JPH0784947B2 - 暖房機 - Google Patents

暖房機

Info

Publication number
JPH0784947B2
JPH0784947B2 JP63269532A JP26953288A JPH0784947B2 JP H0784947 B2 JPH0784947 B2 JP H0784947B2 JP 63269532 A JP63269532 A JP 63269532A JP 26953288 A JP26953288 A JP 26953288A JP H0784947 B2 JPH0784947 B2 JP H0784947B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
heat exchange
rotating body
combustion
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63269532A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0221161A (ja
Inventor
雅治 奥野
敏宏 石橋
達佳 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP63269532A priority Critical patent/JPH0784947B2/ja
Publication of JPH0221161A publication Critical patent/JPH0221161A/ja
Publication of JPH0784947B2 publication Critical patent/JPH0784947B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は暖房機、更に詳しくはガス、灯油等を燃焼させ
たときに生じる燃焼熱を、回転体を用いて極めて高効率
で室内空気と熱交換可能に形成した暖房機であって、特
に全体の小型化を図った暖房機に関するものである。
[従来の技術] 従来からいわゆるFF式温風暖房機が提供されていた。
この温風暖房機の概略を説明すると、屋外から吸引した
空気によって燃料を燃焼させ、かつ燃焼後の空気を屋外
に排出するように形成すると共に、燃焼によって生じる
高温度の空気を屋外に排出するまでの間に室内の空気と
熱交換を行ない、かつこのようにして熱交換されて温度
が上昇した室内空気を送風機により強制的に室内に送り
出すように形成したものであ。
このような従来の暖房機は、主として燃焼部と、送風部
と、これら燃焼部と送風部との間の熱交換部とを枠体内
部に収納して形成してある。
燃焼部は、燃焼室と、室外からの新鮮空気を吸気ファン
により燃焼室内部に送り込むための吸気孔と、燃焼後の
汚れた空気を室外に送り出すために室外と連通している
排気孔とによって形成され、燃焼室と排気孔との間には
熱交換部が位置させてある。
送風部は、枠体の一方に設けられた室内空気の吸入孔
と、枠体の他方側に設けられた室内への空気の排出孔と
の間に送風ファンを設けて、強制的な熱交換を行なうよ
うに形成されている。
また燃焼室と排気孔との間、即ち送風部によって室内空
気との熱交換を行なうための部分が熱交換部として機能
するものである。したがって、燃焼によっ高温となった
空気は、この熱交換部を通過するとにより、室内の空気
温度を上昇させた分ほぼ一致するだけ温度が低下して排
気孔から室外へ廃棄されることとなる。
このような従来より用いられていた暖房機は、室内の空
気を全く汚すことなく室内の暖房が行なえるという長所
があるものの、以下に述べるような問題点も存在してい
た。
熱交換効率が低い。
すなわち、このよう従来の暖房機では室内空気と燃焼ガ
スにより高温化された熱とは熱交換器を介して熱交換さ
れることとなるものの、熱交換効率を熱交換器の伝熱面
積の増加などによって上昇させようとすると、熱交換器
に結露を生じ、このために熱交換器が腐食する可能性が
あった。したがって従来の暖房機にあっては、この結露
が生じない範囲内で熱交換効率を設定することが必要と
され、その分熱交換率が低く設定されていたものであ
る。
熱交換容積が大きい 熱交換部における燃焼ガスによる高温空気と、低温な室
内空気との間の熱交換は、熱交換器の伝熱面積を増加す
ることにより高くはなるものの、逆に伝熱面積を増加さ
せることにより、送風ファンによる空気流通の抵抗を増
加させてしまうこととなっていた。そこで通常は送風量
を低下させないように通下面積を大きくすると共に、熱
交換の効率を向上させるために熱交換器自体の容積が大
きく形成されているので、暖房機全体も大きなものとな
っていた。
室内の空気を乾燥させてしまう このような従来の暖房機では、燃焼後の空気をすべて外
部に排出してしまうので、燃焼に伴なう水蒸気も同時に
外部に排出してしまうことなっており、室内の暖房とあ
いまって、室内を異常に乾燥させることとなっていた。
そこで同一出願人によって、既に燃焼部と送風部とにま
たがって回転するような回転体を設けるとともに、この
回転体に熱交換のための空気の流通路を設けることによ
って、熱交換の効率を著しく向上させ、かつ燃焼に伴な
って生じる水蒸気を室内に送り込むようにして乾燥を防
止した暖房機についての発明が出願されている。
[発明が解決しようとする課題] ただこのような暖房機は、熱効率が高く、かつ熱交換に
要する容積が小さくできるものの、燃焼部での温度が10
00〜1100℃程度に達するのに対して、室内への吹き出し
温度が60〜100℃程度であることから、下記のような問
題が生じていた。
1000〜1100℃の温度を60〜100℃に低下させようとす
ると熱衝撃が大きくなり、 回転体が破損する可能性がある。
1000〜1100℃の温度を60〜100℃に低下させようとす
ると、送風部での空気の送風量が大きくなり、圧力損失
が大きいものとなってしまう。また圧力損失を低下させ
ようとすると、回転体の径を非常に大きいものとするこ
とが必要とされ、暖房機全体が大型化してしまう。
そこで本発明は、ガスバーナ、熱交換のための回転体を
含む熱交換部に送風ファンからの空気を当てることによ
って、熱交換部の冷却を行うと共に、この熱交換部に吹
きつけた加熱空気と、熱交換部によって加熱された高温
空気を混合し、高温空気を希釈減温させて室内に送り出
すように形成することによって、回転体での熱交換温度
を低下させて熱衝撃をなくし、同時に熱交換のための空
気量を減少させることによって圧力損失をもなくすと共
に暖房機全体の小型化をも図ったものである。
[問題点を解決するための手段] 前述した問題点を解決するために、本発明は、燃焼部と
送風部との間の熱交換部で熱交換を行なうことによって
暖房用の熱を得る暖房機であって、熱交換部を、燃焼部
と送風部との間にまたがって回転し、かつ回転軸に一致
した方向への空気の流通路を設けた回転体によって形成
すると共に、熱交換部とは別体の送風ファンを設け、 この送風ファンからの空気を、ガスバーナ、熱交換のた
めの回転体を含む熱交換部に吹きつけると共に、この熱
交換部に吹きつけた加熱空気と、熱交換部によって加熱
された高温空気を混合し、高温空気を希釈減温させて室
内に送り出すように形成したことを特徴とする。
[作用] 本発明に係る暖房機は、空気の流通路を設けた回転体が
燃焼部と送風部とにまたがって回転している。
そこでこの回転している回転体の内、燃焼部側にある回
転体は、燃焼部に供給される空気とガスとの燃焼によっ
て発生する熱が流通路を通過することによって高温化す
ることとなる。
一方、このように高温化した回転体が送風部方向に回転
していくと、送風部に供給される空気が回転体の流中路
を通過し、その通過時に、高温となった回転体の有する
熱と、送風部からの空気との熱交換が行なえることとな
る。
一方本発明は送風ファンが付設してあり、この送風ファ
ンからの空気によって熱交換部を冷却させている。した
がって熱交換部に生じる熱衝撃を防止することができ
る。
また更に本発明では、送風ファンからの空気によって、
熱交換部によって加熱された高温空気を稀釈減温させて
室内に送り出すように形成してある。したがって熱交換
部の送風吹からの排出温度を高温とすることができるの
で、熱交換部での熱変化を減少させることができ、熱衝
撃による破損防止が図れる。更に送風部での送風量の低
下をも図れるので、圧力損失等もなく、暖房機全体の小
型化をも図れることとなる。
[実施例] 以下、本発明を用いるのに好適な暖房機の一実施例を図
示例に従って説明する。
第1図は本発明を用いた暖房機の基本的概念を説明する
ための概略図である。
この概略図では、空気の流通経路として、燃焼部10側で
あるガスバーナ20から回転体30を介して排気孔11に至る
燃焼経路と、送風部40としての熱交換ファン50から回転
体30を介して排出孔41に至る暖房経路とを示してある。
更に燃焼部10及び送風部40の全体に送風するように送風
ファン52が設けてあると共に、その送風ファン52からの
送風によって、排出孔41からの排出高温空気が稀釈さ
れ、室内へ送風されることとなる。
またここで回転体30は、燃焼部10と送風部40との間にま
たがって回転するように位置しているものであり、かつ
この回転体30には回転軸に一致した方向への空気の流通
路31を設けてある。
なおここで熱交換ファン50からの供給空気は、送風部40
のみに送風され、燃焼部10のバーナ20へは図示しないフ
ァンから空気の供給が行なわれても良いし、同一の熱交
換ファン50からの空気を送風部40及びバーナ20に供給す
るようにしても良い。
更にこの回転体30の燃焼部10側であるバーナ20あるいは
排出孔41側はメカニカルシール63によって支持され、か
つ反燃焼部10側である排気孔11あるいは熱交換ファン50
側は弾性シール64によっ支持されている。
またメカニカルシール63はセラミック等の材料によって
形成され、燃焼部10に発生する高温に耐えるようになっ
ている。また弾性シール64はテフロン等によるラビリン
スシールあるいはダイヤフラムシール等によって形成さ
れ、回転体30を支持しながらメカニカルシール63側に押
圧するように機能している。
更に回転体30の反燃焼部10側である排気孔11の手前に
は、温度センサー15が付設してある。
このような回転体30による熱交換部を利用すると、ガス
と熱交換ファン50から強制的に供給される空気とがガス
バーナ20部分で燃焼し、この燃焼によって生じる高温空
気が排出孔41に至る前に回転体30に設けた流通路31を通
ることとなる。このように高温空気が流通路31を通過す
る際に、回転体30を高温に加熱するものである。
一方、送風部40として機能する熱交換ファン50からの空
気は、排出孔41に至る前に回転体30の流通路31を通るの
で、この流通路31が高温であればその通過時に回転体30
と熱交換を行なうこととなる。
この時、回転体30は連続回転しているので、回転体30の
燃焼部10側で加熱された部分は、回転に伴なって送風部
40側に移動することとなる。
このようにして送風部40側に移動して加熱された回転体
30は、送風部40で強制的に送風されている空気との間で
熱交換し、空気を加熱すると共に、回転体30を冷却させ
ることとなる。
このようにして、燃焼部10における燃焼、送風部40にお
ける送風、及び回転体30の回転によって、回転体30を熱
交換部とした熱交換が継続的に行なえるものである。
更にこのようにして回転体30で熱交換された空気は、排
出孔41に至り、送風ファン52からの空気のよって稀釈減
温され、室内に送風されるものである。したがって排出
孔41からの空気の温度を比較的高い温度としておいて
も、室内への吹き出し温度を適温とすることができるの
で、熱交換に要する風量を減少させることができ、圧力
損失も小さいこととなる。
更に送風ファン52からの空気は、まず最初に熱交換部に
吹き付けられるので、熱交換部、特に燃焼部10の冷却が
図れ、異常な加熱等も防止できる。
また燃焼部10における燃焼によって生じる水蒸気は、回
転体30の流通路31を介して、排気孔11に排出されること
もあるが、回転体30での熱交換による温度低下によって
流通路31に付着する分もある。このように燃焼部10にお
ける燃焼によって流通路31に付着した水蒸気は、回転体
30の回転に伴なって送風部40に移動したときに、熱交換
ファン50からの風に含まれて排出孔41から排出されるこ
ととなる。
従って本発明による暖房機は、暖房しながら同時に燃焼
によって生じる水蒸気を利用して加湿も行なえるもので
ある。
なお実験の結果によると、ガスバーナ20による燃焼部10
の温度を1000〜1100℃とした場合、排気孔11からの排気
空気温度が約50℃であり、排出孔41からの排出温度が約
300〜400℃であり、かつ送風ファン52によって稀釈され
た後の室内への送風温度が約60〜100℃程度となるよう
な熱交換が行なわれていることが確認できた。またこの
実験では、ガスバーナ20への送風量に対して、送風部40
への送風量を4〜5倍の送風量としたものである。更に
この送風量の日については、ガスバーナ20への送風量に
対する送風部40への送風量の比を減らすと熱交換効率が
低下して効率的でなく、比を増やすと熱交換効率がほと
んど変わらずむしろ流体抵抗による圧力損失が大きくな
り、同様に効率的でないことが確認された。
即ち回転体30の燃焼部10側と反燃焼部10側とでかなりの
温度差が生じるものの、本発明では回転体30の高温側を
メカニカルシール63によって支持し、低温側を弾性シー
ル64によって支持しているので、温度によって回転体30
の回転に影響を与えることもなく、かつシール性にも優
れるものである。
更に回転体30の燃焼部10側について考えると、1000〜11
00℃の温度と、300〜400℃の温度との繰り返しであるこ
とから、比較的熱衝撃も小さいものとなる。
またこのような熱交換時に、回転体30が回転を行なわな
かったり、あるいは送風部40からの送風がなかったりし
た場合にあっては、熱交換か行なわれないこととなる。
このような場合、燃焼部10のバーナ20によって発生する
1000℃程度の温度のままの空気が排気孔11から排気され
ることとなり、火事の原因ともなるものである。
ただこの実施例では、回転体30の反燃焼部10側である排
気孔11の手前に温度センサー15が付設してあり、この温
度センサー15で熱交換後の温度を検知しているので、例
えば温度センサー15での温度検知温度が100℃を越えた
時には、熱交換が正常に行なわれなかった旨を検知し、
その検知によって暖房機全体の作動を停止させることに
よって、火事等の自己を防止することができる。
また更に、この温度センサー15を、排出孔41の外部に付
設すると、回転体30の回転不良等の他に、送風ファン52
の作動不良等をも検知できるものである。
次に第2図及び第3図に従って、本発明の実施例を更に
詳しく説明する。
この実施例は、枠体60の内部に、燃焼部10と、送風部40
とを内装し、この燃焼部10と送風部40とにまたがって回
転する空気の流通路31を備えた回転体30が熱交換部とし
て機能するものである。
燃焼部10は、室内の空気を吸気ファン51によって強制的
に吸気孔12から吸気し、この空気によって燃焼部10内部
でガスバーナ20から噴出するガスを燃焼させ、そこで燃
焼熱を得るものである。またこの燃焼された後の汚れた
空気は、燃焼部10に回転体30を介して連続している排気
孔11から室外に排気されるものである。またこの排気孔
11部分には、温度センサー15が付設してある。
送風部40は、熱交換ファン50として機能する吸気ファン
51によって吸入孔42から吸入された室内の空気を、回転
体30を介して排出孔41から暖房機内部に排出するもので
ある。従って、送風部40により吸入孔42から吸入され、
排出孔41から強制的に排出される空気は、必ず回転体30
の流通路31を通過し、高温空気になっているものであ
る。
またこのような排出孔41からの高温空気は、送風ファン
52から供給される大量の空気によって温度を低下させな
がら室内に送り出されるものである。
熱交換部は、燃焼部10と送風部40とにまたがって位置
し、かつ回転自在な回転体30によって形成されている。
またここで回転体30は、全体の形状が薄い円筒状に形成
され、かつ枠体60内部に設けたガイド61によって支持さ
れつつ、回転モータ32によって回転を行なうものであ
る。
次にこのような実施例に係る暖房機の実際の操作及び作
動について説明する。
まず燃焼部10の吸気ファン51、送風部40の送風ファン5
2、及び回転体30の回転モータ32を回転させると共に、
燃焼部10のガスバーナ20に点火する。
するとこの燃焼部10では、吸気ファン51によって吸引し
た室内空気とガスバーナ20からのガスとによって燃焼が
行なわれ、この燃焼によって生じた高温の燃焼熱が回転
体30の流通路31を通過する際に燃焼部10内部の回転体30
を加熱させ、この加熱に要した温度分だけ温度降下した
低温の排気ガスを排気孔11から排気することとなる。
またこの燃焼ガス中の水蒸気は、回転体30の加熱に伴な
う温度降下によって回転体30の流通路31に付着するもの
である。またこの回転体30の流通路31に吸湿剤を設ける
と、水蒸気は効率良く吸湿剤に吸収、保持されることと
なる。
一方このように高温となった燃焼部10側の回転体30は、
回転モータ32によって送風部40側に回転していくので、
やがて高温となった回転体30が送風部40に達することと
なる。
するとこの送風部40に達した回転体30には、熱交換ファ
ン50として機能する吸気ファン51によって室内空気が強
制的に送られ、その空気が回転体30の流通路31を通過す
る際にその室内空気との間で熱交換が行なわれ、室内空
気の温度を上昇させつつ回転体30の温度を降下させるこ
ととなる。
また、回転体30の流中路31に付着、あるいは流通路31に
設けた吸湿剤に吸収、保持されている水蒸気は、室内空
気との熱交換時に蒸発し、多湿の高温空気として室内に
送り出されることとなっている。
更にこのようにして室内の空気との強制的な熱交換を行
なっている間にも、回転体30が回転モータ32によって継
続的に回転しているので、再び燃焼部10に位置して高温
となり、送風部40で室内空気と熱交換することを繰り返
すものである。
また本発明では送風ファン52が付設され、この送風ファ
ン52からの送風が燃焼部10及び送風部40にあたり、これ
ら両者10,40を減温させることとなっている。また更に
燃焼部10及び送風部40にあたった後の大量の空気は、送
風部40によって熱交換され、排出孔41から送り出される
高温の空気を減温させながら室内に吹き出されることと
なる。
また実施例を説明したように、回転体30の流通路31に吸
湿剤を付着させると、結露を生じることがなくなるの
で、暖房機の腐食等が生じることがなく、長期間の使用
に耐えるものとなる。
またバーナ通路70からの高温空気は、回転体30で熱交換
を行なった後、温度センサー15によって温度を検知され
ながら、排気孔11から排気されるものである。
更に具体的には、熱交換筒75を形成し、この熱交換筒75
の中央部分に回転体30を位置させ、かつこの回転体30位
置の両側に相当する熱交換筒75を筒体の軸心を含む面で
各々二分させて形成してある。
そしてその二分した熱交換筒75の一方側には、吸気ファ
ン51からの空気及び供給されるガスを燃焼させるガスバ
ーナ20及び排気孔11を連通させてバーナ通路70を形成
し、かつ他方側には吸気ファン51からの室内空気及び高
温空気の供給孔を連通させて熱交換通路71を形成したも
のである。
またこの供給孔から供給された高温空気は、送風ファン
52からの風によって減温されながら排気孔11から室内に
排気されるものである。
このような実施例にあっても、回転体30の、燃焼部10と
送風部40との間またがっての回転によって、燃焼部10で
発生した熱を送風部40で熱交換させ、その熱交換を行な
って高温となった空気を送風ファン52からの大量の空気
によって減温しながら室内に送り出すことによって暖房
を行なうものである。
更に第4図に示した実施例は、本発明に係る暖房機を屋
外に設置し、かつ温風の室内側出口にクーラー80を付設
した場合を示したものである。
またこの実施例では、熱交換ファン50と送風ファン52と
吸気ファン51とをすべて単一のファンによって形成した
ものである。
具体的には、単一のファンからの風をガスバーナ20への
バーナ通路70と、熱交換のための熱交換通路71と、熱交
換された高温空気を稀釈して室内に減温送風するための
稀釈通路72とに分岐させて熱交換を行なうようにしたも
のである。
ここにおける稀釈通路72は、暖房機自体を室外に設置
し、温風のみを室内に送風するように形成したので、壁
の過度の加熱を防止するために送風温度を低下させる意
味からも必要とされるものである。
またこの実施例では、送風ファン52を熱交換ファン50と
吸気ファン51とを兼ねた単一のファンとして示してある
ものの、本発明でいう送風ファン52は、熱交換後の高温
空気を稀釈させて減温すると共に、熱交換を行なう部分
に空気を吹き付けて熱交換部等を減温できるものであれ
ば足りることから、この実施例のファンをもってしても
足りる。
なおこの実施例のように、クーラー80と一体に形成する
と、寒い時は暖房機として用い、暑くなったらクーラー
80を作動させることによって冷房が可能となる。
ここで前述したような各実施例に用いられている回転体
30及びその支持部材を、第5図、第6図に示した斜視図
に従って更に詳しく説明する。
回転体30は、全体の形状が薄い円筒状に形成され、かつ
枠体60内部に設けたガイド61によって支持されつつ、回
転モータ32によって低速回転を行なうものである。
このような回転体30に設けた流通路31としては、第7図
に示したような格子状、あるいは第8図に示したような
ハニカム状等の適宜形状の流通路31が考えられる。この
流通路31は、押し出し加工された材料、例えばコージェ
ライトハニカム、あるいは自動車の触媒用モノリス担体
のようなものを円筒状に加工したもの等を使用すること
もできる。更にこの流通路31の表面には吸湿剤がコーテ
ィング、あるいは含浸させる等の手段によって付着させ
てある。
回転体30は、この他にも、アルミの押し出し材、多孔質
セラミックの成形によって形成するとか、あるいはアス
ベスト紙、金属板等を段ボール状に成形し、これを螺旋
状に巻いて円筒状に形成するとかのように、種々の材質
及び構造とすることもできる。
なお第5図に示した回転体30は、燃焼部10と送風部40と
の間の空気流通を阻止するために、これら両者の間の枠
体60に仕切り板62が設けてある。またこの回転体30とガ
イド61、あるいは回転体30と仕切り板62との間は、ラビ
リンスシール等によって、隙間を微小とさせている。
またガイド61は、ガスバーナ20側の高温になる方をセラ
ミック素材等によるメカニカルシール63とし、反ガスバ
ーナ20側の低温になる方をテフロン等によるラビリンス
シールあるいはダイヤフラムシール等のような弾性シー
ル64とすると、低温側の弾性シール64によってシール性
能の向上が図れるだけでなく、高温側のメカニカルシー
ル63によって耐熱性の向上が図れるものである。
即ち共にメカニカルシール63にするとシール性能が低下
するものであり、逆に共に弾性シール64を用いると高温
側に熱変形が生じ、いずれも使用に適さないものの、前
述したような組合せにすることによって、熱変形等が生
じないだけなく、性能的にも使用が可能なものとなる。
また本発明を利用した暖房機では、なんの手段も講じな
いと、燃焼部10での燃焼空気が送風部40に若干流れ、燃
焼後の空気が室内に排出される可能性がある。ただ実施
例では、燃焼部10の圧力よりも送風部40の圧力の方を高
くしてあるので、送風部40に送られた空気が燃焼部10側
に流れることはあっても、燃焼部10の空気が送風部40側
に流れることがないようにしてあるので、燃焼後の空気
が室内に出ることはない。
また更に、なんらかの原因によって回転体30が回転を行
なわないような事故の発生が考えられる。
このような場合には高温の空気が排気孔11に流れること
となり、ガイド61あるいは暖房機全体が発熱し、故障し
たり、あるいは火事になったりすることが考えられる。
そこで、本発明に係る暖房機にあっては、回転体30の反
燃焼部10側である排気孔11付近に温度センサー15を付設
し、回転体30が回転を行なわない状態、あるいは送風部
40が作動しない状態、即ち排気孔11での温度が異常に上
昇した場合を温度センサー15で検知し、ガスの供給を停
止したり、あるいは異常状態である旨を出力したりする
手段をとっている。
また更に排出孔41から排出された高温空気が送風ファン
52からの大量の空気によって減温された後の温度を図示
しない温度センサーで検知することとすれば、回転体30
の回転不良のみならず、送風ファン52の回転停止等によ
る温度上昇をも検知できるものである。
更に次に、本発明に関わる暖房機に用いると好適なガス
バーナ20について第7図、第8図、第9図に従って説明
する。
第7図はガスバーナ20の断面図、第8図はガスバーナ20
の混合ガスを噴出するハニカム体21の炎孔面22形状の一
例を示す平面図、第9図は燃焼状態を示す炎孔面22の断
面図である。
このガスバーナ20は、ガスと空気とが混合されて送り込
まれるボディ23と、ボディ23の上部に固定された連通板
24と、この連通板24の更に上部に耐熱性を有するパッキ
ン25を介して固定具26によって固定されたハニカム体21
とから形成されている。
連通板24は、その表面に予混合ガスを案内して主炎とす
るための多数の主開口27と、袖火とするための少数の袖
開口28とが穿設してあると共に、その上面には、ハニカ
ム体21に予混合ガスを袖火用と主炎用とに分けて供給す
るために整流空間を形成する分配リング29が立設させて
ある。
ただこの分配リング29も、連通板24と一体に形成するこ
ともできるし、連通板24とは別体とすることもでき、更
にはハニカム体21に固定しておくこともできる。
またハニカム体21は、セラミックにて形成されており、
かつセル形状を四角形とした場合にあっては、各セル形
状を一辺が1mm程度、壁厚を0.3〜0.15mm、開口率を60〜
80%とすることが望ましい。ただセル形状を変更した時
には、セルの大きさ、開口率等を、上記値に対して変更
することもできる。更にこのハニカム体21の炎孔面22
は、4分割さて形成されている。従って、予混合ガス
も、4分割された状態で噴出燃焼することとなってい
る。
このハニカム体21をセラミックによって形成すること
は、 セラミックは、熱伝導率が小さいので逆火対策とな
る。
セラミックは、耐熱性がある。
逆火は、一般に炎孔径を小さくすることによって防止
するものの、単に炎孔径を小さくすると圧力損失が増加
し、バーナ内圧を高くせずるを得ないこととなり、ハニ
カム体21の炎孔面22の面積を増大させる必要があった。
しかし、セラミックハニカムは、セル径を小さくしても
開口率はほぼ一定なので、逆火対策によるバーナ炎孔部
の圧力損失の増加は極めて低い。
セラミックハニカムは、市販性があるのでコストが安
い。
等である。
このような燃焼装置を実際に燃焼させると、第9図に示
したように、分配リング29によってハニカム体21に供給
される混合ガスが、ハニカム体21の炎孔面22周囲の袖火
用の部分と、炎孔面22中心の主炎用の部分とに別れて噴
出して燃焼することとなる。
更にこのハニカム体21の炎孔面22を、第8図に示すごと
く4分割し、この分割された状態で混合ガスが噴出燃焼
するように形成してあるので、主炎が分割され、この分
割された主炎が相互に安定化作用を及ぼすので、分割し
ない場合に比べて、更に高負荷燃焼を可能にすることが
できる。ただこの分割は数は、4分割に制限されるもの
ではない。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明は、ガスバーナ、熱交換の
ための回転体を含む熱交換部に送風ファンからの空気を
当てることによって、熱交換部の冷却を行うと共に、こ
の熱交換部に吹きつけた加熱空気と、熱交換部によって
加熱された高温空気を混合し、高温空気を希釈減温させ
て室内に送り出すように形成することによって、回転体
での熱交換温度を低下させて熱衝撃をなくし、同時に熱
交換のための空気量を減少させることによって圧力損失
をもなくすと共に暖房機全体の小型化をも図ったもので
ある。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すものであって、第1図は
概略図、第2図乃至第4図は各々本発明の具体的応用
例、第5図、第6図は回転体及びその支持手段を示す斜
視図、第7図乃至第9図はガスバーナを示す説明図であ
る。 10……燃焼部、11……排気孔 12……吸気孔、15……温度センサー 20……ガスバーナ、21……ハニカム体 22……炎光面、23……ボディ 24……連通板、25……パッキン 26……固定具、27……主開口 28……袖開口、29……分配リング 30……回転体、31……流通路 32……回転モータ、40……送風部 41……排出孔、42……吸入孔 43……外部吸入孔、50……熱交換ファン 51……吸気ファン、52……送風ファン 60……枠体、61……ガイド 62……仕切り板、63……メカニカルシール 64……弾性シール、70……バーナ通路 71……熱交換通路、72……稀釈通路 75……熱交換筒、80……クーラー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃焼部と送風部との間の熱交換部で熱交換
    を行うことによって暖房用の熱を得る暖房機であって、 熱交換部を、燃焼部と送風部との間にまたがって回転
    し、かつ回転軸に一致した方向への空気の流通路を設け
    回転体によって形成すると共に、 熱交換部とは別体の送風ファンを設け、この送風ファン
    からの空気を、ガスバーナ、熱交換のための回転体を含
    む熱交換部に吹きつけると共に、この熱交換部に吹きつ
    けた加熱空気と、熱交換部によって加熱された高温空気
    を混合し、高温空気を稀釈減温させて室内に送り出すよ
    うに形成したことを特徴とする暖房機。
JP63269532A 1988-10-27 1988-10-27 暖房機 Expired - Fee Related JPH0784947B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63269532A JPH0784947B2 (ja) 1988-10-27 1988-10-27 暖房機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63269532A JPH0784947B2 (ja) 1988-10-27 1988-10-27 暖房機

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6093888A Division JPH01234756A (ja) 1988-03-15 1988-03-15 暖房機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0221161A JPH0221161A (ja) 1990-01-24
JPH0784947B2 true JPH0784947B2 (ja) 1995-09-13

Family

ID=17473698

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63269532A Expired - Fee Related JPH0784947B2 (ja) 1988-10-27 1988-10-27 暖房機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0784947B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996005474A1 (fr) * 1994-08-10 1996-02-22 Nippon Furnace Kogyo Kabushiki Kaisha Generateur de gaz a haute temperature
NL2030307B1 (en) * 2021-12-27 2023-07-03 Stichting Het Nederlands Kanker Inst Antoni Van Leeuwenhoek Ziekenhuis Heat and moisture exchanger

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57115640A (en) * 1981-01-07 1982-07-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd Hot air room heater

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0221161A (ja) 1990-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3377056A (en) Drying apparatus
US3695250A (en) Rotary regenerative space heater
US4967726A (en) Space heating and ventilation systems for buildings
US20050092316A1 (en) Hot air furnace
US4836183A (en) Rotary body room air heater
TW528841B (en) Gas combustion device
JPH0784947B2 (ja) 暖房機
CA1300991C (en) Heater
JPH01234755A (ja) 暖房機
JPH01234756A (ja) 暖房機
JPH01234754A (ja) 暖房機
US3791369A (en) Rotary heat exchanger
JPS6055735B2 (ja) 強制給排気式燃焼装置
US3695345A (en) Controlled forced draft action to the flue of a gas fired heat exchanger
JP3031408B2 (ja) 吸排気形燃焼器のブロアケース
JPS5833395Y2 (ja) 燃焼装置
JPS6344650Y2 (ja)
JPS591163Y2 (ja) 燃焼装置
JPS5839334Y2 (ja) キヨウセイキユウハイキシキオンプウダンボウキ
JPS603949Y2 (ja) ガスタ−ビンの空気軸受支持構造
JPS6235344Y2 (ja)
KR920005335Y1 (ko) 온풍기
JPS6030661Y2 (ja) 温風暖房装置
JPS6014465Y2 (ja) 乾燥機
JPS5833496Y2 (ja) 燃焼温風式暖房器

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees