JPH0788117A - 磁石を用いた歯科矯正治療補助装置 - Google Patents

磁石を用いた歯科矯正治療補助装置

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JPH0788117A
JPH0788117A JP22404593A JP22404593A JPH0788117A JP H0788117 A JPH0788117 A JP H0788117A JP 22404593 A JP22404593 A JP 22404593A JP 22404593 A JP22404593 A JP 22404593A JP H0788117 A JPH0788117 A JP H0788117A
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JP
Japan
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teeth
magnet
pole
magnets
tooth
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JP22404593A
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English (en)
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Shunsuke Hayashi
俊輔 林
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 歯列矯正治療を行う際、磁石の牽引力と反発力を利
用して歯を垂直的に挺出(引っ張り出す事)、圧下(押
し込める事)するための歯科矯正治療補助装置。 磁石の牽引力を利用した歯の矯正治療後の後戻り防
止装置 【構成】 磁石をステンレス製のベルトで囲って固定し、この
ベルトに、歯にこの装置を装着するためのアダプターを
溶接したものである。 円形の磁石に、歯に接着させるためのベースが固定
されている。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】産業上の利用分野 この発明は歯料矯正治療中に歯を垂直的に移動コントロ
ール(挺出、圧下)すること、及び矯正治療後の後戻り
を防止すること、を目的とした磁石付き歯科矯正治療補
助器具に関するものである。 【0002】従来の技術 従来、歯を挺出(引っ張り出す事)させる場合、図
1に示すごとく上顎の歯1と下顎の歯2の間に輪ゴムを
掛け、口を開けると輪ゴムが縮まる力を利用して歯を上
下的に移動させていた。しかし、この方法は患者に輪ゴ
ムの使用、交換を毎日強制するので輪ゴムの使用時間が
短いと(すなはち患者の協力度が低い場合)、歯の移動
が遅れたり、歯科医が予測しなかった歯の移動が起こり
治療期間が長引く事が多かった。このように、従来行わ
れている方法では治療期間や、治療結果が患者の協力度
に依存する部分が非常に多く、歯料医側の努力のみては
良好な治療結果を導くことが難しかった。また、患者の
協力度が得にくい理由の一つとして、上顎と下顎の間に
輪ゴムをかけるため外観上、口を開けた際、目だつこと
が治療上の問題点であった。今日まで磁力により歯の移
動を行うことは一部で考慮されてはいたが、これらはみ
な水平的に磁石の反発力を利用して歯を移動させるもの
で、上下的な歯の移動を磁石の牽引力にて行う治療器具
は皆無であった。 従来、矯正治療終了時、歯の後戻り(治療前の状態
に歯が戻ろうとする現象)を防ぐために図2に示すごと
く、プラスチックとワイヤーで作製した保定装置が用い
られていたが、この装置では歯を水平方向(矢印1)で
保持するため垂直的に歯を安定させることが難しく、特
に圧下方向(矢印2)への保定は全く不可能であった。 【0003】発明が解決しようとする課題 本発明は、患者の協力度に関係なく歯科医側の治療スケ
ジュールに従った歯の移動を容易にし、外観上も目だた
なくすることで患者の心理的ストレスを減ずる装置の発
明、及び今まで困難であった矯正治療後の垂直的な歯の
保定を可能とする装置の発明を目的としている。 【0004】課題を解決するための手段 歯の垂直的な移動に関して 従来、歯料矯正治療に広く用いられているマルチブラケ
ット装置に補助装置として備え付けることで先の輪ゴム
と同様の効果が簡単に得られる装置を発明した。図3が
その構造図である。ステンレス製のフレーム1にマルチ
ブラケット装置のワイヤーに固定するためのクリンパブ
ルフック2が溶接してあり、フレーム内には磁石3が挿
入されている。クリンパブルフック2は、図4に示すよ
うにワイヤーへの固定位置を上下的にある程度可変とす
るために磁石の上方、中央、下方の3通りの溶接位置の
ものが用意された。装置の固定はフック2をワイヤーに
挿入し、フックを押しつぶすことで達成される。また、
本体の磁石は黒色なので歯の色に近いビニルシリコン4
で全体を薄くコーテイングし、審美的な面も満足のいく
ように考慮した。なお、弾力のあるこのコーテイング材
は、装置が頬粘膜に当たったときの違和感を解消する効
果もある。また、歯料医師が装置装着時の方向性を間違
わないようにN極にはデインプル5の印を設けた。図5
に、今回考案したマグネット装置を従来のマルチブラケ
ット装置に装着した状態を示す。 歯の垂直的保定に関して 図6に示すように歯の裏側に磁石1が接着剤で固定され
ており、プラスチック製の保定装置内に磁石1と引き合
う方向で磁石2が埋め込まれて固定されている。これに
よって、歯は磁石の牽引力にて間接的に保定装置に固定
されたことになり、歯の垂直的移動防止が可能となる。
図7にこの磁石装置を示す。歯と磁石との接着力を上げ
るために磁石3には凸凹のついたステンレス製のベース
が固定されており、磁石の表面には、その方向性が判断
できるようにS極、N極が色分けされている。 【0005】作用 歯の垂直的移動に関して 垂直的な歯の移動は成書によると圧下(歯を押し込める
方向)では前歯で60g、臼歯で120g程度、挺出
(歯を引っ張り出す方向)では数g程度と記述されてい
る。口腔内に装着できる程度の大きさの磁石(4mm*
4mm*2mm)でこの程度の牽引力、反発力を生じさ
せることは可能であり、本装置はこの作用を応用し歯の
移動を可能としたものである。 歯の垂直的保定に関して 歯を今在る位置に留め置くためには基本的には矯正力は
必要とせず、保定装置に接しているだけで目的が達せら
れるため、歯の裏側に接着させて違和感の無い程度の大
きさの磁石(3mm*3mm*2mm)で所期の目的は
達せられるものと考える。 【0006】実施例 牽引力を利用した場合 上顎の歯と下顎の歯を互いに近寄せる(挺出させる)場
合、上顎にS極を下向きに付けたら、下顎にN極を上向
きに装着する。すなわち磁石の引き合う力を利用して歯
を挺出させる。この際、磁力の減衰を最小とするために
上下磁石間距離は咬合させた状態で、ぶつからない範囲
でできるだけ小さくとる。 反発力を利用した場合 上顎の歯と下顎の歯を互いに圧下したい場合、上顎にS
極を下向きに付けたら、下顎にS極を上向きに付ける。
すなわち、磁石の反発し合う力を利用して歯を圧下す
る。開口の症例(口を閉じても上下の前歯ぶつからない
状態)では、前歯部では牽引力、臼歯では反発力を使用
することで、今までよりも効果的な治療が可能となる。 歯の保定に関して 図6に示すように、歯の裏側(舌側)に違和感の無い程
度の大きさの磁石1を接着材にてはりつける。一方、保
定装置のそれぞれの歯に接しているプラスチック部分に
磁石2が引き合う方向で埋め込んで固定されている。こ
の装置を患者が使用することによって、水平方向の歯の
安定はもとより、垂直方向での歯の安定をも果たすこと
が可能である。 【0007】 発明の効果 この発明の利点は、従来患者の治療に対する協力度が治
療期間および治療結果に大きく影響していたものが、歯
科医の意志に沿つた治療計画を遂行できる点にある。ま
た、患者自身も上顎と下顎の間にゴムをかける煩わしさ
や、治療中の醜い状態からも解放される。一方、従来の
保定装置では安定化させることが全く不可能であった垂
直方向の歯の維持も今回開発した装置により可能となっ
た。なお、保定装置自体従来では必要とされてきた唇側
線(図2の3)が必要でなく、装置が人目に触れず、装
着は快適であるため装置の使用がスムースに行われ十分
な治療効果が得られると考えられる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】 【提出日】平成6年5月31日 【手続補正1】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】図面の簡単な説明 【補正方法】追加 【補正内容】 【図面の簡単な説明】 【図1】従来の矯正装置で用いられている方法 この装置は歯を移動させるための装置でマルチブラケッ
トアプライアンスと呼ばれている。各歯にはブラケット
が接着されておりここに針金(ワイヤー)、ゴム等を装
着することで歯の移動を達成する。ここでは、上顎の歯
と下顎の歯を近寄せるために上と下の歯に結紮されてい
る針金(ワイヤー)に輪ゴムを掛ける。口を開けると、
輪ゴムが引っ張られて上顎の歯は下方に、下顎の歯は上
方に移動することになる。 【図2】歯を保定するために用いられている従来の矯正
装置 この装置は歯の移動が完了した後、歯をその位置に保持
するための装置でリテーナと呼ばれている。歯を内側
(矢印1の方向)からはプラスチック、外側(矢印3の
方向)からはワイヤーにて挟み保持することで目的を達
成する。ただし、矢印2の方向への歯の保持はほとんど
なされないので、しばしば歯の後戻りが起こる。 【符号の説明】 矢印1…内側から歯をささえている保定装置 矢印2…上方向には歯が後戻りしやすい 矢印3…外側から歯をささえている保定装置 【図3】新しく開発した装置鳥瞰図 磁石3をフレーム1で囲って固定している。フレーム1
にはクリンパブルフック2が溶接してある。このクリン
パブルフックは 【図1】中の矯正装置のワイヤーにこの装置を固定する
ために必要なものである。これだけだとN極、S極の区
別がわからないので、一目でわかるようにN極に印(デ
インプル5)を付与した。口腔内にこの装置を装着する
と磁石の黒色が目立つので、歯の色に近い白色のビニル
シリコン4で装置全体をコーテイングした。 【符号の説明】 1…金属性フレームで磁石を囲み固定する 2…クリンパブルフック、ここで装置を口腔内に固定す
る 3…磁石(サマリウムコバルトクロム磁石) 4…ビニルシリコン、歯の色に近く装置装着時に審美的 5…磁石の極を表示するデインプル 【図4】新しく開発した装置の側方平面図 クリンパブルフックは 【図1】中の矯正装置のワイヤーにこの新しい装置を固
定するために用いられるが、この溶接位置を上方、中
央、下方とずらして3通り用意することで、装置の口腔
内の装着位置を上下的に自由に選択することが可能であ
る。 【図5】新しく開発した装置の口腔内装着図 上顎にS極、下顎にN極の磁石を装着することで磁石の
引き合う力を利用して、この部分に 【図1】中の輪ゴムを掛けた場合と同用の作用が期待で
きる。 【図6】新しい保定装置 歯に磁石1を接着する。装置のプラスチック内に磁石2
を磁石1と引き合う方向で埋め込み固定する。この装置
を使用することで、従来保持困難であった方向( 【図2】中の矢印2の方向)での歯の保定が可能とな
る。 【符号の説明】 1…歯に接着された磁石 2…保定装置に埋め込まれた磁石 【図7】新しい保定装置の鳥瞰図 歯に直接磁石を接着することが難しいので、磁石をベー
スに固定し、そのベースを歯に接着させる方法をとっ
た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 磁石の牽引力と反発力を利用して歯を垂直的に挺出
    (引っ張り出す事)圧下(押し込める事)するための歯
    科矯正治療補助装置 磁石の牽引力を利用した歯の矯正治療後の後戻り防
    止装置
JP22404593A 1993-07-19 1993-07-19 磁石を用いた歯科矯正治療補助装置 Pending JPH0788117A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22404593A JPH0788117A (ja) 1993-07-19 1993-07-19 磁石を用いた歯科矯正治療補助装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22404593A JPH0788117A (ja) 1993-07-19 1993-07-19 磁石を用いた歯科矯正治療補助装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0788117A true JPH0788117A (ja) 1995-04-04

Family

ID=16807737

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22404593A Pending JPH0788117A (ja) 1993-07-19 1993-07-19 磁石を用いた歯科矯正治療補助装置

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JP (1) JPH0788117A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110680524A (zh) * 2019-11-05 2020-01-14 南方医科大学口腔医院 一种带有磁铁的隐形矫正器
WO2022144595A1 (es) * 2021-01-04 2022-07-07 Universidad Antonio Nariño Dispositivo magnético de reposicionamiento dentario

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110680524A (zh) * 2019-11-05 2020-01-14 南方医科大学口腔医院 一种带有磁铁的隐形矫正器
WO2022144595A1 (es) * 2021-01-04 2022-07-07 Universidad Antonio Nariño Dispositivo magnético de reposicionamiento dentario

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