JPH078323B2 - 糖脂質からなる凝集剤 - Google Patents
糖脂質からなる凝集剤Info
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- JPH078323B2 JPH078323B2 JP33446492A JP33446492A JPH078323B2 JP H078323 B2 JPH078323 B2 JP H078323B2 JP 33446492 A JP33446492 A JP 33446492A JP 33446492 A JP33446492 A JP 33446492A JP H078323 B2 JPH078323 B2 JP H078323B2
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- Japan
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- glycolipid
- acid
- aggregating agent
- bacterium
- flocculant
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、糖脂質からなる凝集剤
およびその製造方法に関する。
およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】従来から、凝集剤は、
活性汚泥法等を用いた排水処理や土木浚渫工事などにお
ける清澄処理剤として多用されている。また、上水道、
中水道の造水分野、発酵工業における発酵液と培養菌体
の分離といったダウンストリームプロセッシング分野、
さらには食品工業分野というような非常に広範な分野に
わたって凝集剤の適用が進められつつある。
活性汚泥法等を用いた排水処理や土木浚渫工事などにお
ける清澄処理剤として多用されている。また、上水道、
中水道の造水分野、発酵工業における発酵液と培養菌体
の分離といったダウンストリームプロセッシング分野、
さらには食品工業分野というような非常に広範な分野に
わたって凝集剤の適用が進められつつある。
【0003】現在使用されている凝集剤としては、合成
高分子凝集剤(例えばポリアクリルアミドなど)および
無機系凝集剤(例えば、ポリアルミニウムクロライド、
硫酸バンドなど)が挙げられる。しかしながら、これら
の凝集剤は凝集能力および経済性の点では優れている
が、安全性および環境衛生性の点で劣り、二次公害を引
き起こすという問題点を有している。特に、近年の地球
環境の保護に対する意識の高まりから、環境に対し悪影
響の少ない安全な凝集剤の開発が切望されている。
高分子凝集剤(例えばポリアクリルアミドなど)および
無機系凝集剤(例えば、ポリアルミニウムクロライド、
硫酸バンドなど)が挙げられる。しかしながら、これら
の凝集剤は凝集能力および経済性の点では優れている
が、安全性および環境衛生性の点で劣り、二次公害を引
き起こすという問題点を有している。特に、近年の地球
環境の保護に対する意識の高まりから、環境に対し悪影
響の少ない安全な凝集剤の開発が切望されている。
【0004】この様な観点から、微生物に由来する凝集
剤を製造する方法として、ロードコッカス(Rhodococcu
s )属の細菌が産生する培養物から特定の成分を回収す
る方法が提案されている(特公昭56−39633号公
報参照)。そして、特公昭56−39633の記載から
すると、この発明においては微生物由来の凝集剤として
糖蛋白質を回収していると考えられる。
剤を製造する方法として、ロードコッカス(Rhodococcu
s )属の細菌が産生する培養物から特定の成分を回収す
る方法が提案されている(特公昭56−39633号公
報参照)。そして、特公昭56−39633の記載から
すると、この発明においては微生物由来の凝集剤として
糖蛋白質を回収していると考えられる。
【0005】しかしながら、この微生物に由来する糖蛋
白質からなる凝集剤は、環境中で分解され蓄積すること
なく安全であるものの、一般的に蛋白質の回収精製にみ
られるように回収精製することが相当に困難であり、そ
の結果、回収コストが高くなるという問題点を有してい
た。また、pHなど、使用現場における各種の外的な環
境要因に対して、その安定性などの点から十分に適応で
きない恐れがあり、必ずしもハンドリングし易い凝集剤
とは言いきれないという問題点も存在していた。
白質からなる凝集剤は、環境中で分解され蓄積すること
なく安全であるものの、一般的に蛋白質の回収精製にみ
られるように回収精製することが相当に困難であり、そ
の結果、回収コストが高くなるという問題点を有してい
た。また、pHなど、使用現場における各種の外的な環
境要因に対して、その安定性などの点から十分に適応で
きない恐れがあり、必ずしもハンドリングし易い凝集剤
とは言いきれないという問題点も存在していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、凝集能力お
よび経済性に優れ且つ地球環境を汚染せず二次公害の恐
れのない、使用し易い凝集剤を提供することを目的とす
る。また、その中でも特に優れた特性を有するものを製
造するための方法を提供することにある。
よび経済性に優れ且つ地球環境を汚染せず二次公害の恐
れのない、使用し易い凝集剤を提供することを目的とす
る。また、その中でも特に優れた特性を有するものを製
造するための方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点に鑑み鋭意検討を重ねた結果、(1)糖蛋白質に比べ
て一般的にハンドリングがしやすく、かつまた、各種の
外的環境要因に対する安定性等も優れていると考えられ
るある種の糖脂質が、優れた凝集作用効果を示すこと、
(2)ロードコッカス属細菌の産生する培養物の中から
有機溶媒によって抽出される画分の中に、既に公知にさ
れている糖蛋白質の他に、凝集作用を示す成分である糖
脂質が存在することを新たに見出し、本発明を完成する
に至った。
点に鑑み鋭意検討を重ねた結果、(1)糖蛋白質に比べ
て一般的にハンドリングがしやすく、かつまた、各種の
外的環境要因に対する安定性等も優れていると考えられ
るある種の糖脂質が、優れた凝集作用効果を示すこと、
(2)ロードコッカス属細菌の産生する培養物の中から
有機溶媒によって抽出される画分の中に、既に公知にさ
れている糖蛋白質の他に、凝集作用を示す成分である糖
脂質が存在することを新たに見出し、本発明を完成する
に至った。
【0008】即ち、本発明は以下の(i)〜(iii)を提
供するものである。
供するものである。
【0009】(i)糖脂質を有効成分とする凝集剤。
【0010】(ii)ロードコッカス属細菌の培養液およ
び/または培養菌体から回収してなる糖脂質を有効成分
とする凝集剤。
び/または培養菌体から回収してなる糖脂質を有効成分
とする凝集剤。
【0011】(iii)ロードコッカス属細菌を培養し、得
られた培養液および菌体から糖脂質画分を回収すること
を特徴とする糖脂質を有効成分とする凝集剤の製造方
法。
られた培養液および菌体から糖脂質画分を回収すること
を特徴とする糖脂質を有効成分とする凝集剤の製造方
法。
【0012】本発明の凝集剤は、糖と脂肪酸とからなる
糖脂質を有効成分とするものである。
糖脂質を有効成分とするものである。
【0013】糖脂質の糖部分を構成する糖としては、単
糖でも、二糖でも、三糖でも、四糖以上の多糖でもよ
い。例えば、単糖としては、グルコース、ガラクトー
ス、マンノース、アラビノース、フルクトース等が挙げ
られ、好ましくはグルコースが挙げられる。二糖として
は、トレハロース、ラクトース、マルトース、シュクロ
ース等が挙げられ、好ましくはトレハロースが挙げられ
る。三糖としてはラフィノース等が挙げられる。四糖と
してはスタキオース等が挙げられる。
糖でも、二糖でも、三糖でも、四糖以上の多糖でもよ
い。例えば、単糖としては、グルコース、ガラクトー
ス、マンノース、アラビノース、フルクトース等が挙げ
られ、好ましくはグルコースが挙げられる。二糖として
は、トレハロース、ラクトース、マルトース、シュクロ
ース等が挙げられ、好ましくはトレハロースが挙げられ
る。三糖としてはラフィノース等が挙げられる。四糖と
してはスタキオース等が挙げられる。
【0014】糖脂質の脂肪酸部分を構成する脂肪酸とし
ては、高級脂肪酸が好ましく、具体的には、ミコール
酸、ミコレン酸等の分枝脂肪酸、パルミチン酸、ステア
リン酸、アラキン酸等の直鎖脂肪酸が挙げられる。
ては、高級脂肪酸が好ましく、具体的には、ミコール
酸、ミコレン酸等の分枝脂肪酸、パルミチン酸、ステア
リン酸、アラキン酸等の直鎖脂肪酸が挙げられる。
【0015】なお、本発明でいう、ミコール酸およびミ
コレン酸は、以下のような構造を有する。
コレン酸は、以下のような構造を有する。
【0016】
【化1】
【0017】〔式中、nは14〜50程度であり、mは
5〜25程度である。〕これらの脂肪酸の分子量につい
ては、特に限定されるものではないが、一般的には25
0〜1000程度であり、通常、分枝脂肪酸においては
300〜1000程度、好ましくは400〜700程度
であり、直鎖脂肪酸においては250以上である。
5〜25程度である。〕これらの脂肪酸の分子量につい
ては、特に限定されるものではないが、一般的には25
0〜1000程度であり、通常、分枝脂肪酸においては
300〜1000程度、好ましくは400〜700程度
であり、直鎖脂肪酸においては250以上である。
【0018】本発明の糖脂質における糖部分と脂肪酸部
分との結合様式については、特に限定されるものではな
いが、通常は、糖のいずれかの位置の水酸基、例えば6
位の水酸基と、脂肪酸のカルボキシル基とのエステル結
合である。そして糖部分と脂肪酸部分との比率は、特に
限定されるものではないが、糖部分が単糖または二糖に
由来し、脂肪酸部分がミコール酸またはミコレン酸に由
来する糖脂質の場合、糖1モルに対し、脂肪酸を平均値
として1〜3モル、好ましくは1〜2モル含有するもの
が優れている。
分との結合様式については、特に限定されるものではな
いが、通常は、糖のいずれかの位置の水酸基、例えば6
位の水酸基と、脂肪酸のカルボキシル基とのエステル結
合である。そして糖部分と脂肪酸部分との比率は、特に
限定されるものではないが、糖部分が単糖または二糖に
由来し、脂肪酸部分がミコール酸またはミコレン酸に由
来する糖脂質の場合、糖1モルに対し、脂肪酸を平均値
として1〜3モル、好ましくは1〜2モル含有するもの
が優れている。
【0019】本発明の凝集剤は、上記糖部分と脂肪酸部
分との複数の組合せの中から選ばれる糖脂質の1種また
は2種以上を組み合わせて、有効成分として含有するも
のである。なお、本発明の凝集剤において糖脂質の効果
に悪影響を与えない範囲内で他の凝集剤として有効な成
分と併用することもできるが、この場合でも、凝集剤と
して有効な成分の合計量に対する糖脂質の含有量が50
重量%以上、好ましくは70重量%以上となるようにす
るのがよい。
分との複数の組合せの中から選ばれる糖脂質の1種また
は2種以上を組み合わせて、有効成分として含有するも
のである。なお、本発明の凝集剤において糖脂質の効果
に悪影響を与えない範囲内で他の凝集剤として有効な成
分と併用することもできるが、この場合でも、凝集剤と
して有効な成分の合計量に対する糖脂質の含有量が50
重量%以上、好ましくは70重量%以上となるようにす
るのがよい。
【0020】本発明の凝集剤の有効成分となる糖脂質を
化学合成法によって製造する方法としては、脂肪酸、例
えばミコール酸またはミコレン酸と、保護基を有してい
ても良い糖、例えば上記単糖または二糖とを、常法に従
い、例えばN,N−ジシクロヘキシルカルボジイミドの
ようなカップリング試薬を用いてエステル化反応させ、
次いで必要により脱保護基する方法が挙げられる。この
場合、原料として用いる糖および脂肪酸を適宜選択して
組み合わせることによって任意の構造をした糖部分およ
び脂肪酸部分を有する糖脂質を製造することができる。
化学合成法によって製造する方法としては、脂肪酸、例
えばミコール酸またはミコレン酸と、保護基を有してい
ても良い糖、例えば上記単糖または二糖とを、常法に従
い、例えばN,N−ジシクロヘキシルカルボジイミドの
ようなカップリング試薬を用いてエステル化反応させ、
次いで必要により脱保護基する方法が挙げられる。この
場合、原料として用いる糖および脂肪酸を適宜選択して
組み合わせることによって任意の構造をした糖部分およ
び脂肪酸部分を有する糖脂質を製造することができる。
【0021】一方、本発明の凝集剤のうち、糖部分がグ
ルコースまたはトレハロースであり、脂肪酸部分がミコ
ール酸またはミコレン酸である糖脂質を主な有効成分と
して含有するする凝集剤は、ロードコッカス属細菌を、
炭素源(例えばグルコース、フルクトース等の糖類、エ
タノール、グリセロールなどのアルコール類)、窒素源
(酵母抽出物、ペプトン、大豆分解物などの有機窒素
源、尿素、硫酸アンモニウム、塩化アンモニウムなどの
無機窒素源)および無機塩類を含む培地中で培養し、得
られた培養液を、超遠心、アセトン抽出、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーなどの手段を用いて精製して糖
脂質画分を回収することによっても得られる。
ルコースまたはトレハロースであり、脂肪酸部分がミコ
ール酸またはミコレン酸である糖脂質を主な有効成分と
して含有するする凝集剤は、ロードコッカス属細菌を、
炭素源(例えばグルコース、フルクトース等の糖類、エ
タノール、グリセロールなどのアルコール類)、窒素源
(酵母抽出物、ペプトン、大豆分解物などの有機窒素
源、尿素、硫酸アンモニウム、塩化アンモニウムなどの
無機窒素源)および無機塩類を含む培地中で培養し、得
られた培養液を、超遠心、アセトン抽出、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーなどの手段を用いて精製して糖
脂質画分を回収することによっても得られる。
【0022】また、上記培養後の菌体から有機溶媒によ
って糖脂質画分を抽出して回収することによっても得ら
れる。この用途に使用される有機溶媒としては、メタノ
ール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール
類、塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水
素、その他、アセトン、アセトニトリル、エーテル、酢
酸エチルなどが挙げられ、好ましくはエタノールが挙げ
られる。
って糖脂質画分を抽出して回収することによっても得ら
れる。この用途に使用される有機溶媒としては、メタノ
ール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール
類、塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水
素、その他、アセトン、アセトニトリル、エーテル、酢
酸エチルなどが挙げられ、好ましくはエタノールが挙げ
られる。
【0023】なお、培養液および菌体から糖脂質を回収
する際の、詳細な製造条件については、特定の条件で回
収される画分の組成をフィードバックさせることによっ
て、より安価な培養源や、より生産性が高い培養条件を
見出すことができる。
する際の、詳細な製造条件については、特定の条件で回
収される画分の組成をフィードバックさせることによっ
て、より安価な培養源や、より生産性が高い培養条件を
見出すことができる。
【0024】
【発明の効果】本発明の凝集剤は、生物分解性のある糖
脂質を有効成分とするものであるので、環境に対し安全
性が高く二次公害の恐れがない。また、本発明の凝集剤
は、従来のロードコッカス属細菌から得られる糖蛋白質
性の凝集剤とは異なり、糖脂質成分からなるため実施例
2において示されるように、その凝集活性成分の回収
(精製)が蛋白を構成成分とするのと比較して容易であ
り、かつまた、回収に使用する有機溶媒をリサイクル使
用することによって、コスト的を低減することができる
ので、工業的に実施する場合に経済的に有利である。ま
た、本発明の凝集剤の有効成分である、糖脂質は従来か
ら凝集剤として知られている糖蛋白質と比較して、一般
的に各種の外部要因に対して安定性が勝っているので、
本発明の凝集剤は使用しやすい。
脂質を有効成分とするものであるので、環境に対し安全
性が高く二次公害の恐れがない。また、本発明の凝集剤
は、従来のロードコッカス属細菌から得られる糖蛋白質
性の凝集剤とは異なり、糖脂質成分からなるため実施例
2において示されるように、その凝集活性成分の回収
(精製)が蛋白を構成成分とするのと比較して容易であ
り、かつまた、回収に使用する有機溶媒をリサイクル使
用することによって、コスト的を低減することができる
ので、工業的に実施する場合に経済的に有利である。ま
た、本発明の凝集剤の有効成分である、糖脂質は従来か
ら凝集剤として知られている糖蛋白質と比較して、一般
的に各種の外部要因に対して安定性が勝っているので、
本発明の凝集剤は使用しやすい。
【0025】また、本発明の製造方法によれば、凝集剤
としての特性が特に優れた特定の糖脂質を容易に製造す
ることができる。そして、ロードコッカス属細菌の培養
液からだけでなく、菌体からも凝集剤の有効成分である
糖脂質を回収できるので製造効率がよい。
としての特性が特に優れた特定の糖脂質を容易に製造す
ることができる。そして、ロードコッカス属細菌の培養
液からだけでなく、菌体からも凝集剤の有効成分である
糖脂質を回収できるので製造効率がよい。
【0026】
【実施例】以下の実施例に従って、本発明についてより
具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定され
るものではない。
具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定され
るものではない。
【0027】なお、本実施例において、凝集活性の測定
は、以下の(イ)〜(チ)の手順に従って行なった。
は、以下の(イ)〜(チ)の手順に従って行なった。
【0028】(イ)試験管(直径16.5mm)に、カ
オリン4444ppmを含む8.9mMのグリシルグリ
シン(pH7.0)を9ml加える。
オリン4444ppmを含む8.9mMのグリシルグリ
シン(pH7.0)を9ml加える。
【0029】(ロ)次いで、試料を50μl加え、軽く
攪拌する。
攪拌する。
【0030】(ハ)さらに、500mMの塩化カルシウ
ムを含む10mMグリシルグリシン(pH7.0)を1
ml加え、ボルテックスミキサー(vortex mixer) で2
0秒間攪拌する。
ムを含む10mMグリシルグリシン(pH7.0)を1
ml加え、ボルテックスミキサー(vortex mixer) で2
0秒間攪拌する。
【0031】(ニ)5分間静置する。
【0032】(ホ)液面から1cmの位置から、反応液
を1ml採取する。
を1ml採取する。
【0033】(ヘ)採取した反応液の550nmにおけ
る吸光度(濁度=OD550 )を測定し、その逆数(1/
OD550 )を求める。
る吸光度(濁度=OD550 )を測定し、その逆数(1/
OD550 )を求める。
【0034】(ト)試料溶液の代わりに、試料を溶かし
た溶媒のみを用い、上記(イ)〜(ヘ)と同様にしてコ
ントロ−ル値(1/OD550 )c を求める。
た溶媒のみを用い、上記(イ)〜(ヘ)と同様にしてコ
ントロ−ル値(1/OD550 )c を求める。
【0035】(チ)(1/OD550 )−(1/O
D550 )c を凝集活性とし、Δ(1/OD550 )として
表わす。
D550 )c を凝集活性とし、Δ(1/OD550 )として
表わす。
【0036】実施例1 〔凝集剤(糖脂質)の回収・製造〕0.5%グルコー
ス、0.5%フルクトース、0.05%酵母エキス、
0.05%尿素、0.5%K2 HPO4 、0.2%KH
2 PO4 、0.02%MgSO4 ・7H2 O、0.01
%NaClを含む培地(pH8.0)を調製し、この培
地にロードコッカス・エリスロポリスS−1株を接種
し、30℃で1週間培養した。
ス、0.5%フルクトース、0.05%酵母エキス、
0.05%尿素、0.5%K2 HPO4 、0.2%KH
2 PO4 、0.02%MgSO4 ・7H2 O、0.01
%NaClを含む培地(pH8.0)を調製し、この培
地にロードコッカス・エリスロポリスS−1株を接種
し、30℃で1週間培養した。
【0037】なお、ロードコッカス・エリスロポリス
(旧名:ノカルディア・エリスロポリス)は、1980
年に国際微生物命名規約委員会により、旧名:ノカルデ
ィア・エリスロポリスからロードコッカス・エリスロポ
リスに再整理、再分類されている。上記S−1株は公知
の菌株であり、工業技術院微生物工業技術研究所に寄託
されている。その寄託番号は、FERM P3530で
ある。
(旧名:ノカルディア・エリスロポリス)は、1980
年に国際微生物命名規約委員会により、旧名:ノカルデ
ィア・エリスロポリスからロードコッカス・エリスロポ
リスに再整理、再分類されている。上記S−1株は公知
の菌株であり、工業技術院微生物工業技術研究所に寄託
されている。その寄託番号は、FERM P3530で
ある。
【0038】得られた培養上清を超遠心(100,00
0g、15分)にかけて、糖脂質画分を沈澱として回収
した。この沈澱を蒸留水で再懸濁し、蒸留水で透析した
後、9倍容の冷アセトンを加え、4℃で4時間攪拌し
た。アセトン可溶画分を遠心(12,000g、15
分)によって上清を回収し、ロータリーエバポレーター
で乾固した後、クロロホルム/メタノール/酢酸(9
0:10:0.3)で抽出した。抽出物をグラスフィル
ターで濾過した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで分離した。移動層溶媒にはクロロホルム/メタノー
ル/酢酸(90:10:0.3)を用いた。分離された
各画分のうち凝集活性が認められた画分を回収し、再度
シリカゲルカラムクロマトグラフィーあるいは分取薄層
クロマトグラフィーで精製を行なった後、薄層クロマト
グラフィー(以下TLCと略す)〔展開溶媒:クロロホ
ルム/メタノール/酢酸(90:10:0.3)〕で単
一スポットになるまで精製して糖脂質を回収した。
0g、15分)にかけて、糖脂質画分を沈澱として回収
した。この沈澱を蒸留水で再懸濁し、蒸留水で透析した
後、9倍容の冷アセトンを加え、4℃で4時間攪拌し
た。アセトン可溶画分を遠心(12,000g、15
分)によって上清を回収し、ロータリーエバポレーター
で乾固した後、クロロホルム/メタノール/酢酸(9
0:10:0.3)で抽出した。抽出物をグラスフィル
ターで濾過した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで分離した。移動層溶媒にはクロロホルム/メタノー
ル/酢酸(90:10:0.3)を用いた。分離された
各画分のうち凝集活性が認められた画分を回収し、再度
シリカゲルカラムクロマトグラフィーあるいは分取薄層
クロマトグラフィーで精製を行なった後、薄層クロマト
グラフィー(以下TLCと略す)〔展開溶媒:クロロホ
ルム/メタノール/酢酸(90:10:0.3)〕で単
一スポットになるまで精製して糖脂質を回収した。
【0039】得られた糖脂質の物理化学的性質を以下に
示す。
示す。
【0040】* 性状:白色の粉末 * 溶解性:水に不溶;クロロホルム及びメタノールに
可溶。
可溶。
【0041】* 呈色反応:アントロン(Anthrone)試
薬に陽性;ディトマー(Dittmer )試薬に陰性。
薬に陽性;ディトマー(Dittmer )試薬に陰性。
【0042】* 1H−NMRスペクトル;重クロロホ
ルム/重メタノール中でテトラメチルシランを内部標準
にして測定した 1H−NMRスペクトル(500MH
z)を図1に示す。なお、図1に示した 1H−NMRス
ペクトルのうち、0ppmはテトラメチルシラン、1.
95ppmは精製過程で残存した酢酸、3.37ppm
はメタノール、4.08ppmは混入した水に、それぞ
れ由来したピークである。
ルム/重メタノール中でテトラメチルシランを内部標準
にして測定した 1H−NMRスペクトル(500MH
z)を図1に示す。なお、図1に示した 1H−NMRス
ペクトルのうち、0ppmはテトラメチルシラン、1.
95ppmは精製過程で残存した酢酸、3.37ppm
はメタノール、4.08ppmは混入した水に、それぞ
れ由来したピークである。
【0043】〔糖脂質の構造解析〕上記精製品〔本発明
の凝集剤(糖脂質)〕を、水酸化ナトリウムまたは水酸
化カリウムによって、糖部分と脂肪酸部分に分解し、両
画分の構造解析を別々に行なった。
の凝集剤(糖脂質)〕を、水酸化ナトリウムまたは水酸
化カリウムによって、糖部分と脂肪酸部分に分解し、両
画分の構造解析を別々に行なった。
【0044】まず、糖部分について、トリフルオロ酢酸
で処理することにより、単糖を得た。これを高速液体ク
ロマトグラフィーで分析することにより、グルコースの
みが検出され、糖部分を構成する糖はグルコースである
ことが判明した。また、TLC(展開溶媒:酢酸エチル
/イソプロパノール/水(45:45:10))で2ス
ポットを示し、それぞれの移動度は、グルコース(単
糖)及びトレハロース(二糖)と完全に一致した。糖画
分を酸或いは酵素トレハラーゼで処理した後、再度TL
Cを行なうと、二糖を示すスポットは消滅し、単糖を示
すスポットが増加した。
で処理することにより、単糖を得た。これを高速液体ク
ロマトグラフィーで分析することにより、グルコースの
みが検出され、糖部分を構成する糖はグルコースである
ことが判明した。また、TLC(展開溶媒:酢酸エチル
/イソプロパノール/水(45:45:10))で2ス
ポットを示し、それぞれの移動度は、グルコース(単
糖)及びトレハロース(二糖)と完全に一致した。糖画
分を酸或いは酵素トレハラーゼで処理した後、再度TL
Cを行なうと、二糖を示すスポットは消滅し、単糖を示
すスポットが増加した。
【0045】以上より、糖画分は、トレハロースとグル
コースの混合物であると決定された。
コースの混合物であると決定された。
【0046】脂肪酸画分については、ガスクロマトグラ
フィー/質量分析法(以下GC/MSと略す)で分析し
た。ジアゾメタンによるメチルエステル化及びN,O−
ビス(トリメチルシリル)−トリフルオロアセトアミド
(BSTFA)によるトリメチルシリル化を行なった
後、GC/MSを行ない、各ピークの質量スペクトルを
測定した。条件は、以下の通りである。
フィー/質量分析法(以下GC/MSと略す)で分析し
た。ジアゾメタンによるメチルエステル化及びN,O−
ビス(トリメチルシリル)−トリフルオロアセトアミド
(BSTFA)によるトリメチルシリル化を行なった
後、GC/MSを行ない、各ピークの質量スペクトルを
測定した。条件は、以下の通りである。
【0047】(GC部) * 装置:島津GC−7Aガスクロマトグラフ * カラム 液相 :1%シリコンOV−1 担体 :ガス・クロム・キュウ 80/100メッシュ
(Gas Chrom Q 80/100 mesh ) タイプ:パックト・カラム 2m×3mm アイ.ディ
ー.(Packed Column 2m x 3mm i.d.)。
(Gas Chrom Q 80/100 mesh ) タイプ:パックト・カラム 2m×3mm アイ.ディ
ー.(Packed Column 2m x 3mm i.d.)。
【0048】* キャリア−ガス:ヘリウム * カラム温度 :100℃〜280℃(10℃/
分)。
分)。
【0049】(MS部) * 装置:日本電子 JMS D300質量分析計 * イオン化方式 :EI及びCI * イオン化電流 :300μA * 電子加速電圧 :70V * イオン源温度 :250℃ * イオン加速電圧:3kV。
【0050】図2に、水素炎イオン化検出によるガスク
ロマトグラムを示す。
ロマトグラムを示す。
【0051】図3に、電子衝撃イオン化法(以下EI法
と略す)による再生イオンクロマトグラムを示す。
と略す)による再生イオンクロマトグラムを示す。
【0052】図1〜3の結果から、再生イオンクロマト
グラム状の各ピークは多数のミコール酸及びミコレン酸
から構成されていることが判明した。
グラム状の各ピークは多数のミコール酸及びミコレン酸
から構成されていることが判明した。
【0053】同定されたミコール酸及びミコレン酸を表
1に示す。
1に示す。
【0054】 表 1ピーク番号 n m ミコール酸の構造 分子量 1 18 9 32:0(20:0+12:0) 496 19 8 32:0(21:0+11:0) 496 20 7 32:0(22:0+10:0) 496 2 18 10 33:0(20:0+13:0) 510 19 9 33:0(21:0+12:0) 510 20 8 33:0(22:0+11:0) 510 3 18 11 34:0(20:0+14:0) 524 19 10 34:0(21:0+13:0) 524 20 9 34:0(22:0+12:0) 524 4 18 12 35:0(20:0+15:0) 538 19 11 35:0(21:0+14:0) 538 20 10 35:0(22:0+13:0) 538 21 9 35:0(23:0+12:0) 538 5 18 13 36:0(20:0+16:0) 552 20 11 36:0(22:0+14:0) 552 22 9 36:0(24:0+12:0) 552 18 11 36:1(22:1+14:0) 550 20 9 36:1(24:1+12:0) 550 6 19 13 37:0(21:0+16:0) 566 20 12 37:0(22:0+15:0) 566 21 11 37:0(23:0+14:0) 566 22 10 37:0(24:0+13:0) 566 19 11 37:1(23:1+14:0) 564 7 20 13 38:0(22:0+16:0) 580 22 11 38:0(24:0+14:0) 580 18 13 38:1(22:1+16:0) 578 20 11 38:1(24:1+14:0) 578 22 9 38:1(26:1+12:0) 578 9 20 13 40:1(24:1+16:0) 606 22 11 40:1(26:1+14:0) 606 24 9 40:1(28:1+12:0) 606 一方、上記精製品〔本発明の凝集剤(糖脂質)〕のゲル
浸透クロマトグラフィーを以下の条件: * 装置:GPC−244(WATERS製); * カラム:G3000HXL 1本 + G25000
HXL 1本(東ソー株式会社製); * 溶媒:テトラヒドロフラン; * 検出器:示差屈折率検出器R−401(WATER
S製); * 分子量校正:1300(トレハロース・ジコリノミ
コレート(Trehalosedicorynomycolate))および74
9(3−ヘキサデシルチオ−2−ヘキサデシルチオメチ
ルプロパン−1−イル−β−D−グルコピラノシド(3-
Hexadecylthio-2-hexadecylthiomethyl-propane-1-yl-
β-D-glucopyranoside)、で行なうと、分子量が約80
0と推定される成分及び約1400と推定される成分が
検出された。
浸透クロマトグラフィーを以下の条件: * 装置:GPC−244(WATERS製); * カラム:G3000HXL 1本 + G25000
HXL 1本(東ソー株式会社製); * 溶媒:テトラヒドロフラン; * 検出器:示差屈折率検出器R−401(WATER
S製); * 分子量校正:1300(トレハロース・ジコリノミ
コレート(Trehalosedicorynomycolate))および74
9(3−ヘキサデシルチオ−2−ヘキサデシルチオメチ
ルプロパン−1−イル−β−D−グルコピラノシド(3-
Hexadecylthio-2-hexadecylthiomethyl-propane-1-yl-
β-D-glucopyranoside)、で行なうと、分子量が約80
0と推定される成分及び約1400と推定される成分が
検出された。
【0055】両成分のTLC分析を行なうことにより、
前者を構成する糖はグルコースおよびトレハロースであ
り、後者を構成する糖はトレハロースであることが判明
した。
前者を構成する糖はグルコースおよびトレハロースであ
り、後者を構成する糖はトレハロースであることが判明
した。
【0056】本精製物の分子量と、ミコール酸及びミコ
レン酸の分子量から、本精製品は、トレハロースモノミ
コール酸、トレハロースジミコール酸およびグルコース
モノミコール酸の混合物であると同定された。
レン酸の分子量から、本精製品は、トレハロースモノミ
コール酸、トレハロースジミコール酸およびグルコース
モノミコール酸の混合物であると同定された。
【0057】〔凝集活性の測定〕上記精製品〔本発明の
凝集剤(糖脂質)〕のカオリン懸濁液に対する凝集活性
を上述の手順に従い調べた。その結果を表2に示す。
凝集剤(糖脂質)〕のカオリン懸濁液に対する凝集活性
を上述の手順に従い調べた。その結果を表2に示す。
【0058】 表2の結果から、本精製品は、濃度依存的にカオリン懸
濁液に対して凝集活性をもつことが明らかになった。
濁液に対して凝集活性をもつことが明らかになった。
【0059】なお、データとしては示さないが、本発明
の凝集剤はカオリンの他、墨汁及び淡水赤潮等に対して
も有効性を示した。
の凝集剤はカオリンの他、墨汁及び淡水赤潮等に対して
も有効性を示した。
【0060】実施例2 実施例1と同様の条件でロードコッカス・エリスロポリ
スS−1株を培養し、遠心によって菌体を回収し、これ
にクロロホルム、酢酸エチル、アセトン、エタノール、
メタノール、クロロホルム−メタノール(2:1)、ク
ロロホルム−メタノール(1:2)のうちいずれかを加
え、激しく攪拌した。この操作によって、TLCでトレ
ハロースジコリノミコール酸(市販品;BIOSYS
S.A.製)と同じ移動度を示す成分が抽出された。得
られた抽出物をグラスフィルターで濾過し、濾液をロー
タリーエバポレーターで乾固して少量のメタノール又は
エタノール及びドデシル硫酸ナトリウム(以下、SDS
と略す)で可溶化した。さらに、最終メタノールまたは
エタノール濃度が2.5%以下、SDS濃度が0.05
%となるように蒸留水で希釈して(懸濁状態になる)、
凝集活性を測定した。結果を表3に示す。
スS−1株を培養し、遠心によって菌体を回収し、これ
にクロロホルム、酢酸エチル、アセトン、エタノール、
メタノール、クロロホルム−メタノール(2:1)、ク
ロロホルム−メタノール(1:2)のうちいずれかを加
え、激しく攪拌した。この操作によって、TLCでトレ
ハロースジコリノミコール酸(市販品;BIOSYS
S.A.製)と同じ移動度を示す成分が抽出された。得
られた抽出物をグラスフィルターで濾過し、濾液をロー
タリーエバポレーターで乾固して少量のメタノール又は
エタノール及びドデシル硫酸ナトリウム(以下、SDS
と略す)で可溶化した。さらに、最終メタノールまたは
エタノール濃度が2.5%以下、SDS濃度が0.05
%となるように蒸留水で希釈して(懸濁状態になる)、
凝集活性を測定した。結果を表3に示す。
【0061】表 3抽 出 溶 媒 凝 集 活 性 クロロホルム 0.389 酢酸エチル 0.536 アセトン 0.698 エタノール 1.053 メタノール 0.354 クロロホルム−メタノール(2:1) 0.512 クロロホルム−メタノール(1:2) 0.549未抽出菌体 0.192 表3から、これらの有機溶媒によって抽出して回収した
凝集剤が、いずれも良好な凝集活性を有すること、特に
エタノールによって回収した凝集剤の凝集活性が良好で
あること即ちエタノールが本発明の凝集剤を培養菌体か
ら回収する際に使用する抽出溶媒として有効であること
が分かる。
凝集剤が、いずれも良好な凝集活性を有すること、特に
エタノールによって回収した凝集剤の凝集活性が良好で
あること即ちエタノールが本発明の凝集剤を培養菌体か
ら回収する際に使用する抽出溶媒として有効であること
が分かる。
【図1】 重クロロホルム/重メタノール中でテトラメ
チルシランを内部標準にして測定した 1H−NMRスペ
クトル(500MHz)を示す。
チルシランを内部標準にして測定した 1H−NMRスペ
クトル(500MHz)を示す。
【図2】 水素炎イオン化検出によるガスクロマトグラ
ムを示す。
ムを示す。
【図3】 EI法による再生イオンクロマトグラムを示
す。
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:01) (C12P 19/12 C12R 1:01) (72)発明者 清原 正高 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 角野 匡 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 旗持 和洋 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 平野 昌彦 神奈川県鎌倉市手広1111番地 株式会社東 レリサーチセンター内 (72)発明者 谷口 佳隆 神奈川県鎌倉市手広1111番地 株式会社東 レリサーチセンター内 審査官 胡田 尚則
Claims (6)
- 【請求項1】 糖脂質を有効成分とする凝集剤。
- 【請求項2】 (1)単糖および二糖から選ばれた少な
くとも一種の糖と(2)分子量250〜1000の高級
脂肪酸とからなる糖脂質を有効成分とする凝集剤。 - 【請求項3】 糖がグルコースおよび/またはトレハロ
ースであり、脂肪酸がミコール酸および/またはミコレ
ン酸である請求項2記載の凝集剤。 - 【請求項4】 ロードコッカス属細菌の培養液および/
または培養菌体から回収してなる糖脂質を有効成分とす
る凝集剤。 - 【請求項5】 ロードコッカス属細菌を培養し、得られ
た培養液から糖脂質画分を回収することを特徴とする請
求項3に記載された凝集剤の製造方法。 - 【請求項6】 ロードコッカス属細菌を培養し、培養し
た後の該ロードコッカス属細菌の菌体から糖脂質画分を
有機溶媒で抽出して回収することを特徴とする請求項3
に記載された凝集剤の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33446492A JPH078323B2 (ja) | 1992-12-15 | 1992-12-15 | 糖脂質からなる凝集剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33446492A JPH078323B2 (ja) | 1992-12-15 | 1992-12-15 | 糖脂質からなる凝集剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06178903A JPH06178903A (ja) | 1994-06-28 |
JPH078323B2 true JPH078323B2 (ja) | 1995-02-01 |
Family
ID=18277686
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33446492A Expired - Lifetime JPH078323B2 (ja) | 1992-12-15 | 1992-12-15 | 糖脂質からなる凝集剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH078323B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5344458B2 (ja) * | 2008-05-22 | 2013-11-20 | 日鉄住金環境株式会社 | 活性汚泥に有用微生物を導入する方法 |
JP2012192339A (ja) * | 2011-03-16 | 2012-10-11 | Denso Corp | 有機物含有排水の処理方法および処理装置 |
-
1992
- 1992-12-15 JP JP33446492A patent/JPH078323B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06178903A (ja) | 1994-06-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |