JPH0789207A - 水無しオフセット輪転印刷方法 - Google Patents
水無しオフセット輪転印刷方法Info
- Publication number
- JPH0789207A JPH0789207A JP5237896A JP23789693A JPH0789207A JP H0789207 A JPH0789207 A JP H0789207A JP 5237896 A JP5237896 A JP 5237896A JP 23789693 A JP23789693 A JP 23789693A JP H0789207 A JPH0789207 A JP H0789207A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- printing
- paper
- blanket cylinders
- blanket
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Printing Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 水無しオフセット輪転印刷方法に於いて、印
刷の開始時にブランケットシリンダー上のインキ皮膜に
炭素原子数４〜３０のα−オレフィン系溶剤を噴霧する
水無しオフセット輪転印刷方法。 【効果】 印刷開始時の紙切れを防止することができ
る。
刷の開始時にブランケットシリンダー上のインキ皮膜に
炭素原子数４〜３０のα−オレフィン系溶剤を噴霧する
水無しオフセット輪転印刷方法。 【効果】 印刷開始時の紙切れを防止することができ
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、水無しオフセット輪転
印刷方法に関する。
印刷方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、水無し印刷が普及してきている
が、紙面強度の弱い再生紙を使用し印刷を開始すると
き、紙切れが発生し易い。一般に紙切れは、インキ皮膜
がブランケットと印刷紙との間で引き裂かれる時、イン
キの粘着性が印刷紙の表面強度を上回る場合に発生す
る。従って、紙切れを防止する方法としてインキ自体の
粘着性を低下させることが考えられる。しかしながら水
無し印刷の場合、それは印刷物の汚れ等の新たなトラブ
ルを引き起こす原因となる。
が、紙面強度の弱い再生紙を使用し印刷を開始すると
き、紙切れが発生し易い。一般に紙切れは、インキ皮膜
がブランケットと印刷紙との間で引き裂かれる時、イン
キの粘着性が印刷紙の表面強度を上回る場合に発生す
る。従って、紙切れを防止する方法としてインキ自体の
粘着性を低下させることが考えられる。しかしながら水
無し印刷の場合、それは印刷物の汚れ等の新たなトラブ
ルを引き起こす原因となる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、水無し
オフセット輪転印刷方法に於いて余計なトラブルを引き
起こすこと無く、紙切れを防止する方法について研究を
進めた結果、本発明に到達した。
オフセット輪転印刷方法に於いて余計なトラブルを引き
起こすこと無く、紙切れを防止する方法について研究を
進めた結果、本発明に到達した。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、水無しオフセ
ット輪転印刷方法に於いて、印刷の開始時にブランケッ
トシリンダー上のインキ皮膜に炭素原子数４〜３０のα
−オレフィン系溶剤を噴霧することを特徴とする水無し
オフセット輪転印刷方法に関する。
ット輪転印刷方法に於いて、印刷の開始時にブランケッ
トシリンダー上のインキ皮膜に炭素原子数４〜３０のα
−オレフィン系溶剤を噴霧することを特徴とする水無し
オフセット輪転印刷方法に関する。
【０００５】本発明に於いては、給紙部１、印刷部２、
乾燥部３、冷却部４及び折部５より成る水無しオフセッ
ト用輪転印刷機であればいずれも使用することができ、
例えば三菱重工社製ＬＢＴ２−８００、小森印刷機械社
製システム３５Ａ横全判、システム３５Ｂ縦判切り等を
挙げることができる。
乾燥部３、冷却部４及び折部５より成る水無しオフセッ
ト用輪転印刷機であればいずれも使用することができ、
例えば三菱重工社製ＬＢＴ２−８００、小森印刷機械社
製システム３５Ａ横全判、システム３５Ｂ縦判切り等を
挙げることができる。
【０００６】本発明に於いて使用し得る版としては、例
えば東レ社製水無し印刷用版ＨＧＩＩ、ＨＶＩＩ、ＬＧ
１、ＬＧ３、ＬＧ５等を挙げることができる。
えば東レ社製水無し印刷用版ＨＧＩＩ、ＨＶＩＩ、ＬＧ
１、ＬＧ３、ＬＧ５等を挙げることができる。
【０００７】本発明に於いて使用し得る印刷用紙として
は、例えば再生パルプを使用したコート紙、セミコート
紙等を挙げることができる。
は、例えば再生パルプを使用したコート紙、セミコート
紙等を挙げることができる。
【０００８】本発明に於いて使用し得る印刷インキとし
ては、例えば大日本インキ化学工業社製ウエブゼット・
ファイン・ドライ黄、紅、藍、墨のＳタイプ、Ｎタイ
プ、Ｈタイプ等を挙げることができる。
ては、例えば大日本インキ化学工業社製ウエブゼット・
ファイン・ドライ黄、紅、藍、墨のＳタイプ、Ｎタイ
プ、Ｈタイプ等を挙げることができる。
【０００９】本発明に於いて使用し得る炭素原子数４〜
３０のα−オレフィン系溶剤とは、炭素原子数４〜３０
の直鎖状炭化水素で末端に１個の二重結合をもつもので
あり、例えばブテンー１、ヘキセンー１、オクテンー
１、デセンー１、ドデセンー１、テトラデセンー１、ヘ
キサデセンー１、オクタデセンー１、エイコセンー１等
を挙げることができ、必要に応じて２種以上を混合して
使用してもよい。また、これらの溶剤を使用する際に
は、手動スプレーに充填して使用すればよい。
３０のα−オレフィン系溶剤とは、炭素原子数４〜３０
の直鎖状炭化水素で末端に１個の二重結合をもつもので
あり、例えばブテンー１、ヘキセンー１、オクテンー
１、デセンー１、ドデセンー１、テトラデセンー１、ヘ
キサデセンー１、オクタデセンー１、エイコセンー１等
を挙げることができ、必要に応じて２種以上を混合して
使用してもよい。また、これらの溶剤を使用する際に
は、手動スプレーに充填して使用すればよい。
【００１０】本発明に従って、水無しオフセット輪転印
刷の紙切れを防止するには、紙１６の表裏両面を同時に
印刷する印刷部２に於いてブランケットシリンダー１
５、１５’を離し、印刷インキをインキ壺６、６’から
元ロール７、７’、呼び出しロール８、８’、練りロー
ル９、９’、振りロール１０、１０’、練りロール１
１、１１’、振りロール１２、１２’、着けロール１
３、１３’、版を取り付けたプレートシリンダー１４、
１４’及びブランケットシリンダー１５、１５’上に転
移させ、且つブランケットシリンダー１５、１５’に紙
１６を通した状態に於いて、手動スプレー１７、１７’
に充填したα−オレフィン系溶剤を数秒間噴霧し、次い
で紙１６の表裏両面にブランケットシリンダー１５、１
５’を接触させて印刷を開始すればよい。
刷の紙切れを防止するには、紙１６の表裏両面を同時に
印刷する印刷部２に於いてブランケットシリンダー１
５、１５’を離し、印刷インキをインキ壺６、６’から
元ロール７、７’、呼び出しロール８、８’、練りロー
ル９、９’、振りロール１０、１０’、練りロール１
１、１１’、振りロール１２、１２’、着けロール１
３、１３’、版を取り付けたプレートシリンダー１４、
１４’及びブランケットシリンダー１５、１５’上に転
移させ、且つブランケットシリンダー１５、１５’に紙
１６を通した状態に於いて、手動スプレー１７、１７’
に充填したα−オレフィン系溶剤を数秒間噴霧し、次い
で紙１６の表裏両面にブランケットシリンダー１５、１
５’を接触させて印刷を開始すればよい。
【００１１】
実施例１ 水無しオフセット用輪転印刷機として三菱重工社製ＬＢ
Ｔ２−８００、版として東レ社製ＬＧ３、印刷用紙とし
て再生パルプを使用したコート紙及び印刷インキとして
大日本インキ化学工業社製ウエブゼット・ファイン・ド
ライ黄、紅、藍、墨のＳタイプを使用した。
Ｔ２−８００、版として東レ社製ＬＧ３、印刷用紙とし
て再生パルプを使用したコート紙及び印刷インキとして
大日本インキ化学工業社製ウエブゼット・ファイン・ド
ライ黄、紅、藍、墨のＳタイプを使用した。
【００１２】紙１６の表裏両面を同時に印刷する印刷部
２に於いてブランケットシリンダー１５、１５’を離
し、印刷インキをインキ壺６、６’から元ロール７、
７’、呼び出しロール８、８’、練りロール９、９’、
振りロール１０、１０’、練りロール１１、１１’、振
りロール１２、１２’、着けロール１３、１３’、版を
取り付けたプレートシリンダー１４、１４’及びブラン
ケットシリンダー１５、１５’上に転移させ、且つブラ
ンケットシリンダー１５、１５’間に紙１６を通した状
態に於いて、手動スプレー１７、１７’に充填したオク
テン−１をブランケットシリンダー１５、１５’上のイ
ンキ皮膜に５秒間噴霧し、次いで紙１６の表裏両面にブ
ランケットシリンダー１５、１５’を接触させて印刷を
開始したところ、紙切れを起こすことなく、良好に印刷
を行うことができた。
２に於いてブランケットシリンダー１５、１５’を離
し、印刷インキをインキ壺６、６’から元ロール７、
７’、呼び出しロール８、８’、練りロール９、９’、
振りロール１０、１０’、練りロール１１、１１’、振
りロール１２、１２’、着けロール１３、１３’、版を
取り付けたプレートシリンダー１４、１４’及びブラン
ケットシリンダー１５、１５’上に転移させ、且つブラ
ンケットシリンダー１５、１５’間に紙１６を通した状
態に於いて、手動スプレー１７、１７’に充填したオク
テン−１をブランケットシリンダー１５、１５’上のイ
ンキ皮膜に５秒間噴霧し、次いで紙１６の表裏両面にブ
ランケットシリンダー１５、１５’を接触させて印刷を
開始したところ、紙切れを起こすことなく、良好に印刷
を行うことができた。
【００１３】実施例２ 水無しオフセット用輪転印刷機として三菱重工社製ＬＢ
Ｔ２−８００、版として東レ社製ＬＧ５、印刷用紙とし
て再生パルプを使用したセミコート紙及び印刷インキと
して大日本インキ化学工業社製ウエブゼット・ファイン
・ドライ黄、紅、藍、墨のＮタイプを使用した。
Ｔ２−８００、版として東レ社製ＬＧ５、印刷用紙とし
て再生パルプを使用したセミコート紙及び印刷インキと
して大日本インキ化学工業社製ウエブゼット・ファイン
・ドライ黄、紅、藍、墨のＮタイプを使用した。
【００１４】紙１６の表裏両面を同時に印刷する印刷部
２に於いてブランケットシリンダー１５、１５’を離
し、印刷インキをインキ壺６、６’から元ロール７、
７’、呼び出しロール８、８’、練りロール９、９’、
振りロール１０、１０’、練りロール１１、１１’、振
りロール１２、１２’、着けロール１３、１３’、版を
取り付けたプレートシリンダー１４、１４’及びブラン
ケットシリンダー１５、１５’上に転移させ、且つブラ
ンケットシリンダー１５、１５’間に紙１６を通した状
態に於いて、手動スプレー１７、１７’に充填したテト
ラデセン−１をブランケットシリンダー１５、１５’上
のインキ皮膜に５秒間噴霧し、次いで紙１６の表裏両面
にブランケットシリンダー１５、１５’を接触させて印
刷を開始したところ、紙切れを起こすことなく、良好に
印刷を行うことができた。
２に於いてブランケットシリンダー１５、１５’を離
し、印刷インキをインキ壺６、６’から元ロール７、
７’、呼び出しロール８、８’、練りロール９、９’、
振りロール１０、１０’、練りロール１１、１１’、振
りロール１２、１２’、着けロール１３、１３’、版を
取り付けたプレートシリンダー１４、１４’及びブラン
ケットシリンダー１５、１５’上に転移させ、且つブラ
ンケットシリンダー１５、１５’間に紙１６を通した状
態に於いて、手動スプレー１７、１７’に充填したテト
ラデセン−１をブランケットシリンダー１５、１５’上
のインキ皮膜に５秒間噴霧し、次いで紙１６の表裏両面
にブランケットシリンダー１５、１５’を接触させて印
刷を開始したところ、紙切れを起こすことなく、良好に
印刷を行うことができた。
【００１５】
【発明の効果】本発明によれば、紙切れが防止され、ト
ラブル処理に要した時間が一回につき約３０分程が省か
れ、印刷の作業効率が保たれると供に損紙が発生せず、
ブランケットの損傷、版の損傷を防止することができ
る。
ラブル処理に要した時間が一回につき約３０分程が省か
れ、印刷の作業効率が保たれると供に損紙が発生せず、
ブランケットの損傷、版の損傷を防止することができ
る。
【図１】水無しオフセット用輪転印刷機の説明図であ
る。
る。
【図２】水無しオフセット用輪転印刷機の印刷部の説明
図である。
図である。
１ 給紙部 ２ 印刷部 ３ 乾燥部 ４ 冷却部 ５ 折り部 ６、６’ インキ壺 ７、７’ 元ロール ８、８’ 呼び出しロール ９、９’ 練りロール １０、１０’ 振りロール １１、１１’ 練りロール １２、１２’ 振りロール １３、１３’ 着けロール １４、１４’ プレートシリンダー １５、１５’ ブランケットシリンダー １６ 紙 １７、１７’ 手動スプレー
Claims (1)
- 【請求項１】 水無しオフセット輪転印刷方法に於い
て、印刷の開始時にブランケットシリンダー上のインキ
皮膜に炭素原子数４〜３０のα−オレフィン系溶剤を噴
霧することを特徴とする水無しオフセット輪転印刷方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5237896A JPH0789207A (ja) | 1993-09-24 | 1993-09-24 | 水無しオフセット輪転印刷方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5237896A JPH0789207A (ja) | 1993-09-24 | 1993-09-24 | 水無しオフセット輪転印刷方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0789207A true JPH0789207A (ja) | 1995-04-04 |
Family
ID=17022036
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5237896A Pending JPH0789207A (ja) | 1993-09-24 | 1993-09-24 | 水無しオフセット輪転印刷方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0789207A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08174986A (ja) * | 1994-07-14 | 1996-07-09 | Koenig & Bauer Albert Ag | 水なし平版印刷用の版板にインキ供給する方法および該方法を実施する装置 |
-
1993
- 1993-09-24 JP JP5237896A patent/JPH0789207A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08174986A (ja) * | 1994-07-14 | 1996-07-09 | Koenig & Bauer Albert Ag | 水なし平版印刷用の版板にインキ供給する方法および該方法を実施する装置 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4854969A (en) | Lithographic fountain solutions | |
| US6640703B2 (en) | Gravure printing method using aquatic gravure ink and gravure printing machine for the same | |
| CA2207383A1 (en) | Single substrate, repeat-pass printing process and substrates printed thereby | |
| JP2977540B2 (ja) | 短縮インキ装置 | |
| KR100725065B1 (ko) | 수성 그라비야 잉크를 사용하여 행하는 그라비야 인쇄방법및 이 그라비야 인쇄장치 | |
| US5170706A (en) | Sheet fed rotary printing press | |
| US5778775A (en) | Printing unit with short inking system in a rotary printing machine for direct printing using a "waterless" planographic printing plate | |
| CA1305296C (en) | Fountain solutions | |
| JPH0789207A (ja) | 水無しオフセット輪転印刷方法 | |
| US20060260487A1 (en) | Method of operation of a printing unit and printing unit for offset machine | |
| DE10149009B4 (de) | Verfahren zum Verarbeiten einer Inhibitoren und Oligomere enthaltenden Druckfarbe in einem Druckwerk einer Rotationsdruckmaschine | |
| EP2106346A1 (de) | Mehrfarbendruckmaschine mit folientransfereinrichtung | |
| US20010020423A1 (en) | Screen process printing method and screen printing machine | |
| US5676053A (en) | Method and apparatus for inking a waterless planographic printing plate | |
| US20020100379A1 (en) | Printing process | |
| US5107762A (en) | Inked dampener for lithographic printing | |
| JP2564107B2 (ja) | 速乾性の印刷インキを使用する装置 | |
| JPS59127764A (ja) | グラビア輪転印刷機におけるインキング装置 | |
| CA1332318C (en) | Inked dampener for lithographic printing | |
| JP2003311918A (ja) | 水性グラビア印刷装置 | |
| JP3030737B2 (ja) | 多色孔版印刷方法及びその装置 | |
| JPH0239394B2 (ja) | ||
| JPH0236390B2 (ja) | ||
| JPH01145147A (ja) | 印刷機 | |
| JPS61179778A (ja) | オフセツト印刷方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040519 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040615 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041207 |