JPH078709A - 冷水用水処理凝集剤およびそれを用いた冷水の浄化処理方法 - Google Patents
冷水用水処理凝集剤およびそれを用いた冷水の浄化処理方法Info
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- JPH078709A JPH078709A JP17604793A JP17604793A JPH078709A JP H078709 A JPH078709 A JP H078709A JP 17604793 A JP17604793 A JP 17604793A JP 17604793 A JP17604793 A JP 17604793A JP H078709 A JPH078709 A JP H078709A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 特に10℃以下のような冷水においても優れ
た凝集効果を示す水処理凝集剤およびそれを用いた冷水
の浄化処理方法の提供。 【構成】 ポリ塩化アルミニウムを塩基度が60〜70
%で硫酸イオン重量比(SO4 /Al2 O3 )が0.3
5〜0.6の高塩基度かつ高硫酸イオン濃度にすること
により、冷水に対する凝集効果に優れた凝集剤とするこ
とができる。例えば濁度6ppmの2℃の原水から濁度
1ppmするに必要な添加量は、従来品で100ppm
(曲線4)であるのに対し、硫酸イオンが従来レベル
(2.8%)であっても高塩基度にすれば75ppm
(曲線1)、さらに濃度を増せば50および45ppm
で(曲線2および3)、従来品の20℃の所要量と同等
あるいはそれ以下でよい。
た凝集効果を示す水処理凝集剤およびそれを用いた冷水
の浄化処理方法の提供。 【構成】 ポリ塩化アルミニウムを塩基度が60〜70
%で硫酸イオン重量比(SO4 /Al2 O3 )が0.3
5〜0.6の高塩基度かつ高硫酸イオン濃度にすること
により、冷水に対する凝集効果に優れた凝集剤とするこ
とができる。例えば濁度6ppmの2℃の原水から濁度
1ppmするに必要な添加量は、従来品で100ppm
(曲線4)であるのに対し、硫酸イオンが従来レベル
(2.8%)であっても高塩基度にすれば75ppm
(曲線1)、さらに濃度を増せば50および45ppm
で(曲線2および3)、従来品の20℃の所要量と同等
あるいはそれ以下でよい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に冷水に好適な水処
理凝集剤およびそれを用いた冷水の浄化処理方法に関す
る。
理凝集剤およびそれを用いた冷水の浄化処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、水道用水処理凝集剤に主として硫
酸アルミニウムあるいはポリ塩化アルミニウム(塩基性
塩化アルミニウム、別称パックあるいはPAC)が使用
されている。
酸アルミニウムあるいはポリ塩化アルミニウム(塩基性
塩化アルミニウム、別称パックあるいはPAC)が使用
されている。
【0003】しかして、硫酸アルミニウムは低温時に凝
集効果が著しく低下するが、ポリ塩化アルミニウムの凝
集効果は比較的温度の影響を受け難いので、冬期には水
温が著しく低下する関東以北の水道用水の浄化処理に一
般的にポリ塩化アルミニウムが使用される。
集効果が著しく低下するが、ポリ塩化アルミニウムの凝
集効果は比較的温度の影響を受け難いので、冬期には水
温が著しく低下する関東以北の水道用水の浄化処理に一
般的にポリ塩化アルミニウムが使用される。
【0004】従来技術では、特公昭47−21401に
おいてポリ塩化アルミニウムの凝集性を改良するために
硫酸イオンを含有させたポリ塩化アルミニウムが開示さ
れている。その塩基度の請求範囲は30〜83%、硫酸
イオンの含有量の請求範囲は酸化アルミニウムに対する
重量比(以下硫酸イオン重量比と表記する)で0.03
〜0.79の範囲である。
おいてポリ塩化アルミニウムの凝集性を改良するために
硫酸イオンを含有させたポリ塩化アルミニウムが開示さ
れている。その塩基度の請求範囲は30〜83%、硫酸
イオンの含有量の請求範囲は酸化アルミニウムに対する
重量比(以下硫酸イオン重量比と表記する)で0.03
〜0.79の範囲である。
【0005】濁度を有する原水に薬注後、攪拌・静置
し、上澄液の濁度により凝集効果を判定するジャーテス
トの例示によれば、塩基度51および58.3%,硫酸
イオン重量比0.257および0.247のポリ塩化ア
ルミニウムが凝集効果に優れ、塩基度61.6および7
1.6のような高塩基度では凝集効果が劣るとされてい
る。
し、上澄液の濁度により凝集効果を判定するジャーテス
トの例示によれば、塩基度51および58.3%,硫酸
イオン重量比0.257および0.247のポリ塩化ア
ルミニウムが凝集効果に優れ、塩基度61.6および7
1.6のような高塩基度では凝集効果が劣るとされてい
る。
【0006】硫酸イオンは凝集反応の促進の目的で加え
られるが、逆にポリマーの安定性を阻害して保存時に液
の白濁さらにはゲル化する等の問題を生ずる。このため
に、1978年に制定された水道用ポリ塩化アルミニウ
ムの日本工業規格(JIS)K1475では酸化アルミ
ニウム(Al2 O3 )の含有量の範囲を10.0〜1
1.0%、塩基度の範囲を45〜65%,さらに、硫酸
イオン含有量を3.5%以下に規制している。
られるが、逆にポリマーの安定性を阻害して保存時に液
の白濁さらにはゲル化する等の問題を生ずる。このため
に、1978年に制定された水道用ポリ塩化アルミニウ
ムの日本工業規格(JIS)K1475では酸化アルミ
ニウム(Al2 O3 )の含有量の範囲を10.0〜1
1.0%、塩基度の範囲を45〜65%,さらに、硫酸
イオン含有量を3.5%以下に規制している。
【0007】市場で提供される水道用ポリ塩化アルミニ
ウムはJIS規格に準拠して製造され、通常用途には塩
基度50%のものが提供されるが、保存性の観点から硫
酸イオン含有量は通常2.5%〜3%である。しかし
て、東北地方および北海道等の寒冷地向けには寒冷地仕
様の高塩基度製品が提供されており、当該塩基度は55
〜60%、硫酸イオン重量比は0.28近辺のものが多
い。
ウムはJIS規格に準拠して製造され、通常用途には塩
基度50%のものが提供されるが、保存性の観点から硫
酸イオン含有量は通常2.5%〜3%である。しかし
て、東北地方および北海道等の寒冷地向けには寒冷地仕
様の高塩基度製品が提供されており、当該塩基度は55
〜60%、硫酸イオン重量比は0.28近辺のものが多
い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ポ
リ塩化アルミニウムにおいても、特に水道水の浄水のよ
うに処理水の濁度が例えば10ppm以下と低くかつ処
理後の濁度を例えば1ppm以下に保つ場合には、冬期
の10℃以下の河川水や湖沼水のような冷水では他の季
節に比して数倍量のポリ塩化アルミニウムの添加を必要
とし、前記寒冷地向けの含硫酸イオン高塩基度製品によ
っても冷水に対する凝集性がまだ十分でなく、水処理凝
集剤の使用量の増加により凝集沈殿のろ過困難および凝
集沈殿量の増加等の問題があった。
リ塩化アルミニウムにおいても、特に水道水の浄水のよ
うに処理水の濁度が例えば10ppm以下と低くかつ処
理後の濁度を例えば1ppm以下に保つ場合には、冬期
の10℃以下の河川水や湖沼水のような冷水では他の季
節に比して数倍量のポリ塩化アルミニウムの添加を必要
とし、前記寒冷地向けの含硫酸イオン高塩基度製品によ
っても冷水に対する凝集性がまだ十分でなく、水処理凝
集剤の使用量の増加により凝集沈殿のろ過困難および凝
集沈殿量の増加等の問題があった。
【0009】したがって本発明の目的は、特に10℃以
下のような冷水においても優れた凝集効果を示す水処理
凝集剤およびそれを用いた冷水の浄化処理方法を提供す
ることにある。
下のような冷水においても優れた凝集効果を示す水処理
凝集剤およびそれを用いた冷水の浄化処理方法を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく、ポリ塩化アルミニウムの塩基度ならびに
硫酸イオンの含有量の組合わせを鋭意研究し、塩基度を
60〜70%かつ硫酸イオン重量比が0.35〜0.6
の高塩基度かつ高硫酸イオン濃度において、従来品に対
比して冷水に対する凝集効果が優れ、しかも保存安定性
があり、特に被処理水の水温が10℃以下の冷水処理用
の凝集剤として好適に使用できることを見いだし本発明
に到達した。
を達成すべく、ポリ塩化アルミニウムの塩基度ならびに
硫酸イオンの含有量の組合わせを鋭意研究し、塩基度を
60〜70%かつ硫酸イオン重量比が0.35〜0.6
の高塩基度かつ高硫酸イオン濃度において、従来品に対
比して冷水に対する凝集効果が優れ、しかも保存安定性
があり、特に被処理水の水温が10℃以下の冷水処理用
の凝集剤として好適に使用できることを見いだし本発明
に到達した。
【0011】したがって本発明は、第1に、ポリ塩化ア
ルミニウムを主体とした冷水用水処理凝集剤であって、
塩基度が60〜70%であり、かつ硫酸イオンを酸化ア
ルミニウム含有量に対する重量比で0.35〜0.60
含有することを特徴とする冷水用水処理凝集剤を;第2
に、寒冷期に比較的低濁度の河川水あるいは湖沼水から
処理後の濁度が1ppm以下の上水道用水を得るための
水処理において、塩基度が60〜70%で、酸化アルミ
ニウム含有量に対し重量比で0.35〜0.60の硫酸
イオンを含有するポリ塩化アルミニウムを凝集剤として
選択使用することを特徴とする冷水の浄化処理方法を;
第3に、前記被処理水の水温が10℃以下である上記の
冷水浄化処理方法を提供するものである。
ルミニウムを主体とした冷水用水処理凝集剤であって、
塩基度が60〜70%であり、かつ硫酸イオンを酸化ア
ルミニウム含有量に対する重量比で0.35〜0.60
含有することを特徴とする冷水用水処理凝集剤を;第2
に、寒冷期に比較的低濁度の河川水あるいは湖沼水から
処理後の濁度が1ppm以下の上水道用水を得るための
水処理において、塩基度が60〜70%で、酸化アルミ
ニウム含有量に対し重量比で0.35〜0.60の硫酸
イオンを含有するポリ塩化アルミニウムを凝集剤として
選択使用することを特徴とする冷水の浄化処理方法を;
第3に、前記被処理水の水温が10℃以下である上記の
冷水浄化処理方法を提供するものである。
【0012】
【作用】水処理凝集剤の効果はジャーテストにおいて所
定の薬剤添加量における凝集沈殿(フロック)の生成の
早さ,フロックの大きさ,フロックの沈降性,最終的に
は所定時間の静置後の処理水濁度から評価され、このよ
うな凝集効果のほか実用的には薬剤の保存安定性が重要
である。
定の薬剤添加量における凝集沈殿(フロック)の生成の
早さ,フロックの大きさ,フロックの沈降性,最終的に
は所定時間の静置後の処理水濁度から評価され、このよ
うな凝集効果のほか実用的には薬剤の保存安定性が重要
である。
【0013】塩基度を60〜70%で硫酸イオン重量比
が0.35〜0.6の高塩基度かつ高硫酸イオン濃度と
した本発明のポリ塩化アルミニウム凝集剤は、後述の実
施例で詳述されるように室温程度の水温では凝集性が従
来製品(例えば塩基度50%、硫酸イオン重量比0.2
7)との差は顕著でないが、水温2℃の河川水の処理に
おいて、高塩基度と高硫酸イオン含有の相乗効果により
冷水凝集性が著しく改善される。
が0.35〜0.6の高塩基度かつ高硫酸イオン濃度と
した本発明のポリ塩化アルミニウム凝集剤は、後述の実
施例で詳述されるように室温程度の水温では凝集性が従
来製品(例えば塩基度50%、硫酸イオン重量比0.2
7)との差は顕著でないが、水温2℃の河川水の処理に
おいて、高塩基度と高硫酸イオン含有の相乗効果により
冷水凝集性が著しく改善される。
【0014】
【実施例1】バイヤー法水酸化アルミニウムと35%塩
酸を反応させて塩基度45%のポリ塩化アルミニウムを
得、これに、最終Al2 O3 %が10.0〜11.0%
になるように計算量の水道水を加えて希釈したのち、8
%硫酸アルミニウム溶液を計算量加え、所定の塩基度の
ポリ塩化アルミニウムを得るに必要量の炭酸ナトリウム
を用いて中和して、所定の硫酸イオン重量比のポリ塩化
アルミニウムを得た。
酸を反応させて塩基度45%のポリ塩化アルミニウムを
得、これに、最終Al2 O3 %が10.0〜11.0%
になるように計算量の水道水を加えて希釈したのち、8
%硫酸アルミニウム溶液を計算量加え、所定の塩基度の
ポリ塩化アルミニウムを得るに必要量の炭酸ナトリウム
を用いて中和して、所定の硫酸イオン重量比のポリ塩化
アルミニウムを得た。
【0015】得られたAl2 O3 10.5%,塩基度6
2%,硫酸イオン濃度4.5%のポリ塩化アルミニウム
の凝集性を水温別(15℃,10℃および2℃)に評価
するためのジャーテストを行った。
2%,硫酸イオン濃度4.5%のポリ塩化アルミニウム
の凝集性を水温別(15℃,10℃および2℃)に評価
するためのジャーテストを行った。
【0016】なお比較試料として、Al2 O3 10.5
%,塩基度50%,硫酸イオン濃度2.7%のポリ塩化
アルミニウムも供試した。
%,塩基度50%,硫酸イオン濃度2.7%のポリ塩化
アルミニウムも供試した。
【0017】テスト用の原水準備およびジャ−テストと
手順は以下の通りである。 (1) テスト用原水 高濁度原水用には、キシダ化学製濁度測定用カオリン標
準液(濁度1000度)を純水で2倍に希釈して濁度5
00度としテストに供し、低濁度原水としては、柿の木
浄水場から供給される工業用水を採取してテストに供し
た。濁度は6度であった。 (2) ジャーテスト手順 500mlトールビーカーにテスト用原水500mlを
取り、200回転3分間急速撹拌し、つぎに50回転5
分間緩速撹拌した後、10分間静置後上澄水300ml
をとり、JIS K 0101 工業用水試験方法の
8、濁度測定の一般法にしたがって濁度を測定した。低
温テストは予め氷水又は10℃の冷水で冷却したテスト
用原水を使用してトールビーカーを氷水又は冷水に浸漬
して冷却しながらジャーテストを実施した。テスト中の
検水の水温は2℃および10℃であった。比較のために
室温(15℃)で同様のジャーテストを実施した。 (3) ジャーテスト結果 濁度6度の原水に対し添加量50ppmの場合のジャー
テスト結果を表1に示す。
手順は以下の通りである。 (1) テスト用原水 高濁度原水用には、キシダ化学製濁度測定用カオリン標
準液(濁度1000度)を純水で2倍に希釈して濁度5
00度としテストに供し、低濁度原水としては、柿の木
浄水場から供給される工業用水を採取してテストに供し
た。濁度は6度であった。 (2) ジャーテスト手順 500mlトールビーカーにテスト用原水500mlを
取り、200回転3分間急速撹拌し、つぎに50回転5
分間緩速撹拌した後、10分間静置後上澄水300ml
をとり、JIS K 0101 工業用水試験方法の
8、濁度測定の一般法にしたがって濁度を測定した。低
温テストは予め氷水又は10℃の冷水で冷却したテスト
用原水を使用してトールビーカーを氷水又は冷水に浸漬
して冷却しながらジャーテストを実施した。テスト中の
検水の水温は2℃および10℃であった。比較のために
室温(15℃)で同様のジャーテストを実施した。 (3) ジャーテスト結果 濁度6度の原水に対し添加量50ppmの場合のジャー
テスト結果を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】表1の結果から判るように、水温15℃に
おいては、いずれの試料も凝集効果に顕著な差は認めら
れないが、水温2℃の河川水の処理において通常用途の
組成(比較試料1)の塩基度50%、硫酸イオン濃度
2.7%のポリ塩化アルミニウムに比し高塩基度硫酸イ
オンを4.5%にすれば2℃の冷水においてもすぐれた
凝集効果を得ることができる。
おいては、いずれの試料も凝集効果に顕著な差は認めら
れないが、水温2℃の河川水の処理において通常用途の
組成(比較試料1)の塩基度50%、硫酸イオン濃度
2.7%のポリ塩化アルミニウムに比し高塩基度硫酸イ
オンを4.5%にすれば2℃の冷水においてもすぐれた
凝集効果を得ることができる。
【0020】
【実施例2】高塩基度かつ高硫酸イオン濃度のポリ塩化
アルミニウムの冷水凝集効果と添加量の関係を評価する
ためのジャーテストを行った。
アルミニウムの冷水凝集効果と添加量の関係を評価する
ためのジャーテストを行った。
【0021】図1は本実施例でテストされた試料および
比較試料について、濁度と試料添加量の関係を示すグラ
フである。
比較試料について、濁度と試料添加量の関係を示すグラ
フである。
【0022】実施例1に示す方法で所定の塩基度と硫酸
イオン含有のポリ塩化アルミニウム試料を作成した。原
水は純水に濁度調整用のカオリンを加えて濁度6度に調
整した後、ジャーテスト中検水の温度2℃に保持した。
イオン含有のポリ塩化アルミニウム試料を作成した。原
水は純水に濁度調整用のカオリンを加えて濁度6度に調
整した後、ジャーテスト中検水の温度2℃に保持した。
【0023】上記試料を35.50および100ppm
それぞれ添加して10分後の上澄み濁度を求め、図1に
示すように上澄み濁度を縦軸にとり添加量を横軸にとり
濁度−添加量の曲線を描き濁度1度に相当する添加量を
読みとった。結果を表2に示す。なお比較試料2として
Al2 O3 10.5%、塩基度50%、硫酸イオン濃度
2.8%の従来品について、水温2℃と20℃の場合に
ついてもテストした。
それぞれ添加して10分後の上澄み濁度を求め、図1に
示すように上澄み濁度を縦軸にとり添加量を横軸にとり
濁度−添加量の曲線を描き濁度1度に相当する添加量を
読みとった。結果を表2に示す。なお比較試料2として
Al2 O3 10.5%、塩基度50%、硫酸イオン濃度
2.8%の従来品について、水温2℃と20℃の場合に
ついてもテストした。
【0024】
【表2】 比較試料2の2℃と20℃におけるテスト結果から、従
来品は水温2℃で同一濁度を得るためには水温20℃の
場合の2倍の添加量を必要とする(図1の比較試料2の
曲線4参照)。これに対して硫酸イオン含有量が従来レ
ベル(2.8)であっても高塩基度にすれば(図1の試
料2の曲線1参照)、従来品より所要量は減少するが、
さらに硫酸イオンを増加すれば(試料3の曲線2および
試料4の曲線3参照)、水温2℃の冷水であっても従来
品の半分以下ですみ、従来品を水温20℃で用いる場合
の所要量に比し同等以下で良い。
来品は水温2℃で同一濁度を得るためには水温20℃の
場合の2倍の添加量を必要とする(図1の比較試料2の
曲線4参照)。これに対して硫酸イオン含有量が従来レ
ベル(2.8)であっても高塩基度にすれば(図1の試
料2の曲線1参照)、従来品より所要量は減少するが、
さらに硫酸イオンを増加すれば(試料3の曲線2および
試料4の曲線3参照)、水温2℃の冷水であっても従来
品の半分以下ですみ、従来品を水温20℃で用いる場合
の所要量に比し同等以下で良い。
【0025】なお、図の試料4の曲線(曲線3)から、
ポリ塩化アルミニウム添加量を約55ppmにすれば濁
度0.5ppmにまで凝集効果を高めるのは容易である
と推定される。
ポリ塩化アルミニウム添加量を約55ppmにすれば濁
度0.5ppmにまで凝集効果を高めるのは容易である
と推定される。
【0026】
【実施例3】実施例1のポリ塩化アルミニウム調製方法
により各塩基度および各硫酸イオン濃度の試料を調製し
て保存安定性を調査した。なお比較試料として塩基度6
0%未満で、硫酸イオン濃度が2.5〜4.5%の試料
についても同様に調査した。
により各塩基度および各硫酸イオン濃度の試料を調製し
て保存安定性を調査した。なお比較試料として塩基度6
0%未満で、硫酸イオン濃度が2.5〜4.5%の試料
についても同様に調査した。
【0027】保存安定性は試料を調製後、ナイロン−ポ
リエチレンラミネートフイルムパックに密封し2週間室
温(20℃)に放置して試料の白濁を目視した。2週間
清澄を保った場合は通常数ケ月の保存安定性がある。
リエチレンラミネートフイルムパックに密封し2週間室
温(20℃)に放置して試料の白濁を目視した。2週間
清澄を保った場合は通常数ケ月の保存安定性がある。
【0028】結果を表3に示す。表中○印は透明で濁り
なしの場合、×印は濁りを示すものである。
なしの場合、×印は濁りを示すものである。
【0029】
【表3】 比較試料の通常仕様のPACの塩基度45〜55%で硫
酸イオン濃度が4.5%の場合では、製造後2週間の保
存で白濁して不安定になり保存性が失われた。これに対
し、塩基度が58〜67%の範囲では硫酸イオン濃度が
6%まで安定性があった。しかし、この範囲でも硫酸イ
オンが6.55では不安定で保存性が無かった。さらに
塩基度70%を超えると中和法では多量の中和剤を使用
するので液の粘性が上がり実用的でない。
酸イオン濃度が4.5%の場合では、製造後2週間の保
存で白濁して不安定になり保存性が失われた。これに対
し、塩基度が58〜67%の範囲では硫酸イオン濃度が
6%まで安定性があった。しかし、この範囲でも硫酸イ
オンが6.55では不安定で保存性が無かった。さらに
塩基度70%を超えると中和法では多量の中和剤を使用
するので液の粘性が上がり実用的でない。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば,
JIS規格値の上限域の塩基度において、JIS規格の
上限値以上の硫酸イオンを安定に含有させることができ
て、高塩基度と高硫酸イオン含有の相乗効果により冷水
凝集性に優れた水処理凝集剤が得られるので、処理後の
濁度を1ppm以下に保つような10℃以下の冷水に対
して、従来品の使用量に比し格段に低い添加量を可能と
する有効な浄水処理方法を提供することとなる。
JIS規格値の上限域の塩基度において、JIS規格の
上限値以上の硫酸イオンを安定に含有させることができ
て、高塩基度と高硫酸イオン含有の相乗効果により冷水
凝集性に優れた水処理凝集剤が得られるので、処理後の
濁度を1ppm以下に保つような10℃以下の冷水に対
して、従来品の使用量に比し格段に低い添加量を可能と
する有効な浄水処理方法を提供することとなる。
【0031】
【0032】
【図1】本発明のポリ塩化アルミニウムの冷水凝集効果
を評価するために実施されたジャーテストにおける濁度
−添加量の関係を示すグラフである。
を評価するために実施されたジャーテストにおける濁度
−添加量の関係を示すグラフである。
【0033】
1 試料2の曲線 2 試料3の曲線 3 試料4の曲線 4 比較試料2の曲線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】テスト用の原水準備およびジャ−テストと
手順は以下の通りである。 (1) テスト用原水 高濁度原水用には、キシダ化学製濁度測定用カオリン標
準液(濁度1000度)を純水で2倍に希釈して濁度5
00度としテストに供し、低濁度原水としては、埼玉県
草加市柿の木浄水場から供給される工業用水を採取して
テストに供した。濁度は6度であった。 (2) ジャーテスト手順 500mlトールビーカーにテスト用原水500mlを
取り、200回転3分間急速撹拌し、つぎに50回転5
分間緩速撹拌した後、10分間静置後上澄水300ml
をとり、JIS K 0101 工業用水試験方法の
8、濁度測定の一般法にしたがって濁度を測定した。低
温テストは予め氷水又は10℃の冷水で冷却したテスト
用原水を使用してトールビーカーを氷水又は冷水に浸漬
して冷却しながらジャーテストを実施した。テスト中の
検水の水温は2℃および10℃であった。比較のために
室温(15℃)で同様のジャーテストを実施した。 (3) ジャーテスト結果 濁度6度の原水に対し添加量50ppmの場合のジャー
テスト結果を表1に示す。
手順は以下の通りである。 (1) テスト用原水 高濁度原水用には、キシダ化学製濁度測定用カオリン標
準液(濁度1000度)を純水で2倍に希釈して濁度5
00度としテストに供し、低濁度原水としては、埼玉県
草加市柿の木浄水場から供給される工業用水を採取して
テストに供した。濁度は6度であった。 (2) ジャーテスト手順 500mlトールビーカーにテスト用原水500mlを
取り、200回転3分間急速撹拌し、つぎに50回転5
分間緩速撹拌した後、10分間静置後上澄水300ml
をとり、JIS K 0101 工業用水試験方法の
8、濁度測定の一般法にしたがって濁度を測定した。低
温テストは予め氷水又は10℃の冷水で冷却したテスト
用原水を使用してトールビーカーを氷水又は冷水に浸漬
して冷却しながらジャーテストを実施した。テスト中の
検水の水温は2℃および10℃であった。比較のために
室温(15℃)で同様のジャーテストを実施した。 (3) ジャーテスト結果 濁度6度の原水に対し添加量50ppmの場合のジャー
テスト結果を表1に示す。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】表1の結果から判るように、水温15℃に
おいては、いずれの試料も凝集効果に顕著な差は認めら
れないが、水温2℃の河川水の処理において通常用途の
組成(比較試料1)の塩基度50%、硫酸イオン濃度
2.7%のポリ塩化アルミニウムに比し高塩基度かつ硫
酸イオンを4.5%にすれば2℃の冷水においてもすぐ
れた凝集効果を得ることができる。
おいては、いずれの試料も凝集効果に顕著な差は認めら
れないが、水温2℃の河川水の処理において通常用途の
組成(比較試料1)の塩基度50%、硫酸イオン濃度
2.7%のポリ塩化アルミニウムに比し高塩基度かつ硫
酸イオンを4.5%にすれば2℃の冷水においてもすぐ
れた凝集効果を得ることができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】
【表3】比較試料の通常仕様のPACの塩基度45〜5
5%で硫酸イオン濃度が4.5%の場合では、製造後2
週間の保存で白濁して不安定になり保存性が失われた。
これに対し、塩基度が58〜67%の範囲では硫酸イオ
ン濃度が6%まで安定性があった。しかし、この範囲で
も硫酸イオンが6.55%では不安定で保存性が無かっ
た。さらに塩基度70%を超えると中和法では多量の中
和剤を使用するので液の粘性が上がり実用的でない。
5%で硫酸イオン濃度が4.5%の場合では、製造後2
週間の保存で白濁して不安定になり保存性が失われた。
これに対し、塩基度が58〜67%の範囲では硫酸イオ
ン濃度が6%まで安定性があった。しかし、この範囲で
も硫酸イオンが6.55%では不安定で保存性が無かっ
た。さらに塩基度70%を超えると中和法では多量の中
和剤を使用するので液の粘性が上がり実用的でない。
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に冷水に好適な水処
理凝集剤およびそれを用いた冷水の浄化処理方法に関す
る。
理凝集剤およびそれを用いた冷水の浄化処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、水道用水処理凝集剤に主として硫
酸アルミニウムあるいはポリ塩化アルミニウム(塩基性
塩化アルミニウム、別称パックあるいはPAC)が使用
されている。
酸アルミニウムあるいはポリ塩化アルミニウム(塩基性
塩化アルミニウム、別称パックあるいはPAC)が使用
されている。
【0003】しかして、硫酸アルミニウムは低温時に凝
集効果が著しく低下するが、ポリ塩化アルミニウムの凝
集効果は比較的温度の影響を受け難いので、冬期には水
温が著しく低下する関東以北の水道用水の浄化処理に一
般的にポリ塩化アルミニウムが使用される。
集効果が著しく低下するが、ポリ塩化アルミニウムの凝
集効果は比較的温度の影響を受け難いので、冬期には水
温が著しく低下する関東以北の水道用水の浄化処理に一
般的にポリ塩化アルミニウムが使用される。
【0004】従来技術では、特公昭47−21401に
おいてポリ塩化アルミニウムの凝集性を改良するために
硫酸イオンを含有させたポリ塩化アルミニウムが開示さ
れている。その塩基度の請求範囲は30〜83%、硫酸
イオンの含有量の請求範囲は酸化アルミニウムに対する
重量比(以下硫酸イオン重量比と表記する)で0.03
〜0.79の範囲である。
おいてポリ塩化アルミニウムの凝集性を改良するために
硫酸イオンを含有させたポリ塩化アルミニウムが開示さ
れている。その塩基度の請求範囲は30〜83%、硫酸
イオンの含有量の請求範囲は酸化アルミニウムに対する
重量比(以下硫酸イオン重量比と表記する)で0.03
〜0.79の範囲である。
【0005】濁度を有する原水に薬注後、攪拌・静置
し、上澄液の濁度により凝集効果を判定するジャーテス
トの例示によれば、塩基度51および58.3%,硫酸
イオン重量比0.257および0.247のポリ塩化ア
ルミニウムが凝集効果に優れ、塩基度61.6および7
1.6のような高塩基度では凝集効果が劣るとされてい
る。
し、上澄液の濁度により凝集効果を判定するジャーテス
トの例示によれば、塩基度51および58.3%,硫酸
イオン重量比0.257および0.247のポリ塩化ア
ルミニウムが凝集効果に優れ、塩基度61.6および7
1.6のような高塩基度では凝集効果が劣るとされてい
る。
【0006】硫酸イオンは凝集反応の促進の目的で加え
られるが、逆にポリマーの安定性を阻害して保存時に液
の白濁さらにはゲル化する等の問題を生ずる。このため
に、1978年に制定された水道用ポリ塩化アルミニウ
ムの日本工業規格(JIS)K1475では酸化アルミ
ニウム(Al2 O3 )の含有量の範囲を10.0〜1
1.0%、塩基度の範囲を45〜65%,さらに、硫酸
イオン含有量を3.5%以下に規制している。
られるが、逆にポリマーの安定性を阻害して保存時に液
の白濁さらにはゲル化する等の問題を生ずる。このため
に、1978年に制定された水道用ポリ塩化アルミニウ
ムの日本工業規格(JIS)K1475では酸化アルミ
ニウム(Al2 O3 )の含有量の範囲を10.0〜1
1.0%、塩基度の範囲を45〜65%,さらに、硫酸
イオン含有量を3.5%以下に規制している。
【0007】市場で提供される水道用ポリ塩化アルミニ
ウムはJIS規格に準拠して製造され、通常用途には塩
基度50%のものが提供されるが、保存性の観点から硫
酸イオン含有量は通常2.5%〜3%である。しかし
て、東北地方および北海道等の寒冷地向けには寒冷地仕
様の高塩基度製品が提供されており、当該塩基度は55
〜60%、硫酸イオン重量比は0.28近辺のものが多
い。
ウムはJIS規格に準拠して製造され、通常用途には塩
基度50%のものが提供されるが、保存性の観点から硫
酸イオン含有量は通常2.5%〜3%である。しかし
て、東北地方および北海道等の寒冷地向けには寒冷地仕
様の高塩基度製品が提供されており、当該塩基度は55
〜60%、硫酸イオン重量比は0.28近辺のものが多
い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ポ
リ塩化アルミニウムにおいても、特に水道水の浄水のよ
うに処理水の濁度が例えば10ppm以下と低くかつ処
理後の濁度を例えば1ppm以下に保つ場合には、冬期
の10℃以下の河川水や湖沼水のような冷水では他の季
節に比して数倍量のポリ塩化アルミニウムの添加を必要
とし、前記寒冷地向けの含硫酸イオン高塩基度製品によ
っても冷水に対する凝集性がまだ十分でなく、水処理凝
集剤の使用量の増加により凝集沈殿のろ過困難および凝
集沈殿量の増加等の問題があった。
リ塩化アルミニウムにおいても、特に水道水の浄水のよ
うに処理水の濁度が例えば10ppm以下と低くかつ処
理後の濁度を例えば1ppm以下に保つ場合には、冬期
の10℃以下の河川水や湖沼水のような冷水では他の季
節に比して数倍量のポリ塩化アルミニウムの添加を必要
とし、前記寒冷地向けの含硫酸イオン高塩基度製品によ
っても冷水に対する凝集性がまだ十分でなく、水処理凝
集剤の使用量の増加により凝集沈殿のろ過困難および凝
集沈殿量の増加等の問題があった。
【0009】したがって本発明の目的は、特に10℃以
下のような冷水においても優れた凝集効果を示す水処理
凝集剤およびそれを用いた冷水の浄化処理方法を提供す
ることにある。
下のような冷水においても優れた凝集効果を示す水処理
凝集剤およびそれを用いた冷水の浄化処理方法を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく、ポリ塩化アルミニウムの塩基度ならびに
硫酸イオンの含有量の組合わせを鋭意研究し、塩基度を
60〜70%かつ硫酸イオン重量比が0.35〜0.6
の高塩基度かつ高硫酸イオン濃度において、従来品に対
比して冷水に対する凝集効果が優れ、しかも保存安定性
があり、特に被処理水の水温が10℃以下の冷水処理用
の凝集剤として好適に使用できることを見いだし本発明
に到達した。
を達成すべく、ポリ塩化アルミニウムの塩基度ならびに
硫酸イオンの含有量の組合わせを鋭意研究し、塩基度を
60〜70%かつ硫酸イオン重量比が0.35〜0.6
の高塩基度かつ高硫酸イオン濃度において、従来品に対
比して冷水に対する凝集効果が優れ、しかも保存安定性
があり、特に被処理水の水温が10℃以下の冷水処理用
の凝集剤として好適に使用できることを見いだし本発明
に到達した。
【0011】したがって本発明は、第1に、ポリ塩化ア
ルミニウムを主体とした冷水用水処理凝集剤であって、
塩基度が60〜70%であり、かつ硫酸イオンを酸化ア
ルミニウム含有量に対する重量比で0.35〜0.60
含有することを特徴とする冷水用水処理凝集剤を;第2
に、寒冷期に比較的低濁度の河川水あるいは湖沼水から
処理後の濁度が1ppm以下の上水道用水を得るための
水処理において、塩基度が60〜70%で、酸化アルミ
ニウム含有量に対し重量比で0.35〜0.60の硫酸
イオンを含有するポリ塩化アルミニウムを凝集剤として
選択使用することを特徴とする冷水の浄化処理方法を;
第3に、前記被処理水の水温が10℃以下である上記の
冷水浄化処理方法を提供するものである。
ルミニウムを主体とした冷水用水処理凝集剤であって、
塩基度が60〜70%であり、かつ硫酸イオンを酸化ア
ルミニウム含有量に対する重量比で0.35〜0.60
含有することを特徴とする冷水用水処理凝集剤を;第2
に、寒冷期に比較的低濁度の河川水あるいは湖沼水から
処理後の濁度が1ppm以下の上水道用水を得るための
水処理において、塩基度が60〜70%で、酸化アルミ
ニウム含有量に対し重量比で0.35〜0.60の硫酸
イオンを含有するポリ塩化アルミニウムを凝集剤として
選択使用することを特徴とする冷水の浄化処理方法を;
第3に、前記被処理水の水温が10℃以下である上記の
冷水浄化処理方法を提供するものである。
【0012】
【作用】水処理凝集剤の効果はジャーテストにおいて所
定の薬剤添加量における凝集沈殿(フロック)の生成の
早さ,フロックの大きさ,フロックの沈降性,最終的に
は所定時間の静置後の処理水濁度から評価され、このよ
うな凝集効果のほか実用的には薬剤の保存安定性が重要
である。
定の薬剤添加量における凝集沈殿(フロック)の生成の
早さ,フロックの大きさ,フロックの沈降性,最終的に
は所定時間の静置後の処理水濁度から評価され、このよ
うな凝集効果のほか実用的には薬剤の保存安定性が重要
である。
【0013】塩基度を60〜70%で硫酸イオン重量比
が0.35〜0.6の高塩基度かつ高硫酸イオン濃度と
した本発明のポリ塩化アルミニウム凝集剤は、後述の実
施例で詳述されるように室温程度の水温では凝集性が従
来製品(例えば塩基度50%、硫酸イオン重量比0.2
7)との差は顕著でないが、水温2℃の河川水の処理に
おいて、高塩基度と高硫酸イオン含有の相乗効果により
冷水凝集性が著しく改善される。
が0.35〜0.6の高塩基度かつ高硫酸イオン濃度と
した本発明のポリ塩化アルミニウム凝集剤は、後述の実
施例で詳述されるように室温程度の水温では凝集性が従
来製品(例えば塩基度50%、硫酸イオン重量比0.2
7)との差は顕著でないが、水温2℃の河川水の処理に
おいて、高塩基度と高硫酸イオン含有の相乗効果により
冷水凝集性が著しく改善される。
【0014】
【実施例1】バイヤー法水酸化アルミニウムと35%塩
酸を反応させて塩基度45%のポリ塩化アルミニウムを
得、これに、最終Al2 O3 %が10.0〜11.0%
になるように計算量の水道水を加えて希釈したのち、8
%硫酸アルミニウム溶液を計算量加え、所定の塩基度の
ポリ塩化アルミニウムを得るに必要量の炭酸ナトリウム
を用いて中和して、所定の硫酸イオン重量比のポリ塩化
アルミニウムを得た。
酸を反応させて塩基度45%のポリ塩化アルミニウムを
得、これに、最終Al2 O3 %が10.0〜11.0%
になるように計算量の水道水を加えて希釈したのち、8
%硫酸アルミニウム溶液を計算量加え、所定の塩基度の
ポリ塩化アルミニウムを得るに必要量の炭酸ナトリウム
を用いて中和して、所定の硫酸イオン重量比のポリ塩化
アルミニウムを得た。
【0015】得られたAl2 O3 10.5%,塩基度6
2%,硫酸イオン濃度4.5%のポリ塩化アルミニウム
の凝集性を水温別(15℃,10℃および2℃)に評価
するためのジャーテストを行った。
2%,硫酸イオン濃度4.5%のポリ塩化アルミニウム
の凝集性を水温別(15℃,10℃および2℃)に評価
するためのジャーテストを行った。
【0016】なお比較試料として、Al2 O3 10.5
%,塩基度50%,硫酸イオン濃度2.7%のポリ塩化
アルミニウムも供試した。
%,塩基度50%,硫酸イオン濃度2.7%のポリ塩化
アルミニウムも供試した。
【0017】テスト用の原水準備およびジャ−テストと
手順は以下の通りである。 (1) テスト用原水 高濁度原水用には、キシダ化学製濁度測定用カオリン標
準液(濁度1000度)を純水で2倍に希釈して濁度5
00度としテストに供し、低濁度原水としては、柿の木
浄水場から供給される工業用水を採取してテストに供し
た。濁度は6度であった。 (2) ジャーテスト手順 500mlトールビーカーにテスト用原水500mlを
取り、200回転3分間急速撹拌し、つぎに50回転5
分間緩速撹拌した後、10分間静置後上澄水300ml
をとり、JIS K 0101 工業用水試験方法の
8、濁度測定の一般法にしたがって濁度を測定した。低
温テストは予め氷水又は10℃の冷水で冷却したテスト
用原水を使用してトールビーカーを氷水又は冷水に浸漬
して冷却しながらジャーテストを実施した。テスト中の
検水の水温は2℃および10℃であった。比較のために
室温(15℃)で同様のジャーテストを実施した。 (3) ジャーテスト結果 濁度6度の原水に対し添加量50ppmの場合のジャー
テスト結果を表1に示す。
手順は以下の通りである。 (1) テスト用原水 高濁度原水用には、キシダ化学製濁度測定用カオリン標
準液(濁度1000度)を純水で2倍に希釈して濁度5
00度としテストに供し、低濁度原水としては、柿の木
浄水場から供給される工業用水を採取してテストに供し
た。濁度は6度であった。 (2) ジャーテスト手順 500mlトールビーカーにテスト用原水500mlを
取り、200回転3分間急速撹拌し、つぎに50回転5
分間緩速撹拌した後、10分間静置後上澄水300ml
をとり、JIS K 0101 工業用水試験方法の
8、濁度測定の一般法にしたがって濁度を測定した。低
温テストは予め氷水又は10℃の冷水で冷却したテスト
用原水を使用してトールビーカーを氷水又は冷水に浸漬
して冷却しながらジャーテストを実施した。テスト中の
検水の水温は2℃および10℃であった。比較のために
室温(15℃)で同様のジャーテストを実施した。 (3) ジャーテスト結果 濁度6度の原水に対し添加量50ppmの場合のジャー
テスト結果を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】表1の結果から判るように、水温15℃に
おいては、いずれの試料も凝集効果に顕著な差は認めら
れないが、水温2℃の河川水の処理において通常用途の
組成(比較試料1)の塩基度50%、硫酸イオン濃度
2.7%のポリ塩化アルミニウムに比し高塩基度硫酸イ
オンを4.5%にすれば2℃の冷水においてもすぐれた
凝集効果を得ることができる。
おいては、いずれの試料も凝集効果に顕著な差は認めら
れないが、水温2℃の河川水の処理において通常用途の
組成(比較試料1)の塩基度50%、硫酸イオン濃度
2.7%のポリ塩化アルミニウムに比し高塩基度硫酸イ
オンを4.5%にすれば2℃の冷水においてもすぐれた
凝集効果を得ることができる。
【0020】
【実施例2】高塩基度かつ高硫酸イオン濃度のポリ塩化
アルミニウムの冷水凝集効果と添加量の関係を評価する
ためのジャーテストを行った。
アルミニウムの冷水凝集効果と添加量の関係を評価する
ためのジャーテストを行った。
【0021】図1は本実施例でテストされた試料および
比較試料について、濁度と試料添加量の関係を示すグラ
フである。
比較試料について、濁度と試料添加量の関係を示すグラ
フである。
【0022】実施例1に示す方法で所定の塩基度と硫酸
イオン含有のポリ塩化アルミニウム試料を作成した。原
水は純水に濁度調整用のカオリンを加えて濁度6度に調
整した後、ジャーテスト中検水の温度2℃に保持した。
イオン含有のポリ塩化アルミニウム試料を作成した。原
水は純水に濁度調整用のカオリンを加えて濁度6度に調
整した後、ジャーテスト中検水の温度2℃に保持した。
【0023】上記試料を35.50および100ppm
それぞれ添加して10分後の上澄み濁度を求め、図1に
示すように上澄み濁度を縦軸にとり添加量を横軸にとり
濁度−添加量の曲線を描き濁度1度に相当する添加量を
読みとった。結果を表2に示す。なお比較試料2として
Al2 O3 10.5%、塩基度50%、硫酸イオン濃度
2.8%の従来品について、水温2℃と20℃の場合に
ついてもテストした。
それぞれ添加して10分後の上澄み濁度を求め、図1に
示すように上澄み濁度を縦軸にとり添加量を横軸にとり
濁度−添加量の曲線を描き濁度1度に相当する添加量を
読みとった。結果を表2に示す。なお比較試料2として
Al2 O3 10.5%、塩基度50%、硫酸イオン濃度
2.8%の従来品について、水温2℃と20℃の場合に
ついてもテストした。
【0024】
【表2】比較試料2の2℃と20℃におけるテスト結果
から、従来品は水温2℃で同一濁度を得るためには水温
20℃の場合の2倍の添加量を必要とする(図1の比較
試料2の曲線4参照)。これに対して硫酸イオン含有量
が従来レベル(2.8)であっても高塩基度にすれば
(図1の試料2の曲線1参照)、従来品より所要量は減
少するが、さらに硫酸イオンを増加すれば(試料3の曲
線2および試料4の曲線3参照)、水温2℃の冷水であ
っても従来品の半分以下ですみ、従来品を水温20℃で
用いる場合の所要量に比し同等以下で良い。
から、従来品は水温2℃で同一濁度を得るためには水温
20℃の場合の2倍の添加量を必要とする(図1の比較
試料2の曲線4参照)。これに対して硫酸イオン含有量
が従来レベル(2.8)であっても高塩基度にすれば
(図1の試料2の曲線1参照)、従来品より所要量は減
少するが、さらに硫酸イオンを増加すれば(試料3の曲
線2および試料4の曲線3参照)、水温2℃の冷水であ
っても従来品の半分以下ですみ、従来品を水温20℃で
用いる場合の所要量に比し同等以下で良い。
【0025】なお、図の試料4の曲線(曲線3)から、
ポリ塩化アルミニウム添加量を約55ppmにすれば濁
度0.5ppmにまで凝集効果を高めるのは容易である
と推定される。
ポリ塩化アルミニウム添加量を約55ppmにすれば濁
度0.5ppmにまで凝集効果を高めるのは容易である
と推定される。
【0026】
【実施例3】実施例1のポリ塩化アルミニウム調製方法
により各塩基度および各硫酸イオン濃度の試料を調製し
て保存安定性を調査した。なお比較試料として塩基度6
0%未満で、硫酸イオン濃度が2.5〜4.5%の試料
についても同様に調査した。
により各塩基度および各硫酸イオン濃度の試料を調製し
て保存安定性を調査した。なお比較試料として塩基度6
0%未満で、硫酸イオン濃度が2.5〜4.5%の試料
についても同様に調査した。
【0027】保存安定性は試料を調製後、ナイロン−ポ
リエチレンラミネートフイルムパックに密封し2週間室
温(20℃)に放置して試料の白濁を目視した。2週間
清澄を保った場合は通常数ケ月の保存安定性がある。
リエチレンラミネートフイルムパックに密封し2週間室
温(20℃)に放置して試料の白濁を目視した。2週間
清澄を保った場合は通常数ケ月の保存安定性がある。
【0028】結果を表3に示す。表中○印は透明で濁り
なしの場合、×印は濁りを示すものである。
なしの場合、×印は濁りを示すものである。
【0029】
【表3】比較試料の通常仕様のPACの塩基度45〜5
5%で硫酸イオン濃度が4.5%の場合では、製造後2
週間の保存で白濁して不安定になり保存性が失われた。
これに対し、塩基度が58〜67%の範囲では硫酸イオ
ン濃度が6%まで安定性があった。しかし、この範囲で
も硫酸イオンが6.55では不安定で保存性が無かっ
た。さらに塩基度70%を超えると中和法では多量の中
和剤を使用するので液の粘性が上がり実用的でない。
5%で硫酸イオン濃度が4.5%の場合では、製造後2
週間の保存で白濁して不安定になり保存性が失われた。
これに対し、塩基度が58〜67%の範囲では硫酸イオ
ン濃度が6%まで安定性があった。しかし、この範囲で
も硫酸イオンが6.55では不安定で保存性が無かっ
た。さらに塩基度70%を超えると中和法では多量の中
和剤を使用するので液の粘性が上がり実用的でない。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば,
JIS規格値の上限域の塩基度において、JIS規格の
上限値以上の硫酸イオンを安定に含有させることができ
て、高塩基度と高硫酸イオン含有の相乗効果により冷水
凝集性に優れた水処理凝集剤が得られるので、処理後の
濁度を1ppm以下に保つような10℃以下の冷水に対
して、従来品の使用量に比し格段に低い添加量を可能と
する有効な浄水処理方法を提供することとなる。
JIS規格値の上限域の塩基度において、JIS規格の
上限値以上の硫酸イオンを安定に含有させることができ
て、高塩基度と高硫酸イオン含有の相乗効果により冷水
凝集性に優れた水処理凝集剤が得られるので、処理後の
濁度を1ppm以下に保つような10℃以下の冷水に対
して、従来品の使用量に比し格段に低い添加量を可能と
する有効な浄水処理方法を提供することとなる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポリ塩化アルミニウムの冷水凝集効果
を評価するために実施されたジャーテストにおける濁度
−添加量の関係を示すグラフである。
を評価するために実施されたジャーテストにおける濁度
−添加量の関係を示すグラフである。
【符号の説明】 1 試料2の曲線 2 試料3の曲線 3 試料4の曲線 4 比較試料2の曲線
Claims (3)
- 【請求項1】 ポリ塩化アルミニウムを主体とした冷水
用水処理凝集剤であって、塩基度が60〜70%であ
り、かつ硫酸イオンを酸化アルミニウム含有量に対する
重量比で0.35〜0.6含有することを特徴とする冷
水用水処理凝集剤。 - 【請求項2】 寒冷期に河川水あるいは湖沼水から処理
後の濁度が1ppm以下の上水道用水を得るための水処
理において、塩基度が60〜70%で、酸化アルミニウ
ム含有量に対し重量比で0.35〜0.6の硫酸イオン
を含有するポリ塩化アルミニウムを凝集剤として選択使
用することを特徴とする冷水の浄化処理方法。 - 【請求項3】 前記被処理水の水温が10℃以下である
請求項2記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5176047A JP2546818B2 (ja) | 1993-06-23 | 1993-06-23 | 冷水用水処理凝集剤およびそれを用いた冷水の浄化処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5176047A JP2546818B2 (ja) | 1993-06-23 | 1993-06-23 | 冷水用水処理凝集剤およびそれを用いた冷水の浄化処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH078709A true JPH078709A (ja) | 1995-01-13 |
JP2546818B2 JP2546818B2 (ja) | 1996-10-23 |
Family
ID=16006793
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5176047A Expired - Lifetime JP2546818B2 (ja) | 1993-06-23 | 1993-06-23 | 冷水用水処理凝集剤およびそれを用いた冷水の浄化処理方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2546818B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007167721A (ja) * | 2005-12-20 | 2007-07-05 | Taki Chem Co Ltd | 排水処理用凝集剤 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS4931142A (ja) * | 1972-07-18 | 1974-03-20 | ||
JPS52113384A (en) * | 1976-02-23 | 1977-09-22 | Toyo Soda Mfg Co Ltd | Production of inorganic flocculant |
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-
1993
- 1993-06-23 JP JP5176047A patent/JP2546818B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (4)
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JP2007167721A (ja) * | 2005-12-20 | 2007-07-05 | Taki Chem Co Ltd | 排水処理用凝集剤 |
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Publication number | Publication date |
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JP2546818B2 (ja) | 1996-10-23 |
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