JPH078429A - 床面塗布用ワックス剤の可塑剤、溶剤の除去方法及びその除去装置 - Google Patents

床面塗布用ワックス剤の可塑剤、溶剤の除去方法及びその除去装置

Info

Publication number
JPH078429A
JPH078429A JP18187693A JP18187693A JPH078429A JP H078429 A JPH078429 A JP H078429A JP 18187693 A JP18187693 A JP 18187693A JP 18187693 A JP18187693 A JP 18187693A JP H078429 A JPH078429 A JP H078429A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
far
plasticizer
solvent
wax agent
floor surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18187693A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoyuki Takesako
清之 竹迫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP18187693A priority Critical patent/JPH078429A/ja
Publication of JPH078429A publication Critical patent/JPH078429A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Floor Finish (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 床面に塗布後のワックス剤中に残留した可塑
剤、溶剤等を気化、除去し、表面処理成分による保護機
能を十分に発揮させ、維持管理を容易に行なえるように
する。 【構成】 床面Fに塗布後の樹脂製ワックス剤に遠赤外
線照射機構5によって遠赤外線を照射し、この遠赤外線
による加熱によってワックス剤中の可塑剤、溶剤に熱エ
ネルギーを付与、加熱し、これらを気化する。遠赤外線
照射機構5は、凹状に湾曲形成した下側面に適数本の遠
赤外線セラミックパイプヒーター6を列設して成り、移
動自在な台車3に起伏自在に配装する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばビル床面等を保
護すべく塗布される床面塗布用ワックス剤中の可塑剤、
溶剤等を除去し、そのワックス剤自体による保護の安定
性を向上でき、更には殺菌をも行なえるようにした床面
塗布用ワックス剤の可塑剤、溶剤の除去方法及びその除
去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ビル、工場その他の合成樹脂
材製の床材表面の汚損等を防止し、維持管理するため、
合成樹脂製の表面処理剤であるワックス剤が塗布されて
おり、いわゆるビルメンテナンス上、これらを定期的に
表面洗浄し、また、剥離塗り替え作業を行なっている。
そのためのワックス剤は、床面に均一に塗布できるよう
に、可塑剤、溶剤その他の種々な化学薬品を添加するこ
とで液状に形成されており、液体状のワックス剤を床面
に塗布した後に乾燥させることで主成分である表面処理
のための樹脂分が床面に残置されるようにしてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】こうした従来のワック
ス剤自体は、液体の状態で安定するように種々の可塑
剤、溶剤を添加しているために、塗布、乾燥後で樹脂分
内部に微量でもこれらが残留されることがある。する
と、ワックス剤自体の樹脂分は塗布後に固体として残留
し、機能することが要求されるにかかわらず、微量に残
留した可塑剤、溶剤等は、樹脂分を固形化させるのとは
逆に液状化させることの特性があるために、ワックス剤
による床面の保護機能が大きく減殺されるとになり、脆
弱なものとなっていた。そのため、ワックス塗布後の維
持管理期間は比較的に短くなり、定期的なメンテナンス
を頻繁に実施しなければならないものであった。
【0004】また、塗布後に残留される可塑剤、溶剤等
は、水洗、加熱により溶出、気化する特性があるから、
水洗によって除去することが考えられていても、塗布後
にワックス剤が十分に硬化していない場合には、ワック
ス剤を剥離させてしまい、また、硬化後であれば、その
水洗除去は事実上ほとんど不可能なものである。
【0005】そこで、本発明は、叙上のような従来存し
た諸事情に鑑み創出されたもので、床面に塗布後のワッ
クス剤中に残量される可塑剤、溶剤等を速やかに除去
し、ワックス剤中の主成分である表面処理成分による保
護機能を十分に発揮させ、ひいてはメンテナンス期間を
長期化し、その維持管理が容易になるようにし、更には
殺菌をも行なえるようにした床面塗布用ワックス剤の可
塑剤、溶剤の除去方法及びその除去装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明に係る床面塗布用ワックス剤の可塑剤、溶
剤の除去方法にあっては、床面Fに塗布後の樹脂製ワッ
クス剤に遠赤外線を照射し、この遠赤外線による加熱に
よってワックス剤中の可塑剤、溶剤に熱エネルギーを付
与し、気化させることを特徴とする。
【0007】また、この方法を直接に実施する除去装置
1にあっては、凹状に湾曲形成した下側面に適数本の遠
赤外線セラミックパイプヒーター6を列設して成る遠赤
外線照射機構5を、移動自在な台車3に起伏自在に配装
したことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明に係る床面塗布用ワックス剤の可塑剤、
溶剤の除去方法及びその除去装置にあって、除去装置1
自体の台車3による移動は、遠赤外線照射機構5を介し
て床面Fに遠赤外線を順次に照射し、床面Fに塗布した
樹脂製ワックス剤内部に残留されている可塑剤、溶剤等
に遠赤外線を吸収させる。
【0009】吸収された遠赤外線は、熱エネルギーに変
換させられ、可塑剤、溶剤等を熱変性させ、これらを気
化させる。可塑剤、溶剤等を気化させた後は、ワックス
剤中に主成分たる樹脂分のみが残留硬化し、床面Fを保
護させる。
【0010】遠赤外線照射機構5における凹状に湾曲形
成した下側面は、遠赤外線セラミックパイプヒーター6
からの遠赤外線の照射効率を向上させ、塗布されたワッ
クス剤中に遠赤外線を十分に浸透させる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明するに、図において示される符号1は、所定の床面F
にワックス剤を塗布後に、このワックス剤中に残留され
る可塑剤、溶剤等を遠赤外線によって加熱、気化して除
去させる除去装置であり、この除去装置1は、底面にキ
ャスター2が付設されて移動自在な台車3の前部に、遠
赤外線照射機構5を起伏自在に配装して成る。
【0012】台車3自体は、平面でほぼ矩形枠状を呈
し、その四隅底面にキャスター2を付設し、また、上面
に、移動操作のためのハンドル4を付設してある。
【0013】遠赤外線照射機構5は、図示例のそれは、
反射効率を向上させるために凹状に湾曲形成した下側面
に適数本の遠赤外線セラミックパイプヒーター6を列設
して成り、台車3前部と連繋させた蝶番部材7を介し
て、下側面が下方に向けられた使用状態と前側方に向け
られた非使用状態とに起立、倒伏されるようになってい
る。なお、図中符号8は起伏操作のための起伏ハンド
ル、同じく9は電源コード、10はスイッチである。
【0014】また、この遠赤外線照射機構5には、必要
があれば、送風ファンを配置することもでき、その送風
作用によって遠赤外線セラミックパイプヒーター6から
の熱風を床面Fに当て、その除去効率を一層向上できる
ようにする。
【0015】しかして、床面Fに塗布されるワックス剤
は、床面Fに敷設される合成樹脂製の床材表面を保護す
るに適する合成樹脂製の表面処理剤を主成分とし、これ
を液状化するに好適な可塑剤、溶剤を添加して成り、そ
の基礎材料はアクリル樹脂、ポリウレタン樹脂を主とし
ているものが好適である。これは、これらのアクリル樹
脂、ポリウレタン樹脂等が赤外線吸収スペクトルの計測
結果において、最も遠赤外線の吸収性が良好だからであ
る。もとより、これらに代えて、56ナイロン樹脂、エ
ポキシ樹脂、ポリスチロール樹脂、ポリエルテル樹脂、
メラミン樹脂、ポリ塩化ビニール樹脂、フエノール樹脂
等とすることも可能ではある。
【0016】これらを成分とするワックス剤は、床面F
に1回当たり、通常は5〜50μm程度の厚さで塗布さ
れるもので、この程度の厚さであれば遠赤外線をその内
部まで十分に浸透させることができる。この遠赤外線の
浸透は、ワックス剤中の樹脂成分が遠赤外線を吸収して
熱エネルギーに変換し、加熱効率の上昇と乾燥時間の短
縮化とを図るものとしてある。同時に、樹脂内部に残留
した可塑剤、溶剤等を効率的に熱変性させ、気化させる
ものとしている。このときの遠赤外線による熱温度は、
180〜200℃前後のものとし、また、その照射時間
は10秒間前後であることが予定されている。
【0017】次に、除去装置1の使用の一例を説明する
と、所定の床面Fに所定のワックス剤を塗布し、塗布後
に除去装置1による遠赤外線の照射によって、ワックス
剤中から可塑剤、溶剤等を除去するもので、このとき、
遠赤外線照射機構5の下側面が床面F上に向けられて倒
伏しているままで、除去装置1自体を台車3によって順
次に移動させながら行なうものである。照射面に対する
単位時間当たりの照射量は、180〜200℃前後のも
ので10秒間前後にして行なわれるもので、ワックス剤
内部に残留されている可塑剤、溶剤等が十分に遠赤外線
を吸収し、熱エネルギーに変換することでこれらを気化
させるものとし、床面F上には、表面処理剤としてのワ
ックス剤の主成分のみが硬化状態で残置されるものとす
る。
【0018】また、この熱照射による熱変性作用で細菌
類も死滅し、殺菌装置としても有効に機能する。
【0019】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されており、
これがため、床面Fに塗布後のワックス剤中に残量され
る可塑剤、溶剤等を遠赤外線による熱エネルギーによっ
て速やかに除去でき、ワックス剤中の主成分である表面
処理成分による床面Fの保護機能を十分に発揮させ、ひ
いてはメンテナンス期間を長期化し、その維持管理を容
易にすることができる。
【0020】すなわち、これは、本発明方法において、
塗布後の樹脂製ワックス剤に遠赤外線を照射することで
ワックス剤中の可塑剤、溶剤等を気化させるものとした
からであり、また、本発明装置において、遠赤外線照射
機構5を移動自在な台車3に起伏自在に配装したからで
ある。
【0021】特に、遠赤外線照射機構5によって照射さ
れる遠赤外線は、ワックス剤中の可塑剤、溶剤等に吸収
されることで、熱エネルギーに変換させられるから、可
塑剤、溶剤等を熱変性させ、これらを気化させることが
でき。そのため、ワックス剤中には、主成分たる表面処
理、保護のための樹脂分のみが残留硬化するのであり、
これによって、従来のようにそれらの樹脂分が液状化さ
れることがなく、床面Fに一体状に固結し、床面Fを汚
損その他から十分に保護することができる。
【0022】また、遠赤外線照射機構5は、台車3に対
して起伏自在に配装してあるから、不使用時では床面F
から退避状態の位置に保持でき、また、場合によっては
壁面等に遠赤外線を照射して使用することも可能であ
る。
【0023】更には、遠赤外線照射機構5による遠赤外
線の照射は、被照射面に生存している各種の細菌を死滅
させ、いわゆるビルメンテナンス作業による衛生管理に
も大きく役立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一実施例における側面図である。
【図2】同じく平面図である。
【符号の説明】
F 床面 1 除去装置 2 キャスター 3 台車 4 ハンドル 5 遠赤外線照射機構 6 遠赤外線セ
ラミックパイプヒーター
7 蝶番部材 8 起伏ハンドル 9 電源コード 10 スイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床面に塗布後の樹脂製ワックス剤に遠赤
    外線を照射し、この遠赤外線による加熱によってワック
    ス剤中の可塑剤、溶剤に熱エネルギーを付与し、気化さ
    せることを特徴とする床面塗布用ワックス剤の可塑剤、
    溶剤の除去方法。
  2. 【請求項2】 凹状に湾曲形成した下側面に適数本の遠
    赤外線セラミックパイプヒーターを列設して成る遠赤外
    線照射機構を、移動自在な台車に起伏自在に配装したこ
    とを特徴とする床面塗布用ワックス剤の可塑剤、溶剤の
    除去装置。
JP18187693A 1993-06-28 1993-06-28 床面塗布用ワックス剤の可塑剤、溶剤の除去方法及びその除去装置 Pending JPH078429A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18187693A JPH078429A (ja) 1993-06-28 1993-06-28 床面塗布用ワックス剤の可塑剤、溶剤の除去方法及びその除去装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18187693A JPH078429A (ja) 1993-06-28 1993-06-28 床面塗布用ワックス剤の可塑剤、溶剤の除去方法及びその除去装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH078429A true JPH078429A (ja) 1995-01-13

Family

ID=16108410

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18187693A Pending JPH078429A (ja) 1993-06-28 1993-06-28 床面塗布用ワックス剤の可塑剤、溶剤の除去方法及びその除去装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH078429A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0510677A (ja) * 1991-06-26 1993-01-19 Shimadzu Corp 脱脂炉
JPH0533506A (ja) * 1991-08-05 1993-02-09 Ryoji Nakamura 塗膜の剥離装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0510677A (ja) * 1991-06-26 1993-01-19 Shimadzu Corp 脱脂炉
JPH0533506A (ja) * 1991-08-05 1993-02-09 Ryoji Nakamura 塗膜の剥離装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5789755A (en) Method and apparatus for removal of material utilizing near-blackbody radiator means
US6291796B1 (en) Apparatus for CFC-free laser surface cleaning
US20070101609A1 (en) Method for operating a device with at least one partial programme step of drying
EP3388573A1 (en) Methods and apparatus for laser cleaning of substrates
JPH07308369A (ja) 遠赤外線殺菌装置
US9099213B2 (en) Mobile UVA curing system and method for collision and cosmetic repair of vehicles
JP2013530730A (ja) 物体を機械洗浄及び消毒する方法
Schmidt et al. An investigation into the feasibility and characteristics of using a 2.5 kW high power diode laser for paint stripping
US6195505B1 (en) Method and apparatus for photopyrolitically removing a contaminant
KR101616074B1 (ko) 제모용 왁스 가열기
JPH078429A (ja) 床面塗布用ワックス剤の可塑剤、溶剤の除去方法及びその除去装置
CN107583069A (zh) 一种可移动消毒柜
Lee et al. CO2 laser assisted particle removal threshold measurements
JP2640325B2 (ja) 真空乾燥装置
KR20140035465A (ko) 천연물질을 이용한 신발 및 장갑 세척건조살균탈취기
JPH0718646B2 (ja) 被洗浄物の乾燥装置
US20190336631A1 (en) Anti-Bacterial Photocatalytic Coating Apparatus And Process
WO2019003115A1 (en) NONWOVEN ARTICLE AND METHOD FOR MANUFACTURING THE SAME
KR20100112992A (ko) 황토관을 이용한 실내 먼지 제거, 공기정화, 살균, 가습기 및 원적외선 발산 기능의 전기기구
KR101623696B1 (ko) 열 충격을 이용한 강재 및 콘크리트 표면처리장치, 이를 이용한 표면처리방법
JP2814424B2 (ja) 真空乾燥装置
KR101360358B1 (ko) 안전화 제염장치
CA2349563C (en) Method for cleaning artwork
CA2018526C (en) Methods and apparatus for reducing the reactivity of articles destined for disposal
JPH042268Y2 (ja)