,上記第2循環口に向けて上記気化室側
    に設けられていることを特徴とする燃焼脱脂炉。
  6. 【請求項6】 請求項4において,上記気化室には,上
    記第1循環口から被処理材に向けて炉内雰囲気ガスをガ
    イドするためのガイド板が設けてあることを特徴とする
    燃焼脱脂炉。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし5又は請求項6におい
    て,上記2次燃焼室は排ガスパイプを介して熱交換器を
    接続してなり,かつ上記熱交換器は熱交換された予熱空
    気を上記1次燃焼室の1次バーナー,2次燃焼室,及び
    該2次燃焼室の2次バーナーへ送入する燃焼用空気パイ
    プを有することを特徴とする燃焼脱脂炉。
  8. 【請求項8】 請求項1において,上記気化室及び1次
    燃焼室には,上記2次燃焼室から排出される排ガスを通
    す輻射管を配設してなることを特徴とする燃焼脱脂炉。
JP25502493A 1993-09-16 1993-09-16 燃焼脱脂炉 Pending JPH0790654A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013076545A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Seiko Epson Corp 脱脂炉および脱脂方法
CN103464748A (zh) * 2013-08-26 2013-12-25 苏州米莫金属科技有限公司 一种电加热式脱脂炉
CN103464746A (zh) * 2013-08-26 2013-12-25 苏州米莫金属科技有限公司 一种燃气式脱脂炉

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