JPH0785733B2 - フライヤー装置システム - Google Patents

フライヤー装置システム

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JPH0785733B2
JPH0785733B2 JP25424493A JP25424493A JPH0785733B2 JP H0785733 B2 JPH0785733 B2 JP H0785733B2 JP 25424493 A JP25424493 A JP 25424493A JP 25424493 A JP25424493 A JP 25424493A JP H0785733 B2 JPH0785733 B2 JP H0785733B2
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佐藤  進
孝雄 逸見
幹雄 後藤
真角 滝沢
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日清プラントエンジニアリング株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、廃食用油の処理を兼ね
た、てんぷらやフライ等の揚げ物を製造するフライヤ装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】てんぷらやフライ等の揚げ物を製造した
後に廃食用油が生成するが、この廃食用油を環境を損な
うことなく、効率的に処理、再利用することが近年の課
題となっている。廃食用油の処理方法として、一般の家
庭では、例えば吸油剤に吸着させて或いは固形化剤で固
めて生ごみとして焼却処分したり、アルカリ剤を使用し
て石鹸として再利用する方法がある。しかし、弁当や惣
菜類を製造、販売する店舗、メーカー等では、例えば自
動フライヤーを導入して揚げ物を製造するため、発生す
る廃食用油の量も多くなる。このため、上述の処理方法
を適用すると、廃食用油の回収、処理、再利用の各過程
において、多大な手間と経費を要する。このような理由
から、多量の廃食用油が発生する場合は、一括して焼却
処分する方法が一般に採用されている。
【0003】一般に、食用油や潤滑油、機械油等の廃油
は、各種不純物との混合物であり或いは当初の成分が酸
化、重合、加水分解といった反応により変成し、このよ
うな変質のため極めて粘性の高い流状物となり、それ自
体の引火若しくは着火温度が上昇している。従って、廃
油類を焼却処理すると、その作業性が悪く、またノズル
目詰まり、バーナー先端部での廃油類の重合、固化の問
題がある。この問題を解決するために、例えば実開昭5
6−112441号では、廃油類を重油、灯油といった
燃料と混合し、これを燃焼バーナーに供給し、燃焼させ
ているが、この方式では燃料費がかさむ欠点がある。ま
た、特開昭52−34577号では、廃油類を加熱して
その粘度を和らげて、流動性を増加して噴射燃焼しやす
くし、この状態でバーナーで燃焼し、発生した燃焼ガス
を熱源として再利用するものが開示されている。しか
し、熱源の具体的な再利用方法が明記されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、揚げ
物製造時にフライヤーから発生する使用済の食用油(廃
油)を装置内で処理し、処理に際し重油や灯油を混合す
ることなく、食用油加熱のための燃費が不要となる、食
用油(廃油)に関して閉じた系を構成するフライヤー装
置システムを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、揚げ物を製造
するフライヤーと、フライヤー内に食用油を循環させる
循環経路と、フライヤーから取出された使用済み廃食用
油を貯蔵する貯蔵タンクと、貯蔵タンク内から廃食用油
を取出して燃焼する燃焼装置と、燃焼装置で発生した熱
で循環経路の食用油を加熱するボイラー装置と、を具備
したフライヤー装置システムである。
【0006】
【作用】このフライヤー装置システムは、装置内で廃食
用油を燃焼するので、廃食用油を別途処理する必要がな
くなる。また、廃食用油を重油又は灯油と混合すること
なく燃焼できるので、廃食用油を燃焼するためのコスト
がかからない。さらに、廃食用油を燃焼した熱で食用油
を加熱しているので、フライヤーの食用油の燃費が節約
される。そして、食用油(廃食用油)に関して閉じた系
を構成するので、廃食用油を効率よく利用できる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1及び図2はフライヤー装置システムの全体を
示す。このシステムは、第一フライヤー1と第二フライ
ヤー2とを備え、これらフライヤー1,2に食用油を供
給する第一タンク3及び第二タンク4を備えている。第
一フライヤー1には、LPGを燃料として食用油を加熱
する予備ガスバーナー5が配置され、また調理中に発生
した天粕を受ける天粕受6が配置されている。さらに、
フライヤー1には、食用油を循環する循環経路が形成さ
れている。この循環経路には、フィルターを備えた自動
濾過機7、循環ポンプ8、ボイラー9が順に配置され、
第一フライヤー1内の食用油を自動濾過機7で濾過した
後、ボイラー9で加熱してフライヤー1内に戻すように
なっている。第二フライヤー2も第一フライヤー1と同
じように、LPGを燃料として食用油を加熱する予備ガ
スバーナー10、調理中に発生した天粕を受ける天粕受
11が配置されている。また第二フライヤー2内の食用
油は前記循環経路により循環するようになっている。な
お、前記予備ガスバーナー5,10は必要に応じて省略
することができる。
【0008】前記循環経路は分岐して、第一、第二フラ
イヤー1,2の食用油を排出する場合に廃油タンク1
2,13に溜めることができるようになっている。廃油
タンク12,13には廃油燃焼経路が配置され、濾過機
14,燃料ポンプ15を介して前記ボイラー9まで通じ
ている。そして、ボイラー9では、この廃油を燃焼し、
この燃焼ガスでボイラー9内を通る食用油を加熱するよ
うになっている。燃焼ガスは、外部に放出されるが、こ
の燃焼ガスで水を加温することや冷暖房装置にこれを供
給することも可能である。第一フライヤー1と第二フラ
イヤー2は、必要に応じて一方だけまたは両方を同時に
作動させることができる。またフライヤは複数子並列若
しくは直列に循環経路で連結することもできる。
【0009】図3、図4は、ボイラー9内の各機器の配
置を示す。ボイラー9には、循環する食用油がボイラー
9に入る循環油入口20、循環油入口20からの循環油
をスバイラル状に移動させるボイラチューブ21、ボイ
ラチューブ21からの循環油が出る循環油出口22が配
置されている。このボイラチューブ21に対応して、バ
ーナー23が配置されている。バーナー23の上部には
ノズル24が装着され、このノズル24に廃油タンク1
2,13からの配管が接続されている。この配管には廃
油を加熱するヒーター25、廃油の流入を開閉する電磁
弁26、廃油の流入量を調節する流量調整弁27が装着
されている。バーナー23の上側部には空気ダクト28
が連通している。この空気ダクト28にはロータリーブ
ロワー29、バーナーファン30、電磁弁31、エアダ
ンパー32が配置され、バーナー23内に廃油燃焼用の
空気を供給するようになっている。バーナー23の下側
部には、点火用のパイロットバーナ33、点火確認セン
サー34が取付けられている。なお、図中、40は循環
油温度センサー、41はガス温度センサー、42はコン
トロールモーター、43は覗き窓である。
【0010】図5は、バーナー23を拡大して示す。前
記ノズル24は、上部に、廃油を加熱する廃油加熱ヒー
ター(バンドヒーター)50、廃油入口53、廃油をア
トマイズするためのアトマイズ用空気の入口56を形成
し、側部に前記空気ダクト28に接続された燃焼用空気
入口59を設け、下部にノズルチップ57を取付けてい
る。
【0011】この装置では、廃油タンク12,13から
の廃油をバーナー23に導き、ここで燃焼し、この燃焼
熱でボイラチューブ21内の循環油を加熱する。加熱さ
れた循環油は、フライヤー1,2に戻される。
【0012】図6は本発明に係るバーナーノズルの縦断
面図である。このノズル24は、銅製の内管51とステ
ンレス鋼性の外管52との二重管構造で、内管内に廃油
が流通し、内管と外管との間隙を噴霧空気が流通する構
造である。このバーナノズルの基端側には、内管内に廃
油を導く廃油入口53が設けられている。また、内管端
部に取付けられた銅製のプラグ54にバンドヒータ50
が装着されて、内管51及び内管内を通る廃油を加熱す
るようになっている。内管51は銅製で熱伝導性がよい
ため、内管のバーナノズル先端まで加熱されており、廃
油のみを燃焼しても配管の目詰りがなく、容易に点火で
きる。さらに、バーナノズルの基端側には、噴霧空気入
口56が設けられている。バーナノズルの先端側には、
廃油を霧状化するノズルチップ57が設けられている。
【0013】図7に示すように、ノズルチップ57は、
底部に半径方向に対して所定の角度を持った溝58を複
数本形成して、ここを通って廃油が流出する時に、廃油
流出時にノズルチップが回転するようになっている。そ
して、流出した廃油は、空気と混合され、燃焼される。
【0014】しかして、実施例の装置によれば、第一、
第二フライヤー1,2で発生した廃食用油は、廃油タン
ク12,13に溜められる。廃油タンク12,13に溜
められた廃食用油は、濾過機14で濾過された後、ボイ
ラ9のバーナ23の内管51に導入される。バーナ23
の内管に導入された廃食用油は、加熱され、粘性が下げ
られる。そしてバーナ先端のノズルチップ57において
霧状化され、噴霧空気入口56から導入された空気と混
合して燃焼ガス状態を形成する。廃食用油の燃焼熱によ
りボイラチューブ21内の循環油が加熱され、加熱され
た循環油はフライヤー1,2に戻される。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、 (1) 廃食用油を装置内で処理できるフライヤー装置シス
テムを提供することができる。この装置は、ユニット化
できるので、簡易に使用することができる。
【0016】(2) また,燃料として、使用済みの廃食用
油のみを使用し、重油や灯油を混合する必要がないの
で、廃食用油の燃焼費用を節約することができる。 (3) 食用油は循環閉鎖系で加熱されるので、衛生面で安
全であり、かつ食用油加熱のための燃費が不要となる。
【0017】(4) 廃食用油の燃焼で発生する熱エネルギ
ーは、発生量が多ければ、食用油加熱のほか、温水や水
蒸気の発生にも併用して利用することができる。 (5) 従来はフライヤーを加熱するための燃料(プロパン
ガス等)を使用し、室内温度および湿度が上昇した状態
であるが、本発明ではボイラーを屋外に設置することが
可能となり、このことにより、室内の温度、湿度を低減
化することができ、作業環境の改善効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフライヤー装置システムの一実施
例を示す全体図(左側)
【図2】本発明に係るフライヤー装置システムの一実施
例を示す全体図(右側)
【図3】本発明に係るボイラーの内部を示す図。
【図4】本発明に係るボイラーの正面図。
【図5】本発明に係るバーナの縦断面図。
【図6】本発明に係るバーナノズルの縦断面図。
【図7】本発明に係るバーナノズル底部の平面図。
【符号の説明】
1…第一フライヤー、2…第二フライヤー、3…第一タ
ンク、4…第二タンク、5,10…予備ガスバーナー、
6,11…天粕受、7…自動濾過機、8…循環ポンプ、
9…ボイラー、12,13…廃油タンク、14…濾過
機、15…燃料ポンプ、20…循環油入口、21…ボイ
ラチューブ、22…循環油出口、23…バーナー、24
…ノズル、25…ヒーター、26…電磁弁、27…流量
調整弁、28…空気ダクト、29…ロータリーブロワ
ー、30…バーナーファン、31…電磁弁、32…エア
ダンパー、33…パイロットバーナ、34…点火確認セ
ンサー、40…循環油温度センサー、41…ガス温度セ
ンサー、42…コントロールモーター、43…覗き窓、
50…廃油加熱ヒーター(バンドヒーター)、51…内
管、52…外管、53…廃油入口、54…プラグ、56
…噴霧用空気入口、57…ノズルチップ、58…溝、5
9…燃焼空気入口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揚げ物を製造するフライヤーと、フライ
    ヤー内に食用油を循環させる循環経路と、フライヤーか
    ら取出された使用済み廃食用油を貯蔵する貯蔵タンク
    と、貯蔵タンク内から廃食用油を取出して燃焼する燃焼
    装置と、燃焼装置で発生した熱で循環経路の食用油を加
    熱するボイラー装置と、を具備したフライヤー装置シス
    テム。
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