JPH0787881B2 - 油中水分除去フィルターおよび油中水分除去装置 - Google Patents
油中水分除去フィルターおよび油中水分除去装置Info
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- JPH0787881B2 JPH0787881B2 JP3348121A JP34812191A JPH0787881B2 JP H0787881 B2 JPH0787881 B2 JP H0787881B2 JP 3348121 A JP3348121 A JP 3348121A JP 34812191 A JP34812191 A JP 34812191A JP H0787881 B2 JPH0787881 B2 JP H0787881B2
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Description
れる水分を除去するための油中水分除去フィルターおよ
び油中水分除去装置に関する。
(以下、エマルジョン状水分という)を除去するために
用いられる油中水分除去装置は、油中水分凝集フィルタ
ーおよび油中水分除去フィルターを備えていることが多
い。油中水分凝集フィルターは水分凝集濾材を備えてお
り、この水分凝集濾材を油が通過したときに、その油中
のエマルジョン状水分を凝集して水滴化させる。また、
油中水分除去フィルターは、撥水濾材を備えており、油
中水分凝集フィルターにより水滴化された水分(以下、
水滴状水分という)を撥ねて除去する(例えば、水滴の
自重により沈降させる)。
分凝集フィルターにおける水分凝集濾材が油中のゴミ等
により目詰まりを起こすと、水分凝集濾材の機能が十分
に発揮されず、エマルジョン状水分が水滴化されないま
ま油中水分凝集フィルターを通過してしまう場合があ
る。また、装置が停止している間に、外気温の低下によ
り装置内部の油の温度が低下すると、それまで油中に溶
解していた水分がエマルジョン化する場合もある。これ
らの場合には、エマルジョン状水分は油中水分除去フィ
ルターにおける撥水濾材を通過してしまうため、油中の
水分除去を十分に行うことができないという問題とな
る。
水濾材も、油中の微少なゴミ等により目詰まりを起こす
とその撥水機能が低下するため、そのような状態になる
前に油中水分除去フィルターの交換が必要である。しか
し、目詰まりを起こしているか否かの点検は、現物を装
置内から取り出して肉眼により行うしかなく面倒であ
り、かつその判断も確実性に欠けるという問題があっ
た。
れたものであり、油中水分凝集フィルター等が十分機能
しない場合でも、油中の水分を確実に除去でき、さらに
は交換時期も明確に知ることができるようにした油中水
分除去フィルターおよびこの油中水分除去フィルターを
用いた油中水分除去装置を提供することを目的としてい
る。
めに、本発明の油中水分除去フィルターは、油中に含ま
れる水滴状水分を撥ねて除去する撥水濾材と、この撥水
濾材を通過した油中に含まれる水分を吸着する水吸着濾
材とを備えて構成される。なお、撥水濾材と水吸着濾材
間に、撥水濾材を通過した油中に含まれるエマルジョン
状水分を凝集させる水分凝集濾材を設けても良い。
に含まれるエマルジョン状水分を凝集させる油中水分凝
集フィルターを備えるとともに、この水分凝集フィルタ
ーを通過した油に上記油中水分除去フィルターを通過さ
せるようにしている。
のエマルジョン状水分および機能低下した撥水濾材によ
り除去されなかった水滴状水分はいずれも水吸着濾材に
より吸着され除去される。さらに、水吸着濾材に吸着さ
れる前に、エマルジョン状水分を水分凝集濾材により凝
集することによって、水吸着濾材による吸水効率が向上
する。このため、このような油中水分除去フィルターを
用いた油中水分除去装置は、油中水分凝集フィルターに
より凝集された水滴状水分、機能低下した油中水分凝集
フィルターにより凝集しきれなかったエマルジョン状水
分および装置の停止中に発生したエマルジョン状水分の
すべてを確実に除去する。
水濾材が機能低下を起こすと、水吸着濾材に急速に水分
が吸着されることとなり、その結果、水吸着濾材の入口
側と出口側とで圧力差が生ずる。この圧力差を検出する
ことにより、撥水濾材が目詰まり状態にあること、即
ち、交換時期であることを知ることができる。
を参照しながら説明する。まず、図2を用いて、本発明
に係る油中水分除去装置20について説明する。この油
中水分除去装置20のシェルカバー21の内部は、その
うちの大部分を占める分離室22と、この分離室22の
下方に形成された汚油室23および清浄油室24とに分
割されている。
の上端において開口する円筒口23aが設けられてお
り、その円筒口23aの開口部には、コアレッサーカー
トリッジ(油中水分凝集フィルター)25,25が取り
付けられている。なお、実際には、円筒口23およびコ
アレッサーカートリッジ25は、汚油室23内に複数組
設けられるが、図には便宜上一組のみ示している。コア
レッサーカートリッジ25は、パンチメタル(多数の孔
が形成された金属板)から円筒状に形成されて上記円筒
口23aに連結されるチューブ材26と、このチューブ
材26の外周に巻き付けられたゴミフィルター27と、
このゴミ用フィルター27の外周に巻き付けられた水分
凝集濾材(親水性を有するガラス繊維等から形成され
る)28とから構成されている。
部まで延びて開口する円筒口24aが設けられており、
その円筒口24aの上端開口部には、本発明に係るセパ
レータカートリッジ(油中水分除去フィルター)10が
取り付けられている。なお、円筒口24aおよびセパレ
ータカートリッジ10も実際には複数組設けられるが、
便宜上、図には一組のみ示している。このように構成さ
れた油中水分除去装置20の汚油室23には、水分およ
びゴミ等の不純物を多く含んだ汚油が外部から供給され
る。なお、図中の・は水分を示し、○は不純物を示して
いる。そして、汚油はコアレッサーカートリッジ25お
よびセパレータカートリッジ10を通過することにより
水分と不純物が除去され、清浄油として清浄油室24に
排出される。
ついて、図1を用いて説明する。セパレータカートリッ
ジ10は、パンチメタルにより円筒状に形成されて上記
円筒口24aに連結されるチューブ材11と、このチュ
ーブ材11の外周に巻き付けられたサポート材12と、
このサポート材12を挟んでチューブ材11の外周に巻
き付けられた水吸着濾材13と、この水吸着濾材13の
外周に巻き付けられた水分凝集濾材14と、この水分凝
集濾材14の外周に巻き付けられた撥水濾材15とから
構成されている。
シート等からなり、チューブ材11に形成された孔11
a,11a,…,11aを通って水吸着濾材13がチュ
ーブ材11の内方にはみ出さないように各孔11aの外
側を覆うものである。水吸着濾材13は、吸水性素材か
ら形成されており、油中に含まれるエマルジョン状態の
水分(以下、エマルジョン状水分という)および水滴状
態の水分(以下、水滴性水分という)を吸着して、油か
ら分離する。
を有するガラス繊維等から形成されており、油がこれを
通過したときにその油中に含まれるエマルジョン状水分
を凝集させ、水滴状水分ないしはそれに準ずる大きさの
水分に成長させる。なお、コアレッサーカートリッジ2
5における水分凝集濾材28も同じものである。撥水濾
材15は、シリコンやテフロンによりコーティングされ
た濾材であり、油中に含まれる水滴状水分を撥ねて油か
ら除去する。
ートリッジ10およびコアレッサーカートリッジ25を
備えた油中水分除去装置20における油中からの水分除
去の過程を、図2を併せ用いて説明する。まず、汚油室
23に供給された汚油は、コアレッサーカートリッジ2
5におけるチューブ材26に形成された孔から外周側に
流出し、ゴミフィルター27を通過する。このとき汚油
から不純物の大部分が取り除かれる。
る。このとき、油中に含まれるエマルジョン状水分は水
滴化され、油とともに分離室22内に流出する。なお、
大きな水滴となった水分は、その自重により沈降し、分
離室22の底に溜り(溜った水分を図中にWで示してい
る)、適宜外部に排出される。
きれなかった細かな不純物が水分凝集濾材28に付着し
て、その水分凝集濾材28が目詰まり状態になると、エ
マルジョン状水分の凝集が十分に行われず、分離室22
内の油中にエマルジョン状水分が残ったままとなる。ま
た、エマルジョン状水分が完全に水滴化されたとして
も、装置10を停止させている間に油温が低くなると、
分離室22内の油中に溶け込んでいた水分がエマルジョ
ン化することもある。
カートリッジ10により再度濾過される。まず、分離室
22内の油が撥水濾材15を通過する。このとき、油中
に含まれる水滴状水分は撥ねられ、さらに大きな水滴に
なりながらその自重により分離室22の底に沈降する。
一方、その油中に残っていた若しくは装置20の停止中
に発生したエマルジョン状水分は、水分凝集濾材14に
より凝集された後、水吸着濾材13により吸着され、油
中から除去される。
材14により凝集するのは、水吸着濾材13による吸着
性を向上させるためである。即ち、水吸着濾材13を円
筒状に形成することにより、吸水体積が大きくなる一
方、その水吸着濾材13に対する油の通過速度が速くな
る。このため、水滴の大きさ(径)をできるだけ大きく
して、水吸着濾材13の吸水速度(吸水速度は水滴の径
に比例する)を通過速度よりも大きくし、吸着性をよく
するのである。
物により撥水濾材15が目詰まりを起こして、十分その
機能を発揮しない場合があるが、この場合でも、水滴状
水分は水吸着濾材13により吸着され、油中から除去さ
れる。こうして水分および不純物が除去された清浄油
は、セパレータカートリッジ10におけるチューブ材1
1の各孔11aを通じてそのチューブ材11の内方に流
出し、さらに清浄油室24を通って外部に排出される。
コアレッサーカートリッジ25における水分凝集濾材2
8やセパレータカートリッジ10における撥水濾材15
が油中の不純物による目詰まり等によってその機能を十
分発揮しない場合でも、油中に含まれるエマルジョン状
水分および水滴状水分をほぼ完全に除去することができ
る。
は、セパレータカートリッジ10の交換時期を知らせる
ための差圧検出装置40が取り付けられている。この差
圧検出装置40は、水吸着濾材13の外側(例えば、図
に示すように分離室22内部)およびその内側(例え
ば、チューブ材11の内方)の圧力を検出し、それらの
差圧が一定レベルを超えたときに、警報を発したり装置
20を停止させたりするものである。これにより、例え
ば、撥水濾材15の機能低下により水吸着濾材13に吸
着される水分量が多くなって、水吸着濾材13の内外に
おける差圧が上昇すると、本差圧検出装置40が働い
て、セパレータカートリッジ10が交換時期を向かえて
いることが明確に知らされる。
セパレータカートリッジについて説明したが、本発明に
係る水分除去フィルターはこれに限られるものではな
く、例えば、図3にその上面を示すように、いわゆるプ
リーツ筒状に形成しても良い。このセパレータカートリ
ッジ30は、上記実施例におけるセパレータカートリッ
ジ10と同様にパンチメタル製の円筒状チューブ材31
と、このチューブ材31の外周に巻き付けられたサポー
ト材32とを備えている。
られる水吸着濾材33は菊花形に折られ、さらに、その
水吸着濾材33の外側に取り付けられる水分凝集濾材3
4およびその外側に取り付けられる撥水濾材35も菊花
状に折られている。このように水吸着濾材33を菊花形
に折ることにより、水吸着濾材34における油の通過速
度を遅くでき、吸水性を良くすることができる。このた
め、水分凝集濾材34を省いて構成することも可能であ
る。
ルターでは、水吸着濾材により、撥水濾材を通過した油
中に含まれる水分を吸着することができる。このため、
撥水濾材では除去できないエマルジョン状水分、および
撥水濾材が機能低下を起こした場合に除去できない水滴
状水分を、確実に油から除去することができる。なお、
水吸着濾材に吸着される前に、エマルジョン状水分を水
分凝集濾材により凝集することによって、水吸着濾材に
よる吸水性を向上させることができる。
のような油中水分除去フィルターを用いることによっ
て、油中水分凝集フィルターにより凝集された水滴状水
分はもとより、油中水分凝集フィルターが機能低下を起
こした場合に凝集しきれなかったエマルジョン状水分
や、本装置の停止中に装置内で発生したエマルジョン状
水分までも確実に油から除去することができる。なお、
上記油中水分除去フィルターの撥水濾材が機能低下を起
こした場合には、水吸着濾材の吸水量が増加してその水
吸着濾材の通過前後において差圧が生ずるため、その差
圧を検出することにより、油中水分除去フィルターの交
換時期を明確に知ることができる。
(一部断面図)である。
ある。
のの平面図である。
ィルター) 11,31 チューブ材 12,32 サポート材 13,33 水吸着濾材 14,34 水分凝集濾材 15,35 撥水濾材 20 油中水分除去装置 23 汚油室 24 清浄油室 25 コアレッサーカートリッジ(油中水分凝集フィル
ター) 40 差圧検出装置
Claims (3)
- 【請求項1】 油中に含まれる水分を除去するための油
中水分除去フィルターにおいて、 油中に含まれる水滴状水分を撥ねて除去する撥水濾材
と、この撥水濾材を通過した油中に含まれる水分を吸着
する水吸着濾材とを備えたことを特徴とする油中水分除
去フィルター。 - 【請求項2】 前記撥水濾材と前記水吸着濾材の間に、
前記撥水濾材を通過した油中に含まれるエマルジョン状
水分を凝集させる水分凝集濾材を設けたことを特徴とす
る請求項1に記載の油中水分除去フィルター。 - 【請求項3】 油中に含まれる水分を除去するための油
中水分除去装置において、 油中に含まれるエマルジョン状水分を凝集させる油中水
分凝集フィルターを備え、この水分凝集フィルターを通
過した油を、請求項1又は請求項2に記載の油中水分除
去フィルターを通過させて、その油からの水分の除去を
行うようにしたことを特徴とする油中水分除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3348121A JPH0787881B2 (ja) | 1991-12-04 | 1991-12-04 | 油中水分除去フィルターおよび油中水分除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3348121A JPH0787881B2 (ja) | 1991-12-04 | 1991-12-04 | 油中水分除去フィルターおよび油中水分除去装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05154304A JPH05154304A (ja) | 1993-06-22 |
JPH0787881B2 true JPH0787881B2 (ja) | 1995-09-27 |
Family
ID=18394888
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3348121A Expired - Fee Related JPH0787881B2 (ja) | 1991-12-04 | 1991-12-04 | 油中水分除去フィルターおよび油中水分除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0787881B2 (ja) |
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JP5368131B2 (ja) * | 2009-02-20 | 2013-12-18 | 大日本スクリーン製造株式会社 | 溶剤再生装置及びその方法 |
JP5523734B2 (ja) * | 2009-04-22 | 2014-06-18 | アルプス工業株式会社 | ドレン水浄化装置 |
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KR101489584B1 (ko) * | 2013-06-25 | 2015-02-06 | 부산대학교 산학협력단 | 다공성 유수분리막 및 이를 이용한 오일 분리 방법과 장치 |
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-
1991
- 1991-12-04 JP JP3348121A patent/JPH0787881B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH05154304A (ja) | 1993-06-22 |
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