JPH078221B2 - 殺菌機等に於ける背圧制御方法及び装置 - Google Patents
殺菌機等に於ける背圧制御方法及び装置Info
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- JPH078221B2 JPH078221B2 JP2085917A JP8591790A JPH078221B2 JP H078221 B2 JPH078221 B2 JP H078221B2 JP 2085917 A JP2085917 A JP 2085917A JP 8591790 A JP8591790 A JP 8591790A JP H078221 B2 JPH078221 B2 JP H078221B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、牛乳や酒類或いは果汁類等の液状食品の原
液を濃縮する濃縮機或いは殺菌処理する殺菌機等に於い
て、前記原液に背圧を付与する手段として利用される背
圧制御方法及び装置に関するものである。
液を濃縮する濃縮機或いは殺菌処理する殺菌機等に於い
て、前記原液に背圧を付与する手段として利用される背
圧制御方法及び装置に関するものである。
[従来の技術] 例えば、一例として、牛乳や酒類或いは果汁類等の液状
食品の原液の殺菌機の具体例を第3図に基づいて説明す
る。第3図に於いて、(1)は原液タンク(2)に原液
を供給するための原液供給手段、(3)は原液タンク
(2)あるいは薬液又は水タンク内の原液等を送出する
ための原液等の送出用ポンプ、(4)は原液を加熱する
ための蛇行管路を具えた加熱セクション、(5)は加熱
セクション(4)に原液加熱用の蒸気を供給するための
蒸気供給手段、(6)は所定の殺菌処理条件となるよう
に加熱滞留時間を調整する手段として加熱セクション
(4)の液流出側に接続されたホールドセクション、
(7)はホールドセクション(6)の液流出側に接続さ
れた第1の冷却セクション、(8)は第1の冷却セクシ
ョン(7)の液流出側に連設された管路内を流れる原液
に背圧を付与するための第1の背圧弁、(9)は第1の
背圧弁(8)の出口側及び加熱セクション(4)とホー
ルドセクション(6)の中間部分に選択的に接続される
第2の冷却セクション、(10)は第2の冷却セクション
(9)の液流出側に連設された、管路内を流れる原液に
背圧を付与するための第2の背圧弁、(11)は第1の冷
却セクション(7)及び第2の冷却水セクション(9)
に冷却水を供給するための冷却水供給手段、(26)は薬
液あるいは水タンクであり、(27)は薬液あるいは水の
供給手段である。尚、実際の殺菌機に於ては、原液や蒸
気、或いは冷却水の単位時間当たりの流量の制御や流量
の切換え手段としてそれぞれの管路に流量制御弁や方向
切換弁、或いは逆止弁等を配設しているが、これらの弁
部材の接続要領は常法に従うものであり、特別の説明を
必要としないため説明を省略する。但し、第3図におい
て、(a)(b)(c)は三方切換弁である。
食品の原液の殺菌機の具体例を第3図に基づいて説明す
る。第3図に於いて、(1)は原液タンク(2)に原液
を供給するための原液供給手段、(3)は原液タンク
(2)あるいは薬液又は水タンク内の原液等を送出する
ための原液等の送出用ポンプ、(4)は原液を加熱する
ための蛇行管路を具えた加熱セクション、(5)は加熱
セクション(4)に原液加熱用の蒸気を供給するための
蒸気供給手段、(6)は所定の殺菌処理条件となるよう
に加熱滞留時間を調整する手段として加熱セクション
(4)の液流出側に接続されたホールドセクション、
(7)はホールドセクション(6)の液流出側に接続さ
れた第1の冷却セクション、(8)は第1の冷却セクシ
ョン(7)の液流出側に連設された管路内を流れる原液
に背圧を付与するための第1の背圧弁、(9)は第1の
背圧弁(8)の出口側及び加熱セクション(4)とホー
ルドセクション(6)の中間部分に選択的に接続される
第2の冷却セクション、(10)は第2の冷却セクション
(9)の液流出側に連設された、管路内を流れる原液に
背圧を付与するための第2の背圧弁、(11)は第1の冷
却セクション(7)及び第2の冷却水セクション(9)
に冷却水を供給するための冷却水供給手段、(26)は薬
液あるいは水タンクであり、(27)は薬液あるいは水の
供給手段である。尚、実際の殺菌機に於ては、原液や蒸
気、或いは冷却水の単位時間当たりの流量の制御や流量
の切換え手段としてそれぞれの管路に流量制御弁や方向
切換弁、或いは逆止弁等を配設しているが、これらの弁
部材の接続要領は常法に従うものであり、特別の説明を
必要としないため説明を省略する。但し、第3図におい
て、(a)(b)(c)は三方切換弁である。
先ず、第4図に示すように、第1の背圧弁(8)を解放
すると共に三方切換弁(a)を切り換えて第2の冷却セ
クション(9)に接続し、かつ、第2の背圧弁(10)を
所定の設定圧にセットするとともに三方切換弁(c)を
切り換えて系外に接続した状態に於いて、送出用ポンプ
(3)によって薬液水タンク(26)内に供給された薬液
等を、加熱セクション(4)、ホールドセクション
(6)、第1の冷却セクション(7)及び第2の冷却セ
クション(9)を通過させて滅菌済みの薬液を系外に排
出することによって系管内の滅菌を行う。このようにし
て系管内の滅菌が終了すると、第5図に示すように、被
処理液の種類等により、加熱セクション(4)とホール
ドセクション(6)の中間部分の三方切換弁(b)によ
り、加熱セクション(4)を第2の冷却セクション
(9)へ接続し、かつ、第2の背圧弁(10)を所定の設
定圧にセットするとともに三方切換弁(c)により原液
タンク(2)に接続する。この状態に於いて送出用ポン
プ(3)によって原液タンク(2)内に供給された原液
を、加熱セクション(4)を通過させて蒸気で加熱し、
この後、第2の冷却セクション(9)を通過させて冷却
水で所定の温度迄冷却して原液タンク(2)に還流する
ことによって原液全体の均一な昇温を図る。そして、加
熱セクション(4)が所定の温度迄昇温されると、第6
図に示すように、第1の背圧弁(8)を所定の設定圧に
セットするとともに三方切換弁(b)をホールドセクシ
ョン(6)側へ切換え、かつ、三方切換弁(a)も系外
側に切換え接続して加熱セクション(4)の出口側とホ
ールドセクション(6)の入口側とを接続する。この状
態に於いて、送出用ポンプ(3)によって原液タンク
(2)内に供給された原液は、加熱セクション(4)及
びホールドセクション(6)を通過する際に所定の殺菌
温度に一定時間加熱され、この後、第1の冷却セクショ
ン(7)を通過する際に所定の温度迄冷却され、殺菌処
理済みの製品として系外に取出される。このような原液
の殺菌処理が終了すると、第7図に示すように、系管路
内の原液を抜き取り原液タンク(2)内に洗浄液を供給
した後、第1の背圧弁(8)及び第2の背圧弁(10)を
全開するとともに各三方切換弁(a)(b)(c)を切
換操作して送出用ポンプ(3)によって原液タンク
(2)内の洗浄液を加熱セクション(4)、ホールドセ
クション(6)、第1の冷却セクション(7)並びに第
2の冷却セクション(9)を通過させて原液タンク
(2)に還流することによって系管路内の洗浄を行う。
上記のように第1の背圧弁(8)及び第2の背圧弁(1
0)を全開にすると、流量を増すことができるため、効
果的な洗浄が行える。
すると共に三方切換弁(a)を切り換えて第2の冷却セ
クション(9)に接続し、かつ、第2の背圧弁(10)を
所定の設定圧にセットするとともに三方切換弁(c)を
切り換えて系外に接続した状態に於いて、送出用ポンプ
(3)によって薬液水タンク(26)内に供給された薬液
等を、加熱セクション(4)、ホールドセクション
(6)、第1の冷却セクション(7)及び第2の冷却セ
クション(9)を通過させて滅菌済みの薬液を系外に排
出することによって系管内の滅菌を行う。このようにし
て系管内の滅菌が終了すると、第5図に示すように、被
処理液の種類等により、加熱セクション(4)とホール
ドセクション(6)の中間部分の三方切換弁(b)によ
り、加熱セクション(4)を第2の冷却セクション
(9)へ接続し、かつ、第2の背圧弁(10)を所定の設
定圧にセットするとともに三方切換弁(c)により原液
タンク(2)に接続する。この状態に於いて送出用ポン
プ(3)によって原液タンク(2)内に供給された原液
を、加熱セクション(4)を通過させて蒸気で加熱し、
この後、第2の冷却セクション(9)を通過させて冷却
水で所定の温度迄冷却して原液タンク(2)に還流する
ことによって原液全体の均一な昇温を図る。そして、加
熱セクション(4)が所定の温度迄昇温されると、第6
図に示すように、第1の背圧弁(8)を所定の設定圧に
セットするとともに三方切換弁(b)をホールドセクシ
ョン(6)側へ切換え、かつ、三方切換弁(a)も系外
側に切換え接続して加熱セクション(4)の出口側とホ
ールドセクション(6)の入口側とを接続する。この状
態に於いて、送出用ポンプ(3)によって原液タンク
(2)内に供給された原液は、加熱セクション(4)及
びホールドセクション(6)を通過する際に所定の殺菌
温度に一定時間加熱され、この後、第1の冷却セクショ
ン(7)を通過する際に所定の温度迄冷却され、殺菌処
理済みの製品として系外に取出される。このような原液
の殺菌処理が終了すると、第7図に示すように、系管路
内の原液を抜き取り原液タンク(2)内に洗浄液を供給
した後、第1の背圧弁(8)及び第2の背圧弁(10)を
全開するとともに各三方切換弁(a)(b)(c)を切
換操作して送出用ポンプ(3)によって原液タンク
(2)内の洗浄液を加熱セクション(4)、ホールドセ
クション(6)、第1の冷却セクション(7)並びに第
2の冷却セクション(9)を通過させて原液タンク
(2)に還流することによって系管路内の洗浄を行う。
上記のように第1の背圧弁(8)及び第2の背圧弁(1
0)を全開にすると、流量を増すことができるため、効
果的な洗浄が行える。
ところで、上記の殺菌機に於ては、第1の背圧弁(8)
及び第2の背圧弁(10)を制御することによって所定温
度で加熱殺菌される原液に背圧を付与している。従来、
上記第1の背圧弁(8)及び第2の背圧弁(10)には、
バネの圧縮率により作動圧を変えて背圧を付与する自力
式圧力調節弁(リリーフバルブ)か、ダイヤフラム式等
のセンサにより流体圧を計測して設定圧力になるように
弁開度を変えて背圧を付与するコントロールバルブが使
用されている。
及び第2の背圧弁(10)を制御することによって所定温
度で加熱殺菌される原液に背圧を付与している。従来、
上記第1の背圧弁(8)及び第2の背圧弁(10)には、
バネの圧縮率により作動圧を変えて背圧を付与する自力
式圧力調節弁(リリーフバルブ)か、ダイヤフラム式等
のセンサにより流体圧を計測して設定圧力になるように
弁開度を変えて背圧を付与するコントロールバルブが使
用されている。
ところが、従来のリリーフバルブでバネ圧にて背圧を付
与する場合は、遠隔操作で背圧調整をすることができな
いとともに、背圧の設定を定量的に行うことができず、
しかも、系滅菌や洗浄の際に弁を全開して自動的に背圧
を解放させることができなかった。また、コントロール
バルブの開度にて背圧を付与する場合は、上記リリーフ
バルブの問題を解消することができるが、非常に高価で
あり、イニシャルコスト面及び流体圧を計測するセンサ
の耐熱性及び耐圧性等での問題がある。
与する場合は、遠隔操作で背圧調整をすることができな
いとともに、背圧の設定を定量的に行うことができず、
しかも、系滅菌や洗浄の際に弁を全開して自動的に背圧
を解放させることができなかった。また、コントロール
バルブの開度にて背圧を付与する場合は、上記リリーフ
バルブの問題を解消することができるが、非常に高価で
あり、イニシャルコスト面及び流体圧を計測するセンサ
の耐熱性及び耐圧性等での問題がある。
この発明は上記の実情に鑑みてなされたもので、遠隔操
作で背圧を任意に定量的に設定でき、かつ、弁の全開に
よる背圧の解放が容易で、しかも構造が簡単な殺菌機等
に於ける背圧制御方法及び装置を提供することを目的と
する。
作で背圧を任意に定量的に設定でき、かつ、弁の全開に
よる背圧の解放が容易で、しかも構造が簡単な殺菌機等
に於ける背圧制御方法及び装置を提供することを目的と
する。
上記目的を達成するため、この発明は、管路内を流れる
流体に背圧を付与して殺菌処理等を行う殺菌機等におい
て、殺菌等の処理セクションの流体流出側の管路の途中
に、処理液体に背圧を付与するための、設定圧で弁体の
弁口に弾圧する型式の二方弁を設け、上記弁体の弁口へ
の弾圧力は、流体圧シリンダのピストンのヘッド側に供
給す流体圧により決定し、上記流体圧シリンダのピスト
ンのヘッド側に流体圧供給手段から、逆流に対しても常
に一定の圧力を保ち、かつ、可変式の精密減圧弁を介し
て供給することによって上記ヘッド側への供給流体の流
体圧を設定し、背圧の解放は、流体圧シリンダのピスト
ンのロッド側に流体圧供給手段から直接流体を供給する
ようにし、上記流体圧供給手段からヘッド側とロッド側
への流体圧の切り換えを電磁弁で行うようになした殺菌
機等に於ける背圧制御方法を提供するものである。
流体に背圧を付与して殺菌処理等を行う殺菌機等におい
て、殺菌等の処理セクションの流体流出側の管路の途中
に、処理液体に背圧を付与するための、設定圧で弁体の
弁口に弾圧する型式の二方弁を設け、上記弁体の弁口へ
の弾圧力は、流体圧シリンダのピストンのヘッド側に供
給す流体圧により決定し、上記流体圧シリンダのピスト
ンのヘッド側に流体圧供給手段から、逆流に対しても常
に一定の圧力を保ち、かつ、可変式の精密減圧弁を介し
て供給することによって上記ヘッド側への供給流体の流
体圧を設定し、背圧の解放は、流体圧シリンダのピスト
ンのロッド側に流体圧供給手段から直接流体を供給する
ようにし、上記流体圧供給手段からヘッド側とロッド側
への流体圧の切り換えを電磁弁で行うようになした殺菌
機等に於ける背圧制御方法を提供するものである。
また、管路内を流れる流体に背圧を付与して殺菌処理等
を行う殺菌機等に於い。て、ピストンを有する流体圧シ
リンダと、弁口と出口を有し上記流体圧シリンダに一体
に連設された弁胴と、上記流体圧シリンダのピストンと
弁胴の弁口を開閉する弁体とを一体に連結したピストン
ロッドとからなり、上記弁胴と弁口と出口に殺菌等の処
理セクションの流体流出側の管路の途中を連結した二方
弁と、上記流体圧シリンダのピストンのヘッド側に連ら
なる管路の途中に配設した、逆流に対しても常に一定の
圧力を保ち、かつ、可変式の精密減圧弁と、流体圧供給
手段からの流体を、上記ヘッド側に連らなる精密減圧弁
とロッド側とに切換える電磁弁とを具備することを特徴
とする殺菌機等に於ける背圧制御装置を提供するもので
ある。
を行う殺菌機等に於い。て、ピストンを有する流体圧シ
リンダと、弁口と出口を有し上記流体圧シリンダに一体
に連設された弁胴と、上記流体圧シリンダのピストンと
弁胴の弁口を開閉する弁体とを一体に連結したピストン
ロッドとからなり、上記弁胴と弁口と出口に殺菌等の処
理セクションの流体流出側の管路の途中を連結した二方
弁と、上記流体圧シリンダのピストンのヘッド側に連ら
なる管路の途中に配設した、逆流に対しても常に一定の
圧力を保ち、かつ、可変式の精密減圧弁と、流体圧供給
手段からの流体を、上記ヘッド側に連らなる精密減圧弁
とロッド側とに切換える電磁弁とを具備することを特徴
とする殺菌機等に於ける背圧制御装置を提供するもので
ある。
この発明によれば、精密減圧弁で所定圧に設定された流
体、例えばエアを二方弁のシリンダに供給することによ
り、二方弁の弁体に所定の加圧力を付加させたから、管
路内を流れる流体に弁体により所定の背圧を付与するこ
とができる。これにより、精密減圧弁で液体の背圧を制
御することができる。また、洗浄時等においては、背圧
を容易に解放させることができる。
体、例えばエアを二方弁のシリンダに供給することによ
り、二方弁の弁体に所定の加圧力を付加させたから、管
路内を流れる流体に弁体により所定の背圧を付与するこ
とができる。これにより、精密減圧弁で液体の背圧を制
御することができる。また、洗浄時等においては、背圧
を容易に解放させることができる。
〔実施例〕 第1図はこの発明の一実施例を示すブロック図であり、
(12)は殺菌機の第1の冷却セクション(7)の液流出
端等から延びる管路(13)の途中に配設された複動式二
方弁で、第2図に示すように、ピストン(14)を往復動
自在に内装したシリンダ(15)の下部に、弁口(16)と
出口(17)を有する弁胴(18)を一体に連設するととも
に、前記シリンダ(15)内にピストン(14)と弁胴(1
8)の弁口(16)を開閉する弁体(19)とをピストンロ
ッド(20)を介して一体に連結して構成される。(21)
は図示されない流体供給手段、例えばエア供給手段から
電磁弁(22)を介して前記複動式二方弁(12)のシリン
ダ(15)のヘッド側(15a)にエアを供給する配管、(2
3)はエア供給手段から電磁弁(22)を介して前記複動
式二方弁(12)のシリンダ(15)のロッド側(15b)に
エアを供給する配管、(24)はエア供給配管(21)の途
中に配設された精密減圧弁で、この精密減圧弁(24)
は、例えば、SMC株式会社製の精密減圧弁:IR400シリー
ズで公知このものであって、複動式二方弁(12)のシリ
ンダ(15)のヘッド側(15a)に供給されるエアの圧力
を設定値まで減圧するもので、圧力計(25)で確認しな
がら設定値のセットが可能であり、しかも、複動式二方
弁(12)の弁体(19)が流体圧によって押上げられてシ
リンダ(15)のヘッド側(15a)の内圧が上昇して、逆
流現象が生じた場合にエアを大気に逃がすブリード機能
を有しており、常に一定の圧力を保っている。第8図
は、上記精密減圧弁(24)の構造を示す図面で、設定ハ
ンドル(30)を右回転させると設定スプリング(31)の
発生力により、フラッパ(32)がノズル(33)を閉じ、
ノズル背圧がダイヤフラムBに作用し、排気弁(34)を
介して給気弁(35)が開き、供給圧力が二次側へ流れ
る。流入した空気圧はダイヤフラムBに作用して、ノズ
ル背圧による発生力と対抗すると同時にダイヤフラムA
にも作用し、設定スプリング(31)の圧縮力と対抗した
設定圧力でバランスする。二次圧が設定圧力以上に上昇
するとダイヤフラムAとダイヤフラムBが押し上げら
れ、ノズル背圧が下がり、上昇した圧力は排気口(36)
から大気へ放出される。
(12)は殺菌機の第1の冷却セクション(7)の液流出
端等から延びる管路(13)の途中に配設された複動式二
方弁で、第2図に示すように、ピストン(14)を往復動
自在に内装したシリンダ(15)の下部に、弁口(16)と
出口(17)を有する弁胴(18)を一体に連設するととも
に、前記シリンダ(15)内にピストン(14)と弁胴(1
8)の弁口(16)を開閉する弁体(19)とをピストンロ
ッド(20)を介して一体に連結して構成される。(21)
は図示されない流体供給手段、例えばエア供給手段から
電磁弁(22)を介して前記複動式二方弁(12)のシリン
ダ(15)のヘッド側(15a)にエアを供給する配管、(2
3)はエア供給手段から電磁弁(22)を介して前記複動
式二方弁(12)のシリンダ(15)のロッド側(15b)に
エアを供給する配管、(24)はエア供給配管(21)の途
中に配設された精密減圧弁で、この精密減圧弁(24)
は、例えば、SMC株式会社製の精密減圧弁:IR400シリー
ズで公知このものであって、複動式二方弁(12)のシリ
ンダ(15)のヘッド側(15a)に供給されるエアの圧力
を設定値まで減圧するもので、圧力計(25)で確認しな
がら設定値のセットが可能であり、しかも、複動式二方
弁(12)の弁体(19)が流体圧によって押上げられてシ
リンダ(15)のヘッド側(15a)の内圧が上昇して、逆
流現象が生じた場合にエアを大気に逃がすブリード機能
を有しており、常に一定の圧力を保っている。第8図
は、上記精密減圧弁(24)の構造を示す図面で、設定ハ
ンドル(30)を右回転させると設定スプリング(31)の
発生力により、フラッパ(32)がノズル(33)を閉じ、
ノズル背圧がダイヤフラムBに作用し、排気弁(34)を
介して給気弁(35)が開き、供給圧力が二次側へ流れ
る。流入した空気圧はダイヤフラムBに作用して、ノズ
ル背圧による発生力と対抗すると同時にダイヤフラムA
にも作用し、設定スプリング(31)の圧縮力と対抗した
設定圧力でバランスする。二次圧が設定圧力以上に上昇
するとダイヤフラムAとダイヤフラムBが押し上げら
れ、ノズル背圧が下がり、上昇した圧力は排気口(36)
から大気へ放出される。
設定ハンドル(30)を左回転させた場合は、動作が逆に
なり、二次圧は下がり新たな設定圧力でバランスする。
なり、二次圧は下がり新たな設定圧力でバランスする。
なお、(37)は固定絞り、(38)はボディ、(39)はボ
ンネットである。この精密減圧弁(24)はエア配管(2
1)を図示されない操作パネルまで引き込み、操作パネ
ルに精密減圧弁(24)を設置すれば遠隔操作が可能にな
る。
ンネットである。この精密減圧弁(24)はエア配管(2
1)を図示されない操作パネルまで引き込み、操作パネ
ルに精密減圧弁(24)を設置すれば遠隔操作が可能にな
る。
上記構成に於いて、電磁弁(22)の切換位置を図示のよ
うに位置させることにより、エア供給手段からのエアは
配管(21)を通過する際に、その途中で精密減圧弁(2
4)によって所定の設定圧P2迄減圧され、この後、複動
式二方弁(12)のシリンダ(15)のヘッド側(15a)に
供給される。このように所定の設定圧P2のエアを複動式
二方弁(12)のシリンダ(15)のヘッド側(15a)に供
給することにより、ピストン(14)及びピストンロッド
(20)を介して弁体(19)に所定の押圧力P2A2が付与さ
れる。これによって、管路(13)内を流れる原液は、複
動式二方弁(12)の弁胴(18)の弁口(16)を通過する
際に、弁体(19)によって所定の背圧P1A1が付与され
る。
うに位置させることにより、エア供給手段からのエアは
配管(21)を通過する際に、その途中で精密減圧弁(2
4)によって所定の設定圧P2迄減圧され、この後、複動
式二方弁(12)のシリンダ(15)のヘッド側(15a)に
供給される。このように所定の設定圧P2のエアを複動式
二方弁(12)のシリンダ(15)のヘッド側(15a)に供
給することにより、ピストン(14)及びピストンロッド
(20)を介して弁体(19)に所定の押圧力P2A2が付与さ
れる。これによって、管路(13)内を流れる原液は、複
動式二方弁(12)の弁胴(18)の弁口(16)を通過する
際に、弁体(19)によって所定の背圧P1A1が付与され
る。
上記背圧の設定値は下記式により得ることができる。
P1A1+ΔP=P2A2 但し、P1…原液の背圧 P2…エア供給圧 A2…シリンダの断面積 A1…弁胴弁口の断面積 ΔP…弁自体の圧力損失値 次に、洗浄時等に於て背圧を付与しない場合には、電磁
弁(22)を切換えてエア供給手段からのエアを配管(2
3)を通過させて複動式二方弁(12)のシリンダ(15)
のロッド側(15b)に供給することによって、ピストン
(14)及びピストンロッド(20)を介して弁体(19)が
上昇するから、複動式二方弁(12)の弁胴(18)の弁口
(16)が解放され、管路(13)内を流れる洗浄液等は、
抵抗なく弁胴(18)の弁口(16)から出口(17)に向け
て流れる。なお、ピストン(14)が上昇にするとシリン
ダ(15)のヘッド側(15b)のエアは精密減圧弁(24)
から大気に放出される。
弁(22)を切換えてエア供給手段からのエアを配管(2
3)を通過させて複動式二方弁(12)のシリンダ(15)
のロッド側(15b)に供給することによって、ピストン
(14)及びピストンロッド(20)を介して弁体(19)が
上昇するから、複動式二方弁(12)の弁胴(18)の弁口
(16)が解放され、管路(13)内を流れる洗浄液等は、
抵抗なく弁胴(18)の弁口(16)から出口(17)に向け
て流れる。なお、ピストン(14)が上昇にするとシリン
ダ(15)のヘッド側(15b)のエアは精密減圧弁(24)
から大気に放出される。
上記実施例は、二方弁(12)の制御媒体として、エアを
用いた場合を例示しているが、油圧等の他の流体圧を用
いてもよい。
用いた場合を例示しているが、油圧等の他の流体圧を用
いてもよい。
〔発明の効果〕 この発明によれば、精密減圧弁でもって所定の圧力に設
定された流体圧にて弁体を加圧することにより原液に背
圧を付与するようにしたから、操作パネル等に設置した
精密減圧弁により遠隔操作で背圧の制御が可能であるの
みなず、背圧設定を圧力計を確認しながら正確に定量的
に行うことができ、しかも、必要に応じて背圧を付与し
たり解放したりすることが容易になる。また、一般市販
の複動式二方弁と減圧弁の機械的な組合せだけであるか
ら、イニシャルコスト面及び耐久性でも顕著な効果が発
揮される。
定された流体圧にて弁体を加圧することにより原液に背
圧を付与するようにしたから、操作パネル等に設置した
精密減圧弁により遠隔操作で背圧の制御が可能であるの
みなず、背圧設定を圧力計を確認しながら正確に定量的
に行うことができ、しかも、必要に応じて背圧を付与し
たり解放したりすることが容易になる。また、一般市販
の複動式二方弁と減圧弁の機械的な組合せだけであるか
ら、イニシャルコスト面及び耐久性でも顕著な効果が発
揮される。
第1図はこの発明の一実施例を示すブロック図であり、
第2図は二方弁の詳細を示す概略図である。また、第3
図は殺菌機の一例を示す概略全体図である。なお、第4
図は系滅菌工程、第5図は液昇温工程、第6図は液定常
運転工程、第7図は洗浄工程を示し、第8図は精密減圧
弁の断面図を示す。 (12)……複動式二方弁 (13)……処理セクションの流体流出側の管路 (15)……流体圧シリンダ (15a)……ヘッド側 (15b)……ロッド側 (16)……弁口 (17)……出口 (18)……弁胴 (19)……弁体 (20)……ピストンロッド (22)……電磁弁 (24)……精密減圧弁
第2図は二方弁の詳細を示す概略図である。また、第3
図は殺菌機の一例を示す概略全体図である。なお、第4
図は系滅菌工程、第5図は液昇温工程、第6図は液定常
運転工程、第7図は洗浄工程を示し、第8図は精密減圧
弁の断面図を示す。 (12)……複動式二方弁 (13)……処理セクションの流体流出側の管路 (15)……流体圧シリンダ (15a)……ヘッド側 (15b)……ロッド側 (16)……弁口 (17)……出口 (18)……弁胴 (19)……弁体 (20)……ピストンロッド (22)……電磁弁 (24)……精密減圧弁
Claims (2)
- 【請求項1】管路内を流れる流体に背圧を付与して殺菌
処理等を行う殺菌機等において、 殺菌等の処理セクションの流体流出側の管路の途中に、
処理液体に背圧を付与するための、設定圧で弁体を弁口
に弾圧する型式の二方弁を設け、 上記弁体の弁口への弾圧力は、流体圧シリンダのピスト
ンのヘッド側に供給す流体圧により決定し、 上記流体圧シリンダのピストンのヘッド側に流体圧供給
手段から、逆流に対しても常に一定の圧力を保ち、か
つ、可変式の精密減圧弁を介して供給することによって
上記ヘッド側への供給流体の流体圧を設定し、 背圧の解放は、流体圧シリンダのピストンのロッド側に
流体圧供給手段から直接流体を供給するようにし、 上記流体圧供給手段からヘッド側とロッド側への流体圧
の切り換えを電磁弁で行うようになし、 上記電磁弁の切換操作で処理セクションを流れる流体に
背圧付与と背圧解放を行なわせるようにしたことを特徴
とする殺菌機等に於ける背圧制御方法。 - 【請求項2】管路内を流れる流体に背圧を付与して殺菌
処理等を行う殺菌機等に於いて、 ピストンを有する流体圧シリンダと、弁口と出口を有し
上記流体圧シリンダに一体に連設された弁胴と、上記流
体圧シリンダのピストンと弁胴の弁口を開閉する弁体と
を一体に連結したピストンロッドとからなり、上記弁胴
の弁口と出口に殺菌等の処理セクションの流体流出側の
管路の途中を連結した二方弁と、 上記流体圧シリンダのピストンのヘッド側に連らなる管
路の途中に配設した、逆流に対しても常に一定の圧力を
保ち、かつ、可変式の精密減圧弁と、 流体圧供給手段からの流体を、上記ヘッド側に連らなる
精密減圧弁とロッド側とに切換える電磁弁と を具備することを特徴とする殺菌機等に於ける背圧制御
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2085917A JPH078221B2 (ja) | 1990-03-30 | 1990-03-30 | 殺菌機等に於ける背圧制御方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2085917A JPH078221B2 (ja) | 1990-03-30 | 1990-03-30 | 殺菌機等に於ける背圧制御方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03285667A JPH03285667A (ja) | 1991-12-16 |
JPH078221B2 true JPH078221B2 (ja) | 1995-02-01 |
Family
ID=13872150
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2085917A Expired - Fee Related JPH078221B2 (ja) | 1990-03-30 | 1990-03-30 | 殺菌機等に於ける背圧制御方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH078221B2 (ja) |
-
1990
- 1990-03-30 JP JP2085917A patent/JPH078221B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03285667A (ja) | 1991-12-16 |
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Legal Events
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