JPH0783789A - 車両用風洞装置 - Google Patents

車両用風洞装置

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JPH0783789A
JPH0783789A JP23069893A JP23069893A JPH0783789A JP H0783789 A JPH0783789 A JP H0783789A JP 23069893 A JP23069893 A JP 23069893A JP 23069893 A JP23069893 A JP 23069893A JP H0783789 A JPH0783789 A JP H0783789A
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Tokuo Muramatsu
徳雄 村松
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Honda Kogyo KK
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  • Aerodynamic Tests, Hydrodynamic Tests, Wind Tunnels, And Water Tanks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速走行中の車両の先端部に発生する高速気
流を再現できるとともに、気流温度と圧力を一定に保ち
風速や風圧等の諸特性を正確に測定することが可能な車
両用風洞装置を提供する。 【構成】 一面を装着用開口6となした圧力チャンバー
2と、開口6を閉塞する支持板7にノーズ8を突設した
供試体1と、圧力チャンバーに装着した供試体と対面す
る面に送風口9を配し、内部に軸流ブロア10を設けた
送風ダクト11と、圧力チャンバーの両側面に排風口1
2を配した一対の排風ダクト13とを外部で連通させて
なる動風圧発生手段3と、送風ダクトと排風ダクトの連
結部14に連通接続した排気管15に流量調節弁16を
設けてなる昇温防止ダンパー4と、圧力チャンバーの適
所に吹出口17を配した給気管18に加圧ブロア19を
接続し、圧力チャンバー内の圧力を調節してなる静圧発
生手段5とよりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用風洞装置に係わ
り、更に詳しくは高速走行中の車両の先端部に受ける風
速や風圧を試験するために用いる風洞装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用風洞装置ではないが、圧力
チャンバーに装着した供試体に動圧と静圧を同時に載荷
することが可能な動風圧試験装置は、本出願人の先願に
係る特開平5−180727号公報にて既に提供されて
いる。この動風圧試験装置は、一面を供試体を密封装着
するための装着用開口となした圧力チャンバーと、前記
圧力チャンバーに装着した供試体と対面する面に送風口
を設けた圧力調節可能な静圧載荷装置と、前記圧力チャ
ンバーの側面であって、該チャンバーに装着した供試体
表面の近傍に吹出口と吸込口を対向形成し、該吹出口と
吸込口とを圧力チャンバーの外部で気密ダクトで連結す
るとともに、該気密ダクトの適所に軸流ブロアを設けて
なる動圧載荷装置とよりなるものである。
【0003】前記公報記載の装置は、動圧載荷装置の軸
流ブロアと気密ダクトとで循環流を起こし、供試体の表
面に表層流を発生させて動圧を載荷するとともに、静圧
載荷装置によって圧力チャンバー内に所望の静圧を発生
するものである。ここで、静圧載荷装置の送風口を除
き、略気密状態の空間内に軸流ブロアを配設し、内部気
体を循環させる動作を長時間続けると、空間内部の温度
が上昇する。
【0004】この圧力チャンバー内の温度上昇は、カー
テンウォール等の供試体の耐風圧、気密、水密試験を行
う場合には大して影響は生じないが、車両用風洞装置に
おいては、車両の表面での風速や風圧を測定するので、
大きな影響を及ぼすのである。例えば、風速の測定に
は、本出願人の先願に係る特開昭61−84563号、
特開平2−110322号、実開平4−138274
号、実開平4−138275号及び実開平4−1382
76号公報等で開示されたプローブを用いるが、この風
速測定原理は、適量の不純物を混入して比抵抗対温度の
特性曲線の直線状傾斜部に測定時における設定温度が対
応するように調製した単結晶ゲルマニウムの小片からな
るセンサに、電圧を印加して設定した定温度を維持さ
せ、流体との接触でのセンサの温度変化によるセンサの
電気抵抗の変化に伴う電圧又は電流あるいは電力の変化
値に基づいて流体の速度を測定するものであり、従っ
て、センサの温度が風速の測定に大きな影響を及ぼすの
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が前述の状況に
鑑み、解決しようとするところは、高速走行中の車両の
先端部に発生する高速気流を再現できるとともに、気流
温度と圧力を一定に保ち風速や風圧等の諸特性を正確に
測定することが可能な車両用風洞装置を提供する点にあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題解
決のために、一面を供試体を密封装着するための装着用
開口となした圧力チャンバーと、前記装着用開口を閉塞
する支持板の内面側に車両先端部に模したノーズを突設
してなる供試体と、前記圧力チャンバーに装着した供試
体と対面する面に送風口を配するとともに、内部に軸流
ブロアを設けた送風ダクトと、前記圧力チャンバーの対
向する両側面に排風口を配した一対の排風ダクトとを外
部で連通させてなる動風圧発生手段と、前記送風ダクト
と排風ダクトの連結部に連通接続した排気管の内部に流
量調節弁を設けてなる昇温防止ダンパーと、前記圧力チ
ャンバーの適所に吹出口を配した給気管に加圧ブロアを
接続し、圧力チャンバー内の圧力を調節してなる静圧発
生手段と、よりなる車両用風洞装置を構成した。
【0007】また、前記送風ダクトの送風口側に整流金
網と整流格子を設けてなること、前記昇温防止ダンパー
の排気管を、前記送風ダクトに対して直線状に配設して
なること、又は前記供試体のノーズを支持板の外部に開
放したコーン状となすことが好ましい実施例である。
【0008】
【作用】以上の如き内容からなる本発明の車両用風洞装
置は、圧力チャンバーの装着用開口に、支持板の内面側
に車両先端部に模したノーズを突設した供試体を気密さ
せて取付けた状態で、動風圧発生手段の軸流ブロアを作
動させて送風ダクトの送風口から前記ノーズに向けて気
流を吹き付けて、該ノーズの近傍に気流を発生させる。
そして、前記ノーズの表層部を通過した気流は、圧力チ
ャンバーの対向する両側面に設けた一対の排風口に導か
れるとともに、前記軸流ブロアの後方から排風ダクト内
の空気を吸入することで再度軸流ブロアに供給され、も
って送風ダクトから圧力チャンバーを通り排風ダクトに
至る循環流が形成される。このように、軸流ブロアで繰
り返し気流を加速しながら循環させることで、高速気流
が発生し、高速走行中の車両の先端部に生じる高速気流
をノーズの近傍に発生させることが可能である。
【0009】また、圧力チャンバーに連通した環状の送
風ダクトと排風ダクトからなる気密空間内に軸流ブロア
を配しているので、連続運転による軸流ブロアからの発
熱や、循環流の空気摩擦抵抗による発熱によって、気密
空間内の気流の温度が上昇するが、静圧発生手段の加圧
ブロアを作動させて給気管から吹出口を通して圧力チャ
ンバー内に外気を導入して冷却するとともに、外気導入
に伴う圧力チャンバー内の圧力上昇を、送風ダクトと排
風ダクトの連結部に連通接続した昇温防止ダンパーの排
気管から流量調節弁で流量を調節しながら排気すること
により抑制し、圧力を一定に保つのである。尚、前記静
圧発生手段の給気管から圧力チャンバー内に導入する外
気の流量と、昇温防止ダンパーの排気管から外部へ排気
する流量とを調節することで、圧力チャンバー内の静圧
を所望の圧力に調節することが可能である。
【0010】また、前記送風ダクトの送風口側に整流金
網と整流格子を設けることにより、送風ダクトの送風口
から圧力チャンバー内に噴出する気流をその断面におい
て均一にするのである。
【0011】そして、前記昇温防止ダンパーの排気管
を、前記送風ダクトに対して直線状に配設することによ
り、圧力チャンバー内の気流を乱すことなく排気管から
外部へ効率良く排気することができる。
【0012】更に、前記供試体のノーズを支持板の外部
に開放したコーン状となすことにより、ノーズの表面に
流速測定プローブ等の測定プローブを取付けた場合、そ
のリード線をノーズの表面に配線することなく、ノーズ
の裏面側、即ち外部と連通する空間に導いて外部に設置
した測定器に接続し、もってノーズの表層部での気流の
乱れを最小限に抑制するのである。
【0013】
【実施例】次に添付図面に示した実施例に基づき更に本
発明の詳細を説明する。図1は本発明の車両用風洞装置
の代表的実施例を示す簡略図であり、図2はその制御の
簡略ブロック図であり、図中1は供試体、2は圧力チャ
ンバー、3は動風圧発生手段、4は昇温防止ダンパー、
5は静圧発生手段をそれぞれ示している。
【0014】本発明は、一面を供試体1を密封装着する
ための装着用開口6となした圧力チャンバー2と、前記
装着用開口6を閉塞する支持板7の内面側に車両先端部
に模したノーズ8を突設してなる供試体1と、前記圧力
チャンバー2に装着した供試体1と対面する面に送風口
9を配するとともに、内部に軸流ブロア10を設けた送
風ダクト11と、前記圧力チャンバー2の対向する両側
面に排風口12,12を配した一対の排風ダクト13,
13とを外部で連通させてなる動風圧発生手段3と、前
記送風ダクト11と排風ダクト13,13の連結部14
に連通接続した排気管15の内部に流量調節弁16を設
けてなる昇温防止ダンパー4と、前記圧力チャンバー2
の適所に吹出口17を配した給気管18に加圧ブロア1
9を接続し、圧力チャンバー2内の圧力を調節してなる
静圧発生手段5とよりなることを要旨とする。
【0015】前記供試体1は、圧力チャンバー2の装着
用開口6を閉塞する支持板7の中央部に開口20を形成
し、該開口20の内面側に外側を開放した中空コーン状
のノーズ8を突出状態で気密固定したものである。
【0016】前記圧力チャンバー2は、本実施例では供
試体1を取付ける装着用開口6を除いた各面を壁面21
で気密状態で囲んだ断面略コ字形の箱状外形となしてい
る。そして、前記装着用開口6の周囲にはフランジ22
を形成し、該フランジ22の外面に図示しない目地材を
介在させて供試体1の支持板7の周縁を油圧クランプ又
は手動クランプ等の固定具23,…にて圧接し、気密状
態で供試体1を装着できるようになしている。
【0017】そして、前記圧力チャンバー2に装着した
供試体1のノーズ8と対面する壁面21には、動風圧発
生手段3の送風ダクト11を貫通状態で気密連結して、
送風口9を設けている。また、前記圧力チャンバー2の
装着用開口6側であってノーズ8を臨み相対向する両側
面側の壁面21,21に排風口12,12を開設し、該
排風口12,12から延びた排風ダクト13,13を送
風ダクト11に連通連結している。本実施例では、一対
の排風口12,12と排風ダクト13,13を対称に形
成し、送風ダクト11と排風ダクト13,13とはT字
形連結となしている。尚、前記排風口12は、一対に限
らず圧力チャンバー2の略全周に渡って設けることも可
能である。
【0018】また、前記送風ダクト11であって、軸流
ブロア10の前方には一対の整流金網24,24とその
間に整流格子25を設けて、軸流ブロア10で前方の送
風口9を通して噴出する気流をその断面において均一に
なるように分散させている。更に、前記排風口12,1
2にもそれぞれ整流格子26を装着し、気流の空間的な
不均一が生じないようにしている。更に、前記送風ダク
ト11と排風ダクト13の連結部14には、排風ダクト
13から送風ダクト11へ気体がスムーズに流れるよう
に複数のフィン27,…を内挿している。
【0019】前記昇温防止ダンパー4は、前記連結部1
4の中央部に送風ダクト11と直線状となして排気管1
5を連通接続するとともに、該排気管15に流量調節弁
16を設け、該流量調節弁16をサーボモータ28で開
閉制御するものである。また、この昇温防止ダンパー4
は、前記圧力チャンバー2の適所に設けることも可能で
ある。
【0020】前記静圧発生手段5は、加圧ブロア19に
接続した給気管18を圧力チャンバー2の適所、本実施
例では送風口9の側方に吹出口17を開設して接続し、
該加圧ブロア19で吸い込んだ外気を給気管18を通し
て吹出口17から前記圧力チャンバー2内に導入するも
のである。前記給気管18には一端を開放した分岐管2
9を接続されており、分岐部より圧力チャンバー2側の
給気管18と分岐管29とに設けた一対の流量調節弁3
0,30をサーボモータ31で連動させて開閉制御し、
給気管18から供給する外気の流量を調節している。ま
た、前記圧力チャンバー2内であって吹出口17に面す
る位置に遮蔽板32を設け、該吹出口17から導入する
外気によって送風口9から吹き出す気流を乱さないよう
にしている。
【0021】また、前記圧力チャンバー2内の適所に
は、圧力計33と温度計34のそれぞれのセンサー部を
配し、圧力チャンバー2内の圧力と温度とをモニタリン
グし、圧力と温度が設定値になるように前記昇温防止ダ
ンパー4の流量調節弁16と、静圧発生手段5の流量調
節弁30,30を開閉制御している。
【0022】次に、本発明の車両用風洞装置の動作をそ
の制御系と併せて説明する。先ず、圧力チャンバー2の
装着用開口6に、支持板7の内面側に車両先端部に模し
た所望形状のノーズ8を突設した供試体1を気密させて
取付ける。それから、動風圧発生手段3の軸流ブロア1
0を作動させて送風ダクト11の送風口9から前記ノー
ズ8に向けて気流を吹き付けて、該ノーズ8の近傍に気
流を発生させる。前記ノーズ8の表層部を通過した気流
は、圧力チャンバー2の対向する両側面に設けた一対の
排風口12,12に導かれるとともに、前記軸流ブロア
10の後方から排風ダクト13,13内の空気を吸入す
ることで再度軸流ブロア10に供給され、もって送風ダ
クト11から圧力チャンバー2を通り排風ダクト13に
至る循環流が発生する。そして、軸流ブロア10で繰り
返し気流を加速しながら循環させることで、高速気流が
発生し、高速走行中の車両の先端部に生じる高速気流を
ノーズ8の近傍に発生させるのである。ここで、軸流ブ
ロア10の作動初期においては、それによって発生する
動風圧によって内部空気の体積は若干減少し、前記昇温
防止ダンパー4の排気管15から体積減少分だけ外気が
流入するが、定常状態では排気管15を通しての空気の
流通は殆ど生じない。
【0023】それから、静圧発生手段5の加圧ブロア1
9を作動させて給気管18から吹出口17を通して圧力
チャンバー2内に外気を導入して冷却するとともに、外
気導入に伴う圧力チャンバー2内の圧力上昇を、昇温防
止ダンパー4の排気管15から流量調節弁30で流量を
調節しながら排気することにより抑制し、圧力を一定に
保つのである。前記昇温防止ダンパー4の流量調節弁1
6と、静圧発生手段5の流量調節弁30,30とは、そ
れを駆動するサーボモータ28,31をそれぞれ温度計
34、圧力計33からの信号によって温度コントローラ
35と演算処理装置36から出力される制御信号で制御
し、圧力チャンバー2内の圧力と温度が設定値になるよ
うに開閉制御するのである。ここで、前記演算処理装置
36には、所定の制御プログラムと設定値が入力装置3
7から予め入力されている。尚、前記温度コントローラ
35は、マイクロコンピュータからなる演算処理装置3
6で兼用しても良いことは勿論である。また、前記軸流
ブロア10と加圧ブロア19とはそれぞれインバータ3
8,39を介して回転数を制御し、更にこのインバータ
38,39を前記演算処理装置36で制御することも可
能である。従って、予め設定された圧力と温度になるよ
うに全て自動制御することも可能である。
【0024】また、前記静圧発生手段5の給気管18か
ら圧力チャンバー2内に導入する外気の流量と、昇温防
止ダンパー4の排気管15から外部へ排気する流量とを
調節することで、圧力チャンバー2内の静圧を所望の圧
力に調節することが可能である。
【0025】このようにして、前記ノーズ8の近傍に高
速走行中の車両の先端部に生じるのと同様な高速気流を
発生することができるが、この高速気流がノーズ8の形
状によってどのように変化するか等の試験を行うため
に、ノーズ8の表層部の気流の流速と圧力等の諸特性を
測定する必要がある。例えば、流速を測定する場合につ
いて図3に基づいて説明する。図示した実施例は、コー
ン状のノーズ8の表面に複数の流速測定プローブ40,
…を接着して設け、そのリード線41をノーズ8に形成
した貫通孔42を通してノーズ8の裏面側、即ち外部と
連通した空間に導いて外部に設置した測定器に接続する
のである。尚、前記貫通孔42はリード線41を通した
後、目地材若しくは接着剤を充填して気密する。
【0026】また、図4に示した他の実施例は、センサ
ー部43がその保持部44に対して突出量を調節可能な
流速測定プローブ40を用い、前記ノーズ8に形成した
複数の挿入孔45に裏面側からセンサー部43を挿入し
て突出させるとともに、保持部44を挿入孔45の周囲
の裏面側に気密状態となして接着したものである。流速
測定プローブ40のリード線41は保持部44から導出
されており、保持部44とセンサー部43との間も気密
されている。この例によれば、センサー部43はノーズ
8の表面からの高さを調節できるので、一つの流速測定
プローブ40でノーズ8の法線方向に対する気流の速度
分布を測定できる。
【0027】
【発明の効果】以上にしてなる本発明の車両用風洞装置
によれば、一面を供試体を密封装着するための装着用開
口となした圧力チャンバーと、前記装着用開口を閉塞す
る支持板の内面側に車両先端部に模したノーズを突設し
てなる供試体と、前記圧力チャンバーに装着した供試体
と対面する面に送風口を配するとともに、内部に軸流ブ
ロアを設けた送風ダクトと、前記圧力チャンバーの対向
する両側面に排風口を配した一対の排風ダクトとを外部
で連通させてなる動風圧発生手段と、前記送風ダクトと
排風ダクトの連結部に連通接続した排気管の内部に流量
調節弁を設けてなる昇温防止ダンパーと、前記圧力チャ
ンバーの適所に吹出口を配した給気管に加圧ブロアを接
続し、圧力チャンバー内の圧力を調節してなる静圧発生
手段と、よりなるので、高速走行中の車両の先端部に発
生する高速気流を再現できるとともに、軸流ブロアの連
続運転や環状流の空気摩擦抵抗等による気流温度の上昇
を外気で冷却して温度を一定に保つとともに、圧力チャ
ンバー内の圧力を設定値に一定に保ち、常に安定な状態
で風速や風圧等の諸特性を正確に測定することができる
のである。
【0028】また、前記送風ダクトの送風口側に整流金
網と整流格子を設けることにより、送風ダクトの送風口
から圧力チャンバー内に噴出する気流をその断面におい
て均一にし、ノーズ近傍の高速気流の分布を安定化する
ことができる。
【0029】そして、前記昇温防止ダンパーの排気管
を、前記送風ダクトに対して直線状に配設することによ
り、圧力チャンバー内の気流を乱すことなく排気管から
外部へ効率良く排気することができる。
【0030】更に、前記供試体のノーズを支持板の外部
に開放したコーン状となすことにより、ノーズの表面に
流速測定プローブ等の測定プローブを取付けた場合、そ
のリード線をノーズの表面に配線することなく、ノーズ
の裏面側、即ち外部と連通する空間に導いて外部に設置
した測定器に接続し、もってリード線に起因するノーズ
の表層部での気流の乱れを最小限に抑制することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用風洞装置の概略を示す簡略断面
図である。
【図2】本装置の制御系を示す簡略ブロック図である。
【図3】ノーズ表面近傍の流速を測定する実施例を示す
要部拡大断面図である。
【図4】同じく他の実施例を示す要部拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1 供試体 2 圧力チャンバー 3 動風圧発生手段 4 昇温防止ダンパー 5 静圧発生手段 6 装着用開口 7 支持板 8 ノーズ 9 送風口 10 軸流ブロア 11 送風ダクト 12 排風口 13 排風ダクト 14 連結部 15 排気管 16 流量調節弁 17 吹出口 18 給気管 19 加圧ブロア 20 開口 21 壁面 22 フランジ 23 固定具 24 整流金網 25 整流格子 26 整流格子 27 フィン 28 サーボモータ 29 分岐管 30 流量調節弁 31 サーボモータ 32 遮蔽板 33 圧力計 34 温度計 35 温度コントローラ 36 演算処理装置 37 入力装置 38 インバータ 39 インバータ 40 流速測定プローブ 41 リード線 42 貫通孔 43 センサー部 44 保持部 45 挿入孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面を供試体を密封装着するための装着
    用開口となした圧力チャンバーと、 前記装着用開口を閉塞する支持板の内面側に車両先端部
    に模したノーズを突設してなる供試体と、 前記圧力チャンバーに装着した供試体と対面する面に送
    風口を配するとともに、内部に軸流ブロアを設けた送風
    ダクトと、前記圧力チャンバーの対向する両側面に排風
    口を配した一対の排風ダクトとを外部で連通させてなる
    動風圧発生手段と、 前記送風ダクトと排風ダクトの連結部に連通接続した排
    気管の内部に流量調節弁を設けてなる昇温防止ダンパー
    と、 前記圧力チャンバーの適所に吹出口を配した給気管に加
    圧ブロアを接続し、圧力チャンバー内の圧力を調節して
    なる静圧発生手段と、 よりなることを特徴とする車両用風洞装置。
  2. 【請求項2】 前記送風ダクトの送風口側に整流金網と
    整流格子を設けてなる請求項1記載の車両用風洞装置。
  3. 【請求項3】 前記昇温防止ダンパーの排気管を、前記
    送風ダクトに対して直線状に配設してなる請求項1記載
    の車両用風洞装置。
  4. 【請求項4】 前記供試体のノーズを、支持板の外部に
    開放したコーン状となした請求項1記載の車両用風洞装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108801579A (zh) * 2018-06-26 2018-11-13 中国北方车辆研究所 动态压力快速响应平衡系统及其应用
CN113866366A (zh) * 2021-10-18 2021-12-31 浙江吉利控股集团有限公司 车辆及其空气检测器

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