JPH07875A - 静電塗装装置における粉体塗料の搬送用ホース - Google Patents
静電塗装装置における粉体塗料の搬送用ホースInfo
- Publication number
- JPH07875A JPH07875A JP14206293A JP14206293A JPH07875A JP H07875 A JPH07875 A JP H07875A JP 14206293 A JP14206293 A JP 14206293A JP 14206293 A JP14206293 A JP 14206293A JP H07875 A JPH07875 A JP H07875A
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- Japan
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- hose
- powder coating
- coating material
- coating
- powder
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- Pending
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- Electrostatic Spraying Apparatus (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 粉体塗料を圧送しても、静電気が起こらず、
また、粉体塗料のこびり付き難い搬送用ホースを提供す
ることにより、長時間に亘って粉体塗料の吐出量を安定
化させ、また、ブツのない良好な塗装面を得ると共に、
塗装ガンによる帯電量の低下をなくして粉体塗料の付着
効率を向上させる。 【構成】 静電塗装装置における粉体塗料の搬送用ホー
スを、内面層がナイロン系で外面層がウレタン系の樹脂
によって形成された内外複数層とし、少なくとも内面層
の表面抵抗値を106 Ω以下にする。
また、粉体塗料のこびり付き難い搬送用ホースを提供す
ることにより、長時間に亘って粉体塗料の吐出量を安定
化させ、また、ブツのない良好な塗装面を得ると共に、
塗装ガンによる帯電量の低下をなくして粉体塗料の付着
効率を向上させる。 【構成】 静電塗装装置における粉体塗料の搬送用ホー
スを、内面層がナイロン系で外面層がウレタン系の樹脂
によって形成された内外複数層とし、少なくとも内面層
の表面抵抗値を106 Ω以下にする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、静電塗装装置におけ
る粉体塗料の搬送用ホースに関するものである。
る粉体塗料の搬送用ホースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】静電塗装装置は、図1に示すように、塗
装ガン1と塗料タンク5とが搬送用ホース2によってつ
ながれており、粉体塗料はインジェクター3によって塗
料タンク5から引出されて、搬送用ホース2内を通過し
て塗装ガン1に圧送されるようになっている。符号4
は、高圧エアーを示している。
装ガン1と塗料タンク5とが搬送用ホース2によってつ
ながれており、粉体塗料はインジェクター3によって塗
料タンク5から引出されて、搬送用ホース2内を通過し
て塗装ガン1に圧送されるようになっている。符号4
は、高圧エアーを示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、搬送用ホー
ス2は、従来、塩化ビニル系あるいはウレタン系の絶縁
性材料によって形成されているので、粉体塗料を圧送さ
せると、搬送用ホース2の内壁面と粉体塗料との摩擦に
よって静電気が発生し、粉体塗料が搬送用ホース2の内
壁面に付着する。
ス2は、従来、塩化ビニル系あるいはウレタン系の絶縁
性材料によって形成されているので、粉体塗料を圧送さ
せると、搬送用ホース2の内壁面と粉体塗料との摩擦に
よって静電気が発生し、粉体塗料が搬送用ホース2の内
壁面に付着する。
【0004】したがって、塗装作業を長時間行うと、搬
送用ホース2の内壁面に付着する粉体塗料の量が多くな
り、吐出量が低下して塗装不良を起こしたり、あるいは
付着した粉体塗料が固まりとなって剥がれて吐出され、
塗装面にブツが発生するという問題がある。
送用ホース2の内壁面に付着する粉体塗料の量が多くな
り、吐出量が低下して塗装不良を起こしたり、あるいは
付着した粉体塗料が固まりとなって剥がれて吐出され、
塗装面にブツが発生するという問題がある。
【0005】一方、搬送用ホース2に静電気が蓄積され
ると危険であるから、従来は、搬送用ホース2の外面に
銅線を巻いたり、シールド線を被せたり、あるいは搬送
用ホース2の肉厚部内に銅線を混入させるなどして静電
気を除去している。
ると危険であるから、従来は、搬送用ホース2の外面に
銅線を巻いたり、シールド線を被せたり、あるいは搬送
用ホース2の肉厚部内に銅線を混入させるなどして静電
気を除去している。
【0006】ところが、このようにして搬送用ホース2
の外面から静電気を強制的に除去した場合、搬送用ホー
ス2の内面に付着する粉体塗料は搬送用ホース2と反対
の極性に帯電しているため、粉体塗料の帯電量が増加
し、粉体塗料がますます搬送用ホース2の内面に付着し
やすくなる。
の外面から静電気を強制的に除去した場合、搬送用ホー
ス2の内面に付着する粉体塗料は搬送用ホース2と反対
の極性に帯電しているため、粉体塗料の帯電量が増加
し、粉体塗料がますます搬送用ホース2の内面に付着し
やすくなる。
【0007】また、搬送用ホース2を通過する間に粉体
塗料が帯電する極性と、塗装ガン1で粉体塗料に帯電さ
せる極性とが相違する場合、即ち、搬送用ホース2を通
過中にプラスに帯電した粉体塗料を、塗装ガン1でマイ
ナスに帯電させる場合、塗装ガン1による帯電量が少な
くなるので、被塗物6への付着効率が低下する。
塗料が帯電する極性と、塗装ガン1で粉体塗料に帯電さ
せる極性とが相違する場合、即ち、搬送用ホース2を通
過中にプラスに帯電した粉体塗料を、塗装ガン1でマイ
ナスに帯電させる場合、塗装ガン1による帯電量が少な
くなるので、被塗物6への付着効率が低下する。
【0008】この吐出された粉体塗料の帯電量が少なく
なるという問題は、特に、塗装ガン1のチャージ電圧が
低い場合や、摩擦帯電式の塗装ガン1の場合には大きな
問題となる。
なるという問題は、特に、塗装ガン1のチャージ電圧が
低い場合や、摩擦帯電式の塗装ガン1の場合には大きな
問題となる。
【0009】さらに、粉体塗料が搬送用ホース2の内壁
面に付着したり、こびり付くという問題は、上記の静電
気以外に、塗料タンク5からインジェクター3によって
粉体塗料が搬送用ホース2に急激に供給されるインジェ
クター3近くでは、衝撃熱によって粉体塗料が溶融する
ということによっても起こることである。
面に付着したり、こびり付くという問題は、上記の静電
気以外に、塗料タンク5からインジェクター3によって
粉体塗料が搬送用ホース2に急激に供給されるインジェ
クター3近くでは、衝撃熱によって粉体塗料が溶融する
ということによっても起こることである。
【0010】そこで、この発明は、粉体塗料を圧送して
も、静電気が起こらず、また、粉体塗料のこびり付き難
い搬送用ホースを提供することにより、長時間に亘って
粉体塗料の吐出量を安定化させ、また、ブツのない良好
な塗装面を得ると共に、塗装ガンによる帯電量の低下を
なくして粉体塗料の付着効率を向上させようとするもの
である。
も、静電気が起こらず、また、粉体塗料のこびり付き難
い搬送用ホースを提供することにより、長時間に亘って
粉体塗料の吐出量を安定化させ、また、ブツのない良好
な塗装面を得ると共に、塗装ガンによる帯電量の低下を
なくして粉体塗料の付着効率を向上させようとするもの
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するために、搬送用ホースを、内面層がナイロン
系で外面層がウレタン系の樹脂によって形成された内外
複数層とし、少なくとも内面層の表面抵抗値を106 Ω
以下にしたものである。
を解決するために、搬送用ホースを、内面層がナイロン
系で外面層がウレタン系の樹脂によって形成された内外
複数層とし、少なくとも内面層の表面抵抗値を106 Ω
以下にしたものである。
【0012】
【作用】上記のように、搬送用ホースの内面の表面抵抗
値を106 Ω以下にした場合、表1に示すように、粉体
塗料を圧送しても静電気の発生を防止することができ
る。
値を106 Ω以下にした場合、表1に示すように、粉体
塗料を圧送しても静電気の発生を防止することができ
る。
【0013】表1は、種々の材質によって形成した搬送
用ホース(ホース長8m)について、ナイロン系の粉体
塗料を、吐出量150g/min、搬送圧力2.5kg
/cm2 で通過させた場合のホース外面の静電圧を測定
したものであり、資料No.C、F、Hの複数層のホー
スの内面層はナイロン系であり、外面層はウレタン系で
ある。
用ホース(ホース長8m)について、ナイロン系の粉体
塗料を、吐出量150g/min、搬送圧力2.5kg
/cm2 で通過させた場合のホース外面の静電圧を測定
したものであり、資料No.C、F、Hの複数層のホー
スの内面層はナイロン系であり、外面層はウレタン系で
ある。
【0014】
【表1】
【0015】そして、表2は、表1の資料No.A〜G
の搬送用ホースについて、表1の条件でポリエステル系
の粉体塗料を通過させ、平板(□1000mm−1.6
t)をコンベアスピード2.0m/min、レシプロス
トローク800mmで、塗装ガンのコロナ電圧を−10
0KVと−40KVにして塗装した場合における粉体塗
料の付着効率を示している。
の搬送用ホースについて、表1の条件でポリエステル系
の粉体塗料を通過させ、平板(□1000mm−1.6
t)をコンベアスピード2.0m/min、レシプロス
トローク800mmで、塗装ガンのコロナ電圧を−10
0KVと−40KVにして塗装した場合における粉体塗
料の付着効率を示している。
【0016】この表2の結果から、内表面の表面抵抗値
が大きくなるほど付着効率が低下することがわかる。ま
た、塗装ガンのコロナ電圧が−40KVの場合には、特
にその差が顕著であるが、これは搬送用ホースを通過す
る間に、粉体塗料が逆の極性に帯電するからであると考
えられる。
が大きくなるほど付着効率が低下することがわかる。ま
た、塗装ガンのコロナ電圧が−40KVの場合には、特
にその差が顕著であるが、これは搬送用ホースを通過す
る間に、粉体塗料が逆の極性に帯電するからであると考
えられる。
【0017】
【表2】
【0018】また、図2は、表1の資料No.C、D、
F、Gの搬送用ホース(ホース長8m)について、塗装
機(ゲマボルスタティック社製APS型)を使用してポ
リエステル系の粉体塗料を吐出量180g/minで塗
装した場合における吐出量(g/min)の変化を示し
ている。
F、Gの搬送用ホース(ホース長8m)について、塗装
機(ゲマボルスタティック社製APS型)を使用してポ
リエステル系の粉体塗料を吐出量180g/minで塗
装した場合における吐出量(g/min)の変化を示し
ている。
【0019】この図2の結果から、内外2層構造の複数
層ホースは、内面層がナイロン系であり、粉体塗料が衝
突しても、内面が徐々に摩耗することによって粉体塗料
がこびり付かないので、特に、吐出量の低下がなく、安
定した吐出量を得ている。この場合、内面層が摩耗して
も外面層によって穴の発生が防止される。なお、内面層
と外面層の間に着色層を設けることにより、内面層の摩
耗状態を確認して搬送用ホースの交換時期を知ることも
できる。
層ホースは、内面層がナイロン系であり、粉体塗料が衝
突しても、内面が徐々に摩耗することによって粉体塗料
がこびり付かないので、特に、吐出量の低下がなく、安
定した吐出量を得ている。この場合、内面層が摩耗して
も外面層によって穴の発生が防止される。なお、内面層
と外面層の間に着色層を設けることにより、内面層の摩
耗状態を確認して搬送用ホースの交換時期を知ることも
できる。
【0020】また、表3は、表1の資料No.C、D、
E、F、Gの搬送用ホースを使用した箱物の塗装ライン
での塗料ブツを発生回数を示している。なお、使用ガン
数は、吐出量120g/minのものが4ガンであり、
コンベアスピードは3.0m/min、使用塗料はエポ
キシ・ポリエステル系である。
E、F、Gの搬送用ホースを使用した箱物の塗装ライン
での塗料ブツを発生回数を示している。なお、使用ガン
数は、吐出量120g/minのものが4ガンであり、
コンベアスピードは3.0m/min、使用塗料はエポ
キシ・ポリエステル系である。
【0021】
【表3】
【0022】この表3の結果より、特に、内外の2層構
造で、内面層の表面抵抗値が106Ω以下の資料No.
E、F、Gのものは、塗料ブツの発生回数が非常に少な
く、搬送用ホースの内面への粉体塗料のこびり付きがな
いことがわかる。
造で、内面層の表面抵抗値が106Ω以下の資料No.
E、F、Gのものは、塗料ブツの発生回数が非常に少な
く、搬送用ホースの内面への粉体塗料のこびり付きがな
いことがわかる。
【0023】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、搬送
用ホース内での静電気の発生を防止でき、また、粉体塗
料のこびり付きが防止されるので、長時間に亘って粉体
塗料の吐出量が安定化し、また、ブツのない良好な塗装
面が得られると共に、粉体塗料の付着効率が向上すると
いう効果がある。
用ホース内での静電気の発生を防止でき、また、粉体塗
料のこびり付きが防止されるので、長時間に亘って粉体
塗料の吐出量が安定化し、また、ブツのない良好な塗装
面が得られると共に、粉体塗料の付着効率が向上すると
いう効果がある。
【図1】静電塗装装置の全体概略図
【図2】吐出量の変化を示す図表
1 塗装ガン 2 搬送用ホース 3 インジェクター 4 高圧エアー 5 塗料タンク 6 被塗物
Claims (2)
- 【請求項1】 内外複数層からなり、その内面層がナイ
ロン系で外面層がウレタン系の樹脂によって形成され、
かつ内外面の表面抵抗値が106 Ω以下である静電塗装
装置における粉体塗料の搬送用ホース。 - 【請求項2】 内外複数層からなり、その内面層がナイ
ロン系で外面層がウレタン系の樹脂によって形成され、
少なくとも内面層の表面抵抗値が106 Ω以下である静
電塗装装置における粉体塗料の搬送用ホース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14206293A JPH07875A (ja) | 1993-06-14 | 1993-06-14 | 静電塗装装置における粉体塗料の搬送用ホース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14206293A JPH07875A (ja) | 1993-06-14 | 1993-06-14 | 静電塗装装置における粉体塗料の搬送用ホース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07875A true JPH07875A (ja) | 1995-01-06 |
Family
ID=15306548
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14206293A Pending JPH07875A (ja) | 1993-06-14 | 1993-06-14 | 静電塗装装置における粉体塗料の搬送用ホース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07875A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11621506B2 (en) | 2019-04-16 | 2023-04-04 | The Noco Company | Battery clamp device |
-
1993
- 1993-06-14 JP JP14206293A patent/JPH07875A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11621506B2 (en) | 2019-04-16 | 2023-04-04 | The Noco Company | Battery clamp device |
US11764501B2 (en) | 2019-04-16 | 2023-09-19 | The Noco Company | Battery clamp device |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040608 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040706 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |