JPH0788837B2 - ポンプ - Google Patents
ポンプInfo
- Publication number
- JPH0788837B2 JPH0788837B2 JP63012186A JP1218688A JPH0788837B2 JP H0788837 B2 JPH0788837 B2 JP H0788837B2 JP 63012186 A JP63012186 A JP 63012186A JP 1218688 A JP1218688 A JP 1218688A JP H0788837 B2 JPH0788837 B2 JP H0788837B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- volute
- impeller
- pump
- circumference
- casing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、吐出口に連通する管路とインペラの外周の
案内路とを連通させ円周方向に断面積が漸増したボリュ
ートを設けた単段または多段の遠心形ポンプ(液体ポン
プまたは気体ポンプ)に関する。
案内路とを連通させ円周方向に断面積が漸増したボリュ
ートを設けた単段または多段の遠心形ポンプ(液体ポン
プまたは気体ポンプ)に関する。
遠心形多段ポンプの従来例を第4図にもとづいて説明す
る。この図は工作機械用切削液等を移送する吐出流量の
比較的少ない高圧のクーラントポンプを示し、中心部か
ら液体を吸引して外周部から吐出する多段の遠心形イン
ペラ1が立て形回転軸2の下端部に固着され、このイン
ペラ1は各段ごとにコ字形断面のケーシング3,4で包囲
されている。最下段のケーシング3の端面中心部には吸
込口3aが設けられ、第2段および第3段のケーシング4
はそれぞれ外側端面に整流ガイドベーン5が複数放射状
に設けられている。このガイドベーン5は軸方向の先端
部に環状の側板6が一体形成されている。前記ポンプは
回転軸2の回転に伴うインペラ1の作用で吸込口3aから
液体を吸入し、第1段のインペラ1で加圧して外周部か
ら吐出した液体は隣接するガイドベーン5により中心部
に向かって送り込まれる。この液体は第2段のインペラ
1の中心部から吸引してさらに加圧され、この加圧を繰
り返して最終的に高圧となる。最終段のインペラ1から
吐出された液体は空洞状の集積室7に集められ、管路8
を経て吐出口9から外部へ移送されて利用される。
る。この図は工作機械用切削液等を移送する吐出流量の
比較的少ない高圧のクーラントポンプを示し、中心部か
ら液体を吸引して外周部から吐出する多段の遠心形イン
ペラ1が立て形回転軸2の下端部に固着され、このイン
ペラ1は各段ごとにコ字形断面のケーシング3,4で包囲
されている。最下段のケーシング3の端面中心部には吸
込口3aが設けられ、第2段および第3段のケーシング4
はそれぞれ外側端面に整流ガイドベーン5が複数放射状
に設けられている。このガイドベーン5は軸方向の先端
部に環状の側板6が一体形成されている。前記ポンプは
回転軸2の回転に伴うインペラ1の作用で吸込口3aから
液体を吸入し、第1段のインペラ1で加圧して外周部か
ら吐出した液体は隣接するガイドベーン5により中心部
に向かって送り込まれる。この液体は第2段のインペラ
1の中心部から吸引してさらに加圧され、この加圧を繰
り返して最終的に高圧となる。最終段のインペラ1から
吐出された液体は空洞状の集積室7に集められ、管路8
を経て吐出口9から外部へ移送されて利用される。
前記の従来の技術では、集積室7に液体が流れ込む時と
集積室7から管路8に流れ出る時とに大きな圧力損失を
生じる。この損失を低下させるためにインペラの外周に
円周方向に通路断面積を漸増させるボリュートを設ける
ことが知られているが、このボリュートは渦巻形をして
半径が大きくなるのでポンプの外径が大きくなるという
問題点がある。
集積室7から管路8に流れ出る時とに大きな圧力損失を
生じる。この損失を低下させるためにインペラの外周に
円周方向に通路断面積を漸増させるボリュートを設ける
ことが知られているが、このボリュートは渦巻形をして
半径が大きくなるのでポンプの外径が大きくなるという
問題点がある。
この発明はインペラの吐出側にボリュートを設けてポン
プ効率の向上を計るとともに、ポンプの外径を制限して
スペースの節約を計ることを目的とする。
プ効率の向上を計るとともに、ポンプの外径を制限して
スペースの節約を計ることを目的とする。
このような目的を達成するために、この発明は、ボリュ
ートを、インペラを包囲するコ字形断面のケーシングと
カバーの壁とによって形成し、ボリュートの内周を、イ
ンペラの外径より内側の領域にまでポンプの中心に向か
って半径を漸増させたことを特徴とする。
ートを、インペラを包囲するコ字形断面のケーシングと
カバーの壁とによって形成し、ボリュートの内周を、イ
ンペラの外径より内側の領域にまでポンプの中心に向か
って半径を漸増させたことを特徴とする。
第1図から第3図までを参照して説明する。ポンプの図
示しない吐出口に連通する管路8と最終段のインペラ1
(単段の場合にはその1個のインペラ)の外周の案内路
14とはボリュート13で連通される。このボリュート13の
外周はケーシング4の円筒部4aで囲まれているが、カバ
ー11と壁12との結合部で形成されるボリュート13の内周
a,b,c及びdは順次その半径が漸減してインペラ1の外
径より内側の領域にまでくい込んでいるので、ボリュー
ト13は円周方向にa,b,c,dの様にその断面積が漸増す
る。従ってボリュート13は通常のものと同様にインペラ
の外周の全周から吐出される流体を集積してボリュート
内の流速を急変させずに圧力エネルギーに変換する作用
を示し、かつボリュート13はインペラ1の外径より内側
の領域を活用して外周はケーシング4、すなわちポンプ
の円心円内に制限されてポンプを大きくすることがな
い。
示しない吐出口に連通する管路8と最終段のインペラ1
(単段の場合にはその1個のインペラ)の外周の案内路
14とはボリュート13で連通される。このボリュート13の
外周はケーシング4の円筒部4aで囲まれているが、カバ
ー11と壁12との結合部で形成されるボリュート13の内周
a,b,c及びdは順次その半径が漸減してインペラ1の外
径より内側の領域にまでくい込んでいるので、ボリュー
ト13は円周方向にa,b,c,dの様にその断面積が漸増す
る。従ってボリュート13は通常のものと同様にインペラ
の外周の全周から吐出される流体を集積してボリュート
内の流速を急変させずに圧力エネルギーに変換する作用
を示し、かつボリュート13はインペラ1の外径より内側
の領域を活用して外周はケーシング4、すなわちポンプ
の円心円内に制限されてポンプを大きくすることがな
い。
第1図はこの発明の実施例を示すポンプの断面図であ
り、第2図は第1図のII−II断面図であり、第3図は第
1図のボリュートの円周上の複数断面を重ね合せて断面
図である。
り、第2図は第1図のII−II断面図であり、第3図は第
1図のボリュートの円周上の複数断面を重ね合せて断面
図である。
図面において、第4図と同一符号で示すものはおよそ同
一機能を持つ。すなわち各段ごとに回転軸2に固着され
るインペラ1を包囲するケーシング3,4は吸込口3aから
吸込まれる流体をガイドベーン5と側板6とで連通して
最終段に移送する。
一機能を持つ。すなわち各段ごとに回転軸2に固着され
るインペラ1を包囲するケーシング3,4は吸込口3aから
吸込まれる流体をガイドベーン5と側板6とで連通して
最終段に移送する。
ここでこの発明の特徴的な構造を説明する。最終段では
ケーシング4の円筒部4aとカバー11とこのカバー11の壁
12とで囲まれたボリュート13が設けられる。このボリュ
ート13はほぼ全周でインペラ1の外周の案内路14の全周
と連通して流体がボリュート13に流入する。このボリュ
ート13の円周上の複数断面を重ね合せて示した第3図に
明らかにように、ボリュート13の外周はポンプの同心円
と一致されたケーシング4の円筒部4aで囲まれて形成さ
れ、カバー11と壁12との結合部で形成されるボリュート
13の内周a,b,c,及びdは順次その半径が漸減してインペ
ラ1の外径より内側の領域にまでくい込んでいる。なお
壁12の内周側は単なる空洞71を形成し図示しない軸封が
施される。また壁12は図の様に斜面と限らず他の形状を
とることができる。
ケーシング4の円筒部4aとカバー11とこのカバー11の壁
12とで囲まれたボリュート13が設けられる。このボリュ
ート13はほぼ全周でインペラ1の外周の案内路14の全周
と連通して流体がボリュート13に流入する。このボリュ
ート13の円周上の複数断面を重ね合せて示した第3図に
明らかにように、ボリュート13の外周はポンプの同心円
と一致されたケーシング4の円筒部4aで囲まれて形成さ
れ、カバー11と壁12との結合部で形成されるボリュート
13の内周a,b,c,及びdは順次その半径が漸減してインペ
ラ1の外径より内側の領域にまでくい込んでいる。なお
壁12の内周側は単なる空洞71を形成し図示しない軸封が
施される。また壁12は図の様に斜面と限らず他の形状を
とることができる。
前記の構造によればボリュート13は円周方向にa,b,c,d
の様にその断面積が漸増する。従ってボリュート13は通
常のものと同様にインペラの外周の全周から吐出される
液体を集積してボリュート内の流速を急変させずに圧力
エネルギーに変換する作用を示し、かつボリュート13は
インペラ1の外径より内側の領域を活用して外周はケー
シング4、すなわちポンプの同心円内に制限されてポン
プを大きくすることがない。
の様にその断面積が漸増する。従ってボリュート13は通
常のものと同様にインペラの外周の全周から吐出される
液体を集積してボリュート内の流速を急変させずに圧力
エネルギーに変換する作用を示し、かつボリュート13は
インペラ1の外径より内側の領域を活用して外周はケー
シング4、すなわちポンプの同心円内に制限されてポン
プを大きくすることがない。
この発明はボリュートの形状を、その外周を制限し内周
をインペラの外径の内側の領域にまでくい込んで活用す
るようにしたのでインペラから吐出される流体の速度エ
ネルギーを効率よく圧力エネルギーに変換してポンプ効
率を向上させるという効果があり、更にポンプの外径を
大きくすることがないという効果がある。
をインペラの外径の内側の領域にまでくい込んで活用す
るようにしたのでインペラから吐出される流体の速度エ
ネルギーを効率よく圧力エネルギーに変換してポンプ効
率を向上させるという効果があり、更にポンプの外径を
大きくすることがないという効果がある。
第1図はこの発明の実施例を示すポンプの断面図であ
り、第2図は第1図のII−II断面図であり、第3図は第
1図のボリュートの円周上の複数断面を重ね合せて示し
た断面図であり、第4図は従来の技術を示す断面図であ
る。 1……インペラ、3,4……ケーシング、8……管路、11
……カバー、12……壁、13……ボリュート、14……案内
路、a,b,c,d……内周。
り、第2図は第1図のII−II断面図であり、第3図は第
1図のボリュートの円周上の複数断面を重ね合せて示し
た断面図であり、第4図は従来の技術を示す断面図であ
る。 1……インペラ、3,4……ケーシング、8……管路、11
……カバー、12……壁、13……ボリュート、14……案内
路、a,b,c,d……内周。
Claims (1)
- 【請求項1】吐出口に連通する管路とインペラの外周の
案内路とを導通させ円周方向に断面積が漸増したボリュ
ートを設けたポンプにおいて、 前記ボリュートを、前記インペラを包囲するコ字形断面
のケーシングとカバーの壁とによって形成し、 前記ボリュートの内周を、前記インペラの外径より内側
の領域にまでポンプの中心に向かって半径を漸増させ
た、 ことを特徴とするポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63012186A JPH0788837B2 (ja) | 1988-01-22 | 1988-01-22 | ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63012186A JPH0788837B2 (ja) | 1988-01-22 | 1988-01-22 | ポンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01190996A JPH01190996A (ja) | 1989-08-01 |
JPH0788837B2 true JPH0788837B2 (ja) | 1995-09-27 |
Family
ID=11798377
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63012186A Expired - Lifetime JPH0788837B2 (ja) | 1988-01-22 | 1988-01-22 | ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0788837B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6368078B1 (en) * | 2000-11-27 | 2002-04-09 | John F. Palumbo | Bladeless turbocharger |
JP5889622B2 (ja) * | 2010-12-14 | 2016-03-22 | 株式会社クボタ | 多段ポンプ |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0658117B2 (ja) * | 1986-02-20 | 1994-08-03 | 株式会社日立製作所 | 鋼板製ポンプ |
-
1988
- 1988-01-22 JP JP63012186A patent/JPH0788837B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01190996A (ja) | 1989-08-01 |
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