JPH0786633B2 - ファインダー光学系 - Google Patents

ファインダー光学系

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JPH0786633B2
JPH0786633B2 JP14925989A JP14925989A JPH0786633B2 JP H0786633 B2 JPH0786633 B2 JP H0786633B2 JP 14925989 A JP14925989 A JP 14925989A JP 14925989 A JP14925989 A JP 14925989A JP H0786633 B2 JPH0786633 B2 JP H0786633B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、撮影系とは独立したファインダー光学系に関
するものである。
〔従来の技術〕
コンパクトカメラやスチールカメラやビデオカメラなど
撮影光学系とは別に独立したファインダー光学系を持つ
カメラでは、同一の光軸上に二つの光学系を配置するこ
とができないため、常に撮影レンズで写る範囲と同一の
風景を観察することは困難である。例えば第9図に示す
ように撮影レンズ1とファインダーレンズ2の光軸が平
行であるとすると、被写体が遠方にある場合は撮影レン
ズ1で撮影素子3上に写る範囲とほぼ同じ範囲がファイ
ンダーレンズ2により観察できるが、近い被写体では撮
影レンズ1で写る範囲とファインダーレンズ2で観察で
きる範囲のずれ量が大きくなる。いわゆるパララックス
が発生し、それは被写体が近くなるほど大きくなる。
そこで、これを解決する方法の一つとして、両光学系の
光軸間隔を狭めれば、パララックスは小さくなるが、こ
の方法では、少なくともレンズ径,レンズ枠部材の大き
さ分は離さなくてはならず、この方法には限界がある。
例えば、35mm銀塩カメラを例にしてパララックス量を具
体的に示す。第10図に示した如く、撮影レンズは焦点距
離が35〜105mmのズームレンズ、光軸間隔が上下方向に3
0mm、物体距離が300mmであるとする。
そして、フィルムが24mm×36mmであるとすれば、広角端
の上下方向の視野角は、tan-1(12÷35)×2≒38゜と
なり、遠望端での視野角はtan-1(12÷105)×2≒13゜
となる。又、ファインダーレンズ2と撮影レンズ1の視
野方向のずれは、tan-1(30÷300)≒5.7゜となる。
従って、第11図に示したように、広角端では上下方向で
画面の約15%(5.7÷38)、望遠端では上下方向で画面
の約40%以上(5.7÷13)のパララックスが夫々発生す
る。
そこで、パララックス補正の手段として、従来はファ
インダーの視野枠の配置を変化させる、ファインダー
レンズの前に楔形プリズムを出し入れして視野方向を変
化させる手段が主として採用されていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、上記手段は何れも機械的に駆動する方式であ
るため、構成が複雑になったり、カメラ全体が大きくな
ったりしてしまうという問題点があった。
本発明は、上記問題点に鑑み、構成が簡単であり、カメ
ラ全体もコンパクトにできる上に、パララックスを良好
に補正し得るファインダー光学系を提供することを目的
としている。
〔課題を解決するための手段及び作用〕
本発明によるファインダー光学系は、撮影光学系と独立
したファインダー光学系において、物体側から順に、一
つの直線偏光を通過させる偏光板と、ハーフミラー面を
有する光学素子と、前記偏光板を通過した偏光が常光又
は異常光となるような向きに設けられたON−OFF制御さ
れる楔形液晶プリズムと、1/4波長板と、視野枠表示用
の反射ターゲットを有しそれ以外の部分は光を透過する
他の光学素子とを配置したことにより、電気的な駆動に
より楔形液晶プリズムの屈折力を変化させて視野方向を
変化させるようにしたものである。
〔実施例〕
以下、図示した一実施例に基づき、本発明を詳細に説明
する。
第1図は本発明によるファインダー光学系を示してお
り、図面左側である物体側から順に、通常S偏光のみを
通す即ちS偏光と振動方向が一致すると共に必要に応じ
て光軸のまわりに90゜回転させてP偏光のみを通すよう
にすることができる偏光板11と、ハーフミラー面12を有
する負レンズ13と、図示しない駆動電源によりON−OFF
制御される楔形液晶プリズム14と、1/4λ板15と、透明
板16上に設けられた視野枠表示用の反射ターゲット17
と、正レンズ18とが配置されている。尚、この場合、紙
面に垂直な平面内で振動する光をS偏光、紙面と平行な
平面内で振動する光をP偏光としている。
又、楔形液晶プリズム14は、第2図に示した如くガラ
ス,アクリル等製の平行透明板19と楔形プリズム20との
互いに対向する面に夫々透明電極21及び配向膜22を被覆
し、この対向する面によって形成されるセル部の楔形の
空隙内にネマティック液晶23を封入することにより構成
されている。そして、スイッチSWがOFFで電圧が印加さ
れていない状態(第2図(A))では、液晶23の分子配
列は分子の長軸の配列された方向(ラビング方向)を偏
光板11の振動方向(S偏光の振動方向)と直交する方向
と一致させた即ちS偏光が常光となり且つP偏光が異常
光となるようにしたホモジニアス配列となっている。
又、楔形プリズム20の屈折率は液晶23のS偏光(常光)
に対する屈折率と一致せしめられている。従って、楔形
液晶プリズム14は、S偏光に対しては平行平板と同じ働
きをし、P偏光に対して楔形プリズムとして作用する。
又、スイッチSWがONで一定値以上の電圧が印加された場
合(第2図(B))、液晶23の分子配列がホメオトロピ
ック配列即ち分子の長軸方向がS偏光(常光)及びP偏
光(異常光)の何れの振動方向とも直交する配列となる
ので、楔形液晶プリズム14はS偏光及びP偏光の何れに
対しても平行平板と同じ働きをする。
次に、本実施例の作用原理について説明する。
まず、第1図に示した如く、物体側からの光のうちS偏
光のみを通すように偏光板11の位置を決め、且つ楔形液
晶プリズム14のスイッチSWをOFFとする。すると、偏光
板11を通過した物体からのS偏光は、楔形液晶プリズム
14を平行平板として通過し、1/4λ板15を通って円偏光
となった後透明板16を通過し、正レンズ18を通して観察
される。又、物体側からの光の中で反射ターゲット17で
反射された円偏光は、再び1/4λ板15を逆方向に通過し
てP偏光となり、楔形液晶プリズム14で屈折される。そ
して、負レンズ13のハーフミラー面12で反射され、更に
再び楔形液晶プリズム14で屈折され、1/4λ板15,透明板
16,正レンズ18を通過して観察される。この時の物体
像,反射ターゲット17の像(視野枠)の見え方は第3図
(A)の通りである。
次に、第4図に示した如く、偏光板11の位置はそのまま
で、楔形液晶プリズム14のスイッチSWをONにする。する
と、この状態では楔形液晶プリズム14はS偏光及びP偏
光の何れに対しても平行平板として作用するので、反射
ターゲット17で反射された光は楔形液晶プリズム14にお
いて何ら屈折されない。従って、この時の物体像,反射
ターゲット17の像(視野枠)の見え方は第3図(B)に
示した如くになる。
次に、第5図に示した如く、偏光板11を光軸を中心に90
゜回転させて物体側からの光のうちP偏光のみを通すよ
うにし、且つ楔形液晶プリズム14のスイッチSWをOFFと
する。すると、物体側からのP偏光は楔形液晶プリズム
14で屈折され、1/4λ板15を通って円偏光となり、透明
板16,正レンズ18を通して観察される。又、反射ターゲ
ット17で反射された円偏光は、再び1/4λ板15を逆方向
に通過してS偏光となり、楔形液晶プリズム14に入射す
る。この時、楔形液晶プリズム14はS偏光に対しては平
行平板として作用するので屈折されず、通過したS偏光
は負レンズ13のハーフミラー面12で反射され、更に再び
楔形液晶プリズム14で屈折されずに通過し、1/4λ板15,
透明板16,正レンズ18を通過して観察される。従って、
この時の物体像,反射ターゲット17の像(視野枠)の見
え方は、第3図(C)で示した如くになる。
以上の点について更に具体的に説明する。
ファインダー光学系が撮影光学系の上方にある場合を考
え、例えば第1図の状態で物体が遠方にある時に物体と
視野枠が一致するように撮影光学系の光軸に対してファ
インダー光学系の光軸を角度αだけ傾ける。そして、物
体が近い場合は第4図の状態にし、更に近い場合は第5
図の状態にする。そうすれば、順次視野枠が下方に動く
ので、パララックスの補正ができる。
尚、逆に第5図の状態で物体が遠方にある時に物体と視
野枠が一致するように撮影光学系の光軸に対してファイ
ンダー光学系の光軸を角度βだけ傾け且つ楔形液晶プリ
ズム14の上下を逆にして、物体が近づくにつれて第4図
の状態,第1図の状態に順次切換えるようにしてもパラ
ラックスの補正ができる。
かくして、パララックスの補正が良好に行われるが、本
実施例によれば、電気的な駆動により楔形液晶プリズム
14の屈折力を変化させて視野方向を変化させるようにし
ているので、構成が簡単であり、カメラ全体もコンパク
トにできる。又、本実施例によれば、第1図から第4図
への状態の変化においては2度の屈折を受ける分のパラ
ラックス補正量が得られ、これは第4図から第5図への
状態の変化における1度の屈折を受ける分のパララック
ス補正量の約2倍の効果である。又、第1図から第5図
への状態の変化では、第4図から第5図への状態の変化
におけるパララックス補正量の約3倍のパララックス補
正量が得られる。従って、パララックスの補正量を大き
くするために楔形液晶プリズム14の液晶セル部の頂角を
特に大きくして該液晶セル部の厚みを増す必要がないの
で、応答速度が遅くなることは無い。又、応答速度の低
下を防止するために楔形液晶プリズムをフレネルレンズ
状にして液晶セル部の厚みが増さないようにしたものの
ように、回折の影響を受けてフレアー光による悪影響を
受け像が不鮮明になることも無い。
尚、本実施例においては、楔形液晶プリズム14は楔形プ
リズム部と液晶セル部とから成っているが、実際の構成
としては、例えば第6図(A)に示した如く、楔形プリ
ズムを兼ねたケース24に液晶23を封入することにより構
成しても良いし、楔形のケース25に液晶23を封入して液
晶セルとしてこれに楔形プリズム20を接着することによ
り構成しても良い。
又、第7図に示したように、楔形プリズム20のない楔形
液晶プリズム14でも本発明を満足することができる。こ
の場合は第8図に示した如く、予めファインダー光学系
2の光軸を撮影光学系1の光軸に対して傾けて配置して
おけば良く、その位置を基準としてパララックスの補正
を行なう。
又、偏光板11を回転させる代わりに、偏光板11の直後に
ツイストネマチック形液晶素子を配置してそれを駆動す
ることにより偏光面を回転させるようにしても良い。
〔発明の効果〕
上述の如く、本発明によるファインダー光学系は、構成
が簡単であり、カメラ全体もコンパクトにできる上に、
パララックスを良好に補正し得るという実用上重要な利
点を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるファインダー光学系の一実施例に
おいて楔形液晶プリズムをOFFにした場合を示す図、第
2図は上記実施例の楔形液晶プリズムの具体的構造とそ
の作動原理を示す図、第3図は上記実施例における物体
像と視野枠の見え方を示す図、第4図は上記実施例にお
いて楔形液晶プリズムをONにした状態を示す図、第5図
は上記実施例において偏光板を90゜回転させると共に楔
形液晶プリズムをOFFにした状態を示す図、第6図及び
第7図は何れも楔形液晶プリズムの種々の変形例を示す
図、第8図は第7図の楔形液晶プリズムを用いた場合の
ファインダー光学系の傾きを示す図、第9図は従来例を
示す図、第10図及び第11図は従来例の具体例及びその場
合の広角端及び望遠端におけるパララックスを示す図で
ある。 11……偏光板、12……ハーフミラー面、13……負レン
ズ、14……楔形液晶プリズム、15……1/4λ板、16……
透明板、17……反射ターゲット、18……正レンズ、19…
…平行透明板、20……楔形プリズム、21……透明電極、
22……配向膜、23……ネマティック液晶、24,25……ケ
ース。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影光学系と独立したファインダー光学系
    において、物体側から順に、一つの直線偏光を通過させ
    る偏光板と、ハーフミラー面を有する光学素子と、前記
    偏光板を通過した偏光が常光又は異常光となるような向
    きに設けられたON−OFF制御される楔形液晶プリズム
    と、1/4波長板と、視野枠表示用の反射ターゲットを有
    しそれ以外の部分は光を透過する他の光学素子とを配置
    したことを特徴とするファインダー光学系。
JP14925989A 1989-06-12 1989-06-12 ファインダー光学系 Expired - Fee Related JPH0786633B2 (ja)

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