JPH078710Y2 - 加工板 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、住宅のホールや居間の壁、天井などに用いら
れる加工板に関する。

［従来の技術］ 従来、室内壁や天井板として、ベニヤボードなどの下地
材にクロースなどの表面材を張った加工板が用いられて
いる。

［考案が解決しようとする問題点］ しかしながら、この種の加工板は、ベニヤボード自体、
天然の木材のように毛管細胞がないため、吸湿に対して
内部での呼吸調整ができないため、室内の湿度を調整す
る作用がない。

また、ベニヤボードに接着層を介してクロースなどの表
面材が接着するため、通気調節性能を損なう性質があ
る。

［問題点を解決するための手段及び作用］ 本考案は上記した問題点に鑑みてなされ、新規な加工板
を提供するもので、加工板を、多数の四角有底状溝部を
設けた桐板よりなる基板と、この基板の有底状溝部の突
成面に接着剤により張り付けられる通気性クロースなど
の表面材とから構成し、または加工板を、多数の円形有
底状穴部を設けた桐板よりなる基板と、この基板の円形
有底状穴部および穴部形成面を覆い、接着剤により張り
付けられる通気性クロースなどの表面材とから構成し、
吸湿に対して、内部での呼吸調整を可能にしたものであ
る。また、住宅のホールや居間の壁、天井板などに用い
ることで、室内を一定湿度に保つことができて、内装的
利用に有利となるものである。

［実施例］ 次に、本考案に係る加工板の実施例を図面について説明
する。

第１図ないし第２図は第１実施例を示し、第１図は、多
数の四角形有底状溝部を設けた桐板よりなる基板の四角
形有底状溝部の突成面に接着剤により通気性クロースな
どの表面材を接着して形成した加工板の分離斜視図、第
２図は、同上断面図である。

第３図ないし第４図は第２実施例を示し、第３図は、多
数の円形有底状穴部を設けた桐板よりなる基板の円形有
底状穴部および穴部形成面を通気性クロースなどの表面
材で覆い、接着して形成した加工板の分離斜視図、第４
図は、同上断面図である。

第１図および第２図において、符号１は適宜寸法、適宜
形状、適宜板厚の桐板を示し、この桐板１の表面には、
多数の四角形有底状溝部２が設けてあり、この多数の四
角形有底状溝部２の突成面３に接着剤を塗布して接着層
４を形成し、この接着層４を介して、通気性クロースな
どの表面材５が接着してある。

第３図および第４図において、符号６は適宜寸法、適宜
形状、適宜板厚の桐板を示し、この桐板６の表面には、
多数の円形有底状穴部７が設けてあり、この多数の円形
有底状穴部７および穴部形成面８を通気性クロースなど
の表面材９で覆い、接着層10を介して、通気性クロース
などの表面材９を接着するようにする。したがって、第
１図および第２図に示した第１実施例の場合、通気性ク
ロースなどの表面材５および多数の四角形有底状溝部２
の木口2aで空気の吸排が可能となり、室内湿度調節作用
を促すことになる。

また、第３図および第４図に示した第２実施例の場合、
通気性クロースなどの表面材９および多数の円形有底状
穴部７の木口7aで空気の吸排が可能となり室内湿度の調
節作用を促すことになる。

［考案の効果］ 以上のように本考案は、室内の湿度を調節する作用があ
るから、住宅のホールや居間の壁、天井などの内装的利
用が有利となるばかりか、室内を一定の湿度に保つこと
ができて快適であり、構造、加工が簡単であるから廉価
に提供できる等の著効がある。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は、本考案の第１実施例を示し、第
１図は分離斜視図、第２図は同上、断面図である。 第３図および第４図は、本考案の第２実施例を示し、第
３図は分離斜視図、第４図は同上、断面図である。 １〜桐板 ２〜多数の四角形有底状溝部 2a〜四角形有底状溝部の木口 ３〜多数の四角形有底状溝部の突成面 ４〜接着層 ５〜通気性クロースなどの表面材 ６〜桐板 ７〜多数の円形有底状穴部 7a〜円形有底状溝部の木口 ８〜穴部形成面 ９〜通気性クロースなどの表面材 10〜接着層

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】基板となる桐板の表面に多数の四角形有底
   状溝部を形成し、この溝部の突成面に通気性クロースな
   どの表面材を接着して表装したことを特徴とする加工
   板。
2. 【請求項２】基板となる桐板の表面に多数の円形有底状
   穴部を形成し、この穴部および穴部形成面を通気性クロ
   ースなどの表面材で覆い、接着して表装したことを特徴
   とする加工板。